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「土佐くろしお鉄道宿毛駅衝突事故」の版間の差分

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鉄道事故 2006年6月17日 (土) 01:09 の版から分割
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2006年6月16日 (金) 22:39時点における版

土佐くろしお鉄道宿毛駅衝突事故(とさくろしおてつどうすくもえきしょうとつじこ)は、2005年(平成17年)3月2日の20時41分頃に土佐くろしお鉄道宿毛線宿毛駅で発生した列車脱線事故である。

事故概要

3月2日20時41分頃に高知県宿毛市の宿毛駅構内で、同駅終着(岡山発)の特急「南風17号」(2000系3両編成、乗員2人、乗客11人)が約100km/hの高速で駅舎に突入、車止めを飛び出して先頭車両がエレベーターを吹き飛ばし、壁を突き破り、さらに2両目に押し潰されたことによって原形をとどめず大破した。運転士1名が死亡、車掌と乗客9名が重軽傷を負った。

この影響で宿毛~中村駅間が不通となり、東宿毛駅~中村駅間は2005年3月3日から普通列車が同年4月6日まで、特急列車が同年6月12日まで運休した。残る宿毛駅~東宿毛駅間は同年11月1日に運転が再開された。

調査と対策

運転士は前日まで6日間インフルエンザのため欠勤していたが、当日の点呼では異常が見られなかったとのこと。しかし、宿毛駅進入前に、何らかの異常をきたした可能性がある。駅手前のATS地上子の配置及び配置規則が適正なものでなかったため、最高速で進入してきた列車を停止させることができなかった点も指摘され、是正通達(平成17年3月29日国鉄技第195号)が出された。

なお、1両目と2両目の車両が事故廃車となった。

この事故を契機に、土佐くろしお鉄道では宿毛駅に過走防止装置としてATS-SS時素式速度照査地上子3対を新設、2対を有効な位置に移設して運行再開した。JR四国では行き止まり式のホームを持つ駅(高松琴平〈以上、香川県〉、宇和島〈愛媛県〉、新改〈高知県〉、徳島鳴門坪尻〈以上、徳島県〉の7か所)を対象に宿毛駅と同様の過走防止ATSを増設(駅から離れた場所)することを決めた。