「モスキート (音響機器)」の版間の差分
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高周波数の音は、年齢とともに徐々に聞こえ難くなるため、20代後半以降の者には気にならない者が多い。しかし、聞こえる者にとっては、かなり耳障りであり、強く不快に感じる者もいる。 |
高周波数の音は、年齢とともに徐々に聞こえ難くなるため、20代後半以降の者には気にならない者が多い。しかし、聞こえる者にとっては、かなり耳障りであり、強く不快に感じる者もいる。 |
2020年2月22日 (土) 05:13時点における版
モスキート (Mosquito) とは、米国で開発された、超高周波を使った音響機器。商品名であるが、この考えを利用した他の物も「モスキート」ということがある。「モスキート」は日本語で「蚊」という意味である。
概要
イギリスの企業 Compound Security Systems が、セキュリティーシステムとして2005年から地元商店などに販売する。小型スピーカーから17キロヘルツという、非常に高周波数のブザー音が流れる。
周波数は、8000Hz〜20000Hz周辺であり、MIDIの範囲外の周波数を含んでいる。MIDIのノートナンバーの最高音は127で、周波数は約12543.9Hzである。
高周波数の音は、年齢とともに徐々に聞こえ難くなるため、20代後半以降の者には気にならない者が多い。しかし、聞こえる者にとっては、かなり耳障りであり、強く不快に感じる者もいる。 ただし、高周波数の可聴範囲は個人差が大きい。これにより、次項のような利用がされる。
FMラジオ及びアナログテレビ放送における音声信号の最高周波数は15キロヘルツなので[1]、アナログ放送ではモスキート音を体感できない。
使用例
2009年5月、東京都足立区は自治体初の試みとして、区立北鹿浜公園に英国製の17.6kHzの不快音を3分毎に出す装置を1台設置した。夜間限定でモスキート音を流し、屯する若者による公園の設備破損の防止が目的である。2010年3月まで検証する[2]。民間でも、新丸ビルの入口付近などで用いられる。
携帯電話の着信音
大人には聞こえにくいことを利用して、授業中に教師に気づかれずに携帯電話を使用するための着信音として用いる学生もいる。「超高周波の音声ファイル」を携帯電話にダウンロードできるソフトや、販売サイトもある[3]。
関連商品
CDの発売
ハドソンが2009年7月29日に「モスキート/MOSQUITO」のCDを発売した。周波数を変えた年齢チェックと、アラーム、メロディなど全18曲を収録。
おもちゃ
エポック社が年齢を予測するおもちゃである「トシバレール」を発売。日本おもちゃ大賞2010のイノベイティブ・トイ部門で優秀賞を受賞した。
脚注
- ^ 郵政省令「超短波放送に関する送信の標準方式」より。
- ^ 読売新聞2009年5月22日13S版34面
- ^ サンケイスポーツ (2006年6月16日). “携帯電話に「モスキート着信音」…米英の若者に大流行”. 2006年6月17日閲覧。
関連項目
- イグノーベル賞受賞者の一覧#2006年 - 2006年平和賞を受賞
- 超音波
- サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - ザ・ビートルズのアルバム。最終部にCDでは15kHzの音声を収録しており、趣旨としてこの項での「モスキート」に近い使われ方をしている。
外部リンク
- COMPOUND SECURITY - 製造元