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* [[1997年]](平成9年):「ちくま」の定期夜行列車にJR東海の[[JR東海383系電車|383系電車]](ワイドビュー電車)が投入され、[[エル特急]]「しなの」と共通使用することとなる<ref>{{Cite journal|和書 |date = 1997-12 |journal = [[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] |volume = 37 |issue = 12 |page = 13 |publisher = [[交友社]] }}</ref>。
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* [[2000年]](平成12年)春・秋:「くろよん」は381系電車による臨時列車として運転<ref>[http://web.archive.org/web/20000412175607/www.westjr.co.jp/kou/press/1press/n000117b.html 平成12年度【 春 】の臨時列車の運転について]([[インターネットアーカイブ]])- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年1月17日</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20010117073200/www.westjr.co.jp/kou/press/3press/n000823b.html 平成12年度【 秋 】の臨時列車の運転について](インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年8月23日</ref>。列車自体は「ちくま」と別立てで運行される。
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* [[2005年]](平成17年):長野発は[[1月3日]]の列車、大阪発は[[10月7日]]の列車(いずれも始発駅基準)をもって、当該年度の運転が終了。
* [[2005年]](平成17年):長野発は[[1月3日]]の列車、大阪発は[[10月7日]]の列車(いずれも始発駅基準)をもって、当該年度の運転が終了。

2017年9月4日 (月) 18:07時点における版

ちくま
383系電車による急行「ちくま」 (1998年9月 名古屋駅)
383系電車による急行「ちくま」
(1998年9月 名古屋駅
概要
日本の旗 日本
種類 急行列車
現況 廃止
地域 大阪府・京都府・滋賀県・岐阜県・愛知県・長野県
運行開始 1959年
運行終了 2005年10月7日
運営者 東海旅客鉄道(JR東海)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
運営者 日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点 大阪駅
終点 長野駅
営業距離 441.2km(大阪 - 長野間)
使用路線 JR西日本:東海道本線JR京都線琵琶湖線
JR東海:東海道本線(東海道線 (名古屋地区))・中央本線(名古屋 - 中津川間中央線 (名古屋地区)
JR東日本:篠ノ井線信越本線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
技術
車両 383系電車神領車両区
381系電車神領車両区
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500V
最高速度 130 km/h(383系)
120km/h(381系)
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ちくまは、かつて大阪駅 - 長野駅間を、東海道本線中央本線篠ノ井線信越本線を経由して運行していた準急急行列車である。晩年は、夜行列車として運転されていた。

なお本項では、中央本線の塩尻駅 - 名古屋駅間(中央西線)で運転されていた夜行列車についての沿革についても記載する。

概要

1959年に準急列車として運転を開始して以降、定期列車として2003年まで運転した。運賃面で有利な近畿地方と長野県を結ぶ夜行高速バスの増加など輸送情勢の変化に伴い、2003年10月1日のダイヤ改正以降は、行楽シーズンのみ運行される臨時列車に変更された[1]。なお、2005年10月8日以降は運転されていない。

列車名の由来

長野県松本を中心とする地方名「筑摩」が由来だが、ひらがな表記としたために同音の「千曲」が由来と誤解されることがある[2]

運行形態

停車駅

大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 大津駅 - 米原駅 - 大垣駅 - 岐阜駅 - 名古屋駅 - (千種駅) - (多治見駅) - 木曽福島駅 - 塩尻駅 - 松本駅 - 聖高原駅 - 篠ノ井駅 - 長野駅

使用車両

PJRPJRNC
ちくま
← 長野
大阪 →
383系
1 2 3 4 5 6
G
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

中央西線夜行列車沿革

  • 1947年昭和22年)6月21日:名古屋駅 - 長野駅間で夜行準急列車として、「きそ」が運転開始[3]
  • 1959年(昭和34年)12月13日:大阪駅 - 長野駅間で準急「ちくま」が運転開始。運転当初は、長野行きが夜行列車、大阪行きが昼行列車であった[4]
  • 1961年(昭和36年)10月1日サンロクトオのダイヤ改正に伴い、以下のとおり変更する。
    1. 「ちくま」が急行列車になる[4]
    2. 大阪駅 - 日光駅間(長野駅・信越本線両毛線経由)で団体専用列車信越日光観光」が運転開始。
    3. 名古屋駅 - 長野駅間で夜行準急「おんたけ」、夜行急行「あずみ」が運転開始。「おんたけ」は季節列車扱い[5]
  • 1963年(昭和38年)2月 - 3月:「あずみ」が、長野駅経由で長野電鉄木島駅湯田中駅まで乗り入れを実施する。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日:準急列車制度の見直しにより「おんたけ」が急行列車になる[5]
    • 3月29日:ダイヤ改正に伴い、「ちくま」は大阪駅 - 長野駅間で夜行列車と昼行列車の各1往復ずつの運行となる[5]
    • 7月:大糸線直通の臨時急行列車「くろよん」が、大阪駅 - 松本駅間で併結運転を実施。大阪発は夜行、大阪行きは昼行で運行される。
    • 10月1日:ダイヤ改正により、団体専用列車であった「信州日光観光」のうち、大阪駅 - 長野駅間を分離し、「彩雲」(さいうん)の名称が与えられる。この列車も、長野行きが夜行列車、大阪行きが昼行列車という変則的な運行ダイヤであった[6]
  • 1968年(昭和43年)10月1日ヨンサントオのダイヤ改正に伴い、以下のとおり変更。
    1. 「彩雲」が「ちくま」に統合され、臨時列車を含めて、「ちくま」は夜行列車1.5往復と昼行列車1.5往復となる[5]
    2. 「おんたけ」が廃止[5]
    3. 「あずみ」が「きそ」に統合される[5]
  • 1971年(昭和46年):「ちくま」の昼行列車1往復が特急「しなの」になる。「ちくま」は夜行列車1.5往復と昼行列車0.5往復になる。
  • 1972年(昭和47年):「ちくま」の定期夜行列車が気動車化。
  • 1978年(昭和53年):「ちくま」の定期夜行列車が20系客車化。臨時「ちくま」は電車で運転されるようになる。
  • 1985年(昭和60年):「きそ」が廃止。
  • 1986年(昭和61年):「ちくま」の定期夜行列車が12系客車および14系寝台車[7]。「くろよん」併結の臨時「ちくま」が廃止。
    12系客車および14系15形寝台車による急行「ちくま」
    (1996年9月 長野駅
  • 1987年(昭和62年):国鉄分割民営化に伴い、客車は西日本旅客鉄道(JR西日本)が、機関車は東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の担当に変更。
  • 1994年平成6年):「ちくま」の寝台車が14系15形寝台車に変更。B寝台が2段寝台化。
  • 1997年(平成9年):「ちくま」の定期夜行列車にJR東海の383系電車(ワイドビュー電車)が投入され、エル特急「しなの」と共通使用することとなる[8]
  • 2000年(平成12年)春・秋:「くろよん」は381系電車による臨時列車として運転[9][10]。列車自体は「ちくま」と別立てで運行される。
  • 2003年(平成15年)10月1日:ダイヤ改正により、「ちくま」の定期夜行列車が臨時列車に変更され[1]、381系電車で運転される[11]
  • 2005年(平成17年):長野発は1月3日の列車、大阪発は10月7日の列車(いずれも始発駅基準)をもって、当該年度の運転が終了。
    • 2004 - 2005年冬の臨時列車では上下とも運行された[12]。2005年春以降は大阪発のみの運転となり、秋で運転が終了した[13][14][15]

列車名の由来

五十音順

  • あずみ」:長野県にある景勝地安曇野にちなむ[5]
  • おんたけ」:長野県と岐阜県の県境にある山である木曽御嶽山にちなむ[5]
  • きそ」:この列車が通る地方名である長野県中信地方木曽地域及びそこを流れる木曽川にちなむ[3]
  • 彩雲」(さいうん):太陽の近くを通りかかったが、緑や赤に彩られる現象である彩雲から。但し、夜行列車であったこともあり、列車愛称の項目にもあるとおり、夜行列車には天体名・天候名を使用することが慣例となっていることもある。
  • しなの」:長野県の大部分の旧国名「信濃」から[16]
  • くろよん」:関西電力の「黒部ダム」、「黒部川第四発電所」の通称「黒四」から。

登場した作品

アニメ本編には登場しないが、放送終了後に発売されたVHS版およびLD版に特典であるアニメ本編のアフターストーリーを収録したドラマCDの第3話「七瀬優 ~星降る夜の天使~」 にて七瀬優が乗車している列車であることが語られる。

脚注

  1. ^ a b 「鉄道記録帳2003年10月」『RAIL FAN』第51巻第1号、鉄道友の会、2004年1月1日、18頁。 
  2. ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、22頁。ISBN 978-4107900418 
  3. ^ a b 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、37頁。ISBN 978-4107900418 
  4. ^ a b 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、39頁。ISBN 978-4107900418 
  5. ^ a b c d e f g h 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、40頁。ISBN 978-4107900418 
  6. ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、41頁。ISBN 978-4107900418 
  7. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、14頁。 
  8. ^ 鉄道ファン』第37巻第12号、交友社、1997年12月、13頁。 
  9. ^ 平成12年度【 春 】の臨時列車の運転についてインターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年1月17日
  10. ^ 平成12年度【 秋 】の臨時列車の運転について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年8月23日
  11. ^ 『RAIL FAN』第50巻第12号、鉄道友の会、2003年12月1日、21頁。 
  12. ^ 平成16年度【冬】の臨時列車の運転 (PDF) (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース
  13. ^ 平成17年【春】の臨時列車の運転 (PDF) (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース
  14. ^ 平成17年【夏】の臨時列車の運転 (PDF) (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース
  15. ^ 駅すぱあとWORLD 2005年9月6日版[リンク切れ]
  16. ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、38頁。ISBN 978-4107900418