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『'''共闘ことばRPG コトダマン'''』(きょうとうことばアールピージー コトダマン)は、[[セガゲームス]]が開発し[[XFLAG]]より配信・運営されている[[スマートフォン]]・[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]向けゲームアプリ。[[2018年]][[4月16日]]サービス開始<ref name=s>{{cite web|url=https://www.4gamer.net/games/402/G040217/20180416026/|title=セガの新作アプリ「共闘ことばRPG コトダマン」が本日サービスイン。声優の小野友樹さんとコラボしたゲーム内ミッションも配信|publisher=[[4Gamer.net]]|date=2018-04-16|accessdate=2019-02-08}}</ref>。基本プレイ無料([[アイテム課金|アイテム課金制]])。 |
『'''共闘ことばRPG コトダマン'''』(きょうとうことばアールピージー コトダマン)は、[[セガゲームス]]が開発し[[XFLAG]]より配信・運営されている[[スマートフォン]]・[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]向けゲームアプリ。[[2018年]][[4月16日]]サービス開始<ref name=s>{{cite web|url=https://www.4gamer.net/games/402/G040217/20180416026/|title=セガの新作アプリ「共闘ことばRPG コトダマン」が本日サービスイン。声優の小野友樹さんとコラボしたゲーム内ミッションも配信|publisher=[[4Gamer.net]]|date=2018-04-16|accessdate=2019-02-08}}</ref>。基本プレイ無料([[アイテム課金|アイテム課金制]])。 |
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[[五十音]]を頭文字に持つ文字の精霊「コトダマン」を組み合わせ「ことば」を作って敵を攻撃するパ |
本作は[[五十音]]を頭文字に持つ文字の精霊「コトダマン」(キャラクター)を組み合わせ「ことば」を作って敵を攻撃するパズル型[[ロールプレイングゲーム|RPG]]であり、[[クロスワードパズル]]にたとえられることもある{{R|CV20180608}}。ことばの数や長さで敵に与えるダメージが変化する仕組みであり、レアリティの低い「コトダマン」であっても、他の文字とつながりやすい[[母音]]や「[[ん]]」が頭文字に割り当てられている場合は有利とされている{{R|RedBull20180525}}。 |
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基本的にコトダマンの持つ文字は頭文字+αだが、2019年4月からは「ユウヅル」のように数種類の文字を使えるコトダマンも出てきた{{R|dengekionline20190521}}。 |
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成立する「ことば」の数は2018年5月の時点で20万語以上とされており、基本的な日常単語だけでなく、人物名なども収録されている{{R|RedBull20180525}}。 |
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これらの「ことば」にはテーマが割り振られており、敵キャラクターの弱点となっている{{R|RedBull20180525}}。例えば、不良学生をモチーフとした「ヨルアソーブ」の場合は学校の教科をテーマとした「ことば」が弱点とされている{{R|RedBull20180525}}。また、コラボレーションイベントが開催される際は、それにちなんだ「ことば」も成立するようになっており、敵の弱点として設定されている場合もある{{R|RedBull20180525}}。 |
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文字が強制的に変わってしまう「チェンジマス」、ことばを作るとダメージを受けてしまう「トゲブロック」など多数の妨害[[ギミック]]が存在する<ref>{{Cite web|title=コトダマンの事前登録情報|配信日リリース日はいつ?|共闘ことばRPG|url=https://appmedia.jp/kotodaman/1585152|website=AppMedia|date=2018-02-06|accessdate=2020-03-15}}</ref>。 |
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⚫ | [[2017年]][[11月21日]]、セガゲームスが東京都内で開催した「スマートフォン向け新作発表会 2017」にて2018年春に配信予定の新作タイトルとして発表、事前登録キャンペーン |
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本作は最大4人のオンラインマルチプレイに対応している。 |
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[[2018年]][[2月8日]]、13日間に渡るクローズドβテストを開始。[[4月16日]]、正式にサービスを開始する<ref name=s></ref>。 |
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=== 企画 === |
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本作の元となる企画は2013年に立案されたが、会社からの承認が下りず、プロジェクト化には至らなかった{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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また、社内からもこの企画に対する否定的が寄せられてきたが、それでもプロデューサーの中村たいらは言葉そのものの魅力と、本作のゲーム性からヒット作になると確信していた<ref name="famitsuApp20180507">{{Cite web|title=『コトダマン』大ヒットの秘訣は?中村たいら氏インタビュー|url=https://app.famitsu.com/20180507_1286284/|website=ファミ通App|accessdate=2020-03-14|author=中目黒目黒|date=2018-05-07}}</ref>。 |
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=== 事前登録から正式サービス開始まで === |
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[[2018年]][[2月8日]]から21日までの13日間、クローズドβテストが実施された。βテストに当たっては、プレイデータを正式版に引き継ぐことができない旨が告知されていたものの、約10,000人がβテストに参加した{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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[[4月16日]]、正式にサービスを開始する{{R|s}}。 |
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=== 広報・ユーザーとの交流 === |
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プロモーションに当たってはTwitterを積極的に活用し、「開発会議」と称してユーザーを巻き込む施策が取られ、スタッフロールにユーザーの名前が入ることもあった{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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中村は、ここまでTwitterを活用するのは初めてだったファミ通Appとのインタビューの中で振り返っており、ツイートの内容についてはセガの公式アカウントを参考にしたと話している{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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=== セッティング === |
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本作は、創造神ニューワードによって造られた言霊界を舞台に、言聖軍の総大将キボウと悪魔神ウラミの戦いを描いた内容となっている<ref>{{Cite web|title=“ことば”遊びが楽しいだけじゃない『コトダマン』の世界観とキャラクターを紹介|url=https://app.famitsu.com/20171215_1198541/|website=ファミ通App|accessdate=2020-03-21|date=2017-12-15}}</ref>。 |
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その一方で、本作はゲーム性を重視しているため、世界観を理解していなくても楽しめる仕組みがとられた<ref name="dengekionline20190521">{{Cite web|title=『コトダマン』1周年記念座談会。安元洋貴さんや開発陣が“ことば”を紡いだ1年間を振り返る|url=https://dengekionline.com/articles/1436|website=電撃オンライン|accessdate=2020-03-21|date=2019年5月21日}}</ref>。 |
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=== ビジュアル === |
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本作のキャラクターデザインは、中村が過去に手掛けた『モンスターギア』に参加した[[さわえみか]]が手掛けた<ref name="CV20180608">{{Cite web|title=『共闘ことばRPG コトダマン』のアートディレクター・さわえみかさんに聞いた、クリエイティブ業界で輝く女の武器とは?|url=https://www.creativevillage.ne.jp/41743|website=CREATIVE VILLAGE|Publisher=クリーク・アンド・リバー|date=2018-06-08|accessdate=2020-03-14|author=吉牟田祐司}}</ref>。 |
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企画の段階で、さわみは30~40代でも受け入れられるようなデザインにするつもりでいた{{R|CV20180608}}。また、キャラクターの身体の一部にはひらがなが入るとことがすでに決まっていたことから、さわえは高頭身のキャラクターでは不釣り合いになると考え、低頭身が良いだろうと考えていた{{R|CV20180608}}。一方で、さわえは当時の流行だった美少女を前面に押し出したゲームとも区別化したいと考え、あえて高頭身のキャラクターデザイン案を出すこともあった{{R|CV20180608}}。提出するデザイン案の方向性に落差があったことから、周囲からは到着点の不明瞭さを心配されたとさわえはCREATIVE VILLAGEとのインタビューの中で振り返っている{{R|CV20180608}}。 |
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チーム内で意見を出し合いながらデザイン案の構想が練られていった{{R|CV20180608}}。 |
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さわえはこの時の様子を「キャラクターのオーディション」に例えており、個人的に気に入っていたキャラクターの登場を見送ったことがつらかったと前述のインタビューの中で振り返っている{{R|CV20180608}}。 |
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最終的には約700体ほどのキャラクターの登場が決まり、大まかな方向性をさわえが所属する女性クリエイターグループ・つくる女のメンバーや外部発注のイラストレーターに伝え、世界観に沿った調整がすすめられた{{R|CV20180608}}。 |
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=== パブリッシャー変更 === |
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[[2019年]][[8月8日]]、株式会社[[ミクシィ]]のXFLAGへ運営とパブリッシングを譲渡することを発表<ref>{{cite web|url=https://gamebiz.jp/?p=245779|title=セガゲームス、『共闘ことばRPG コトダマン』がミクシィのXFLAGへパブリッシャーを10月末(予定)より変更|publisher=Social Game Info|date=2019-08-09|accessdate=2019-08-13}}</ref>、同年[[10月24日]]をもって正式にパブリッシャー移管が行われた。 |
[[2019年]][[8月8日]]、株式会社[[ミクシィ]]のXFLAGへ運営とパブリッシングを譲渡することを発表<ref>{{cite web|url=https://gamebiz.jp/?p=245779|title=セガゲームス、『共闘ことばRPG コトダマン』がミクシィのXFLAGへパブリッシャーを10月末(予定)より変更|publisher=Social Game Info|date=2019-08-09|accessdate=2019-08-13}}</ref>、同年[[10月24日]]をもって正式にパブリッシャー移管が行われた。 |
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もともとXFLAGはコミュニケーションに重きを置く姿勢をとっており、言葉を題材としたゲームである本作の存在に興味を示していた{{R|FamitsuApp20190905}}。 |
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一方、セガ側も本作をより大きく展開したいと考えており、両者の意見が一致した結果、パブリッシャーの変更につながった{{R|FamitsuApp20190905}}。 |
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中村は今回のパブリッシャー変更の位置づけについて「運営移管というのは引き継ぎはしますが、移管先が運営を行います。今回はセガの『コトダマン』チームにXFLAGさんのチームが加わる形なので、“移籍”という言葉を使いました。」と2019年のファミ通Appとのインタビューの中で話している{{R|FamitsuApp20190905}}。 |
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== コラボレーション == |
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:2020年2月にコラボイベントが開催。 |
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本作は配信から10日目にあたる2018年4月26日の時点でダウンロード数が300万件に達し{{R|famitsuApp20180507}}、配信から1か月後には500万件を突破した{{R|RedBull20180525}}。 |
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プロデューサーの中村は、ファミ通Appとのインタビューの中で、ユーザーからも見た目に反して意外と面白かったという意見が寄せられたことを明らかにしている{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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特に、[[バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん]]とのコラボレーションは大きな反響を呼び、本作のマーケティングにも影響を及ぼした{{R|famitsuApp20180507}}。 |
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プロデューサーの中村は、サービス開始初期は男性のユーザーが多いとしつつも、『[[プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド]]』等のセガの他作品と比較すると女性のユーザーも多いと2019年5月のインタビューの中で話しており、セガ社内でも社員である夫の勧めで始めた妻が気に入って遊び続けているケースがあったことを明らかにしている{{R|dengekionline20190521}}。 |
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また、中村はコラボイベントによって復帰したユーザーが増えたことも明らかにしている{{R|dengekionline20190521}}。 |
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その一方、配信から1年の間に、マルチプレイ時の遅滞について指摘する意見が寄せられることもあった<ref name="FamitsuApp20190905">{{Cite web|title=XFLAGへのパブリッシャー変更でどう変わる!?『コトダマン』中村たいらPと菅野匡信PMに直撃インタビュー!|url=https://app.famitsu.com/20190905_1505111/|website=ファミ通App|accessdate=2020-03-14|date=2019-09-05 }}</ref>。 |
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2020年3月31日 (火) 11:38時点における版
ジャンル | RPG |
---|---|
対応機種 |
iOS Android |
開発元 | セガゲームス[1] |
運営元 |
セガゲームス →XFLAG(2019年10月24日より) |
運営開始日 | 2018年4月16日[1] |
『共闘ことばRPG コトダマン』(きょうとうことばアールピージー コトダマン)は、セガゲームスが開発しXFLAGより配信・運営されているスマートフォン・タブレット向けゲームアプリ。2018年4月16日サービス開始[2]。基本プレイ無料(アイテム課金制)。
システム
本作は五十音を頭文字に持つ文字の精霊「コトダマン」(キャラクター)を組み合わせ「ことば」を作って敵を攻撃するパズル型RPGであり、クロスワードパズルにたとえられることもある[3]。ことばの数や長さで敵に与えるダメージが変化する仕組みであり、レアリティの低い「コトダマン」であっても、他の文字とつながりやすい母音や「ん」が頭文字に割り当てられている場合は有利とされている[1]。 基本的にコトダマンの持つ文字は頭文字+αだが、2019年4月からは「ユウヅル」のように数種類の文字を使えるコトダマンも出てきた[4]。 成立する「ことば」の数は2018年5月の時点で20万語以上とされており、基本的な日常単語だけでなく、人物名なども収録されている[1]。 これらの「ことば」にはテーマが割り振られており、敵キャラクターの弱点となっている[1]。例えば、不良学生をモチーフとした「ヨルアソーブ」の場合は学校の教科をテーマとした「ことば」が弱点とされている[1]。また、コラボレーションイベントが開催される際は、それにちなんだ「ことば」も成立するようになっており、敵の弱点として設定されている場合もある[1]。
文字が強制的に変わってしまう「チェンジマス」、ことばを作るとダメージを受けてしまう「トゲブロック」など多数の妨害ギミックが存在する[5]。
本作は最大4人のオンラインマルチプレイに対応している。
製作
企画
本作の元となる企画は2013年に立案されたが、会社からの承認が下りず、プロジェクト化には至らなかった[6]。 また、社内からもこの企画に対する否定的が寄せられてきたが、それでもプロデューサーの中村たいらは言葉そのものの魅力と、本作のゲーム性からヒット作になると確信していた[6]。
事前登録から正式サービス開始まで
2017年11月21日、セガゲームスが東京都内で開催した「スマートフォン向け新作発表会 2017」にて2018年春に配信予定の新作タイトルとして発表し、事前登録キャンペーンが開始された[7]。 2018年2月8日から21日までの13日間、クローズドβテストが実施された。βテストに当たっては、プレイデータを正式版に引き継ぐことができない旨が告知されていたものの、約10,000人がβテストに参加した[6]。 4月16日、正式にサービスを開始する[2]。
広報・ユーザーとの交流
プロモーションに当たってはTwitterを積極的に活用し、「開発会議」と称してユーザーを巻き込む施策が取られ、スタッフロールにユーザーの名前が入ることもあった[6]。 中村は、ここまでTwitterを活用するのは初めてだったファミ通Appとのインタビューの中で振り返っており、ツイートの内容についてはセガの公式アカウントを参考にしたと話している[6]。
セッティング
本作は、創造神ニューワードによって造られた言霊界を舞台に、言聖軍の総大将キボウと悪魔神ウラミの戦いを描いた内容となっている[8]。 その一方で、本作はゲーム性を重視しているため、世界観を理解していなくても楽しめる仕組みがとられた[4]。
ビジュアル
本作のキャラクターデザインは、中村が過去に手掛けた『モンスターギア』に参加したさわえみかが手掛けた[3]。
企画の段階で、さわみは30~40代でも受け入れられるようなデザインにするつもりでいた[3]。また、キャラクターの身体の一部にはひらがなが入るとことがすでに決まっていたことから、さわえは高頭身のキャラクターでは不釣り合いになると考え、低頭身が良いだろうと考えていた[3]。一方で、さわえは当時の流行だった美少女を前面に押し出したゲームとも区別化したいと考え、あえて高頭身のキャラクターデザイン案を出すこともあった[3]。提出するデザイン案の方向性に落差があったことから、周囲からは到着点の不明瞭さを心配されたとさわえはCREATIVE VILLAGEとのインタビューの中で振り返っている[3]。
チーム内で意見を出し合いながらデザイン案の構想が練られていった[3]。 さわえはこの時の様子を「キャラクターのオーディション」に例えており、個人的に気に入っていたキャラクターの登場を見送ったことがつらかったと前述のインタビューの中で振り返っている[3]。 最終的には約700体ほどのキャラクターの登場が決まり、大まかな方向性をさわえが所属する女性クリエイターグループ・つくる女のメンバーや外部発注のイラストレーターに伝え、世界観に沿った調整がすすめられた[3]。
パブリッシャー変更
2019年8月8日、株式会社ミクシィのXFLAGへ運営とパブリッシングを譲渡することを発表[9]、同年10月24日をもって正式にパブリッシャー移管が行われた。
もともとXFLAGはコミュニケーションに重きを置く姿勢をとっており、言葉を題材としたゲームである本作の存在に興味を示していた[10]。 一方、セガ側も本作をより大きく展開したいと考えており、両者の意見が一致した結果、パブリッシャーの変更につながった[10]。 中村は今回のパブリッシャー変更の位置づけについて「運営移管というのは引き継ぎはしますが、移管先が運営を行います。今回はセガの『コトダマン』チームにXFLAGさんのチームが加わる形なので、“移籍”という言葉を使いました。」と2019年のファミ通Appとのインタビューの中で話している[10]。
コラボレーション
- マフィア梶田
- 2018年4月にコラボイベントが開催。
- バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん
- 2018年4月にコラボイベントが開催。
- ファミ通App
- 2018年5月にコラボイベントが開催。
- ウルトラシリーズ
- 2018年5月にコラボイベントが開催。
- 杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン
- 2018年6月に『アニゲラ』コラボと題して、杉田智和考案のオリジナルキャラクター「アジルス」が実装された。
- 新日本プロレス
- 2018年6月にコラボイベントが開催。
- セガ
- セガコラボと題して、セガの歴代作品とのコラボイベントが2018年7月に開催。
- 「ソニックシリーズ」「ぷよぷよシリーズ」「龍が如くシリーズ」「バーチャファイターシリーズ」「戦場のヴァルキュリアシリーズ」「シェンムー」「シャイニング・ブレイド」「スペースハリアー」「ボーダーブレイク」「セガ・ハード・ガールズ」からキャラクターが登場。
- FAIRY TAIL
- 2018年11月にコラボイベントが開催。
- 2019年7月にコラボ第2弾イベントが開催。
- けものフレンズ2
- 2019年1月にコラボ第2弾イベントが開催。
- 新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION
- 2018年12月にコラボイベントが開催。
- 進撃の巨人
- 2019年2月にコラボイベントが開催。
- ペルソナ5
- アトラスのRPG。
- 2019年3月にコラボイベントが開催。
- 新世紀エヴァンゲリオン
- カラーのアニメシリーズ。
- 2019年6月にコラボイベントが開催。
- 転生したらスライムだった件
- 2019年6月にコラボイベントが開催。
- サムライスピリッツ
- SNKの対戦型格闘ゲームシリーズ。
- 2019年8月にコラボイベントが開催。
- モンスターストライク
- 運営とパブリッシングがXFLAGへ移管したことを記念して、2019年11月にコラボイベントが開催。
- 仮面ライダーシリーズ
- 2020年2月にコラボイベントが開催。
- 水曜どうでしょう
- 2020年2月にコラボイベントが開催。
- 魔法少女まどか☆マギカ
- 2020年3月にコラボイベントが開催。
反響
本作は配信から10日目にあたる2018年4月26日の時点でダウンロード数が300万件に達し[6]、配信から1か月後には500万件を突破した[1]。 プロデューサーの中村は、ファミ通Appとのインタビューの中で、ユーザーからも見た目に反して意外と面白かったという意見が寄せられたことを明らかにしている[6]。 特に、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんとのコラボレーションは大きな反響を呼び、本作のマーケティングにも影響を及ぼした[6]。 プロデューサーの中村は、サービス開始初期は男性のユーザーが多いとしつつも、『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』等のセガの他作品と比較すると女性のユーザーも多いと2019年5月のインタビューの中で話しており、セガ社内でも社員である夫の勧めで始めた妻が気に入って遊び続けているケースがあったことを明らかにしている[4]。 また、中村はコラボイベントによって復帰したユーザーが増えたことも明らかにしている[4]。
その一方、配信から1年の間に、マルチプレイ時の遅滞について指摘する意見が寄せられることもあった[10]。
出典
- ^ a b c d e f g h ボンクラ杉田 (2018年5月25日). “Twitterでバズりまくってる、『コトダマン』ってナニがすごいの?”. レッドブル. 2020年3月15日閲覧。
- ^ a b “セガの新作アプリ「共闘ことばRPG コトダマン」が本日サービスイン。声優の小野友樹さんとコラボしたゲーム内ミッションも配信”. 4Gamer.net (2018年4月16日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 吉牟田祐司 (2018年6月8日). “『共闘ことばRPG コトダマン』のアートディレクター・さわえみかさんに聞いた、クリエイティブ業界で輝く女の武器とは?”. CREATIVE VILLAGE. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b c d “『コトダマン』1周年記念座談会。安元洋貴さんや開発陣が“ことば”を紡いだ1年間を振り返る”. 電撃オンライン (2019年5月21日). 2020年3月21日閲覧。
- ^ “コトダマンの事前登録情報|配信日リリース日はいつ?|共闘ことばRPG”. AppMedia (2018年2月6日). 2020年3月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 中目黒目黒 (2018年5月7日). “『コトダマン』大ヒットの秘訣は?中村たいら氏インタビュー”. ファミ通App. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “セガゲームスが「スマートフォン向け新作発表会 2017」を開催。2018年に配信予定の「サカつく」新作と新作RPGの情報などが明らかに”. 4Gamer.net (2017年11月21日). 2019年2月8日閲覧。
- ^ ““ことば”遊びが楽しいだけじゃない『コトダマン』の世界観とキャラクターを紹介”. ファミ通App (2017年12月15日). 2020年3月21日閲覧。
- ^ “セガゲームス、『共闘ことばRPG コトダマン』がミクシィのXFLAGへパブリッシャーを10月末(予定)より変更”. Social Game Info (2019年8月9日). 2019年8月13日閲覧。
- ^ a b c d “XFLAGへのパブリッシャー変更でどう変わる!?『コトダマン』中村たいらPと菅野匡信PMに直撃インタビュー!”. ファミ通App (2019年9月5日). 2020年3月14日閲覧。