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ドイツの[[国技]]としてしばしば挙げられるのが[[サッカー]]である。ドイツサッカーの国内トップリーグである[[サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)|ブンデスリーガ]]は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[NFL]]に次ぐ世界第2位の観客動員数を誇っている。最も成功したドイツのサッカークラブとしては、[[FCバイエルン・ミュンヘン|バイエルン・ミュンヘン]]が挙げられる。 |
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[[サッカードイツ代表]]は、1954年・1974年・1990年・2014年に[[FIFAワールドカップ]]に優勝、16大会連続でベスト8以上に進出している常連国・強豪である。[[UEFA欧州選手権|欧州選手権]]は、西ドイツ時代に1972年と1980年、統一ドイツとしては1996年に制覇している。1974年及び2006年には、FIFAワールドカップの開催国になった。著名な選手としてまず挙げられるのは[[フランツ・ベッケンバウアー]]である。このほか、[[ゲルト・ミュラー]]は、ドイツ代表として68という歴代最多得点記録をもつ。 |
[[サッカードイツ代表]]は、1954年・1974年・1990年・2014年に[[FIFAワールドカップ]]に優勝、16大会連続でベスト8以上に進出している常連国・強豪である。[[UEFA欧州選手権|欧州選手権]]は、西ドイツ時代に1972年と1980年、統一ドイツとしては1996年に制覇している。1974年及び2006年には、FIFAワールドカップの開催国になった。著名な選手としてまず挙げられるのは[[フランツ・ベッケンバウアー]]である。このほか、[[ゲルト・ミュラー]]は、ドイツ代表として68という歴代最多得点記録をもつ。 |
2017年8月29日 (火) 10:33時点における版
ドイツのスポーツは、冷戦期に東西が分裂していた時期も含めて、様々な競技で多くの優れた選手を輩出してきた。19世紀以来、ドイツにはシュポルトフェライン(Sportverein, 略称はSV:エスファオ)と呼ばれる地域スポーツクラブがあり、このようなクラブを単位としたスポーツ振興が、ドイツのスポーツ文化を下支えしている。旧東ドイツにおけるスポーツについては、ドイツ民主共和国のスポーツを参照。
オリンピック
夏季オリンピック
2010年までの夏季オリンピックにおけるドイツの通算メダル獲得数は5位である。東ドイツは10位、西ドイツが21位となっており、これらを合算すると、ドイツ全体ではアメリカ、ロシア(旧ソビエト含む)に次ぐ3位となる。また、1956年メルボルン五輪から1964年東京五輪は東西統一ドイツチームとして特別なドイツ国旗(国旗の中央に五輪マークがついている)を使用し、優勝した場合の国歌はベートーヴェンの第9の歓喜の歌をそれぞれ使用した。ドイツは1936年にベルリン五輪、1972年にミュンヘン五輪を開催している。
冬季オリンピック
2010年までの冬季オリンピックにおけるドイツの通算メダル獲得数は5位である。東ドイツは10位、西ドイツは17位となっており、これらを便宜上合算すると、ドイツ全体では1位となる。ドイツが開催した冬季五輪は1936年、バイエルン州で行なわれたガルミッシュパルテンキルヒェン五輪のみである。2006年のトリノ五輪においてドイツは金メダル数および総獲得メダル数において参加国最多となった。
サッカー
ドイツの国技としてしばしば挙げられるのがサッカーである。ドイツサッカーの国内トップリーグであるブンデスリーガは、アメリカのNFLに次ぐ世界第2位の観客動員数を誇っている。最も成功したドイツのサッカークラブとしては、バイエルン・ミュンヘンが挙げられる。
サッカードイツ代表は、1954年・1974年・1990年・2014年にFIFAワールドカップに優勝、16大会連続でベスト8以上に進出している常連国・強豪である。欧州選手権は、西ドイツ時代に1972年と1980年、統一ドイツとしては1996年に制覇している。1974年及び2006年には、FIFAワールドカップの開催国になった。著名な選手としてまず挙げられるのはフランツ・ベッケンバウアーである。このほか、ゲルト・ミュラーは、ドイツ代表として68という歴代最多得点記録をもつ。
女子サッカーも盛んで、サッカードイツ女子代表はUEFA女子選手権では西ドイツ時代の2回を含め、計8回の優勝経験があり、2003年と2007年には2大会連続のFIFA女子ワールドカップの優勝も果たした。FIFAのワールドカップを男女ともに制覇しているのはドイツのみである。
その他の団体競技
ドイツでの他に人気がある団体競技は、アイスホッケーとバスケットボール、ハンドボールである。特にハンドボールでは2007年に世界男子ハンドボール選手権で東ドイツの1回を含め、3度目の優勝を果たしている。また、かつてはアメリカンフットボールのNFLヨーロッパも存在していた。NBAのダラス・マーベリックス所属のダーク・ノビツキーは、2006-07シーズンのMVPに輝いた。
体操
体操の競技人口は500万人を越えている。男性がマイナーで、女性の方が多い。
テニス
テニスでは、シュテフィ・グラフとボリス・ベッカーが著名な選手として挙げられる。
ゴルフ
ゴルフでは、マスターズ優勝者、ベルンハルト・ランガーが活躍した。
卓球
卓球は、卓球ブンデスリーガがあって盛んである。また、世界卓球選手権においても、団体の部で何度もメダルを取るなど、世界的に見ても強豪国である。
モータースポーツ
ドイツはモータースポーツの主要国の1つであり、多くのドライバーやマシンがドイツから生まれている。史上最も成功したF1ドライバーとしてはミハエル・シューマッハが挙げられる。シューマッハはF1世界選手権で史上最多となる7度の優勝を果たした。また、ル・マン24時間レースにおいて、ポルシェのマシンは他メーカーを寄せ付けない17回の優勝を誇っている。ドイツツーリングカー選手権もドイツでは人気のある大会である。
自転車競技
ドイツでは、他のヨーロッパ諸国同様、自転車競技が盛んである。代表選手として、ドイツ国籍選手として初めてツール・ド・フランスを制覇したロードレース選手のヤン・ウルリッヒらがいる。とりわけ、ウルリッヒの出現により、ドイツ国内におけるロードレース人気はかなりの高まりを見せた。しかしウルリッヒ出現以前は、ドイツではサッカーのブンデスリーガが例年、当年12月中旬から翌年2月中旬まで中断されることもあり、概ねその合間に集中して開催されるトラックレースの6日間レースが人気を博していた。したがって、他の欧州諸国とは異なり、ドイツではどちらかというとトラックレースのほうが人気が高かった。とりわけベルリン6日間レースは1世紀の歴史を誇り、また例年、6日間レースの開催としては屈指の観客動員数を誇る。また、サイクルサッカーやサイクルフィギュアのような室内自転車競技も人気がある。
しかし、ウルリッヒにドーピング違反の疑いがかけられ、2006年のツール・ド・フランス開催直前に出場を拒まれたことや、2008年のツール・ド・フランス終了後に、シュテファン・シューマッハーや、ドイツ語圏であるオーストリアのベルンハルト・コールにドーピング違反が発覚したことがきっかけとなって自転車競技人気にかげりが見られ、ロードレースの著名ステージレースであるドイツ・ツアーが2008年の開催を最後に休止状態となり、6日間レースにおいても、シュトゥットガルトやドルトムントの大会が中止に追い込まれている。
ボブスレー
ドイツはボブスレーの強豪国として知られ、冬季五輪においてはメダル獲得数でスイスに次ぐ2位となっている。この数には、1949年から1990年までの東西ドイツ時代のものは含まれておらず、含めた場合にはスイスの倍近くの数となる。トリノ五輪におけるボブスレー競技では、全ての種目をドイツチームが制覇した。
競泳
ドイツは1900年のパリオリンピックから競泳のドイツ人選手が参加しており、メダルを取り続けている。特に平泳ぎでは1936年のベルリンオリンピックで男子200m平泳ぎで葉室鐵夫と接戦を繰り広げ、負けてしまったが銀メダルを獲得したエルビン・ジータス。「あほうどり」のあだ名で知られたバタフライのミヒャエル・グロス。自由形で世界記録更新をしたパウル・ビーデルマン、北京オリンピックにてオープンウォータースイミングで銅メダルを獲得したトーマス・ルルツなどが有名である。
ボクシング
マックス・シュメリングはアメリカ人以外で初の世界ヘビー級王者となり、他に2階級制覇のアルツール・アブラハムやスベン・オットケ、フェリックス・シュトルム、ビタリ・タイベルトなど世界王者も輩出。アクセル・シュルツは獲得こそならなかったものの、世界ヘビー級王座に挑戦している。近年ではビタリ・ウラジミールのクリチコ兄弟など旧ソ連や東欧諸国の選手がドイツを拠点として活動している。
女子ボクシングも盛んで、レジーナ・ハルミッヒを皮切りに女子世界王者も多数輩出。
野球
野球はドイツではマイナースポーツであるが野球ドイツ代表はオランダ、イタリアに次ぐ欧州の強豪国の一角を担っており、近年ドイツ国籍のメジャーリーガードナルド・ルーツ等も誕生し、成長著しい。欧州野球選手権は、西ドイツ時代に準優勝1回、3位入賞が6回ある。2007年の欧州野球選手権ではスペインと勝率で並んだが、得失点差でスペインが3位で世界最終予選に進出、ドイツ代表は惜しくも4位となり久しぶりの入賞と世界最終予選進出はならなかった。
しかし2008年1月に英国が、同年3月に行われる世界最終予選出場を辞退したため、英国の代わりに出場。北京五輪出場はならなかったものの、欧州勢最高の6位の成績だった。
中南米地域からの移民が多い背景によりしばしば野球ブンデスリーガでプレーしているキューバなどの野球先進国から帰化した選手が見られる。また、マイナーリーグの選手や元マイナーリーグの選手もそれなりに存在するが、ほとんどがA級やルーキーリーグ止まりである。
チームの傾向としてはハンドボールやサッカーのような堅実な試合運びはせず、パンチ力のあるパワーヒッターを並べた長打重視の野球を展開する傾向がある。投手に関してもオーソドックスなパワータイプのピッチャーが多い。 2009 ワールド・ベースボール・クラシックの閉幕後、大リーグ機構のポール・アーチー国際部門担当副会長が会見を行い、2013年大会を従来の16カ国から24カ国に拡張して実施する意向を明らかにした。この際、拡張候補の一つとしてチェコ、ニカラグア、コロンビアとともに名前が挙げられた。
2013 ワールド・ベースボール・クラシックの予選に出場するも、本戦進出決定戦でカナダに敗れ、本戦進出を逃した。