「DEEP FEAR」の版間の差分
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*[http://sega.jp/fb/segahard/ss/soft.html セガサターン対応ソフトウェア一覧(セガ発売)] - セガ公式サイト |
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*[http://web.archive.org/web/19990427213707/http://www.sega.co.jp/sega/saturn/main/news/9189.html DEEP FEAR] - セガ公式サイト内作品紹介(1999年4月27日時点の[[インターネット |
*[http://web.archive.org/web/19990427213707/http://www.sega.co.jp/sega/saturn/main/news/9189.html DEEP FEAR] - セガ公式サイト内作品紹介(1999年4月27日時点の[[インターネットアーカイブ]]より) |
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2017年9月5日 (火) 04:20時点における版
ジャンル | 深海ホラーサスペンス |
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対応機種 | セガサターン |
開発元 |
SEGA-AM7 システムサコム ISCO |
発売元 | セガ・エンタープライゼス |
デザイナー | 韮沢靖 |
音楽 | 川井憲次 |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM2枚組 |
発売日 |
1998年6月30日 1998年7月16日 |
『DEEP FEAR』(ディープフィアー)は、セガ・エンタープライゼスから1998年に発売されたセガサターン用ホラーアクションアドベンチャーゲームである。
概要
主人公のジョンを操り、海底基地という閉鎖された空間を舞台に、クリーチャーと闘いながら次々発生するアクシデントに対処。最終的には基地から脱出するのが目的。基地内の探索・戦闘の合間に、CGムービーによるイベントシーンが挿入される形でゲームが進行する。
海底基地という特性を活かした“空気”の概念が、このゲームの特徴である。施設内は自由に探索できるが、エリアによっては空気の残量が設定されており、画面右上にある数字が時間の経過と共に(武器の使用でも)減少していく。数字が19を切ると室内が赤く点滅し(酸欠状態)、ゼロになると今度は画面左上の“AIR”ゲージが減少する。基地内の随所に設置されたエアシステムを起動させたり、武器の一つである圧縮空気入りの手榴弾(エアグレネード)を炸裂させる事で、空気を補充できる。水中を含めてエアシステムが使えない場合は、レギュレーター(非常用呼吸器具)を使用する必要がある。なお、エアシステムではレギュレーター用の空気の充填やゲームデータのセーブも可能。
“AIR”ゲージは酸素の残量を示し、レギュレーター使用時は青いゲージで、時間の経過(約3分)で赤になる。赤いゲージはジョンの肺内の酸素量で、エリア内の空気残量がなくなったり、レギュレーターがない場合は減少スピードが速くなる。AIRゲージの下には“HP”ゲージがあり、敵となるクリーチャーとの戦闘によるダメージに加え、AIRゲージがなくなった時にも減少していく。HPゲージがなくなるとゲームオーバーとなる。画面右下には残弾数が表示され、各エリアの倉庫で補充可能となっている。
このゲームは日本とEUでのみの販売で、アメリカでは発売されなかった。因みにEUで発売された最後のセガサターン用ゲームソフトだった。
ストーリー
21世紀初めのある日、宇宙船のスペースポッド(打ち上げ脱出システム)が大気圏外から太平洋上へと落下、アメリカ海軍の原子力潜水艦・シーフォックスにより回収された。ポッドに生命反応が確認されたため、シーフォックスはグアム島沖の海底補給基地・ビッグテーブルにポッドを運び込むが、任務を終えてビッグテーブルを離れようとしたシーフォックスが突如暴走。基地内の移動型ネイビー(海軍施設)エリアに激突してしまう。ビッグテーブルの総指揮官であるクランシー・ドーキンスは、ERSのレスキュー隊員であるジョン・メイヤーに、ネイビーエリアに取り残された研究員、ジーナ・ワイズバーグの救出を要請した。
主な登場人物
- ジョン・メイヤー
- このゲームの主人公。28歳。ERSのライフセービングインストラクターで、かつては海軍のSEALチーム6に所属。婚約者のステラがいたが、3年前、彼女が海難事故に巻き込まれた時に助け出せず死なせてしまい、自責の念から除隊していた。その後ERSに入社し、ビッグテーブルに赴任してきたばかり。
- ムーキー・カーヴァー
- 20歳。ERSにおけるジョンの相棒。明るい性格でニューヨーク・ヤンキースのファン。シーフォックスに搭載された核ミサイルの発射阻止に成功したジョンや生存していた兵士と共に、潜水艇でビッグテーブルに戻った直後、兵士が突然クリーチャーに変身して艇内にいたムーキーに襲いかかり、ジョンの目の前で殺害された。
- ダラス・シルヴァー
- 50歳。シーフォックス艦長。艦内で生存しており、核ミサイル発射を防ぐアイテムとヒントをくれるが、その後クリーチャーとなってジョンに襲い掛かり、彼に倒される。
- シャロン・ステート
- 19歳。カリフォルニア州出身の新進フリーカメラマン。シーファームエリアのプールで飼育していたイルカを海に返すのをジョンに手伝ってもらったが、その直後にプールへ向かおうとしたところ、牛から変形したクリーチャーに襲われ死亡。ムーキーとは遊び仲間。
- アンナ・ローランサン
- 29歳。通信会社・ダイナミックネットワーク(DN)社所属。ビッグテーブルのアパートメントエリアに入った直後、クリーチャーに襲われたジョンを救った。その後DNエリアで自身もクリーチャー化する。男勝りな性格で、ランボーという名のブルドッグを飼っている。
- ケン・フジヤマ
- 45歳。日本最大の商社・白旗商事に勤務。DN社に納入した大気圧潜水服“ビッグジム”の運用状況を視察するため、ビッグテーブルに来訪。DNエリアにやって来たジョンにある取引を持ちかける。その後、コネクションパークエリアへ移動するが、ビッグジムの中で死亡しているのをジョンに発見される。
- マッコイ・ランバート
- 30歳。クリーチャーからビッグテーブルを奪還するためにやって来た、海軍大尉でSEALチーム6隊長。ステラの兄でジョンの元上官。10年で50近い特殊任務を遂行した歴戦の持ち主で、“アイアンフィスト”の異名を持つ。CCD(センターコントロールデッキ)エリアにあるクランシーの部屋でジョンと再会、その後エアユニットエリアへ移動する。ビッグテーブル本体のコネクションパークエリアでジョンが再び会った時は既にクリーチャーに変形が始まっており、最後は火薬庫で自爆した。
- デュボア・アマルリック
- 33歳。マサチューセッツ工科大学を首席で卒業した後、コンピュータ技師を経て建築家に転身、ビッグテーブルの設計を担当。CCDエリアにある自分の部屋で、SEALによるエアユニットエリアでの戦闘を心配していた。その後SEALがセットした時限爆弾でエアユニットエリアは破壊。爆発の影響で海上の空母に駐機していた戦闘機が落下、エネルギーユニットエリアを直撃してメルトダウンが発生し、ジョンにそれを止めるための奇策を提案する。ジョンの活躍もあってメルトダウンは回避されたが、既にクリーチャーへの変形が始まっており、海底トンネルエリアまでジョンを追いかけた。ちなみに日本語字幕はオネエ言葉である。
- ダニー・レイノルズ
- 39歳。ビッグテーブルのドッキングエリア現場主任で元海軍兵。口が悪いが人情に厚い。かつてクランシーの部下だった過去があり、その時の確執が元で現在も彼に強い不信感を抱いている。終盤でネイビーエリアへ避難するもクリーチャー化したアンナに襲われ、ビッグテーブル本体からネイビーエリアを切り離すドッキングテーブルを作動させた後に死亡。
- クランシー・ドーキンス
- 54歳。ビッグテーブルの総指揮官。野心家のアメリカ海軍大佐で、冷戦期に原子力潜水艦艦長を務めていたが、功を焦るあまり誤って客船を撃沈するという失態を犯し、ビッグテーブルに左遷されてきた。事態に対処すべく指揮を執っていたが、最後はジョンら生存者を残して、一人で潜水艇を使って逃げ出すという暴挙に出る。しかし、その潜水艇にもクリーチャーが潜んでおり、背後から襲撃され自業自得の最後を迎えた。
- ジーナ・ワイズバーグ
- 22歳。分子生物学者で、IQ180。研究主任としてビッグテーブルに勤務していたが、事故に巻き込まれてネイビーエリアに取り残されてしまう。悪人ではないが、研究者として自らの研究や今後の科学発展のために目先の事態に目をつぶってしまう一面も見られる。ジョンたちと共に避難したネイビーエリアで事件の真相を語った後、クリーチャーへ変形。ジョンによって倒された後、最後は彼がセットした自爆装置によってネイビーエリアと運命を共にした。ジョンの婚約者だったステラと瓜二つ。
寄生成虫について
約40年前に打ち上げられ、スペースポッドから回収されたオスザル体内のバクテリアが宇宙放射線により変化したもので、これがもとでサルは冬眠状態にあった。だが地球環境の中で進化を遂げ、寄生した生物をクリーチャーへ変化させる力を持つようになった。酸素に弱く、風邪のウイルスには増殖を抑制させる効果がある。
登場武器
道中で銃器そのものを入手したり、「ウェポンカード」を入手することで種類が増えていく。銃器の選択・所持・装備などは各所にある武器庫で行うことができ、同様に弾薬も武器庫で所持可能な最大値まで何度でも補給が可能(最大値は銃によってそれぞれ異なる)。また、一部の武器は特定のアイテムを入手することで最大値を増やすことができる。ただし、いずれも火薬の燃焼による酸素の消費を伴うため、発砲時は酸素残量に注意しなければならない。
以下の3種類の銃器は「スタンダードウェポン」と呼ばれ、一度に3種類すべてを所持することが可能(装備できるのは1種類のみ)。
- 最初に手に入る武器。威力・連射性能・弾薬の最大値などいずれも並程度だが、攻撃手段の乏しい序盤では頼りになる武器。
- 中盤の終わり頃にマッコイから託される武器。いわゆるマグナムタイプの武器で、弾薬の最大値が少ないかわりに威力が高い。
- 水中銃(『KPG-L9』名義)
- 水中での射撃に特化した武器で、水没した区域での戦闘で真価を発揮する。一応、水中以外の場所でも射撃は可能。
以下の5種類の銃器は「スペシャルウェポン」と呼ばれ、一度に1種類しか所持・装備することは出来ない。ショットガン系とサブマシンガン系の武器はそれぞれ「シェルボックス」「サブマシンガンのマガジン」というアイテムを入手することで所持弾薬の最大値を増やすことが可能。
- ショットガン系の武器で、散弾による広範囲への攻撃が可能。連射性能は低く弾薬の最大値も少ないが、そのかわり一発の威力が高く少ない酸素消費で敵を倒せるため、総合的には使い勝手の良い武器である。
- ショットガン系の武器で、モスバーグの上位的存在。使い勝手はモスバーグとほぼ同等だが攻撃力と弾薬の最大値が向上しており、中盤以降頼りになる武器。
- サブマシンガン系の武器で、スペシャルウェポンの中では最も早く入手出来る。連射性能の高さと弾薬の最大値の多さが売りだが、その分一発あたりの威力は低く、また連射性能の高さが逆に仇となり、考えなしに撃ちまくると空気中の酸素の減少が一気に進行するデメリットもある。
- サブマシンガン系の武器で、ステアーの上位的存在。使い勝手はステアーとほぼ同等だが攻撃力と弾薬の最大値が向上している。しかし、連射することによって酸素減少が加速するデメリットは相変わらず。
- ゲーム終盤に手に入るアサルトライフル系の武器で、高い威力・連射性能・弾薬の最大値を兼ね備えた最強の武器。ただし連射に伴う空気中の酸素の消費が早いというデメリットはサブマシンガン系と同じなため、良くも悪くもMP5の上位的存在と思ってほぼ差し支えない。
いわゆる手榴弾で、銃火器とは別に装備可能(装備できるのは一度に1種類のみ)。使用すると少し離れたところに投擲した後、爆発して様々な効果をもたらす。いずれも入手は道中で拾うのみで銃火器の弾薬のように武器庫で手軽に補充することは出来ないため、使いどころを見極める必要がある。一度に所持出来る最大値はいずれも15個。
- 手投げ式の小型の爆弾で、投擲後に大爆発を起こして敵にダメージを与える。非常に強力だが直撃させるにはタイミングを見計らって投擲する必要があり、素早い敵に使うには不向き。
- 閃光手榴弾で、投擲後に強烈な閃光を発して一時的に敵の動きを止める。素早い敵の足止めに特に有効で、閃光を喰らった敵はしばらく行動不能になるため、一方的に攻撃することが可能。
- エアグレネード
- 爆薬のかわりに圧縮空気を充填した特殊なグレネードで、投擲後に爆発(攻撃力は無い)してそのエリアの酸素残量を回復することができる。エアグレネード1個で回復できる酸素量はゲーム内の数値にしておよそ30程度。長期戦になりやすく酸素の消耗が激しいボス戦や、よく行き来する通路の酸素残量確保に使うと効果的である。
用語
- ERS
- Emargency Rescue Serviceの略で、ジョンたちが所属する民間企業。ビッグテーブルのレスキュー業務を担当している。
- シーフォックス
- 冷戦終結後、アメリカが建造した長期航行型原子力潜水艦。
- ビッグテーブル
- マリアナ海溝淵の海底300メートルに建造された補給基地。補給を通じて、シーフォックスの機能を確かなものにするため建造された。施設は一部が軍需企業に貸し出され、軍人含め約60人が勤務。ジーナが取り残されたネイビーエリアは、海底に敷設されたレールを使って移動でき、独立した運用が可能である。また、高圧神経症候群(HPNS)を防ぐため、居住者は呼吸用に開発された気体・テトラミックスを利用している。外観は4本の支柱に支えられ、テーブルに見える事からその名がつけられた。
主なスタッフ
関連作品
- DEEP FEAR サウンドトラック(1998年7月17日発売、マーベラスエンターテイメント)
- DEEP FEAR サウンドドラマ Vol.1 / Vol.2(1998年10月21日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ・TKCA-71485 / TKCA-71486)
- DEEP FEAR サウンドドラマ オープニング&エンディングテーマ(1998年10月21日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ・TKDA-71470)
評価
前年にセガサターンでも発売されたバイオハザードにシステム等が似ている、と評された[1]。
参考文献
脚注
- ^ セガサターンマガジン1998年7月24日・31日合併号205ページ - ソフトバンク出版事業部刊(現在は分社化されSBクリエイティブ)
外部リンク
- セガサターン対応ソフトウェア一覧(セガ発売) - セガ公式サイト
- DEEP FEAR - セガ公式サイト内作品紹介(1999年4月27日時点のインターネットアーカイブより)