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[[千葉県]][[山武郡]]生まれ。1942年、[[東京大学|東京帝国大学]]国文科を繰り上げ卒業。在学中、「帝国大学新聞」の編集に携わる。医学書を刊行する[[医学書院]]に入社。これは妻の兄が創業者の女婿だった縁故。1944年、母校の大学院に入学し、1949年まで在籍。その間、最初の著書『近代への架橋』を刊行。戦中戦後にかけて「東京大学新聞」を編集、1945年、[[青年文化会議]]の事務局長となる。[[学習院大学]]講師、[[國學院大學]]講師、[[東京大学]]講師、[[清泉女子大学]]教授を歴任するが、その間、[[医学書院]]勤務を続け、1979年、社長に就任。[[森鷗外]]記念会理事長。川端文学研究会会長、森鴎外記念館館長。 |
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1958年、『近代日本文学評論史』『近代名作鑑賞』『近代日本文学』の三著作で、東大国語国文学会の久松賞を受賞、1991年、『森鴎外論考』で東大博士号取得。[[川端康成]]と森鴎外を中心に研究、評論活動を行った。 |
1958年、『近代日本文学評論史』『近代名作鑑賞』『近代日本文学』の三著作で、東大国語国文学会の久松賞を受賞、1991年、『森鴎外論考』で東大博士号取得。[[川端康成]]と森鴎外を中心に研究、評論活動を行った。 |
2020年6月18日 (木) 10:52時点における版
長谷川 泉(はせがわ いずみ、1918年2月25日 - 2004年11月10日)は、日本の国文学者。近代文学専攻。
経歴
千葉県山武郡生まれ。1942年、東京帝国大学国文科を繰り上げ卒業。在学中、「帝国大学新聞」の編集に携わる。医学書を刊行する医学書院に入社。これは妻の兄が創業者の女婿だった縁故。1944年、母校の大学院に入学し、1949年まで在籍。その間、最初の著書『近代への架橋』を刊行。戦中戦後にかけて「東京大学新聞」を編集、1945年、青年文化会議の事務局長となる。学習院大学講師、國學院大學講師、東京大学講師、清泉女子大学教授を歴任するが、その間、医学書院勤務を続け、1979年、社長に就任。森鷗外記念会理事長。川端文学研究会会長、森鴎外記念館館長。
1958年、『近代日本文学評論史』『近代名作鑑賞』『近代日本文学』の三著作で、東大国語国文学会の久松賞を受賞、1991年、『森鴎外論考』で東大博士号取得。川端康成と森鴎外を中心に研究、評論活動を行った。
単著
- 近代への架橋 銀杏書房 1948
- 名詩の鑑賞 医学書院 1951 (ナーセス・ライブラリ)
- 東西名詩の饗宴 医学書院 1952 (ナーセス・ライブラリ)
- 西と東 訪欧の旅に拾う 医学書院 1955
- 国木田独歩 福村書店 1957 (国語と文学の教室)
- 近代日本文学評論史 有精堂出版 1958
- 近代名作鑑賞 至文堂 1958
- 近代日本文学 鑑賞から研究へ 明治書院 1958
- 近代日本文学の展望 至文堂 1960
- 近代日本文学思潮史 至文堂 1961
- 近代詩鑑賞 世界の名詩へのいざない 有信堂 1961
- 本の饗宴 医学書院 1961
- 森鴎外論考 明治書院 1962
- 文明開化(私たちの日本古典文学) さ・え・ら書房 1963
- 方法と様式 至文堂 1963
- 随筆読解の理論 明治書院 1965
- 森鴎外 (写真作家伝叢書) 明治書院 1965
- 川端康成論考 明治書院 1965
- 近代文学研究法 明治書院 1966
- 森鴎外論考 続 明治書院 1967
- 鴎外「ヰタ・セクスアリス」考 明治書院 1968
- 近代日本文学の機構 塙書房 1968
- 坊っちゃんと夏目漱石 さ・え・ら書房 1970
- 鴎外「ヰタ・セクスアリス」考 続 明治書院 1971
- 川端文学への視点 明治書院 1971
- 万延元年三月三日(日本史の目) さ・え・ら書房 1972
- 彩絵硝子の美学 三島由紀夫の知的運命 至文堂 1973
- 川端文学の味わい方 明治書院 1973
- 現代文章の味わい方 明治書院 1974
- 戦後文学史 明治書院 1974
- 文章を書く心 教育出版センター 1974
- 近代日本文学の位相 桜楓社 1974
- 鴎外文学の位相 明治書院 1974
- 文学の虚構と実存 至文堂 1977
- 近代日本文学の側溝 教育出版センター 1978
- 川端康成 その愛と美と死 主婦の友社, 1978
- 鴎外文学の機構 明治書院 1979
- 長谷川泉詩集 アート・プロデュース出版部 1980.10
- 鴎外文学の側溝 明治書院 1981
- 川端文学の機構 教育出版センター 1984
- 鴎外文学の涓滴 至文堂 1984
- 鴎外文学と「独逸紀行」明治書院 1985
- 鴎外文学管窺 明治書院 1987
- 嗚呼玉杯 わが一高の青春 至文堂 1989
- 点滴森鴎外論 明治書院 1990
- 女性作家の新流 至文堂 1991.5
- 長谷川泉著作選 全12巻 明治書院 1991-98
- 森鴎外盛儀 教育出版センター 1992
- 森鴎外偶記 三弥井書店 1993
- 川端康成燦遺映 至文堂 1998
- 森鴎外燦遺映 明治書院 1998
- 森鴎外燦遺映 続 明治書院 2000
- 川端康成燦遺映 続 至文堂 2000
- 長谷川泉自伝 至文堂 2003
編纂・共著
- 近代文学論争事典 至文堂 1962
- 近代文学雑誌事典 至文堂 1966
- 川端康成作品研究 八木書店 1969
- 川端文学 海外の評価 武田勝彦共編 早稲田大学出版部 1969
- 文壇史事典 至文堂 1972
- 伊藤整研究 三弥井書店 1973
- 井上靖研究 南窓社 1974
- 近代歴史小説の世界 桜楓社 1975
- 三島由紀夫事典 武田勝彦共編 明治書院 1976
- 「山の音」の分析研究 鶴田欣也共編 南窓社 1980
- 「雪国」の分析研究 鶴田欣也共編 教育出版センター 1985
- 日本文学新史 現代 至文堂 1986
- 井伏鱒二研究 鶴田欣也共編 明治書院 1990
参考
- 長谷川泉自伝
- 著作集