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「重ね着」の版間の差分

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[[ファイル:Kimono_(33632893).jpeg|thumb|right|多数の重ね着をする[[十二単]]]]
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'''重ね着'''(かさねぎ)とは、[[衣服]]を重ねて着用すること。またはその状態<ref>[[https://dictionary.goo.ne.jp/jn/40153/meaning/m0u/%E9%87%8D%E3%81%AD%E7%9D%80/ 重ね着(かさねぎ)の意味 - goo国語辞書]]</ref>。
'''重ね着'''(かさねぎ)とは、[[衣服]]を重ねて着用すること。またはその状態<ref>[https://dictionary.goo.ne.jp/jn/40153/meaning/m0u/%E9%87%8D%E3%81%AD%E7%9D%80/ 重ね着(かさねぎ)の意味 - goo国語辞書]</ref>。


多くの衣服は重ね着することを前提としていて、どう着用する衣服なのかがわかるように、様々な呼び名がつけられている。一例を挙げると、最も[[身体]]の近くに着用するものが「'''[[下着]]'''(したぎ)」、最も身体から遠くに着用するものが「'''[[外衣]]'''(がいい)」、下着と外衣の間に着用するものが「'''[[中衣]]'''(ちゅうい)」である<ref>JIS L0215</ref>。それぞれ複数の呼び名が存在しており、これはあくまで一例である。
多くの衣服は重ね着することを前提としていて、どう着用する衣服なのかがわかるように、様々な呼び名がつけられている。一例を挙げると、最も[[身体]]の近くに着用するものが「'''[[下着]]'''(したぎ)」、最も身体から遠くに着用するものが「'''[[外衣]]'''(がいい)」、下着と外衣の間に着用するものが「'''[[中衣]]'''(ちゅうい)」である<ref>JIS L0215</ref>。それぞれ複数の呼び名が存在しており、これはあくまで一例である。
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== ファッション ==
== ファッション ==
[[ファッション]]としての重ね着は、近年では'''レイヤード'''<ref>[[https://dictionary.goo.ne.jp/jn/234410/meaning/m0u/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89/ layered(レイヤード)の意味 - goo国語辞書]]</ref>ともいわれる。
[[ファッション]]としての重ね着は、近年では'''レイヤード'''<ref>[https://dictionary.goo.ne.jp/jn/234410/meaning/m0u/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89/ layered(レイヤード)の意味 - goo国語辞書]</ref>ともいわれる。


* 暑い場所で沢山重ね着をする、またその逆
* 暑い場所で沢山重ね着をする、またその逆
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* 透けるように薄い、目の粗い生地の衣服を着用する
* 透けるように薄い、目の粗い生地の衣服を着用する


というのはファッション目的の重ね着ではよく見られる<ref>[[http://www.stt-s.com/style31.html レイヤードスタイル〜アパレル用語辞典]]</ref>。よく見られるが、それ以外に意味のない着用方法とはいえない。たとえば、前開きの衣服を閉じずに着用するのは、体温調整目的でも行われることがある。
というのはファッション目的の重ね着ではよく見られる<ref>[http://www.stt-s.com/style31.html レイヤードスタイル〜アパレル用語辞典]</ref>。よく見られるが、それ以外に意味のない着用方法とはいえない。たとえば、前開きの衣服を閉じずに着用するのは、体温調整目的でも行われることがある。


重ね着の目的の一つは、立体感を演出することである。そのため「重ねている」様を見せることが重要となる。立体感を演出する理由は、人間は平面的なものより立体的なもののほうに、現実味や[[親近感|親しみ]]を覚えやすいからである{{要出典|date=2019-01}}。また、外側が立体的に見えると、内側も立体的な肉体をしているという印象を与え、着用者の魅力を上げる効果があるとされる<ref>[[https://vokka.jp/11200 スーツとベストの着こなしを極める!スリーピーススーツのおすすめコーディネート | VOKKA [ヴォッカ]]]</ref>。
重ね着の目的の一つは、立体感を演出することである。そのため「重ねている」様を見せることが重要となる。立体感を演出する理由は、人間は平面的なものより立体的なもののほうに、現実味や[[親近感|親しみ]]を覚えやすいからである{{要出典|date=2019-01}}。また、外側が立体的に見えると、内側も立体的な肉体をしているという印象を与え、着用者の魅力を上げる効果があるとされる<ref>[[https://vokka.jp/11200 スーツとベストの着こなしを極める!スリーピーススーツのおすすめコーディネート | VOKKA [ヴォッカ]]]</ref>。
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この3つのレイヤーは3枚の衣服を重ね着するという意味ではない。1枚で複数のレイヤーの役割をする衣服もあれば、1つのレイヤーの役割をする衣服を複数着ることもある。また、必ずしも3つのレイヤー相当の衣服を重ね着しなくてもよい。例えば気温の高い夏場など、多くの人はミッドレイヤーを必要としない。
この3つのレイヤーは3枚の衣服を重ね着するという意味ではない。1枚で複数のレイヤーの役割をする衣服もあれば、1つのレイヤーの役割をする衣服を複数着ることもある。また、必ずしも3つのレイヤー相当の衣服を重ね着しなくてもよい。例えば気温の高い夏場など、多くの人はミッドレイヤーを必要としない。


どの衣服を、いつ、どのように重ね着するかを[[ルール]]化したものを'''レイヤリングシステム'''({{lang-en-short|Layering system}})と呼ぶ。[[スポーツ]]ウェアの製造・販売している[[企業]]や[[軍隊]]などで提供されていることが多い<ref>[[https://webshop.montbell.jp/material/aboutclothing/ モンベル | オンラインショップ | レイヤリングシステム]]、[[http://www.bmw-motorrad-cp.jp/item/layering-system-guide/ Layering System Guide|特集|BMW Motorrad Special Information]]</ref>。
どの衣服を、いつ、どのように重ね着するかを[[ルール]]化したものを'''レイヤリングシステム'''({{lang-en-short|Layering system}})と呼ぶ。[[スポーツ]]ウェアの製造・販売している[[企業]]や[[軍隊]]などで提供されていることが多い<ref>[[https://webshop.montbell.jp/material/aboutclothing/ モンベル | オンラインショップ | レイヤリングシステム]]、[http://www.bmw-motorrad-cp.jp/item/layering-system-guide/ Layering System Guide|特集|BMW Motorrad Special Information]</ref>。


== 訓練 ==
== 訓練 ==

2019年2月11日 (月) 01:26時点における版

多数の重ね着をする十二単

重ね着(かさねぎ)とは、衣服を重ねて着用すること。またはその状態[1]

多くの衣服は重ね着することを前提としていて、どう着用する衣服なのかがわかるように、様々な呼び名がつけられている。一例を挙げると、最も身体の近くに着用するものが「下着(したぎ)」、最も身体から遠くに着用するものが「外衣(がいい)」、下着と外衣の間に着用するものが「中衣(ちゅうい)」である[2]。それぞれ複数の呼び名が存在しており、これはあくまで一例である。

重ね着には様々な目的がある。

ファッション

ファッションとしての重ね着は、近年ではレイヤード[3]ともいわれる。

  • 暑い場所で沢山重ね着をする、またその逆
  • 前開きの衣服を閉じずに着用する、衣服の袖に腕を通さず羽織る
  • 丈の短かい衣服を丈の長い衣服の上に着用する
  • 透けるように薄い、目の粗い生地の衣服を着用する

というのはファッション目的の重ね着ではよく見られる[4]。よく見られるが、それ以外に意味のない着用方法とはいえない。たとえば、前開きの衣服を閉じずに着用するのは、体温調整目的でも行われることがある。

重ね着の目的の一つは、立体感を演出することである。そのため「重ねている」様を見せることが重要となる。立体感を演出する理由は、人間は平面的なものより立体的なもののほうに、現実味や親しみを覚えやすいからである[要出典]。また、外側が立体的に見えると、内側も立体的な肉体をしているという印象を与え、着用者の魅力を上げる効果があるとされる[5]

耐候

アウトドアウェアの重ね着

衣服の本来の着用目的であり、適切な重ね着をすることで、環境が身体に与える影響を軽減する。

近年では3つのレイヤー: Layer、層)というものを定義する3レイヤーという概念が一般的である[6]。それぞれのレイヤーの意味を、身体に近い順に簡単に説明する。

インナーレイヤー(: Inner layer
インナーレイヤーの役割は、身体から排出されたなどの吸着である。これによって正常な環境を維持しやすくなる。ベースレイヤー: Base layer)、ファーストレイヤー: First layer)とも。
ミッドレイヤー(: Mid layer
ミッドレイヤーの役割は、断熱である。これによって外部に逃げる熱量が減り、体温の維持が容易になる。インシュレーティングレイヤー: Insulating layer)とも。
シェルレイヤー(: Shell layer
シェルレイヤーの役割は、内2つのレイヤーが破損しないように守ること。水や風、紫外線などが内部に侵入し、内部環境が悪化するのを防ぐことである。アウターレイヤー: Outer layer)とも。

この3つのレイヤーは3枚の衣服を重ね着するという意味ではない。1枚で複数のレイヤーの役割をする衣服もあれば、1つのレイヤーの役割をする衣服を複数着ることもある。また、必ずしも3つのレイヤー相当の衣服を重ね着しなくてもよい。例えば気温の高い夏場など、多くの人はミッドレイヤーを必要としない。

どの衣服を、いつ、どのように重ね着するかをルール化したものをレイヤリングシステム: Layering system)と呼ぶ。スポーツウェアの製造・販売している企業軍隊などで提供されていることが多い[7]

訓練

代謝を高めるために重ね着されるサウナスーツ

体温を上げることで新陳代謝を高めたり、意図的に肉体的、精神的に過酷な状態を作り出すために重ね着をする。

例えば、ボクシング選手が目標体重に減量・維持するためにおこなう。

脚注