「緋弾のアリア」の版間の差分
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; 緋弾のアリア キャラクター&コミックコンプレックス |
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: MFコミックス アライブシリーズより刊行されたアンソロジーコミック。 |
: MFコミックス アライブシリーズより刊行されたアンソロジーコミック。 |
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:* 緋弾のアリア キャラクター&コミックコンプレックス 2015年11月21日 ISBN |
:* 緋弾のアリア キャラクター&コミックコンプレックス 2015年11月21日 ISBN 978-4-0406-7844-3 |
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2016年12月11日 (日) 01:38時点における版
緋弾のアリア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ジャンル | 大スケールアクション ラブコメディ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小説:緋弾のアリア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 赤松中学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | こぶいち | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | メディアファクトリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レーベル | MF文庫J | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2008年8月25日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊本編23巻+番外編1巻 (2016年8月現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小説:緋弾のアリアAA | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 赤松中学&チームアミカ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | こぶいち | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | メディアファクトリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | MF文庫J | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2015年1月25日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊4巻(2015年12月現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アニメ:緋弾のアリア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原作 | 赤松中学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督 | 渡部高志 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シリーズ構成 | 白根秀樹 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚本 | 白根秀樹、ヤスカワショウゴ 平林佐和子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターデザイン | 岩倉和憲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音楽 | 尾澤拓実 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメーション制作 | J.C.STAFF | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
製作 | 東京武偵高校、TBS | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送局 | TBSほか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送期間 | 2011年4月 - 7月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
話数 | 全12話 + テレビ未放送1話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメ:緋弾のアリアAA | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原作 | 赤松中学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督 | 川畑喬 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シリーズ構成 | 志茂文彦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚本 | 志茂文彦、十川誠志 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターデザイン | 大島美和 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音楽 | 伊賀拓郎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメーション制作 | 動画工房 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
製作 | ProjectAA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送局 | AT-X・TOKYO MXほか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送期間 | 2015年10月 - 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
話数 | 全12話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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テンプレート - ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクト | ライトノベル、漫画、アニメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポータル | 文学、漫画、アニメ、ラジオ |
『緋弾のアリア』(ひだんのアリア、Aria The Scarlet Ammo)は、赤松中学による日本のライトノベル。
イラストはこぶいちが担当。MF文庫J(メディアファクトリー)より、既刊23巻(2016年8月現在)。略称は「緋弾」「アリア」「緋アリ」など。2016年4月現在、シリーズ累計で700万部を突破している[2]。
TBSほかにてテレビアニメ化され、2011年4月から同年7月まで放送された。また、アニメ放送と連動する形でソーシャルゲームがGREEおよびMobageにて配信された。
作者が同じ『やがて魔剱のアリスベル』(電撃文庫より刊行)と世界観を共有しており、主人公の原田静刃とヒロインのアリスベルは本作にも登場している。
2014年12月18日にはスピンオフ漫画『緋弾のアリアAA』(ひだんのアリア ダブルエー、Aria The Scarlet Ammo AA)のアニメ化が原作公式サイトなどで発表され[3]、2015年10月から12月まで放送された。
あらすじ
凶悪犯罪に対抗するため、武力を行使する探偵「武偵」の存在が当たり前の社会。2009年、武偵を育成する東京武偵高校に通う青年・遠山キンジは、普通の生活を求めていた。しかし、ある日現れたSランク少女武偵である神崎・H・アリアと出会ったことにより、彼女を取り巻く戦いの日々に身を投じていくことになる。
- I巻
- 高校2年1学期の始業式の日、いつも乗るバスに乗り遅れたキンジは、仕方なく自転車で登校する。しかし、その自転車には「武偵殺し」による爆弾が仕掛けられていた。そこに空からスライダーで登場した少女アリアに助けられる。それで難を逃れたかに見えたが、武偵殺しから別の攻撃を受け、二人は応戦。その過程でキンジはヒステリアモード(HSS)になり、それらを撃退する。その能力を見たアリアはキンジをパートナーとして選ぶ。
- だが、キンジはある理由からHSSを封印しており、同様の手口によるバスジャックの事件では、それを発動させず、その結果、アリアからパートナーの解消を言い渡され、彼女はイギリスへの帰国を決意する。しかし、キンジはアリアが乗る飛行機が武偵殺しに狙われていることに気づき彼女と合流。そこで一連の犯人は2人の同級生・峰理子だと判明する。二人は理子と戦い、結果、理子は逃走する。その後、損傷した飛行機を空き地に着陸させ、事なきを得た。そして、キンジは条件付きでアリアのパートナーになることを決意する。
- II・III巻
- 魔剣(デュランダル)ことジャンヌ・ダルク30世やブラドとの対決、理子との再会を経て、キンジは行方不明だった兄・金一のヒステリアモード時の姿・カナと再会する。
- IV・V巻
- カナとの衝撃的な再会後、パトラ、カナ、そしてイ・ウーのプロフェシオン(教授)のシャーロック・ホームズと戦うこととなる。
- VI・VII巻
- 夏休みの最終日、キンジは風の命令を受けたレキにある勝負を挑まれ、結果キンジはレキと共同生活することとなる。その後、ココ姉妹との対決、レキの過去と決意、「チーム・バスカービル」結成を経て、宣戦会議(バンディーレ)に巻きこまれてくいくこととなる。
- VIII - XI巻
- バンディーレによりイ・ウーは崩壊し、師団(ディーン)と眷属(グレナダ)に分かれて極東戦役(FEW)が始まる。バスカービルはディーン側に就くことを宣言する。ヒルダの襲撃、エル・ワトソンの登場。そして、キンジは二人と対決することとなる。
- 対決を終えたある日、キンジは自分以外のバスカービルのメンバーが重傷を負ったことを知る。それはキンジの妹を名乗るGIV(ジーフォース)の攻撃によるものだった。その後、ジーフォースはキンジと勝手に同居を始め、本人は武偵高校にインターン入学してくる。キンジは周囲に対して彼女は恋人ではなく自らの妹であることを示すため、ジーフォースにかなめと名前をつける。そして、ジーサードと対決することとなる。
- XII巻
- キンジはジーサードとの戦いの後、レキと共に武偵高校を退学になり、二人は東池袋高等学校に編入するが、彼自身は平凡な日々に違和感を覚える。
- ある日、キンジは厄介事に巻き込まれそうになるが中学校時代の同級生で鏡高組組長の鏡高菊代に助けられる。キンジは菊代との再会、クラスメイトとなった望月萌との出会いを経て、ある決意をすることとなる。
- そして、ジーサードはココの所属していた藍幇(ランパン)の孫の攻撃を受け、瀕死の重傷を負う。
- XIII・XIV巻(香港編)
- 菊代の件を経て、自分の本質に気づいたキンジは武偵高校に復学する。そして、藍幇との対決を決意する。バスカービルは修学旅行II(キャラバンII)を利用して香港に向かう。バスカービルは香港で機会を伺うが、キンジは香港トラムで財布をすられたため帰る手段を失い、北角で仕方なく滞在する。その間に猴(孫の通常時の姿)に出会う。その後、藍幇と戦いになる。
- バスカービルは藍幇との戦いに何とか勝利する。しかしそこにカツェ=グラッセが現れ、彼女らが行おうとしている企みを阻止することとなる。
- XV - XVII巻(欧州編)
- 極東戦役は、アジアではバスカービルの活躍でディーンが優勢だったが、欧州ではグレナダが優位に立っていた。キンジはキャラバンIIに参加出来ず追試となったジャンヌらのチーム、コンテスラシオンに監査役として加わり、3年生向けの修学旅行V(キャラバンV)に合わせて行われる追試を利用して欧州戦線のバックアップに向かう。
- そこではグレナダから逃げ出したリサと出会い、そして、ヨーロッパのグレナダ勢との対決することとなる。
- グレナダとの対決後、あるきっかけでアリアにヒステリアモードのことがバレてしまう。
- その後、アリアは緋緋神に覚醒する。
- XVIII巻 - XXI巻(緋緋神編)
- 緋緋神になったアリアを元に戻すため、キンジはカナ・パトラと協力し、アリアを鎮める。問題を解決すべく、アリアは妹・メヌエットに会うためにイギリスへ、キンジはジーサードが政府のエージェントから狙われていることを聞き、レキらと共にアメリカに向かう。キンジらはエージェントのマッシュやLOOの攻撃を退け、色金が保存されているエリア51へ向かう。そこで瑠瑠色金を入手したキンジは続いてアリアのいるイギリスへ向かうが、メヌエットに難題を課されるだけでなく、英国王子のハワード、諜報員サイオンとの騒動に巻き込まれ、さらには鬼一族の介入を受けることになる。そして生きていたシャーロックの導きでキノクニに向かい覇美が保有する殻金を回収するも、時はすでに遅く緋緋神は覚醒してしまう。日本に戻り星伽神社でアリアを完全に乗っ取った緋緋神と相対したキンジは、苦辛の末にアリアを救出する。その際に緋緋色金の由来と望みを知った2人は、武偵としてその望みを叶え、色金にまつわる一連の騒動に終止符を打つ。
- XXll巻
- リローデッド キャストオフ・テーブル
- BD/DVD初回限定版特典であったが、XIII巻とXIV巻の間に刊行された。
- キンジ、アリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌ、平賀文、風魔陽菜の8人が登場し、理子の提案でお互いの服を賭けてゲームで遊ぶ姿が描かれる。
あらすじ(AA)
Eランクの武偵間宮あかりはSランクの神崎・H・アリアの戦妹(アミカ)となることを志願し、課題をクリアしその座を勝ち取る。直後、あかりを溺愛する友人・佐々木志乃の横槍が入ったものの、なんとか事態は収拾される。そんな中、休日にあかり、志乃、火野ライカの3人が出かけたホテルで誘拐事件が発生する。そこで3人は人質となった武偵中学校の生徒・島麒麟を救出する。この事件で彼女に付きまとわれるようになったライカは、なし崩し同然に彼女を戦妹にすることになる。
チーム対抗戦・カルテットで高千穂麗率いるチームと戦うことになったあかりたちは、自分たちを見下した彼女を倒すべくアリアや理子の特訓を受け、見事勝利をもぎ取る。その喜びも束の間、アリアが「武偵殺し」の襲撃を受け負傷、一方のあかりもイ・ウーからの刺客・夾竹桃の接触を受ける。妹の命を握られ一時は彼女に降ろうとするも、アリアや友人たちの励ましで武偵として戦うことを決意、アリアとの共同作戦「AA」に基づき、夾竹桃を逮捕する。
登場人物
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
以下特に断りなく第○巻と指すときは、原作第○巻のことを表す。
バスカービル
- 遠山 キンジ(とおやま キンジ)
- 声 - 間島淳司
- 本作の主人公。『緋弾のアリアAA』ではサブキャラクター。名前の作中表記は「キンジ」。これは武偵高の「紛らわしい字面などの生徒はどちらかをひらがな又はカタカナで表記する」という風習によるもの。遠山金四郎景元の子孫。第17巻で閻に源頼光の子孫でもあると言われている。1992年7月生まれ。身長170センチメートル、体重63キログラムのA型。東京武偵高校2年A組所属。XXll巻にて留年。専門科目は探偵科でランクはE。チーム「バスカービル」のリーダー(修学旅行II終了後は強制脱退)[注 1]。1年の2学期までは強襲科に所属していたが、後述のことから、3学期(1月)から探偵科に転科している。東京武偵高校第三男子寮の4人部屋に1人暮らし。戦妹は風魔陽菜。理子付けのあだ名は「キーくん」。
- 普段、武偵高生としては平凡な男子高校生だが、性的に興奮すると普段の30倍まで能力が向上する「ヒステリアモード(HSS)」の持ち主。未完成ながら歴代の遠山一族でも最高の潜在能力を秘めており、アリアを介してその素質の片鱗を示し始める。本人には自覚がないが、強襲科や教務科からは戦闘能力において卓越した才能を持っているとされ、藍幇から勧誘を受けるなど外部組織からも一目置かれている。またリーダーの素質もあるらしく、レキや教務課の綴梅子からも、潜在的なカリスマ性があると言われている。超人ランクでは100位以内([注 2]に入っており、さらにはイ・ウー壊滅や極東戦役での功績から、「哿(エネイブル)」[注 3]なる二つ名で呼ばれるようになる。本人はこの呼び名に納得はしていないが、皮肉交じりに自分をこう呼ぶこともある。ただし一方で魔女連隊から呪いの男(フルヒマン)と呼ばれたり、各国機関からは危険視されたりしている。事実、イギリスでは危険武装リストのB上位等級に格付けされており、入国できない可能性があった[注 4]
- 性格に関しては、物事を武偵の知識で判断している傾向なため、鈍感というよりむしろ常識ずれしているともいえる。女性との交際については、恋愛に関する常識的なことを知らないため(HSSの発動を避けるために必要以上に女性の心理に関する知識を学習しなかったことや[注 5]中学時代に菊代を始めとする女子たちにヒステリアモードを利用された経験から、女子と関わることを極力避けてきたこともある影響している)、相手や周囲に誤解をあたえている(または誤解させている)こと[注 6]に気づいていないことも多い。そのため、その事情を知らない周囲からは「女嫌い」「たらし」「ネクラ」と呼ばれている。ただし、アリアに対しては少なからず好意を抱いており、アリアをロンドンに帰したくないと思っている。このため、アリアに近い体格や体型の女性の方がヒステリアモードになりやすくなっている。アリアが緋緋神に乗っ取られた際も「俺のアリア」と呼んだり、ハワード王子に対してもはっきりと嫉妬心を見せており、アリアの方もはっきりキンジへの好意を見せるほど関係が進み、ハワードすらも身を引くほどでもう恋人関係と呼んでいい仲になっている。
- かつては正義の味方に憧れて武偵を志し、入学試験の際も強襲科を志願し合格[注 7]。だが、武偵だった兄を船舶沈没事故で亡くし、かつ世間では事故を防げなかった兄の責任にされたことで現実の無常さを覚え、武偵という存在に失望する。なお現在探偵科であるのはこの兄の事故が切っ掛けである[注 8]。そのことから、できるだけ早く転校しようと考えている。そんな時、高校2年に進級する始業式の日に、「武偵殺し」事件のチャリジャックに巻き込まれアリアと出会う。「武偵殺し」事件で色々なことが判明したため、転校は一旦白紙とし、アリアのパートナーになることを決意する。
- 一方で、普通の生活を送ろうという考えは諦めておらず、3年次をもって武偵を諦めて一般校に転校するという決意をしており、それまでは、アリアの母を助け出すことには協力する意を示している[注 9]。そして、第12巻で、その希望が叶い、武偵高に提出していた転出申請が受理され“退学”と言う名の転校で東池袋高校へレキと共に転入。かねてからの希望通り一般校に転入するも、慣れない生活に苦労することになる。レキに励ませられ日常で暮らす中で「力を持つ者が背負うべき責任」について自覚し、自分の本来の居場所に気付いて武偵を続けることを決め、転入後2週間で東京武偵校に再編入する。現在は「普通の武偵」を目指しているものの、彼自身の能力や周囲がそれを許さず、単位不足で3年に進級できず留年、ローマ武偵高に転校する羽目になる。
- あまり薬が効かない体質で、ワトソンから受けた痺れ薬やかなめが盛った睡眠薬からもすぐに回復した。その代わり風邪薬や気付け薬なども効きにくい。体調を崩した時や怪我をした時は、唯一効能が効く特濃葛根湯と赤チンを使用する。
- 「やがて魔剱のアリスベル ヒロインズ・アソート」の「パンスペルミアの追撃者(チェイサー)」では、3年後は公安0課の一員となっていて、東大に進学している。
- 携帯武器は兄の形見のバタフライナイフ「色金止女」(3学期に破損)とベレッタM92Fをフルオート、三点バースト化(違法改造したは良いが、2発がほぼ同時に出るようになった)した通称「ベレッタ・キンジモデル」。2学期以降は追加装備として、シャーロックが置いていった長剣「スクラマ・サクス」[注 10](修学旅行IIで破損)と、父の形見であるデザートイーグル.50AE、平賀に製作してもらったオープンフィンガーグローブ「オロチ」、マニアゴナイフ[注 11]を使用。
- 技一覧
- 銃弾切り(スプリット)
- バタフライナイフで飛んできた弾丸を斬る。GIIIは「弾丸断ち(チョップ)」と呼ぶ。
- 二指真剣白羽取り(エッジ・キャッチング・ピーク)
- 人差し指と中指を使って片手で剣を受け止める。アニメ第8話のジャンヌ戦では両手を使っている。
- 銃弾撃ち(ビリヤード)
- 飛んできた銃弾を自分の撃った銃弾で弾く技。基本的には自身の防御のために使うが、ブラド戦ではアリアの撃った弾丸の軌道を変えるために使っている。GIIIは「銃弾弾き(クラッカー)」と呼ぶ。
- 連鎖撃ち(キャノン)
- 銃弾撃ちの派生。1発の銃弾で2発以上銃弾を弾くような射角で撃つ。
- 砲弾撃ち(パトリオット)
- 銃弾撃ちの派生。飛んできた砲弾を自分の撃った砲弾で弾く技。
- 不可視の銃弾(インヴィジビレ)
- 目にも留まらない速度の早撃ち技で、遠山金一と同様の技。ただしオートピストルという特性上、金一が使うシングルアクションリボルバーより一瞬遅い。
- 鏡撃ち(ミラー)
- 銃弾撃ちの応用技で、相手の銃弾を弾いて相手の銃口へ跳ね返す攻防一体の技。
- 銃弾噛み(バイツ)
- 銃弾を噛んで止める技。ただし、弾丸の勢いは止めきれず、使った後には昏倒して無防備になってしまう。孫も同様の技を使う。
- 桜花(おうか)
- 体の各部位を連動して加速させる一種の体術で、先端部の瞬間時速は1236キロメートルにもなる。当初はナイフを使った超音速の突きで、衝撃波によって片腕を犠牲にしなくてはならない相打ち覚悟の技である。後には、オロチを使って上半身だけの力で鉄板に指を突き刺して穴を空けてぶら下がるなどの、自損しない程度にコントロールした応用技も見せている。筋骨から筋骨へと4 - 6回速度をパスすれば、マッハ1へと至る。GIIIも同様の技を持ち、「流星(メテオ)」と呼ぶ。風魔陽菜の技がモデル。
- 橘花(きつか)
- 桜花を逆ベクトルに放ちつつ、相手の打撃エネルギーを受け取る、減速防御に用いる第二の桜花。GIIIの流星を絶牢、桜花と組み合わせることで破った。
- 桜星(おうせい)
- GIIIとの合同技。GIIIの流星で体を押し出してもらい、その勢いを桜花に上乗せすることで、マッハ2の速度で相手を殴りつける人間砲弾技。秋水を併用することでその威力は2号20.3cm連装砲の91式徹甲弾での迎撃と同じくらいとなる。
- 頭突き送弾(クドテット)
- 桜花気味に頭を振ることで、前後からの射撃を頭で軌道修正して、撃ってきた敵を狙う技。
- 8倍桜花
- 全身の筋骨を連動させることで、マッハ8の速度を出す技。技の性質上、秋水を併用しなければ、空気との摩擦熱によって腕が燃え上がりかねない。
- 銃弾逸らし(スラッシュ)
- 片手真剣白刃取りの応用技で、飛んできた銃弾を左右の手の人差し指と中指で挟んで軌道を僅かに逸らす技。使った後は両手とも突き指をしてしまうため、オロチを装備するようになった。GIIIは「銃弾払い(ブラスト)」と呼ぶ。
- 誘導弾逸らし(スラッシュII)
- 銃弾逸らしの派生技。全身を使うことでミサイルを弾き返す。
- 話題逸らし(スラッシュIII)
- ただ話題を変えるだけ。ヒステリアモードになっていなくても使えるが、最近アリアには見抜かれてきている。逆ギレと合わせて使うことで効果が倍増するらしい。
- 視線逸らし(スラッシュIV)
- ただ視線を逸らすだけ。
- 跳弾射撃(エル)
- 銃弾を外したように見せかけて、物に跳ね返らせた弾で敵を撃つ。
- 目隠し二重跳弾射撃(ブラインド・エル・エル)
- ヒステリアモードの空間把握力を頼りに見えない箇所にあるものを跳弾で撃つ。
- 螺旋(トルネード)
- 片手真剣白刃取りと、白雪の使った居合抜き「緋緋星伽神」を見立てた技で、片手での銃弾逸らし。全身を大きくねじり力を溜めたあと、居合抜きのように右手で飛んできた銃弾を挟みこんで、音速の一歩手前の速度の回転力で軌道をナナメに変える。応用技として、銃弾の向きを180度変えて相手に跳ね返す「銃弾返し(カタパルト)」がある。GIIIは「綣局(コイル)」と呼ぶ。
- 絶牢(ぜつろう)
- 合気術の応用で、自らの重心を肉体の完全な中央に据えた上で全身を回転扉のように使い、敵による打撃の威力を利用するカウンターの構え。
- 絶花(ぜっか)
- 絶牢を絶牢で返す二重カウンター技。
- 銃弾掴み(ゼロ)
- 弾丸と同じ速度で捻りを加えながら腕を引きつつ銃弾を掴んで弾丸の運動エネルギーをゼロにして銃弾を掴む。GIIIすらやったことがないと言わしめる人間離れした技。鐵の箸で蝿を掴んだ時をモデルにしている。
- 潜林(せんりん)
- 敵の足と足の間を這って通過する遠山家の古い秘技。元々は騎馬や雑兵に守られた大将を取りに行くために開発された技で、本来は通過すると同時に敵のアキレス腱を切りながら進む。
- 矛盾の傘(ディスコルダンツァ)
- スクラマ・サクスを縦に投げることでレーザーの盾とする技。これだけでは防ぎきれず、アリアの撃った銃弾と合わせることでようやく防いだ。
- 一発でスクラマ・サクスは破壊されたため、孫戦限りの一発技のはずだったが、緋緋神3人戦にて、瑠瑠神の力を借りて色金止女でも行った。
- ノヌガーレ
- 3方向からのレーザーを≠(ノットイコール)の形で撃たせることによって、2発を空撃ちさせる技。
- 猾経(かっこう)
- 記憶に鍵言葉を作り出し、思い出しやすくする記憶定着術。遠山家では封印されてきた。
- 回天(かいてん)
- 体の前後から同時に桜花を当てて、無理やり心臓の鼓動を再開させる起死回生技。技の特性上、1度死ぬのでヒステリア・アゴニザンテを発現する。
- 羅刹(らせつ)
- 左胸に掌底を当てることで心臓震盪を引き起こして心臓を停止させる一撃必殺の技。閻が使った直後に見様見真似で放った。性質上、武偵法9条を破ることになるので人間相手には使えない。
- 元々は閻の先祖、酒呑を源頼光が討ったときに使った技の一つ。
- ヰ筒取り(いづつどり)
- 相手の携行武器をスリ取る技。遠山景晋が、部下であった間宮林蔵の技の鳶穿を真似たもの。しかし、鳶穿が片手技で、体の奥にあるものまで狙えるのに対して、ヰ筒取りは両手技で、表面に携行しているものしか狙えない。
- 神崎・H・アリア(かんざき・ホームズ・アリア)
- 声 - 釘宮理恵
- 本作のヒロインで、『緋弾のアリアAA』の主人公の一人。東京武偵高校2年A組所属。身長142センチメートル、体重34キログラム[4]。誕生日は1992年9月23日で血液型はO型。専門科目は強襲科でランクはS。チーム「バスカービル」の副リーダーで、キンジのパートナー。二つ名は「双剣双銃(カドラ)のアリア」。後にシャーロックから「緋弾のアリア(Aria the Scarlet Ammo)」の二つ名を継承する。香港刑務所からは鳳雛と呼ばれる。戦姉妹は間宮あかり。好物はももまん。雷と泳ぎが苦手(カナヅチ)という弱点がある。父親がイギリス人とのハーフで、彼女自身はクォーター。祖母はデイムの称号を持つ。英国の名探偵シャーロック・ホームズの曾孫にあたる。裏理子からはホームズのフランス語読みである「オルメス」と呼ばれていた。
- ピンクのツインテールに小学生のような体型で、赤紫(カメリア)色の瞳を持つ人形のように愛らしい美少女。額もチャームポイントであったが、「武偵殺し」のバスジャック事件でキンジを庇い一生残る傷を負ってからは前髪で隠すようになった。性格はわがままかつ直情的、いわゆるツンデレ。考えなしに事件に首を突っ込む気があり、他人の意見はほぼ無視して我を通そうとすることがしばしばだが、よく言えば積極的で相手を選んで喧嘩を売らない潔さともいえ、強敵を相手にしても怖気づくことは滅多にない。友人はおらず、クラスでは自分と似た立場にあるレキと友達として一緒にいることが多かった。
- 秘密結社「イ・ウー」に被せられた母親の冤罪を晴らすため、組織の人間を逮捕して裁判で証言させることを目的に行動している。14歳からロンドン武偵局の武偵としてヨーロッパ各地で活躍し、狙った相手を99回連続、かつ武偵法の範囲内で全員捕まえ、その間1度も犯罪者を逃がしたことがない[注 12]。そのため武偵の間では有名人で、彼女に憧れる者も多い。
- ホームズの子孫に備わる鋭い直感と優れた推理力の内、直感だけしか遺伝しなかったため、ホームズ家から落ちこぼれの烙印を押され冷遇されている。そのため、母親を除いてホームズ家との折り合いは悪い。腹違いのメヌエットという妹がいる。
- 戦闘では「双剣双銃」の二つ名通り、二丁拳銃と小太刀二刀流を使いこなす。さらに徒手格闘もでき、その腕前はヒステリアモードのキンジでも受け身をとるのがやっとなほど。戦い方はバーリ・トゥード。高い戦闘力を誇る反面、独断で行動する傾向がある。当初自覚はないが、体内には超常的な物質である緋緋色金が埋まっており、第4巻において緋緋色金で作られた緋弾と3年間共にあったために緋弾の継承が完了し、ちょうど3年目であるパトラとの戦いの時にその力が目覚める。その力により限定的にではあるが超常の力を操ることができる。また色金の力により、亜麻色の髪と紺碧の瞳だったそれぞれの色が変質し、身体的成長は色金を体内に埋められた12歳からあまり進まなくなった。第17巻では頭から小さな角が生えて来ている。
- 第8巻にてヒルダに殻金七星を破られ、「眷属」に殻金のほとんどを奪われてしまうが、第17巻時点で7枚中6枚が奪還され、残るは覇美の持つ1枚のみとなった。
- かなめに負けてからは、SSRの時任ジュリアに思念動を習っているが、全然ダメだと評されている。壷との戦闘時には完成されて理子同様に髪を操れるようになり、名実共に「双剣双銃」となった。ただし、本人は理子を連想するのであまり好んでいない。
- 第17巻末で緋緋神となったが、18巻でキンジとカナとパトラによって元に戻された。その後、色金についての情報を求め、あかりと共にメヌエットのいるロンドンへと飛び立った。しかし、そこでハワード王子に見初められてRランク武偵の称号と婚約相手に迫られていたが、鬼達との戦闘中にキンジとの絆を見たハワードに護衛の任を解かれ、仕えずともRランク授与の推薦状を授けられた。その後、メヌエットとの賭けポーカーにインチキで勝利し、色金の情報を得る。
- 携帯武器は、2本の小太刀とコルト・ガバメント・クローン2丁(ステンレスモデルとスチールモデルが各1丁)[注 13]。また、第11巻から平賀に製作してもらったホバースカート「YHS/02(イース・ドゥ)」を使用している。
- 星伽 白雪(ほとぎ しらゆき)
- 声 - 高橋美佳子
- 本作のヒロインの1人。東京武偵高校2年B組所属。専門科目は超能力捜査研究科 (SSR)。チーム「バスカービル」に所属。剣術と鬼道術を得意とする。白雪は真の名を隠す伏せ名であり、本名(諱)は「緋巫女(ひみこ)」、二つ名は「火焔(ほむら)の魔女」。実・義理含めた7人姉妹の長女でもある。誕生日は1992年11月14日。血液型はAB型。戦妹は佐々木志乃。理子付けのあだ名は「ゆきちゃん」。
- 黒髪ロングヘアーの、大和撫子を絵に描いたような性格のスタイル抜群な美少女。また生徒会長・園芸部部長・手芸部長・女子バレー部長を兼任し、偏差値45も満たない武偵高で75オーバーの優等生である。料理も得意。
- キンジの幼馴染で、身内以外で唯一の理解者である彼にひとかたならぬ好意を抱き、依存している。その想いの強さは、食事・掃除などの身の回りの世話を焼くだけに留まらず、彼の妻になったりたくさんの子供をもうけている場面を日常的に妄想するほど。それゆえにキンジが他の女子と一緒にいることを許すことができず、彼に近づく女子は武力で排除しようとする。しかし、肝心のキンジにはその恋心を全く理解されていない。そういったことから、キンジのことで度々暴走しており、キンジと仲良くしている(ように見える)アリアや理子に日本刀で襲い掛かったり、既成事実を作ろうとキンジに襲い掛かろうとするなど、少々危ない一面がある(キンジはこの状態の白雪を黒雪と呼んでいる)。
- 代々星伽神社を守ってきた武装巫女の一人として外出を制限されて育っため、幼い頃は一般常識を知らず神社や学校の外を怖がっていた。4・5歳の頃に近くに住んでいたキンジと出会い打ち解け、神社から出てはいけなかった彼女を近所の花火大会に連れて行ったことをきっかけに、彼を慕うようになった。そして超偵を狙う「魔剣」の標的にされた事件にて、キンジの危機に禁じられていた禁制鬼道を使ったことをきっかけに自分の意思を持つようになる。
- 「魔剣」事件解決後は家事等を行うためにキンジの部屋を以前よりも行き来している。これをきっかけにアリアとの関係も軟化しているが、キンジとの仲については警戒している。
- 携帯武器は日本刀「色金殺女(イロカネアヤメ)」と鎖鎌とM60[注 14]。剣術の流派は星伽候天流。普段は頭のリボン(封じ布)で制限しているが、炎を使った術や鬼道術といった魔術の力はG(グレード)17という高いレベルを誇る。かなめ戦では、羽子板を使った「伍法緋焔羽(ゴホウノヒホムラバネ)」という技を披露している。禁制鬼道を使った戦闘では斬撃に焔を付与して戦い、戦闘能力は高いが、それだけ消耗も激しく、全力での戦闘は数分しかもたない。居合抜きの奥義「緋緋星伽神(ヒヒホトギガミ)」の切れ味は凄まじく、ジャンヌが「斬れぬものはない」と豪語した聖剣デュランダルや、新幹線の車両を真っ二つにするほどである。ジャンヌとの連携でかなめの単分子振動刀も破壊している。弱点は溜めが長いこと[注 15]。
- 峰 理子(みね りこ)
- 声 - 伊瀬茉莉也
- 本作のヒロインの1人。東京武偵高校2年A組所属。専門科目は探偵科でランクはA。チーム「バスカービル」に所属。情報操作・収集や変装・変声術に長けている。誕生日は1993年3月31日。血液型はO型。1年時に島麒麟と戦姉妹契約を結んでいる。
- 身長147 cmで長い金髪をツーサイドアップに結った、ゆるい天然パーマが特徴の童顔の美少女。作中の理子ファンからは、ロリ顔巨乳として崇められている。武偵校の制服をフリルだらけの非殺傷性の改造制服にして着ている。普段はバカキャラを演じているが、本性は冷酷で、裏理子(キンジ呼称)になると鋭い男口調になる。キンジがHSSであることを知る一人。また、ホームズの血を引くアリアに対して強いライバル意識を持つ。
- 本名は峰・理子・リュパン4世。仏国の大怪盗アルセーヌ・リュパンの曾孫であるが、遺伝学的に言えば祖先の素質を全く受け継いでいない。幼い頃に両親を亡くして以来リュパン家は没落。理子自身はブラドに拾われるも、隔世遺伝により能力を発現する可能性のある5世を産むための道具としてルーマニアに囚われ監禁されて育った。そのため「リュパン4世」と呼ばれることを激しく嫌い、峰理子個人として己を磨いている。また服を着ることすら許されない環境に置かれたことから、ファッションに執着している。
- 後に脱走し「イ・ウー」に身を寄せるも彼女を追って来たブラドに見つかり、「ホームズの末裔を倒し初代リュパンを超えることと、自身の解放を引き換えにする」という条件を受け、「武偵殺し」事件を起こす。そこでアリアと対決するも敗北し、「イ・ウー」を脱退させられ、警察に出頭し司法取引により再び探偵科に帰ってきた[注 16]。その後後述の十字架をキンジとアリアと協力してブラドの家から取り返す。再び捕獲しようと現れたブラドに邪魔され捕まってしまうが、プライドを捨ててキンジとアリアに助けを求め、ブラドを3人で協力して倒し捕まえる。結果的に初代リュパンを超えたことで、アリアを対等なライバルと認める。このときキンジに激励されたことで明確な好意を抱くようになった。
- その後はキンジの部屋によく遊びに来たり、アリアとは一緒に外出したり恋愛相談を持ち掛けられたりと日頃の仲は良好である。
- ヒステリアモードのキンジとアリアを1人で追い詰めるほどの実力者で、微量の瑠瑠色金を含む青い十字架(5歳の誕生日プレゼントとして母から受け取ったもの)を身に着けることで髪の毛を自在に操れる能力を持つ。
- また爆弾使いでもあり、「武偵殺し」事件の時には、キンジの自転車や武偵高のバスにプラスチック爆薬を仕掛けている。ヒルダ戦ではココが使っていた気体爆弾も使っている。
- 携帯武器は、2本のタクティカルナイフと2丁のワルサーP99。髪の毛でナイフを、両手で銃を持つことで、アリアと同じ「双剣双銃」を自称する。他には銃身を短く切ったウィンチェスターM1887、母親の形見のデリンジャーも所有している。フリフリの改造制服は広げるとパラシュートにもなる。ヒルダ戦ではアリアの2本の小太刀を髪の毛で持ち、キンジのスクラマ・サクスとベレッタを両手で持った変則版の双剣双銃を披露している。
- 愛車は武藤に改造させた、時速150キロメートルまで出せるベスパ。
- レキ
- 声 - 石原夏織
- 本作のヒロインの1人。東京武偵高校2年C組所属。専門科目は狙撃科でランクはS。チーム「バスカービル」に所属。名字を知る者は無く、本人も知らない。第6巻にて名前の漢字表記が「蕾姫(レキ)」と判明した。12巻では白雪に似た「璃巫女」であることを明かしている。一般校での通名は「矢田レキ」。理子付けのあだ名は「レキュ」。
- ウルス族と呼ばれる少数民族出身で蒙古の帝王チンギス・ハンこと源義経の末裔。身長は150センチメートルと小柄(アリアより頭半分大きい程度)で、体は細くショートカットの美少女(髪の色が青くなったのはアリアとは別の色金の近くに長い間いたため。)。入試でSランクに格付けされた天才児だが無口・無感情・無表情さらに性のことや自らの容姿にも無頓着のため「ロボット・レキ」のあだ名を持ち、特徴が無さすぎるために目立たない存在。クラスには友人がいないらしく、同じく友人のいないアリアとは一緒にいることが多かった。キンジのHSSのことを知る一人。体重は41kg、スリーサイズは76-50-73。血液型はB型。キンジ曰く(何処がとは言わないが)現在も育っているようである。
- 生活習慣は変わっていて食事は野戦に備えたカロリーメイトを常備してそればかり食べており、夜は狙撃銃を抱えたまま体育座りで眠る。自室には私物がほとんど無く、絶えずヘッドフォンで故郷の風の音を聞き、下着は白く飾りっ気のないものを着用している。
- 視力が6.0もあり、遠くのものをスコープ無しで観ることができる。狙撃範囲である絶対半径(キリングレンジ)は2051メートルで、ヒステリアモードのキンジでさえ逃げ切れなかった。武器の整備は専門の器具を用い、オーバーホールから銃弾の作成まで自分で行っている。狙撃の際には「私は一発の銃弾、銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない。ただ、目的に向かって飛ぶだけ」と自己暗示とも取れる詠唱後に銃を撃つ癖がある。ただし、詠唱の内容は「ここは暗闇の中 一筋の光の道がある 光の外には何も見えず、何もない私は光の中を駆けるもの」とセリフが変わる。 狙撃の腕前は、跳弾狙撃(エル・スナイプ)や、二重跳弾狙撃(エル・エル)、AA2巻では弾丸弾き(ビリヤード)などを使うことができるほどの狙撃の天才である。他に銃弾を掠めて脊椎を瞬間的に圧迫して首から下を麻痺させる技を使って相手を無傷で捕縛することもでき、ハイマキや狙姉を生け捕りにしている。狙撃率は99パーセントで、残りの1パーセントも不発弾(ミスファイア)によるもの[注 17]。反面、銃剣以外の近接格闘は極端に苦手である。これらのスキルはテーブルゲームでのイカサマにおいても発揮され、ルーレットでは狙った数字に入れることが出来る。他にも麻雀牌の彫りの重さから緑一色、四暗刻、天和(トリプル役満)を取り分けたり、カードの僅かな傷などからカードを見分けたり、風の流れを読んでスポンジ賽の出目を操作したりと色々と超人ぶりを見せ、キンジに「チートじみた能力」と言われている。
- 「武偵殺し」事件のバスジャックや、カジノの警備の依頼で、キンジとアリアに協力している。2学期開始の直前からは「風(18巻で璃璃色金であることが判明)」の命令に導かれ、キンジをウルスに引き入れ守るためにキンジに求婚する。これがきっかけでアリアとの仲に亀裂が入り、仲違いしてしまう。修学旅行Iでは、キンジと2人で民宿に泊まっていた時にココ三姉妹に襲撃され、瀕死の重傷を負う。その後、キンジたちの乗った新幹線がココたちにジャックされたと知ると、キンジを助けるために重傷の身体を引きずりながらも、ココたちとの戦闘の場に駆けつける。
- ココ三姉妹の事件解決後に今まで従ってきた「風」の声が聞こえなくなり、自分が新しく進むべき道としてチーム「バスカービル」に入ることを決意する。関係が気まずくなっていたアリアとは、チーム編成の写真撮影当日にアリアに感謝の言葉を述べ、共に和解する。
- 修学旅行Iで瀕死の重傷を負い、「風」から「キンジのものになれ」と命じられた時に初めて「キンジへの好意」という感情を抱いていたことをキンジに告白し、笑顔を見せている。ココ三姉妹戦以降は人間らしい感情、特にキンジへの好意が大きくなっており、照れや嫉妬などの仕草を見せるようになった。
- 第12巻では武偵校を退学したキンジに付き従い、2週間だけ遠山家に居候し「矢田レキ」の名[注 18]で東池袋高校へ転校する。
- 戦宣会議ではウルスの大使として参加し「師団」に所属することを表明した。
- 携行武器は、ドラグノフ狙撃銃 (SVD) と銃剣。第10巻よりバレットM82も併用。他にも、猛獣を短時間で手なずけるという特技も持っており、第3巻以降、コーカサスハクギンオオカミのハイマキを自室で飼っている。
東京武偵高校の生徒・教師
2年生
- ジャンヌ・ダルク
- 声 - 川澄綾子
- 東京武偵高校2年B組所属。専門科目は情報科。テニス部に所属。
- 銀髪を2本の三つ編みにしつむじの辺りで結ったストレートロングヘアの髪形で、サファイヤ色の瞳をした美少女。ジャンヌ・ダルクの子孫でその名を代々受け継いでおり、正式な名前はジャンヌ・ダルク30世。「魔剣(デュランダル)」「銀氷(ダイヤモンドダスト)の魔女」などの通称を持つ。キンジのHSSのことを知る数少ない一人。性格はクールで生真面目であり、武偵高校の制服であるセーラー服にすら「未婚の乙女はみだりに素足を晒すものでは無い」と苦言を呈するほどである。しかし、自身は理子に影響されてか少女趣味に傾倒しており、メイド服やロリータファッションの様な可愛らしい服、少女マンガを好んで集める趣味がある。人目につかない場所ではややナルシスト気味の性格で、第8巻では鏡の前でウェイトレスの制服を着ながら悦に至っていた。
- 基本的に何でもそつなくこなすが、「3歳児のおえかきみたいな絵」(キンジ談)程度しか描けないほど絵心がない(彼女自身にその自覚はない)。そのほか上記の隠れ少女趣味など、どこか天然を思わせる部分もある。
- 初登場時は「イ・ウー」のメンバーとして、白雪を仲間に迎えるために「魔剣」として武偵高校に現れる。白雪を脅迫して拉致するものの、駆けつけたキンジとアリア、白雪に敗れ捕えられる。しかし政府との司法取引で、パリ武偵高からの留学生として東京武偵高の生徒になった。硬式テニス部に所属していて、後輩の女子たちからモテモテである。
- 少し乱視で、メガネをかけている場面もある。作戦立案や策を練る他にも情報収集も得意であり、キンジも彼女に情報調査を依頼することが多い。
- 宣戦会議ではイ・ウーの研鑽派として参加。司会を務め、「師団」に所属することを表明した。
- 携帯武器は聖剣デュランダル[注 19]と、チェスカー・ズブロヨフカ国営会社のCz100。氷を操るIII種超能力者(魔女)でもあり、策を用いて敵の戦力を削り超能力で相手の動きを封じ剣で仕留める3段構えを基本戦術としている。キンジ達が3人がかりでようやく捕えた程の強さを持つものの、(本人曰く)イ・ウーでは最弱の部類に入る。
- エル・ワトソン
- 声 - 大西沙織(CR緋弾のアリア)
- 東京武偵高校2年A組所属。専門科目は衛生科(以前所属していた武偵校で強襲科と探偵科の課程を修了している)。
- シャーロック・ホームズの相棒であるJ・H・ワトソンの曾孫にあたる。アリアの婚約者(実際には彼女の祖母が勝手に決めた)。しかし、性別は女の転装生(チェンジ)=性別を偽って活動する武偵。
- 祖父母の代からの取り決めによりアリアの婚約者となっていたが、ワトソン家には女性のエル一人しか生まれなかったため、性別を偽って生き続けている。
- 秘密結社「リバティー・メイソン」の諜報員で、一時期イ・ウーに出入りしていたこともある。極東戦役において優勢な「眷属」に付くことでアリアを守り、そして優秀な武偵になりうる彼女を引き入れることでワトソン家の組織での地位を保つことを目論み東京武偵高校に転校してくる。キンジをアリアから遠ざけようと様々な手を打ったが、なかなか婚姻を受け入れないアリアに業を煮やし彼女を拉致する。追跡してきたキンジと建設中の東京スカイツリーの上で対峙するも敗れ去り、同時に女性であることも見抜かれてしまう。しかし和解し、彼とアリアへの協力を約束、リバティー・メイソンの「師団」帰属の他、バスカービルの衛生武偵として契約した。なおこの戦いでキンジに優しくされたことで、彼に好意を持ち、自分が女性らしくするための「リハビリ」なる行為に度々付き合わせている。
- 「西欧忍者(ヴェーン)」・「全身武器(プレンティ)」の二つ名を持っており、医師であるワトソン家ならではの薬品を用いた戦術、擬死といった騙し討ちも使う。手先が器用でスカイツリーでのキンジとの戦いの時には何回もキンジの武器や銃弾をかすめ取っていた。
- 子爵の爵位を持っている他に金持ちで愛車はポルシェ911カレラ・カブリオレ。財布(ルイ・ヴィトン)の中には一万円札が大量に押しこまれている。
- 携帯武器はSIG SAUER P226やククリナイフ。他状況に応じ多数[注 20]。
- 武藤 剛気(むとう ごうき)
- 声 - 近藤孝行
- 東京武偵高校2年A組所属。専門科目は車輌科でランクはA。乗り物と名のつくモノならなんでも乗りこなすことが出来る。
- キンジの親友その1で、俗に言う「2枚目のつもりが3枚目な主人公の親友ポジション」のキャラ。悪人ではないがガサツなため、本人はモテたいが実際はモテない悲しい男である。白雪に気があるようで「白雪さんが〇〇だ。」等と発言をすることもある。口癖は「轢いてやる」。
- 携帯武器は、メンテが簡単という理由でコルト・パイソンを使用。
- 不知火 亮(しらぬい りょう)
- 声 - 江口拓也
- 東京武偵高校2年A組所属。専門科目は強襲科でランクはA。
- キンジの親友その2で、イケメンかつ礼儀正しく真面目な性格の常識人である。キンジ曰く「武偵の中でも数少ない人格者」。格闘・ナイフ・拳銃どれも信用できるバランスの良いスキルの持ち主で、対テロ活動にも優れている。武藤とは逆にモテるが、浮いた噂が流れないのでホモではないかという噂が流れている。一般中学の出身だが、武偵高に入学する前から銃を撃っていたことをキンジに見抜かれている。
- アリアとキンジの仲を面白く思いながら応援しており、鈍感なキンジに遠回しなアドバイスをしていたりする。理子の付けたあだ名は「ぬいぬい」。
- その正体は公安0課の協力者であり、日本国内におけるキンジの監視者。
- 携帯武器は、L.A.M.(レーザー・エーミング・モジュール)付きのH&K MARK 23[注 21]。
- 中空知 美咲(なかそらち みさき)
- 声 - 金元寿子
- 東京武偵高校2年C組所属。専門科目は通信科。ジャンヌとは友人で相部屋。メガネをかけ前髪が長く、目が隠れている。図書委員。趣味はあやとり。
- 男性が苦手で、通信機を使わない状態だとマトモに会話することができなくなる。しかし、通信機を介するとアナウンサーのように滑舌が良くなる。目が悪い代わりに耳が良く、音響捜査の技術を有し、僅かな雑音から場所を推測したり、声の調子だけで人物の健康・精神状態までも読み取ることができる。強襲作戦時のオペレーターをよく担当しており、「武偵殺し」事件のバスジャックの時も現状報告やキンジたちが作戦行動を開始するまでの状況を報告していたのも彼女である。
- キンジに好意を持っている節があり、キンジに話しかけられると舞い上がってしまうなどと語っている。ワトソン曰く「キンジがたらしこんでいる女子」の一人にも挙がっている。
- キンジと同じく留年が決まったことから、神奈川武偵高に転校することになる。
- 携帯武器はコルト・アナコンダと肥後守だが、戦闘経験はない[注 22]。
- 平賀 文(ひらが あや)
- 東京武偵高校2年。専門科目は装備科でランクはA。本来はSランクの実力があるが、違法改造や相場無視の吹っかけ価格の改造などでAランク止まりである。
- ショートカットの髪を左右の耳の脇でまとめた髪型。無邪気な性格で身長143センチメートルの小柄な体格や下着のチョイス、蝶を見つけたら追いかけていってしまうなど肉体的にも精神的にもお子様な娘である。ただし、装備開発の過程で新発明の特許を申請したり、銃検の代理申請サービスを請け負うなど、キンジからはその商才を評価されている。
- 平賀源内の子孫であり、機械工作の天才である。キンジの銃の改造の注文も請け負うが少々いい加減であるため、多少不良が起きることもある。車輌科と合同で改造模型を作ったりもしている。自転車には補助輪を付けなければいけないほど運動神経が悪い。
- 実家は町工場で、男だらけの家族から半ば過保護気味に育てられた。3学期からロスアラモスに交換留学が決まっている。
- 鷹根・早川・安根崎(たかね・はやかわ・あねさき)
- 東京武偵高校2年A組所属の女子3人で、専門科目は通信科。
- 修学旅行Iでキンジたちと同じ新幹線に乗り合わせて、事件解決へ協力する。
- キンジと不知火を見て、良からぬ妄想をしていた。
- 望月 萌(もちづき もえ)
- 東池袋高校2年→東京武偵高校2年B組(救護科)。キンジが転入したクラスのクラス委員。非暴力主義で、暴力が嫌い。転入してきたキンジに一目惚れしてなかなか大胆なアプローチをかける。白雪にも劣らない程スタイルが良い。
- キンジが再度転校した後は、彼を追って武偵校に編入、修学旅行IIから帰ってきたキンジと再会する。
- 元々頭が良く、武偵校編入後のテストでは白雪を抑えて1位を取った。教務科からは「武偵高初の東大合格者」と期待されている。その成績を見込まれて留年寸前だったキンジに勉強を教えている。
- 携帯武器はブローニング・ハイパワー。
- 鏡高 菊代(かがたか きくよ)
- 指定暴力団・鏡高組の組長→東京武偵高校2年B組(諜報科・尋問科掛け持ち)。キンジの神奈川武偵付属中学時代の同級生(当時の専門科目は諜報科)で、彼のHSSを散々利用して女嫌いの原因を作った原因でもある。抗争で死亡した父の跡を継ぐために中学を退学しているため、キンジとはしばらく音信不通だったが、彼が東池袋高校に転入した直後に再会する。
- 中学でイジメを受けていた所をキンジに助けられてからずっと好意を持ち続けており、キンジを手に入れるために組へのスカウトから告白、果ては萌を人質に取るという手段に出るが、組幹部にクーデターを起こされ自分も捕まってしまい、結果キンジと彼を追ってきたGIIIとアリアの乱入で助けられた。
- 一連の事件により組が壊滅した後は、再度武偵を目指すことを決め、萌同様に武偵校に編入する。ただし、組の再興も諦めていないらしく、未だにキンジをリクルートしようとしている。
- 島 苺(しま いちご)
- 東京武偵高校2年。専門科目は車輌科でランクはA。コンステラシオンの一員。
- 身長はキンジの目測で135cmちょっとで、制服は大量のフリルとリボンで原形を留めないほどに改造されている。
- 同じ車両科の武藤のライバルと目されている。大型の乗り物が好きで、視界に入ると見入って陶酔してしまう。一番好きなのは原子力空母。
- 中等部の島麒麟の姉。
- 一石雅斗(いっせき マサト)
- 東京武偵高校2年X組(特進クラス)武偵ランクはSで、強襲科、狙撃科、車輌科を掛け持ちしており、まじめで学業成績も優秀である。SDAランクは55位。身長は180cmほど。キンジらとともに武装検事選抜試験の受験を認められ、一人だけ受験したが、他の受験者同様に瀕死状態まで追い込まれた。キンジとは1年のとき同じクラスだった。
1年生
- 風魔 陽菜(ふうま ひな)
- 声 - 今村彩夏
- 東京武偵高校1年C組所属。専門科目は諜報科でランクはB。髪型は黒髪ポニーテール、口当て(防毒効果あり)で口元を覆い、長いマフラーの様な赤布をなびかせている。高名な相模の忍者の末裔だという噂がある。一人称は「某」で語尾に「ござる」を付ける、典型的な忍者口調で話す。
- キンジの後輩。神奈川武偵高付属中学でキンジと戦闘訓練で、HSSを発動させたキンジによって赤子の手をひねるように倒されている。その後キンジを異常に尊敬するようになり、「師匠」と呼ぶようになった。キンジ曰く「困った後輩」だが、情報収集には使えるため報酬代わりに戦妹として取り立てている。普段は修行と称してバイトに精を出す赤貧少女であり、よく腹を空かせている。焼きそばパンが好物。
- 携帯武器はクナイ、手裏剣、煙玉、火縄銃、刀、鉤爪。実力はあるが、常識を知らず何でも信じる単純な性格と実技での失敗(穴を掘って隠れたが自力で出られなくなる、など)をするため、評価はBランクに留まっている。
- 間宮 あかり(まみや あかり)
- 声 - 佐倉綾音
- 『緋弾のアリアAA』の主人公の一人。東京武偵高校1年A組所属。身長139センチメートル。専門科目は強襲科でランクはE→D。
- 一般の中学出身で、中3の3学期に武偵高の付属中に転校してきた。幼児体型でアリア以上の低身長の持ち主。上級生の中でも随一の実力を持つアリアに心酔とも言えるレベルで憧れており(キンジ曰く、白雪を慕う粉雪と同レベル)、彼女のパートナーになることを夢見ている。武偵としての力量は同学年でも最下位に近いが、「アリアの隣にいたい」という信念は意地でも通すほど頑固。それを見たアリアから課されたテストをクリアし、晴れて戦妹になる。
- 普段は少しドジで抜けた所があるものの、一度決めたことは必ず貫き通す意志の強さと粘り強さ、加えて小柄で華奢な体躯に似合わないタフさを持ち合わせており、その辺りはアリアから高く評価されている。アリアが自身のパートナーと定めたキンジに対しては一方的な嫉妬心を抱き、嫌っている。そのためキンジを心中では呼び捨てにしている(当のキンジからは「ミニアリア」、または「残念な戦妹」と心中で評されている)など少し友人の志乃達に似ている部分もある。
- 実は公儀隠密の家系である間宮一族の本家「暁座」の出身で、人々を守るための術として一族秘伝の暗殺術を母から学んでいた。しかし2年前、その術を求めたイ・ウーの襲撃を受け一族は離散し、妹のののかと共に暮らしている。武偵高に入ったのは母の教えを守るためだったが、殺人を前提とした間宮の術は武偵法に抵触するため使えず、加えて学業の成績も良くないため、低ランクに甘んじている。ひかり曰く本家にたまに出る同性カリスマ、天然物の「女人望」であり、それもあってか彼女に惹き付けられる女生徒は多い。
- 携帯している武器はマイクロUZI[注 23]とタクティカルナイフ。
- 技一覧
- 鳶穿(とびうがち)
- 日本武道の歩法と構えをベースとした、敵の眼球や内臓を素手で毟り取る忍びの殺法。あかりはカウンター時に限り相手の持ち物をスリ取る技に改変して使用している。
- 十弩(トウド)
- 心臓や目など、敵の急所5ヶ所に弾丸を2発ずつ、計10発撃ち込む技。あかりはこれを片手撃ちかつ標的を見ずに行えるが、「武偵の技じゃない」と忌避して使用を封じている。そのため普段の射撃の腕に悪影響を与えてしまい、100発中6、7発しか当てられない程の惨憺たるものになっている。
- 鷹捲(たかまくり)
- 間宮の長子のみに伝えられる、ジャイロ効果によって増幅・集約した体内のパルスを利用した振動破壊の技。
- 梟挫(ふくろうざ)
- 整流により人体パルスのU字壁を作り相手の攻撃を跳ね返す秘技。暴走した間宮の人間を止めるために暁座に伝わっている。
- 鳳(おおとり)
- ひかりとの合体技。
- 佐々木 志乃(ささき しの)
- 声 - 茅野愛衣
- 東京武偵高校1年A組所属。身長155センチメートル。専門科目は探偵科。
- あかりのクラスメイトで、武装検事の父を持つお嬢様。佐々木小次郎の末裔。自宅には宮本武蔵の末裔である双子のメイドがいる。普段はお淑やかで礼儀正しい大和撫子だが、初めての友人であるあかりのことを密かに溺愛しているヤンデレであり、その想いのあまり行き過ぎた行動(盗撮およびストーキング)に出てしまうなど、あかりが絡んだ途端に変質・変態的になるのが玉にキズで部屋にはあかりグッズやあかりに関するものを集めたあかりちゃんボックスが置いてある。あかりが心酔しているアリアに対して強い嫉妬・敵愾心を抱いている(普段は巧妙に隠している)。普段はあかりをさん付けしているが本人がいないもしくは本性を現している時はちゃん付けしている。
- あかりがアリアと戦姉妹契約を結んだことを知り、彼女を取られまいと契約を無効にしようとするも失敗する。代わりにあかりとの戦姉妹グループを作ることで解決を図ることを決意し、教務課の紹介で白雪に会うが、課せられた戦姉妹試験を通じ、その人柄に触れることで自分の浅はかさを思い知り契約辞退を申し出る。しかしその本心を察していた白雪から「本当のことを正直に話す度胸」を評価され合格、彼女の戦妹になる(その際に盗撮・盗聴用の超小型カメラ、赤外線カメラ、盗聴器、ICレコーダー、追跡用発信機などを貰った)。
- 携帯している武器は柄を洋風にした刀と、長刀「物干し竿」。佐々木家に伝わる「巌流」という居合斬りを主体とした剣術を習得しており、鞘無しで行う最速の居合「燕返し」と、数メートルの距離を一瞬で詰めてから行う居合斬り「飛燕返し」を使う。
- 火野 ライカ(ひの ライカ)
- 声 - M・A・O
- 東京武偵高校1年A組所属。身長165センチメートル。専門科目は強襲科でランクはB。あかりの男勝りなクラスメイト。髪型はポニーテールで、コウモリ型の髪飾りを着けている。
- アメリカで活動する武偵ヒノ・バットを父に持つハーフ。CQCが得意で、身体能力、視力・聴力も共に良く、そういった腕っ節の強く、女子アイドルグループが好きだったり、あかりにセクハラまがいのことをしたり、少女マンガを読むにしても男性キャラに感情移入したりなど、周囲からは「男女」と呼ばれており、本人も認めている。しかし、すれ違った理子を女らしいと憧れたり、部屋にこっそり少女マンガを隠し持っていたり、可愛らしい少女人形を愛でる趣味があることから「女の子らしくなりたい」と思っている節があるが、本人も女の子らしくなることを半ば諦めている。
- あかり達5人の中では良識的かつしっかり者な方で、あかりの天然ボケに突っ込んだり、志乃のあかりに対する行き過ぎた好意に呆れるなど、突っ込み役に回ることが多い。それと同時に作中で一番の苦労人でもあり、持ち前の短気さや血の気の多さが災いして不遇な目に遭うことも少なくない。金銭的に逼迫している様子は見受けられないが守銭奴な一面があり、「京菱アームサプライ倉庫物流」という武器庫で武器の運搬・整理のバイトをしている。
- 王子様タイプの戦姉を求めていた麒麟に見初められ、当初は「戦妹にして欲しい」と纏わりついてくる彼女を鬱陶しがって邪険にするも(麒麟に言わせると、ツンデレの「ツン」)、内心では自身も麒麟の女子らしさに憧れていたことから、戦姉妹契約をかけた勝負で敢えて麒麟に敗れ契約。麒麟の戦姉となる。麒麟と戦姉妹契約を結んでからは、彼女が前戦姉の理子と仲良くしているのを見て嫉妬の念に駆られたり、水着姿の麒麟を見て「ヒラヒラの服着てなくてもカワイイ」とニヤケ顔になるなど、ライカ本人は否定しているがメロメロ状態である。しかし麒麟の己に対する過剰な愛情表現(主にセクハラ)には些か辟易しており、同様に志乃に溺愛されているあかりには共感、もとい同情めいた感情を抱いている。
- 携帯している武器はMagpul MASADA、トンファー、タクティカルナイフ。髪飾りは非常時にカッターとして使用される。
- 高千穂 麗(たかちほ うらら)
- 声 - ブリドカットセーラ恵美
- 東京武偵高校1年C組級長。専門科目は強襲科でランクはA。
- CVRに勧誘されたこともある、容姿端麗な美少女。武装弁護士の家系出身(武装検事を父に持つ志乃とは父親同士が裁判所で犬猿の仲)で、右手にはいつも扇子を持って歩いている(武器としても使用)。実家は鳥取で、感情が高ぶると因州弁(鳥取弁)口調になる。
- 金さえあれば何でもできると考えている高飛車かつサディストな性格で、特に小柄な女子を嫐る行為に快楽を見出す「チビ専」。カルテットで対戦相手になったあかり達を「仲良しごっこ」と小馬鹿にして、しかもカルテット当日には握手しようとしたあかりの手を閉じた扇で叩き払った。しかしそれにより奮起し特訓したあかり達に敗北することになる。以降、あかりの実力を認め彼女と友達になりたいと考えているが、コミュニケーション下手のために難航していた。それでも彼女なりの珍妙なアプローチを経て、遂にあかりから「友達」だと認められる。志乃と同様にあかりへの想いが行き過ぎ、敵対したが利害が一致した際には協力するストーカー仲間の関係。
- 原作者・赤松中学のお気に入りキャラでもある[5]。
- 携帯している武器はスターム・ルガー・スーパーレッドホーク、フェンシングのフルーレ[注 24]。
- 愛沢 湯湯(あいざわ ゆゆ)、愛沢 夜夜(あいざわ やや)
- 声 - 麻倉もも(湯湯) 、橋本ちなみ(夜夜)
- 東京武偵高校1年。専門科目は強襲科。
- 麗の取り巻きの双子。見分けがつくようにするためか、着用しているカチューシャにそれぞれ「や」「ゆ」と書かれている。ややマゾヒストの気があり、自分達を完全に道具扱いする麗の人使いの荒さに愉悦を感じている。
- 携帯武器はMAC-10かMAC-11。
- 武藤 貴希(むとう きき)
- 東京武偵高校1年所属。専門科目は車輌科。
- 武藤剛気の妹。彼の妹とは思えないほどのシャープな美人顔で、身長は170センチメートル近くある。レースクイーンのバイトをしている。
- 命知らずのスピード狂らしく、口癖は「轢いちゃうぞ」。先輩であるキンジにも平気でタメ口を使っている。
- 宗宮 つぐみ(そうみや つぐみ)
- 東京武偵高校1年。眼鏡に三つ編みの気弱な女子。専門科目は救護科で、獣医学を専攻している。
- レキの依頼でハイマキを治したり彼女の留守中に面倒を見ている。
- 真田 百合(さなだ ゆり)
- 東京部偵高1年C組。専門科は諜報科。
- 陽菜と同様に典型的な忍者口調で話す。身に着けている眼帯やサンバイザーや手甲に六文銭が描かれている。
- 携帯している武器は刀。
- 夾竹桃(きょうちくとう)
- 声 - 堀江由衣
- 『AA』に登場。理子の手引きによりジャンヌと共に武偵校に潜入していた「イ・ウー」の刺客。「魔宮の蠍」の異名を持つ猛毒使い。本名は鈴木桃子。千葉県出身。専門科は鑑識科。
- セーラー服を普段着としている。日本人形の様に切り揃えられた黒髪を持つ、クールな雰囲気の美少女に見えるが、実年齢は24歳で東京大学薬学部卒。愛煙家らしく、煙管を愛用している(あかりには「喉の薬」と嘘をついている)。実は百合が好み(本人の信条から、実際に女性と関係を持ったことはない)で、「クリスチーネ桃子」というペンネームで自ら同人誌を執筆し、同期である理子やジャンヌにも手伝わせることがある。ホテル「LAST DANCE」の403号室に住んでいる。
- 「この世に自分の知らない毒が存在することが許せない」と公言するほどの毒使い。そのためには手段を選ばず、毒を他人に投与しては新たな毒の製法を強請り取るという行為を繰り返しており、風魔一族からも使用者でなければ解毒困難な猛毒「符丁毒」を奪っている。
- 間宮から奪った秘伝書から「鷹捲」を毒の一種と推測し、2年前にののかに打ち込んだ符丁毒の解毒を条件に「鷹捲」を得るべくあかりをイ・ウーに引き込もうと追い詰めるが、志乃を傷つけたことで怒ったあかりの鷹捲を喰らい敗北。求めていた物が毒でないことを身をもって知り、逮捕された。その後は夏コミへの参加を条件に司法取引を成立させ(AA4巻の巻末4コマより)、年齢を詐称しあかりのクラスメイトとして武偵高に編入している。あかりたちのことは同人誌のネタ元として密かにつけ回しており、その過程で第三者の暗躍などを知ると本人たちに警告している。
- 武器はワイヤー、M134[注 25]、媚薬・弛緩毒・酸などの毒を中心とした薬剤。左手の爪にそれぞれ異なる毒を仕込んでいて、普段は手袋で隠している。更に体内に83種の毒を持っており、意図的に毒や薬の成分を分泌させて舌に滲ませられる。
3年生
- 時任 ジュリア(ときとう ジュリア)
- 東京武偵高校3年所属。専門科目は超能力捜査研究科。SSRの首席候補でハーフ。卒業後はモスクワ大学の超心理学科への推薦入学が決まっている。
- キンジ曰く「触れれば切れるような怜悧なイメージのある人」。脳波計(スキャンメトリー)と呼ばれる超能力の持ち主で、接触した人間の脳波から思考を読むことを得意としている。そして読み取った内容が、その本人に少しでも危険を及ぼすことだった場合、その本人に注意する自分ルールがあり、そのせいでみんなから避けられている。
- 緋弾の力を引き出そうとするアリアに教授するが、力を使えない彼女を酷評している。
中等部
- 島 麒麟(しま きりん)
- 声 - 悠木碧
- 東京武偵高校中等部3年所属。専門科目は特殊捜査研究科 (CVR) でランクはC。
- 語尾に「〜ですの」と付ける上品な言葉遣いの小柄な美少女だが、男性には全く興味がない。2年時は理子と戦姉妹契約を結んでおり、同様に制服をフリルだらけに改造している。「ジョナサン」という名のキリンのぬいぐるみを多数所持・常備していて(判明しているだけでも3体はいる)、中に銃や鈍器を隠している。理子と戦姉妹契約を結んでいた頃に、彼女から中国武術(カンフー)の防御に関する部分だけを教わっている。他にもどこで会得したかは不明だが、第48弾では空蝉の術を披露した。クレープが好物らしく、よく食べている。
- 理子との戦姉妹の契約が切れて残念がっていたが、気持ちを切り替え「王子様タイプ戦姉」を探すことを決意。その矢先に誘拐事件に遭い、その場に現れ自分を救ってくれたライカに一目惚れし契約を申し込み、勝負を経て戦妹となる[注 26]。
- あかり達のパーティーでは参謀役のポジションにあたり、突飛な発想力で予想だにしない作戦を立てるのが得意。
- 携帯している武器はレミントン・ダブルデリンジャーとコルト・アナコンダ(威嚇用、ジョナサンの中に隠してある)。
- 乾 桜(いぬい さくら)
- 東京武偵高校中等部3年所属。専門科目は強襲科でランクはB。他組織(警察)で研修を受けている架橋生(アクロス)。
- 非常に生真面目かつ勤勉な性格。成績優秀・運動神経抜群・父親は麻布警察署の署長という肩書に加えて、戦闘訓練は無敗・無遅刻無欠席・経歴に負けやミスが一切無い完璧さから、「『何でも持ってる』桜さん」の通称を得ている。
- ランク定期外考査の時にあかりと出会い、彼女のそれまでの試験成績の低さから本人を目の前にして「一番弱そう」、更には「Sランク武偵になるための踏み台」と言い放つなど、完全に見下していた。最後の実戦試験ではあかりを圧倒し追い詰めるが、持ち前の根性で逆転したあかりに敗北を喫す。後日あかりが「実戦試験」の名前通り実戦を意識して戦ったことを知り、反面試験官へのアピールに固執し得点稼ぎばかりしていた自分を省みて恥じる。その際にあかりへの評価も「自分にはない何かを『持ってる』」と改め、彼女との戦姉妹契約を申し出た。以降は正式な契約こそないものの、あかりたちと行動を共にしている。
- 法と正義のために戦う女の子5人の戦隊番組「警察戦隊ピーポニャン」の「ピーポレッド」の大ファンで、あかりの努力家な面にピーポレッドの面影を重ねている。
- 「やがて魔剱のアリスベル ヒロインズ・アソート」の「パンスペルミアの追撃者(チェイサー)」では、彼女らしき人物が登場している。
- 携帯している武器はS&W M60、手錠、警棒。
教職員
- 高天原 ゆとり(たかまがはら ゆとり)
- 声 - 中原麻衣
- 東京武偵高校2年A組担任で探偵科の教諭。22歳。独身。
- キンジ達の担任であり、笑顔を絶やさない穏やかな性格。キンジが「何で武偵高の教師になれたか分からない」と苦言するほど気が弱いため、武偵高の雰囲気に馴染めていないように見えるが、頭部を狙撃されて戦えない体になるまでは、「血塗れゆとり(ブラッディー・ユトリ)」と恐れられていた傭兵であったとされており、実力は未知数。
- 蘭豹や綴とルームシェアをしている。
- 綴 梅子(つづり うめこ)
- 声 - 浅野真澄
- 東京武偵高校2年B組担任で尋問科の教諭。蘭豹の親友。
- 見た目は年中ラリっているようなダルそうな雰囲気の危ない女性。常に英和辞典で巻いたタバコらしき物を吸っており(キンジ曰く「絶対に違法物」)、それを使い生徒に対して根性焼きを行うこともあるサディスティックな面も持つ。生徒の個人情報に精通している情報通。
- 尋問の技術においては日本でも五本の指に入る名人であり、キンジ曰く彼女に尋問されると、どんな口の堅い犯罪者も洗いざらい何でも白状した挙句(具体的に何をしているのかは不明)、女王様等と異様に尊敬させる。
- 携帯している武器はグロック18。
- 蘭豹(らんぴょう)
- 声 - 矢野亜沙美
- 東京武偵高校2年C組担任で強襲科の教諭。19歳。
- 長いポニーテールの大女。香港の「貴蘭會(グイランフィ)」というマフィアのボスの愛娘で、かつて香港で無敵の武偵と恐れられた女傑。そのあまりの凶暴さ故に香港では出入り禁止となり、各地の武偵高をクビになりながら転々としている。あだ名は人間バンカーバスター。口癖は「死ね!」と「殺す!」。
- 恐ろしいほどの怪力の持ち主で、バスを素手で横転させたり、プールを壊したり、挙句の果てに綴とともに樽酒で酔っ払い、学園島を南に0.08°傾かせたなど様々な逸話がある。
- その一方で彼氏は欲しいようで、出会い系サイトに「らんらん」というハンドルネームで登録している。
- 拳銃はS&W M500を使用。生徒を黙らせる・競争の号砲代わり等にも使用している。
- 矢常呂 イリン(やどころ イリン)
- 救護科の教諭で女性。
- ヒルダの毒に侵された理子を治療した。ワトソンから天才と評されている。
- 小夜鳴 徹(さよなき とおる)
- 声 - 野島健児
- 東京武偵高校救護科の非常勤講師。見た目は20歳。正体は「イ・ウー」のブラドが人間に擬態した時の姿・人格である。
- 誰に対しても敬語で話す礼儀正しい性格で、ブランドのスーツとネクタイを着込み、スラッとした細身で長髪の美青年であることから女生徒に人気がある。
- 非常勤ということで特別講義にしか出勤せず、普段は横浜郊外に位置する「紅鳴館」の管理人をしている。
- 携帯している武器は、クジール・モデル74。
- 南郷(なんごう)
- 狙撃科の教論で、無口かつ感情に乏しい。
- ココ戦ではレキが負傷をしたことも気にしていないほどで、その他にも「背後に立ったから」という理由で生徒を負傷させた逸話も持つ。
- チャン・ウー
- 諜報科の教諭兼徒友(アミカ)制度の副監督で、片言のオネエ言葉で話す。声はしても姿が見えないという謎な人物。
- 結城 ルリ(ゆうき ルリ)
- CVRの教諭。元女優。
- 江戸川(えどがわ)
- 車輌科の教諭。第12巻でキンジ達が武偵高を去った日、ホテルを取っておいてくれた。
- 緑松 武尊(みどりまつ たける)
- 東京武偵高校の校長。通称「見える透明人間」。
- 何もかもが日本人の平均的特徴を取っており、逆に全く記憶に刻まれないという特徴のない特徴を持つ。それゆえに気をつけていても、気づいたときには既に遅い状況になる。普段は温和だが本気になると殺気や気配すらも消え、そこにいることを判別することさえも困難になる。教師陣すら恐れる東京武偵校で最も危険な人物。
名古屋武偵女子校
- 間宮 ひかり(まみや ひかり)
- 名古屋武偵女子校1年。専門科目は強襲科。あかりの従姉妹。間宮一族の分家「宵座」の出身。
- 一人称が「ボク」のボーイッシュな少女。日焼けした肌の持ち主。夏休み明けから東京武偵校1年A組に研修生として転入する。あかりとは昔から仲が良く、彼女からは「ひかちゃん」と呼ばれている。性格はしっかり者に見えて、実は考えなしの猪突猛進だったりする。
- 過去に暗殺・諜報といった裏稼業をやらされてきた宵座に生まれ、幼い頃から影で生きることを強いられてきたせいもあって、襲撃を受け散り散りになり陰に隠れて生きることになった間宮一族の現状に強い不満を抱いている。間宮が襲撃を受けたのは技術を陰で秘していたせいだと考えており、間宮の技を名古屋女子で公開して最強軍団を作った後に、間宮を武偵業界一の武術ブランドにすることを決意、そのために「女人望」持ちのあかりを利用しようと目論んでいた(もっとも理由はそれだけではなく、ひかり自身があかりに惹かれていて、「2人で新しい間宮を作りたい」と思っているのもある)。
- 負けた方が勝った方の言うことを何でも聞くという間宮同士の決闘「一つ契」に則り、あかりと対峙。互いの秘技を出し合う熾烈な戦いの末に敗北し、のぞみ・こだまと共に名古屋へ帰っていった。
- 携帯している武器は手甲。「宵座」の長女としてあかりと同様に「鷹捲」を使え、他にも鷹捲の上位技にして、脳漿に集中する波形長に整調し喰らった相手に幼児退行を起こさせる(ただし、効果は半日のみ)「鷲抂(わしお)」を会得している。
- 間宮 のぞみ(まみや のぞみ)
- 名古屋武偵女子校の生徒。専門科目は強襲科。ひかりの腹違いの姉。ウェーブのかかったロングヘアに眼鏡という出で立ちの美少女。異母妹のひかりを溺愛しており、自分達の計画が成功した暁の成功報酬の「ひかり着せ替え年間フリーパス(おさわりフリー)」を楽しみにしている。
- ひかりがあかりと戦っている間、「『狐取るなら油揚げ』作戦」であかりを誘惑するための勝負下着を買いに来た志乃に「カリスマ店員」を装って接近、上手く取り入って時間稼ぎ出来たかに見えたが、実際は途中から看破されていた。ひかりがあかりに敗北してからは彼女と共に大人しく名古屋へ帰郷し、その途中鯱の襲撃から自分達を救ってくれたアリアを気に入り、鯱とセットでゴスロリ服を着せたいと思っている。
- 携帯してる武器は携行式のロケット砲。
- 間宮 こだま(まみや こだま)
- 名古屋武偵女子校の生徒。専門科目は強襲科。ひかりの妹。小学生位の幼い無邪気な少女。髪型はツインテール。
- ひかりがあかりと戦っている間、「『狐取るなら油揚げ』作戦」で愛沢姉妹を利用してライカに接近、追い詰めたかに見えたが途中から見抜かれており、逆に追い詰められた。ひかりがあかりに敗北してからは、ひかり・のぞみと共に大人しく名古屋へ帰郷した。
- 携帯している武器は禍々しくデコレーションされた偃月刀。
- 鯱 国子(しゃち こくこ)
- 名古屋武偵女子2年筆頭の「軍紀[注 27]委員長」。出征兵(他校に研修に行った生徒)の監視と敗戦兵(負けて帰ってきた生徒)への制裁が仕事。黒髪バージョンのアリアといった出で立ちで、一人称は「俺」。性格はかなり好戦的かつ凶暴。
- あかり達に敗北したひかり達3人への制裁のため上京、まとめて蹴散らすも、通りがかりで割り込んだアリア(とレキ)に惨敗した。結果アリアの強さに惚れ込み、「俺を嫁にしろ」と迫って彼女を困惑させた。
- 携帯している武器は2丁のスプリングフィールドXDと、新体操に使う様なリボン。
イ・ウー
- 教授(プロフェシオン) / シャーロック・ホームズ
- 声 - 山本格(CR緋弾のアリア)
- 「イ・ウー」のリーダーであり、圧倒的な力で組織をまとめている人物。
- その正体は、史上最高の探偵シャーロック・ホームズ1世その人である。格闘技・西洋剣術・拳銃の達人でもあり、現在の武偵の原型にもなっている天才。色金で出来ている緋弾の力を用いることができる。その延命効果により150年以上の時を生きており、20代に見える外見を持つ。
- 60年前に毒殺されかけた時から盲目だが、かつては推理力、今は音や気流で何が起きているか分かっており、周囲の誰にも気づかれていなかった。
- 驚異的な銃の技量、未来予知と言って良いレベルにまで研ぎ澄まされた優れた推理力「条理予知(コグニス)」、他配下から習得した多くの技術と超能力により圧倒的な強さを誇る。
- その真の目的はホームズ家に緋弾の継承者が現れるのを待ち、そしてその後継者に緋弾を継承させ覚醒させることであった。しかし継承条件に合う性格の子が生まれにくい血筋故に100年以上の時を待つこととなった。
- そして遂に現れた継承条件に合う後継者であるアリアを成長させるため、アリアの母に冤罪を着せてイ・ウーと対立させ、その上でキンジと巡り合わせ、イ・ウーのメンバーを段階的にぶつけ、後に起きる緋弾を巡る戦いに生き残れる実力を身に付けさせる様に図っていた。
- アリアとの緋弾の力の衝突により現れた暦鏡で過去のアリアに自分が持っていた緋弾を撃ち込むことで緋弾の継承を完了させ、これから起こる世界各地の国家・組織による緋弾を巡る戦いを告げて脱出ポッドに改造されたICBMに乗り込みその姿を消した。
- その後、イギリスに現れ、キンジとアリアをキノクニに送り届けた。
- 武器はスクラマ・サクスを仕込んだ金属製ステッキ。超能力ではジャンヌの氷を含め、雷、霧、水、風を自在に操ることができる。ブラドの「ワラキアの魔笛」やパトラの錬金術も使え、さらに遠山家の「銃弾撃ち」と「不可視の銃弾」を同時に背を向けたまま使っている。そして死に際のヒステリア・アゴニザンテも発動するなど、「イ・ウー」のメンバーの技を全て使える可能性がある。
- ブラド
- 声 - 三宅健太
- 「イ・ウー」のNo.2であり、ドラキュラ伯爵本人である。「無限罪のブラド」という異名を持っている。
- 妻とは病気で死別しており、現在の吸血鬼の血族はブラドと娘のヒルダの二人しか残っていない。種としての吸血鬼は吸血により自分の遺伝子を上書きして進化する生物でありその多くは無計画な吸血により滅びたが、ブラドは計画的に人間の遺伝子のみを取り込むことにより生き残った個体である。強く進化するためにはより優れた遺伝子を取り込む必要があるため、小夜鳴徹という人間の時に多くの優れた人物が集う武偵高校の講師として潜入していた。現在のブラドは人間とほぼ同じ姿に擬態して生きることを余儀なくされ、激しく興奮した時にしか吸血鬼の姿に戻れないようになっている(金一から得たヒステリアモードを利用し「女性を虐げる」ことで変身している)。小夜鳴は人間時の人格のようなもので、頭の中でお互いに会話できる。
- 120年前に建設中のエッフェル塔にて初代リュパンや3代前の双子のジャンヌ・ダルクと戦い引き分けている。現代ではリュパンの曾孫である理子を連れ去り、優れた遺伝子を残すための母体とするべく監禁していた。その後、脱走した理子を追ってイ・ウーに辿り着き、そこで「教授」と戦うも敗北。以後は理子の監視を含め組織に身を置くことになった。
- 吸血鬼の姿に戻った状態では鬼のような外見となり圧倒的な腕力を発揮し、体内に4つ存在する「魔臓」という内臓の機能によって負傷しても瞬時に回復できるようになる。魔臓が機能している状態であれば、十字架やニンニクといった吸血鬼の弱点も無効となる。ただし魔臓は4つを同時攻撃すると再生機能を無効化され、さらに魔臓のある場所には、過去にバチカンの聖騎士によってつけられた目玉状の模様があるため、弱点が目視できてしまう。また、「ワラキアの魔笛」という咆哮で、HSSを解除させることができる。
- 圧倒的な能力でキンジたちを追い詰めるが、キンジ・アリア・理子の3人の連携により4箇所の魔臓を同時に潰され再生能力を無効化され倒された。
- ちなみにキンジたちと戦った姿は、ヒルダ曰く「第2態(セコンディ)」であり、より強力な「第3態(テルツァ)」も存在する。
- 現在は長野のレベル5拘置所に拘置中である。
- パトラ
- ツンと高い鼻、切れ長の目、おかっぱ頭の美人。クレオパトラの子孫であり、本人はその生まれ変わりを自称する。
- 元「イ・ウー」のNo.2だったが、素行の悪さから組織の厄介者となり組織を追放された。しかし自身を生まれながらの覇王(ファラオ)だと思い込んでいるため、シャーロックが死んだら次のリーダーとなり、エジプトを足がかりに世界征服を目論んでいる。ただし、本人は認めていないが金一のことが好きらしく、彼の言葉には従ってしまうことが多々ある。
- 「砂礫の魔女」の通称を持ち、推定Gは25であり世界最強の魔女の一人。またピラミッド状の建物が近くにあると無尽蔵に魔力が使えるようになる。特技は相手に対する呪いと砂を使ったゴレムを使役できる砂使いで砂で盾を作ったり、砂嵐で相手の動きを封じたりも出来る。
- 教授が消え、イ・ウーが解散した後は、金一と共に東京から姿を消した。その後、宣戦会議に金一と共に参加。イ・ウー主戦派として「眷属」に所属することを表明する。その後、ヒルダから殻金を受け取り退散する。極東戦役停戦後、金一と婚約した。
- 遠山 金一(とおやま きんいち) / カナ
- 声 - 飯田友子(CR緋弾のアリア)
- キンジの兄。19歳。ヒステリアモードのキンジ以上の実力を持つ有能な武偵で、キンジの憧れであり目標でもあった人物。
- 戦うことより治すことの方が得意な人物であり、海外の医師免許も持っている。義を信条としており、苦しんでいる人、悲しんでいる人を放っておけない優しい性格で、どんな事件・状況でも敵・味方共に誰一人の死者をも出さず解決し、戦略上捨て石となった武偵ですら生還させる人物だった(そのため、ほぼ無償で仕事をし、おにぎり1つを報酬に事件を解決したこともある)。しかし、誰も殺し誰も死なさず誰もを助けるという信条を持ちながらも、その困難さに悩み、イ・ウー潜入後再びキンジの前に現れたときには、義のためには犠牲もやむなしという考えになっていた。
- 女装して絶世の美女「カナ」になることでヒステリアモード(HSS)になることができ、その際は外見のみならず性格も女性以上の女性になってしまう。これによりHSSを長時間に渡って保てるが、その保持には大脳に大きな負担がかかるため、長時間のHSSを行った場合、10日前後の睡眠が必要となる。なお、本人はカナの状態になることがとても恥ずかしいらしい。
- カナの容姿は非常に優れており、キンジからは、その美しさはどんな巧みな変装でも作り出せない、周囲の時が止まるほどの美しい人、もはや神々しい、崇高な存在、などの言葉で表現されている。
- 「武偵殺し」による豪華客船沈没事故により死んだと思われていたがそれは偽装であり、イ・ウーを内部から崩壊させるべく潜入捜査を行っていた。イ・ウーではジャンヌと理子の上役であり、2人に敬愛されていた。
- 第4巻において、シャーロックが後継者として擁立しようとしていたアリアを殺すために現れ、キンジと最悪な形で再会する。しかし新たな可能性を信じパトラ戦で共闘、直後のシャーロックとの戦いで瀕死の重傷を負わされるがパトラにより一命を取りとめ、イ・ウー解散後、パトラと共に東京から姿を消した。
- その後、パトラと共に宣戦会議に参加。戦争では「師団」「眷属」にも属さない「無所属」であると表明し、現在は静観している。極東戦役停戦後、パトラと婚約し、同時に年齢、および結婚することによるヒステリアモードの能力の低下を理由に引退を表明している。
- 携帯している武器は、コルト・シングル・アクション・アーミー(ピースメーカー)と、分離連結が可能な大鎌「サソリの尾(スコルピオ)」。戦闘時には、目に見えない程のスピードで繰り出されるピースメーカーでの早撃ち「不可視の銃撃(インヴィジビレ)」と、長い三つ編みに隠された無数の金属片による斬撃、そしてその金属片を連結させたスコルピオを用いた攻撃とで遠近共に無類の強さを誇る。また、不完全ながらも「条理予知」を扱える。
- 水蜜桃(すいみつとう)
- 声 - 斎藤千和
- アニメ版『AA』に登場。夾竹桃の姉で、本名は鈴木蜜子[6]。26歳だが外見は緑色のショートヘアーの少女であり、妹以上に実年齢より若く見える。物静かな妹と比べ饒舌で、かつ口調が下品。ガトリング銃やグレネードランチャーを搭載した戦闘用特殊装甲車両を操る。
- 妹のバックアップのために武偵高近辺に潜伏していたが、あかりに逮捕された妹を奪還すべく現れ、アリアとあかりと交戦する。最後は2人に加え志乃ら仲間たちとの連携攻撃によって装甲車両を停止させられ逮捕、その後妹と共に司法取引を行った。
星伽神社
- 星伽 白雪(ほとぎ しらゆき)
- #バスカービルを参照
- 星伽 粉雪(ほとぎ こなゆき)
- 声 - 小澤亜李(CR緋弾のアリア)、新田ひより(『AA』アニメ)
- 白雪の2歳下の義妹。黒髪のセミロングで端正な顔立ちの美少女であるが、大の男嫌いで、事故とはいえキンジに押し倒された時は10回ほど御祓を行っている。星伽の規則を忠実に守る真面目な性格。姉の白雪が大好きで、お揃いの巫女装束を身に纏う。そのため、白雪が慕っているキンジに対して少し目つきがキツかったりする。
- 星伽家からの言付けを届けるために武偵高へやってきたが、白雪をつれて帰ることも目的であった。白雪を奪った武偵や武偵高、そしてキンジの批判を繰り返したが、騒動から救ってくれたのがキンジであったため、武偵を侮辱していたことを謝り、今度は本当の「学園見学」に来ると言って帰って行った。
- 武器は懐刀。
- 星伽 風雪(ほとぎ かざゆき)
- 白雪の1歳下の妹。スラッとした体型の黒髪美女で、和弓の名人。クールな性格であり、常に敬語を使う。
- 海外の教会や寺院との外交を担当する星伽巫女であり、ウルスに伝わる「璃璃色金」についての伝承をキンジたちに話した。
- 星伽 霧雪(ほとぎ きりゆき)
- 白雪の妹。
- 星伽 華雪(ほとぎ はなゆき)
- 白雪の3歳下の妹。「○○しやがってます」など丁寧語の中に荒い口調が混ざっている。
- 恋敵への嫉妬や想い人との妄想に浸る白雪と志乃に内心呆れるなど、粉雪とは違い姉を冷静に見る目は持っている。
- 本編より3、4年後の世界を描いた「やがて魔剱のアリスベル」では、居鳳高のI組(ヤパンセ)に在籍している。
- 武器は薙刀。
極東戦役参加勢力
ジーサード・リーグ
GIIIと同じ人工天才や、元はGIIIの追手だった者たちで構成されている武装集団。当初は中立だったが、リーダーであるGIIIがキンジに敗北したことにより、師団に帰属する。
- GIII(ジーサード) / 遠山 金三(とおやま きんぞう)
- 元アメリカのRランク武偵。IQは290で、非公式ではあるが幾つものオリンピック記録を塗り替えている。
- その正体はアメリカ政府の機関ロスアラモス・エリートにより生み出された人工天才(ジニオン)であり、その実力はロスアラモス脱走時に追ってきた武装軍人を素手で倒すほど。キンジの父遠山金叉の遺伝子を50パーセント受け継いでおり、遺伝子上はキンジの半弟にあたる(ただしキンジとほぼ同時期に生まれたため、GIIIの方が兄の可能性もある)。そのためHSSも使える。サードの場合トリガーは芸術品・美術品を見るとβエンドルフィンの注入が行われる。
- 研究所にいた頃、自身の唯一の理解者だったサラ博士を亡くし、彼女を救う術を求め、かなめを連れて脱走した。以降は追手を差し向けられるも、自身に辿り着いた者を高いカリスマ性をもって配下に加え、世界各地の紛争を渡り歩いてきた。その過程で幾度も負傷しており、左腕は義手となっている。
- 性格は短気かつ凶暴。己を慕う部下達に対しても傲慢な態度が目立つが、11巻でかなめと闘った際に彼女のためを思いわざと手を抜いたり、キンジとの決闘では部下達を巻き込むまいとしてその場から彼等を撤収させ、尚且つ自分が敗北した時に備えて何があってもいいよう各々に大金を予め渡しておくなど、根本的な部分ではお人好しと言え優しい一面が窺える(キンジ曰く「ツンデレ」)。キンジ同様恋愛ごとには疎く、年上の女性に弱い。
- GIV(かなめ)を送り込み、「双極兄妹」の実現を試みるも失敗。彼女を呼び戻し、緋弾を持つアリアを手に入れようとキンジに戦いを挑む。互いに全力のHSSを発現させた上で戦うも敗れ、自分を救おうとするキンジを助ける形で海に落下するが、後日生き残りカリブ海近くで療養している旨、そしてキンジを「兄さん」と呼び(以降は「兄貴」呼びで定着している)、「かなめをよろしく頼む」というメッセージをキンジに送った。
- その後すぐに日本に戻り、金叉の隠し子と偽ってキンジの実家に居座っている。口の悪さは変わらないが、キンジを慕う気持ちが強まっている。「金三」とは祖母から「チーサンド」と間違われて呼ばれるためにもらった日本名。GIII (Golden Cross Third) のほぼ直訳から。本人はこの呼び名を気に入っていないのか、祖父母以外はこの呼び方を認めていないものの、嫌がらせ半分で遠山家全員からこの呼び名で定着する。
- 決まった武装は持たず、基本は徒手格闘戦で戦う。使用する体技はキンジのものとほぼ同一だが、独自の英名で呼称している。
- 遠山 金女(とおやま かなめ) / GIV(ジーフォース)
- 作中表記は「かなめ」。ロスアラモス・エリートにより生み出された人工天才の一人。遠山金叉のHSSの遺伝子を組み込まれている、キンジの遺伝子上の「妹」。
- 理論上存在しうる「双極兄妹」のパートナーとして見定めたキンジに接触し、勝手に「妹」を名乗り行動を共にする。キンジに対して強烈な思いを抱いており、彼が他の女性と一緒に居ることに激しい嫉妬心を抱いて性格も凶暴化する、いわゆるヤンデレ。口癖は[背徳]。
- 10月下旬、アリア・白雪・理子・レキをそれぞれ1体1で倒し、キンジに近づくため東京武偵高にインターンで編入する。かなめという名は校内で兄妹だという辻褄を合わせるため、遠山家の人間の名に付く「金」と女性を表す「女」をキンジが組み合わせ命名したもので、本人もこちらを気に入って用いている。
- 自身のHSS発現を目指す傍ら、人工的に付与された女人望「人工女人望(アイドルフェイク)」を用いて校内の女子を掌握、自分とキンジの敵を排除するための『兵隊(ともだち)』にしようと目論み、同じく女人望を持つあかりとその仲間たちの関係を悪化させ互いに潰し合うよう暗躍していた。しかし、前者の目的を達成こそしたものの、「女性のHSSは弱くなる」ことが判明し自分の存在意義を見失う。しかしキンジやあかりに諭され、自分の新たな価値を探すことを決意、あかりと仲直りし正式な友達になった。。
- バスカービルの女子からは徹底的に目の敵にされ、白雪とランバージャックを行うも、ジャンヌとの連携の前に敗れる。しかし、この一件と体育祭での共闘でバスカービルの女子とは和解した。
- GIIIとの戦いでは「強い者には逆らわない」という方針から再びバスカービルの女子と戦うも、キンジの説得でGIIIに特攻。反撃されて重傷を負うも、カナに助けられ、ワトソンと白雪の治療で回復した。後にGIIIと仲直りし、一緒にキンジの実家に居座っている。
- 武器は先端科学兵装(ノイエ・エンジェ)(単分子振動刀〈ソニック〉・電弧環刃〈アーク・エッジ〉・磁気推進繊盾〈P・ファイバー〉)を扱い、バスカービルの女子全員を一人で倒すほどの実力を持つ。ルールありの「決闘」では制限がつくものの、ルール無用の「戦争」であれば本来の他を圧倒する実力を発揮する。
- ジーサード・リーグでは斥候や哨戒、破壊工作、リーダー代理を担当。
- 九九藻(つくも)
- GIIIの部下の1人。狐の妖怪だが、玉藻よりは格が低い。七九藻(ナグモ)、八九藻(ヤクモ)という名の姉がいる。
- GIIIの身辺警護を担当。GIIIに好意を寄せているが、GIIIは全く気づいていない。
- アンガス
- GIIIの部下の1人で元はアメリカがGIIIを消すために、CAG(デルタフォース)から送られた暗殺者。
- GIIIとの戦いの後遺症で満足に戦うことはできないが、主に車の運転や、装備の調整などバックアップを担当。
- アトラス
- GIIIの部下の1人で元はアメリカがGIIIを消すために、陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の第7特殊部隊から送られた暗殺者。
- 主に前衛を担当。「豪快に」が口癖であり、P・A・A(パーソナル・アーセナル・アーマー)という先端科学兵装の鎧を装備する。
- コリンズ
- GIIIの部下の1人で、元はアメリカがGIIIを消すために、米海軍特殊部隊(SEALs)から送られた暗殺者。
- 主に前線支援と、資金調達を担当。黒人で顔に包帯を巻いており、オカマ口調。口の中にニードルガンを装備している。
- ロカ
- GIIIの部下の1人で、元はロシア連邦保安庁(旧KGB)の命令で、GIIIに挑んだ超能力者の暗殺者。
- 意識を向けた相手の心を読むことができる。
- マッシュ・ルーズヴェルト
- GIII・かなめとは別のセクション『R』シリーズで生み出された人工天才・RIII。
- 小柄で身体能力が格段に低い代わりに、IQ407という超人的な頭脳を持つ。先端科学兵装よりも優れた超先端科学兵装(トランサンデ・エンジェ)を操り、LOOもその成果の一つ。
- LOOを従え瑠瑠色金を保管するエリア51を守護していたが、キンジやジーサードに突破されたことで敗北、GIIIの勧誘を受けリーグに加わった。
- LOO(ルウ)
- LOOとしか喋らない、人型白兵戦機に乗り込んでいる、見た目が小学生程度の少女。ジャンヌは「ルー」と呼んでいる。
- その正体はアメリカの開発したガイノイドであり、普段はマッシュが従えている。遠隔操縦中は人間らしく振舞うが、自律機動中は動作が機械のようになる。
- 蒸気機関車でエリア51に向かうキンジたちをP・A・D(パーソナル・アーセナル・ドレス)を装備して空襲するが、アトラスに退けられた。その後、マッシュがジーサード・リーグに加わったことで、同じく戦力になった。
藍幇(ランパン)
- 曹操(ココ)姉妹
- 秘密結社「藍幇」の構成員であり、かの中国の群雄曹操孟徳の子孫である四つ子の姉妹。全員黒髪のツインテールにお揃いの中国の民族衣装を着ており、一瞬見ただけでは姉妹の見分けがつかない多胎児。中国語訛りの日本語で喋る。
- 第6巻の修学旅行Iでは狙姉・炮娘・猛妹の3人が、キンジとレキに短機関銃付きのラジコンヘリやシャー・ペイを使って夜討ちを仕掛ける。さらにはシャボン玉が弾けて酸素に触れると爆発する「泡爆(バオパオ)」という気体爆弾を使ってレキに瀕死の重傷を負わせた。
- 第7巻では再び3人がキンジ達の修学旅行Iの帰路の新幹線に加速させなければ爆発する「加速爆弾(ハリー・アップ)」を仕掛け、日本政府に身代金を要求し、キンジを藍幇に勧誘するために再び現れる。
- 「万能の武人」、通称「万武(ワンウー)」を自称しており、孫子の兵法を用いて自分たちの適切なタイミングと有利なポジションを取り、多胎児ならではのチームワークを生かした戦い方をする。
- 孫子の兵法でキンジを追い詰めるが、後に参戦したレキとアリア、そしてキンジの息の合ったチームワークに敗れ、3人揃って東京駅で逮捕される。
- 第12巻終盤より前述の3人の妹である機嬢が登場する。
- 『AA』ではこの内の一人がイ・ウー時代に「特戦隊」としてあかりの故郷の襲撃に関わっている。
- 狙姉(ジュジュ)
- ココ姉妹の長女で狙撃戦に優れ、ヘリの操縦もできる。狙撃範囲は2180メートルでありレキの絶対半径(キリングレンジ)をも上回る狙撃の達人。
- 修学旅行Iにおいては先手の狙撃でキンジとレキを急襲し、二人を森に誘導して持久戦に持ち込むが、レキが放った閃光弾と音響弾により微光暗視照準器と集音器を失い戦線を離脱する。
- 第7巻の新幹線での決戦では、ヘリで駆け付け途中から参戦。アリアを狙撃するが弾丸をヒステリアモードのキンジに銃弾撃ち(ビリヤード)で弾かれ、逆にアリアとポジションを入れ替えたレキの反撃を受け、体勢を崩される。途中で敗退したかに見えたが実は新幹線の側面にしがみ付いており、新幹線が東京駅に停止した時に再び姿を現す。狙撃銃でキンジに発砲するもキンジの銃弾逸らしでかわされ、直後にレキが放った精密狙撃により戦闘不能になった。
- 携帯している武器は、M700。
- 炮娘(パオニャン)
- ココ姉妹の次女で銃撃戦に優れる。三女の猛妹と同じく香港からの留学生として武偵校に潜入。銃技においてはキンジ、アリア、カナ級の腕前であり、「水投げ」ではアリアを奇襲し、銃撃戦で引き分けている。
- 修学旅行Iでは炮娘と狙姉から逃げるキンジとレキに追い打ちをかけようとしたが、白雪達の登場で退却した。
- 第7巻では猛妹と共にキンジたちの新幹線を襲撃し、得意の銃技でキンジを襲うが途中で参戦したアリアとレキのチームワークに逆に追い詰められ、猛妹と一緒にアリアに捕縛される。
- 携帯している武器は、UZI。
- 猛妹(メイメイ)
- ココ姉妹の三女で格闘戦と爆弾戦術に優れる。格闘戦では自身のツインテールを使い相手の首に巻きつける裸絞めを得意とする。イ・ウーには「ツァオ・ツァオ」という呼び名で天才技師として滞在していた時期があるため、理子とも面識があり、理子に「武偵殺し」事件に使われた「減速爆弾(ノン・ストップ)」の作り方を教えたのも彼女である。
- 2学期の始業式当日の香港からの留学生として次女の炮娘と共に武偵高に潜入し、「水投げ」においてキンジを奇襲し格闘戦で勝利する。修学旅行Iでは狙姉と共にキンジとレキを急襲し、暗闇に紛れて爆泡を放ち、レキに重傷を負わせる。
- 第7巻ではキンジたちの新幹線を襲撃し、キンジを上記の裸絞めで苦しめるが、突如ヘリから放たれたレキの狙撃によりツインテールを断ち切られ、アキレス腱を損傷し、アリアに捕縛される。
- 携帯している武器は、柳叶刀と戦扇。
- 機嬢(ジーニャン)
- ココ姉妹の四女。眼鏡を掛けている。
- 戦闘は得意ではなく、車両や武器開発などの後方支援担当。商売目的でイ・ウーに出入りしていたこともあったが、その度にリサに値切られては頭を抱えていた。
- 諸葛 静幻(しょかつ せいげん)
- 藍幇に所属する色鮮やかな中国服を着用した、丸メガネをかけた細目の男。かの三国志史上稀代の名軍師諸葛亮孔明の子孫。
- 香港藍幇のまとめ役でありかなりの知略家だが、かつてはシャーロックとも渡り合った戦闘能力を有していた。しかし現在は不治の病に侵されており、自分がいなくなった後の香港藍幇の行く末を憂いている。そのためキンジの人を纏める能力があると考え、香港藍幇に取り込もうとしていた。
- 戦宣会議では藍幇の大使を務め、修学旅行IIで香港を訪れたバスカービルに戦いを挑む。
- 猴(コウ)
- 極東戦役における藍幇の代表。名古屋武偵女子校の制服を着用した少女。
- その正体は人間ではなく、闘戦勝仏こと孫悟空。年齢は2千歳以上とされる。玉藻からは日本の鳳と並ぶ化生界の巨頭と呼ばれ、敵ばかりか味方からも恐れられている。
- 如意棒と呼ばれる瞳から発するレーザービームでジーサードを一瞬で倒した。如意棒は一度使うと次に使えるようになるまで22〜24時間ほどかかる。『どんなものでも貫ける矛』と称され、かつて貫けなかった物は中国が想定した大和の主砲防盾(厚さ67センチメートルの高張力鋼)のみ。
- 大昔に当時皇帝の実験で倭の国(日本)の巫女の秘術によって武神の人格「孫」を人為的に付け足された。普段は猴と呼ばれる主人格が生活しているが、戦闘は孫が担当する。ただし、猴は性格ゆえに戦うのを嫌っているだけで、猴も孫と同じく戦闘は可能。
- 人格の入れ替えは猴の意思によってもできるが、秘術の欠陥によって外部の人間によって人為的に入れ替えられる。かつては三蔵法師によって猴の同意のもと行われていたが、今はパトラが作り出した術を藍幇が使用することで、猴の意思に関わらず強制的に入れ替えている。
- 猴は幼い見かけの通りおっちょこちょいだがジーサードを殺してしまったと思っていたことをキンジに謝罪するなど、まじめである。この性格故にココたちからはいじめられている。名古屋武偵女子校の丈の短い制服を着ているのも狙姉に着せられた時に狙姉が気に入ったためにそれ以後も着せられているだけで、別に猴が好んで着ているわけではない。
- 孫は幼い見かけのため恋愛ができずにいたため恋愛に憧れており、好戦的な性格のためヒステリアモード時のキンジのことを少なからず好いている。その正体は色金の力によって生まれた不完全な緋緋神である。
- 武器は青龍偃月刀などの長柄の武器。技は右眼から放つレーザー「如意棒」、瞬間移動を行う「斛斗雲」など。
その他参加者
- メーヤ・ロマーノ
- 長いブロンドの髪に純白のローブに身を包んだ美人。二つ名は『祝光の聖女』(敵からは『祝光の魔女』)。十字架に似た大剣を背負っている(かなり重く、持ち上げたキンジがよろけるほど)。日本人とイタリア人のハーフである。年齢は18歳。バチカンで祓魔師(エクソシスタ)としての叙階を受け、ローマ武偵高では殲魔科(カノッサ)の5年に在籍している。金一とは犯罪捜査を共にしたことがあるため面識がある。
- 普段は大人しい口調で喋るが、怒るとかなりの毒舌になる。カツェ=グラッセやヒルダといった魔性の存在を害悪と見なしており、それらを殲滅し、絶滅させることを目的としている。I種超能力者であり、能力は戦運が良くなること。仲間を疑うと効果が薄れる。能力使用後は大量のアルコールを摂取するが、まったく酔わない。
- 宣戦会議ではバチカンの原則に従い、「師団」に所属した。しかしバチカンに忠誠を誓ったためバチカンに師団の状況を報告しており、バチカンが眷属側に情報を流していたため結果的に師団の情報を眷属側に流すことになった。
- 玉藻(たまも)
- 白面金毛の天狐と呼ばれる狐の妖怪。建仁2年生まれの808歳で先代の遠山家の侍・星伽家の巫女やパトラの曾祖母とも親交があった。本来の姿は大狐であるが、現代では尖った耳に尻尾を生やした少女の姿に変化している。少女の姿をしているのは本人曰く「不審がられないようにする」ためである。背中に賽銭箱をランドセルのように背負っている。
- 代々人間と色金の間柄を見張り、濫用・悪用を防いできた一族であり、色金について豊富な知識を持っている。
- 86年前の戦役では「眷属」に所属していたが、今回の宣戦会議では「師団」に所属することを表明。鬼祓結界を貼り、度々キンジの元を訪れては戦役の状況について報告している。
- 携帯している武器は無いが、式神を使ったり、広範囲に渡って結界を長時間張るなど膨大な力を持っている。
- ヒルダ
- ブラドの娘。吸血鬼であり、作中では「竜悴公姫(ドラキュリア)」とも呼ばれている。金髪ツインテールにゴシック&ロリータの衣装を着込み、背中には蝙蝠の翼が生えていて、空を飛ぶことができる。
- 雷を操るII種超能力者で、紫電の魔女と呼ばれる。この超能力を用いて影に潜るなどの魔術めいた技が使える。また催眠術を用いて相手の記憶を曖昧にしたり、体の自由を奪ったりもできる。
- 裏切り者を再度取り立てる時にはコウモリ型のイヤリングを付けさせる。これは竜悴公家の正式な臣下の証で、外そうとしたり、ヒルダが念じると弾け飛び、毒蛇の腺液が傷口から入り10分で死に至る猛毒が封じ込められている。
- 宣戦会議では「眷属」に所属することを表明し、乱入したアリアの隙を突いて殻金七星を破り、手に入れた5枚を他の「眷属」と分配して姿を消した。スカイツリーでキンジ達と戦闘した後は、「師団」に加わった。
- キンジ達との戦闘に破れ重症を負い運び込まれた病院で輸血が必要になり血液を理子が提供したことから、かなめに破れ入院している彼女を見舞おうとしたりと心境に変化が生じる。理子の影の中にいることが多く(理子本人は、彼女の心境の変化に気がつきながらも過去の確執により完全には和解はしていないが、お見舞いの品を文句を言いながらも受け取ったり、影の中にいることに対しても追い出そうとしないなどわずかに関係に変化はみられる)あくまで理子を助けるためと言いキンジ達の手助けをするいわゆるツンデレ状態になっている。
- 戦闘では棺型の変圧器を使って街から電気を奪って放電する「雷球(デイアラ)」を使い、80パーセントの力でも帯電装備していたワトソンが気絶してしまうほどの威力を誇る。逆に肉体から放てる電気は少ない。
- また、自身に雷を受けることで「第3態(テルツァ)」になることができる。全身を青白く激しい電光が覆い、近づくだけで黒焦げにされてしまうほどの勢いがある。この形態では槍の石突きを足元に突いただけでコンクリートの床に稲妻が走り、蜘蛛の巣のようなヒビを入れることができる。さらにブラド以上の怪力を誇る。ブラドのような「第2態(セコンディ)」もあるが、身体が醜く膨れるからキライだと言って披露していない。
- ブラドと同じく体の四か所に弱点の魔臓の位置を示す白い目玉模様があるが、外科手術で魔臓の位置を変えているため、本人もどこに魔臓があるか把握していない(手術した医者にも口封じをしている)。
- 武器はムチと金色の三叉槍だが格闘戦は苦手。アリアを殺そうとした時には小型のチェーンソーも使った。
- カツェ=グラッセ
- 魔女連隊の9代目連隊長。黒髪おかっぱ頭の魔女。「厄水の魔女」と呼ばれている。容姿はベルベットのローブに黒のとんがり帽子を被った典型的な魔女そのもの。右目には臙脂色の眼帯をしており、そのマークは旧ナチス・ドイツのハーケンクロイツ。勝気な言動に加え非常に好戦的な性格で、メーヤとは敵対関係にある。イ・ウーにも在籍していたが、魔女連隊に帰隊するため自ら中退した。
- 二つ名の通り、「厄水行」と呼ばれる魔術で水を自在に操ることができる。
- 宣戦会議ではメーヤと仲間になることを拒み「眷属」に所属することを表明する。その後、ヒルダから殻金を受け取り、姿を晦ました。藍幇がバスカービルに敗北したのを見て香港ごと殲滅するためにタンカー「シーマ・ハリ号」をジャックしてバスカービルに宣戦布告した。年明けにフランスにてキンジと戦うが、成り行きで彼に救われる形になり、彼に惚れ、自身の使い魔にして「眷属」に引き込もうとしている。
- 携帯している武器は金メッキが施されたルガーP08と、装飾が施された短剣。
- リサ・アヴェ・デュ・アンク
- イ・ウー残党主戦派の一人。イ・ウー内では会計、および看護、そしてメイドをしていたが、ブラドほどではないが類稀な治癒能力を備えているので眷属では自爆テロのような役割をさせられており、それに耐えかねてイタリアでワトソン達のホテルに対戦車弾を撃ち込んだ後に脱走。逃走中、同じく師団からも追われる身となったキンジに出会い、共に逃走する。
- 武人に仕えてきた一族の出で、イ・ウーに入ったのも仕えるべき「勇者様」を探すためだったが見つからず、オランダにてキンジを主と見込んでキンジのメイドになる。シャーロックはリサの勇者様のことを「東から来る目つきが悪くて喋り方がぶっきらぼうで、女たらし」と条理予知している。
- 有事の戦闘力こそほぼ無いが、会計士・メイドとしての腕は超一流で、炊事・洗濯は勿論、買い物も交渉ができるのならば7割ぐらいならばまけさせることができる。イ・ウーでも核燃料を8割引で購入してきたほど。
- しかし、その血筋には吸血鬼のライバルとされる「ジェヴォーダンの獣」という「百獣の王」の力が宿っている。発動する鍵は「満月」と「死の淵(アゴニサント)」で、発動すると金色の狼の姿へと変貌する。いわゆる狼女である。ブラドやヒルダと違って変身すると理性を失い、完全な獣と化す。イ・ウ―時代に理子とは面識があり、そのころから気合いを入れれば耳と尻尾を出せた。くしゃみをするだけでも出てしまう。
- 極東戦役停戦後は、キンジに付いてくる形で日本にやってきて、武偵高の2年A組(救護科)に編入した。B・W・Hは90・58・83。誕生日は8月2日。
- セーラ・フッド
- イ・ウー残党主戦派の一人。通称「颱風(かぜ)のセーラ」。かのイギリスの義賊にして弓の名手ロビン・フッドの子孫。祖先同様に弓の名手で、後の歴史のどこかで魔女と交わったらしく、風を操って2km先まで継ぎ矢ができるほど。更には矢の軌道も風で変えてキンジの銃弾撃ちを破って見せ、逆に弓で銃弾撃ちまで使って見せた。また、「巨視報(マクロユノ)」と言う死期の近い動物や人間の動向を読むことができる。この的中率はほぼ100%である。極東戦役停戦後は鬼一族に傭兵として傭われて共に行動している。また自分で風速50m以上の烈風を起こす竜巻地獄(ヘルウルウインド)を発動できるが、発動時にスカートの中のパンツが見えてしまうので、他の人の視線を誘導しておく必要がある。
- 好物はブロッコリー。
- 原田静刃(はらだせいじ)
- →詳細は「§ 原田静刃」を参照
- 立花・氷焔・アリスベル
- 『やがて魔剱のアリスベル』のヒロイン。妖刕と同じく、眷属側に雇われた傭兵。通称「魔剱(まけん)」。
- 「魔女狩り魔女(マッギハンターマッギ)」とも言われ、遠くから敵を狙撃する魔術(荷電粒子砲)を使い、メーヤを一撃で戦闘不能にした。
- 去り際、キンジに藍幇にこれ以上関わらないように忠告した。
鬼一族
- 覇美(ハビ)
- 部下から「第六天魔王」と呼ばれる、トラジマ模様の毛皮を着た10歳ぐらいの鬼の少女。生花を差したバサバサ髪の下に2本のツノが生えている。自身の身長を上回る大斧を持っている。閻など他の鬼から敬われている。
- 宣戦会議では「眷属」に所属することを表明する。
- その後、ヒルダから殻金を受け取り姿をくらました。その後はキノクニにいたが、殻金を取り返しに来たキンジと戦って破れ、殻金を失う。しかしその殻金は効力を失っていた。
- 閻(エン)
- 覇美の護衛の鬼の内の一匹。イケメン顔をしている。源頼光と戦ったことがある。身長は2mを超え、力はあるが状況判断が甘くて遅く、罠に引っかかりやすいタイプだとキンジは言っている。キンジとの富嶽での戦闘でキンジに角を1本折られている。持っている金棒は青砡六角(せいぎょくろっかく)。ビッグ・ベンでの対決では絶花を繰り返すうち心に隙が生じ、キンジに敗れた。常に覇美の手下として生きてきたが、アリアを緋緋神化させることについては覇美に反対した。キノクニから飛び立った富嶽上では緋緋神に乗っ取られた覇美、アリア、猴を救うためキンジと共闘するが、覇美の玉座に拘束され、墜落する富嶽と運命を共にした。
- 津羽鬼(ツバキ)
- 黒髪ロングの細身な鬼。閻を「姉様」と慕っている。動くスピードが早く、当て身でアリアを失神させた。ロンドンでAH-1 コブラを運転していたが、ヘリを飛ばした経験はそれまで無かった。ヘリ上の戦闘でサイオンに敗れた。
- 壷(コン)
- 常に壷の中に入っている褐色の鬼。手が4本あるため、高速で作業をこなすことができる。また壷は吸盤になっており、張り付いて回転することもできる。語尾に「おん」がつく。イ・ウーでは天才技師として扱われていた。壷の中にアリアを閉じ込めていたが、アリアが出てきたため4本の手で山刀を四本持ってアリアと対決したが、超能力で真の双剣双銃を完成させたアリアに敗れた。シャーロックのことが好きであり、キンジを介してラブレターを渡している。
遠山家
- 遠山 金一(とおやま きんいち) / カナ
- →詳細は「§ 遠山金一」を参照
- 遠山 金次(とおやま キンジ)
- →詳細は「§ 遠山金次」を参照
- 遠山 金三(とおやま きんぞう) / GIII
- →詳細は「§ 遠山金三」を参照
- 遠山 金女(とおやま かなめ) / GIV
- →詳細は「§ 遠山金女」を参照
- 遠山 金叉(とおやま こんざ)
- キンジの父親。武偵制度が日本に導入される前、法務省直属の武装検事として殉職した故人。
- 身長2メートルを越す大男であり、デザートイーグルを使いこなす。
- 「静かなる鬼(オルゴ)」と呼ばれ、人のレベルを超えた殺気を放つ。しかし、職務上で人を殺しても罪に問われない武装検事ながらも、生涯人を殺したことはない。
- 金一に攻撃よりの48の技、キンジにカウンター・防御よりの52の技を継承している。
- 1989年のSDAランクでは、総合で8位に載っている。
- MI6のエージェントであるサイオン・ボンドの前任者に唯一勝った人物。
- 遠山 鐵(とおやま まがね)
- キンジの祖父。元帝国海軍少尉で零戦のパイロット。撃墜された後、旧日本領のブレスク島に泳いで辿りつき、その翌々日に現れた米陸軍300人を1人で食い止めた伝説を持ち、アメリカからは今なお警戒され、GIIIも「ダイハード」と呼んで敬意を表する人物。
- 現在は整体師兼ギャンブラーとして暮らしている。また非常にスケベで、グラビア写真を大量に所持しており、HSSを誰もが嫌がる旧名の「返對(へんたい)」と呼び、「遠山家は自在に返對してこそ一人前」と言い張る。
- 遠山 セツ(とおやま セツ)
- キンジの祖母。嫁ぐ前からどこかの戦闘的な一族だったらしく、遠山家の武術も一部マスターしていて、夫のセクハラ発言に対して突っ込みに奥義の「秋水」を放っている。
公安0課
- 獅堂 虎厳(しどう とらお)
- 大柄な男性。25歳。現在は東京地検特捜部に所属している。10数年前に死亡したはずの金叉を知っている発言をしている。
- キンジと戦ったが桜花の出だしを止めることで技を出させないなど、今までの相手とは違うことを印象付けた。8倍桜花をわざと打たせ、まともに食らっても立っていた人物。
- 先天性筋形質多重症という体質で、常人の256倍の力が出せる。その筋肉で多少の攻撃ではびくともしない。
- 東大寺にある金剛力士のモデルとなった仁王の子孫。
- 伊藤 可鵡韋(いとう かむい)
- 旧0課に所属する白学ランを着た少年。15歳。0課では尋問を担当している。アクセスという自身の中で戦闘力段階的に変える技を持つ。
- ノチゥという相手の経穴に指突を打ち込み、激痛を味わわせる技の使い手。その形は北斗七星を描くように相手に7発打ち込む。4つの経穴を打たれて立っていたのはキンジが初である。
- 実姉である伊藤マキリを追っており、0課のスカウトに応じた経歴がある。
- 使用銃器はM93R。
- 灘(なだ)
- SDAランキング19位の青年。撫で肩を気にしている。実家は和菓子屋。女好きであり、よくナンパをしている。
- 大門坊(だいもんぼう)
- 獅堂よりも大柄な僧兵。静刃と共に0課の超能力担当。
- 原田静刃(はらだ せいじ)
- 『やがて魔剱のアリスベル』の主人公。眷属側に雇われた二刀流の傭兵。通称「妖刕(ようとう)」。
- キンジを襲うが、ヒステリアモードを発動させていなかったために偽物と思って見逃す。その際にキンジの死を予見し、後にそれは的中することになった(ただし、キンジ自身が蘇生することまでは予見できなかった)。
- 0課での活動をボランティアと語り、キンジが関わったときだけ出動する。
- 錦糸町で鵺と共にアパートで暮らしており、そのアパートは度々0課の集いの場と化している。
- 武器は2本の刀とレイジングブル、ショットガン。
- 鵺(ぬゑ)
- 目の色が赤と青でピンクの髪の少女。一見すると少女のようだが静刃いわくかなり年上。キンジは玉藻のようなものと解釈している。特技は怪我の治癒や呪いの解呪。キンジの怪我の治療に使用した軟膏は、本人いわく自身の分泌液である。酒を飲むのが好きである。
その他
- ハイマキ
- レキが飼っている雄のコーカサスハクギンオオカミ。(モデルはホッキョクオオカミ)元々はイ・ウーのブラドが刺客として送り込んだ内の一頭であるが、レキが手なずけたことで彼女に懐き、現在は武偵犬としてレキの部屋で一緒に暮らしている。魚肉ソーセージが大好物。
- 主人であるレキの命令には忠実であり、彼女を守るために何度も重傷を負っている(ココ戦ではシャー・ペイ多勢と戦い負傷しながらも生還)。名前の意味はモンゴルなどの言語で「シロ」。
- 神崎 かなえ(かんざき かなえ)
- 声 - 大原さやか
- アリアの母親で曲線を描いた長い髪をした、白磁の肌の美人。キンジ曰く「母親というより、年の離れたお姉さん」。
- イ・ウーに「武偵殺し」をはじめとした冤罪を被せられ服役中の身となっており、自分の無実を証明すべく無茶しがちなアリアのことを常に気にかけている。
- 物語開始時は高等裁判所にて係争中であったが、アリアの手により引き出された理子・ブラド・ジャンヌの分の証言では刑を軽減しきれず、最高裁までもつれこんでいる。その理由は緋緋色金について全てを知っていたがためだったが、その緋緋色金が宇宙に帰されたことで拘束される理由がなくなったため、星伽から圧力をかけられた日本政府が動いたことで釈放された。
- メヌエット・ホームズ
- アリアの異母妹。14歳。
- クォーターであるアリアと異なり純血の英国人。曾祖父ゆずりの推理力を持っていて、女王陛下の諮詢を仰せつかったことがある。両足が不自由で車椅子生活。サシェ、エンドラの双子のメイドがいる。推理の際の口癖は「小舞曲(メヌエット)のステップの如く順を追って」。
- またアリアがトランプ柄のパンツを穿いているのは、過去メヌエットにポーカーで負けており、その罰ゲームだと言うことがリローデッドの6弾によって明かされた。
- 19巻で本編に登場。色金の秘密を聞きだしに来たキンジをいきなり空気銃で撃ち、推理とバリツで完全に手玉に取った後、キンジを気に入って「自分を満足させて星10個集められたら色金の秘密を教える」と賭けを持ちかける。
- 推理力と天才的頭脳に物を言わせた毒舌でキンジ曰く「舌で相手を殺せる」。しかし、その頭脳が逆に不況を買って学校ではイジメに合い、その相手を言葉で切り続けた結果、学校から登校禁止を言い渡されて以後、典型的な引きこもり生活を続けている。以降「ムニュエ」という名前で日本に住む鈴木桃子(ハンドルネーム:モモコ)とネットゲームを楽しんでいる。
- アリア大好きでアリアの物は(アリア本人とキンジ含めて)自分の物にしたがる。
- ハワード
- クリーヴランド公の王子。メディアへの露出はまれである。昔は軍にもおり、陸軍では爆発物処理班で座学のみ学んだ。アリアを自らの護衛とし、ゆくゆくは妻にめとろうと考えている。しかし、EDであることがメヌエットにより暗示されている。
- サイオン・ボンド
- MI6の00セクションのナンバー7で殺しのライセンスを持つ。前任者(戸籍上の養父)はソ連でもアメリカでも無敗だったが、遠山金叉にだけは敗れた。ヒステリア・モードのキンジを格闘で圧倒する実力を持つ。鬼との対決でキンジと共闘する。
- 山根 ひばり(やまね ひばり)
- スーツを着こなしたショートカットの女性。身長は170㎝ほど。キンジと同じ美浜外語高イタリアコースの生徒。高校生ながら週刊文秋の雑誌編集記者[7]である。
- ネタをお金で買わないことをポリシーにしており、雑誌なんて嘘だらけだと罵ったキンジの意表を突き、逆に好感を得た。
- 不知火の尾行に気づくなど記者としての腕は確かであり、カナを追って武偵庁に侵入して半日気づかれないほど[8]。そのあと、武偵庁に侵入したことで書類送検されている。
- キンジのトラウマとなった金一が関わったシージャック事件の記事を書いた人物。だが、彼女の書いた記事は事故の客観的事実と武偵制度に対する不備しか記載されておらず、彼女の説得により改めて記事に目を通したキンジは今までの誤解を認めた。
- 女将(おかみ)
- 声 - 堀江由衣
- アニメ第13話に登場。キンジ達が訪れた武偵指定研修村の温泉宿「かげろうの宿」女将。若く見えるが還暦。昔、綴梅子とも組んだことがある元武偵のくノ一で、引退後温泉の女将になる。先祖は世直しの旅をするお爺さんを助けるくノ一で、先祖代々お風呂が好きな家系。
- 宿に現れた幽霊らしき少年に綴と共に逆海老縛りにされてしまうが、朝になるとキンジ達が温泉に来たこと自体覚えている人はいなかった。
- 間宮 ののか(まみや ののか)
- 声 - 水瀬いのり
- 『AA』に登場。あかりの2歳下の妹で、中学生。ドジな姉を支えるしっかり者。志乃から密かに気に入られている。
- 2年前にイ・ウー特戦隊の襲撃を受けた際に夾竹桃から符丁毒を打ち込まれており、「武偵殺し」によるバスジャックが起きたその日に毒が発症し視力を失ってしまうが、あかりに逮捕された夾竹桃が解毒法を自白したお陰で回復した。
- 間宮 みすず(まみや みすず)
- 声 - 早水リサ
- 『AA』に登場。あかりとののかの母親。娘たち同様、童顔だが巨乳。一見淑やかな雰囲気の美女だが、あかりの回想ではかなりの手練だったことが窺える。
- 「戦時が来たら人々を守るために戦って欲しい」という願いの元、あかりとののかがまだ幼い内から彼女達に間宮の術を伝承した。
- さしみ
- 『AA』に登場。民宿『うおやど』の女将の娘。ウェーブのショートカットと首筋のほくろが特徴の女の子。海水浴客の捨てるゴミのせいで海が汚れることを快く思ってはいない。
- 彼女が猫ヶ浜に訪れる客達の間で噂になっていた妖怪の正体。変装した姿で海猫様と名乗り、海水浴客を追っ払っていた。変装した姿であかり達を追い返そうとしたが返り打ちに合い、説教されることで反省した。
- 海猫(うみねこ)
- 『AA』に登場。あかり達が任務で赴いた猫ヶ浜に住む妖。猫の耳と尻尾を生やし、胸から下を鱗に覆われた姿の女性。地元では「猫海様」と民話として崇められて言い伝えられている。
- ゴミ拾いをして、海を綺麗にしたあかり達にお礼として鯛を民宿の前に手紙と共に贈った。
用語解説
武偵関連
- 武偵
- 凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格。語源は「武装探偵」の略。
- 武偵免許を持つ者は武装を許可され、逮捕権を有するなど警察に準ずる活動が可能になる。しかしあくまで武偵は金で動き、金さえ貰えれば武偵法の許す限りどんな仕事でも請け負う「何でも屋」の側面がある。
- また、同様に武装を許可された「武装弁護士」「武装検事」も存在する。
- 武偵ランク
- 武偵には通常EからAまでのランクが存在し、民間からの有償の依頼解決の実績や学科の各種中間・期末試験の成績からランク付けされる。そしてAランクの上に特別なSランクが存在し、極限られた人物にだけそのランクが与えられている。なお、Sランクはその道のプロと呼んでも差し支えない実力のAランクが束になっても敵わないほどの実力差がある。なお、Sランクの武偵には数に上限が存在する。
- そしてSの上には、小国の軍隊を一人で相手にできる実力をもつRランクが存在する。RとはRoyalの頭文字で、各国首脳や王族の専属に選出されるほどの存在であることが由来。このランクを持つ者は世界に7人しかおらず日本には1人しかいない。
- 武偵弾
- DAL (Detective Armed Lethal) とも言う。
- プロ武偵等に渡される特別な弾で種類は、炸裂弾(グレネード)・徹甲弾(ピアス)・破砕弾(クラック)・飛散弾(クラスター)・閃光弾(フラッシュ)・音響弾(カノン)・煙幕弾(スモーク)・焼夷弾(フレア)がある。価格は数百万をくだらない。
- 武偵憲章
- 国際武偵連盟 (IADA) が発足時に作成した「武偵の心得」[9]で、全部で10条ある。これらは作者の母校である高校の校訓を基盤に、アレンジを加えたものであることが言及されている[9]。
- 仲間を信じ、仲間を助けよ。
- 依頼人との契約は絶対守れ。
- 強くあれ。ただし、その前に正しくあれ。
- 武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用のこと。
- 行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし。
- 自ら考え、自ら行動せよ。
- 悲観論で備え、楽観論で行動せよ。
- 任務は、その裏の裏まで完遂すべし。
- 世界に雄飛せよ。人種、国籍の別なく共闘すべし。
- 諦めるな、武偵は決して諦めるな。
- 武偵法
- 日本の武偵の行為に関する法律。詳細は不明。9条で殺人禁止を定めている(ただし例外あり)。
- 武偵校
- 武偵を育成する教育機関の総称。一般教育課程も履修するが、学業の大半は武偵に関する授業である。作中の舞台となる東京武偵高校のみならず、ニューヨークやウィンチェスター、ローマなど世界中に存在し、独自の学科を設けている施設も存在する。武偵校から一般校への転入は一応可能だが、学力の低さ、社交性のなさから転校先の学校を退学することが多く、嫌がられてまず転入を認められない。そのため、東京武偵校では個人情報保護法8条の穴を利用して一度武偵校を退学させてから編入をさせている。もっとも、結局は武偵校に戻ってくる場合がほとんどのため、教務科もそれを見越して再受け入れの態勢を整えている。
- 東京武偵高校
- レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北およそ2キロメートル・東西500メートルの人工浮島に設立された、武偵を育成する総合教育機関。一般教育の他に武偵の活動に関わる専門科目を履修でき、学園や民間からの依頼を受けてそれをこなすことも授業の一環とされている(報酬は任務を遂行した本人に支給される)。
- 校則により校内での拳銃・刀剣の携帯が義務付けられており、制服は男女共に防弾繊維を使用した「防弾制服」である(ネクタイは防刃製)。進級に必要な単位は授業の他に、学園に寄せられる依頼をこなすことで獲得できる。それでも単位が足りない場合は、休み中に解決すべき任務を学園が割引価格で引き受けてきた緊急任務で補うことができる。学科は以下の通り。
- 強襲学部(アサルト)
- 強襲科・狙撃科などの戦闘向きの学科が属している。
- 強襲科(アサルト)
- 拳銃・刀剣その他の武器を用いた近接戦による強襲逮捕を習得する学科。蘭豹が主任。アリアと不知火が在籍。キンジもかつて在籍していた。所属する学生の戦闘力は総じて高く、強襲科Sランクの生徒は、特殊部隊1個中隊と同等と評価される。日常的に激しい戦闘訓練があり、犯罪組織のアジトに突入する依頼が来るなど、他の学科と比較して、危険度は高い。卒業時の生存率が97.1パーセントと、約3パーセントの生徒が死亡するため、「明日無き学科」とも呼ばれる。
- 狙撃科(スナイプ)
- 狙撃、観測といった遠隔からの戦闘支援を習得する学科。南郷が主任。狙撃は極めて高い集中力を必要とするため、性格的な向き・不向きに左右される傾向が強く、適性のある強襲科の生徒に転科をうながすこともある。
- 諜報学部(レザド)
- 諜報科・尋問科という、主に犯罪組織、犯罪容疑者からの情報収集方法を習得する学科が属している。
- 探偵学部(インケスタ)
- 主に犯罪調査、分析を担当する、探偵科・鑑識科が属する学部。強襲科などと比べると、発砲機会は比較的少ない。
- 兵站学部(ロジ)
- 実戦部隊の補助を担当する、装備科・車輌科が所属する学部。装備の調達や改装、人員および物資の輸送支援などを担当する。
- 装備科(アムド)
- 武偵活動における装備品の調達、カスタマイズ、メンテナンス方法を習得する学科。装備科はその性質上、機材の一括買い付けを行なっているため、他よりも安価で他学科の生徒へ弾薬などを販売している生徒もいる。腕のいい生徒は、高額で武器の改造やメンテナンスを請負い、かなりの利益をあげている。
- 車輌科(ロジ)
- 武偵活動における車輌・船舶・航空機の運転操縦、整備を習得する学科。江戸川が主任。必要に応じて様々な機材や技術、知識を他学科の生徒たちに提供している。車輌科に在籍していると、取得可能な年齢に達していなくても運転免許を取得できるメリットがあるため、それ目当てで入学してくる学生も存在する。水上飛行艇を隠し持っている。
- 通信学部(コネクト)
- 現代社会に欠かすことができない、情報の伝達と集積を担う通信科・情報科が所属している。
- 通信科(コネクト)
- 通信機器を用いた情報連絡によるバックアップを習得する学科。事件現場で錯綜しがちな情報から必要なものを聞き分ける術のほか、盗聴なども学ぶ。特に聴力・判断力が重視され、優れた学生はわずかな音声から、大量の情報を聞き分ける能力を持つ。緊急時だけでなく、イベント時などには学生や教員への連絡、放送を担当する。
- 情報科(インフォルマ)
- 情報処理機器を用いた情報収集と整理方法を学ぶ学科。大量に集積された有象無象の情報の中から、重要なものを選別して整理する方法が教えられる。学園内では、様々な情報をレポート化し、生徒や教員が閲覧できるようにする役目も担っている。また校内用のイントラネットを管理しており、教務科からのお知らせや犯罪情報の掲載も行う。
- 衛生学部(メディカ)
- 負傷者や病人の治療にあたる、衛生科・救護科が所属する。衛生科は主に現場での治療を担当し、救護科は病院での治療を担当する。
- 衛生科(メディカ)
- 武偵活動の現場における、医療・救助活動を習得する学科。戦闘が行われている現場に飛び込んで治療を施すため、自衛程度の戦闘技術を習得する必要がある。学生・卒業生問わず、衛生武偵は、現場で治療を施した相手に事後で高額な請求をすることがままある。
- 救護科(アンビュラス)
- 主に武偵病院に勤務する医師を育成するための学科。矢常呂イリンが主任。医師としての専門知識や技術を学ぶ。依頼や訓練で負傷、ないしは体調を崩した生徒の治療も担当している。専門棟には武偵病院が隣接している。
- 研究部(リサーチ)
- 超常的な知識や技術を研究する超能力捜査研究科・通称S研、美しい女性による捜査方法を研究する特殊捜査研究科・通称C研が所属している。
- 超能力捜査研究科 (SSR)[10]
- 超能力・超心理学による犯罪捜査研究を行っている学科。日本各地の霊場で合宿を行うこともある。サイコメトリーやダウジングといった超能力捜査がメインであるが、中には攻撃的な超能力をもつ人間もいる。武偵高でも特に秘密主義が徹底されている専門科で、関係者以外で詳細を知る者は少ない。
- 特殊捜査研究科 (CVR)[11]
- 特殊条件下における犯罪捜査を研究している学科、結城ルリが主任。いわゆる色仕掛けの罠(ハニートラップ)の専門技術を磨く学科であり、美少女しか入科できない。諜報科でも手に負えないような相手に投入されるため、最も危険な任務に就く学科ともいえる。日焼けや寝不足などあらゆることに気をつけなければならない。
- 中等部(インターン)
- 学園島外にあり、武偵高付属中学校の生徒が在籍している。武偵としての初歩的な教育が行われ、優秀と目された生徒はインターンとして武偵高に来ることもある。
- 教務部(マスターズ)
- 武偵高の教員が在籍する、教務科が所属している。
- 教養学部(コルト)
- 通常の高等教育のための学部。内容は一般高校と変わらない。
- 一般教科(ノルマーレ)
- 通常の高校と同じような一般教科を学ぶ学科。武偵高の生徒は全員ここに所属している。武偵高は専門学科ではなく、この一般学科でクラス分けされているため、同じクラスに様々な専門学科の生徒が混在している。
- この他にもローマ偵高の殲魔科(カノッサ)など、東京武偵高にはない学科もある。
- 名古屋武偵女子校
- 通称「ナゴジョ」。生徒の9割が強襲科という、軍人養成校の様なタカ派の学校。「自分は撃たれない」という自己顕示のために、防弾制服の丈がかなり短くなっている。校訓として1項『強きは美なり(ストロング・イズ・ビューティー)』、4項『邪魔する奴は皆敵とみなす』、8項『他者の下に敷かれる事まかりならず』、例外として16項『配偶者の下になら敷かれてもやむなし』がある。
- チーム編成
- 武偵高の生徒が2年になると、2~8人のチームを組んで学校に登録すること。チーム編成は代表が申請を行い、修学旅行の直後に教務科から来る確認の電話に応答する形で承認を受け、最後に登録にどこの武偵か気付かれないように「防弾制服・黒(ディヴィーザ・ネロ)」を着て斜めを向きながら写真撮影を行うのが基本の流れとなる。
- 登録したチームは国際武偵連盟 (IADA) に登録され、将来も武偵はそのチームで活動するため、それを踏まえた上で戦略的に優れた編成を考えなくてはならない。
- チーム・バスカービル
- 第7巻のチーム編成においてアリアによって結成された。リーダーをキンジ、副リーダーをアリア、メンバーは白雪・理子・レキの遠・中・近が整った最強の5人で、後にワトソンが専属の衛生武偵になった。キンジはチーム申請直前まで自分がメンバーに入ってることを知らなかった。
- 宣戦会議においてはチーム・バスカービルが1つの組織としての認識を受けており、イ・ウーを壊滅させ、抗争のきっかけを作った本人としてリーダーであるキンジが宣戦会議に呼び出された。
- チーム名の由来はアリアが所有している土地(デヴォン州ダートムアにある)で初代シャーロック・ホームズが解決した事件バスカービルの魔犬から。
- 15巻でイギリスからの圧力により、キンジが脱退させられた。
- コンステラシオン
- ジャンヌ・中空知ら女子4人の通信系チーム。チーム名は「星座」の意。ジャンヌを含め問題児ばかりで構成されており、そのせいで修学旅行IIの単位を落としたため、バスカービルを脱退させられたキンジを監査役として、年明けに補習としてフランスで研修を行った。
- キャリアGA
- 車輌科の武藤剛気・鹿取一美と装備科の安齋スグル・平賀文のチーム。チーム名の由来は「運搬(キャリア)」と剛気のG、文のAから。
- 修学旅行I(キャラバン・ワン)
- 2年次に行われる修学旅行の1回目であり、名目上では普通の修学旅行になっているが、実際は生徒間でのチーム編成の最終調整するための行事。
- 修学旅行II(キャラバン・ツー)
- 2回目の修学旅行で、チーム毎に希望する外国の都市で研修活動を行う。
- 戦徒(アミカ)
- 「AA」から登場した先輩の生徒が後輩の生徒とコンビを組み、1年間指導する二人一組(ツーマンセル)特訓制度。男子の場合「戦兄弟(アミコ)」、女子の場合「戦姉妹(アミカ)」と呼ばれる。男子生徒と女子生徒が組む異性間契約も可能。
- エンブレム
- 強襲科推奨の戦姉妹試験勝負。30分以内に戦姉となる上級生から武偵高の校章の描かれた星型の「エンブレム」を奪うことができれば、戦姉妹契約が可能となる。
- 3日内解消規則(スリーデイズ・キャンセル)
- 戦姉妹契約から72時間以内に戦妹が私闘で負けたら契約が解消となる仕組み。戦姉が戦妹を守れなかったということになるため、再契約も不可能。
- アミカ・グループ
- 戦妹同士がグループを作る制度。それぞれの戦姉からの指示を受け、協力して訓練する。推奨グループ人数は5人。
- カルテット
- 1年は全員参加の4対4の実戦テスト。インターンの生徒も参加可能。
- 毒の一撃(プワゾン)
- カルテットの競技の1つ。
- 2つの班はそれぞれ「ハチ」「クモ」の描かれた攻撃用のフラッグと、守るための物である「目」の描かれたフラッグが与えられる。ルールは「目」のフラッグに攻撃用のフラッグを接触させれば勝ちというもの。フラッグの隠匿・班員間での受け渡し・敵からの奪取などは全てOK。試験場は武偵高第11区全体で、区内にある物ならば何を使っても良い。使用武器は非殺傷弾(ゴムスタン)のみ(ただし、頭部に当たると死ぬ危険性もある)。
- 以上のようにルールこそシンプルであるが、隠匿・強襲・逃げ足・チームワークなど様々な能力が試される。
- 武偵ランク定期外考査
- 武偵校の生徒のランクを上げることを目的とした考査。筆記・実戦試験の成績や解決した事件の多さなどのデータを見て、教務科が許可を出した生徒のみ受けられる。PCを使った記述式試験・CQCと射撃による技能試験・教務科が定めた相手と1対1の対戦を行う実戦試験が主な内容。
- 戦兄、戦姉を持つ受験者がこの考査でランクを上げられなかった場合、その生徒の戦兄、戦姉には「人を育成できない」という評価が残り、彼等の次回のランク考査に響く。
- ガンチラ、ガンモロ
- スカートが捲りあがり太もものホルスターにつけられた拳銃などが、一瞬またはモロに見えてしまうこと。武藤が名付け親。また同様に背中に隠した刀剣が見えることをケンチラという。名付け親は同じく武藤。
- 少女返り
- 麒麟曰く、女子でも男勝りの活動が求められる武偵高において、その不自然さが原因で溜まったストレスの解消および心のバランスを取るため、自分にはないものを求め少女趣味に走ることをいう。
- 絡指(らくし)
- 武偵同士が死地へ赴く際や別れをつげるために行う握手のようなもの。
- 自覚宣言(マニフェスト)
- CVR名物で、自分好みの少女達を集めた夢の世界よりも自分の戦妹を選ぶという宣言をさせるという内容。
- 合姉妹(ランデ・ビュー)
- 教務科が選んだ先輩・後輩を1週間仮の戦姉妹にさせる制度。教務科のカップリングは精度が高く、90%がそのまま戦姉妹になる。
- トライアングル
- 封建主義で学年を超えた力比べがなかなか出来ない武偵高において、10月にはスポーツの試合などを挑んでも失礼にはあたらないしきたり。自らの得意分野で後輩に負けたらショックで再起不能になるのは確実なため、この時期が来ると内心では緊張している上級生が多い。名前の由来は挑戦パターンが1年→2年、1年→3年、2年→3年の3つなことから。
能力・道具
- ヒステリアモード(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)
- 性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進される。その結果ヒステリアモード時には思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する。遠山家の人間が持つ特異体質。
- その代わり、女性のことを最優先で考えることで物事の優先順位付けが正しくできなくなったり女性にキザな言動を取ってしまうなどの反作用がある。前者の名称はキンジが独自に名付けたものであり、HSSとも略される。遠山家では旧名として「返對(へんたい)」と名前が付いているが、鐵以外はその呼び名を嫌がって皆別の名前を付ける。
- 本来は子孫を残すための体質であるため、男なら「女を守るために強く」なり、逆に女なら「男が守りたくなるような女になり、男心をくすぐるような仕草をするようになる」。つまり男はより強くなるが、女は格段に弱くなってしまう(そのため、アメリカが構想したHSSで強化した男女のコンビ「双極兄妹〈アルカナム・デュオ〉」は破綻している)。また、年齢と共に子孫繁栄の意志は衰えていくため、加齢と共に性能は低下していく(10代後半が最も性能を発揮できる年頃とされる)。
- 発動キーはβエンドルフィンで、異性に対する興奮以外でもヒステリアモードになることは可能である。金一は絶世の美女カナに変装することで、ブラドは人間を虐待することで、GIIIは音楽や絵画などの芸術に触れることで、シャーロックは元々ヒステリアモードに匹敵しながら死に際になることでさらに強いヒステリアモードを目覚めさせた。初代遠山金四郎は肌を人前に露出することでヒステリアモードになっていたといわれる。
- 元々遠山家だけに伝わる能力であったが、金一がイ・ウーに潜入した際に他のメンバーに伝授したため、能力の一部概要については知られている。また、金叉の遺伝子を手に入れたアメリカの手により、能力を受け継いだGIIIとかなめが生み出されている。
- ヒステリアモードには眠っている際に発現する「夢ヒス」(キンジは甘ヒスと言ったりする)、通常のモードである女を守る「ヒステリア・ノルマーレ」、死の危機に瀕した際に発現する「ヒステリア・アゴニザンテ」、女性を他の男性に取られた際に覚醒する女を奪う「ヒステリア・ベルセ」(ノルマーレの1.7倍、通常の約50倍)、しばらく性的興奮がしなくなるかわりに体にあまり力が入らなくなり攻撃力が皆無になる遠山家に伝わる秘中の秘技「ヒステリア・ワイズマン」、ベルセを何度も経験した者が複数の女性を傷つけられた際に発現する「ヒステリア・レガルメンテ」(通称「王者のHSS」。通常の1.2×傷つけられた女性の数分の累乗倍)などの派生系がある。
- 超能力(ステルス)
- 数は多くないものの超能力を使う武偵や犯罪者も存在し、その研究も進められている。また、それらを使う武偵を超偵と呼ぶ。
- 超能力者にはその能力の強さに応じてランクが付けられ、G(グレード)で表記される数字が大きいほど強い能力者である。実際にジャンヌはG6~8、白雪はG17、パトラは推定G25などがある。また超能力には70から80近い属性と相性が存在している。高ランクの能力は強力であるが、その分精神力の消耗も激しく長時間の使用には耐えられない。
- 色金(イロカネ)
- 人の心と繋がる金属のこと。その繋がりには超能力の力を供給する人に繋がる「法結び」と感情の繋がりである「心結び」の2種類がある。超常の力を与える物質であり、延命の効果もあるとされている。しかし質量の多い色金は、法も心も人と過剰に繋がってしまう傾向がある。特に「心結び」においては色金が人の心と繋がりすぎると、人は心と色金が混ざり、次第に取り憑かれてしまう。
- 色金を保有し研究・監視をする結社が世界各地にあり、バチカンやホワイトハウス、日本の宮内庁など世界中で色金を狙いつつもその力故に手出しできない状態が続いていた。
- シャーロックは色金を「超常世界の核物質」と形容しており、極東戦役ではこれらの奪取を主な目的としている。
- 作中では「イロカネ」と片仮名表記されることがある。
- 本質は意志を持つ金属であり、緋緋色金、瑠瑠色金、璃璃色金それぞれに意志を持つ霊体が憑いている。その意志は「一にして全、全にして一」。
- 緋緋色金(ヒヒイロカネ)
- アリアの体内に埋まっている色金。現在は弾丸の形をとっていることから緋弾とも呼ばれる。能力としては全てを消し去る緋色の光弾を打ち出す「緋天・緋陽門」など、幾つかの現象を発生させることができる。
- 緋弾を継承させるには3つの条件がある。一つは情熱的でプライドが高く子供っぽい性格であること。一つは(アリアの場合女性として)心理的に成長すること。一つは能力を覚醒させるまで最低でも3年緋弾と共にあり続けること。
- 本質は時間を超越する力で、この力により、ホームズは3年前のアリアに緋弾を撃ち込んでいる。また、ピラミディオン台場はパトラとの戦いの際、アリアが放った「緋天・緋陽門」で撃ったパトラのピラミッドが過去に飛んだ物。
- 緋緋神(ヒヒガミ)
- 緋緋色金に宿る意志。色金姉妹の長姉。本来人と関わらずに眠り続けることを望む他の色金姉妹と異なり、人間の情熱(恋心と闘争心)に魅入られて色金を持つ者の意志を乗っ取って人の世に混乱をもたらそうとしている。かつては孫を器とし、現在はアリアをその器としようとしている。
- 殻金七星(カラガネシチセイ)
- 緋緋色金の保有者が緋緋神になることを恐れた星伽の巫女たちが編み出した7枚の特殊な殻(殻金)を指している。緋緋色金に殻金を被せることで「法結び」だけを結ばせ、「心結び」から絶縁するというもの。アリアの体に埋まる緋弾にも殻金が被せてあったが、色金の研究の末、殻金を外す術法を見つけたヒルダによって破られてしまう。7枚全てをアリアの体内に戻し「心結び」を絶たなければ、彼女は後数年で色金に取り憑かれ緋緋神になると玉藻は推測している。
- 瑠瑠色金(ルルイロカネ)
- ネバダ砂漠のエリア51に秘匿された色金で、現在は100年前のT型フォードの形にされている。
- 瑠瑠神(ルルガミ)
- 瑠瑠色金に宿る意志。色金姉妹の次姉。人と関わることを嫌い、その禁を侵した緋緋神を殺す決意をし、キンジ達の前に璃璃神を通して意志を現出させた。他の姉妹と違い特定の器を持たず、GIIIの意志に反してか半透明のサラ博士の姿で現れた。
- 璃璃色金(リリイロカネ)
- レキのウルス族に伝わる色金で、第7巻において風雪の口から語られた。超能力者の能力を弱らせる目に見えない粒子を撒き、その範囲は地球の表面の1/3程度にも影響する。現在は、日本もその影響下にある。粒子の濃度は日によって違う。
- 緋緋色金とは逆に人の感情を好まない。
- 璃璃神(リリガミ)
- 璃璃色金に宿る意志。色金姉妹の末妹。レキが言うところの「風」。瑠瑠神を呼び出すためだけにレキを器として現出し、ほとんど言葉を発しないまま姿を消した。
- 符丁毒(ふちょうどく)
- AA第4巻にて登場。打たれて2年の後に発症し、ひとたび発症すれば8日の内に五感と命を奪う猛毒。その分子構造は暗号状になっており、製作者にしか解毒は不可能。元々は風魔一族の術であったが、夾竹桃に奪われている。
組織関連
- イ・ウー(伊・U)
- 数多くの超人的人材を擁する戦闘集団。第二次世界大戦中、枢軸国の共同計画として創設された超人兵士の育成機関がそのルーツである。組織名のイ・ウーは、組織の本拠地である原子力潜水艦・ボストーク号に書かれた「伊U」の文字をそのまま読んだ音を語源としている。核武装もしており、いかなる軍事国家も手出しできない戦闘集団である。組織内では戦時中の名残で、日本語とドイツ語を共通語としている。又「伊」「U」の文字はそれぞれ日本とドイツの潜水艦を示す隠語である。
- 組織での活動目的は自己の鍛錬や目的の実現など、各自の自主性に委ねられている。組織内に法規が存在せず、メンバー同士でも自己の目的の障害になるなら排除してもよしとする程に自由である。イ・ウーはトップである教授の絶対的な力によって束ねられていたが、彼の死期が近づくにつれ不安定になっていく。2009年7月、イ・ウーは世界に対して侵略行為を行おうと目論む「主戦派(イグナティス)」と教授の気質を継ぎ純粋に己の鍛錬を目的とする「研鑽派(ダイオ)」に分かれて一触即発の状態にあった。しかし、作中の展開の結果、教授が寿命を迎えたことで組織は解散し、残ったメンバーは各地に散っていっていき、組織としては消滅した。しかし、この出来事が極東戦役の引き金となる。
- 極東戦役においては、研鑽派が「師団」、主戦派が「眷属」に属する。
- 藍幇(ランバン)
- 中国・上海に本部を置く秘密結社。中国政財界の大物が幹部を務める拝金主義の組織であり、傘下の学校や企業をいくつも抱え、構成員は普通に日常生活を送っている非戦闘員も含めると100万人に上る。
- 極東戦役では「眷属」に属していたが、代表である孫をキンジが賭けで負かしたことで「師団」に鞍替えした。
- 魔女連隊(レギメント・ヘクセ)
- 大戦後、すぐにイ・ウーに逃亡してきた旧ナチス・ドイツの秘密部隊。ハインリヒ・ヒムラーが育成したアーネンエルベの超能力部隊。現在はその残党であり、「ならずものの国家」に高給で雇われる札付きのテロリスト部隊。
- 極東戦役では「眷属」に属する。
- 星伽神社
- 代々、武装巫女を育成すると同時に色金の情報の遣り取りをしてきた結社で日本各地に分社を構えている、緋緋色金に最も深い関わりがある。過去にレキの祖先である源義経が大陸に渡る後押しをしたり、緋緋神に対抗する手段として殻金七星を編み出した。白神山地の山奥にある。
- その実態は緋緋色金の監視者であり、その役目を負う巫女は代々「緋巫女」と呼ばれている。邪馬台国の女王卑弥呼もその一人だったが、彼女は緋緋色金の力で世界征服を目論見、のちの時代にも似たような思想を持つ者が現れるなど星伽も一枚岩ではなく、現在に至るまでに何度か外部に色金の流出を許してしまっている。
- ウルス族(ウルス)
- ロシアとモンゴルを挟むバイカル湖南方の高原に隠れ住む少数民族。チンギス・ハンこと源義経の戦闘技術を色濃く受け継いだ末裔の一族。レキがこの民族の出身で、かつては弓や長銃の腕を恐れられた傭兵の民であったが時の流れと共に次第に数を減らしていき、現在ではレキを含めた女性47人しか残っていない。
- 星伽神社の伝承によると、色金の一つである璃璃色金とも繋がりがあり、過去にシャーロックが色金絡みの交渉に訪れていたことから、璃璃色金を所有している可能性が高い。
- 第7巻の宣戦会議ではレキが大使として参加し、ウルスが「師団」に所属することを表明した。
- 公安0課
- 正式名称「警視庁公安部 公安第0課」。職務上の殺人が容認されている、「殺しのライセンス」を持つ公務員。事業仕分けによって解体され、メンバーは東京地検特捜部に異動となっている。
- キンジの前に現れた獅堂などが所属している。全員が腕の立つ精鋭であり、強さ順に番号がふってある。獅堂は3で元メンバーのマキリは4。
- 宣戦会議(バンディーレ)
- 第7巻冒頭において行われた「師団」と「眷属」のどちらの連盟に付くかを決める会議。各組織が争い合っていた時代に核武装したイ・ウーが裏世界を中立したことで86年前を最後に休戦の状態が続いていた。
- アリアとキンジの活躍によってイ・ウーが崩壊し極東戦役が始まったことで再び行われた。
- 極東戦役 (FEW)
- イ・ウーが崩壊したことにより、先述の「宣戦会議」を経て始まった戦争の名称。
- 各組織は宣戦会議で「師団」と「眷属」のどちらの連盟に付くか中立になるかを選び、追及する物と優秀な人材の奪い合いを目的に連盟同士が争い合う。傭兵の雇用も認められている。
- 極東戦役を終わらせるには「師団」か「眷属」の全滅または降伏であり、条件付きの降伏も認められる。また、戦いにおいて、裏切り(寝返り)・奇襲など傍から見れば姑息な手も許される。しかし全面戦争は禁じられている。
- 欧州戦線にキンジが介入した結果、「殺しても死なない男を投入されてはこっちが負けるに決まってる」として眷属が停戦交渉に応じ、一応の終結を見た。ワトソン曰く、今後はキンジが生きている限りは戦乱に陥ることは無いだろうとのこと。
- Gの血族(コラテラル・ブロス)
- 遠山金叉「THE GOLDEN CROSS」の遺伝子を受け継いでいる、金一(カナ)、金次(キンジ)、金三 (GIII)、金女 (GIV) の4人の総称。「G」とは「GOLD(金)」の意味であり、GIII、GIVのコードネームは血族の誕生順(GIIIが生み出される前、金叉の実子として金一が既に生まれ、第二子のキンジも誕生予定であったことから)を示す。
- 鬼ノ國(キノクニ)
- 鬼たちの本拠地。パラオ沖のフィリピン海に浮かぶ島で、旧日本軍が南洋諸島に設置した原油の採掘設備の遺構にマングローブが生え、島になっている。
- 間宮家
- 『AA』の主人公、あかりの生家。昔は公儀隠密、今で言う政府の諜報員の様な仕事を生業としていて、生死を懸けた戦いを潜り抜けながら戦技を培い、それを子孫へと伝えてきた。
- 本家は茨城県にあったが、イ・ウー特戦隊の襲撃を受けてからは散り散りになっている。本家には「女人望」という、同性を惹き付けるカリスマ性を持つ女性がたまに出る。
- 『暁座』
- 本家。要人警護や有事の備えを仕事としていた。
- 『宵座』
- 分家。暗殺や諜報といった裏の仕事をやらされていた。
既刊一覧
本編
英語版はデジタルマンガ、台湾では尖端出版から、中国では湖南美術出版社から発行されている。21巻以降は表紙に巻数の算用数字が付記されている。
タイトル | 初版発行日付 | ISBN | 台湾での出版日付 | 台湾でのISBN | 中国での出版日付 | 中国でのISBN | 英語版の出版日付 | 英語版のISBN | 表紙イラスト(人物と武器) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 緋弾のアリア[注 28] | 2008年8月25日付 | ISBN 978-4-8401-2401-0 | 2009年10月23日 | ISBN 978-957-10-4144-5 | 2012年9月20日 | ISBN 978-7-5356-5600-1 | 2013年8月28日 | ISBN 978-1-6131-3642-3[12] | アリア・コルトガバメント |
2 | 緋弾のアリアII 燃える銀氷(ダイヤモンドダスト) | 2008年12月25日付 | ISBN 978-4-8401-2600-7 | 2010年1月26日 | ISBN 978-957-10-4204-6 | 2012年10月5日 | ISBN 978-7-5356-5622-3 | 2014年5月22日 | ISBN 978-1-6131-3724-6[13] | 白雪・色金殺女 |
3 | 緋弾のアリアIII 蜂蜜色の罠(ハニー・トラップ) | 2009年3月25日付 | ISBN 978-4-8401-2720-2 | 2010年4月12日 | ISBN 978-957-10-4252-7 | 2012年12月5日 | ISBN 978-7-5356-5788-6 | 理子・ワルサーP99 | ||
4 | 緋弾のアリアIV 堕ちた緋弾(スカーレット) | 2009年8月25日付 | ISBN 978-4-8401-2873-5 | 2010年7月9日 | ISBN 978-957-10-4319-7 | 2013年2月25日 | ISBN 978-7-5356-6010-7 | カナ・スコルピオ | ||
5 | 緋弾のアリアV 序曲の終止線(プレリュード・フィーネ) | 2009年12月25日付 | ISBN 978-4-8401-3126-1 | 2010年11月19日 | ISBN 978-957-10-4370-8 | 2013年6月5日 | ISBN 978-7-5356-6212-5 | キンジ・ベレッタM92 | ||
6 | 緋弾のアリアVI 絶対半径(キリングレンジ)2051 | 2010年4月23日付 | ISBN 978-4-8401-3281-7 | 2011年2月9日 | ISBN 978-957-10-4422-4 | 2013年10月5日 | ISBN 978-7-5356-6525-6 | レキ・ドラグノフ狙撃銃 | ||
7 | 緋弾のアリアVII 火と風の円舞(キャスリング・ターン) | 2010年8月25日付 | ISBN 978-4-8401-3486-6 | 2011年7月1日 | ISBN 978-957-10-4558-0 | ジャンヌ・デュランダル | ||||
8 | 緋弾のアリアVIII 螺旋の天空樹(トルネード・ハイ) | 2010年12月24日付 | ISBN 978-4-8401-3678-5 | 2011年10月28日 | ISBN 978-957-10-4628-0 | ワトソン・SIG SAUER P226 | ||||
9 | 緋弾のアリアIX 蒼き閃光(スパーク・アウト) | 2011年3月25日付 | ISBN 978-4-8401-3859-8 | 2012年1月5日 | ISBN 978-957-10-4711-9 | アリア | ||||
10 | 緋弾のアリアX 禁忌の双極(アルカナム・デュオ) | 2011年7月25日付 | ISBN 978-4-8401-3969-4 | 2012年5月31日 | ISBN 978-957-10-4819-2 | 白雪・M60機関銃 | ||||
11 | 緋弾のアリアXI Gの血族(コラテラル・ブロス) | 2011年12月22日付 | ISBN 978-4-8401-4331-8 | 2013年1月4日 | ISBN 978-957-10-5109-3 | 理子・ナイフ(二丁) | ||||
12 | 緋弾のアリアXII 狼狗に降る雪(フォル・オブリージュ) | 2012年5月25日付 | ISBN 978-4-8401-4579-4 | 2013年2月22日 | ISBN 978-957-10-5110-9 | レキ・ドラグノフ狙撃銃 | ||||
13 | 緋弾のアリアXIII 反撃の九龍(ガウロン・リバース) | 2012年8月24日付 | ISBN 978-4-8401-4682-1 | 2013年6月7日 | ISBN 978-957-10-5239-7 | ジャンヌ・Cz100 | ||||
14 | 緋弾のアリアXIV 招かれざる海霧(アクアマリン・クロイツ) | 2013年4月25日付 | ISBN 978-4-8401-5161-0 | 2013年9月18日 | ISBN 978-957-10-5357-8 EAN 471-770-22-5731-6(特裝版) |
かなめ・単分子振動刀 | ||||
15 | 緋弾のアリアXV 哿と銀氷(コンステラシオン) | 2013年8月25日付 | ISBN 978-4-8401-5283-9 | 2014年1月10日 | ISBN 978-957-10-5448-3 | 孫・青龍偃月刀 | ||||
16 | 緋弾のアリアXVI 星の砦の秂狼(ジェヴォーダン) | 2013年12月25日付 | ISBN 978-4-04-066156-8 | 2014年6月20日 | ISBN 978-957-10-5584-8 EAN 471-770-22-6085-9(特裝版) |
リサ・包丁 | ||||
17 | 緋弾のアリアXVII 緋弾の叙唱(レチタティーヴォ) | 2014年4月25日付 | ISBN 978-4-04-066717-1 | 2014年8月7日 | ISBN 978-957-10-5633-3 | アリア・コルトガバメント | ||||
18 | 緋弾のアリアXVIII 星条旗の覇道(トランザム) | 2014年8月25日付 | ISBN 978-4-04-066954-0 | 2015年1月22日 | ISBN 978-9-57-105833-7 | LOO | ||||
19 | 緋弾のアリアXIX 小舞曲を御一緒に(メヌエット) | 2014年12月25日付 | ISBN 978-4-04-067314-1 | 2015年5月21日 | ISBN 978-957-10-5963-1 | メヌエット・リー・エンフィールド改 | ||||
20 | 緋弾のアリアXX 恋と戦の超伝導(スーパーコンダクティビティ) | 2015年5月25日付 | ISBN 978-4-04-067612-8 | 白雪、日本刀 | ||||||
21 | 緋弾のアリアXXI 秋霜烈日の獅子(リゴラス・サスペクト) | 2015年8月31日付 | ISBN 978-4-04-067750-7 | 理子、デリンジャー | ||||||
22 | 緋弾のアリアXXII 彗星よ白昼夢に眠れ(アノニマス・デス) | 2016年4月30日付 | ISBN 978-4-04-068011-8 | レキ、ドラグノフ狙撃銃 | ||||||
23 | 緋弾のアリアXXIII 不可知の銃弾(ゼロ・インフィニット) | 2016年8月31日付 | ISBN 978-4-04-068600-4 | ジャンヌ、デュランダル |
番外編
タイトル | 初版発行日付 | ISBN | 台湾での発行日付 | 台湾でのISBN | 備考 | |
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1 | 緋弾のアリア リローデッド キャストオフ・テーブル | 2012年12月25日付 | ISBN 978-4-8401-4932-7 | 2013年8月16日 | ISBN 978-957-10-5281-6 | 表紙:アリア |
※ | 緋弾のアリア 番外編 ももまん紛失事件 | - | - | - | コミックアライブ2009年10月号付録 台湾ではリローデッド キャストオフ・テーブルの付録 | |
※ | 緋弾のアリア 番外編 成瀬ゆかり事件 | - | - | - | コミックアライブ2010年4月号付録 台湾ではリローデッド キャストオフ・テーブルの付録 |
漫画
- 緋弾のアリア
- 『月刊コミックアライブ』(メディアファクトリー)にて2009年11月号より連載中。作画はこよかよしの。原作をほとんど差異なくコミカライズしたもの。2016年現在では『聖剣の刀鍛冶』に次ぐ長期連載で、MF文庫J原作のコミカライズでは『僕は友達が少ない』と並んで最も巻数が多い。
- 緋弾のアリアI 2010年4月23日 ISBN 978-4-8401-3316-6
- 緋弾のアリアII 2010年8月23日 ISBN 978-4-8401-3362-3
- 緋弾のアリアIII 2011年3月23日 ISBN 978-4-8401-3770-6
- 緋弾のアリアIV 2011年7月23日 ISBN 978-4-8401-4014-0
- 緋弾のアリアV 2011年12月22日 ISBN 978-4-8401-4080-5
- 緋弾のアリアVI 2012年5月23日 ISBN 978-4-8401-4468-1
- 緋弾のアリアVII 2012年12月22日 ISBN 978-4-8401-4765-1
- 緋弾のアリアVIII 2013年8月23日 ISBN 978-4-8401-5304-1
- 緋弾のアリアIX 2013年12月21日 ISBN 978-4-04-066145-2
- 緋弾のアリアX 2014年8月23日 ISBN 978-4-04-066828-4
- 緋弾のアリアXI 2014年12月22日 ISBN 978-4-04-067219-9
- 緋弾のアリアXII 2015年8月22日 ISBN 978-4-04-067574-9
- 緋弾のアリアXIII 2016年1月23日 ISBN 978-4-04-067856-6
- 緋弾のアリアXIV 2016年9月23日 ISBN 978-4-04-068547-2
- 緋弾のアリアAA(ダブルエー)
- 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2010年22号より連載中だが、2015年10月に『ガンガンONLINE』で第1話の出張掲載を行った。作画は橘書画子。原作者の書き下ろしで、アリア達の後輩武偵「間宮あかり」を主人公に本編とは別視点で展開される。
- 緋弾のアリアAA (1) 2011年3月23日 ISBN 978-4-7575-3180-2
- 緋弾のアリアAA (2) 2011年7月23日 ISBN 978-4-7575-3295-3
- 緋弾のアリアAA (3) 2011年12月22日 ISBN 978-4-7575-3434-6
- 緋弾のアリアAA (4) 2012年5月23日 ISBN 978-4-7575-3606-7
- 緋弾のアリアAA (5) 2012年12月22日 ISBN 978-4-7575-3838-2
- 緋弾のアリアAA (6) 2013年8月22日 ISBN 978-4-7575-3946-4
- 緋弾のアリアAA (7) 2013年12月21日 ISBN 978-4-7575-4180-1
- 緋弾のアリアAA (8) 2014年8月23日 ISBN 978-4-7575-4398-0
- 緋弾のアリアAA (9) 2015年1月23日 ISBN 978-4-7575-4511-3
- 緋弾のアリアAA (10) 2015年9月18日 ISBN 978-4-7575-4734-6
- 緋弾のアリアAA (11) 2016年1月25日 ISBN 978-4-7575-4866-4
- 緋弾のアリアちゃん
- 『月刊コミックアライブ』(メディアファクトリー)にて2011年5月号から2012年6月号まで連載された。作画は武シノブ。スピンオフ4コマ作品。
- 緋弾のアリアちゃん 2012年5月23日 ISBN 978-4-8401-4469-8
- 緋弾のアリア キャラクター&コミックコンプレックス
- MFコミックス アライブシリーズより刊行されたアンソロジーコミック。
- 緋弾のアリア キャラクター&コミックコンプレックス 2015年11月21日 ISBN 978-4-0406-7844-3
モバイル
- 大バトル!探偵スクール〜緋弾のアリア〜
- 2011年3月23日よりメディアファクトリーがGREEにて配信。2011年6月6日よりMobageにて配信。ソーシャルゲーム。いずれとも2012年7月10日をもってサービス終了。
- 緋弾のアリア App
- 2011年4月13日よりiPhone版がメディアファクトリーから配信。同年9月22日よりAndroid版が配信。
- 緋弾のアリア 時計アプリ
- 2011年8月9日よりTBSテレビが配信。
上記の他、「公式モバイル『メディモ』」にて待ち受け・きせかえ・着うた・Flashゲームが配信された。
他、パチンコ機体「CR緋弾のアリア」との連動アプリが配信された。いずれも現在は配信終了している。
テレビアニメ
緋弾のアリア
TBSほかにて2011年4月から6月まで放送された。全12話 + テレビ未放送1話(BD/DVD第7巻に収録)。
スタッフ
- 原作 - 赤松中学(MF文庫J「緋弾のアリア」メディアファクトリー刊)
- 原作イラスト - こぶいち
- 監督 - 渡部高志
- シリーズ構成 - 白根秀樹
- アニメーションキャラクターデザイン - 岩倉和憲
- プロップデザイン - 梶谷光春、松下郁子
- 美術監督 - 丹伊田輝彦
- 色彩設計 - 伊藤由紀子
- 撮影監督 - 大河内喜夫
- 編集 - 西山茂
- 音響監督 - 明田川仁
- 音楽 - 尾澤拓実
- プロデューサー - 加藤正純、山口泰広、笹尾明正、小松茂明、林洋平、松倉友二
- アニメーション制作 - J.C.STAFF
- 製作協力 - メディアファクトリー、フライングドッグ、ムービック、J.C.STAFF
- 製作 - 東京武偵高校、TBS
主題歌
- オープニングテーマ「Scarlet Ballet」
- 作詞 - 井上秋緒 / 作曲・編曲 - 浅倉大介 / 歌 - May'n
- 第12話では挿入歌としても使用された。
- エンディングテーマ「カメリアの瞳」
- 作詞・作曲・歌 - 中野愛子 / 編曲 - 河野陽吾
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 原作 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1弾 | La Bambina | 白根秀樹 | 渡部高志 | 鈴木洋平 | 冨永詠二、氏家嘉宏、松下郁子 | 島村秀一 | I巻 |
第2弾 | 双剣双銃(カドラ)のアリア | ヤスカワショウゴ | 山口頼房 | 野田めぐみ、竹森由加、山吉一幸 出野喜則、飯飼一幸 |
井本由紀 | ||
第3弾 | ファースト・ミッション | 平林佐和子 | 島津裕行 | 佐藤光 | 笠野充志、のりみそのみ 安本学、森前和也 |
沼田誠也 | |
第4弾 | 武偵殺し | ヤスカワショウゴ | 福田道生 | 嵯峨敏 | 神本兼利 | ||
第5弾 | 武偵憲章1条 | 白根秀樹 | 橋本敏一 | 滝本祥子、井嶋けい子、冨永詠二 | 井本由紀 | ||
第6弾 | 星伽の巫女 | ヤスカワショウゴ | 湖山禎崇 | 宮川智恵子 | 岩倉和憲 | II巻 | |
第7弾 | かごのとり | 平林佐和子 | 鈴木洋平 | 斉藤良成、出野喜則、竹森由加 高橋賢、松浦里美、飯飼一幸 |
井本由紀 | ||
第8弾 | 魔剣(デュランダル) | ヤスカワショウゴ | 池端隆史 | 沼田誠也、熊谷勝弘、氏家嘉宏 徳田賢朗、谷口繁則、牛尾優衣 松下郁子、滝本祥子 |
岩倉和憲 | ||
第9弾 | 蜂蜜色の罠(ハニー・トラップ) | 白根秀樹 | 二瓶勇一 | 羽多野浩平 | 松本文男 | 井本由紀 | III巻 |
第10弾 | 特訓 | ヤスカワショウゴ | 渡部高志 | 神保昌登 | 沼田誠也、高澤美佳、諸石康太 のりみそのみ、井本由紀 |
沼田誠也 | |
第11弾 | 潜入 | 白根秀樹 | 山口頼房 | 野田めぐみ、斉藤良成 高橋賢、出野喜則 |
井本由紀 | ||
第12弾 | ブラド | ヤスカワショウゴ | 湖山禎崇 | 岩倉和憲、氏家嘉宏、佐藤浩一 熊谷勝弘、松下郁子 |
岩倉和憲 | ||
13弾 | 武偵が来たりて温泉研修 | 白根秀樹 | 池端隆史 松川朋弘 |
井本由紀、岩倉和憲、宮川智恵子 熊谷勝弘、大森理恵、佐藤浩一 |
オリジナル |
BD/DVD第7巻収録の未放送エピソードである第13話には「第」はついていない。
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | TBSテレビ | 2011年4月15日 - 7月1日 | 金曜 1:25 - 1:55(木曜深夜) | TBS系列 | 製作局 |
中京広域圏 | 中部日本放送 | 2011年4月22日 - 7月8日 | 金曜 2:00 - 2:30(木曜深夜) | ||
近畿広域圏 | 毎日放送 | 2011年4月26日 - 7月12日 | 火曜 2:20 - 2:50(月曜深夜) | ||
鹿児島県 | 南日本放送 | 2011年4月28日 - 7月21日 | 木曜 1:10 - 1:40(水曜深夜) | ||
日本全域 | BS-TBS | 2011年5月8日 - 7月24日 | 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) | BSデジタル放送 | |
AT-X | 2011年10月18日 - 2012年1月3日 | 火曜 10:00 - 10:30 | CS放送 | リピート放送あり | |
TBSチャンネル2 | 2013年9月14日 - 9月21日 | 火曜 - 土曜 1:00 - 2:00 (月曜深夜 - 金曜深夜) |
2話連続放送 |
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
日本全域 | ショウタイム | 2011年9月16日 - 12月9日 | 金曜 15:00更新 | 最新話1週間会員無料配信 過去話アーカイブ有料配信。 特選アニメパック加入で次回配信話を先行視聴可能。 配信映像内容はTV放送基準[注 29]。 |
メディモ! | 金曜 更新 | |||
PlayStation Store | 2011年9月28日 - 12月14日 | 水曜 更新 | ||
GyaO!ストア | 2011年9月30日 - 12月16日 | 金曜 更新 | 第1話のみGyaO!にて配信 | |
DMM.com | ||||
ニコニコ動画 | ||||
バンダイチャンネル | ||||
BIGLOBE アニメワン | ||||
ビデオマーケット | ||||
ムービーゲート | ||||
アニメモビ | ||||
アニメイトTV | 2011年10月14日 - 12月16日 | |||
GyaO! | 2014年1月27日 - 2月23日 | 月曜 更新 | 毎週3話ずつ公開。 3月から4月の一部期間で12話一挙配信する。 |
WEBラジオ
『ラジオ・緋弾のアリア 武偵高広報室便り』のタイトルで、2011年3月25日に第0回が配信され、同年4月15日から7月1日まで毎週金曜日に配信された。また、同年4月21日から5月5日までガンガンONLINEにて出張版が配信された。
パーソナリティー
ゲスト
CD
- ラジオCD
-
- TVアニメーション「緋弾のアリア」 ラジオCD Bullet1 武偵高・広報室便り〜課外授業編〜 2011年7月27日発売
- TVアニメーション「緋弾のアリア」 ラジオCD Bullet2 武偵高・広報室便り〜調理実習編〜 2011年8月24日発売
- ドラマCD
-
- TVアニメーション「緋弾のアリア」 CDドラマシアター1st 2011年7月27日発売
- TVアニメーション「緋弾のアリア」 CDドラマシアター2nd 2011年8月24日発売
緋弾のアリアAA
2015年1月27日、前述のアニメ化初報に続き、『月刊コミックアライブ』公式サイトでテレビアニメであることが発表された。2015年10月より12月まで、AT-X・TOKYO MX他にて放送された。
ストーリーは原作の流れを下地にしつつも、エピソードの改変や入れ替えが行われている。
スタッフ(AA)
- 原作・シリーズ構成協力 - 赤松中学
- 監督 - 川畑喬
- シリーズ構成 - 志茂文彦
- キャラクター原案 - こぶいち、橘書画子
- キャラクターデザイン - 大島美和
- プロップデザイン - 宮豊
- 総作画監督 - 久保茉莉子、菊永千里
- 銃器作画監督 - 藤澤俊幸
- 美術設定 - 高橋武之
- 美術監修 - 内藤健
- 美術監督 - 望月卓磨
- 色彩設計 - 竹内優太
- 撮影監督 - 工藤康史
- 3D - 渡辺悦啓
- 編集 - 松原理恵
- 音響監督 - えのもとたかひろ
- 音楽 - 伊賀拓郎
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音楽プロデューサー - 西辺誠
- プロデューサー - 山下愼平、神長敬祐、福田正夫、山佳孝典、鎌田肇、礒谷徳知
- アニメーションプロデューサー - 中村陽介
- アニメーション制作 - 動画工房
- 製作 - ProjectAA(KADOKAWA、フライングドッグ、藤商事、インテル、動画工房、AT-X)
主題歌(AA)
- オープニングテーマ「Bull's Eye」
- 作詞・歌 - ナノ / 作曲・編曲 - WEST GROUND
- エンディングテーマ「パルス」
- 作詞・作曲・編曲 - Tes. / 歌 - Team AA[間宮あかり(佐倉綾音)×神崎・H・アリア(釘宮理恵)]
各話リスト(AA)
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作巻 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
漫画 | 小説 | ||||||
1弾 | もう一人のA | 志茂文彦 | 川畑喬 | 久保茉莉子、曾我篤史、東島久志 | I巻 | ||
2弾 | 危険な関係 | 徳山太郎 | 橋口洋介 | 菊池政芳、藤田真弓、海保仁美 吉村恵、絢菜 | |||
3弾 | 戦妹(アミカ)志願 | 吉川博明 | 岡田堅二朗 | 平塚知哉、曾我篤史、渡辺舞、崎口さおり 佐藤このみ、富田佳亨、小宮山由美子 |
II・III巻 | I・II巻 | |
4弾 | カルテット・前編 | 原口浩 | 野木森達哉 | 菊池政芳、藤田真弓、杉本光司 桜井このみ、Park Jaesuk |
III巻 | II巻 | |
5弾 | カルテット・後編 | 十川誠志 | 藤澤俊幸 | 則座誠 | 曾我篤史、立口徳孝、飯田光尋、白石悟 飯飼一幸、飯塚葉子、坪田慎太郎 | ||
6弾 | 小悪魔たちの依頼 | 志茂文彦 | 博多正寿 | 浅見松雄 | 杉本光司、海保仁美、菊池政芳、山崎輝彦 菅野智之、許亨準、金二星 |
V巻 | III巻 |
7弾 | あかり争奪戦 | 十川誠志 | 吉川博明 | 渕上真 | 中本尚、東島久志、立口徳孝 曾我篤史、染谷友梨花 | ||
8弾 | プール・トラップ | 赤松中学 | 原口浩 | 橋口洋介 | 海保仁美、菊池政芳、藤田真弓 山崎輝彦、杉本光司 |
II巻 | |
9弾 | 家庭訪問 | 志茂文彦 | 川畑喬 | 江副仁美 | 平塚知哉、千葉山夏恵、佐藤このみ 三井麻未、川島尚 |
||
10弾 | ファーストミッション | 十川誠志 | 江副仁美 | 野木森達哉 佐藤和磨 |
菊池政芳、藤田真弓、海保仁美、山崎輝彦 杉本光司、飯飼一幸、山岡峻 |
IV巻 | II・III巻 |
11弾 | 決戦 | 志茂文彦 | 吉川博明 原口浩 |
則座誠 渕上真 |
東島久志、立口徳孝、長尾圭悟、佐藤このみ 中本尚、千葉山夏恵、三井麻美、冨田佳亨 |
III巻 | |
12弾 | 二人のA | 川畑喬 | 久保茉莉子、曾我篤史、栗田聡美 佐藤このみ、菊池政芳、海保仁美 藤田真弓、山崎輝彦、杉本光司 |
放送局(AA)
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [15] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年10月6日 - 12月22日 | 火曜 23:00 - 23:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / リピート放送あり |
2015年10月7日 - 12月23日 | 水曜 0:30 - 1:00(火曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
サンテレビ | 兵庫県 | |||
KBS京都 | 京都府 | |||
水曜 1:35 - 2:05(火曜深夜) | テレビ愛知 | 愛知県 | ||
2015年10月8日 - 12月24日 | 木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) | BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 |
配信期間 | 配信日時 | 配信元 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年10月15日 - 12月31日 | 木曜 12:00 更新 | GYAO! | 第1話無料、第2話以降有料 |
バンダイチャンネル | 第1話無料、第2話以降有料 | ||
木曜 22:30 - 23:00 | ニコニコ生放送 | ||
木曜 23:00 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話無料、第2話以降有料 |
BD / DVD(AA)
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
1 | 2015年12月25日 | 第1話 - 第2話 | ZMXZ-10311 | ZMBZ-10321 |
2 | 2016年1月27日 | 第3話 - 第4話 | ZMXZ-10312 | ZMBZ-10322 |
3 | 2016年2月24日 | 第5話 - 第6話 | ZMXZ-10313 | ZMBZ-10323 |
4 | 2016年3月23日 | 第7話 - 第8話 | ZMXZ-10314 | ZMBZ-10324 |
5 | 2016年4月27日 | 第9話 - 第10話 | ZMXZ-10315 | ZMBZ-10325 |
6 | 2016年5月25日 | 第11話 - 第12話 | ZMXZ-10316 | ZMBZ-10326 |
WEBラジオ(AA)
『Radio「緋弾のアリアAyane Ai」』のタイトルで、2015年9月23日から2015年12月23日まで、音泉とHiBiKi Radio Stationにて配信された[16]。初回はプレ放送となり10月7日から毎週水曜に更新。パーソナリティは佐倉綾音(間宮あかり 役)と茅野愛衣(佐々木志乃 役)。
- ゲスト
-
- 第1回:釘宮理恵(神崎・H・アリア 役)
- 第6回:M・A・O(火野ライカ 役)
- 第8回:悠木碧(島麒麟 役)
- 第10回:ブリドカットセーラ恵美(高千穂麗 役)
- 公開録音『<音泉>公開録音祭り 2016冬 第2部 Radio「緋弾のアリアAyane Ai」』
- イベント『MF文庫J 夏の学園祭2016 Radio「緋弾のアリアAyane Ai」復活ステージ!』
-
- 開催日:2016年7月17日
- 会場:EBiS303
- 出演:佐倉綾音、茅野愛衣
- ラジオCD「Radio『緋弾のアリアAyane Ai』」
-
- 新規録り下ろしゲスト:釘宮理恵
- 過去放送:第1回 - 第13回
パチンコ・パチスロ
- パチンコ - CR緋弾のアリア(2014年、藤商事)
- パチスロ - パチスロ緋弾のアリア(2016年、藤商事)
備考
- トレーディングカードゲーム
- 2011年9月9日発売の'プリズムコネクトという ムービック×エンスカイのトレーディングカードゲームに作品を提供している。プレシャスメモリーズの姉妹品のTCG。
- 一日乗車券
- ゆりかもめの各駅にポスターを掲載し、「緋弾のアリアAA」デザインの1日乗車券が2015年9月28日から10月28日にかけて1000枚限定で発売[18]。
- 回遊イベント
- 「緋弾のアリアAA × ネットとリアルで体感ゲーム 聖地巡礼イベント -お台場回遊ミッション-」という回遊イベントが「緋弾のアリアAA」の舞台にもなっているデックス東京ビーチにて2015年10月15日から12月27日まで開催された[19]。スマートフォンへ「ネットとリアルで体感ゲーム」のアプリをインストールする必要がある、VRゴーグルを使用するイベントで、その参加権は「VRで二次元へ行ける本」という書籍を購入することで得られる。参加特典として新規収録ボイスによるキャラ着電や、VRゴーグル対応の等身大フォトスポットで記念撮影などができる。
- コラボフード
- オンラインゲーム
-
- ファンタシースターオンライン2で間宮あかりと神崎・H・アリアのヘアスタイルや武器を持って遊べる、ACスクラッチ「スカーレットディレクティブ」が2015年11月25日から12月22日までの間発売された[23]。
- 乖離性ミリオンアーサーで間宮あかり、神崎・H・アリア、佐々木志乃、火野ライカ、島麒麟、高千穂麗が登場。さらに間宮あかりがサポート妖精になった[24]。期間は2015年12月16日から28日までの間。
脚注
注釈
- ^ 結果的にアリアの帰国を妨害してしまったため、イギリス武偵庁からは日本政府を介して圧力をかけられ、バスカービルを脱退させられ、日本政府からも国外退去推奨と言われる(のちに解除)。
- ^ 17巻現在71位となっている。
- ^ 「不可能を可能にする男」の意。
- ^ 結局、民間機と偽装パスポートを用意して女装した上で密入国した。
- ^ ただし、女装した姿でいることが多い兄・金一の影響で、女物の下着などの知識は多少ある。
- ^ 例えば、第7巻では、アリアへの誕生日プレゼントとして、指輪を渡した際、第10巻では、白雪に頼みごとをしている際、プロポーズと思わせてしまう誤解を招いていることに気づいていないなど。
- ^ 試験の内容は試験場で自分以外の受験生を捕縛するというものだったが、その際、男子にセクハラをされていた白雪が助けによりかかったことからHSSが発動した状態であったため、他の受験生を全員倒した上に抜き打ちで隠れていた試験官5人を倒したため、ランクはSと認定された。
- ^ キンジが評するところの「一番マトモ」な学科であるらしく、Eランクであるのは転科後の学期末試験を受けなかったためである。
- ^ 第12巻では「武偵免許返上まで」としている。
- ^ 『イクスカリヴァーン』と呼ばれる英国の国宝。
- ^ 藍幇が回収したスクラマ・サクスの破片を加工したもの。
- ^ ただし、キンジをチャリジャックから助けた際、キンジを強猥犯と見なし捕まえようとするが逃げられ、生まれて初めて犯罪者を逃がしたとしている。
- ^ グリップには母・かなえのカメオを刻印している。なお、アリア仕様のガバメントは2011年にウエスタンアームズよりモデル化された。アニメ版で新たにガバメントは引き金の引き具合で3点バーストやフルオートにできるよう改造されているという設定が追加された。
- ^ 当初は武偵としての装備ではなく、キンジに近づく異性への撃退に用いられていたが、第10巻にて銃検を取得し正式装備に加えた。竹槍の腕も確かで、孫の動きを妨害できるほど。
- ^ アニメでのジャンヌ戦では抜刀技ではなくなっている。
- ^ なお、しばらく登校しなかった表の理由は海外で仕事を受けていたということとなっており、武偵校生徒の中で彼女の素性を知るのはキンジなどごく一部に限られている。
- ^ その不発弾もキンジがレキの自害を避けるために仕掛けたもので、実質100パーセントである。
- ^ キンジに姓を決めてもらおうとしたが、それを決めたくないという意味で言った「やだ」という一言をそのまま答えと解釈した。
- ^ 元は自身の身長ほどの長さの大剣だったが、白雪との戦いで斬り折られてしまったため寸を詰めて幅広のエストックに作り変えられている。
- ^ ヒルダ相手には、吸血鬼に有効な「十字箔剣(クルス・エッジ)」と「法化銀弾(ホーリー)」を用意していた。
- ^ 作中では、MARK 23ではなくSOCOMと書かれている。
- ^ 銃は銃砲店で店員から勧められたものだが、話を聞いたキンジは「在庫処分品を掴まされた」と推測している。
- ^ アニメ版ではアリアを意識してコルト・ガバメントを使用していたが、戦姉妹試験勝負にてアリアに取り上げられ、「取り返すことができたら正式な戦姉妹契約を結ぶ」という条件のもと彼女が預かっていた。
- ^ Jr.インターハイでの優勝歴ありと言っている。
- ^ 機嬢による改造品。携行・使用時の利便性を追求しているが、反動を抑えるために弱装弾を用いているため殺傷能力は下がっている。
- ^ アニメ版では誘拐事件のエピソードはカットされ、以前からライカに目をつけていた設定に変更されている。
- ^ 「風紀」じゃないのは、本人いわく「この方が強そうだから」。
- ^ 2015年10月よりテレビアニメ第2期放送に伴い『ガンガンONLINE』で冒頭部分の出張掲載を行った。
- ^ 第一弾での下着等がDVDでは見えているのに配信版では修正がかかっているため。
出典
- ^ “月刊コミックアライブ 2009年11月号”. メディアファクトリー. 2009年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月25日閲覧。
- ^ “緋弾のアリアXXII 彗星よ白昼夢に眠れ”. MF文庫J オフィシャルサイト. 2016年4月25日閲覧。
- ^ 「緋弾のアリア」緋弾のアリア 公式サイト - MF文庫J
- ^ 原作第1巻p.218。
- ^ 原作12巻あとがきより。
- ^ 原作者ツイートより
- ^ 中学の頃から特集班の専属記者として仕事をしている
- ^ キンジでもAランク武偵が常駐している中では3時間が限度
- ^ a b 第8巻あとがき。
- ^ Supernatural Searching Researchの略。原作第3巻および、アニメ2話より。
- ^ Civetta Reseachの略。原作第3巻および、アニメ2話より。
- ^ “Aria the Scarlet Ammo (Novel) Vol. 1”. Digital Manga. 2014年12月18日閲覧。
- ^ “Aria the Scarlet Ammo (Novel) Vol. 2”. Digital Manga. 2014年12月18日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ『緋弾のアリアAA』公式サイト. 2015年8月31日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “「緋弾のアリアAA」ラジオ番組配信決定!”. TVアニメ『緋弾のアリアAA』公式サイト (2015年9月9日). 2015年9月10日閲覧。
- ^ “<音泉>公開録音祭り 2016冬”. 音泉. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “『緋弾のアリアAA』が“ゆりかもめ”に登場!? オリジナルデザインの1日乗車券が発売決定に”. アニメイトTV. 2015年9月15日閲覧。
- ^ “あかり&アリアから届く指令で犯人を探し出せ!『緋弾のアリアAA』”お台場回遊ミッション”開催中”. ラノベニュースオンライン. 2015年10月22日閲覧。
- ^ “パセラボ コラボレーション: 緋弾のアリアAA×カラオケパセラ”. パセラボ.TV. 2015年12月8日閲覧。
- ^ “18(金)~27日(日) 『緋弾のアリアAA』 - キュアメイドカフェ”. キュアメイドカフェ. 2015年12月8日閲覧。
- ^ “アニメガカフェ ヴィーナスフォート店と「緋弾のアリアAA」のコラボが決定!”. TVアニメ『緋弾のアリアAA』公式サイト. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “『「ファンタシースターオンライン2」惑星ハルコタンを舞台にしたタイムアタッククエスト&創世器武器迷彩が登場―ACスクラッチは「緋弾のアリアAA」とコラボ”. OnlineGamer. 2015年11月25日閲覧。
- ^ “15.12.9「乖離性ミリオンアーサー」コラボ決定!”. TVアニメ『緋弾のアリアAA』公式サイト. 2016年3月26日閲覧。
外部リンク
- 緋弾のアリア
- 緋弾のアリアAA
TBS 金曜 1:25(木曜深夜)枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
緋弾のアリア
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