新陳代謝
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新陳代謝(しんちんたいしゃ)とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をするが、これはしばしば生化学における代謝の意味ではなく、細胞自体の入れ替わりを意味する表現である。そして、新陳代謝は、生命維持に不可欠なものである。
なお、metabolismの訳語として新陳代謝とあてたのは、夏目漱石であると言われる。
解説
[編集]「細胞の新陳代謝」の周期は部位によって異なる。
- 胃腸の細胞は約5日周期
- 心臓は約22日周期
- 肌の細胞は約28日周期
- 筋肉や肝臓などは約2ヶ月間の周期
- 骨の細胞は約3ヶ月周期
細胞の新陳代謝が正常であれば身体は3ヶ月で新しく生まれ変わる。
転じて、スポーツやビジネスの分野での世代交代を意味する言葉でもある。
- 日本の競輪では、「競輪に係る業務の方法に関する規程」第83条第1項第3号[1]により、選考期間(連続する半年間×3期で、1年半)において、競輪選手のうち男子ではA級3班所属かつ成績(競走得点)最下位から数えて30番目までの選手について(2015年後期より)、女子(L級1班)では成績(競走得点)最下位から数えて3番目までの選手について(2014年後期より)、それぞれ選手登録を消除する規程がある。この規程に該当することとなった選手に対しては、その次の期初に即あっせん保留の処分を下し、以後レースに出走できなくする(事実上のクビ宣告)。これにより選手側は引退を余儀なくされるが、これを『代謝(制度)』と呼んでいる。なお、この制度はJKAが一定期間調査および審議をしたのち選手登録を強制的に消除することにはなっている[2]が、実際にはあっせん保留された選手が自ら引退手続きを取った上で『自主的な引退』という形で登録消除されている。男女ともに、本格デビューしてから僅か1年半で『クビ』となった選手も過去には実際に見られている。
- 世界と競争できない日本企業が、世界と競争する余地のある日本企業にどんどん買われ、日本のビジネス環境の新陳代謝を促進する淘汰の仕組みをいう[3]。
出典
[編集]- ^ “競輪に係る業務の方法に関する規程” (PDF). JKA (2021年5月7日). 2022年6月25日閲覧。
- ^ “広報KEIRIN、第100号(5頁「出場あっせん保留」)” (PDF). KEIRIN.JP (2016年7月31日). 2019年7月15日閲覧。
- ^ “ひろゆきが語る「淘汰されたほうがいい企業」そのワケとは?”. ダイヤモンド・オンライン (2022年4月27日). 2022年6月1日閲覧。