「ドイツ語アルファベット」の版間の差分
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2018年2月11日 (日) 01:09時点における版
ドイツ語アルファベット (ドイツごアルファベット) は、ドイツ語を書き表すために使われる字母で、ラテンアルファベット26文字に、ウムラウトの付いた3文字 (Ä, Ö, Ü) 及びエスツェット (ß) を加えた30文字である。
文字
アルファベットの名前と読み方は次のようである、片仮名は日本語における慣用読み。
- A: a, /aː/ アー
- B: be, /beː/ ベー
- C: ce, /tseː/ ツェー
- D: de, /deː/ デー
- E: e, /eː/ エー
- F: ef, /ɛf/ エフ
- G: ge, /geː/ ゲー
- H: ha, /haː/ ハー
- I: i, /iː/ イー
- J: jot, /jɔt/ ヨット
- K: ka, /kaː/ カー
- L: el, /ɛl/ エル
- M: em, /ɛm/ エム
- N: en, /ɛn/ エヌ
- O: o, /oː/ オー
- P: pe, /peː/ ペー
- Q: qu, /kuː/ クー
- R: er, /ɛʁ/ エール
- S: es, /ɛs/ エス
- T: te, /teː/ テー
- U: u, /uː/ ウー
- V: vau, /faʊ/ ファウ
- W: we, /veː/ ヴェー
- X: ix, /ɪks/ イクス
- Y: ypsilon, /'ʏpsilɔn/ ユプスィロン
- Z: zet, /tsɛt/ ツェット
- Ä: ä, /ɛː/ アーウムラウト
- Ö: ö, /øː/ オーウムラウト
- Ü: ü, /yː/ ウーウムラウト
- ß: eszett, /ɛs'tsɛt/ エスツェット
ウムラウト
- 一般の辞書では、ウムラウトのある文字は、ウムラウトがないものとして配列する。
- ウムラウトの3文字は、印刷、タイプ等の都合でウムラウトを打つことができない場合には、eを後に付けて代用する。すなわち、Ae、Oe、Ue、ae、oe、ueのようである。
エスツェット
- ドイツ語特有の字母である。
- エスツェットの呼び名があるが、ssと等価(発音上の差違はある)とされる。
- 一般の辞書では、ssの位置に配列する。
- 印刷タイプ等の都合でエスツェットを打つことができない場合には、ssとする。
- 語頭に立たず、大文字はない。単語全体を大文字で書くような場合にはSSとする。
- ßをssとした場合に他の単語と区別が付かなくなる場合 (例: masse/maße)、まれにszとする場合がある。
- ギリシア文字のβとは別の記号だが、何らかの理由でエスツェットが使えない場合は便宜的にβを使うこともある。ただしあまり推奨されない方法である。
スイスではエスツェットを使わずssと書く。また、大文字のウムラウトを使わず、代わりにAe・Oe・Ueのように書く、とされる。以上のことから、スイスドイツ語のアルファベットは全26文字であるとされる[要出典]。
ドイツでは、第二次大戦頃までフラクトゥール(ドイツ文字、稀に亀甲文字とも)と呼ばれる、独特の書体を印刷に常用していた。この書体では、大文字のIとJに外見上の違いがない。