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「S・S・ラージャマウリ」の版間の差分

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映画を製作する際には、父ヴィジャエーンドラ・プラサードや従兄キーラヴァーニなど同じスタッフを起用することが多く、その理由として自身のビジョンを的確に伝えやすく、スピーディに具現化してくれるためと語っている<ref name="cinemas171227"/>。脚本については、10分ごとに観客の心拍数を上げるような場面を緻密な計算に基づいて構成していくと語っている<ref>{{Cite web | url = https://www.cinematoday.jp/news/N0101125| title = バーフバリ監督、ハマる観客続出!大ヒット映画の仕掛けを語る| publisher = シネマトゥデイ| date = 2018-05-27| accessdate = 2018-06-01}}</ref>。
映画を製作する際には、父ヴィジャエーンドラ・プラサードや従兄キーラヴァーニなど同じスタッフを起用することが多く、その理由として自身のビジョンを的確に伝えやすく、スピーディに具現化してくれるためと語っている<ref name="cinemas171227"/>。脚本については、10分ごとに観客の心拍数を上げるような場面を緻密な計算に基づいて構成していくと語っている<ref>{{Cite web | url = https://www.cinematoday.jp/news/N0101125| title = バーフバリ監督、ハマる観客続出!大ヒット映画の仕掛けを語る| publisher = シネマトゥデイ| date = 2018-05-27| accessdate = 2018-06-01}}</ref>。


影響を受けた監督、尊敬する監督として{{仮リンク|シャンカール (映画監督)|en|S. Shankar|label=シャンカール}}、{{仮リンク|ラージクマール・ヒラーニ|en|Rajkumar Hirani}}、[[クリストファー・ノーラン]]、[[黒澤明]]、[[メル・ギブソン]]を挙げている<ref name="cinemas171227"/><ref name="cinra18531">{{Cite web | url = https://www.cinra.net/column/201805-baahubali| title = 『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』日本上陸。宣伝担当「皆さんを称えたい」| publisher = CINRA.NET| date = 2018-05-31| accessdate = 2018-06-01}}</ref>。また、好きな俳優には[[ブルース・リー]]<ref name="cinra18531/>、好きな映画には『[[:en:Mayabazar|Mayabazar]]』『{{仮リンク|炎 (映画)|en|Sholay|label=炎}}』『[[ベン・ハー (1959年の映画)|ベン・ハー]]』『[[ライオン・キング]]』『[[隠し砦の三悪人]]』『[[七人の侍]]』『[[羅生門 (1950年の映画)|羅生門]]』を挙げている<ref name="cinemas171227"/>。
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== フィルモグラフィ ==
== フィルモグラフィ ==

2018年6月11日 (月) 01:23時点における版

S・S・ラージャマウリ
S. S. Rajamouli
S. S. Rajamouli
S・S・ラージャマウリ(2015年)
本名 Koduri Srisaila Sri Rajamouli
生年月日 (1973-10-10) 1973年10月10日(51歳)
出生地 インドの旗 インド カルナータカ州ライチュール
職業 映画監督脚本家
配偶者 ラマ・ラージャマウリ
著名な家族 K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード(父)
M・M・キーラヴァーニ(従兄)
M・M・スリレカ英語版(従兄弟)
カリャン・コドゥリ英語版(従兄弟)
主な作品
マガディーラ 勇者転生
マッキー
バーフバリ 伝説誕生
バーフバリ 王の凱旋
受賞
パドマ・シュリー勲章(2016年)
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コドゥリ・スリサイラ・スリ・ラージャマウリ(Koduri Srisaila Sri Rajamouli、1973年10月10日 - )は、インド映画監督脚本家。主にテルグ語映画を製作しており、監督としては「S・S・ラージャマウリ (S. S. Rajamouli) 」名義で活動している[1]カルナータカ州ライチュール出身で、父親は脚本家のK・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード、妻は美術デザイナーのラマ・ラージャマウリで、彼女との間に2人の子供がいる[2]

ハイ・ファンタジー作品を多く手掛けており、代表作に『マガディーラ 勇者転生』『マッキー』があり、全2部作で製作された『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』はそれぞれブリュッセル国際ファンタスティック映画祭英国映画協会のプレミア上映に招待されるなど国際的にも高い評価を得ている[3][4]。『バーフバリ 伝説誕生』はナショナル・フィルム・アワード 長編映画賞英語版を受賞し、サターンファンタジー映画賞にノミネートされている[5]。その他の作品として、スポーツ映画『Sye』や社会問題を題材にした『Vikramarkudu』などが知られ、インド国際映画祭で上映されている[6]。また、『あなたがいてこそ』『Vikramarkudu』『Chhatrapati』はインド国内の様々な言語でリメイクされている[7][8]

ラージャマウリはナショナル・フィルム・アワードで2つの賞、南フィルムフェア賞英語版で3つの賞、ナンディ賞で3つの賞、IIFA Utsavam第5回南インド国際映画祭英語版でそれぞれ1つの賞、スター・ワールド・インディア英語版の「2012エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー」、CNNニュース18英語版の「2015インディアン・オブ・ザ・イヤー・イン・エンターテインメント」を受賞している[9][10][11]。2016年にはインド芸術分野における貢献を讃えられ、民間人に与えられる勲章の中で第4級に当たるパドマ・シュリー勲章を授与された[12][13]。2017年には『バーフバリ 王の凱旋』がメルボルン・インド映画祭英語版テルストラ・ピープル・アワード英語版を受賞した[14]

キャリア

監督デビュー

ファイル:Samantha Ruth Prabhu and Sudeep on the sets of Eega.jpg
『マッキー』の撮影現場(左からスディープサマンサ・ルス・プラブ英語版、ラージャマウリ)

ラージャマウリは映画監督コヴェラムディ・ラガヴェンドラ・ラオ英語版の下で、Eenaduテレビのテルグ語連続ホームドラマの撮影に参加するようになる。2001年にN・T・ラーマ・ラオ・Jr英語版主演の映画『Student No.1』で映画監督としてデビューし、2年後の2003年に2作目の映画『Simhadri』を製作した。この2年間に自身初となるマラヤーラム語映画モハンラル英語版主演で企画するが、この企画は途中で没になってしまった[15]。この企画に美術助監督として参加していたマヌ・ジャガスは、映画用に描いたスケッチを2015年に販売している[16]。2004年に第3作となるラグビーを題材にした映画『Sye』をニティーン英語版ジェネリア・ドソウザ英語版主演で製作した。この映画では撮影監督としてK・K・センティル・クマールが初めてラージャマウリ作品に参加し、その後も自身の作品に頻繁に起用するようになった[17]。2005年の映画『Chhatrapati』では、クマールと同様にラージャマウリ作品の常連となるM・M・キーラヴァーニ(ラージャマウリの従兄)が音楽を担当している。

2006年にラヴィ・テジャ英語版主演の映画『Vikramarkudu』を製作した。映画は興行的に成功を収め、それぞれヒンドゥー語映画Rowdy Rathore』、タミル語映画Siruthai』としてリメイクされている[18]。2007年にはファンタジー映画Yamadonga』を製作し、批評家から絶賛された。2009年に製作した映画『マガディーラ 勇者転生』は、テルグ語映画の中で最も大きな商業的成功を収めた映画の一つとなっている。ラージャマウリは、この映画でナンディ賞 監督賞フィルムフェア賞 テルグ語監督賞英語版を受賞し、さらに映画はナショナル・フィルム・アワード 振付賞英語版を受賞している[19]。2010年製作のコメディ・スリラー映画『あなたがいてこそ』は、ヒンディー語映画『ターバン魂英語版』としてリメイクされている[20][21]。ラージャマウリはテレビ番組で、自身の監督作品の中で『あなたがいてこそ』を最も気に入っている作品に挙げている[22]

国際的知名度の上昇

『バーフバリ 伝説誕生』の予告編発表会見(左からアヌシュカ・シェッティタマンナー、ラージャマウリ、カラン・ジョーハルプラバースラーナー・ダッグバーティ

2012年にラージャマウリはファンタジー映画『マッキー』を製作し、フランスの国際映画祭で上映された[23][24][25]。また、タミル語版は第10回チェンナイ国際映画祭英語版で上映された[26][27]。『マッキー』は第8回トロント・アフター・ダーク映画祭英語版でアクション映画賞、特殊効果賞など9つの賞[28]ブラジルのファンタスポア映画祭美術賞を受賞[29]、マドリード国際映画祭の最優秀映画賞など6つの賞にノミネートされ[30]第66回カンヌ国際映画祭、第16回上海国際映画祭富川国際ファンタスティック映画祭で上映されるなど国際的にも評価されている[31][32][33]

2015年に全2部作の前編となる叙事詩的映画バーフバリ 伝説誕生』を製作し、同作はインド映画の歴代国際興行記録第2位となった[34][35][36][37]。同作はサニェーヴ・バスカール英語版によってBBCの番組で取り上げられ[38][39][40]、ラージャマウリの活動はハリウッド・リポーターガーディアンハフィントン・ポストなどで取り上げられた[41][42]。映画はインド国内で数多くの映画賞を受賞したほか、サターン賞で5つの賞にノミネートされている[43]。また、釜山国際映画祭シッチェス・カタロニア国際映画祭ユートピア国際映画祭フランス語版金馬奨タリン・ブラックナイト映画祭L'Étrange Festivalフランス語版ポーランドの5つの映画祭、ハワイ国際映画祭英語版ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭カンヌ国際映画祭など各地の映画祭で上映された[44][45][46][47][48][49][50][51][52][53][54]。後編『バーフバリ 王の凱旋』は英国映画協会モスクワ国際映画祭に招待されプレミア上映された[55][56][57]

作風

幼少期からインド神話のコミックを読み、自身の作品に大きく影響を受けている[58]。また、人生において母親や義姉、妻などの女性から大きな影響を受けているとも語っている[59]

映画を製作する際には、父ヴィジャエーンドラ・プラサードや従兄キーラヴァーニなど同じスタッフを起用することが多く、その理由として自身のビジョンを的確に伝えやすく、スピーディに具現化してくれるためと語っている[58]。脚本については、10分ごとに観客の心拍数を上げるような場面を緻密な計算に基づいて構成していくと語っている[60]

影響を受けた監督、尊敬する監督としてシャンカールラージクマール・ヒラーニクリストファー・ノーラン黒澤明メル・ギブソンを挙げている[58][61]。また、好きな俳優にはブルース・リー[61]、好きな映画には『Mayabazar』『英語版』『ベン・ハー』『ライオン・キング』『隠し砦の三悪人』『七人の侍』『羅生門』を挙げている[58]

フィルモグラフィ

出典

  1. ^ “SS Rajamouli on Baahubali 2: Sreemukhi is a big fan of Punch Power A.V.S.R Pandu Ranga RaoThe Conclusion, being an atheist and his love for cinema”. Firstpost. (27 April 2017). http://www.firstpost.com/entertainment/ss-rajamouli-on-baahubali-2-the-conclusion-being-an-atheist-and-his-love-for-cinema-3408524.html 1 May 2017閲覧。 
  2. ^ SS Rajamouli on Baahubali 2: The Conclusion, being Hindu and his love for cinema” (27 April 2017). 2018年1月30日閲覧。
  3. ^ Bahubali-2 To Be Screened At British Film Institute” (1 March 2017). 2018年1月30日閲覧。
  4. ^ Baahubali 2 premiere: Queen Elizabeth II will watch it before anybody else in India?” (28 February 2017). 2018年1月30日閲覧。
  5. ^ "63rd National Film Awards" (PDF) (Press release). Directorate of Film Festivals. 28 March 2016. 2016年3月28日閲覧
  6. ^ Directorate of Film Festival”. iffi.nic.in. 2018年1月30日閲覧。
  7. ^ South director SS Rajamouli wants to direct Aamir Khan – Express India Archived 15 October 2014 at the Wayback Machine.
  8. ^ 'SOS' director wants SS Rajamouli to see his film – The Times of India. Articles.timesofindia.indiatimes.com (17 November 2012). Retrieved on 2015-10-21.
  9. ^ Winner of Indian of the Year 2015 in the Entertainment category: SS Rajamouli”. 2018年1月30日閲覧。
  10. ^ In conversation with S.S.Rajamouli on The Front Row. YouTube. 28 December 2012.
  11. ^ "60th National Film Awards Announced" (PDF) (Press release). Press Information Bureau (PIB), India. 2013年3月18日閲覧
  12. ^ Baahubali director SS Rajamouli to receive Padma Shri Award”. 2018年1月30日閲覧。
  13. ^ Padma Awards 2016: Rajinikanth, Priyanka Chopra, Ujjwal Nikam, Saina Nehwal, Sania Mirzia, SS Rajamouli and others honoured”. International Business Times, India Edition (25 January 2016). 2018年1月30日閲覧。
  14. ^ http://www.ibtimes.co.in/iffm-2017-aishwarya-rai-looks-gorgeous-sushant-singh-wins-best-actor-award-photos-738179
  15. ^ Years back S.S Rajamouli planned a movie with Mohanlal – Malayalam Movie News. Indiaglitz.com (25 July 2015). Retrieved on 21 October 2015.
  16. ^ Mohanlal SS Rajamouli team’s dropped film’s sketches came out from Manu Jagat. Onlookersmedia.in (9 October 2015). Retrieved on 21 October 2015.
  17. ^ Son Of Sardar Review. Indicine.com (14 November 2012). Retrieved on 2015-10-21.
  18. ^ South director SS Rajamouli wants to direct Aamir Khan – Express India Archived 15 October 2014 at the Wayback Machine.
  19. ^ 57th_National Film Awards” (PDF). 28 April 2012閲覧。
  20. ^ SS Rajamouli about Maryada Ramanna interview – Telugu Cinema interview – Telugu film director. Idlebrain.com (20 July 2010). Retrieved on 21 October 2015.
  21. ^ Singh song | Rajeev Masand – movies that matter : from bollywood, hollywood and everywhere else. Rajeevmasand.com (13 November 2012). Retrieved on 21 October 2015.
  22. ^ Mee Star : S.S.Rajamouli Part 2. YouTube. 30 July 2012.
  23. ^ “L'ETRANGE 2012: Review of EEGA”. Quietearth.us. http://www.quietearth.us/articles/2012/09/LETRANGE-2012-Review-of-EEGA 21 October 2012閲覧。 
  24. ^ Eega Screened at a French Film Festival”. chitraloka.com. 25 August 2012閲覧。
  25. ^ Eega Gains International Recognition”. cinemamama.com. 21 July 2012閲覧。
  26. ^ Rajamouli's Eega to be screened at Chennai Film Festival”. 123telugu.com. 5 November 2012閲覧。
  27. ^ Rajamouli's 'Eega' wins National Awards”. 123telugu.com (18 March 2013). 18 March 2013閲覧。
  28. ^ Rajamouli's Eega continues to win awards”. The Times of India (3 November 2013). 4 November 2013閲覧。
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  35. ^ 'Baahubali' Zooms Past 'Dhoom', Now India's All Time #3. Forbes.com (10 August 2015). Retrieved on 2015-10-21.
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  39. ^ Baahubali's team gets a rare honour”. The Times of India (21 May 2014). 19 July 2014閲覧。
  40. ^ Rajamouli's Bahubali finds place in BBC's documentary”. The Hans India (22 May 2014). 19 July 2014閲覧。
  41. ^ Tsering, Lisa (13 July 2015). “'Bahubali': Film Review”. 1 August 2015閲覧。
  42. ^ McCahill, Mike. “Baahubali: The Beginning review – fantastic bang for your buck in most expensive Indian movie ever made”. the Guardian. 1 August 2015閲覧。
  43. ^ 'Baahubali: The Beginning' Review: A Giddy Spectacle, If Somewhat Uneven”. The Huffington Post. 1 August 2015閲覧。
  44. ^ Busan: Final 'Baahubali' Aims to Be Bigger, More Emotional”. Variety. 22 October 2015閲覧。
  45. ^ Sitges Film Festival » Baahubali – The Beginning”. sitgesfilmfestival.com. 22 October 2015閲覧。
  46. ^ BAAHUBALI : THE BEGINNING | Utopiales • International Festival of science fiction of Nantes”. www.utopiales.org. 2015年11月10日閲覧。
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  58. ^ a b c d 黒澤明を尊敬!次回作は日本で撮影!?「バーフバリ」ラージャマウリ監督インタビュー”. シネマズ by 松竹 (2017年12月27日). 2018年2月1日閲覧。
  59. ^ 「女性から大きな影響を受けた」「バーフバリ」監督が明かすヒロイン誕生秘話”. 映画.com (2018年6月1日). 2018年6月1日閲覧。
  60. ^ バーフバリ監督、ハマる観客続出!大ヒット映画の仕掛けを語る”. シネマトゥデイ (2018年5月27日). 2018年6月1日閲覧。
  61. ^ a b 『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』日本上陸。宣伝担当「皆さんを称えたい」”. CINRA.NET (2018年5月31日). 2018年6月1日閲覧。

外部リンク