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== 経歴 ==
== 経歴 ==
[[広島県]][[広島市]]生れ<ref name="児童文学事典">{{Cite book |和書 |editor= 日本児童文学学会 |year=1988 |title=児童文学事典 |page=74-75 |publisher=東京書籍 |url=https://alc.chiba-u.jp/cl/index.html#%E3%81%86}}</ref>。[[広島大学附属高等学校|旧制広島高等師範学校附属中学校]]、[[広島高等学校 (旧制)|旧制広島高校]]を経て[[1931年]][[東京大学|東京帝国大学]]独文科卒<ref name="児童文学事典" />、同年渡欧、[[ウィーン大学]]、[[ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボン|ボン大学]]、[[フンボルト大学ベルリン|ベルリン大学]]で学び[[1936年]]帰国。[[1937年]][[静岡高等学校 (旧制)|静岡高等学校]]教授。専門は[[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ|ゲーテ]]時代のドイツ文学で、のち[[東京外国語学校 (旧制)|東京外国語学校]]教授、[[学習院]]教授、1949年[[学習院大学]]教授、[[1953年]][[一橋大学社会学部]]教授、[[1971年]]定年となり[[東北歯科大学]]教授。[[1973年]]『[[ジェイムス・クリュス|クリュス]]選集』の翻訳により[[日本翻訳文化賞]]受賞。1992年『[[谷小波]]とドイツ文学 <お伽噺>の源 』で[[日本児童文学学会賞]]受賞。
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[[児童文学]]の抄訳、再話など、特に日独の児童文学の架け橋となる著作翻訳を多数手掛けた<ref>[http://www.shinchosha.co.jp/writer/905/ 植田敏郎|新潮社]</ref>。また[[ビール]]に関する随筆も多い。晩年、比較文学的な著作も上梓した。
[[児童文学]]の抄訳、再話など、特に日独の児童文学の架け橋となる著作翻訳を多数手掛けた<ref>[http://www.shinchosha.co.jp/writer/905/ 植田敏郎|新潮社]</ref>。また[[ビール]]に関する随筆も多い。晩年、比較文学的な著作も上梓した。
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*定本・ビール読本 日本経済新聞社 1972
*定本・ビール読本 日本経済新聞社 1972
*[[宮沢賢治]]とドイツ文学 <心象スケッチ>の源 大日本図書 1989、講談社学術文庫 1994
*[[宮沢賢治]]とドイツ文学 <心象スケッチ>の源 大日本図書 1989、講談社学術文庫 1994
*[[谷小波]]とドイツ文学 <お伽噺>の源 大日本図書 1991
*[[谷小波]]とドイツ文学 <お伽噺>の源 大日本図書 1991
*[[森鷗外]]の『独逸日記』 <鴎外文学>の淵 大日本図書 1993
*[[森鷗外]]の『独逸日記』 <鴎外文学>の淵 大日本図書 1993



2020年7月3日 (金) 06:18時点における版

植田 敏郎(うえだ としろう、1908年1月17日 - 1992年10月21日)は、ドイツ文学者翻訳家

経歴

広島県広島市生れ[1]旧制広島高等師範学校附属中学校旧制広島高校を経て1931年東京帝国大学独文科卒[1]、同年渡欧、ウィーン大学ボン大学ベルリン大学で学び1936年帰国。1937年静岡高等学校教授。専門はゲーテ時代のドイツ文学で、のち東京外国語学校教授、学習院教授、1949年学習院大学教授、1953年一橋大学社会学部教授、1971年定年となり東北歯科大学教授。1973年クリュス選集』の翻訳により日本翻訳文化賞受賞。1992年『巖谷小波とドイツ文学 <お伽噺>の源 』で日本児童文学学会賞受賞。

児童文学の抄訳、再話など、特に日独の児童文学の架け橋となる著作翻訳を多数手掛けた[2]。またビールに関する随筆も多い。晩年、比較文学的な著作も上梓した。

著書

  • 新ドイツ語教室 第三書房 1949
  • 新ドイツ語基礎講座 全3巻 星野慎一共著 第三書房 1950
  • ビール巡礼 白水社 1954
  • ドイツ語の初歩 第三書房 1955
  • ほろにが随筆 河出新書 1956
  • ビールの本 東京創元社 1958
  • ドイツ語・ビール・ドイツ語 白水社 1961
  • 涙なしのドイツ語 白水社 1961
  • 珈琲天国 朝日新聞社 1961
  • 巷のドイツ語 大学書林 1961
  • ドイツ語会話35章 郁文堂出版 1962
  • ビールのすべて 中央公論社 1962
  • ビール天国 牧書店 1963
  • 裸天国 世界浴場物語 宮川書房 1967
  • 北欧神話の口承 鷺の宮書房 1968
  • 定本・ビール読本 日本経済新聞社 1972
  • 宮沢賢治とドイツ文学 <心象スケッチ>の源 大日本図書 1989、講談社学術文庫 1994
  • 巖谷小波とドイツ文学 <お伽噺>の源 大日本図書 1991
  • 森鷗外の『独逸日記』 <鴎外文学>の淵 大日本図書 1993

翻訳

  • ドイツ民族作家全集 6 三十人の踊り手 カルル・ギンツカイ 実業之日本社 1943
  • ちびくろとこがねひめ レアンダー 実業之日本社 1950
  • 人間の尊厳について ピコ・デラ・ミランドラ 創元社 1950(哲学叢書)
  • 地下室の冒険 リロ・イエンセン 毎日新聞社 1951
  • 彼等の一人 H.アレクサンダー 早川書房 1951
  • 最後の市民 エルンスト・グレーザー 遠藤慎吾共訳 早川書房 1951
  • シュニツラー選集 第2巻 深夜の賭博 実業之日本社 1951
  • 愛の一家 ザッパー 講談社 1952(世界名作全集)
  • ちびのムックの時間です アレクサンダー 中央公論社 1952
  • グスターフの冒険 アレクサンダー 中央公論社 1953(ともだちシリーズ)
  • ツイーゼルちゃん ベルゲングリューン 岩波少年文庫 1953
  • アルプスの山の少女ハイジ(のち新潮文庫)・ひつじ飼いの少年モニー ヨハンナ・スピリ 世界少年少女文学全集 創元社 1953
  • アトム K.シェンチンガー ダヴィツド社 1953 改題「原子力をさぐる人々」
  • 飛ぶ教室 ケストナー 講談社 1953(世界名作全集)
  • 西洋ウイット横丁 朝日新聞社 1954(朝日文化手帖)
  • 悪童物語 トーマ 世界少年少女文学全集 創元社 1955
  • グリム童話全集 3 河出書房 1955
  • デジレ物語 A.セリンコ 鎌倉書房 1955
  • 愛のてびき ルードヴィヒ・ライナース 白水社 1955
  • 幸福のてびき ルードヴィヒ・ライナース 白水社 1955
  • グリム童話集 1-2 新潮文庫 1954-1955
  • どいつ微笑読本 白水社 1955
  • ほらふき男爵 ビュルガー 筑摩書房 1956
  • ハンス月世界へいく ガイル 講談社 1956(少年少女世界科学冒険全集)
  • 宇宙島の少年 フリッツ 講談社 1956(少年少女世界科学冒険全集)
  • こうのとりになった王さま ハウフ トッパン 1956(トッパンの絵物語)
  • 乙女の湖 ヴィッキィ・バウム 世界大ロマン全集 東京創元社 1956
  • イルゼの幸福 ローデン 講談社 1957(世界少女小説全集)
  • おおかみ少年ウオニ ヴィート 講談社 1957(少年少女世界動物冒険全集)
  • 森の学級 シュパイヤー 世界少年少女文学全集 東京創元社 1957
  • シャボン玉王子 シュテンマー 講談社 1957(現代児童名作全集)
  • 吸血鬼 H・H・エーヴェルス 世界大ロマン全集 東京創元社 1957
  • 小都会の悪童たち シュペル 世界少年少女文学全集 東京創元社 1958
  • 楽しい少年 ビョルンソン 世界少年少女文学全集 東京創元社 1958
  • 愛の家族 ギェムス・セルマー 講談社 1958(世界少女小説全集)
  • 少女グレートヘン ザッパー 講談社 1959(世界名作全集)
  • エミールとかるわざ師 ケストナー 少年少女世界文学全集 講談社 1959
  • 北欧の神話 宝文館 1959(中学生世界神話全集)
  • 蜘蛛 エーヴェルス 東京創元社 1959(世界恐怖小説全集)
  • ピラミッドの秘密 バウマン 世界ジュニアノンフィクション全集 講談社 1961
  • バンビ ザルテン 少年少女世界文学全集 講談社 1962
  • ムルケ博士の沈黙集 ハインリヒ・ベル 世界ユーモア文学全集 筑摩書房 1962
  • 金のベール ロンメル 講談社 1964(世界少女名作全集)
  • ウィルヘルム=テル物語・きえたアルプスの牧場 フリッツ・ミュラーグッゲンビュール オクスフォード世界の民話と伝説(スイス編) 講談社 1964
  • スケートをはいたうま ケストナー 集英社 1965(母と子の名作童話)
  • ザリガニ岩の灯台 ジェームス・クリュス 偕成社 1966
  • アルト・ハイデルベルク マイアー・フェルスター 旺文社文庫 1966
  • トリーア森の三人のどろぼう イルムガルト・カリンケ 偕成社 1967
  • アンデルセン幼年童話全集 4-9 実業之日本社 1967
  • 点子ちゃんとアントン ケストナー 旺文社 1967
  • ゾルゲ諜報秘録 マーダー、シュフリック、ペーネルト 朝日新聞社 1967
  • グリム童話集 全3冊(新版)新潮文庫 1967
  • 小さなおばかさん A.ザッパー 大日本図書 1968(子ども図書館)
  • 隊商 ハウフ 少年少女世界の名作文学 小学館 1968
  • ゲーテ名言集 ポプラ社 1968
  • わらいを売った少年 クリュス 世界の名作図書館 講談社 1968
  • マルチンのはつめい へんてこなきかいのはなし ジェームス・クリュス 偕成社 1968
  • 神についての会話 J・G・ヘルダー 第三書房 1968
  • みずうみ シュトルム 岩崎書店 1969(ジュニア版世界の文学)
  • 風のうしろのしあわせの島 クリュス 講談社 1969(国際アンデルセン大賞名作全集)
  • パウリーネと風の中の王子 ジェームス・クリュス 講談社 1969
  • フロレンティーネのいたずら日記 クリュス 講談社 1969(現代世界名作童話)
  • やせっぽちのフロレンティーネ ジェームス・クリユス 講談社 1969
  • 怪奇小説傑作集 第5 原卓也共訳 創元推理文庫 1969
  • トーニオ・クレーガー トーマス・マン 旺文社文庫 1970
  • 大草原の冒険 ペーター・ベルガー 大日本図書 1971
  • 少年と大きなさかな マックス・フェルタイス 講談社 1971
  • まほうをならいにいった少年 ベヒシュタイン 文研出版 1972
  • くるみわり人形 ホフマン 集英社 1973(母と子の名作童話)
  • 世界の恐ろしい話 偕成社 1973(少年少女類別民話と伝説)
  • あごひげ船長九つ物語 ジェームス・クリュス 講談社 1973
  • 車輪の下 ヘッセ 集英社 1974(ジュニア版世界の文学)
  • ルーマニア日記 カロッサ 旺文社文庫 1976
  • 悲しみの王妃 ツバアイク 集英社 1976

脚注

  1. ^ a b 日本児童文学学会 編『児童文学事典』東京書籍、1988年、74-75頁https://alc.chiba-u.jp/cl/index.html#%E3%81%86 
  2. ^ 植田敏郎|新潮社