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「フタコイ オルタナティブ」の版間の差分

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『'''フタコイ オルタナティブ'''』は、「[[電撃G's magazine]]」連載のオリジナル企画『[[双恋]]』のアニメ化作品第2弾である。その内容は、原作や[[テレコム・アニメーションフィルム]]が[[アニメーション制作|制作]]した[[双恋#双恋|第1弾]]とは大きく異なるものとなっている。通称は、「'''フタコイ'''」・「'''フタコイオルタ'''」・「'''片仮名の双恋'''」<ref>[http://web.archive.org/web/20051102215835/http://www.animate.tv/news/detail.php?id=atv050324g 新番組『フタコイ オルタナティブ』放送スタート! アフレコスタジオからキャストコメントが到着(アニメイトTV)]2007年9月3日閲覧(2005年11月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
『'''フタコイ オルタナティブ'''』は、「[[電撃G's magazine]]」連載のオリジナル企画『[[双恋]]』のアニメ化作品第2弾である。その内容は、原作や[[テレコム・アニメーションフィルム]]が[[アニメーション制作|制作]]した[[双恋#双恋|第1弾]]とは大きく異なるものとなっている。通称は、「'''フタコイ'''」・「'''フタコイオルタ'''」・「'''片仮名の双恋'''」<ref>[http://web.archive.org/web/20051102215835/http://www.animate.tv/news/detail.php?id=atv050324g 新番組『フタコイ オルタナティブ』放送スタート! アフレコスタジオからキャストコメントが到着(アニメイトTV)]2007年9月3日閲覧(2005年11月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==

2017年9月4日 (月) 16:40時点における版

フタコイ オルタナティブ
アニメ
原作 双葉ひなささきむつみ
監督 逢瀬祭
シリーズ構成 金月龍之介
キャラクターデザイン 小林利充
アニメーション制作 ufotable × studio FLAG × feel.
製作 双恋製作委員会
放送局 放送局参照
放送期間 2005年4月 - 6月
話数 全13話
ゲーム:フタコイ オルタナティブ
恋と少女とマシンガン
ゲームジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 PS2
発売元 マーベラスインタラクティブ
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2005年6月23日
レイティング CERO12
コンテンツアイコン セクシャル
キャラクター名設定 不可
エンディング数 11
セーブファイル数 50
セーブファイル容量 155KB
キャラクターボイス 主人公以外
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメゲーム
ポータル アニメゲーム

フタコイ オルタナティブ』は、「電撃G's magazine」連載のオリジナル企画『双恋』のアニメ化作品第2弾である。その内容は、原作やテレコム・アニメーションフィルム制作した第1弾とは大きく異なるものとなっている。通称は、「フタコイ」・「フタコイオルタ」・「片仮名の双恋[1]

概要

本作は、先行して放映されたテレコムアニメーション版『双恋』と対をなす、もうひとつの『双恋』として企画制作された。全13話。

"古典的なラブコメ"を目指した前作との徹底的な差別化を計り、キャラ設定の改変、スラップスティックなアクション、奇抜な展開、アバンギャルドなギャグ、クールな作風など、多分にインディペントフィルム的なアプローチがなされた。主人公のキャラクター造形やテーマにおいても、中学生を主人公に据えて子供から青年になることの悩みを描いた前作に対し、本作は21歳の探偵を主人公に据え、彼が抱く「責任を負うこと」への恐れ、青年期の終わりと大人になることの痛みをテーマとした。原作に登場する6組の双子の中から、主役として白鐘姉妹を選んで物語の主軸に据えている。そのため、白鐘姉妹以外の原作キャラクター(双子)は完全に脇役扱い(探偵事務所を訪れる依頼人などのゲスト的に登場)となり、顔見せ程度しか登場しない姉妹もいる。第9回文化庁メディア芸術祭では審査委員会推薦作品に選出されている[2]

舞台である「二子魂川」は二子玉川がモデルになっており、都会と田舎の狭間に位置するような下町を背景に、時にオフビートに時にセンチメンタルに物語が描かれている。スタッフインタビューでは「歌謡曲『神田川』の世界です」とコメントされている。

オープニングでは各姉妹が武器を持って戦う姿が描かれているが、本編で実際に武器を持ったのは第1話冒頭の雛菊姉妹を除けば桜月姉妹のみ。これはアニメ制作会社ufotableが得意とする"お遊び要素"である[3]

放送終了後の2005年8月24日からDVDが順次発売された。こちらでは前作『双恋』のような単品とBOXが非互換な区切り方をせず、BOXが単品3巻と同等になる区切り方で単品版は各巻PSP用のUMDとの2枚組。

2005年4月から6月まで、独立U局を中心とした7局(放送局を参照)で放送された。

本作は、後の『TYPE-MOON× ufotable プロジェクト』企画立ち上げに繋がることになる。アニプレックス岩上敦宏は、本作を視聴後、「こういう作品を作れるスタジオがあるのか」と思い、ufotableと本作で総監督を務めたufotable代表取締役の近藤光と仕事をしたいと考え、プロジェクト第1弾『空の境界』の制作を依頼したと語っている。TYPE-MOON奈須きのこ武内崇、奈須の担当編集者であった太田克史も、「ufotableなら空の境界もイケるのでは?」と企画に賛同した[4][5][6][7]

あらすじ

“――3人でいたい――”

日本のどこかにある普通の下町「二子魂川」の一角で、死亡した父親の跡をなんとなく継いだ私立探偵・双葉恋太郎。

彼の下に、謎めいた双子・白鐘姉妹が現れ、成り行きのまま奇妙な同居生活が始まる。

犬猫探しぐらいしかない探偵稼業、個性豊かな住民たちとの触れ合い、時折騒動が起きつつも平和な日常は、いつまでも続くようだった。

しかし、数年前にニコタマを混乱へ陥れた組織の魔手が、恋太郎と白鐘姉妹の“3人でいる日々”を破壊しようと、再度ニコタマへ迫っていた。

登場人物

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

「New World」
作詞 - H.U.B. / 作曲 - 高橋諭一 / 編曲 - 磯江俊道 / 歌 - ベ・ユミ

エンディングテーマ

「ぼくらの時間」[8]
作詞 - 逢瀬祭、ufotable、eufonius / 作曲・編曲 - 菊地創 / 歌 - eufonius

各話リスト

以下は放送順のもの。なお、放送時とDVD収録時で3話から5話の順番が異なっている[9]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 備考
FILM-01 コロッケとヘリと地下ボクシングと私 金月龍之介 平尾隆之 嘉手苅睦
FILM-02 ノーネーム・デイ 阿部雅司 阿部雅司
鎌仲史陽
大田和寛
下川寿士
FILM-03 エメラルドマウンテン・ハイ 平尾隆之 山本佐和子 DVD収録時は5話
FILM-04 ニコパク・ラプソディ 金月龍之介
寺東克己
寺東克己 小林智樹 南伸一郎 DVD収録時は3話
FILM-05 7DAYZ(…and Happy Dayz) 逢瀬祭
金月龍之介
嘉手苅睦 斎藤雅和 DVD収録時は4話
FILM-06 どうして好きなのに別れちゃったの? 佐藤和治
金月龍之介
水本葉月 立石聖
FILM-07 双葉恋太郎最初の事件 金月龍之介 平尾隆之 高橋タクロヲ
FILM-08 サはさよならのサ 望月三郎
逢瀬祭
夕澄慶英 堀越久美子
FILM-09 フタコイ 後信治 湯本佳典
FILM-10 クマのように舞い イカのように刺す 寺東克己 鎌仲史陽 山本佐和子
FILM-11 燃える二子魂川 逢瀬祭 沼田誠也 沼田誠也
あおいみづき
FILM-12 光ある場所へ 野中卓也
大隈孝晴
大隈孝晴 斎藤雅和
FILM-13 3人でいたい 寺東克己
平尾隆之
平尾隆之 小林利充

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列
愛知県 テレビ愛知 2005年4月6日 - 6月29日 水曜 26時28分 - 26時58分 テレビ東京系列
大阪府 テレビ大阪 水曜 27時10分 - 27時40分
神奈川県 テレビ神奈川 2005年4月7日 - 6月30日 木曜 25時15分 - 25時45分 独立U局
埼玉県 テレビ埼玉 木曜 25時30分 - 26時00分
全国放送 キッズステーション 2005年4月11日 - 7月4日 月曜 24時00分 - 24時30分 CS放送
青森県 青森放送 月曜 25時50分 - 26時20分 日本テレビ系列
千葉県 ちばテレビ[10] 2005年4月12日 - 7月5日 火曜 25時30分 - 26時00分 独立U局

モデルの舞台

前述のとおり、東京都世田谷区にある二子玉川駅周辺である、二子玉川がモデルとされている。アニメ版では、放映当時の商店街や河川、鉄橋、銭湯など、酷似した場所が多数存在する(現在は再開発等により一部の風景が消滅している)。

関連商品

  • New World/ぼくらの時間 - OP/ED曲CD
  • HAPPY DETECTIVE LIVES - サウンドトラックCD
  • フタコイ オルタナティブ THE NOVELS - ノベライズ版 ISBN 4-8402-3119-2
  • A STORY OF LOVE - サウンドトラックCD+公式サイトで配信されていたWebラジオの特別編

ゲーム版

フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン
対応機種 PlayStation 2
発売元 マーベラスインタラクティブ
発売日 2005年6月23日
レイティング CEROC(15才以上対象)
キャラクター名設定
エンディング数 20
セーブファイル数 15
セーブファイル容量
キャラクターボイス 主人公以外
CGモード あり
音楽モード なし
回想モード なし
メッセージスキップ 全文
オートモード あり
テンプレートを表示

アニメ版の世界観のアドベンチャーゲームフタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン』が、マーベラスインタラクティブから2005年6月23日に発売された(CEROレーティング12才以上対象)。なお、『双恋 -フタコイ-』および『双恋島〜恋と水着のサバイバル〜』の廉価版発売と同時期の2006年3月にこちらも廉価版が発売されている。

ゲームの進行は、基本的には一般の恋愛アドベンチャーゲームのように最初に共通パートがあり、その後6組の姉妹のいずれかに分岐する形である。しかし本作ではプレイにおいてあらゆる選択肢が"燃え"もしくは"萌え"のどちらかに分類されており、シナリオ中にはそれにより話の展開が変わるポイントが存在する。この展開が変化するポイントではボタンの連打で強制的に進行を変えられるのが特徴。また、シーンによってはそれ以外にも瞬時の判断が求められるシーンがあり、そう言ったシーンでは制限時間内にキー入力を行うことになる。

ストーリー

二子魂川(ニコタマ)で探偵事務所を開いている「双葉恋太郎」。彼の事務所に住んでいる白鐘姉妹から、彼女たちが通う白氷学園から失踪した生徒の捜索依頼を受け捜索に走り回る彼は、その中で準備中の博覧会「ニコパク」の陰に潜む陰謀を知ることになる……。

スタッフ(ゲーム)

  • シナリオ:岩井七生、春日森feat.R、枯草純、神無月如月、後藤陽一、逆神喧云
  • 原画:内山紳介
  • 音楽:浅乃一
    • オープニングテーマ「恋泥棒ごっこ
      • 作詞:畑亜貴
      • 作曲:橋本由香利
      • ボーカル:桜月キラ(伊月ゆい)、桜月ユラ(綱掛裕美)、一条薫子(堀江由衣)、一条菫子(小清水亜美)、白鐘沙羅(水橋かおり)、白鐘双樹(門脇舞)、雛菊るる(長谷川静香)、雛菊らら(落合祐里香)、千草初(吉住梢)、千草恋(桑谷夏子)、桃衣愛(たかはし智秋)、桃衣舞(三五美奈子)
    • エンディングテーマ「笑顔のそらで会いましょう
      • 作詞:畑亜貴
      • 作曲:橋本由香利
      • ボーカル:白鐘沙羅(水橋かおり)、白鐘双樹(門脇舞)

関連商品(ゲーム)

小説版

フタコイ オルタナティブ -THE NOVEL-
アニメ版のノベライズ作品。書き下ろし。
工藤治・著 ufotable・画
2005年7月初版 ISBN 4-8402-3119-2
フタコイ オルタナティブG
アニメ版の全シナリオ(13話分)に加えて、「電撃G's magazine」で2005年9月号から2006年2月号まで連載された後日談に相当する小説を併録。シナリオは決定稿を収録しているため、放送されたものとは内容が異なる部分がある。特に第4話「ニコパクラプソディ」は放送版とは内容が完全に異なる。小説は連載分に加筆修正を施したもの。
金月龍之介・著 ufotable・画
2006年7月29日初版 ISBN 4-8402-3544-9

漫画化作品

あらきかなお・画。「月刊コミック電撃大王」で2005年4月号から2006年3月号まで連載された。単行本は全1巻。

2006年3月初版 ISBN 4-8402-3420-5

脚注

  1. ^ 新番組『フタコイ オルタナティブ』放送スタート! アフレコスタジオからキャストコメントが到着(アニメイトTV)2007年9月3日閲覧(2005年11月2日時点のアーカイブ
  2. ^ 審査委員会推薦作品 : アニメーション部門 | 平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭 2013年10月24日閲覧
  3. ^ 本作以前に『ニニンがシノブ伝』で、後に『コヨーテ ラグタイムショー』でも同様の演出を行っている
  4. ^ 月刊ニュータイプ』2013年10月号、KADOKAWA、2013年9月10日。 
  5. ^ ダ・ヴィンチ 2007年6月号 P63
  6. ^ キャラ★メル Febri vol.8 p77-P79
  7. ^ コンプティーク 2013年11月号 p49
  8. ^ 1話から7話で使用された。8,9,11,12話は「ぼくらの時間 〜 memory 〜」、10話は「ぼくらの時間 〜 with you 〜」、13話は「ぼくらの時間 〜 stick with me 〜」が使用された。(いずれもサントラA STORY OF LOVE収録)
  9. ^ DVD収録時の順番が正式なものであるとの公式コメントがある
  10. ^ 現在の千葉テレビ放送の愛称は「チバテレ」。

関連項目

外部リンク