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2018年1月29日 (月) 00:33時点における版
ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター | |
---|---|
監督 | 佐藤順一 |
脚本 | 島田満 |
製作 |
高岩淡 泊懋 野間佐和子 |
出演者 |
松岡洋子 田の中勇 千葉繁 西村ちなみ 山本圭子 日高のり子 |
音楽 | 和田薫 |
主題歌 |
憂歌団「ゲゲゲの鬼太郎」 憂歌団「カランコロンのうた」 |
撮影 | 菅谷信行 |
編集 | 片桐公一 |
配給 | 東映 |
公開 | 1997年3月8日 |
上映時間 | 約30分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | ゲゲゲの鬼太郎 大海獣 |
次作 | ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急! まぼろしの汽車 |
『ゲゲゲの鬼太郎 おばけナイター』(ゲゲゲのきたろう おばけナイター)は、東映アニメフェアの一編として1997年3月8日に公開された『ゲゲゲの鬼太郎』の映画作品。同時上映は、『地獄先生ぬ〜べ〜 午前零時ぬ〜べ〜死す!』、『花より男子』。ゲゲゲの鬼太郎の映画作品としては通算6作目で第4シリーズでは2作目となる。鬼太郎シリーズの劇場版は強力な敵妖怪とのバトルをメインとした作品がほとんどであるが、本作に登場する妖怪は鬼太郎と仲間たちのみで明確な「敵妖怪」が登場しない異色作となっている。
配給は東映。上映時間は30分。原作は『週刊少年マガジン』1966年第46号掲載の「おばけナイター」であり、『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第1シリーズ第1話のリメイクでもある。2007年8月3日発売の「ゲゲゲの鬼太郎 THE MOVIE」および2009年8月7日発売の「ゲゲゲの鬼太郎 THE MOVIES 3」に収録。
ストーリー
使えば必ずホームランが打てるが、使い続けると魂を吸い取られてしまう「妖怪バット」があるという。「これは人間が使う物じゃないんだ」とバットを持ち去る鬼太郎。
そんなバットが本当にあれば使いたいというチームバトラーズ(あまりの弱さに周囲からはブータレーズと呼ばれている)に所属する野球少年の三太郎という少年がいた。三太郎は今まで一度もボールをバットに当てたことがなくいつもキャプテンの純に叱られていて、純はファイターズのキャプテンの慎に馬鹿にされる。「お前のせいで試合に負け続けている」の理由でバトラーズをクビとまで言われてしまった。
途方にくれながら家に帰る途中、ねずみ男に出会った。ねずみ男は4丁目4番地を捜しているというがそんな住所は無いはずと思った矢先、ねずみ男は4丁目4番地を見つける。そしてその角を4回まわると、墓がありその中に妖怪バットがあった。バットを手に入れた三太郎はねずみ男が監督、三太郎が選手として再びバトラーズに入り見事にファイターズを破り勝利を挙げた。
しかしそのバットは以前、鬼太郎が封印したものだった。そして鬼太郎が偶然街中の街頭テレビにバトラーズとねずみ男と妖怪バットが映っているのを見て、三太郎たちの前に「妖怪バットを返してもらう」とバットを取り上げようと現れる。しかし忠告を信じない純が反対したため、「野球で決着を着けよう」と鬼太郎は言う。同時に「三太郎たちが負けたら魂をもっていく」という。
鬼太郎チームとバトラーズのナイターが始まった。鬼太郎は試合前に「妖怪は人間の魂が大好物なのさ」とわざと三太郎たちに恐怖心を植えつける。鬼太郎たち妖怪相手には妖怪バットは通用しない。両チーム無得点のまま試合が続き、ねこ娘が打ったボールが割れ鬼太郎チームに2分の1点が入る。三太郎が普通のバットで最後の攻撃に出るが、あえなく三振しバトラーズは負けてしまう。
責任を感じた三太郎は魂を取るのは自分だけにしてくれと悲願するが、元々魂を取るつもりは無かった鬼太郎たちは謝罪する彼らから妖怪バットを受け取り去っていく。バトラーズは努力することの大切さに気付き練習に励み、三太郎はボールをバットに当てることができた。
スタッフ
- 原作:水木しげる
- 監督:佐藤順一
- 企画:清水慎治
- 製作:高岩淡、泊懋、野間佐和子(講談社)
- 製作担当:目黒宏
- 脚本:島田満
- 作画監督:窪秀巳
- 美術監督:松宮正純
- 原画:岩根雅明
- 撮影:菅谷信行
- 音楽:和田薫
- 編集:片桐公一
キャスト
- 鬼太郎:松岡洋子
- 目玉おやじ:田の中勇
- ねずみ男:千葉繁
- 猫娘:西村ちなみ
- 砂かけ婆:山本圭子
- 子泣き爺:塩屋浩三
- 一反木綿、ぬりかべ:龍田直樹
- 小豆はかり:高木渉
- 小豆とぎ:松尾銀三
- 球妖怪:小野坂昌也
- 輪入道:岸野幸正
主題歌
- オープニングテーマ 「ゲゲゲの鬼太郎」
- 作詞 - 水木しげる / 作曲 - いずみたく / 編曲・歌 - 憂歌団
- エンディングテーマ 「カランコロンのうた」
- 作詞 - 水木しげる / 作曲 - いずみたく / 編曲・歌 - 憂歌団
妖怪野球チームの変遷
「おばけナイター」は、少年マガジンに掲載された話を原作に、これまで第1,3,4作とアニメ化されているが、妖怪野球チームのメンバーはシリーズごとに異なっている(鬼太郎が投手を務める点のみ全シリーズ共通。原作やアニメ第1作の時点では鬼太郎ファミリーの概念が未確立だったため、その回限りの妖怪も多かった)。以下の表にて守備配置主体で記す。
守備配置等 | 原作[1] | アニメ第1作第1話 | アニメ第3作第26話 | アニメ第4作劇場版第2弾(今作) |
---|---|---|---|---|
投手 | 鬼太郎 | 鬼太郎 | 鬼太郎(打順4) | 鬼太郎 |
捕手 | (人おおかみ) | 牙ぐるい | 子泣き爺(打順9) | 一反木綿 |
一塁手 | (ミイラ男) | 野分婆 | からかさ小僧(打順3) | 輪入道 |
二塁手 | (ウーラ) | ろくろ兵衛 | 砂かけ婆(打順2) | 傘化け |
三塁手 | (フランケンシュタイン) | 土左衛門 | 猫娘(打順1) | 小豆とぎ |
遊撃手 | (土転び) | 長広舌 | がんぎ小僧(打順7) | 子泣き爺 |
左翼手 | マンモス男 (マンモス ケジラ) |
のたり坊 | ぬりかべ(打順6) | 猫娘 |
中堅手 | (磯女) | むく邪羅 | だるま(打順5) | 風神 |
右翼手 | ねずみ男 | 赤ん平 | 一反木綿(打順8) | 砂かけ婆 |
代打 | ― | ― | ねずみ男 | ぬりかべ |
審判 | (百目の親方) | 地魅 | マンモス男 | 球妖怪 |
その他 | ― | 応援:百目の子、つるべ火 | 実況:天童ユメコ 解説:目玉おやじ |
― |
通番 | 題名 | 公開日 | 監督 | 脚本 | TVアニメシリーズ | 原作 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1作 | ゲゲゲの鬼太郎 | 1968年7月21日 | 第1シリーズ | |||
第2作 | ゲゲゲの鬼太郎 地相眼 | 1980年7月12日 | 第2シリーズ | |||
第3作 | ゲゲゲの鬼太郎 | 1985年12月21日 | 白土武 | 星山博之 | 第3シリーズ | 妖怪軍団 |
第4作 | 妖怪大戦争 | 1986年3月15日 | 葛西治 | 妖怪大戦争 | ||
第5作 | 最強妖怪軍団!日本上陸!! | 1986年7月12日 | 芹川有吾 | 妖怪反物 | ||
第6作 | 激突!!異次元妖怪の大反乱 | 1986年12月20日 | 芝田浩樹 | 武上純希 | 朧車 | |
第7作 | 大海獣 | 1996年7月6日 | 勝間田具治 | 星山博之 | 第4シリーズ | 大海獣、妖怪軍団 |
第8作 | おばけナイター | 1997年3月8日 | 佐藤順一 | 島田満 | おばけナイター | |
第9作 | 妖怪特急! まぼろしの汽車 | 1997年7月12日 | 吉沢孝男 | 大橋志吉 | オリジナル | |
第10作 | 日本爆裂!! | 2008年12月20日 | 古賀豪 | 三条陸 | 第5シリーズ | |
第11作 | 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 | 2023年11月17日 | 吉野弘幸 | 第6シリーズ |
通番 | 題名 | 公開日 | 監督 | 脚本 |
---|---|---|---|---|
第1作 | ゲゲゲの鬼太郎 | 2007年4月28日 | 本木克英 | 羽原大介 本木克英 |
第2作 | 千年呪い歌 | 2008年7月12日 | 沢村光彦 |
- ^ 原作本編では多くのメンバー名や守備配置が不明だが、週刊少年マガジンの記事「墓場の鬼太郎 妖怪大作戦」(昭和41年第37号)に拠り記す。