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「サンタクロースっているんでしょうか?」の版間の差分

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2018年1月29日 (月) 00:04時点における版

フランシス・チャーチ

サンタクロースは実在するのかIs there a Santa Claus?)は、1897年9月21日、かつて存在したアメリカ合衆国新聞ザ・サン』(ニューヨーク・サン)に掲載された社説。新聞社に投書をした8歳の少女からの質問に答える形で、同社の記者であるフランシス・チャーチが社説を書いた。

日本では1977年に偕成社より『サンタクロースっているんでしょうか』として初版が出てから2016年には119刷[1]に達した。訳者の中村妙子は忘れがたい一冊の一つとしている[2]

掲載の経緯

ヴァージニア・オハンロンがサン紙に送った手紙
新聞に掲載された社説

掲載に至った経緯は、当時8歳のヴァージニア・オハンロンがニューヨーク・サン編集部に「サンタクロースはいるのですか」という内容の手紙を送ったことから始まる。手紙の概要は、彼女が「サンタクロースはいるのかどうか」について友達と意見を交わした際、サンタクロースはいないという者[3]がいるので結論が知りたく、父親のすすめで新聞社、ニューヨーク・サンに手紙を出したというものである。これに対してニューヨーク・サンの論説委員であったフランシス・チャーチは社説(editorial)欄に返事を書くように頼まれ、1日で手紙についての社説を書き上げた[4]

「Is there a Santa Claus?」という題名で、投書してくれたことに対するお礼とヴァージニア・オハンロンからの手紙の内容を載せた後に、「VIRGINIA, your little friends are wrong.(ヴァージニア、あなたの友達は間違っています)」の書き出しで始まり、特に有名な「Yes, Virginia, there is a Santa Claus.(そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)」の一節を含む、目に見えるものしか信じない悲しさと、目に見えないものの確かさ、不変さ、そしてそれを信じることの素晴らしさを説いたものであった。

この文章が掲載されたのは1897年9月21日付のeditorial、つまり社説子による多数のコメントの一つとしてであった。扱いとしてはページの中で左から3列目、上から7番目の項目である[5] [6]

その後、読者からニューヨーク・サンに数年経っても再掲の要請が繰り返されたため、ニューヨーク・サンはついに再掲に応じた。1920年代になるとニューヨーク・サンは毎年クリスマスに再掲するようになった。その後、この話は掲載されてから100年以上を経た今でも、クリスマスが近づくと世界中で語り継がれるものとなっている。

ヴァージニア・オハンロンが出した手紙

ニューヨーク・サンには、この手紙の現物が保管されている。

編集者さま: 私は8歳です。 
私の何人かの友だちはサンタクロースはいないと言います。 
パパは「サン新聞が言うことならそのとおりだ」と言います。
どうか私に本当のことを教えてください; サンタクロースはいるのでしょうか?

             ヴァージニア・オハンロン
 115 西95番街

外部リンク

脚注

  1. ^ 最新版奥付より
  2. ^ 出典は『三本の苗木』(佐波正一、佐波薫、中村妙子)
  3. ^ サンタクロースがいないことを証明するのは、論理学的に不可能と思われる。
  4. ^ 後にオハンロンはquestion-and-answer欄に投稿したが、数週間後editoriaに返事があって驚いたと述べている。The grudging emergence of American journalism’s classic editorial: New details about “Is There A Santa Claus?” W. Joseph Campbell American Journalism 22, (2) Spring 2005 しかしチャーチ自身は依頼されてから一日で書き上げているため、投稿後数週間経ってからの返事であるにもかかわらず冒頭に"at once"と記載されている。
  5. ^ The grudging emergence of American journalism’s classic editorial: New details about “Is There A Santa Claus?” W. Joseph Campbell American Journalism 22, (2) Spring 2005
  6. ^ newseum “Is There A Santa Claus?"