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地史学の研究では[[地質調査]]が重要である{{Sfn|小林|1989|p=44}}。地質調査により[[地質]]について情報収集を行い、[[地質図]]を作成することで調査対象地域を空間的に理解する{{Sfn|小林|1989|p=44}}。一方[[層序]]を調査することで新旧を把握でき、古生物学や岩石学の知識を利用することで[[地史]]を作成することができる{{Sfn|小林|1989|p=44}}。 |
地史学の研究では[[地質調査]]が重要である{{Sfn|小林|1989|p=44}}。地質調査により[[地質]]について情報収集を行い、[[地質図]]を作成することで調査対象地域を空間的に理解する{{Sfn|小林|1989|p=44}}。一方[[層序]]を調査することで新旧を把握でき、古生物学や岩石学の知識を利用することで[[地史]]を作成することができる{{Sfn|小林|1989|p=44}}。 |
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== 日本における地学史 == |
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江戸時代、「奇石」(特徴的な形態や性質を有する石)に興味を持つ趣味が[[本草学者]]や民間人([[木内石亭]]、[[木村蒹葭堂]]、[[平賀源内]]など)に広がったとされる<ref name=Ito /><ref>林絢子、「[http://id.nii.ac.jp/1109/00000863/ 江戸における地方文化の流入 : 『北越雪譜』出版をめぐって]」『常民文化』 2006年 29号 p.41-73, {{naid|110006569172}}, 成城大学</ref>。これは、地質、鉱物、古生物学的な側面のみならず、医薬や芸術などの広い分野からの視点も含まれたものであったとする研究がある<ref name=Ito>伊藤謙, 宇都宮聡, 小原正顕 ほか、「[https://doi.org/10.15055/00005572 <研究資料>日本の地質学黎明期における歴史的地質資料 : 梅谷亨化石標本群(大阪大学適塾記念センター蔵)についての考察]」『日本研究』 2015年 51巻 p.157-167, {{doi|10.15055/00005572}}, 国際日本文化研究センター</ref>。 |
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* 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「[https://doi.org/10.5026/jgeography.117.270 戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その1〉―「日本地学史」稿抄―]」 『地学雑誌』 2008年 117巻 1号 p.270-291, {{doi|10.5026/jgeography.117.270}} |
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** 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「[https://doi.org/10.5026/jgeography.117.587 訂正:戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その1〉―「日本地学史」稿抄― [地学雑誌 Vol. 117 (2008) , No. 1, p.270-291]]」 『地学雑誌』 2008年 117巻 2号 p.587, {{doi|10.5026/jgeography.117.587}} |
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* 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「[https://doi.org/10.5026/jgeography.127.835 戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その6〉─「日本地学史」稿抄─]」 『地学雑誌』 2018年 127巻 6号 p.835-860, {{doi|10.5026/jgeography.127.835}} |
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* 米地文夫、「[https://doi.org/10.5026/jgeography.100.183 磐梯山噴火と地学の “英雄時代”]」 『地学雑誌』 1991年 100巻 1号 p.183, {{doi|10.5026/jgeography.100.183}} |
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* 小林貞一、「[https://doi.org/10.5026/jgeography.88.2_122 土井正民の我国の19世紀地学史研究とその古今東西]」 『地学雑誌』 1979年 88巻 2号 p.122-123, {{doi|10.5026/jgeography.88.2_122}} |
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2019年12月2日 (月) 04:54時点における版
地史学(ちしがく、英語: historical geology)とは、地球史46億年の中での自然および生物を研究する学問である[1]。研究のための資料として、岩石、地層、化石などを用いる[2]とともに、研究の上では地質学および古生物学の手法を利用する[3][4]が、地史学は総合科学である[4]。
地史学の研究では地質調査が重要である[5]。地質調査により地質について情報収集を行い、地質図を作成することで調査対象地域を空間的に理解する[5]。一方層序を調査することで新旧を把握でき、古生物学や岩石学の知識を利用することで地史を作成することができる[5]。
日本における地学史
江戸時代、「奇石」(特徴的な形態や性質を有する石)に興味を持つ趣味が本草学者や民間人(木内石亭、木村蒹葭堂、平賀源内など)に広がったとされる[6][7]。これは、地質、鉱物、古生物学的な側面のみならず、医薬や芸術などの広い分野からの視点も含まれたものであったとする研究がある[6]。
明治時代に西洋地質学が導入されると奇石趣味は前近代的として否定された[6]。以降は地質、古生物、鉱物学的な側面のみが研究対象となり現在に繋がっている[6]。
脚注
- ^ 小林 1989, p. 39.
- ^ 小林 1989, p. 40.
- ^ 小林 1989, p. 41.
- ^ a b 小林 1989, p. 43.
- ^ a b c 小林 1989, p. 44.
- ^ a b c d 伊藤謙, 宇都宮聡, 小原正顕 ほか、「<研究資料>日本の地質学黎明期における歴史的地質資料 : 梅谷亨化石標本群(大阪大学適塾記念センター蔵)についての考察」『日本研究』 2015年 51巻 p.157-167, doi:10.15055/00005572, 国際日本文化研究センター
- ^ 林絢子、「江戸における地方文化の流入 : 『北越雪譜』出版をめぐって」『常民文化』 2006年 29号 p.41-73, NAID 110006569172, 成城大学
参考文献
- 小林貞一「地史学と古生物学」『化石』第47巻、1989年、39-46頁、doi:10.14825/kaseki.47.0_39。
関連項目
外部リンク
- 『地史学』 - コトバンク
- 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その1〉―「日本地学史」稿抄―」 『地学雑誌』 2008年 117巻 1号 p.270-291, doi:10.5026/jgeography.117.270
- 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「訂正:戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その1〉―「日本地学史」稿抄― [地学雑誌 Vol. 117 (2008) , No. 1, p.270-291]」 『地学雑誌』 2008年 117巻 2号 p.587, doi:10.5026/jgeography.117.587
- 日本地学史編纂委員会 東京地学協会、「戦後日本の地学(昭和20年~昭和40年)〈その6〉─「日本地学史」稿抄─」 『地学雑誌』 2018年 127巻 6号 p.835-860, doi:10.5026/jgeography.127.835
- 米地文夫、「磐梯山噴火と地学の “英雄時代”」 『地学雑誌』 1991年 100巻 1号 p.183, doi:10.5026/jgeography.100.183
- 小林貞一、「土井正民の我国の19世紀地学史研究とその古今東西」 『地学雑誌』 1979年 88巻 2号 p.122-123, doi:10.5026/jgeography.88.2_122