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焼きたて!!ジャぱん 2006年8月21日 (月) 10:48 (UTC)から分割 |
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2006年8月23日 (水) 23:58時点における版
焼きたて!!ジャぱんの登場人物(やきたてじゃぱんのとうじょうじんぶつ)は、橋口たかしの漫画、またはそれを原作とするアニメ『焼きたて!!ジャぱん』に登場する架空の人物の一覧である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
主要キャラクター
- 東和馬(あずま かずま) (声優:小林由美子) 血液型B型
- 本作の主人公で、「太陽の手」の持ち主。6歳の頃姉の稲穂に連れられて行った「サンピエール」で出会った、日本独自のパン・「ジャぱん」を創ることを目指すおじさんと出会い、自らもジャぱんを作り出すことを夢としパン職人に。そのおじさんは後に最大の敵となる『霧崎雄一』である。
- 新潟県魚沼郡の田舎から上京し、日本最大のベーカリーチェーン・「パンタジア」の本店採用試験を受けたが河内の家庭事情を知り辞退(その家庭事情は河内の嘘が少々混じっていた)。その才能を見出した月乃によりパンタジア南東京支店の店員になる。
- 長髪で前髪に月乃から貰ったカチューシャを付けている。天才肌で、独学の経験で知識を得ていっているのでパン用語は全然知らない。ただ実家が米農家なので、そのコネや祖父の馬太郎から3万回ほど聞かされた事により、米や寿司についてなど一部の分野に関しては冠以上の知識を持つ。涙もろく、親切でお人よしな性格である。
- 国語が大の苦手で、難しい言葉が出るととんだ勘違いをする(例:クロワッサン→黒輪さん、アナフィラキシーショック→アラビア石油ショック、ドラゴンフック→キャプテン・クック/100円ショップ、エンドプロテアーゼ→遠藤風呂で風邪、アスコルビン酸→アスコルビン山、葉長石→ナンシー関/朝青龍関、イグレシアの滝→フリオ・イグレシアス、ロダンの考える人→ボタンをかけ違える人等)が、数学には非常に強く、10桁を超える掛け算だろうと正確に暗算してしまう。そのため、あっさりとRSA暗号を解き、才能を発揮した。
- 【主な記録】
- パンタジア本店採用試験 最終戦辞退
- パンタジアvsサンピエール 対店長 模糊山(現パンタジア店員) 引き分け
- 第39回 パンタジア新人戦 優勝
- 第2回 モナコカップ 優勝(日本代表)
- 河内恭介(かわち きょうすけ) (声優:阪口周平・幼少時代:杉本ゆう)血液型O型
- 和馬と同じパンタジア本店採用試験を受ける。汚い手段を使ってでも合格するつもりでいたが、利用していたはずの和馬の純な性格に触れ、また彼が自分のために試験を辞退したことを知るに至り、自分の行動を深く悔やみ採用が決まった後、自分からそれを辞退する。その後和馬とともに「パンタジア」南東京支店に勤務することに。そしてパンタジアの新人戦で3位という成績を修めたことで、本店へと異動していった。
- 大阪出身で、自らの稼ぎで弟や妹を養っている。「なんやて!?」が口癖。髪形がコロコロ変わり、特にハゲ率が高い。実は父親・恭太郎もパン職人で、パンタジアの本店採用試験を毎年受けては落選の繰り返しであった。しかし絶対に逃げ出さなかった父の姿を見て、憧れを持つ。しかし河内が子供の頃、父親の不注意により自宅のパン工房から出火。家は火事になり父親は焼死してしまった。それ以降は母の実家で弟や妹の世話をしながら、細々と暮らしてきた。しかし父親への憧れは捨てておらずパンについての勉強を重ね、父の遺志を継ぐべくパン職人として上京。努力家で熱血漢。でも努力はなかなか報われない、いじめられキャラである。
- パン職人としての才能が和馬や諏訪原といった天才に比べやや見劣りすることは本人も自覚しており、その差を少しでも埋めるために太陽の手甲を取得したり、アフロにしたりなど数々の試練を乗り越え、やがて天才達と同じ世界で渡り合える職人へと成長していく。ただし、最近では和馬や諏訪原や冠に頼ることが目立ち、もっぱら驚き役やリアクション役を務めることが多い。アフロになった理由は、外見がアフロっぽい「聖アンドリュー教会」を店長に紹介され、河内がそこで懺悔をしたら、「なんやて人間」「ザコキャラ」「一生天才たちには勝てない」と散々痛めつけられたあげく、アフロにされたということである。諏訪原と仲が悪いが、内心では気にかけていて、「大好き」と言ったこともある。
- なお、パンを除く料理の腕はなかなかの腕前と思われる。(カツサンドの豚カツは彼の担当だったほか、やきそばパン作りに悩む和馬に知恵を与えたりしていた。)
- 【主な記録】
- パンタジア本店採用試験 合格→採用辞退
- 第39回 パンタジア新人戦 3位(諏訪原戒と同率)
- 第2回 モナコカップ 優勝(日本代表)
- 梓川月乃(あずさがわ つきの) (声優:大塚ちひろ)血液型A型
- 「パンタジア」オーナー、梓川貞尚の孫娘ではあるが、彼女が父・貞道の愛人の子であると言う理由により、周りからはよく思われていなかった。南東京支店店長代理をつとめていたが、霧崎雄一がパンタジアを乗っ取った後、「一つの会社が市場を独占すると、業界がだらけてしまう」という理由で、パンタジアの社長に据えられ、サンピエールの社長となった雪乃と争うこととなる。
- 和馬を慕っており、和馬も月乃に好意を持っているようだが、和馬がその思いに気づいていないため、2人の関係はなかなか進展しない。当初はクールな美少女・薄幸のヒロインという位置づけだったが、次第にボケ役として位置づけられ、松代によく突っ込みをいれられる。そんな彼女だが、8歳の頃にパンタジア新人戦で三位入賞を果たす程の腕前を持つパン職人でもある。
- 【主な記録】
- 第31回 パンタジア新人戦 3位(当時小学生)
- 松代健(まつしろ けん) (声優:東地宏樹)血液型B型
- 31歳。「パンタジア」南東京支店の店長、髪型はアフロヘアーでサングラス着用、無精ヒゲに体格はマッチョと、松田優作を思わせる風貌をしているが、若かりし頃の回想からも分かるように素顔はなかなかの美形。
- 20歳の頃にパンタジア新人戦で優勝。23歳の頃、自らの作ったパンを食べた妹・楓が意識不明になってしまう。原因は乳製品アレルギーによるアナフィラキシーショックであると知り、彼女のように乳製品を拒む体質の人でも、おいしく口にできるパンを目指し努力を重ねる。
- しかし、マイスター霧崎や模糊山のような天才職人に劣等感を抱いていた時期もあった。そんな中、聖アンドリュー教会のアンドリュー・グラハム神父の教えを受け、アフロへアーとなり常識の殻から脱出。『日本一のフランスパン職人』の異名を持つ名高い職人として知られるようになった。
- 様々な試行錯誤の中、発芽玄米が天然酵母として非常に優れていることを発見。それがもとで黒柳に弟子にしてくれとしつこく頼み込まれ、その時本人は「いいデシ。」と承諾。しかし黒柳の人間離れした味覚感知能力を感じ取り、松代は彼を弟子一日目にしてパン職人ではなくプロの味覚審査員へと育て上げたいと思うようになる。だがそのときはまだ弟子になって日も浅く、なおかつ性格上そんな事を言葉で言うことが恥ずかしいため、仕方なくその思いは何かにつけての嫌がらせとして表れてしまい、その誤解がもとで一時期は黒柳と対立していた時期があった。
- 優れた知性と判断力を兼ね備えており、河内や月乃に東達の技法を解説することもしばしば。また強力な太陽の手甲を会得するために拳法の修行をしていたため、戦闘能力が異常に高い。そのため、組長・橋口隆死に惚れ込まれてしまい、彼が後継者を探している暴力団「橋口会」の跡継ぎにされてしまった。無論本人は渋っていたが、やはり適材適所だったのか、現在は抗争にも積極的に参加したり応援にもスーツ姿で決め込んだりと、すっかり板についてしまっている。
- 同じサンデー連載の漫画「ワイルドライフ」にチョイ役で登場した。
- 【主な記録】
- 第28回 パンタジア新人戦 優勝
- 木下陰人(きのした かげと) (声優:佐藤せつじ)
- 「パンタジア」南東京支店勤務。パンタジア主催のパン教室に来ていたところを月乃にスカウト(誘惑?)され惚れ込み、南東京支店に入店。実は日本最大のサーカス・木下隊サーカスの御曹司で、それゆえ他人のパンのコピーをすることが得意(冠が新人戦で作ったパンのコピーですら95%のコピーをやってのける)。さらに分身の術まで身につけており、何人にも分身し、仕込み・陳列・応対・会計という南東京支店の全ての業務を1人だけでやってのけている。ただオリジナルのパンを作ることに関しては全くダメなため、ほとんど注目はされず影が薄い。アニメ版においては彼の母への手紙が話のモノローグに使われたり、河内のリアクション内にも登場している。
- 【主な記録】
- 第38回 パンタジア新人戦 予選落ち
- 黒柳亮(くろやなぎ りょう) (声優:子安武人)血液型AB型
- 松代健の元弟子で、「パンタジア」本店勤務。性格はとても非情で、且つ非常識。自らが評価するに値しないと感じたパンや人物に対してはまさに悪魔のように冷酷になる。「カス」や「クズ」などと平気で言い切るなど、パンに関係する事柄に関しては一切の容赦をしない。一方、これこそはと認めたものは素直に賞賛する面もある。
- ハーバード大学出身の秀才科学者で19歳で卒業した。職人としての腕もあり、留学中や帰国後もパン作りの公式戦ではパンタジア新人戦まで100連勝を誇っていたが、パンタジア入社後、松代との勝負に敗れて挫折。後に松代に弟子入りするが、弟子入り初日にして松代のパンの分量を0.1g単位で、発酵時間・焼き時間を秒単位で見抜いてしまった。松代は黒柳をパン職人ではなくプロの味覚審査員にしたくなり、黒柳自身も職人兼科学者より審査員兼科学者の方が向いているのではないかと考え、合格者10人に1人と言われる程取得が難しい味覚審査員の資格の取得に踏み切り、パン職人達の対決の審判を務める。何故かジャッジの際のリアクションに命をかけており、彼がどんなリアクションをするのかが、本作の見所の一つである(モナコカップの際は、彼の役割をピエロ・ボルネーゼが代行した)。リアクションが激しすぎて死にそうになろうとも、うまいパンを食べたいがために命を懸けるという常人離れした思考の持ち主。パンタジアが乗っ取られた後は、サンピエールのオーナー・霧崎雄一の勧めでパンタジアを退職し、フリーの味覚評論家に転じ、「焼きたて!! 25」(アニメ版では「焼きたて!! 9」)の司会兼審査員を務める。
- 現在22歳だが、老人以上に豊富な知識やグチる事が多い等から年上に見られることが多い。しかし、それを言われると異常なまでに怒る。(和馬におっちゃんと呼ばれたときには2点減点にした)河内には「黒やん」、冠には「先輩」と呼ばれる。人に対して厳しく、本店採用試験ではデブ・不細工・汗臭いなど清潔感が欠如しているという理由で採用希望者を失格にしたことがある。何度も遅刻する和馬に対しては、はじめは減点などの処置をとっていたが、途中であきらめたようである。
- 【主な記録】
- 第37回 パンタジア新人戦 優勝
- 諏訪原戒(すわばら かい) (声優:坂詰貴之)血液型A型
- パン製造技能士一級の史上最年少取得者。クロワッサンが得意で、雑誌にも紹介された経験あり。古き良き日本男児という性格の持ち主で、プライドが高く頑固かつ冷静だが、高所恐怖症という欠点がある。言葉遣いも古風である。本店採用試験で、実質的に和馬・河内に敗れてから(ただし、本店採用は和馬・河内が辞退したため諏訪原)、ライバル関係となる。世界大会には3人で日本代表として出場した。侍風の着物姿を好み頭には青いバンダナを巻いており草履を履いている。常に日本刀を帯びている。世界中のパンの技術を盗んで作った「ルパン」をつくる。河内の事を何かと馬鹿にしているが、内心では彼の実力を認めている。モニカと付き合っている。剣術の師匠(声優:宮澤正)が一人いたが、享年124で亡くなった。
- 【主な記録】
- パンタジア本店採用試験 本店採用(東・河内が辞退したため)
- 第39回 パンタジア新人戦 3位(河内恭介と同率)
- 第2回 モナコカップ 優勝(日本代表)
- 模糊山剛(もこやま つよし) (声優:玄田哲章)
- パンタジア南東京支店の斜向いにあるベーカリー「サンピエール」東京本店の店長。一見してその風貌はマッチョなオカマであるが、「菓子パンの神様」と称される一流の職人である。松代が嫉妬する程の実力者であったが、自分の腕前を過信し傲慢な態度を取る事が多くなっていた。TVオンエアーでの新作パン対決で南東京支店勤務五日目の和馬に引き分けたことでオーナーである霧崎の怒りを買い、サンピエールをクビにされるが、月乃の妹水乃に拾われパンタジアの店員となる。しかし、彼の作ったパンは未だにサンピエールの主力商品として大いに売れている。大きな体とはうらはらに編物が得意。
- 【主な記録】
- パンタジアvsサンピエール 対パンタジア南東京支店店員 東 引き分け
- 第39回 パンタジア新人戦 ベスト8(準々決勝で東と引き分けるが、準決勝出場を辞退する)
- 冠茂(かんむり しげる) (声優:井上麻里奈)血液型O型
- 頭脳明晰なパン職人兼科学者。ハーバード大学を16歳で卒業した天才。大学では黒柳の後輩。元は雪乃の部下だったが、東に敗れたため雪乃とSオーナー霧崎のお金で研究していた研究室を雪乃の手によって爆破されてしまう。新人戦での行動をはじめとする彼女の卑劣な行動に愛想を尽かし、後に「パンタジア」南東京支店勤務となり月乃や和馬の参謀的存在として活躍する(月乃の学校の着付けの課題に付き合わされることも)。髪の色はピンクでまつげが長い美少年。作業着の時は半ズボン。そのためなのか女性に人気が高い。最近の河内の堕落ぶりを心配している。和馬と同じ「太陽の手」の持ち主。
- 【主な記録】
- 第39回 パンタジア新人戦 準優勝
- マイスター霧崎(マイスター きりさき) (声優:速水奨・少年時代:日比愛子)
- 本名はシルヴァン。「パンタジア」オーナーから「マイスター」の称号を与えられた唯一の人物。チタ二ウム合金の仮面を付けた謎の人だが、その正体はパンタジアのライバル店「サンピエール」のオーナー・霧崎雄一の、妹・ソフィと共に捨てられた息子である。仮面の中には、孔雀の「クー」をはじめ数多の種類の鳥を仕込んでいる。松代の親友でもあり、共に同じ店の職人であった時には仮面をつけてはいなかった。ある時、ソフィにより発見された母の日記から父の豹変の理由を知り、自ら“人格を変えるパン”を開発し、父に食べさせ人格を元に戻そうと試みたが失敗。逆に“人間の脳みそを支配するパン”・能生みそゴぱんを食べさせられ、リアクションによって洗脳されてしまい、パンタジアを退職。「焼きたて!! 25」にて和馬の前に立ちはだかったが、和馬の活躍もあり洗脳が解けた。
- 梓川貞尚(あずさがわ さだなお) (声優:塚田正昭)
- パンタジアのオーナー。月乃・水乃・雪乃のうち誰を次期後継者するか迷っている。雪乃がサンピエールの霧崎オーナーと組んでパンタジアを乗っ取ろうとしていることを知らない。味にはうるさそうだが人には優しいお爺さんらしい。パンタジアが霧崎と雪乃に乗っ取られた事で失脚し、その後の行方は不明。
- 東稲穂(あずま いなほ) (声優:斉藤梨絵)
- 東和馬の姉、和馬をパン職人に引き合わせ、和馬の将来を決定付ける。中学生のときは自転車を飛ばし、今はバイクを飛ばしている。
- 東馬太郎(あずま うまたろう) (声優:長島雄一)
- 東和馬の祖父、新潟県で稲作農家を営む。ぼけた89歳。孫の為に自分の作った小麦粉(作り方を間違えてうどん粉)を送る事もある。
- 東馬次郎(あずま うまじろう) (声優:長島雄一)
- 東馬太郎の弟、奈良県に住む。日本鎧を着用し、竪穴式住居のような穴に住むなど古い物が好きな気難しい人間。新しいパンであるジャぱんを作り出した和馬を毛嫌いしている。アニメでは焼きたて!! 9最終戦で和馬に野生よもぎを提供した。
- 東馬三郎(あずま うまさぶろう) (声優:長島雄一)
- 東馬太郎の弟、岐阜県に住む陶芸家。ペターライトを作った。ジャぱん44号を食べて天国に行ったことがある。
パンタジア新人戦編
- 梓川水乃(あずさがわ みずの) (声優:池田千草)
- 梓川月乃の異母妹。謎のパン職人「コアラ」と共に新人戦で和馬に勝負を挑む。小悪魔っぽい性格で月乃にも嫌味な態度を見せていたが、和馬に敗れた後は少しだけわだかまりが消えたようだ。出番や活躍は少ないが独特の健康的な可愛さから読者からの人気は高い。雪乃には、「世界一使えない妹」「バカ」とさんざん嫌われている。「やったねいん!」「まったねいん」が口癖。
- 【主な記録】
- 第39回 パンタジア新人戦 本戦1回戦敗退
- コアラ (声優:玄田哲章)
- 水乃と共に現れた、コアラのマスクを被った謎の職人。その正体はサンピエール東京本店元店長である模糊山剛。実力は新人のレベルとは比べ物にならないが、「パンタジアにおいては」入社一年目の新人であったので出場を許可された。和馬に引き分けてからパン職人としての修行をやり直し、準々決勝で20本編みの竜パンを作るも、再び和馬と引き分ける。黒柳が再試合を申し渡したが、「未来ある素晴らしい若者こそ勝ち進むべき」と再試合を辞退する。その後は、引き続きパンタジアで水乃のいる支店で勤務を続け、主婦からも人気のある職人として活躍した。
- 梓川雪乃(あずさがわ ゆきの) (声優:湯屋敦子)
- 梓川月乃の異母姉で、性格は極悪非道を絵に描いたような存在。愛人の子である月乃とその傘下に居る和馬たちを露骨に毛嫌いしているが、祖父・貞尚の前では猫を被っており、目に入れても痛くないほどの寵愛を受けた。サンピエールの霧崎オーナーと組み、パンタジア乗っ取りに成功。その後サンピエールの社長となる。「太陽の手」とは対極の能力「吹雪の手」を持ち、タルトのコンテストで優勝した事がある。和馬にタルト勝負に負け空気となり「某女性型ドール」をボディとして使っている。登場人物紹介で「極悪非道の人殺し」と書かれた経歴を持つ。
- S・H・ホコー(スペンサー・ヘンリー・ホコー) (声優:桐本琢也)
- 「パンタジア」名古屋支店勤務のパン職人。アメリカ合衆国出身(正確にはイタリア出身)で、通称「シャチホコ」と呼ばれる。日本語の語彙力や文法力はかなりのものなのになぜか名古屋弁は間違いだらけという不思議な語学力の持ち主。自称名古屋県人。パンタジア新人戦で和馬に敗れた後、雪乃の計らいで「サンピエールUSA」からアメリカ代表として、モニカ、シャドウと共にモナコカップに出場。
- 【主な記録】
- 第39回 パンタジア新人戦 本戦2回戦敗退
- 第2回 モナコカップ 準優勝(アメリカ代表)
- デーブ橋口(デーブ はしぐち) (声優:島香裕)
- 作者の橋口たかし自身がモデルで、過度の肥満体で動くこともままならない。パンの評価は、試食した際、自らが出す叫び声の声量の大きさで示す。単位はホーン。設定では超人気漫画「炊きたて!! ゴはん」の作者になっている。(原作コミック数巻ではおまけ漫画として掲載されている。)
- 胚地(はいぢ) (声優:神田朱未)
- デーブ橋口のアシスタントでアニメ作品『アルプスの少女ハイジ』の主人公・ハイジのパロディー。アニメ版では「拝島(はいじま)」というメイドに変更されている。
- ブラッド・キッド (声優:堀内賢雄)
- 黒柳のクラスメート、弁護士、マッサージ師など、多くの場合に使われる脇役。毎回別人という設定で登場するが、表情と声はどんな時も全く同じである(これらに登場するキッド達は年齢差がぜんぜん違うので同一人物とはいえないが、兄弟なのかどうかも不明)。黒柳のクラスメートであったキッドは現在、調査カンパニー「KID」の社長を務めている。
- 海野カツヲ (うみの カツヲ)(声優:田中真弓)
- 「パンタジア」津軽支店勤務のパン職人。豚のような外見の31歳。パンタジア新人戦の第一次予選で不合格だったが、和馬が実家で飼っている豚の三平に似ていたという理由で助けようとし、それに賛同した松代が黒柳の過去をばらそうとしたので予選通過になった。その後、二次予選も通過し本戦準々決勝で河内と対決するがバイトの子に手を出す不純な行為をしていたことが分かり審査なく負けと判定された。その後、修行を経て料理全日本選手権の豚肉部門で優勝し、焼きたて!! 25編で再び現れ勝負する。そのときは自らを負かした河内を圧倒的に超える程の凄腕調理パン職人になっていたものの、一歩及ばず敗退。そして、ブタの貯金箱になってしまい今もその状態である。
モナコカップ編
- ソフィ・バルザック・霧崎(ソフィ・バルザック・きりさき) (声優:水樹奈々)
- マイスター霧崎の妹で、パリのベーカリー「ゴルドン・ブルー」の職人。フランス代表「カイザー家」を打ち破るべく和馬、河内、諏訪原に自らの技術を全て教える。幼少時代自分と兄に惨い仕打ちをした父・霧崎雄一を心から憎んでいる。
- ピエロ・ボルネーゼ (声優:関智一・少年時代:山崎みちる)
- ケダムサーカス団長。モナコカップの司会兼審査員をつとめる。135ヶ国語を操る語学の天才であり世界レベール(レベル)の洞察力・観察眼等を持ち合わせる。周囲の迷惑を顧みず何事も自分のペースに引き込んでしまうという困った性格の持ち主でもある。
- 実は彼こそモナコ国王レオンハルト14世の息子「レオール・レオンハルト」であり、生まれて間もなくモナコ王家のしきたりにより庶民の家に預けられたがその夫婦が逃走。ケダムサーカスへと捨てられピエロ・ボルネーゼとして、顔も知らない両親を探すため伝説のピエロとなるべく修行を積んできた。そして遂にモナコ王が父親であることを知ったが、王は投げナイフにより刺されたピエロを救うため輸血をし失血死してしまう。
- しかし、モナコカップ決勝にて和馬が作った「ジャぱん61号・大麻ジャぱん」を食べリアクションをとった結果、なんと自分の生まれる前にタイムスリップ。ピエロを生んだと同時に亡くなっていた母親「メーテル・レオンハルト」を助け出したことにより歴史を変更してしまった。現実世界へと戻った後は伝説のピエロにちなんでケダムサーカスに預けられた王子、ピエロ・レオンハルトとして、無事両親との再会を果たす。
- エドワード・カイザー (声優:遊佐浩二)
- モナコカップでフランス代表として出場している「カイザー家」の三男。グランやボブとは義兄弟。「クグロフ・オ・ミエール」を得意とする優秀なパン職人だが、卑怯な手も使う。諏訪原と引き分けてしまったことにより、3階建ての一番下に組み込まれてしまった。
- 【主な記録】
- 第1回 モナコカップ 優勝(フランス代表)
- 第2回 モナコカップ 3位(フランス代表)
- ボブ・カイザー (声優:星野貴紀)
- 「カイザー家」の次男。雄弁。乗り物に弱い。3階建ての真ん中。ボブ・サップに似ている。
- 【主な記録】
- 第1回 モナコカップ 優勝(フランス代表)
- 第2回 モナコカップ 3位(フランス代表)
- グラン・カイザー (声優:中田譲治)
- 「カイザー家」の長男。3階建ての一番上。生まれたばかりの頃腕に重石をつけられたせいで、2m72cmの巨大な腕の持ち主となってしまい、その結果「太陽の手ギガントス」、「女神の手ウルティマ」を手に入れた。パン作りに必要な機能(すなわち手)を発達させるために、めったに喋ったり、足で歩いたりしない。3兄弟の中では、一番正々堂々としている。
- 【主な記録】
- 第1回 モナコカップ 優勝(フランス代表)
- 第2回 モナコカップ 3位(フランス代表)
- モニカ・アデナウアー (声優:釘宮理恵)
- アメリカ合衆国出身(正確にはドイツ出身)のパン職人。本職は菓子職人で、第59回世界菓子職人選手権の覇者になるほどの実力を持つ。特技は飴細工。「サンピエール」のオーナーに見出され、パン職人に転向。モナコカップの決勝で諏訪原と当たり勝利。飴細工でボロボロになっている自分の手を、「まさに究極の職人の手」と賞賛してくれた諏訪原に恋心を抱き付き合うように。後に「焼きたて!! 25」の大曲戦にて諏訪原とともに出場するが敗退。その後自決しようとした諏訪原を引き止めるためについた松代の方便により、諏訪原の子を妊娠していることにされてしまい(実際は経験がない)、現在は腹に丸めた新聞紙を詰め込み、妊婦を演じている最中である。とはいえ、本当に諏訪原との子供が欲しいとも思っているようである。
- 読者からの反響がかなり大きい人気女性キャラである。
- 【主な記録】
- 第59回世界菓子職人選手権 優勝
- 第2回 モナコカップ 準優勝(アメリカ代表)
- シャドウ・ホワイト (声優:青山穣・少年時代:松元恵)
- アメリカ合衆国出身のパン職人。物心ついた時から他人の動きをマネることが非常に上手く、マルセル・マルソーのビデオから彼の動きを完全にマスターするも、反射的に見たもの全てをマネしてしまうようになってしまい、そのため普段は視線を逸らして白目にしている。こうしてパントマイマーとなるが契約を打ち切られ、路頭に迷っているところで彼のマネの才能に目をつけた「サンピエール」のオーナーにすすめられパン職人に転向。彼の技術「ゴぱん」を100%コピーしモナコカップに出場。
- 【主な記録】
- 第2回 モナコカップ 準優勝(アメリカ代表)
- 霧崎雄一(きりさき ゆういち) (声優:立木文彦)
- サンピエールのオーナーであり、マイスター霧崎の父親。もともとは善人だったが、自ら開発した“(美味すぎて)人格を変えるパン”を食べ続けた結果、リアクションにより徐々に悪人化していき、ついには目的のためには手段を選ばない極悪人へと変貌してしまった。自他共に認める、世界最強のパン職人であり、米をベースにしたパン「ゴぱん」をつくる。雪乃と組み、パンタジア乗っ取りに成功し、その後、パンタジア社長に月乃を、サンピエール社長に雪乃を据えて戦わせる。和馬が幼い頃に出会った、パン屋「St.Pierre(サンピエール)」のおじさんその人だった。自分の作ったパン『魔王』のために二重人格になった経緯を和馬に語り、魔王にまた人格をのっとられてしまう。
- ムハンマド (声優:姫野恵二)
- モナコ秘密警察の一人。
- クレオ (声優:北西純子)
- モナコ秘密警察の一人。
焼きたて!! 25編(アニメでは焼きたて!! 9)
アニメと原作ではこの辺りから要素が微妙に変わり、一部原作とはキャラ設定の変わる者などもいる。
- CMAP(クマップ)
- "Cooking Meal Assemble People"(料理と食事のために集められた人々)を意味する、日本最強のアイドル料理人集団。実力はプロ級だがメンバー同士の仲は非常に悪く、協調性は皆無に等しい。
- 坪塚拓美 (つぼづか たくみ) (声優:野島健児)
- 物静かな性格のCMAPメンバー。カタカナ言葉を多用する不思議少年として訓練させられたため、他人と会話する時にも普通に喋ることができなくなってしまった。当然料理の腕は超一流。一回戦で和馬達に敗れ、その後CMAPを脱退して和馬の親友となる。一回戦で和馬の作った「茶碗蒸しパン」を食べたことで、毛を針のように鋭く硬くする事が出来るようになったようだ(その時の顔はゲゲゲの鬼太郎の鬼太郎)。
- 千祭剛 (ちまつり ごう) (声優:鳥海浩輔)
- CMAPの一人。ヤンキー系として訓練させられる。どんなに暑くても汗をかかない特殊な体質のため、気温が高いほど手の温度が上昇し、時には「太陽の手」をも凌ぐ「炎の腕」を持つ。
- 要博士 (かなめ ひろし) (声優:石井真)
- 料理に関してはずば抜けた知識を持つ、CMAPメンバー。新しい料理のレシピ考案もお手の物。イケメンだが、一度メガネをはずすと「の○太君の目」に。
- 成海静人 (なるみ しずと) (声優:緑川光)
- 長髪で「死んじゃえ」(アニメでは「消えちゃえ」に変更)が口癖のCMAPメンバー。生粋のナルシストとして訓練させられる。口は悪いが料理の腕は超一流で、「鉄鍋の調律」を使いこなす洋食のプロフェッショナルである。
- 堤政伸(つつみ まさのぶ) (声優:日野聡)
- オーストリア宮廷料理人である、冠の異母兄。自分とは比べ物にならない程の天才である弟・冠にコンプレックスを抱いている。負けた方が橋口会組長を継ぐという勝負を冠に仕掛ける。
- 三木のり平(みき のりへい) (声優:青野武)
- パンダ (声優:玄田哲章)
- ジョヴァンニ=ヴァン=デル=ヘッセリンク(アニメには未登場)
- オランダの菓子職人。その姓名の長さから和馬より“ヘ”と呼ばれる。50回から60回までの11回ある大会でモニカが優勝した59回目を除く10回を優勝したものの「焼きたて!! 25」に於けるパンケーキ対決で和馬に敗れ、ダムとなった。
- なお、モニカが優勝できたのは彼が病気で欠場したためであり、敗れたわけではない。
- マルコ・チッコリーニ(アニメには未登場)
- シャチホコのいとこ。シャチホコ曰く、ピザの実力なら「神の子というより本当の神」。彼の冷めたピザを食べてしまった河内は膝(ヒザ)そのものになってしまい、時間が経って直ったものの途中まで目・鼻・口が膝に移動したままだった。彼もピザ対決で和馬に敗れ、腹だけが(亀の子)タワシの亀になってしまった。