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同大学博士課程へ進学後、[[アメリカ]]の[[ハーバード大学]]大学院へ留学。宗教学者ウィルフレッド・キャントウェル・スミス([[:en:Wilfred_Cantwell_Smith|Wilfred Cantwell Smith]])、ジョン・カーマン(John B. Carman)、インド学のダニエル・インゴールス([[:en:Daniel_H._H._Ingalls,_Sr.|Daniel H.H. Ingalls]]) らに学ぶ。Ph. D論文はインドの[[ヴェーダーンタ哲学]]者[[シャンカラ]]を開祖とするシャンカラ派の宗教思想について。博士論文は後に、''The Faith of Ascetics and Lay Smartas''(1992年)として出版。帰国後、天理大学おやさと研究所講師および助教授、さらに同大学人間学部宗教学科助教授を経て教授、宗教学科長を務めた後、2014年4月より天理大学人間学部長。宗教学の方法論やインド哲学に関する論考とともに、天理教教義学・天理教人間学に関する著作を著している。 |
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天理大学では、[[ローマ教皇]][[グレゴリアン大学]]との[[宗教間対話]](『天理教とキリスト教の対話』)や、[[ドイツ]]の[[フィリップ大学マールブルク|マールブルク大学]]との共同研究シンポジウム(『相互行為としての[[祈り]]』)に携わっている(各著作は日本語・英語で出版)。 |
2016年11月15日 (火) 14:15時点における版
澤井 義次(さわい よしつぐ、1951年7月15日 - )は、日本の宗教学者、ヒンドゥー教研究者、天理教教義学者。天理大学教授。
経歴
1951年、奈良県生まれ。天理高等学校から、天理大学文学部宗教学科へ進み、宗教心理学者の松本滋らに学ぶ。天理大学卒業後、東北大学大学院(宗教学)へ進学し、楠正弘らに学ぶ。
同大学博士課程へ進学後、アメリカのハーバード大学大学院へ留学。宗教学者ウィルフレッド・キャントウェル・スミス(Wilfred Cantwell Smith)、ジョン・カーマン(John B. Carman)、インド学のダニエル・インゴールス(Daniel H.H. Ingalls) らに学ぶ。Ph. D論文はインドのヴェーダーンタ哲学者シャンカラを開祖とするシャンカラ派の宗教思想について。博士論文は後に、The Faith of Ascetics and Lay Smartas(1992年)として出版。帰国後、天理大学おやさと研究所講師および助教授、さらに同大学人間学部宗教学科助教授を経て教授、宗教学科長を務めた後、2014年4月より天理大学人間学部長。宗教学の方法論やインド哲学に関する論考とともに、天理教教義学・天理教人間学に関する著作を著している。
天理大学では、ローマ教皇グレゴリアン大学との宗教間対話(『天理教とキリスト教の対話』)や、ドイツのマールブルク大学との共同研究シンポジウム(『相互行為としての祈り』)に携わっている(各著作は日本語・英語で出版)。
ハーバード大学客員研究員、東北大学文学研究科非常勤講師、国立民族学博物館共同研究員、同志社大学「21世紀COEプログラム」共同研究員などを務める。現在、天理大学人間学部宗教学科教授(同大学おやさと研究所研究員を兼任)、および天理教校本科講師。Ph.D. (ハーバード大学)、博士(文学)東北大学。そのほか、宗教倫理学会・元会長、日本宗教学会・常務理事、印度学宗教学会・理事、東方学会・地区委員など。 および、井筒ライブラリー・東洋哲学編集委員、井筒俊彦全集編集委員(慶応大学出版会)を務めており、編著作多数。
著書
単著
- The Faith of Ascetics and Lay Smartas: A Study of the Sankaran Tradition of Srngeri, Wien: Sammlung De Nobili,Universitat Wien, 1992.
- The Lao-tzu: The Way and Its Virtue, translated and annotated by Toshihiko Izutsu, Tokyo: Keio University Press (The Izutsu Library Series on Oriental Philosophy 1), edited by Yoshitsugu Sawai, 2001.
- 『天理教人間学の地平』、天理大学出版部、2007年。
- 『天理教教義学研究―生の根源的意味の探究』、天理教道友社、2011年。
共著
など多数。
受賞歴
- 1988年 "Sankara's Theory of Samnyasa" 他4論文、で日本宗教学会賞。
- 1986年 論文「シャンカラ派僧院の歴史と伝承」(「東方学」第70輯)およびこれと関連する研究活動、で東方学会賞。