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2016年11月15日 (火) 12:54時点における版

エアスピネル
ファイル:日本ダービー 5.jpg
日本ダービー 本馬場入場
現役期間 2015年~
欧字表記 Air Spinel
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2013年2月10日
死没 (現役競走馬)
キングカメハメハ
エアメサイア
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム[1]
馬主 ラッキーフィールド[1]
調教師 笹田和秀栗東
競走成績
生涯成績 8戦2勝
獲得賞金 1億6440万0000円
(2016年10月23日現在)
勝ち鞍 GII:デイリー杯2歳ステークス(2015年)
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エアスピネルとは、日本競走馬である。2015年のデイリー杯2歳ステークス(GII)の勝ち馬。同年の朝日杯フューチュリティステークスは2着であった[2]。馬名の由来は、冠名+タイに伝わる伝説の竜の形をした馬[3]

経歴

2歳(2015年)

2015年9月12日阪神第5レース(芝1600メートル)でデビューし、単勝1.9倍の1番人気に推される[4]。パドックでは馬っ気を出すなど幼い面も見せていたが[5]、レースでは3番手を進み、最後の直線でハリケーンバローズが外から並びかけようとするところを突きはなし、2馬身差で快勝[4]。タイムは1分34秒5であった[4]。奇しくもデビュー戦を勝利で飾った9月12日はが亡くなってちょうど1年経った日であった。[注 1]

2戦目は11月14日京都デイリー杯2歳ステークス[6]。1番人気こそ小倉2歳ステークスを制したシュウジ[7]に譲ったものの、レースでは逃げるシュウジをマークする展開のあと、最後の直線で肩ムチを一発入れただけでシュウジをあっさりかわし、シュウジに施行距離が1600メートルになってから最大の着差となる3馬身半差をつけて2連勝を飾った[6]

3戦目となった12月20日の朝日杯フューチュリティステークスは、母エアメサイアの主戦を務め、デビューから騎乗する武豊JRAGI全制覇なるかどうかという一戦であり、単勝オッズ1.5倍の1番人気に支持された[8]。レースでは中団を進み、最後の直線残り300メートルで先頭に立ったが、大外からリオンディーズに残り50メートルで差し切られ2着[8]。奇しくも、2005年のオークスでリオンディーズの母シーザリオがエアメサイアをゴール寸前で差し切ったのと似た結末となり、大記録を逸した武は「そこまでお母さんに似なくていいのにね」とコメントした[8]

3歳(2016年)

年内初戦として、弥生賞に出走。このレースでは、朝日杯FS覇者の1番人気リオンディーズ(1.9倍)、2連勝で若駒Sを勝った2番人気マカヒキ(2.6倍)、そしてエアスピネル(4.2倍)の3頭が人気を分け合い、4番人気タイセイサミットのオッズ20.8倍が示す通り3強の争いとなった[9]。エアスピネルは先団に位置し、直線では3強の争いになったが、途中から他2頭が競り合う形となり、エアスピネルはそれから2馬身ほど離れた3着に終わった[9]。またもリオンデイーズに先着を許す結果となってしまった。とはいえ、皐月賞の優先出走権は得た。

クラシック第1戦・皐月賞ではサトノダイヤモンドの出走もあり4番人気となる。レースでは、先行策をとり直線に入るときには3番手と早めにスパートをかけた。迎えた直線、直線粘るも、後方から伸びてきたディーマジェスティやマカヒキ、さらには先団から伸びてきたサトノダイヤモンドに交わされ、最後はリオンディーズと並んで4着・5着を争う中でゴールイン。最初はリオンディーズが先着となったが、後に行われた審議で、リオンディーズが馬体を併せに行った際、エアスピネルの走行を妨害したとしてリオンディーズが5着に降着、エアスピネルは4着となった[10]

続く日本ダービーでは3連敗を喫してしまったことから7番人気と評価を落とした。レースでは常時5番手を走り、最終コーナーでは徐々に前へ詰めていった。最後の直線では、早めに先頭に立ち、そのまま残り100m地点まで粘るも、追い込んできたマカヒキやサトノダイヤモンド、ディーマジェスティに交わされ、4着となった。[11][注 2]5着には、リオンディーズが入った。

日本ダービーの後は、神戸新聞杯を経由して菊花賞に向かうことが発表された。

秋初戦となった神戸新聞杯では、出走する予定だった2歳時からのライバル、リオンディーズが浅屈腱炎を発症し、現役を引退したため、不在となった。人気は、サトノダイヤモンドの1強ムードとなった。エアスピネルは、少し差の開いた2番人気に支持された。[注 3]レースでは、珍しく鞍上の武豊が後方待機策を選択。しかし最後の直線で伸びるも5着に敗れた。[12]このレースでは、後方待機策を選択した理由について、菊花賞のスローペースを経験させたかった、また後方からどんな脚を使えるか試したかった、としている。

そして迎えたクラシックのラスト一冠、菊花賞。単勝オッズは1番人気のサトノダイヤモンドが2.3倍、2番人気のディーマジェスティが3.2倍、3番人気のカフジプリンスが11.7倍と、完全な2強ムードとなった。エアスピネルは敗戦が続いていることや、不利な外枠であることから、20.5倍の6番人気と評価を低くしてしまった。レースでは、スタートしてすぐ鞍上の武豊が、内に入れる好騎乗を見せた。が、しかしエアスピネルは道中頭を振ってかかりっぱなしとなってしまう。常時5番手をキープし迎えた最後の直線では、先に抜け出したサトノダイヤモンドを追走する形となった。ディーマジェスティは振り切ったものの、[注 4]札幌記念古馬に混じり3着だった9番人気のレインボーラインとの2着争いの末3着となった。[13]

競走成績

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2015.09.12 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 11 5 5 001.90(1人) 01着 01:34.5(33.9) -0.3 武豊 54kg (ハリケーンバローズ)
0000.11.14 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(稍) 14 8 13 002.60(2人) 01着 01:35.9(34.0) -0.6 武豊 55kg (シュウジ)
0000.12.20 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 6 11 001.50(1人) 02着 01:34.5(34.0) -0.1 武豊 55kg リオンディーズ
2016.03.06 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 12 4 4 004.20(3人) 03着 02:00.2(34.4) -0.3 武豊 56kg マカヒキ
0000.04.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 7 15 016.10(4人) 04着 01:58.4(35.5) -0.5 武豊 57kg ディーマジェスティ
0000.05.29 東京 日本ダービー GI 芝2400m(良) 18 3 5 021.30(7人) 04着 02:24.4(34.0) -0.4 武豊 57kg マカヒキ
0000.09.25 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2400ⅿ(良) 15 4 7 006.70(2人) 05着 02:26.4(34.5) 00.7 武豊 56kg サトノダイヤモンド
000. 010.23 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 7 13 020.50(6人) 03着 03:03.7(34.6) 00.4 武豊 57kg サトノダイヤモンド

血統表

エアスピネル血統 (血統表の出典)[§ 1]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native
Gold Digger
Miesque
1984 鹿毛
Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン
1983 黒鹿毛
*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird
1983
Blakeney
The Dancer

エアメサイア
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo
1969
Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well
1975
Understanding
Mountain Flower
母の母
エアデジャヴー
1995 鹿毛
*ノーザンテースト
1971 栗毛
Northern Dancer
Lady Victoria
*アイドリームドアドリーム
1987 鹿毛
Well Decorated
Hidden Trail
母系(F-No.) アイドリームドアドリーム系(FN:4-r) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・5×4 [§ 3]
出典
  1. ^ [14]
  2. ^ [14]
  3. ^ [14]

注釈

  1. ^ エアメサイアは、2014年9月12日に放牧中の事故により死亡した。
  2. ^ レースはマカヒキサトノダイヤモンドの激しい接戦となり、マカヒキが推定8cmで優勝した。
  3. ^ サトノダイヤモンドは単勝オッズ1.2倍、エアスピネルは、6.7倍と差が開いた。
  4. ^ ディーマジェスティは最後の直線で伸びきれず4着に敗れた。

出典

  1. ^ a b netkeiba
  2. ^ リオンディーズがV! 大記録のかかった武豊騎手のエアスピネルは2着/朝日杯FS - netkeiba.com 2015.12.20 17:25
  3. ^ 【朝日杯FS】DAIGO、ずばり「DSY」エアスピネル!3週連続「当てます」”. スポーツ報知. 2015年12月29日閲覧。
  4. ^ a b c 【阪神新馬戦】良血エアスピネル快勝デビュー 武豊「いい走りをする」”. スポーツ報知. 2015年12月29日閲覧。
  5. ^ エアメサイアの仔エアスピネルに★6つ 母の背を知る武豊もそのセンスを高評価”. 優馬. 2015年12月29日閲覧。
  6. ^ a b 【デイリー杯2歳S】エアスピネル、レース史上最大3馬身半差!連勝で重賞初制覇”. スポーツ報知. 2015年12月29日閲覧。
  7. ^ 【小倉2歳S】シュウジが人気に応える快勝”. 東京スポーツ. 2015年12月29日閲覧。
  8. ^ a b c 【朝日杯FS】エアスピネル無念の2着 武豊「相手が強かった」”. スポーツニッポン. 2015年12月29日閲覧。
  9. ^ a b 2016年弥生賞の結果・払戻 netkeibaより 2016年7月23日閲覧
  10. ^ 2016年皐月賞の結果・払戻 netkeibaより 2016年7月23日閲覧
  11. ^ 2016年日本ダービーの結果・払戻 netkeibaより 2016年7月23日閲覧
  12. ^ 第64回 神戸新聞杯 KLANより 2016年11月13日閲覧
  13. ^ 第77回 菊花賞 KLAnより 2016年11月13日閲覧
  14. ^ a b c 血統情報:5代血統表|エアスピネル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年6月27日閲覧。

外部リンク