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2016年11月18日 (金) 07:20時点における版
今井寿 | |
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出生名 | 今井寿 |
生誕 | 1965年10月21日(59歳) |
出身地 | 日本, 群馬県藤岡市 |
学歴 | 群馬県立藤岡高等学校卒業 |
ジャンル | ロック |
職業 | ミュージシャン |
担当楽器 |
ギター ノイズ テルミン ギターシンセサイザー ボーカル |
活動期間 | 1985年 - |
レーベル | HAPPY HOUSE |
事務所 | BANKER |
共同作業者 |
BUCK-TICK SCHAFT SCHWEIN Lucy 横山和俊 |
公式サイト | Lucy official web site |
著名使用楽器 | |
フェルナンデス・STABILIZER SLV フェルナンデス・BT-120MM フェルナンデス・BP-220HI | |
今井 寿(いまい ひさし、1965年10月21日- )は、日本のミュージシャン。群馬県藤岡市出身。
ロックバンド・BUCK-TICKのギタリスト。BUCK-TICKとは別に活動しているバンド・Lucyではギターだけでなくボーカルも担当。
身長175cm。血液型はO型。
デビュー初期の頃は「HISASHI」と表記されていた。他のメンバーと違い愛称はなく、メンバーからは「今井」、「今井くん」、「今井さん」などと苗字で呼ばれている。
来歴
- 高校生(16歳)の時に、RCサクセションを聴いて、バンドマンを職業にすることに決める[1]。
- 1984年、BUCK-TICKの前身バンドである「非難GO-GO」を結成。その後、バンド名を「BUCK-TICK」に改名。
- 1987年9月21日、ビクターインビテーションよりメジャーデビュー。
- 1989年4月21日、LSD使用による麻薬取締法(現「麻薬及び向精神薬取締法」)違反で逮捕される。懲役6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決。12月29日、東京ドームで行われたライブ『バクチク現象』で復帰。
- 1991年、藤井麻輝とのユニットSCHAFTを結成。
- 1994年、SCHAFTを本格始動。
- 2001年、櫻井敦司、PIGのレイモンド・ワッツ、KMFDMのサシャ・コニエツコと共にインダストリアルバンドSCHWEINを結成。
- 2004年、KIYOSHI、岡崎達成とLucyを結成。
- 2006年、イベント「WEAR RED SHOES Vol.3」に高樹町ミサイルズのギターとして出演。
- 2008年5月、ホームページ上で結婚を報告。
- 2013年8月、第一子が誕生したことをブログで発表[2]。
人物
バンドでの役割
- バンド結成当初から現在に至るまでBUCK-TICKの作曲のほとんどを担当している。初期は作曲に合わせてほとんどの曲に作詞をしていたが、『TABOO』以降は1つのアルバムに2、3曲となっていた。その後、『天使のリボルバー』以降の近作ではアルバムに4-5曲と増加傾向にあり、シングル曲も今井作詞のものが増えている。
- 『MY FUCKIN' VALENTINE』『CHECK UP』『細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM』『RHAPSODY』などの楽曲で櫻井との掛け合い的にサイドボーカルを執っているが、アルバム『Six/Nine』収録の『相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり』ではメインボーカルを務め、アルバム『Mona Lisa OVERDRIVE』収録の『Sid Vicious ON THE BEACH』では、初めてソロのリードボーカルを担当した。
- 頬に書いてあるB-Tの文字がトレードマーク。デビュー当初は頬全体に大きく書かれていたが、『SEVENTH HEAVEN』の頃より「なんか…みっともねえから」という理由で小さく書かれるようになり、現在に至る。頬ではなく首筋に書かれていたり、「BiTch」と書かれていた時期もあった。また、20年以上前より、右側の前歯2本にそれぞれ、「B」、「T」と金色の文字を入れている[3]。
- スロースターターの傾向があるのか、作曲期間の締め切りを超えてしまったり、レコーディングが始まってからも作曲・編曲を続けているというエピソードも多い。その影響で『Six/Nine』など、星野英彦が作った楽曲では今井がギターを弾いていないケースも存在する。また、ステージ衣装のデザインやアイデアを出すことについてもメンバーの中で一番遅い。今井曰く「(夏休みの)前半後半、遊びまくって、ギリギリでヒイヒイ言いながら、約1ヶ月分の日記をつけ始める。そんな小学生。それは俺。」とのこと[4]。
ギタリストとして
- 非常に独創的なフレージングやコード感を持つギタリストであり、バンドの移り変わりの激しい音楽性をあくまで自己流に創造する。不協和音の多用やノイジーなアドリブなどがプレイ上の特徴である。テクノ、ニューウェイヴからの影響が強いため、雑誌のインタビューなどでも「キーボードやシンセサイザーのような感覚で弾いている」と度々語っている。
- hideは今井について「狂ってるとか正しいとかいう次元を超えた、不思議な音程感を持ったプレイヤー」と評している[5]。
- ステージではギター以外にテルミンも使用しており、曲によってはギターシンセサイザーも演奏する。
- 一方で、自身のこだわりに関しては「最終的にはギタープレイ云々よりも楽曲」だと語っている[5]。
- レフティ・ギターだが利き腕は右。本人曰く「初めて持った時に左のほうがしっくりきたから」であり「祖父や父親など左利きが多い家系だからその影響かも」と語っている。[5][6]
- 16歳の時に、バンドのギタリストを職業にすることを志すが、それまでギターは一切弾いたことがなかった[1]。最初に買ったギターはフィッシャーのストラトキャスター。ギターを始めて1ヶ月後に初ステージを経験している。
- オールド、ビンテージといわれるギターにはあまり興味を示さない。ギターを選ぶ(または作る)際には見た目を重視している。初期の頃はヴァイオリンを模した「マイマイギター」と呼ばれるモデルを使用し、ヴァイオリンの弓でギターを演奏したりしていた。1997年頃には「スタビライザー」と呼ばれる、特殊な形状のオリジナルモデルを作成。後にテルミン内蔵モデルのギターも作成。「一目でわかるオリジナルモデル」を作成するようになったのは布袋寅泰に影響を受けたという[7]。また布袋からは「ソロを弾かなくても格好良いギタープレイ」「ギターではないようなサウンドをギターで奏でる」といったスタイルも影響を受けている。[5]
- TVの音楽番組において、ギターソロの部分でチューニングを始める、両手を上げる、ギターに弦を張らずに出る、星野と共に生シタールを適当に弾く、ギターソロの部分で携帯電話を出していじり始める、などのパフォーマンスを行うことがある。
音楽的趣向
- 学生時代はRCサクセション、ザ・スターリン、セックス・ピストルズ、バウハウスなどのパンクロックと、プラスチックス、YMO、一風堂などのテクノやニューウェイヴに影響を受けたほか、ファンブックにおいて60年代ポップスからの影響も告白している。
- 前述の通りテクノやニューウェイヴによる影響のためか、いわゆるオーソドックスなロックにあまり興味を示さない。
- ローリングストーンズのライヴでは最前列にも関わらず居眠りをし、ディープパープルに関しても「名前くらいは知ってるけど・・・」程度しか認識していない。
- またインタビューで、メンバーのヤガミが好きなレッド・ツェッペリンを初めて聴いた時の感想を市川哲史から質問されて、「最初はやっぱ…ボツです。」と答え、市川に「ツェッペリンにボツを出した男」と笑われた。
- 60年代のポップサウンドと80年代の多様化したアプローチにはその音楽的基盤の多くを負うが、その間の70年代のロックサウンドの硬質化の影響をほとんど受けていない特異な感性の持ち主である。
- ただし、近年は最近の若手ロックバンドからクラシックまで幅広いジャンルの音楽を聴いている。
- BUCK-TICKのライブで開演前に流されるBGM(オープニングBGM)は、今井が聴いている音楽から選んだものである。
- ライブ期間中になると、使用したBGMのリストをブログに載せて話題にしている。選曲については、会場の広さや客の状態(指定席なのか立ち見なのか)を考慮しているが、あえて無視する場合もある[9]。
その他
- 3人の兄妹の長男で、4歳下の弟と8歳下の妹がいる。
- 実家は「今井商店」と言う名前のタバコ屋。マンガ本なども置いてあり、学生時代は仲間の溜り場となっていた。次第に知り合いの知り合いなど今井の知らない人間も出入りするようになり、その中にいたのが櫻井敦司、樋口豊である[6]。
- 妻の姉はバーを営んでおり、東日本大震災の被災者への寄付のために製作したBUCK-TICKのチャリティートートバッグを置かせてもらっていたことがある[10]。
- 高校時代は小僧寿しでアルバイトをしていた。店長(女性)とその夫がロック好きだったため、RCサクセションなどの好きな曲をラジカセで聴きながら寿司を握っていた[11]。
- また、高校時代は「アナーキーくん」というあだ名がついていた。
- 金遣いが荒く、CDやビデオなどを50-100枚単位で購入していた。しかしビデオを100本買ったときにビデオが壊れ、一つも見ていないというエピソードをラジオで披露していた。
- 「RX-72 〜HISASHI (GLAY) VS 茂木淳一〜」にゲスト出演した際には、お勧めの映像作品を紹介するコーナーで、HISASHIや茂木淳一が紹介したほとんどの作品について「これDVD買ったけど、まだ見てない」と発言していた。
- 他のBUCK-TICKメンバー同様無類の愛酒家であり、芋焼酎やバローロ、バーボンなどがお気に入りである。
- 「酔うと地蔵化する(動かなくなる)」、「つまずいて坂道を転げ落ちた」、「はしゃぎすぎて骨折した」などアルコール絡みのエピソードにも事欠かない。
- 長時間飲むこともざらであり、翌日の昼まで飲んだ末に蕎麦屋で一杯引っ掛けてから帰宅するというのもしょっちゅうだと語っていた。ちわきまゆみがBUCK-TICKメンバーと飲んだ際には、朝9時になって店を出たのでようやく帰るのかと思いきや「移動です」と言われ驚愕したという。
- Jが今井や櫻井敦司からキャンプに誘われ、仕事を終えて夜中に駆けつけたが、火を囲んでひたすら飲んでいるだけの席だった。途中で仮眠を取ったJが目を覚ますと、日が完全に昇っているにも関わらず、まだ今井たちは飲んでいたとラジオにて語っている。
- 料理好きでもあり、パスタやタイ料理、煮込み料理などを作ることがファンクラブの会報や自身のブログにて語られている。
逸話
- BOØWYの『INSTANT LOVE』がリリースされた時期に、ラフォーレ原宿で布袋寅泰を見かけサインを貰ったが、この時今井が着ていた服が偶然『INSTANT LOVE』の裏ジャケットで布袋が着ている衣装の色違いだったというエピソードがある[12]。その後、1988年に行われた布袋の『GUITARHYTHM LIVE』の打ち上げで彼との交流が始まった。オファーを受け、2009年2月18日放送のSONGSと2010年9月29日のライブでは共演も果たしている。
- 引っ越すための物件探しで、とあるマンションを見学しに来た際、入居候補だった空き部屋の隣が、偶然にも忌野清志郎が住んでいる部屋だった。しかし、壁の色とキッチンに納得できなかったため、その部屋は借りず、近くの別のマンションへ引っ越した[13]。
作品
BUCK-TICK、Schaft、Schwein、Lucyでの活動についてはそれぞれ該当する欄を参照。
他作品へ参加
- 金子美香 アルバム『KICK』(1988年9月21日)
- 『私の敵』を作曲。
- 野沢直子 アルバム『トン吉 チン平 カン太』(1989年12月16日)
- 『いとしの外タレ』を作曲。
- DER ZIBET アルバム『思春期II -DOWNER SIDE-』(1991年10月21日)
- 『4-D Versionのらせん階段』にギターで参加。
- SOFT BALLET アルバム『MILLION MIRRORS』(1992年10月21日)
- 『MEDDLER』ギターで参加。
- PIG アルバム『SINSATION』(1995年4月21日)
- 『Analgesia』にギターで参加。
- THE STALIN アルバム『死んだものほど愛してやるさ』(1995年12月1日)
- 『NO FUN』にギターで参加。
- THE STAR CLUBトリビュートアルバム『Tribute to THE STARCLUB featuring HIKAGE』(1997年3月21日)
- 『THE UNKNOWN SOLDIER』を編曲し、ギターで参加。
- 森雪之丞 アルバム『天使のいた惑星』(1997年4月23日)
- 『雪が造る天使』、『囁く天使』、『ジグソーパズルの天使』、『天使に戻れた 悪魔』にギターで参加。
- PIG アルバム『NO ONE GETS OUT OF HER ALIVE』(1998年1月21日)
- 『NO ONE GETS OUT OF HER ALIVE』、『CONTEMPT』にギターで参加。
- GUNIW TOOLS アルバム『DAZZLE』(1998年8月21日)
- 『GRAZING』を作曲。
- 森雪之丞 アルバム『Poetic Evolution〜with Eleven Guitarists〜』(1999年12月17日)
- 『メビウスの鏡』に参加。
- acid android アルバム『code』(2010年10月27日)
- 『balancing doll:1.02』に参加。
- 布袋寅泰 アルバム『ALL TIME SUPER GUEST』(2011年8月17日)
- 『GUITARHYTHM』にギターで参加。
- 舞台『天守物語』(2012年)
- テーマ曲を製作。
- hide トリビュート・アルバム『hide TRIBUTE VII -Rock SPIRITS-』(2013年12月18日)
- 森雪之丞と共に『EYES LOVE YOU』をカヴァー。
- 黒色すみれ アルバム『Cosmopolitan』 (2014年11月26日)
- 『葬列』『チューリップ狂』にギターとボーカルで参加。
関連項目
- BUCK-TICK
- SCHAFT
- SCHWEIN
- Lucy
- 横山和俊
- hide
- 布袋寅泰
- J
- THE MAD CAPSULE MARKETS
- SOFT BALLET
- COALTAR OF THE DEEPERS
- 市川哲史
- YMO
- バウハウス
- 遠藤ミチロウ
- 忌野清志郎
- ジョン・ライドン
- ザ・キュアー
- 一風堂
脚注
- ^ a b 忌野清志郎 - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ 報告します。 - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ B T歯 - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月27日閲覧。
- ^ ステージ衣装 – 09 TDIQ - - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ a b c d GUITAR HEROES Vol.1 (1997年 ソニー・マガジンズ)
- ^ a b BUCK-TICK LOVE ME (1989年 シンコー・ミュージック) ISBN 4-401-61275-2
- ^ カドカワムック 別冊カドカワ 総力特集 布袋寅泰 (2009年 角川書店)
- ^ 真相 - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ LIST – 091229 - - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ メール - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ イマーノキヨシロー - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ TEENAGE EMOTION - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。
- ^ 栗原清志さん - 寿記‐寿的超日常記‐ / OFFICIAL BLOG of IMAI HISASHI from BUCK-TICK - 2014年4月25日閲覧。