「越中大門駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎(2017年5月) |
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|よみがな = えっちゅうだいもん |
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2020年2月14日 (金) 22:46時点における版
越中大門駅 | |
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駅舎(2017年5月) | |
えっちゅうだいもん Etchū-Daimon | |
◄高岡 (3.7 km) (3.7 km) 小杉► | |
所在地 | 富山県射水市北野1442 |
所属事業者 |
あいの風とやま鉄道[1] 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | ■あいの風とやま鉄道線 |
キロ程 |
26.5km(倶利伽羅起点) 金沢から44.3km 米原から220.9 km |
電報略号 | エモ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,017人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1923年(大正12年)10月15日 |
備考 | 業務委託駅 |
越中大門駅(えっちゅうだいもんえき)は、富山県射水市北野にある、あいの風とやま鉄道・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
歴史
- 1912年(明治45年)
- 1923年(大正12年)10月15日 - 北陸本線高岡駅 - 小杉駅間の射水郡大島村に一般駅として開業する[3][4][5]。山陽本線に既に大門駅があったので、越中大門と号したという[2]。
- 1934年(昭和9年)7月11日 - 同年7月10日来の大雨により北陸本線庄川橋梁上流約4粁附近の堤防が決潰し、当駅構内も軌条上より1米が浸水する[6]。当駅駅前ロータリーには当時の水位を示す石碑が残っている[7]。
- 1944年(昭和19年)10月 - 金属類回収令により当駅跨線橋を供出する[8]。
- 1953年(昭和28年)11月6日 - 跨線橋及びホーム上屋が竣工する[8]。
- 1963年(昭和38年)9月27日 - 当駅 - 高岡駅間が複線化する[9]。
- 1964年(昭和39年)8月24日 - 金沢駅 - 富山操車場間が交流電化する[9]。
- 1965年(昭和40年)7月5日 - 当駅 - 小杉駅間が複線化する[9]。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 営業範囲を改正し、手荷物及び小荷物の配達取扱を廃する[10]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる[11]。
- 1976年(昭和51年)10月1日 - 初めて当駅に快速列車が停車することとなり、同日当駅にてその紀念式典を挙行する[8]。
- 1981年(昭和56年)11月20日 - 営業範囲を改正し、車扱貨物一般の取扱を廃して、専用線発着車扱貨物に限り取扱を開始する[12]。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃止する[13]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[5]。日本貨物鉄道(JR貨物)の駅は、専用線発着の車扱貨物に限り取扱を行う[5]。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口営業開始[14]。
- 1997年(平成9年)7月7日 - 各種企画乗車券や航空券等の取扱も可能なマルスシステムを導入する[15]。
- 1999年(平成11年)3月31日 - 当駅構内のキヨスクが閉店する[16]。
- 2000年(平成12年)4月 - 夜間無人駅となる[17]。
- 2015年(平成27年)
-
開業当時の越中大門駅
-
北陸本線越中大門駅開業を報ずる新聞記事
-
1934年(昭和9年)7月11日、当駅構内における水害の状況
駅構造
東西に通る路線の南側に単式ホーム1面1線、北側に島式ホーム1面2線、計2面3線がある地上駅である[20][21]。上りホーム(単式側、1番のりば)の中央部に接して駅舎があり、ホーム間は跨線橋で連絡している[22]。島式ホームの北側に側線が1本敷設され、そこから専用線が分岐している[21]。
JR北陸本線時代末期は富山地域鉄道部が管轄し、ジェイアール西日本金沢メンテック(現:JR西日本金沢メンテック)が駅務を受託する業務委託駅であった[23][24]。あいの風とやま鉄道への移管後も業務委託駅の形態は維持されたが[25]、みどりの窓口は経営移管に合わせて営業を終了した[26]。
-
駅舎本屋建物財産標
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改札及び出札口
-
待合所
-
駅長事務室
-
ホーム
-
側線
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先[27] | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■あいの風とやま鉄道線 | 上り | 高岡・金沢方面 | 一部2番のりば |
2・3 | 下り | 富山・魚津方面 | 2番のりばは一部列車のみ |
- 2015年(平成27年)3月14日時点のダイヤにおいて2番線を使用する定期旅客列車は、1日につき上下1本ずつである[27]。
到着メロディ
2017年(平成29年)3月の新旅客案内システム導入に伴い、小杉駅と共通で、射水ブランドを推進するイメージソング「イミズムズムズ♪」を射水市在住のシンセサイザー奏者・滝沢卓がアレンジしたものが到着メロディとして使用開始された[28][29]。
貨物取扱
JR貨物の駅は、専用線発着車扱貨物の取扱駅となっている[5]。
側線から分岐する専用線は、本線北側に沿って東進、電気化学工業富山サービスステーションへ至っている[21]。専用線の終端部分にセメント荷役施設が設置されており、この路線は富山サービスステーション向けのセメント輸送で使用されていたが、現在定期列車の運行はない[21]。貨物ホームや上屋、倉庫も現存している[20]。
1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表掲載中、当駅接続の専用線は次の通りであった[30]。
- 大門土石線(動力:手押及び国鉄機関車、作業粁程:0.6粁、備考:国鉄砂利線発送に限る)
- 日本電気冶金線(第三者使用:日本通運、動力:日本通運所有機関車及び手押、作業粁程:0.2粁)
- 呉羽紡績線(動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.8粁)
1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[31]。
- 日本電工線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車及び手押、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:0.4粁)
- 日本電工二号線(通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車及び手押、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:上掲に同じ)
- 東洋紡績線(真荷主:大島砕石、通運事業者:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.8粁、総延長粁程:1.0粁)
- 電気化学工業及び橋本産業共用線(通運事業者:デンカセメント北陸サービス(但し電気化学工業に限る)及び日本通運(但し橋本産業に限る)、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.3粁、総延長粁程:0.7粁)
1983年(昭和58年)4月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[32]。
- 日本電工線(通運事業者等:日本通運、動力:日本通運所有機関車及び手押、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:0.4粁)
- 東洋紡績線(真荷主:大島砕石、通運事業者等:日本通運、動力:日本通運所有機関車、作業粁程:0.8粁、総延長粁程:0.9粁)
- 電気化学工業及び橋本産業共用線(通運事業者等:デンカセメント北陸サービス(但し電気化学工業に限る)及び日本通運(但し橋本産業に限る)、動力:デンカセメント北陸サービス所有機関車及び日本通運所有機関車、作業粁程:0.3粁、総延長粁程:0.7粁)
利用状況
「富山県統計年鑑」、「射水市統計書」及びあいの風とやま鉄道発表資料によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[33][34][35]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 1,098 |
1996年 | 1,098 |
1997年 | 1,028 |
1998年 | 994 |
1999年 | 941 |
2000年 | 915 |
2001年 | 889 |
2002年 | 849 |
2003年 | 785 |
2004年 | 787 |
2005年 | 770 |
2006年 | 771 |
2007年 | 760 |
2008年 | 779 |
2009年 | 785 |
2010年 | 820 |
2011年 | 790 |
2012年 | 782 |
2013年 | 811 |
2014年 | 768[注 1] |
2015年 | 903 |
2016年 | 911 |
2017年 | 965 |
2018年 | 1,017 |
駅周辺
その他
「越中大門」という駅名であるが、所在地は開業当初から旧大島町(当時は大島村)である[36]。大島町よりも旧大門町の中心地の方が近いためこのような駅名になったのであるが、「大島の大と大門の門を取って大門(おおもん)とした」という説もある[2][36]。
隣の駅
脚注
注釈
- ^ 2014年度は2015年3月13日までの347日間における1日平均乗車人員は768人、3月14日から3月31日までの18日間における1日平均乗車人員は764人。365日間における1日平均乗車人員は768人である。
出典
- ^ a b 高島碧(2015年3月19日). “1両増で混雑軽減 「あいの風」通勤ルポ”. 北陸中日新聞 (中日新聞社)
- ^ a b c d 大門町教育委員会編、『大門町史』、1981年(昭和56年)11月、大門町
- ^ 大正十二年鉄道省告示第二百二十五号(『官報』、1923年(大正12年)10月9日、内閣印刷局)
- ^ 鉄道省編、『昭和十二年十月一日現在 鉄道停車場一覧』、1937年(昭和12年)12月、川口印刷所出版部
- ^ a b c d 石野哲輔、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
- ^ 鉄道省工務局保線課編、『最近国有鉄道災害記録』、1936年(昭和11年)4月、鉄道技術者新聞社
- ^ 天地人 - 2016年(平成28年)9月2日、北日本新聞
- ^ a b c 大門町町史編集室、『大門町史 続巻』、2005年(平成17年)9月、大門町
- ^ a b c 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
- ^ 昭和四十四年日本国有鉄道公示第三百九号(『官報』、1969年(昭和44年)10月1日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和四十九年日本国有鉄道公示第二百八号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和五十六年日本国有鉄道公示第百二号(『官報』、1981年(昭和56年)11月19日、大蔵省印刷局)
- ^ 昭和六十年日本国有鉄道公示第百八十一号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
- ^ JR時刻表1992年11月号・12月号
- ^ 「越中大門駅 航空券まで買えます JR西日本 新発券システム導入」、『北日本新聞』(27面)、1997年(平成9年)7月8日、北日本新聞社
- ^ 「JR3駅 東富山 越中大門 伏木 キヨスクが消えていく…」、『北日本新聞』(29面)、1999年(平成11年)3月28日、北日本新聞社
- ^ 「日曜特番「越中大門駅 夜間無人化の波紋」 若者たむろ「身の危険感じる」 不安募るも打つ手なし」、『富山新聞』(11面)、2000年(平成12年)10月1日、富山新聞社
- ^ 広田和也、田嶋豊(2015年3月15日). “あいの風鉄道 3セク再出発 県内19駅「生活路線の役割果たす」”. 北陸中日新聞 (中日新聞社)
- ^ "ICカードサービス開始日について" (Press release). あいの風とやま鉄道株式会社. 30 January 2015. 2015年7月10日閲覧。
- ^ a b 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
- ^ a b c d 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』、2010年(平成22年)9月、講談社
- ^ 越中大門 各駅情報 - あいの風とやま鉄道
- ^ 営業エリア - ジェイアール西日本金沢メンテック
- ^ 金沢支社エリア - 西日本旅客鉄道
- ^ あいの風とやま鉄道 利用の手引き - あいの風とやま鉄道(2015年3月16日閲覧)
- ^ 『コンパス時刻表』平成27年2月号・3月号、交通新聞社、2015年。(3月号より「みどりの窓口のある駅」から除外)
- ^ a b 越中大門駅発車時刻表 - あいの風とやま鉄道(2015年4月14日閲覧)
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “新指令システム稼動に伴う利便性の向上について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ あいの風とやま鉄道 (2016年12月14日). “各駅の到着メロディの制作状況等について”. 富山県. 2016年12月30日閲覧。
- ^ 名取紀之・瀧澤隆久編、『RM POCKET 11 トワイライトゾ~ン・マニュアルⅣ』、1995年(平成7年)10月、ネコ・パブリッシング
- ^ 日本国有鉄道貨物局編、『専用線一覧表 昭和45年10月1日』、1970年(昭和45年)、日本国有鉄道貨物局
- ^ 名取紀之編、『トワイライトゾ~ン・マニュアル6』(『Rail Magazine』別巻)第14巻第17号(313頁)、1997年(平成9年)10月、ネコ・パブリッシング
- ^ 統計年鑑 - 富山県
- ^ 統計書 - 射水市
- ^ "2018年度 あいの風とやま鉄道 利用状況等" (PDF) (Press release). あいの風とやま鉄道. 14 June 2019. 2019年6月27日閲覧。
- ^ a b 大島村編、『大島村史』、1963年(昭和38年)、大島村