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「小田栄駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 11:17時点における版

小田栄駅
尻手方面乗り場(2016年5月5日撮影)
おださかえ
Odasakae
JN 52 川崎新町 (0.7 km)
(1.4 km) 浜川崎 JN 54
地図
所在地 川崎市川崎区小田栄一丁目8
北緯35度30分52.2秒 東経139度42分17.8秒 / 北緯35.514500度 東経139.704944度 / 35.514500; 139.704944座標: 北緯35度30分52.2秒 東経139度42分17.8秒 / 北緯35.514500度 東経139.704944度 / 35.514500; 139.704944
駅番号 JN 53
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 南武線(浜川崎支線)
キロ程 2.7[1] km(尻手起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 2016年平成28年)3月26日
備考 無人駅(乗車駅証明書発行機 有)
浜 横浜市内
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浜川崎方面乗り場
建設中の尻手方面ホーム(2015年10月7日撮影)

小田栄駅(おださかええき)は、神奈川県川崎市川崎区小田栄一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線支線(南武支線・浜川崎支線)のである。駅番号JN 53

歴史

商業施設やマンションの建設などにより飛躍的に人口が増加している小田栄地区の交通利便性向上とまちづくり推進を念頭に[2][3]、JR東日本が自治体と連携して鉄道の利便性向上・利用拡大を目指す「戦略的新駅」第1号として検討されていた駅である[2]2015年平成27年)1月29日にJR東日本と川崎市が南武線周辺のイメージアップおよび子育て環境の向上等を目的とする包括連携協定を締結し、その第1弾として新駅の設置構想が具体化した[2]。川崎市内にJRの新駅が開業するのは、JR設立後初となる[4][注 1]。また、同社横浜支社管内の新駅設置も1996年(平成8年)に同支社が発足して以後初であり、現在の同支社管内に相当する区間で新たな旅客駅が設置されたのは、JR化最初期の1988年昭和63年)3月13日に開業した横浜線古淵駅以来、28年ぶりとなった。

駅名については、2015年8月5日から21日まで地元住民を対象に行われた一般投票により、「小田栄」(おださかえ)・「小田川崎」(おだかわさき)・「小田弥栄」(おだやさか)の3案から選ばれ[1][5]、同年9月4日の投票結果で「小田栄」が投票総数1,125票中889票を集め最多となった[6][7]。その結果を踏まえ、同月24日に同支社が名称を「小田栄駅」とすることを発表した[8][9]

地元の反応

地元の住民からは、武蔵小杉駅で乗り換えて東京方面への移動が早くなることを期待する声がある一方、南武支線の運行本数の少なさや川崎駅に直結していない点、バスの利便性などから駅ができても利用しないのではないか、という意見もある[4]。ただし、運行本数については開業と同時に列車の増発が行われている。

年表

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅の建設に関して「低コスト化・短工期化」を掲げており、当駅は簡易的構造の無人駅である[3]尻手駅管理)。ホームには転落防止用のスロープと簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機が設置されている。自動券売機やICカードチャージ機は設置されていない。また、運賃計算システムに小田栄駅を追加するコストを削減するため、運賃計算上は隣の川崎新町駅と同一駅として扱われる(後述[11]

踏切上で道路がX字に交差している小田踏切を基点として対角線上に上下線ホームが配置され、踏切北側(小田栄1丁目)が浜川崎方面、踏切南側(小田栄2丁目)が尻手方面のホームとなっている。川崎市は「電気設備の移転を伴わず、工事費を膨らませないようにするため」と説明している[12]。また、「ホーム同士をつなぐか、跨線橋を設置してほしい」という地元住民の意見に対しては、「高圧線があるため、車両より上の位置でつなぐ方法は技術的に不可能だが、将来的には地下通路を作るなど対策を考えていきたい」としている[12]

のりば

JR小田栄駅プラットホーム
番線 路線 方向 行先
1 JN 南武線 上り 浜川崎方面
2 下り 八丁畷尻手方面

(出典:JR東日本:駅構内図

利用状況

乗降者数は、駅の整備が定着した段階で1日約3,500人を見込んでいる[1][2][4][5]。 なお運賃計算上の同一駅として扱われる川崎新町駅の年度別1日平均乗車人員は小田栄駅開業前の2015年(平成27年)度は1,461人であったが開業後の2016年(平成28年)度は2,261人と大きく増えている。

駅周辺

バス路線

最寄りのバス停は「小田踏切」で、川崎鶴見臨港バスにより、川25・川26系統の川崎駅行が発着している。

運賃計算の特例

  • 当駅は川崎市内にあるが、JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅として扱われる。
  • 川崎新町駅とは駅間距離で700メートルあるが、開業から2020年(令和2年)3月13日まで運賃計算上は川崎新町駅と同一駅の扱いとなる[11][13][10]
    • このため、当駅 - 川崎新町駅間のみの利用の場合、IC乗車券では同一駅での乗降とみなされ利用できず[注 2][14]、切符や現金精算(140円)のみの利用となる[15]
    • また、当駅で発行した乗車駅証明書には「川崎新町駅」と記載される。

※下部2つの取り扱いは稀な取り扱いであるが[注 3]八木西口駅近鉄大阪線橿原線)や、当駅の開業後に開業したあしかがフラワーパーク駅(JR両毛線)でも同様の仕組みを利用している。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JN 南武線支線(浜川崎支線)
川崎新町駅 (JN 52) - 小田栄駅 (JN 53) - 浜川崎駅 (JN 54)
東海道貨物線
浜川崎駅 - 小田栄駅 - 川崎新町駅

脚注

注釈

  1. ^ JR横須賀線武蔵小杉駅は既存駅へのホーム追加のため除外。
  2. ^ SuicaPASMOなどのICカード乗車券は入場券としての利用ができず、入場した駅で降車しようとすると出場時に改札でエラーになるため、係員のいる改札口で別途カードの処理を受ける必要がある。
  3. ^ 下部の2つは国鉄時代の仮乗降場仮停車場等にみられたが営業キロ数が設定されていない場合での扱いであった。

出典

  1. ^ a b c “川崎市、浜川崎支線新駅の駅名投票を実施…来春開業予定”. レスポンス. (2015年8月3日). http://response.jp/article/2015/08/03/257110.html 2015年8月27日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f “JR南武支線に来春新駅 川崎新町-浜川崎駅間”. 神奈川新聞. (2015年1月30日). http://www.kanaloco.jp/article/71922 2015年8月27日閲覧。 
  3. ^ a b c “川崎市JR 小田栄に新駅計画 来年度末の開業めざす”. タウンニュース川崎区版. (2015年2月6日). http://www.townnews.co.jp/0206/2015/02/06/270409.html 2015年8月27日閲覧。 
  4. ^ a b c “【ルポ かながわ】新しい駅 利用する?”. 朝日新聞. (2015年4月6日). http://www.asahi.com/area/kanagawa/articles/MTW20150406150150004.html 2015年8月27日閲覧。 
  5. ^ a b c “JR南武支線の新駅、名前は住民投票で 「小田栄」「小田川崎」「小田弥栄」から”. 神奈川新聞. (2015年8月1日). http://www.kanaloco.jp/article/112709 2015年8月27日閲覧。 
  6. ^ “JR南武支線新駅 「小田栄駅」が最多 住民による投票結果発表”. タウンニュース川崎区版. (2015年9月11日). http://www.townnews.co.jp/0206/2015/09/11/298834.html 2015年9月19日閲覧。 
  7. ^ “「小田栄」希望が最多 来春開業の南武支線新駅名 住民ら投票”. 神奈川新聞. (2015年9月19日). http://www.kanaloco.jp/article/122528 2015年9月19日閲覧。 
  8. ^ “JR南武支線:新駅名は「小田栄駅」 来年3月に開業 川崎 /神奈川”. 毎日新聞社. (2015年9月25日). http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20150925ddlk14040230000c.html 
  9. ^ “新駅名称は「小田栄」に JR南武支線”. 神奈川新聞. (2015年9月25日). http://www.kanaloco.jp/article/123564 2015年9月26日閲覧。 
  10. ^ a b c "南武線「小田栄駅」本設化のお知らせ" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道横浜支社. 28 January 2020. 2020年1月28日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年1月28日閲覧
  11. ^ a b JR東日本の小田栄駅開業で注目「戦略的新駅」ってなに?(2ページ目) THE PAGE、2016年8月1日(2016年8月23日閲覧)。
  12. ^ a b “小田栄新駅(仮称) 上下線ホームを対角に設置 短工期とコスト圧縮鑑み”. タウンニュース川崎区版. (2015年7月24日). http://www.townnews.co.jp/0206/2015/07/24/292798.html 2015年8月27日閲覧。 
  13. ^ “【神奈川】「小田栄駅」3月26日開業 南武支線ダイヤ改正 増発で利便性向上”. 東京新聞. (2015年12月19日). オリジナルの2016年6月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160628064319/http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201512/CK2015121902000159.html?ref=rank 2016年5月6日閲覧。 
  14. ^ 首都圏エリア” (PDF). 東日本旅客鉄道株式会社. 2019年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月15日閲覧。
  15. ^ 南武線(川崎新町~浜川崎間)小田栄駅 開業日のお知らせ (PDF) - ウェイバックマシン 2016年3月4日アーカイブ分

関連項目

外部リンク