コンテンツにスキップ

「漫画村」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
大言壮語。定義欄に「社会問題となった」などの記述は必要ない
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
→‎概要: 出典追加
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
18行目: 18行目:
ブロッキングの発表に前後して2018年4月11日、漫画村はアクセスできない状態となった<ref>{{Cite web|url=https://japan.cnet.com/article/35117556/|title=海賊版サイト「漫画村」がアクセス不能に--「閉鎖した」との声も|publisher=CNET Japan|accessdate=2018-04-15|date=2018-04-11}}</ref>。
ブロッキングの発表に前後して2018年4月11日、漫画村はアクセスできない状態となった<ref>{{Cite web|url=https://japan.cnet.com/article/35117556/|title=海賊版サイト「漫画村」がアクセス不能に--「閉鎖した」との声も|publisher=CNET Japan|accessdate=2018-04-15|date=2018-04-11}}</ref>。


「漫画タウン」となって4月12日に復活(漫画村」と同じ運営者かはまだ明らかとなっていない)。
「漫画タウン」となって4月12日に復活<ref>[https://twitter.com/mangataun/status/984315072431382530?s=20 漫画タウン(漫画村)【公式】による2018年4月12日のツイート]</ref>


4月16日夕方より、Twitter上で漫画村にアクセスできたとの利用者の声がちらほら聞こえ始める。
<!--4月16日夕方より、Twitter上で漫画村にアクセスできたとの利用者の声がちらほら聞こえ始める。-->
4月14日に【公式】らりっくま@漫画村が「もうすぐしたらドメイン変更して復活できるかもしれない」とツイート<ref>[https://twitter.com/mangamrarikkuma/status/984821777724354560?s=20 【公式】らりっくまによる4月14日のツイート]</ref>。


4月17日未明、漫画タウン(旧漫画村)公式アカウントより、漫画村復活宣言。
4月17日未明、漫画タウン旧漫画村公式アカウントより、漫画村復活宣言<ref>[https://twitter.com/mangataun/status/985909168300109825?s=20 漫画タウン(漫画村)【公式】による2018年4月17日のツイート]</ref>
代わりとなるはずだった漫画タウンは使いづらく、漫画村復活に喜んだ利用者だったが、アクセスが集中しすぎたせいか、復活から2時間もたたないうちに読み込みが遅くなったりサーバーがダウンしたりしている。
代わりとなるはずだった漫画タウンは使いづらく、漫画村復活に喜んだ利用者だったが、アクセスが集中しすぎたせいか、復活から2時間もたたないうちに読み込みが遅くなったりサーバーがダウンしたりしている{{要出典|date=2018-04-17}}
実質、利用しづらい現状だが、サイト自体には再びアクセスが出来るようになった。
実質、利用しづらい現状だが、サイト自体には再びアクセスが出来るようになった{{要出典|date=2018-04-17}}


== 運用とその問題 ==
== 運用とその問題 ==

2018年4月17日 (火) 01:38時点における版

漫画村は、海賊版漫画ビューアサイト。

概要

2016年に「登録不要で完全無料な」漫画サイトとして開設された。違法コピーされた書籍をインターネットブラウザ上で誰でも無料で読むことができた。漫画の他に、雑誌、小説、写真集の海賊版を掲載していた[要出典]

2017年から口コミで利用者が急激に伸び、2018年1月にはWebサイト分析ツール「SimilarWeb」の調べで月間利用者数が約9892万人、日本国内のサイトランキングではlivedoorなどの大手サイトを超え31位となり[1]、その影響規模の大きさから社会問題として話題になり始めた。

2018年2月9日には、衆院予算委員会で丸山穂高議員が漫画村の名前を挙げて、著作権に関する違法性について質問した。また、2月13日には日本漫画家協会が漫画村を念頭に海賊版サイトについての見解を発表[2]、2月16日には、漫画家の交流団体・マンガジャパンが漫画村を名指しして利用者にアクセスしないよう求める声明を発表した[3]

このような動きに対して2018年3月、漫画村運営者は「漫画家さんが無料で広告してくれた」とコメントを出し、さらに有料プランを発表するなど、挑発ともとれる動きを見せ、漫画村に対する批判がさらに強くなった[要出典]

日本政府は漫画村を念頭に海賊版サイトへの接続を遮断する措置を検討し[4]、2018年4月13日に「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案)[5]」を発表。漫画村による出版社の被害額が約3000億円に上ると推計されることから、緊急的な措置として、漫画村を含む悪質性の高い3サイトに対してブロッキングを行うよう、インターネット接続業者に要請した[6]

ブロッキングの発表に前後して2018年4月11日、漫画村はアクセスできない状態となった[7]

「漫画タウン」となって4月12日に復活[8]

4月14日に【公式】らりっくま@漫画村が「もうすぐしたらドメイン変更して復活できるかもしれない」とツイート[9]

4月17日未明、漫画タウン(旧漫画村)公式アカウントより、漫画村復活宣言[10]。 代わりとなるはずだった漫画タウンは使いづらく、漫画村復活に喜んだ利用者だったが、アクセスが集中しすぎたせいか、復活から2時間もたたないうちに読み込みが遅くなったりサーバーがダウンしたりしている[要出典]。 実質、利用しづらい現状だが、サイト自体には再びアクセスが出来るようになった[要出典]

運用とその問題

漫画村は、ベトナムの会社が運営しており、ベトナムは万国著作権条約に加盟していないため日本の法律の影響を受けず、違法性はないと一方的に主張している[要出典]

大量のアクセスに対処するために大手CDNサービスCloudflareを利用しているが、海賊版サイトの運営を手助けしている形のCloudflareに対して批判が高まっている[11]

収入源として、広告の配置や、仮想通貨マイニングのスクリプトの設置をしているが、利用者がセキュリティーのリスクにさらされる危険性が専門家に指摘されている[12]

漫画村が起こしたブロッキング議論

悪質サイトに対するブロッキング要請を日本政府が検討していたことに対し、日本インターネットプロバイダー協会は、「通信の秘密の侵害」に当たるとして反対の声明を発表。要請があっても原則応じることはできないとした[13]

また、情報法制研究所は、政府が特定のサイト名を挙げてブロッキングを要請することは、憲法が禁止する検閲にあたるおそれがある、と緊急提言した[14]

インターネットコンテンツセーフティ協会は、児童ポルノに対するブロッキング対応と比べて、慎重なプロセスを飛ばした拙速な点を憂慮するとし、ブロッキングには立法に向けて十分な議論がなされるべきだと声明を発表した[15][16]

一方で、日本政府は「あくまで法制度整備が行われるまでの臨時的かつ、緊急的な措置」であると説明[17]

漫画村から大きな被害を受けていた講談社集英社は政府の対策措置を歓迎し、「ISPの協力が不可欠」「海賊版対策において大きな前進」と評価した[18]

出典

  1. ^ 海賊サイト「漫画村」10〜20代の意識調査 「存在を知っていても購入する」が7割”. KAI-YOU (2018年1月20日). 2018年4月15日閲覧。
  2. ^ 海賊版サイトについての見解”. 公益社団法人日本漫画家協会 (2018年2月13日). 2018年4月15日閲覧。
  3. ^ 「漫画村」についての見解”. 一般社団法人マンガジャパン (2018年2月16日). 2018年4月15日閲覧。
  4. ^ “漫画の海賊版サイトも遮断検討 アクセス増で半年6億人”. 朝日新聞. (2018年4月11日). https://www.asahi.com/articles/ASL4B5KFGL4BUTIL032.html 2018年4月15日閲覧。 
  5. ^ インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案)”. 首相官邸 (2018年4月13日). 2018年4月15日閲覧。
  6. ^ 海賊サイトブロッキング、対象は「漫画村」「Anitube」「Miomio」の3サイト 法整備に伴い“静止画ダウンロード違法化”も視野に”. ねとらぼ (2018年4月13日). 2018年4月15日閲覧。
  7. ^ 海賊版サイト「漫画村」がアクセス不能に--「閉鎖した」との声も”. CNET Japan (2018年4月11日). 2018年4月15日閲覧。
  8. ^ 漫画タウン(漫画村)【公式】による2018年4月12日のツイート
  9. ^ 【公式】らりっくまによる4月14日のツイート
  10. ^ 漫画タウン(漫画村)【公式】による2018年4月17日のツイート
  11. ^ “日本国内の設備から海賊版サイトを配信する米Cloudflareブロッキングを無効化する新サービス開始”. Yahoo!ニュース 個人. (2018年4月8日). https://news.yahoo.co.jp/byline/kusunokimasanori/20180408-00083736/ 2018年4月15日閲覧。 
  12. ^ 漫画の危機!? 海賊版サイトの実態”. NHK生活情報ブログ (2018年3月1日). 2018年4月15日閲覧。
  13. ^ 海賊版サイトへの対策として政府がブロッキング(接続遮断)を要請することについて” (PDF). 一般社団法人 日本インターネットプロバイダー協会 (2018年4月12日). 2018年4月16日閲覧。
  14. ^ インターネット上の漫画海賊版サイトのブロッキング要請に対するEMAの意見” (PDF). 一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構 (2018年4月11日). 2018年4月16日閲覧。
  15. ^ 著作権侵害サイトへのブロッキングに関する声明 | お知らせ”. インターネットコンテンツセーフティ協会 (2018年4月11日). 2018年4月15日閲覧。
  16. ^ “海賊版サイトのブロッキング 業界団体が反対 「通信の秘密侵害」”. NHK. (2018年4月11日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180412/k10011400671000.html 2018年4月15日閲覧。 
  17. ^ “「あくまで臨時的かつ、緊急的な措置」 海賊版サイトへのアクセス遮断許可について菅官房長官が説明”. ハフポスト日本版. (2018年4月13日). https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/12/press-conference-suga_a_23410110/ 2018年4月15日閲覧。 
  18. ^ “出版業界、政府の海賊版サイト対策を歓迎 講談社など緊急声明「ISPの協力が不可欠」”. ITmedia NEWS. (2018年4月13日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1804/13/news124.html 2018年4月15日閲覧。