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遺跡と彫像を見た後世の人間はクメール王朝の歴史について様々な憶測を巡らせ、現地の人間は彫像が伝説の王であると信じている<ref name="ishizawa169170"/>。 |
遺跡と彫像を見た後世の人間はクメール王朝の歴史について様々な憶測を巡らせ、現地の人間は彫像が伝説の王であると信じている<ref name="ishizawa169170"/>。 |
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[[三島由紀夫]]はこの伝説に想を得て戯曲「 [[癩王のテラス]]」を執筆した。 |
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== 脚注 == |
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2017年6月19日 (月) 22:47時点における版
ライ王のテラス(癩王のテラス、クメール語: ព្រះលានស្តេចគំលង់, Preah Learn Sdech Kunlung、英語: Terrace of the Leper King, Leper King Terrace)は、カンボジアのアンコール遺跡に属するアンコール・トムの王宮の北側に位置する。
ライ王のテラスは、12世紀末にジャヤーヴァルマン7世のもと[1]、バイヨン様式で築かれたもので、一辺が約25メートル、高さは約6メートルであり、南東側の部分には二重となった壁面が示されている[1]。
現在の名称は、その場所で発見された15世紀の彫像に由来する。片足を立てた彫像はヒンドゥーの死の神であるヤマ(閻魔)を表現している[2]。
その塑像(そぞう)が「ライ王」と称されたのは、変色および苔が増すにつれて、ハンセン病にかかった人を連想させ、また同様に、ハンセン病を患ったアンコールの王ヤショヴァルマン1世のあるカンボジア伝説に当てはまったことによる[3]。しかしながら、カンボジア人に知られている名前はダルマラーヤ (Dharmaraja) であり[4]、これは元来あった彫像の基部に刻まれていた。
そのU字型の構造は、王族の火葬場のように使われていたとも考えられる[2]。
遺跡と彫像を見た後世の人間はクメール王朝の歴史について様々な憶測を巡らせ、現地の人間は彫像が伝説の王であると信じている[2]。
三島由紀夫はこの伝説に想を得て戯曲「 癩王のテラス」を執筆した。
脚注
- ^ a b ブリュノ・ダジャンス 著、中島節子 訳、石澤良昭(監修) 編『アンコール・ワット』創元社、1995年、195頁。ISBN 4-422-21098-X。
- ^ a b c 石澤良昭『アンコール・王たちの物語』(NHKブックス, 日本放送出版協会, 2005年7月)、169-170頁
- ^ Vietnam, Cambodia, Laos & the Greater Mekong by Nick Ray, Tim Bewer, Andrew Burke, Thomas Huhti, Siradeth Seng. Page 212. Footscray; Oakland; London: Lonely Planet Publications, 2007.
- ^ ダルマラーヤ (Dharmaraja) 、「ダルマ(Dharma、法)の王」はヤマ(閻魔)の称号。