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2016年11月18日 (金) 07:23時点における版
アベフトシ | |
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出生名 | 安部 太 |
生誕 | 1966年12月16日 |
出身地 | 日本 広島県広島市 |
死没 | 2009年7月22日(42歳没) |
学歴 | 広島工業大学高等学校卒業 |
ジャンル |
パブロック ガレージロック ブルースロック パンク・ロック ロカビリー |
職業 | ギタリスト |
担当楽器 | ギター |
活動期間 |
1994年 - 2003年 (THEE MICHELLE GUN ELEPHANT) 2004年 - 2006年 (KOOLOGI) 2006年 (CARRIE) |
レーベル |
日本コロムビア (1996年 - 2002年) ユニバーサルシグマ (2002年 - 2003年) |
事務所 |
BAD MUSIC GROUP TRIPPIN' ELEPHANT RECORDS base |
共同作業者 |
STRAWBERRY JEAN thee michelle gun elephant KOOLOGI CARRIE |
公式サイト | rockin' blues.com |
アベ フトシ(本名:安部 太[1]、1966年12月16日 - 2009年7月22日)は、日本のギタリスト。1991年から2003年まで、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのギタリストとして活動した。2009年7月22日未明、急性硬膜外血腫のため死去。満42歳没。
経歴
広島市中区江波出身[2][3]。広島工業大学高等学校卒業。身長187cm。血液型A型。バンド、STRAWBERRY JEANのメンバーとして活動後、インディーズで音源を幾つか発表するが、音楽性の違いにより脱退。1994年に、知人の紹介でTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTに加入。同年7月9日、下北沢屋根裏にてワンマンライブ。チケットは完売であった。
1996年、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのギタリストとしてシングル「世界の終わり」でメジャーデビュー。2003年10月11日、幕張メッセでのライブを以ってTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT解散。メジャーデビュー後は解散に至るまで、ライブでは殆どMCをしてこなかったが、解散ライブの最後には笑みを浮かべながら「ありがとう」とだけ述べ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでの活動を終了。
2004年、元SNAIL RAMPのAKIOのソロプロジェクトKOOLOGIに参加。
2006年、和氣亜耶、惑星の元ベース清水義将、山岡卓寛と共にバンドCARRIEを結成[4]するも、同年12月21日に解散。2008年9月15日、シーナ&ザ・ロケッツの広島公演にてSpecialGuestとして5曲を演奏。
晩年は故郷・広島に帰りペンキ屋として生計を立てていた。同郷の先輩・吉川晃司に東京に呼び出され、自身のライブへの参加を要請されるが泥酔していた2人は会談の席で殴り合いの喧嘩になる。翌日、アベは吉川に謝罪しオファーを快諾。12月29日〜31日の代々木第二体育館で行われた吉川晃司のライブに出演し、吉川を"アニキ"と呼び慕うまでに親睦を深めた。しかし、これがアベの生涯最後のライブ出演となった[5]。
2009年7月22日未明、急性硬膜外血腫のため死去。満42歳没。7月25日、The Birthdayのボーカルとしてフジロック・フェスティバルに出演したチバユウスケは、ライブの冒頭で「今日のライブは、俺達の大親友だったアベフトシに捧げます。」と述べた。
演奏・音楽性
- 敬愛するミュージシャンは、ザ・クラッシュ、ザ・フー、ドアーズ、ダムド、ドクター・フィールグッド、ジミ・ヘンドリックス、鮎川誠等。
- ジョニー・キッド&ザ・パイレーツのミック・グリーンやドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソンに影響で、リフ主体の曲や3コード進行の曲を好んだ。その上、パンクやモッズのニュアンスを混ぜた様なギタースタイルであった[要出典]。
- カッティング奏法やフィードバックを駆使した演奏を得意とし、同じくカッティングが持ち味の布袋寅泰に、その精度を賞賛された[要出典]。
- ドラムのクハラカズユキに「どうなったらあんなにギターが上手くなるんだよ!」と言われていた[要出典]。
- THEE MICHELLE GUN ELEPHANT時代のインタビューにて、「ミッシェルの曲は、曲が始まってから終わるまで俺のギターソロ」と発言していた[要出典]。
- ソロ中にフロントピックアップに切り替えてトーンを変えたり、スイッチング奏法を使ったりする。また、チョーキング、グリッサンドも力強く特徴的であった[要出典]。
- ピックは中指、人差し指、親指の3本で持つ。誰かに影響を受けたという訳ではなく、単純にピックが落ちないようにするため[要出典]。
- ライブにおいてエフェクターは一切使わない。レコーディングではwonder styleなどの楽曲で、ワウペダルなどのエフェクターを使用していた[要出典]。
- アコースティックギターは持っていない[要出典]。
その他
- たまたま友人の家にあったギターに触れた事が、ギターを購入するきっかけとなった。
- 最初にギターを持って弾いたコードはEmだった。
- 寡黙で礼儀正しい。
- グループ行動が苦手。運転免許を持っていなかった。
- 187cmの長身ながら極端な痩せ型体型であり、黒を基調としたファッションを好む。「ELECTRIC」というロック系ブランドの服を好んで着ていた。
- THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲はアベのギターから始まる曲が多いが、ライブではしばしばアベが曲順を間違えて始めてしまうことがあり、しかも本人は気付いていないため、他のメンバーは仕方なくアベに合わせて違う曲を演奏することがあったという。メンバーはアベに指摘しようにも「顔がイッちゃってる」ため間違いを指摘できず、また、アベ本人も「(みんなが)笑ってるから、俺かっこいい、決まったのかな」と思っていた。
使用機材
ギター
メインギター、サブギター共にseen[注 1]製のテレキャスター・カスタムタイプを愛用。シャープなカッティングに反応する様にと、いずれのギターにも重めの木材をセレクトし、ネックは三角シェイプを好む。以下に挙げるテレキャスター以外には、グレッチ・シルバージェット[注 2]及びバーンズ製のギターを所有している。
- seen製テレキャスタータイプ(黒のボディに黄色系の鼈甲柄ピックガード)
- 下記のテレキャスター・カスタムタイプのギターが製作される以前の極初期に使用していたメインギター。
- アルダーボディ・ローズウッド指板、アルダーボディ・ハカランダ指板、アッシュボディ・ドクロ型インレイ入りローズウッド指板の3タイプをオーダーしている。
- seen製テレキャスターカスタムタイプ(ナチュラルボディに黒ピックガード)
- 96年12月のハイタイムツアーよりメインになり、主に『Chicken Zombies』の頃に使用した初期のメインギター。
- 「アウト・ブルーズ」や「ゲット・アップ・ルーシー」のPVでも用いられている。
- ボディはアッシュ、メイプルネックにローズ指板。
- フェンダー・テレキャスター・カスタムではネックのジョイントが3点止めだが、彼の使用するモデルでは4点止めとなっている。
- ブリッジも、フェンダー製は3セクションのものだが、6セクションのものを採用している。
- ピックアップはフロント・リア共にフェンダー製。
- ピックアップセレクタースイッチが通常の「肩」の位置ではなく本来リアトーンのある位置に移設されており、本来フロントトーンの位置にあるツマミがマスタートーンになっている。
- これらの仕様は彼の所有する他のテレキャスター・カスタム タイプのギターにもおおよそ共通である。
- seen製テレキャスターカスタムタイプ(黒ボディに赤鼈甲柄ピックガード)
- 「スモーキン・ビリー」や「G.W.D」などのPVでも用いられている、彼の代名詞とも言えるメインギター。
- THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの4thアルバム『ギヤ・ブルーズ』の頃から使用し、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT解散後もKOOLOGI等で使用していた。
- マスタートーンのノブは使用開始当時はヴォリュームつまみと同じハットノブだったが、途中からドクロ型のものに交換している。
- seen製テレキャスターカスタムタイプ(黒ボディにホワイトパール柄ピックガード)
- 「暴かれた世界」のPVでも使用された後期のメインギター。
- seen製テレキャスターデラックスタイプ&カスタムタイプ
- 2001年頃に製作されたデラックスタイプは、フロント・リアピックアップともにGibsonタイプのハムバッカーが搭載されている。
- 同時期に製作されたカスタムタイプは前述のカスタムタイプと異なり、フロントピックアップはシングルが搭載されている。
※過去にフェンダージャパンから上記のギターを模した「アベフトシモデル」が出ていたという情報があるが、該当機種はあくまでも通常ラインのテレキャスター・カスタムを基に、イケベ等のショップや神田商会がピックガード等ハードウェアの交換、配線、スイッチの位置等の変更を別注でカスタムしたモデルであり、正式な「アベフトシモデル」とではない。
ギターアンプ
エフェクターはほとんど使わず、基本的にギターとアンプのみで音作りをしている[要出典]。
- フェンダー ザ・ツイン (赤ノブ期)(初期)
- sunn Model T
- マーシャル JCM900(後期)
脚注
- ^ 公式サイトにて発表
- ^ 中国新聞、2009年7月23日、28面。
- ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』2009年9月号 p.102
- ^ “CARRIE アベフトシ参加のニュー・バンドが本格的に活動開始!”. Vibe-net. 2015年4月17日閲覧。
- ^ 「愚 日本一心」吉川晃司(角川マガジンズ)
注釈
外部リンク
- rockin' blues.com - 所属事務所による公式ページ。