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三島の子役の演出については、『[[幼な子われらに生まれ]]』で第42回[[報知映画賞]]監督賞を受賞した際には、映画評論家の[[渡辺祥子]]から「子役を上手になだめながら撮っているように感じられ、演出家として達者」 |
三島の子役の演出については、『[[幼な子われらに生まれ]]』で第42回[[報知映画賞]]監督賞を受賞した際には、映画評論家の[[渡辺祥子]]から「子役を上手になだめながら撮っているように感じられ、演出家として達者」と評価されている<ref>{{Cite news|url=https://www.hochi.co.jp/entertainment/feature/hochi_eigashou/20171128-OHT1T50229.html |title= 【報知映画賞】白熱した議論で決定!各賞の選考経過 |newspaper= スポーツ報知 |date= 2017-1129 |accessdate= 2018-07-16 }}</ref>。 |
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また海外でも、同作で、[[モントリオール世界映画祭]]審査員特別賞を受賞した際の講評において「達者な演者が様々な側面を見せる事で、一見静かにスローに見える冒頭からの30分間に、実は水面下で複雑な緊張が張り巡らされている事に気付かされる。後半に入るとその緊張の糸が切れたり弾けたりして、一体それぞれのエレメントはどこに行くのだろうと思わせる。そこに一貫してイノセントな役柄を通しているのが、一番下の子どもであり、大人の世界で何が起ころうとも動じない。故に対比が一層増幅されるかのようである」と子役の演出、演技が評価の要であったとされている<ref>{{Cite news|url=http://cinefil.tokyo/_ct/17114725 |title= 速報!モントリオール世界映画祭-三島有紀子監督『おさな子われらに生まれ』審査員特別賞受賞! |newspaper=Cinefil |date= 2017-0905 |accessdate= 2018-07-19}}</ref>。 |
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== 主な監督作品 == |
== 主な監督作品 == |
2018年7月24日 (火) 17:14時点における版
みしま ゆきこ 三島 有紀子 | |||||
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2016年、第29回東京国際映画祭 | |||||
生年月日 | 1969年4月22日(55歳) | ||||
出生地 | 日本 大阪府大阪市北区北新地[1] | ||||
職業 | 映画監督、脚本家 | ||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ、ドキュメンタリー | ||||
公式サイト | 三島有紀子公式ブログ | ||||
主な作品 | |||||
映画 『レディレディ〜トイレで泣いたことありますか?〜』 | |||||
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三島 有紀子(みしま ゆきこ、1969年4月22日[2] - )は、日本の映画監督、脚本家。
来歴
大阪府大阪市北区北新地生まれ[1]。名前は父が付けた本名であり、三島由紀夫に由来する[3]。4歳から近所の名画座に通い、小学生の頃にはすでに映画監督を志していた[4]。大阪府立豊中高等学校時代に演劇に目覚める[5]。
神戸女学院大学文学部在籍中に、アルバイトで貯めた資金で自主映画『夢を見ようよ』の脚本と監督を手がけた[2]。
大学卒業後、1992年にNHKに入局[2]。『NHKスペシャル』『トップランナー』などのドキュメンタリー作品を企画・監督した[6]。
劇映画を撮るため退局後、東映京都撮影所などで助監督、脚本執筆などを経て『刺青 匂ひ月のごとく』で映画監督デビュー[2]。
脚本を担当した『世界がお前を呼ばないなら』が2009年サンダンス・NHK国際映像作家賞の優秀作品に選出される。
『しあわせのパン』(2012年)、『ぶどうのなみだ』(2014年)と、オリジナル脚本・監督で作品を発表。『ぶどうのなみだ』は第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待された。
10年越しで自ら企画した『繕い裁つ人』(2015年)は、第16回全州国際映画祭、第18回上海国際映画祭日本映画週間に招待され、韓国や台湾でも公開された。2016年に公開の『少女』も、香港、台湾で公開され、フィリピンでもリリース予定。
2017年、『幼な子われらに生まれ』が第41回モントリオール世界映画祭で、最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受賞[7]。第42回報知映画賞では監督賞を受賞。女性監督の受賞は西川美和監督以来2人目[8]。また、映画人の育成を図り功績をたたえる山路ふみ子映画賞では作品賞を受賞[9]。
事件
2017年3月1日付の文春オンラインは、WOWOWのドラマ『東京すみっこごはん』で労働基準法に違反する撮影が行われていたと報じた[10]。報道によれば、労働基準法が13歳未満の年少者の午後8時から午前5時までの就労を禁じているにもかかわらず、当時6歳の子役は1月21日の正午から翌日の午前5時まで、17時間という長時間の撮影を強いられた[10]。監督の三島は、この子役に対して「深夜3時過ぎからダメ出しを繰り返し、数十回にわたる撮り直しを強行」した、とされている[10]。この報道について、WOWOWと制作会社のロボットは長時間撮影(待機・仮眠を含む)については事実関係を認め、子役とその保護者に謝罪した[11][12]。同作は5月に放送が予定されていたが、WOWOWは放送をいったん取りやめると3月9日までに発表した[13]。WOWOWは、4月28日に公開した「番組制作時に生じた問題の再発防止策」のなかで、「深夜3時を過ぎて監督が子役俳優のシーンを4、50回撮り直した事実及び撮り直しにより子役俳優が号泣したという事実はなかったことを確認した」と主張している[14]。
この問題に関して、3月2日放送の『バラいろダンディ』に出演した俳優の梅宮辰夫は、「こういうのって児童虐待だよな」と指摘した[15]。さらに「監督なんて撮り方変えたらいくらでも簡単に終わるんですよ」と述べて、監督の技量を批判している[15]。
子役の演出について
三島の子役の演出については、『幼な子われらに生まれ』で第42回報知映画賞監督賞を受賞した際には、映画評論家の渡辺祥子から「子役を上手になだめながら撮っているように感じられ、演出家として達者」と評価されている[16]。
主な監督作品
映画
- 刺青 匂月のごとく(2009年) 監督
- しあわせのパン(2012年、アスミックエース) 監督・脚本
- ぶどうのなみだ(2014年、アスミックエース) 監督・脚本
- 繕い裁つ人(2015年1月31日、ギャガ) 監督
- 短編集 破れたハートを売り物に(2015年、KADOKAWAショウゲート) 「オヤジファイト」監督・脚本
- 少女(2016年10月8日、東映) 監督・脚本
- 幼な子われらに生まれ(2017年8月26日、ファントム) 監督[17]
- ビブリア古書堂の事件手帖[18](2018年11月1日公開予定、FOX) 監督
テレビドラマ
- D×TOWN「心の音-ココノネ-」(2012年8月10日・17日・24日・31日、テレビ東京) 監督・脚本
- 石坂線物語「華の火」(2012年10月、NHK) 監督・脚本
- 中京テレビスペシャルドラマ「レディレディ〜トイレで泣いたこと、ありますか?〜」(2013年12月22日、中京テレビ) 監督
(東京ドラマアウォード2014年ローカル・ドラマ賞受賞作品[19]) - ドラマW「硝子の葦」(2015年2月、WOWOW) 監督
ドキュメンタリー
- 街からの風〜冬・大阪・ロック歌手BORO(1993年)
- NHKスペシャル
- 『配達された幸せ』(1994年)
- 大震災から三週間〜この街で生きたい(1995年)
- 関西の惑星
- 青春探検
- ETV特集
- アジア発見
- ソリトン
- トップランナー
著作
- しあわせのパン(2011年、ポプラ社)
- しあわせのパンの季節(2012年、PARCO出版) 映画シナリオを収録
- ぶどうのなみだ(2014年、PARCO出版)
- ぶどうのなみだの風景(2014年、スペースシャワー) 映画シナリオを収録
脚注
- ^ a b 三島有紀子 (2008年9月22日). “このブログ・サイトについて。”. yukikomishimafilm. 2018年7月9日閲覧。
- ^ a b c d “【報知映画賞】2人目の女性の監督賞に「震えが止まらない」三島有紀子監督”. スポーツ報知. (2017年11月29日) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “三島有紀子 - FILT”. FILT 2017年12月18日閲覧。
- ^ “【神戸女学院大学卒業 三島有紀子さんに聞く”. 神戸新聞社 2017年12月18日閲覧。
- ^ “女子の友だち関係って恋愛に近い”. Filmers. (2016年10月7日) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “映像クリエーターの制作ノート 「幼な子われらに生まれ」 三島 有紀子さん”. 小説丸 (小学館) 2017年12月18日閲覧。
- ^ “三島監督作品が特別賞 モントリオール映画祭”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2017年9月5日) 2017年9月6日閲覧。
- ^ “【報知映画賞】2人目の女性の監督賞に「震えが止まらない」三島有紀子監督”. スポーツ報知. (2017-1129) 2017年12月4日閲覧。
- ^ “三島有紀子、田中麗奈、石橋静河らが山路ふみ子映画賞の贈呈式に出席”. 映画ナタリー. (2017年11月24日) 2018年7月22日閲覧。
- ^ a b c “WOWOWドラマで天才子役が号泣した徹夜の“違法撮影””. 文春オンライン (2017年3月1日). 2017年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月9日閲覧。
- ^ “3月1日付 文春オンラインの記事について”. WOWOW (2017年3月1日). 2018年7月9日閲覧。
- ^ “週刊文春の記事について”. ROBOT (2017年3月2日). 2018年7月9日閲覧。
- ^ “WOWOW 子役“違法撮影”「東京すみっこごはん」5月放送中止”. Sponichi Annex (2017年3月9日). 2018年7月9日閲覧。
- ^ “番組制作時に生じた問題の再発防止策について”. WOWOW (2017年4月28日). 2018年7月13日閲覧。
- ^ a b “梅宮辰夫 子役が号泣した長時間撮影を非難「児童虐待」「監督がボケ」”. Livedoor ニュース (2017年3月3日). 2018年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
- ^ “【報知映画賞】白熱した議論で決定!各賞の選考経過”. スポーツ報知 . (2017-1129) 2018年7月16日閲覧。
- ^ “田中麗奈、重松清「幼な子われらに生まれ」映画化で浅野忠信と初共演!”. 映画.com. (2016年6月9日) 2016年6月9日閲覧。
- ^ “映画『ビブリア古書堂の事件手帖』黒木華×野村周平で人気ミステリー小説を実写化、監督に三島有紀子”. FASHION PRESS. (2018年5月25日) 2018年7月23日閲覧。
- ^ “東京ドラマアウォード2014 ローカル・ドラマ賞 受賞”. 中京テレビ. (2014年10月23日) 2018年7月23日閲覧。