「新幹線総合指令所」の版間の差分
m編集の要約なし |
|||
14行目: | 14行目: | ||
2010年3月13日より九州新幹線の全通前の準備関係で、九州新幹線の列車番号の末尾のアルファベットが独自の'''F'''から東海道・山陽新幹線と同じ'''A'''に変更された。2010年11月からは東海道・山陽新幹線の運行管理システムである[[新幹線運行管理システム]] (COMTRAC)と九州新幹線の運行管理システムである九州新幹線指令システム (SIRIUS) が接続され、3新幹線の運行状況を一元的に把握できるようになった<ref name="jrcentral20101208">{{Cite press release|url=http://jr-central.co.jp/news/release/nws000645.html|title=【社長会見】山陽・九州新幹線直通運転列車の乗り入れに向けた準備状況|publisher=[[東海旅客鉄道]]|date=2010-12-08|accessdate=2010-12-09}}</ref>。 |
2010年3月13日より九州新幹線の全通前の準備関係で、九州新幹線の列車番号の末尾のアルファベットが独自の'''F'''から東海道・山陽新幹線と同じ'''A'''に変更された。2010年11月からは東海道・山陽新幹線の運行管理システムである[[新幹線運行管理システム]] (COMTRAC)と九州新幹線の運行管理システムである九州新幹線指令システム (SIRIUS) が接続され、3新幹線の運行状況を一元的に把握できるようになった<ref name="jrcentral20101208">{{Cite press release|url=http://jr-central.co.jp/news/release/nws000645.html|title=【社長会見】山陽・九州新幹線直通運転列車の乗り入れに向けた準備状況|publisher=[[東海旅客鉄道]]|date=2010-12-08|accessdate=2010-12-09}}</ref>。 |
||
2007年10月17日、JR東海定例会見で各新幹線にて不具合発生時の運行ダイヤ調整対応においてJR各社で協議した結果、当指令所に新たに九州新幹線担当者を置く対応策を発表<ref>[http://web.archive.org/web/20071026045142/http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei071018_3.htm 九州新幹線でJR東海社長「東海道も対応」] ([[インターネット |
2007年10月17日、JR東海定例会見で各新幹線にて不具合発生時の運行ダイヤ調整対応においてJR各社で協議した結果、当指令所に新たに九州新幹線担当者を置く対応策を発表<ref>[http://web.archive.org/web/20071026045142/http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei071018_3.htm 九州新幹線でJR東海社長「東海道も対応」] ([[インターネットアーカイブ]])- [[読売新聞]] 2007年10月18日</ref><ref>『井崎憲 / 九州新幹線:JR東海社長「ダイヤ乱れ調整」山陽新幹線乗り入れで』 - 毎日新聞 2007年10月18日</ref>し、実施に関して2010年12月8日のJR東海社長会見で当指令所にJR九州の九州新幹線担当指令長が常駐し、各新幹線の輸送障害が他の新幹線に波及しないよう運行管理を一体的に行うことが発表され<ref name="jrcentral20101208"/>、2010年12月以降、JR九州の九州新幹線指令長も常駐している。 |
||
JR東海は新幹線鉄道事業本部運輸営業部輸送課輸送指令長、JR西日本は新幹線管理本部東京指令所総括指令長、JR九州は鉄道事業本部運行管理部東京総括指令長が責任者となっている。 |
JR東海は新幹線鉄道事業本部運輸営業部輸送課輸送指令長、JR西日本は新幹線管理本部東京指令所総括指令長、JR九州は鉄道事業本部運行管理部東京総括指令長が責任者となっている。 |
2017年9月4日 (月) 16:52時点における版
新幹線総合指令所(しんかんせんそうごうしれいしょ)は、東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)・九州旅客鉄道(JR九州)共同の新幹線輸送指令所である。東京都千代田区に所在する[1][2]。JR西日本・JR九州では東京指令所と呼んでいる[3]。
概要
同時にそれぞれの会社の組織に属しており、JR東海は新幹線鉄道事業本部、JR西日本は新幹線管理本部[3]、JR九州は鉄道事業本部新幹線部[4]の所属にある。
平時は当指令所で東海道・山陽新幹線の指令業務・運行管理と九州新幹線博多駅 - 新鳥栖駅間の運行管理を行っている[5]。また、地震被災時などの緊急時に備えて第二総合指令所が大阪に設置されており、通常時から異常時訓練や東京から最新のダイヤグラムを転送して、早期に対応可能な体勢をとっている。
国鉄時代から民営化初期は、住所・所在地も公開され、一般からの見学も受け付けていた[6]が、その後の社会情勢の変化により、現在は詳細な場所を非公開扱いとしている。
指令所内の正面には、東海道・山陽・九州新幹線の東京駅 - 新鳥栖駅間における運行状況を示す総合表示盤が設置されており、どの列車がどの位置に存在するかが一目で分かる仕組みになっている。博多駅 - 新鳥栖駅間の表示は、九州新幹線開通と博多駅の拡張にあわせて追加されたもので、それまでの表示盤に継ぎ足しされて作られている[1]。なお、新鳥栖駅 - 鹿児島中央駅間の表示盤は正面の総合表示盤に向かって右側に別途設けられている[7]。
JR九州は当指令所以外にも博多総合指令センターの九州新幹線指令室で九州新幹線指令システム(SIRIUS)を使用し、主要な指令業務と運行管理はそちらで行っている[8]。
2010年3月13日より九州新幹線の全通前の準備関係で、九州新幹線の列車番号の末尾のアルファベットが独自のFから東海道・山陽新幹線と同じAに変更された。2010年11月からは東海道・山陽新幹線の運行管理システムである新幹線運行管理システム (COMTRAC)と九州新幹線の運行管理システムである九州新幹線指令システム (SIRIUS) が接続され、3新幹線の運行状況を一元的に把握できるようになった[9]。
2007年10月17日、JR東海定例会見で各新幹線にて不具合発生時の運行ダイヤ調整対応においてJR各社で協議した結果、当指令所に新たに九州新幹線担当者を置く対応策を発表[10][11]し、実施に関して2010年12月8日のJR東海社長会見で当指令所にJR九州の九州新幹線担当指令長が常駐し、各新幹線の輸送障害が他の新幹線に波及しないよう運行管理を一体的に行うことが発表され[9]、2010年12月以降、JR九州の九州新幹線指令長も常駐している。
JR東海は新幹線鉄道事業本部運輸営業部輸送課輸送指令長、JR西日本は新幹線管理本部東京指令所総括指令長、JR九州は鉄道事業本部運行管理部東京総括指令長が責任者となっている。
セクション
運行管理はそれぞれの列車運行管理システム、JR東海・JR西日本「新幹線運行管理システム (COMTRAC)」、九州新幹線「九州新幹線指令システム (SIRIUS)」 を使用し、各系統の運輸系指令と工務系指令で編成されている。
- 輸送指令(列車担当)
- 輸送指令(旅客担当)
- 運用指令
- 施設指令
- 電力指令
- 信号通信指令
参考文献・出典
- 海老原浩一「新幹線 -夢の超特急 20年-」1984年 日本交通公社
脚注
- ^ a b 新幹線、東京から九州まで 運行見守る総合指令所を公開 - MSN産経ニュース2011年3月10日
- ^ JR3社の新幹線総合指令所公開 東京から九州まで監視 - 福井新聞2011年3月10日
- ^ a b 組織:JR西日本 - JR西日本公式サイト内
- ^ JR九州 会社概要・組織図 - JR九州公式サイト内
- ^ 山陽・九州新幹線の相互直通運転を実現する新幹線運行管理システム (PDF) - 日立評論 2012年6月号
- ^ 分割民営化直後の1987年10月までは東京駅構内16-19番線ホーム北端部に位置していた。その後東北・上越新幹線の指令室と同一の建物に移転。
- ^ 新幹線総合指令所を公開 - 時事通信フォトニュース2011年3月10日
- ^ 高信頼技術の確立と在来線との連携を図った新幹線輸送管理システム (PDF) - 日立評論 2005年9月号
- ^ a b "【社長会見】山陽・九州新幹線直通運転列車の乗り入れに向けた準備状況" (Press release). 東海旅客鉄道. 8 December 2010. 2010年12月9日閲覧。
- ^ 九州新幹線でJR東海社長「東海道も対応」 (インターネットアーカイブ)- 読売新聞 2007年10月18日
- ^ 『井崎憲 / 九州新幹線:JR東海社長「ダイヤ乱れ調整」山陽新幹線乗り入れで』 - 毎日新聞 2007年10月18日
関連項目
- 新幹線運行管理システム (COMTRAC)
- 列車集中制御装置 (CTC)
- 新幹線情報管理システム (SMIS)
- 通信情報制御監視装置 (CIC)
- 変電所集中制御装置 (CSC)
- 自動列車制御装置 (ATC)
- ユレダス