「スティーヴ・スティーヴンス」の版間の差分
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2016年11月18日 (金) 07:54時点における版
Steve Stevens | |
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スティーヴ・スティーヴンス(左)&ビリー・アイドル(右) 2003年 | |
基本情報 | |
出生名 | Steve Schneider |
生誕 | 1959年5月5日(65歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク |
ジャンル |
ハードロック ニュー・ウェイヴ プログレッシブ・ロック インストゥルメンタル フラメンコ |
職業 | ギタリスト、作曲家 |
担当楽器 | ギター、ギターシンセサイザー、ベース、キーボード |
活動期間 | 1980年- |
レーベル |
ワーナー・ブラザーズ・レコード Ark 21 マグナ・カルタ・レコード |
共同作業者 |
ビリー・アイドル ヴィンス・ニール ボジオ・レヴィン・スティーヴンス 氷室京介 |
公式サイト | stevestevens.net |
スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens、1959年5月5日-)は、アメリカ合衆国のロック・ギタリスト。ビリー・アイドルのサポート・ギタリストとして名を馳せた後、マイケル・ジャクソンやヴィンス・ニール、氷室京介等、様々なミュージシャンと共演。スタジオ・ミュージシャンとしても活動し、映画『トップガン』のサウンドトラックへの参加でも知られる。
来歴
1980年代まで
ブルックリン出身。7歳でギターを始め、その後プログレッシブ・ロックに傾倒していく。
ローカル・バンドでの活動を経て、1982年、元キッスのピーター・クリスと共演。同時期に元ジェネレーションXのイギリス人シンガー、ビリー・アイドルと出会い、ビリーのソロ・ワークを演奏・作曲の両面でサポート。ビリーのセカンド・アルバム『Rebel Yell』(1983年)は全英36位・全米6位の成功を収め、ニュー・ウェイヴ的な音作りとハードロック的なギターの融合が話題となった[1]。
ビリーとの活動と並行し、様々なアーティストと仕事を行う。1985年にはトンプソン・ツインズのアルバムに参加し、ライヴエイドではトンプソン・ツインズ、マドンナ、ナイル・ロジャースとの共演で「Revolution」(ビートルズのカバー、当時トンプソン・ツインズが持ち歌としていた)を演奏。1986年の映画『トップガン』で使用された「Top Gun Anthem」は、スティーヴのギター・テクニックが存分に発揮されたインストゥルメンタルで、グラミー賞のベスト・ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス部門を受賞。また、マイケル・ジャクソンのヒット・シングル「Dirty Diana」にも参加。
ビリーと袂を分かったスティーヴは、1989年、ウォリアーというヘヴィメタル・バンドのボーカリストだったペリー・マッカーティー等を従え、アトミック・プレイボーイズというソロ・プロジェクトを立ち上げるが、アルバム『Atomic Playboys』(ジャケット・デザインはH・R・ギーガー)1枚を残して、このプロジェクトは解体。
1990年代
その後、マイケル・モンロー(元ハノイ・ロックス)と共にレコーディングを行う。しかし、アルバムの完成を見ないまま、スティーヴは当時モトリー・クルーを脱退していたヴィンス・ニールに引き抜かれた。この時の音源はエルサレム・スリム名義で1992年に発売されるが、既に同バンドは存在しなかった。なお、マイケル・モンローはこのプロジェクトに関して良い思い出はないようで、1992年の日本公演でも、スティーヴとレコーディングした曲は一切歌わなかった[2]。
スティーヴは、ヴィンスのファースト・ソロ・アルバム『Exposed』(1993年)と、同作に伴うツアー(日本公演も含む)に参加するが、その後ヴィンスのバンドを脱退し、一時的にビリー・アイドルと復縁して、1994年の映画『スピード』の主題歌「Speed」で共演。
1996年11月、『マグナ・カルタ・レコード』のオーナーのマイク・ヴァーニーが、テリー・ボジオにスティーヴを紹介。それが切っ掛けとなって、スティーヴとテリーとトニー・レヴィンによる新バンド、ボジオ・レヴィン・スティーヴンス結成。ファースト・アルバム『Black Light Syndrome』(1997年)は、わずか9日で制作(うち5日はギター・パートのオーヴァー・ダビング)[3]され、各メンバーの即興演奏を重視したプログレッシブ・ロック・アルバムとなった。
1997年、氷室京介のアルバム『I・DE・A』に参加。翌年には氷室のツアーに帯同した他、スティーヴ・ヴァイがプロデュースを担当したロック・ギタリストによるクリスマス・アルバム『Merry Axemas, Vol.2: More Guitars for Christmas』に参加し、クリスマスソングの定番曲「Do You Hear What I Hear?」を演奏[4]。
1999年にはソロ・アルバム『Flamenco A Go-Go』発表。スティーヴはかねてからフラメンコからの影響をギター・プレイに反映させており、ヴィンス・ニールの楽曲「Edge」のイントロでもフラメンコ的なフレーズを弾いていたが、同作では殆どの曲でガット・ギターを使用し、本格的なフラメンコ・アルバムとなった。なお、同作収録曲「Dementia」は、氷室京介の横浜スタジアム公演で、スティーヴを含めた氷室のバック・バンドにより演奏されたライブ音源。同作にはその他、屋敷豪太やヴィニー・カリウタ等が参加。
21世紀
2001年、ビリー・アイドルが音楽活動を再開すると、スティーヴも合流。ビリーの2005年のアルバム『Devil's Playground』にも全面参加した。また、ビリー・アイドル・バンドのサポート・キーボーディスト、デレク・シェリニアン(元ドリーム・シアター)のソロ・アルバムにも参加。
2008年、『マグナ・カルタ・レコード』から、9年ぶりのソロ・アルバム『Memory Crash』発表。
ディスコグラフィー
ソロ・アルバム
- アトミック・プレイボーイズ - Atomic Playboys(1989年)
- フラメンコ・ア・ゴー・ゴー - Flamenco A Go-Go(1999年)
- メモリー・クラッシュ - Memory Crash(2008年)
- ビリー・アイドル - Billy Idol(1982年)
- 反逆のアイドル - Rebel Yell(1983年)
- バイタル・アイドル - Vital Idol(1985年)
- ウィップラッシュ・スマイル - Whiplash Smile(1986年)
- デヴィルズ・プレイグラウンド - Devil's Playground(2005年)
エルサレム・スリム
- マイケル・モンロー・アンド・エルサレム・スリム - Jerusalem Slim(1992年)
- エクスポーズド - Exposed(1993年)
ボジオ・レヴィン・スティーヴンス
- ブラック・ライト・シンドローム - Black Light Syndrome(1997年)
- シチュエーション・デンジャラス - Situation Dangerous(2000年)
- I・DE・A(1997年)
- Collective SOULS 〜THE BEST OF BEST〜(1998年) - 新曲および新録曲に参加
- The One Night Stands 〜TOUR "COLLECTIVE SOULS" 1998〜(1998年) - ライブ・アルバム
- MELLOW(2000年)
- beat haze odyssey(2000年)
- Follow the wind(2003年)
その他参加作品
- ピーター・クリス - 『Let Me Rock You』(1982年)
- トンプソン・ツインズ - 『Here's to Future Days』(1985年)
- リック・オケイセック - 『This Side of Paradise』(1986年)
- トップガン オリジナルサウンドトラック(1986年)
- マイケル・ジャクソン - 『Bad』(1987年)
- ジョニ・ミッチェル - 『Chalk Mark in a Rainstorm』(1988年)
- スティーヴ・ルカサー - 『Lukather』(1989年)
- ロバート・パーマー - 『Don't Explain』(1990年)
- オムニバス・アルバム - 『Merry Axemas, Vol.2: More Guitars for Christmas』(1998年)
- ジュノ・リアクター - 『Shango』(2000年)、『Gods & Monsters』(2008年)
- デレク・シェリニアン - 『Mythology』(2004年)、『Oceana』(2011年)
注釈
- ^ 『Rebel Yell』レビュー(allmusic)
- ^ “Michael Monroe - Solo Biography”. 2008年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月19日閲覧。
- ^ 『Situation Dangerous』日本盤CDライナーノーツ(伊藤政則、2000年)
- ^ Merry Axemas, Vol.2レビュー(allmusic)
外部リンク
- ビリー・アイドル公式サイト内の紹介ページ
- スティーヴ・スティーヴンス (Official-Steve-Stevens) - Facebook
- allmusic.com