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2017年3月17日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)で4つの容疑の初[[公判]]が行われた。[[被告人]]となった山城は、米軍基地の有刺鉄線を切断した[[器物損壊]]の罪は認めたが、出入り口にブロックを積み上げた[[威力業務妨害]]罪について「抗議行動の一つで正当な表現行為だ」と罪を否認、防衛省の職員にけがを負わせたとされる[[公務執行妨害]]と[[傷害]]の罪についても否認した。<ref>{{cite news |title=山城議長、初公判で傷害罪などを否認 |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2017-03-17 |url=http://mainichi.jp/articles/20170317/k00/00e/040/194000c}}</ref> |
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2017年3月18日、[[勾留]]先の那覇拘置支所から逮捕後五ヶ月ぶりに[[保釈]]された。[[保釈金]]の金額は700万円。公判では一部の罪状については認めていたものの、保釈後の会見ではその点には触れず「裁判では無実と無罪と沖縄の正義を訴え、頑張っていく」と強調した。<ref>{{cite news |title=基地反対リーダー保釈=5カ月ぶり「正義訴える」-那覇 |newspaper=[[那覇:時事ドットコム]] |date=2017-03-18 |url=http://www.jiji.com/jc/article?k=2017031800662&g=soc}}</ref> |
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2017年04月01日、同じく反基地運動の集会である「座り込み千日の集会」に参加し、関係者たちに向かって「心折れることなく、さらに力強く前進していこう」と演説し、「沖縄を返せ」を歌い、一人一人と握手を行った。 |
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== 著作 == |
== 著作 == |
2017年4月2日 (日) 06:21時点における版
山城 博治(やましろ ひろじ、1952年9月20日[1] - )は、政治活動家。沖縄平和運動センター議長。
経歴
沖縄県具志川市(現うるま市)の農家に生まれた。沖縄県立前原高等学校で生徒会長を務め、アメリカ軍の事故や犯罪に抗議した[2]。法政大学社会学部卒業。1982年、沖縄県庁に入庁、駐留軍従業員対策事業、不発弾対策事業、税務などを担当した[3]。
全日本自治団体労働組合加盟の沖縄県関係職員連合労働組合(自治労沖縄県職労)副委員長を経て、2004年より沖縄平和運動センター事務局長[4]。辺野古新基地や東村高江ヘリパッドの建設反対運動などに取り組み、沖縄の平和運動の象徴的存在ともいわれる[3]。
2008年、県庁を退職。2010年の第22回参議院議員通常選挙沖縄県選挙区に無所属、社民党・沖縄社会大衆党推薦で立候補[4]、落選。2013年の第23回参議院議員通常選挙比例区に社民党から名簿登載第2位で立候補[5]、落選。
2015年2月22日、キャンプ・シュワブ前で抗議中に、米軍基地の敷地を示す黄色のラインを越えたとして米軍に一時拘束され、名護署へ引き渡された[6]。釈放時に山城は「黄色のラインは越えていない。私は騒ぎを抑えようと、皆にとりあえず下がろうと言っただけ。明らかに不当だ」と主張していたが、後にこの事件の様子が映された映像が米軍から流出。山城博治が自ら先頭に立って黄色のラインを越えていることが判明した[7][8]。
2015年12月、名護市辺野古沿岸部近くの米軍キャンプ・シュワブの敷地内に正当な理由なく侵入したとして、日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで逮捕された[9]。 2016年10月17日、米軍北部訓練場(東村、国頭村)内に侵入し、有刺鉄線を許可なく切断したとして器物損壊の現行犯で逮捕された。[10]。
2016年10月20日、沖縄防衛局職員にけがを負わせた疑いで、公務執行妨害と傷害の容疑で再逮捕された[11]。同年11月29日には、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で、コンクリートブロックを積み上げて工事資材の搬入を阻んだとして、威力業務妨害の疑いで再逮捕された[12][13]。
最高裁は2017年2月20日付で、勾留継続は憲法に違反しないとして、市民団体による山城の釈放抗告を認めない決定を下した[14]。この決定に反発した人々は那覇地裁前で集会を行った後、地裁の敷地内に入り、庁舎の玄関前で山城の早期釈放を要求した[15]。地裁の職員は庁舎の全てのドアに鍵を掛け、約10人の警察官による警戒体勢の中、対応に追われた[16]。地裁の総務職員は「敷地内での喧騒行為は認めていない」「抗議市民が敷地内に入るのは1987年の海邦国体の時に起きた、日の丸焼き捨て事件の公判以来だと聞く。けが人がいなくて良かった」などと述べている[16]。地裁に居合わせた弁護士は、「市民側の気持ちは分かるが、少しやりすぎでは」と述べている[16]。
2017年3月17日、那覇地裁(潮海二郎裁判長)で4つの容疑の初公判が行われた。被告人となった山城は、米軍基地の有刺鉄線を切断した器物損壊の罪は認めたが、出入り口にブロックを積み上げた威力業務妨害罪について「抗議行動の一つで正当な表現行為だ」と罪を否認、防衛省の職員にけがを負わせたとされる公務執行妨害と傷害の罪についても否認した。[17]
2017年3月18日、勾留先の那覇拘置支所から逮捕後五ヶ月ぶりに保釈された。保釈金の金額は700万円。公判では一部の罪状については認めていたものの、保釈後の会見ではその点には触れず「裁判では無実と無罪と沖縄の正義を訴え、頑張っていく」と強調した。[18]
保釈に際して当人は「保釈決定には事件関係者との面会を禁じる条件が付いている」と明らかにし、関係者と接触する可能性がある抗議活動には「参加を自重せざるを得ない」と述べたが [19] 実際にはその発言に反して、連続して基地反対活動集会に参加し、演説などの活動を行っている。
2017年3月27日、「山城議長たちの裁判勝利! 即時釈放! 政治弾圧を許さない事前集会」で「ブロックを積んだのは県民の抵抗の心を表現する芸術だ。これが威力業務妨害なら、県民の存在自体が威力、威嚇だと言いかねない。追い込まれているのは政府だ。必ず潮目が変わる時が来る」関係者たちに向けて演説した。[20]
2017年04月01日、同じく反基地運動の集会である「座り込み千日の集会」に参加し、関係者たちに向かって「心折れることなく、さらに力強く前進していこう」と演説し、「沖縄を返せ」を歌い、一人一人と握手を行った。 [21]
著作
- 共著、東アジア共同体研究所編『辺野古に基地はいらない!オール沖縄・覚悟の選択 : 普天間閉鎖、辺野古断念で日本が変わるアジアも変わる』(友愛ブックレット)花伝社、2014年11月
- 国立情報学研究所論文検索
脚注
- ^ http://www.j-giin.jp/detail/1003/
- ^ 参議院選挙の比例区は 山シロ博治 部落解放同盟全国連合会 2013年07月11日
- ^ a b 山城博治さんに聞いた 国策の「アメとムチ」に翻弄されてきた沖縄 マガジン9
- ^ a b “山城博治氏が正式出馬 参院選沖縄選挙区”. 琉球新報 (2010年6月21日). 2015年2月23日閲覧。
- ^ “参院選 儀間氏、比例で当選 山城、西平、三宅氏は落選”. 琉球新報 (2013年7月23日). 2015年2月23日閲覧。
- ^ “辺野古新基地:山城議長ら「境界線越えてない」と抗議”. 沖縄タイムス. (2015年2月24日)
- ^ “米軍撮影の映像、動画投稿サイトに流出 辺野古2人拘束”. 朝日新聞. (2015年3月14日)
- ^ “米軍から動画流出 山城議長逮捕時の基地内映像”. 琉球新報. (2015年3月15日)
- ^ “米軍シュワブ基地侵入疑い 辺野古反対の中心人物逮捕”. 共同通信. (2015年12月6日)
- ^ “反対派リーダーを逮捕 沖縄の米軍北部訓練場”. 産経新聞. (2016年10月17日)
- ^ “山城議長を再逮捕 公務執行妨害・傷害容疑で”. 沖縄タイムス. (2015年10月21日)
- ^ “辺野古で山城議長ら4人を逮捕 威力業務妨害の疑い”. 沖縄タイムス. (2016年12月2日)
- ^ 【ノーカット配信】沖縄ヘリパッド移設反対派リーダーが逮捕~これが暴力行為の決定的証拠だ!【ザ・ファクト】
- ^ “長期勾留「見せしめだ」 基地反対運動リーダーらの釈放訴え 沖縄で600人超が集会”. 沖縄タイムス. (2017年2月24日) 2017年2月26日閲覧。
- ^ “「ヒロジを返せ」怒りの人波、裁判所に 基地反対リーダー釈放求める集会 沖縄”. 沖縄タイムス. (2017年2月25日) 2017年2月26日閲覧。
- ^ a b c 沖縄タイムス 2017年2月25日 [要ページ番号]
- ^ “山城議長、初公判で傷害罪などを否認”. 毎日新聞. (2017年3月17日)
- ^ “基地反対リーダー保釈=5カ月ぶり「正義訴える」-那覇”. 那覇:時事ドットコム. (2017年3月18日)
- ^ “米軍基地反対派リーダー、山城博治議長を保釈 高裁那覇、逮捕から152日ぶり”. 沖縄タイムス. (2017年3月18日)
- ^ “無罪求め声上げる 山城さん公判前に市民300人が集会”. 琉球新報. (2017年3月27日)
- ^ “「心折れず前進」 保釈の山城議長 座り込み集会参加”. 琉球新報. (2017年4月2日)