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阪南市立上荘小学校在学中の7歳時に、兄の影響で[[軟式野球|軟式]]の上荘ドラゴンズで野球を始める<ref name="侍">{{Cite web|url=http://www.japan-baseball.jp/jp/profile/201404009.html|title=全世代侍ジャパン選手リスト 福田周平|publisher=野球日本代表侍ジャパン公式サイト|date=|accessdate=2018-2-2}}</ref>。5年 |
阪南市立上荘小学校在学中の7歳時に、兄の影響で[[軟式野球|軟式]]の上荘ドラゴンズで野球を始める<ref name="侍">{{Cite web|url=http://www.japan-baseball.jp/jp/profile/201404009.html|title=全世代侍ジャパン選手リスト 福田周平|publisher=野球日本代表侍ジャパン公式サイト|date=|accessdate=2018-2-2}}</ref>。5年時の{{by|2003年}}春に、[[第75回選抜高等学校野球大会]]の決勝戦を[[阪神甲子園球場]]のスタンドから観戦。[[上本博紀]]・[[西村健太朗]]・[[白濱裕太]]らを擁する[[広陵高等学校 (広島県)]]の優勝を目の当たりにしたことをきっかけに、同校でのプレーを志した<ref name="ドットコム">{{Cite web|url=http://www.hb-nippon.com/interview/1650-intvw2017/7150-20171022no596|title=第598回 福田 周平(広陵-明治大-NTT東日本)「名門チームでの生き残り方」【前編】|publisher=高校野球ドットコム|date=2017-10-25|accessdate=2018-2-2}}</ref>。 |
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[[阪南市立鳥取中学校]]時代には泉南ボーイズに所属<ref name="侍"/>。卒業後に広陵高校へ進学すると、2年時の秋から主将を任された<ref name="週ベ">{{Cite web|url=http://sp.baseball.findfriends.jp/player/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E5%91%A8%E5%B9%B3/|title=オリックス・バファローズ 福田周平|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=|accessdate=2018-2-2}}</ref>。3年時には、「1番・[[二塁手]]」として、春夏とも甲子園球場での全国大会へ出場<ref name="サンスポ1">{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/baseball/highschool/senbatsu82/score/kekka100401_1.html|title=第82回センバツ高校野球大会 試合速報 第10日 ▼準決勝 2010/04/01(木)広陵(広島)-日大三(東京)|publisher=SANSPO.COM|date=2010-4-1|accessdate=2018-2-2}}</ref><ref name="サンスポ2">{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/high-baseball/koshien92/score/kekka100812_2.html|title=第92回全国高校野球選手権大会 試合速報 第6日 ▼2回戦 2010/08/12(木)広陵(広島)-聖光学院(福島)|publisher=SANSPO.COM|date=2010-8-12|accessdate=2018-2-2}}</ref>。春の[[第82回選抜高等学校野球大会]]では準決勝まで進んだ<ref name="サンスポ1"/>が、夏の[[第92回全国高等学校野球選手権大会]]では、全国大会の初戦で[[聖光学院高等学校|聖光学院高校]]の[[歳内宏明]]の前に1点差で完封負けを喫した<ref name="サンスポ2"/>。高校での同級生に、[[有原航平]]がいる<ref name="週ベ"/>。 |
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⚫ | [[明治大学硬式野球部|明治大学]] |
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⚫ | 高校卒業後に[[明治大学硬式野球部|明治大学]]へ進学。[[東京六大学野球連盟|東京六大学野球]]では、2年時の春季リーグ戦で、二塁手として全試合に出場する<ref name="ドットコム"/>とともに、打率.321という好成績でベストナインに選ばれた<ref name="ドットコム"/><ref name="NTTE">{{Cite web|url=https://www.ntt-east.co.jp/symbol/baseball/contents/fukuda.html|title=野球部選手・スタッフ紹介 / 福田 周平|publisher=NTT東日本|date=|accessdate=2018-2-2}}</ref>。2年時の秋季から調子を落としたものの、[[遊撃手]]に起用された3年の秋季リーグ戦では、打率.362、6盗塁という成績でベストナインに再び選ばれた<ref name="ドットコム"/><ref name="週ベ"/><ref name="NTTE"/>。さらに、チームの秋季リーグ戦優勝で臨んだ[[明治神宮野球大会]]では、3年([[第44回明治神宮野球大会|2013年]])・4年([[第45回明治神宮野球大会|2014年]])とも準優勝を経験した<ref name="NTTE"/>。大学での同級生に[[糸原健斗]]がいる<ref name="Sportiva">{{Cite web|url=https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2017/07/26/___split_26/index.php|title=ドラフト最後のチャンスへ。阪神・糸原の同級生が打率5割超の大爆発|publisher=web Sportiva|date=2017-7-26|accessdate=2018-2-2}}</ref>。 |
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⚫ | 大学からの卒業後に[[NTT東日本硬式野球部|NTT東日本]]へ入社すると、1年目の{{by|2015年}}から正遊撃手に起用<ref name="週ベ"/>。[[プロ野球ドラフト会議|NPBドラフト会議]]の指名対象に入った2年目の{{by|2016年}}には、[[第87回都市対抗野球大会]]の本大会で11打数6安打7打点と活躍したにもかかわらず、[[2016年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)|ドラフト会議]]でどの球団からも指名されなかった<ref name="Sportiva"/>。3年目の{{by|2017年}}には、[[第88回都市対抗野球大会]]の本大会で20打数11安打をマーク。チームの優勝へ貢献するとともに、[[橋戸賞]]を受賞した<ref name="週ベ"/><ref name="Sportiva"/>。さらに、[[アジア野球選手権大会|第28回アジア野球選手権大会]]にも、[[野球日本代表|日本代表]]の一員として出場した<ref name="侍"/>。 |
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⚫ | [[2017年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)|2017年のNPBドラフト会議]]で、地元球団の[[オリックス・バファローズ]]から3巡目で指名<ref name="バファローズ">{{Cite web|url=https://www.buffaloes.co.jp/news/detail/00000816.html|title=2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手|publisher=オリックス・バファローズ|date=2017-10-26|accessdate=2018-2-2}}</ref>。契約金6,000万円、年俸1,000万円(推定)という条件で入団した。背番号は'''4'''<ref name="報知">{{Cite web|url=http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20171127-OHT1T50177.html|title=【オリックス】ドラ3・福田周平「勝利に貢献できるように」背番号は「4」|publisher=スポーツ報知|date=2017-11-27|accessdate=2018-2-2}}</ref>。 |
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=== プロ入り後 === |
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{{by|2018年}}、 |
{{by|2018年}}には、春季キャンプから[[オープン戦]]まで一軍に帯同しながら<ref name="NW180810">{{Cite web|url=https://number.bunshun.jp/articles/-/831575?page=3|title=オリ福田周平のメンタルは新人離れ。「10がゴールとしたら、まだ2か3」|publisher=NumberWeb|date=2018-8-6|accessdate=2018-10-6}}</ref>、公式戦を二軍でスタート。[[3月30日]]に[[福岡ヤフオク!ドーム]]で催された[[福岡ソフトバンクホークス]]との一軍開幕戦には、同期入団の内野手で、一軍の春季キャンプにも参加していた[[山足達也]]が「2番・二塁手」としてスタメンに抜擢された。その山足が試合中の負傷で4月上旬から戦列を離れたことを受けて、[[4月8日|同月8日]]の対[[埼玉西武ライオンズ]]戦([[西武ドーム|メットライフドーム]])に「2番・遊撃手」としてスタメンで一軍公式戦にデビュー。そのままシーズン閉幕まで一軍に帯同した。[[4月24日]]の対[[北海道日本ハムファイターズ]]戦([[札幌ドーム]])で一軍公式戦初安打<ref name="パ180424">{{Cite web|url=https://insight.official-pacificleague.com/news/2967|title=オリックスのドラフト3位ルーキー・福田周平選手がプロ初安打!|publisher=パ・リーグインサイト|date=2018-4-24|accessdate=2018-10-6}}</ref>を放つと、前半戦には、右投手の先発が予告された試合を中心に、二塁手としてスタメンに起用。右打者の[[大城滉二]]などと、二塁のポジションを争った。後半戦には、1番(または2番)打者として、事実上正二塁手へ定着。[[9月25日]]の対ソフトバンク戦([[京セラドーム大阪]])では、一軍公式戦初本塁打を放った<ref name="リ180926">{{Cite web|url=https://npn.co.jp/article/detail/56469508/|title=オリックスBクラス確定も、“何かを起こす男”ルーキー福田周平がプロ初ホームラン!|publisher=リアルライブ|date=2018-9-26|accessdate=2018-10-6}}</ref>。一軍公式戦には、通算で113試合に出場。打率.264、1本塁打、15打点、16盗塁を記録した。さらに、シーズン終了後の秋季キャンプ中には、ヘッドコーチから一軍監督へ昇格したばかりの[[西村徳文]]からチームキャプテンに指名された<ref name="captain">{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/02/01/kiji/20190131s00001173454000c.html|title=オリックス新主将は26歳・福田 2年目は異例「びっくりした」|publisher=スポーツニッポン|date=2019-1-13|accessdate=2019-2-5}}</ref>([[#選手としての特徴・人物|詳細後述]])。 |
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== 選手としての特徴・人物 == |
== 選手としての特徴・人物 == |
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身長169cmと小柄ながら、身体能力の高さを活かした走攻守の総合力を武器とする<ref name="週ベ"/><ref name="バファローズ"/><ref name="報知"/>。50m走のタイムは5秒9<ref name="週ベ"/>。バットを握り一つ分短く持って、出塁率を重視した打撃を心がけ、コンパクトに逆方向への打球を放つ<ref name="nnn180624">{{Cite web|url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/orix/180624/20180624026.html|title=ルーキーながら1軍定着 福田周平内野手|publisher=大阪日日新聞|date=2018-6-24|accessdate=2018-10-6}}</ref><ref name="週ベ180728">{{Cite web|url=http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180728-110|title=オリックス・福田周平がバットを短く持つワケ|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=2018-7-28|accessdate=2018-10-6}}</ref>。また[[バント]]の構えで投手を揺さぶったり[[バント#セーフティーバント|セーフティーバント]]を試みたりすることも多い<ref name="Sn180728">{{Cite web|url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201807270010-spnavi?p=1|title=猛牛ルーキー福田周平の欠かさぬ準備「 |
身長169cmと小柄ながら、身体能力の高さを活かした走攻守の総合力を武器とする<ref name="週ベ"/><ref name="バファローズ"/><ref name="報知"/>。50m走のタイムは5秒9<ref name="週ベ"/>。バットを握り一つ分短く持って、出塁率を重視した打撃を心がけ、コンパクトに逆方向への打球を放つ<ref name="nnn180624">{{Cite web|url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/orix/180624/20180624026.html|title=ルーキーながら1軍定着 福田周平内野手|publisher=大阪日日新聞|date=2018-6-24|accessdate=2018-10-6}}</ref><ref name="週ベ180728">{{Cite web|url=http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20180728-110|title=オリックス・福田周平がバットを短く持つワケ|publisher=週刊ベースボールONLINE|date=2018-7-28|accessdate=2018-10-6}}</ref>。また[[バント]]の構えで投手を揺さぶったり[[バント#セーフティーバント|セーフティーバント]]を試みたりすることも多い<ref name="Sn180728">{{Cite web|url=https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201807270010-spnavi?p=1|title=猛牛ルーキー福田周平の欠かさぬ準備「80%の全力」「出塁率重視」の意味|publisher=Sportsnavi|date=2018-7-28|accessdate=2018-10-6}}</ref>。[[スライディング#ヘッドスライディング|ヘッドスライディング]]もよく見せていたが<ref name="Sn180728"/>、プロ1年目にそれが原因で負傷交代となった<ref name="産経180916">{{Cite web|url=https://www.sanspo.com/baseball/news/20180916/buf18091620500005-n1.html|title=オリックス・福田が負傷交代 ヘッドスライディングで左手負傷|publisher=産経スポーツ|date=2018-9-16|accessdate=2018-10-6}}</ref>ことをきっかけに控えるようになった。心のバランスを保ち、最も良いパフォーマンスを引き出すために全力の70~80%でのプレーを心がけ<ref name="nnn180624"/><ref name="Sn180728"/>、また疲れを残さないために十分な食事とできるだけ長い睡眠をとるよう努めているという<ref name="週ベ180728"/><ref name="Sn180728"/>。 |
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オリックスでは、入団2年目の2019年から、チームキャプテンを任されている。チームとしては2015年に[[糸井嘉男]]が務めて以来以来4年振りのキャプテン制復活だが、入団2年目の選手がキャプテンを務める事例は、オリックスはおろかNPBの球団全体でも異例の早さである。[[千葉ロッテマリーンズ]]監督時代の{{by|2010年}}に[[西岡剛 (内野手) |西岡剛]](当時25歳)キャプテンの下でチームを「NPB史上最大の下剋上」([[パシフィック・リーグ]]3位からの[[2010年の日本シリーズ|日本シリーズ]]制覇)に導いた経験を持つ西村は、オリックス監督への就任を機に福田(当時26歳)をキャプテンへ任命した理由として、「1年目の福田を(ヘッドコーチの立場で)見る限り、『キャプテンにふさわしいタイプの選手かな』と思ったので、『さまざまな面でチームをまとめたり、引っ張ったりできる』と判断した」と述べている<ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901310001075.html|title=オリックス新主将に2年目福田、異例スピード抜てき|publisher=日刊スポーツ|date=2019-1-31|accessdate=2019-2-5}}</ref>。奇しくも、大学時代の同級生で、[[JX-ENEOS野球部|JX-ENEOS]]を経て2017年に[[阪神タイガース]]へ入団した糸原も、2019年から阪神のチームキャプテンを務めている<ref name="captain" />。 |
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== 詳細情報 == |
== 詳細情報 == |
2019年2月4日 (月) 16:07時点における版
オリックス・バファローズ #4 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府阪南市 |
生年月日 | 1992年8月8日(32歳) |
身長 体重 |
169 cm 69 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 二塁手、遊撃手 |
プロ入り | 2017年 ドラフト3位 |
初出場 | 2018年4月8日 |
年俸 | 2,800万円(2019年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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福田 周平(ふくだ しゅうへい、1992年8月8日 - )は、オリックス・バファローズに所属する大阪府阪南市出身のプロ野球選手(内野手)。右投左打。
経歴
プロ入り前
阪南市立上荘小学校在学中の7歳時に、兄の影響で軟式の上荘ドラゴンズで野球を始める[2]。5年時の2003年春に、第75回選抜高等学校野球大会の決勝戦を阪神甲子園球場のスタンドから観戦。上本博紀・西村健太朗・白濱裕太らを擁する広陵高等学校 (広島県)の優勝を目の当たりにしたことをきっかけに、同校でのプレーを志した[3]。
阪南市立鳥取中学校時代には泉南ボーイズに所属[2]。卒業後に広陵高校へ進学すると、2年時の秋から主将を任された[4]。3年時には、「1番・二塁手」として、春夏とも甲子園球場での全国大会へ出場[5][6]。春の第82回選抜高等学校野球大会では準決勝まで進んだ[5]が、夏の第92回全国高等学校野球選手権大会では、全国大会の初戦で聖光学院高校の歳内宏明の前に1点差で完封負けを喫した[6]。高校での同級生に、有原航平がいる[4]。
高校卒業後に明治大学へ進学。東京六大学野球では、2年時の春季リーグ戦で、二塁手として全試合に出場する[3]とともに、打率.321という好成績でベストナインに選ばれた[3][7]。2年時の秋季から調子を落としたものの、遊撃手に起用された3年の秋季リーグ戦では、打率.362、6盗塁という成績でベストナインに再び選ばれた[3][4][7]。さらに、チームの秋季リーグ戦優勝で臨んだ明治神宮野球大会では、3年(2013年)・4年(2014年)とも準優勝を経験した[7]。大学での同級生に糸原健斗がいる[8]。
大学からの卒業後にNTT東日本へ入社すると、1年目の2015年から正遊撃手に起用[4]。NPBドラフト会議の指名対象に入った2年目の2016年には、第87回都市対抗野球大会の本大会で11打数6安打7打点と活躍したにもかかわらず、ドラフト会議でどの球団からも指名されなかった[8]。3年目の2017年には、第88回都市対抗野球大会の本大会で20打数11安打をマーク。チームの優勝へ貢献するとともに、橋戸賞を受賞した[4][8]。さらに、第28回アジア野球選手権大会にも、日本代表の一員として出場した[2]。
2017年のNPBドラフト会議で、地元球団のオリックス・バファローズから3巡目で指名[9]。契約金6,000万円、年俸1,000万円(推定)という条件で入団した。背番号は4[10]。
プロ入り後
2018年には、春季キャンプからオープン戦まで一軍に帯同しながら[11]、公式戦を二軍でスタート。3月30日に福岡ヤフオク!ドームで催された福岡ソフトバンクホークスとの一軍開幕戦には、同期入団の内野手で、一軍の春季キャンプにも参加していた山足達也が「2番・二塁手」としてスタメンに抜擢された。その山足が試合中の負傷で4月上旬から戦列を離れたことを受けて、同月8日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)に「2番・遊撃手」としてスタメンで一軍公式戦にデビュー。そのままシーズン閉幕まで一軍に帯同した。4月24日の対北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)で一軍公式戦初安打[12]を放つと、前半戦には、右投手の先発が予告された試合を中心に、二塁手としてスタメンに起用。右打者の大城滉二などと、二塁のポジションを争った。後半戦には、1番(または2番)打者として、事実上正二塁手へ定着。9月25日の対ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)では、一軍公式戦初本塁打を放った[13]。一軍公式戦には、通算で113試合に出場。打率.264、1本塁打、15打点、16盗塁を記録した。さらに、シーズン終了後の秋季キャンプ中には、ヘッドコーチから一軍監督へ昇格したばかりの西村徳文からチームキャプテンに指名された[14](詳細後述)。
選手としての特徴・人物
身長169cmと小柄ながら、身体能力の高さを活かした走攻守の総合力を武器とする[4][9][10]。50m走のタイムは5秒9[4]。バットを握り一つ分短く持って、出塁率を重視した打撃を心がけ、コンパクトに逆方向への打球を放つ[15][16]。またバントの構えで投手を揺さぶったりセーフティーバントを試みたりすることも多い[17]。ヘッドスライディングもよく見せていたが[17]、プロ1年目にそれが原因で負傷交代となった[18]ことをきっかけに控えるようになった。心のバランスを保ち、最も良いパフォーマンスを引き出すために全力の70~80%でのプレーを心がけ[15][17]、また疲れを残さないために十分な食事とできるだけ長い睡眠をとるよう努めているという[16][17]。
オリックスでは、入団2年目の2019年から、チームキャプテンを任されている。チームとしては2015年に糸井嘉男が務めて以来以来4年振りのキャプテン制復活だが、入団2年目の選手がキャプテンを務める事例は、オリックスはおろかNPBの球団全体でも異例の早さである。千葉ロッテマリーンズ監督時代の2010年に西岡剛(当時25歳)キャプテンの下でチームを「NPB史上最大の下剋上」(パシフィック・リーグ3位からの日本シリーズ制覇)に導いた経験を持つ西村は、オリックス監督への就任を機に福田(当時26歳)をキャプテンへ任命した理由として、「1年目の福田を(ヘッドコーチの立場で)見る限り、『キャプテンにふさわしいタイプの選手かな』と思ったので、『さまざまな面でチームをまとめたり、引っ張ったりできる』と判断した」と述べている[19]。奇しくも、大学時代の同級生で、JX-ENEOSを経て2017年に阪神タイガースへ入団した糸原も、2019年から阪神のチームキャプテンを務めている[14]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2018 | オリックス | 113 | 345 | 295 | 39 | 78 | 8 | 4 | 1 | 97 | 15 | 16 | 9 | 16 | 0 | 31 | 0 | 3 | 33 | 2 | .264 | .340 | .329 | .669 |
NPB:1年 | 113 | 345 | 295 | 39 | 78 | 8 | 4 | 1 | 97 | 15 | 16 | 9 | 16 | 0 | 31 | 0 | 3 | 33 | 2 | .264 | .340 | .329 | .669 |
- 2018年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
二塁 | 遊撃 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2018 | オリックス | 102 | 151 | 230 | 4 | 43 | .990 | 4 | 2 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 102 | 151 | 230 | 4 | 43 | .990 | 4 | 2 | 4 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2018年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場・初先発出場:2018年4月8日、対埼玉西武ライオンズ3回戦(メットライフドーム)、2番・遊撃手で先発出場
- 初打席:同上、1回表にブライアン・ウルフから捕前犠打
- 初安打:2018年4月24日、対北海道日本ハムファイターズ3回戦(札幌ドーム)、9回表にマイケル・トンキンから遊撃内野安打
- 初打点:2018年5月2日、対埼玉西武ライオンズ5回戦(京セラドーム大阪)、5回裏にファビオ・カスティーヨから中前2点適時打
- 初盗塁:同上、5回裏に二盗(投手:ファビオ・カスティーヨ、捕手:森友哉)
- 初本塁打:2018年9月25日、対福岡ソフトバンクホークス23回戦(京セラドーム大阪)、8回裏にリバン・モイネロから右越ソロ
背番号
- 4 (2018年 - )
脚注
- ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年12月12日閲覧。
- ^ a b c “全世代侍ジャパン選手リスト 福田周平”. 野球日本代表侍ジャパン公式サイト. 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b c d “第598回 福田 周平(広陵-明治大-NTT東日本)「名門チームでの生き残り方」【前編】”. 高校野球ドットコム (2017年10月25日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g “オリックス・バファローズ 福田周平”. 週刊ベースボールONLINE. 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b “第82回センバツ高校野球大会 試合速報 第10日 ▼準決勝 2010/04/01(木)広陵(広島)-日大三(東京)”. SANSPO.COM (2010年4月1日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b “第92回全国高校野球選手権大会 試合速報 第6日 ▼2回戦 2010/08/12(木)広陵(広島)-聖光学院(福島)”. SANSPO.COM (2010年8月12日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b c “野球部選手・スタッフ紹介 / 福田 周平”. NTT東日本. 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b c “ドラフト最後のチャンスへ。阪神・糸原の同級生が打率5割超の大爆発”. web Sportiva (2017年7月26日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b “2017年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2017年10月26日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b “【オリックス】ドラ3・福田周平「勝利に貢献できるように」背番号は「4」”. スポーツ報知 (2017年11月27日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ “オリ福田周平のメンタルは新人離れ。「10がゴールとしたら、まだ2か3」”. NumberWeb (2018年8月6日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ “オリックスのドラフト3位ルーキー・福田周平選手がプロ初安打!”. パ・リーグインサイト (2018年4月24日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ “オリックスBクラス確定も、“何かを起こす男”ルーキー福田周平がプロ初ホームラン!”. リアルライブ (2018年9月26日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ a b “オリックス新主将は26歳・福田 2年目は異例「びっくりした」”. スポーツニッポン (2019年1月13日). 2019年2月5日閲覧。
- ^ a b “ルーキーながら1軍定着 福田周平内野手”. 大阪日日新聞 (2018年6月24日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ a b “オリックス・福田周平がバットを短く持つワケ”. 週刊ベースボールONLINE (2018年7月28日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ a b c d “猛牛ルーキー福田周平の欠かさぬ準備「80%の全力」「出塁率重視」の意味”. Sportsnavi (2018年7月28日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ “オリックス・福田が負傷交代 ヘッドスライディングで左手負傷”. 産経スポーツ (2018年9月16日). 2018年10月6日閲覧。
- ^ “オリックス新主将に2年目福田、異例スピード抜てき”. 日刊スポーツ (2019年1月31日). 2019年2月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 福田周平 - NPB.jp 日本野球機構