コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「スコット・クィッグ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
P23.anokao.jpwp (会話) による ID:61716039 の版を取り消し無駄な加筆を除去。
from en:Scott Quigg 2016-10-27T19:18:59 (UTC) / なお無出典記述は全除去した(3大方針WP:V参照、「出典なき記述は誰にいつどのように改訂除去されようとも一切文句は言えない」)
5行目: 5行目:
|nickname=
|nickname=
|weight=[[スーパーバンタム級]]
|weight=[[スーパーバンタム級]]
|height=173cm<ref name=dailymail>{{Cite web |url=http://www.dailymail.co.uk/sport/boxing/article-3392687/Carl-Frampton-v-Scott-Quigg-winner-likely-one-world-title-WBA-IBF-order-mandatory-challenges.html |title=Carl Frampton vs Scott Quigg winner likely to give up one world title after the WBA and IBF order mandatory challenges |publisher=Dailymail |date=2016-1-11 |accessdate=2016-11-11 |language={{en icon}} }}</ref>
|height=173cm
|reach=
|reach=
|nationality={{GBR}}
|nationality={{GBR}}
|birth_date={{生年月日と年齢|1988|10|9}}
|birth_date={{生年月日と年齢|1988|10|9}}
|birth_place=[[ランカスター (イングランド)|ランカスター]]
|birth_place=[[ベリー (イングランド)|ベリー]]{{R|dailymail}}
|death_date=
|death_date=
|death_place=
|death_place=
|style=[[オーソドックス]]
|style=[[オーソドックス]]{{R|dailymail}}
|total=34
|total=33{{R|dailymail}}
|wins=31
|wins=31{{R|dailymail}}
|KO=23
|KO=23{{R|dailymail}}
|losses=1
|losses=0{{R|dailymail}}
|draws=2
|draws=2{{R|dailymail}}
|no contests=
|no contests=
|}}
|}}
'''スコット・クィッグ'''('''Scott Quigg'''、[[1988年]][[10月9日]] - )は、[[イギリス]]の[[プロボクサー]]。 [[グレーター・マンチェスター|大マンチェスター州]][[ベリー (イングランド)|ベリー]]出身{{R|dailymail}}。第34代[[世界ボクシング協会|世界ボクシング協会 (WBA)]]世界[[スーパーバンタム級]]王者。


== 戦績 ==
'''スコット・クィッグ'''('''Scott Quigg'''、男性、[[1988年]][[10月9日]] - )は、[[イギリス]]の[[プロボクサー]]。 [[イングランド]]・[[ランカスター (イングランド)|ランカスター]]出身。第34代[[世界ボクシング協会|WBA]]世界[[スーパーバンタム級]]王者。軽量級ながらおよそ70%のKO率を誇る強打の選手でボディ打ちからフックやアッパーを多用しながら爆発的な連打を打つ選手。[[リッキー・ハットン]]のハットンプロモーションズ所属だったが、[[2013年]]8月より、エディ・ハーンのマッチルーム・スポルト所属。
=== 初期 ===
クィッグは{{仮リンク|ハットン・プロモーションズ|en|Hatton_Promotions}}に所属していた2009年までに5勝を挙げ、それまでは無敗だった<ref>{{cite web|url=http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=391424&cat=boxer |title=Scott Quigg record |publisher=Boxrec |date=1988-10-09 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。2009年最後の戦いとなった11月27日の大マンチェスター州[[ウィガン]]にあるロビンパークセントレーにて、クィッグは[[ウクライナ|ウクライナ人]]王者であり[[ヨーロッパボクシング連合|ヨーロッパボクシング連合 (EBU)]]挑戦者であった[[ユーリー・ヴォロニン]] (Yuriy Voronin) を全8ラウンドのうち第6ラウンドで勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.theboltonnews.co.uk/sport/4766561.Scott_Quigg_being_lined_up_for_Euro_bout_in_Bolton/ |title=Scott Quigg being lined up for Euro bout in Bolton |publisher=The Bolton News |date=2009-11-29 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。


2010年2月10日には[[ストーク=オン=トレント]]で[[ニキータ・ルキン]] (Nikita Lukin) を破り、また同年5月29日には故郷ベリーにおいて20勝14敗の[[ロシア|ロシア人]]ボクサー[[アンドレイ・コスチン]] (Andrey Kostin) を破った{{R|menmedia20100610}}<ref name=Mirror20100523>{{cite web|date=2010-5-23 |url=http://www.mirror.co.uk/sport/more-sport/2010/05/23/scott-quigg-out-to-prove-he-s-bury-s-treasure-115875-22278380/ |title=Quigg out to prove he's Bury's treasure |publisher=Mirror.co.uk |date=2010-05-23 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。また、ベリー出身のクィッグがベリーでコスチン戦に勝利した出来事は、ベリーにおいて13年間禁止されていたスポーツ観戦チケット販売の規制緩和に大きく貢献した{{R|Mirror20100523}}。この出来事について、クィッグは『これは僕の人生において最高の日のひとつであり、僕をサポートする皆に感謝したいと思う {{smaller|( This is one of the best days of my life. I want to thank everyone for coming out and supporting me. )}}』と述べている<ref name=mirror20100530>{{cite web|date=30 May 2010 00:00 |url=http://www.mirror.co.uk/sport/more-sport/2010/05/30/quick-fire-scott-quigg-115875-22296371/ |title=Quick fire Scott Quigg |publisher=Mirror.co.uk |date=2010-05-30 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref><ref name=menmedia20100610>{{cite web|url=http://menmedia.co.uk/manchestereveningnews/sport/boxing/s/1242439_great_scott_ |title=Manchester Evening News &#124; Great Scott |publisher=Menmedia.co.uk |date=2010-06-10 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。続けてトレーナーであるブライアン・ヒューズ (Brian Hughes) に対しても『僕は大きなタイトルを探しているが、それは全て僕のトレーナーであるブライアン・ヒューズが僕に教えてくれたことに依存している。彼は天才です {{smaller|( I'm looking for a title shot but it all depends on what my trainer Brian Hughes tells me to do. He's a genius. )}}』と絶賛している{{R|mirror20100530}}。
==来歴==


同年7月16日、大マンチェスター州の{{仮リンク|ボルトンアリーナ|en|Bolton Arena}}で行われたタイトルマッチで{{仮リンク|ギャビン・リード|en|Gavin Reid}}と戦ったクィッグは第9ラウンドでこれを制し、スコットランド国際王座を獲得した<ref>{{cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&id=29403 |title=Matthew Hatton continues to rise from Rickys shadow – with bill report inc. Quigg vs. Reid |publisher=Boxing Scene |date= |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。
[[2007年]]4月21日、プロデビュー(判定勝ち)。


=== WBA大陸間王者 ===
その後、[[リッキー・ハットン]]に才能を見いだされ、ハットンプロモーションズと契約を結ぶ。
2010年9月25日にクイッグはベリーのキャッスル・レジャー・センターでWBA大陸間王者だった[[アルゼンチン]]ボクサー[[サンティアゴ・オリオニー]] (Santiago Allione) に第3ラウンドで勝利し、王座を獲得した<ref>{{cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&id=31268 |title=Scott Quigg knocks Satiago out in three |publisher=Boxing Scene |date=2010-09-25 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。また同年11月26日には大マンチェスター州[[ボルトン]]の[[マクロン・スタジアム]]で行われた{{仮リンク|マシュー・ハットン|en|Matthew Hatton}}対[[ロバート・バーゲ]]の欧州王座防衛戦の前座として出場し、フランス人ボクサー[[ダニエル・コジョ・サッソー]]の持つ[[国際ボクシング連盟|国際ボクシング連盟 (IBF)]]国際王者に挑戦し全12ラウンド中第7ラウンドでサッソーを降し王座を獲得した<ref>{{cite web|url=http://menmedia.co.uk/manchestereveningnews/sport/boxing/s/1379978_hatton_eyes_world_title_after_victory |title=Manchester Evening News &#124; Hatton eyes world title after victory – Quigg report on undercard |publisher=Menmedia.co.uk |date=2010-11-27 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。


翌2011年7月23日にはベネズエラの[[フランクリン・ヴァレラ]] (Franklin Varela) を破り、WBAの第4位にランクインした<ref>{{cite web|url=http://ringsidereport.com/?p=14276 |title=British Boxing News: Scott Quigg Future Champion |publisher=Ringside Report |date=2011-08-09 |accessdate=2014-06-18 |language={{en icon}} }}</ref>。
[[2010年]]9月25日、[[マンチェスター・ベロドローム]]で、サンティアゴ・アリオン([[アルゼンチン]])と[[世界ボクシング協会|WBA]]インターコンチネンタル[[スーパーバンタム級]]王座決定戦を行い、計量失格のアリオンに徹底的に強打を浴びせ3回KO勝ちで王座獲得に成功。その後2度防衛し、2度目の防衛戦で[[リコ・ラモス]]の持つWBA世界スーパーバンタム級王座への挑戦権を獲得した。


=== WBAスーパーバンダム級暫定世界王者 ===
[[2011年]]10月22日、[[英国ボクシング管理委員会|BBBofC]]英国スーパーバンタム級王者[[ジェイソン・ブース]]と対戦。世界挑戦経験を持つブースに強打を浴びせて一気にペースを握ったまま、7回終了時にブースが棄権。王座獲得に成功した。
2012年6月16日、マンチェスターの自転車競技場で行われたWBA世界スーパーバンダム級暫定王者決定戦でクィッグは[[レンドール・ムンロー|レンドール・マンロー]]と戦ったが、第三ラウンドで偶発的にお互いの頭部衝突によりマンローの右目眉上に出血を伴う大きな傷を負ったため引き分けとなった<ref name=espn155854>{{Cite web|url=http://en.espn.co.uk/boxing/sport/story/155854.html|title=Accidental cut sees Quigg v Munroe end in a draw|language=en-GB|access-date=2016-07-18 |language={{en icon}} }}</ref><ref name=boxon20121127>{{Cite web |url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2012/11/blog-post_27.html |title=キグとマーレイが快勝 英国の2暫定決定戦 |publisher=[[ボクシング・ニュース]] |author=Box On |date=2012-11-27 |accessdate=2016-11-12 }}</ref>。ここまでクィッグは24戦無敗だった{{R|espn155854}}。


再戦は同年11月24日に[[マンチェスター・アリーナ]]で行われ、第6ラウンドにクィッグのレバー打ちでマンローから2回ダウンを奪ったことにより2分37秒でTKOとなりクィッグが勝利した<ref>{{Cite web |url=http://www.bbc.co.uk/sport/boxing/20431699 |title=Scott Quigg beats Rendall Munroe by knockout |website=BBC Sport |access-date=2016-07-18 |language={{en icon}} }}</ref>{{R|boxon20121127}}。
[[2012年]]2月4日、ジェイミー・アーサーと対戦し4回キャリア初のダウンを奪われた。7回には目尻をカットしあわやドクターストップ寸前に追い込まれる。8回クィッグが捨身で反撃を敢行し逆転KO勝ちを収め初防衛に成功した。

2012年6月16日、マンチェスター・ベロドロームで[[レンドール・ムンロー]]とWBA世界スーパーバンタム級[[暫定王座]]決定戦を行い、ムンローの技巧に裁かれるも3回ムンローが負傷し、3回43秒0-2(19-20、19-19、19-20)の負傷判定引分で王座獲得に失敗した。

2012年11月24日、[[マンチェスター・アリーナ]]で[[リッキー・ハットン]]の前座で[[レンドール・ムンロー]]とリマッチとなるWBA世界スーパーバンタム級[[暫定王座]]決定戦を行った。ボディ攻めでタフなムンローの戦意をそぎ6回ボディショットで2度目のダウンを奪ったところでレフェリーストップを呼び込みTKO勝ちを収め再戦に決着を付け念願の王座獲得に成功した<ref>[http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2012/11/blog-post_27.html キグとマーレイが快勝 英国の2暫定決定戦] ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月27日</ref>。

[[2013年]]6月29日、[[ボルトン]]の[[:en:Bolton Arena|ボルトン・アリーナ]]でノンタイトル10回戦でウィリアム・プラド([[ブラジル]])と対戦し、3回KO勝ちを収めた。


=== WBAスーパーバンダム級世界王者 ===
2013年7月5日、クィッグとWBA世界スーパーバンタム級2位[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])との間で行われるWBA世界スーパーバンタム級王座決定戦の興行権の入札を同月15日午前11時にWBA本部で行うと通知を受けた<ref>[http://wbanews.com/artman/publish/news/WBA_calls_Quigg_vs_Salinas_Purse_Bid.shtml WBA calls Quigg vs Salinas Purse Bid] WBA公式サイト 2013年7月5日</ref>。しかし両陣営が合意した為、同月13日にWBAは予定していた入札の中止を決定した<ref>[http://wbanews.com/artman/publish/news/Quigg_vs_Salinas_reach_an_agreement_Purse_bid_cancelled.shtml Quigg vs Salinas reach an agreement, Purse bid cancelled] WBA公式サイト 2013年7月13日</ref>。
2013年7月5日、クィッグとWBA世界スーパーバンタム級2位[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])との間で行われるWBA世界スーパーバンタム級王座決定戦の興行権の入札を同月15日午前11時にWBA本部で行うと通知を受けた<ref>[http://wbanews.com/artman/publish/news/WBA_calls_Quigg_vs_Salinas_Purse_Bid.shtml WBA calls Quigg vs Salinas Purse Bid] WBA公式サイト 2013年7月5日</ref>。しかし両陣営が合意した為、同月13日にWBAは予定していた入札の中止を決定した<ref>[http://wbanews.com/artman/publish/news/Quigg_vs_Salinas_reach_an_agreement_Purse_bid_cancelled.shtml Quigg vs Salinas reach an agreement, Purse bid cancelled] WBA公式サイト 2013年7月13日</ref>。


入札後試合枯れの影響で試合が組めるプロモーターを探し、[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ライト級]]王者[[リッキー・バーンズ]]の紹介で多くの新旧世界王者やランカーとの契約を結んでいるエディー・ハーン擁するマッチルーム・スポルトと契約を交わした<ref>{{Cite web|url=http://www1.skysports.com/boxing/news/12183/8772316/Scott-Quigg-confirms-switch-to-new-promoter-Eddie-Hearn|title=Scott Quigg confirms switch to new promoter Eddie Hearn|date=2013-6-12|publisher=スカイスポーツ|accessdate=2013-6-20}}</ref>。
このため、入札後試合枯れの影響で試合が組めるプロモーターを探し、[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ライト級]]王者[[リッキー・バーンズ]]の紹介で多くの新旧世界王者やランカーとの契約を結んでいるエディー・ハーン擁するマッチルーム・スポルトと契約を交わした<ref>{{Cite web|url=http://www1.skysports.com/boxing/news/12183/8772316/Scott-Quigg-confirms-switch-to-new-promoter-Eddie-Hearn |title=Scott Quigg confirms switch to new promoter Eddie Hearn |date=2013-6-12 |publisher=スカイスポーツ |accessdate=2013-6-20 |language={{en icon}} }}</ref>。


2013年9月5日、WBAが空位となっていた[[正規王座|正規王者]]にクィッグを認定し、同年8月10日に[[暫定王座|暫定王者]]となっていた[[ネオマール・セルメニョ]]をWBA世界スーパーバンタム級1位にランクインさせた世界ランキングをWBAが公式サイトで発表した<ref>[http://wbanews.com/artman/uploads/2/WBA_RATING_AUGUST_2013.pdf Official WBA Ratings of August 2013] WBA公式サイト 2013年9月5日</ref><ref>[http://wbanews.com/artman/uploads/2/WBA_AUGUST_MOVEMENTS_2013.pdf WBA Ratings movements as of August 2013] WBA公式サイト 2013年9月9日</ref>。これに伴い同月28日に行われるWBA世界スーパーバンタム級2位[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])との一戦は、WBA世界スーパーバンタム級王座決定戦から初防衛戦に変更となった<ref>[http://boxingnews.jp/news/5996/ WBAランキング、粟生がライト級2位に] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月6日</ref>。
2013年9月5日、WBAが空位となっていた[[正規王座|正規王者]]にクィッグを認定し、同年8月10日に[[暫定王座|暫定王者]]となっていた[[ネオマール・セルメニョ]]をWBA世界スーパーバンタム級1位にランクインさせた世界ランキングをWBAが公式サイトで発表した<ref>[http://wbanews.com/artman/uploads/2/WBA_RATING_AUGUST_2013.pdf Official WBA Ratings of August 2013] WBA公式サイト 2013年9月5日</ref><ref>[http://wbanews.com/artman/uploads/2/WBA_AUGUST_MOVEMENTS_2013.pdf WBA Ratings movements as of August 2013] WBA公式サイト 2013年9月9日</ref>。これに伴い同月28日に行われるWBA世界スーパーバンタム級2位[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])との一戦は、WBA世界スーパーバンタム級王座決定戦から初防衛戦に変更となった<ref>[http://boxingnews.jp/news/5996/ WBAランキング、粟生がライト級2位に] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月6日</ref>。
49行目: 49行目:
2013年10月5日、当初は9月28日に[[デビッド・ヘイ]]の前座で試合予定だったが、デビッド・ヘイが負傷したことにより試合が延期されたため、[[O2アリーナ (ロンドン)|O2アリーナ]]にてWBA世界スーパーバンタム級2位の[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])と対戦し、12回1-0(115-113、2者が114-114)の判定で引き分けたが初防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/6880/ キグがドロー防衛、WBA・S・バンタム級戦] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月5日</ref>。
2013年10月5日、当初は9月28日に[[デビッド・ヘイ]]の前座で試合予定だったが、デビッド・ヘイが負傷したことにより試合が延期されたため、[[O2アリーナ (ロンドン)|O2アリーナ]]にてWBA世界スーパーバンタム級2位の[[ヨアンドリス・サリナス]]([[キューバ]])と対戦し、12回1-0(115-113、2者が114-114)の判定で引き分けたが初防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/6880/ キグがドロー防衛、WBA・S・バンタム級戦] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月5日</ref>。


2013年11月23日、[[マンチェスター・アリーナ]]で[[カール・フローチ]]の前座でWBA世界スーパーバンタム級14位のディエゴ・オスカー・シルバと対戦し、2回1分41秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/8515/ フロッチ、幸運なTKO防衛] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日</ref>。
2013年11月23日、マンチェスター・アリーナで[[カール・フローチ]]の前座でWBA世界スーパーバンタム級14位のディエゴ・オスカー・シルバと対戦し、2回1分41秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/8515/ フロッチ、幸運なTKO防衛] Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日</ref>。


[[2014年]]4月19日、[[マンチェスター・アリーナ]]で当初はWBA世界スーパーバンタム級暫定王者[[ネオマール・セルメニョ]]と対戦予定だったが当初は同年2月20日にセルメニョと王座統一戦を行う予定だった<ref>[http://www.fightnews.com/Boxing/quigg-to-defend-against-cermeno-237375 Quigg to defend against Cermeno] Fightnews.com 2014年2月20日</ref>)、セルメニョに入国ビザが下りなかったため試合8日前に相手を急遽WBA世界スーパーバンタム級9位の[[チフィワ・ムンヤイ]]に変更して対戦、初回と2回にダウンを奪い最後は連打の集中砲火を浴びせそのままレフェリーがストップ。2回1分56秒TKO勝ちで3度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/13209/ キグ楽勝、ムニャイを2回でストップ] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月21日</ref><ref>{{cite web|url= http://www.fightnews.com/Boxing/nehomar-cermeno-has-visa-issues-scott-quigg-will-now-face-tshifhiwa-munyai-on-april-19th-241380 |title= Nehomar Cermeno has visa issues, Scott Quigg will now face Tshifhiwa Munyai on April 19th |publisher= Fight.News |date= 2014-04-11 |accessdate= 2014-04-20 }}</ref>。
[[2014年]]4月19日、[[マンチェスター・アリーナ]]で当初はWBA世界スーパーバンタム級暫定王者[[ネオマール・セルメニョ]]と対戦予定だったが当初は同年2月20日にセルメニョと王座統一戦を行う予定だった<ref>[http://www.fightnews.com/Boxing/quigg-to-defend-against-cermeno-237375 Quigg to defend against Cermeno] Fightnews.com 2014年2月20日</ref>)、セルメニョに入国ビザが下りなかったため試合8日前に相手を急遽WBA世界スーパーバンタム級9位の[[チフィワ・ムンヤイ]]に変更して対戦、初回と2回にダウンを奪い最後は連打の集中砲火を浴びせそのままレフェリーがストップ。2回1分56秒TKO勝ちで3度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/13209/ キグ楽勝、ムニャイを2回でストップ] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月21日</ref><ref>{{cite web|url= http://www.fightnews.com/Boxing/nehomar-cermeno-has-visa-issues-scott-quigg-will-now-face-tshifhiwa-munyai-on-april-19th-241380 |title= Nehomar Cermeno has visa issues, Scott Quigg will now face Tshifhiwa Munyai on April 19th |publisher= Fight.News |date= 2014-04-11 |accessdate= 2014-04-20 }}</ref>。

2014年9月13日、マンチェスター・アリーナで元[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[バンタム級]]王者[[パウルス・アムブンダ]]と対戦予定だったが、アムブンダがトレーング中に膝の筋肉を負傷して欠場となり、代わりにWBA世界スーパーバンタム級12位の[[シュテファーヌ・ジャモエ]]と対戦し、右ボディフック一撃でレフェリーがストップ。3回1分13秒TKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/17687/ WBA・S・バンタム級 キグがジャモエに圧勝V4] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月14日</ref><ref>[http://www.wbanews.com/boxing-news/scott-quigg-had-no-problem-knocking-out-jamoye-in-manchester#.VBgdoo0cRdg Scott Quigg had no problem knocking out Jamoye in Manchester] WBA公式サイト 2014年9月14日</ref>。
2014年9月13日、マンチェスター・アリーナで元[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[バンタム級]]王者[[パウルス・アムブンダ]]と対戦予定だったが、アムブンダがトレーング中に膝の筋肉を負傷して欠場となり、代わりにWBA世界スーパーバンタム級12位の[[シュテファーヌ・ジャモエ]]と対戦し、右ボディフック一撃でレフェリーがストップ。3回1分13秒TKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/17687/ WBA・S・バンタム級 キグがジャモエに圧勝V4] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月14日</ref><ref>[http://www.wbanews.com/boxing-news/scott-quigg-had-no-problem-knocking-out-jamoye-in-manchester#.VBgdoo0cRdg Scott Quigg had no problem knocking out Jamoye in Manchester] WBA公式サイト 2014年9月14日</ref>。


2014年11月22日、[[リヴァプール]]のエコーアリーナにて[[ネイサン・クレバリー]]対[[トニー・ベリュー]]の前座でWBA世界スーパーバンタム級9位の[[大竹秀典]]と対戦し、12回3-0(2者が119-109、118-110)の判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/20199/ 大竹秀典、0-3判定負けでタイトル獲得ならず] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月23日</ref>。元々は[[和氣慎吾]]と対戦予定だったが、和気がトレーニング中に足首を負傷したことで大竹との対戦が決まった<ref>{{cite web|url= http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20141028-1388337.html |title= 異色ボクサー大竹秀典に世界獲りチャンス |publisher= nikkansports.com |date= 2014-10-28 |accessdate=2014-10-28 }}</ref>。なお、クィッグはこの試合中に右拳の腱を負傷し手術を受けることになり、出場を予定していた翌年3月28日の試合を欠場した<ref>{{cite web|url= http://espn.go.com/boxing/story/_/id/12021454/junior-featherweight-titleholder-scott-quigg-sidelined-next-summer-hand-surgery |title= Scott Quigg sidelined after surgery |publisher= ESPN.com |date= 2014-12-12 |accessdate= 2014-12-13}}</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/20838/ クイッグが大竹戦で右拳負傷、来夏まで復帰絶望] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月13日</ref>。
2014年11月22日、[[リヴァプール]]のエコーアリーナにて[[ネイサン・クレバリー]]対[[トニー・ベリュー]]の前座でWBA世界スーパーバンタム級9位の[[大竹秀典]]と対戦し、12回3-0(2者が119-109、118-110)の判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した<ref>[http://boxingnews.jp/news/20199/ 大竹秀典、0-3判定負けでタイトル獲得ならず] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月23日</ref>。元々は[[和氣慎吾]]と対戦予定だったが、和気がトレーニング中に足首を負傷したことで大竹との対戦が決まった<ref>{{cite web|url= http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20141028-1388337.html |title= 異色ボクサー大竹秀典に世界獲りチャンス |publisher= nikkansports.com |date= 2014-10-28 |accessdate=2014-10-28 }}</ref>。なお、クィッグはこの試合中に右拳の腱を負傷し手術を受けることになり、出場を予定していた翌年3月28日の試合を欠場した<ref>{{cite web|url= http://espn.go.com/boxing/story/_/id/12021454/junior-featherweight-titleholder-scott-quigg-sidelined-next-summer-hand-surgery |title= Scott Quigg sidelined after surgery |publisher= ESPN.com |date= 2014-12-12 |accessdate= 2014-12-13}}</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/20838/ クイッグが大竹戦で右拳負傷、来夏まで復帰絶望] Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月13日</ref>。


[[2015年]]7月18日、マンチェスター・アリーナで元[[国際ボクシング連盟|IBF]]世界スーパーバンタム級王者でWBA世界スーパーバンタム級11位の[[キコ・マルチネス]]と対戦。初回こそマルチネスの圧力に押されたが、アッパーとフックで展開を変えてボディアッパーから右フックでダウンを奪い再開直後にフックを多用して攻め込み右フックでダウンを奪ってレフェリーがストップ。2回1分4秒TKO勝ちを収め6度目の防衛に成功した<ref>[http://www.wbanews.com/boxing-results/quigg-flattens-martinez Quigg Flattens Martinez] WBA公式サイト 2015年7月18日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/28373/ クイッグ速攻でV6、ペレスは物議醸すドロー防衛] Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日</ref>。試合後プロモーターのハーンが[[カール・フランプトン]]との英国決戦は難しい代わりに、元5階級制覇王者[[ノニト・ドネア]]との対戦実現に路線変更、「ドネアをロンドンに呼んで対戦を目指したい」と話したが実現しなかった
[[2015年]]7月18日、マンチェスター・アリーナで元[[国際ボクシング連盟|IBF]]世界スーパーバンタム級王者でWBA世界スーパーバンタム級11位の[[キコ・マルチネス]]と対戦。初回こそマルチネスの圧力に押されたが、アッパーとフックで展開を変えてボディアッパーから右フックでダウンを奪い再開直後にフックを多用して攻め込み右フックでダウンを奪ってレフェリーがストップ。2回1分4秒TKO勝ちを収め6度目の防衛に成功した<ref>[http://www.wbanews.com/boxing-results/quigg-flattens-martinez Quigg Flattens Martinez] WBA公式サイト 2015年7月18日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/28373/ クイッグ速攻でV6、ペレスは物議醸すドロー防衛] Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日</ref>。


[[2016年]]1月3日、WBAは同年2月7日にスコット・クィッグとIBF世界スーパーバンタム級王者のカール・フランプトンの間で行われる王座統一戦の勝者(引き分けた時はクイッグ)はWBA世界スーパーバンタム級[[休養王座|休養王者]][[ギレルモ・リゴンドウ]]と王座統一戦を行うよう指令を出した<ref>[http://www.wbanews.com/boxing-news/wba-championship-committee-tale-of-two-jackals#.VweOvZyLRdg WBA Championship Committee: Tale of Two Jackals] WBA公式サイト 2016年1月3日</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/frampton-quigg-winner-ordered-face-guillermo-rigondeaux--100165 |title= Frampton-Quigg Winner Ordered To Face Guillermo Rigondeaux |publisher= Boxing Scene.com |date= 2016-1-9 |accessdate= 2016-1-21}}</ref>。
[[2016年]]1月3日、WBAは同年2月7日にスコット・クィッグとIBF世界スーパーバンタム級王者のカール・フランプトンの間で行われる王座統一戦の勝者(引き分けた時はクイッグ)はWBA世界スーパーバンタム級[[休養王座|休養王者]][[ギレルモ・リゴンドウ]]と王座統一戦を行うよう指令を出した<ref>[http://www.wbanews.com/boxing-news/wba-championship-committee-tale-of-two-jackals#.VweOvZyLRdg WBA Championship Committee: Tale of Two Jackals] WBA公式サイト 2016年1月3日</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/frampton-quigg-winner-ordered-face-guillermo-rigondeaux--100165 |title= Frampton-Quigg Winner Ordered To Face Guillermo Rigondeaux |publisher= Boxing Scene.com |date= 2016-1-9 |accessdate= 2016-1-21 |language={{en icon}} }}</ref>。


2016年2月27日、マンチェスター・アリーナでIBF世界スーパーバンタム級王者[[カール・フランプトン]]と王座統一戦を行い、プロ初黒星となる12回1-2(2者が112-116、115-113)の判定負けを喫しWBA王座とIBF王座の統一に失敗、WBA王座は7度目の防衛、IBF王座の獲得に失敗した<ref>[http://boxingnews.jp/news/35231/ フランプトンが2-1判定勝ち、英国のSB級統一戦] Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月28日</ref>。
2016年2月27日、マンチェスター・アリーナでIBF世界スーパーバンタム級王者[[カール・フランプトン]]と王座統一戦を行い、プロ初黒星となる12回1-2(2者が112-116、115-113)の判定負けを喫しWBA王座とIBF王座の統一に失敗、WBA王座は7度目の防衛、IBF王座の獲得に失敗した<ref>[http://boxingnews.jp/news/35231/ フランプトンが2-1判定勝ち、英国のSB級統一戦] Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月28日</ref>。


2016年3月21日、WBAは最新ランキングを発表し、上述のフランプトン戦に敗れWBA王座とIBF王座の統一に失敗したクイッグをWBA世界スーパーバンタム級4位にランクインした<ref>[http://www.wbanews.com/wp-content/uploads/rankings/2016-february.pdf World Boxing Association Ranking] WBA公式サイト 2016年3月21日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/35816/ レミューがカネロ前座に参戦、WBAランキング発表] Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月22日</ref>。
2016年3月21日、WBAは最新ランキングを発表し、上述のフランプトン戦に敗れWBA王座とIBF王座の統一に失敗したクイッグをWBA世界スーパーバンタム級4位にランクインした<ref>[http://www.wbanews.com/wp-content/uploads/rankings/2016-february.pdf World Boxing Association Ranking] WBA公式サイト 2016年3月21日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/35816/ レミューがカネロ前座に参戦、WBAランキング発表] Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月22日</ref>。

2016年11月26日、マンチェスター・アリーナで[[アンソニー・ジョシュア]]の前座でスーパーバンタム級で再起戦の登場が内定した。

==戦績==
* プロボクシング:34戦31勝(23KO)1敗2分


== 獲得タイトル ==
== 獲得タイトル ==
76行目: 72行目:


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{Reflist}}
{{Reflist|3}}


==関連項目==
==関連項目==

2016年11月11日 (金) 16:41時点における版

スコット・クィッグ
基本情報
階級 スーパーバンタム級
身長 173cm[1]
国籍 イギリスの旗 イギリス
誕生日 (1988-10-09) 1988年10月9日(36歳)
出身地 ベリー[1]
スタイル オーソドックス[1]
プロボクシング戦績
総試合数 33[1]
勝ち 31[1]
KO勝ち 23[1]
敗け 0[1]
引き分け 2[1]
テンプレートを表示

スコット・クィッグScott Quigg1988年10月9日 - )は、イギリスプロボクサー大マンチェスター州ベリー出身[1]。第34代世界ボクシング協会 (WBA)世界スーパーバンタム級王者。

戦績

初期

クィッグはハットン・プロモーションズ英語版に所属していた2009年までに5勝を挙げ、それまでは無敗だった[2]。2009年最後の戦いとなった11月27日の大マンチェスター州ウィガンにあるロビンパークセントレーにて、クィッグはウクライナ人王者でありヨーロッパボクシング連合 (EBU)挑戦者であったユーリー・ヴォロニン (Yuriy Voronin) を全8ラウンドのうち第6ラウンドで勝利した[3]

2010年2月10日にはストーク=オン=トレントニキータ・ルキン (Nikita Lukin) を破り、また同年5月29日には故郷ベリーにおいて20勝14敗のロシア人ボクサーアンドレイ・コスチン (Andrey Kostin) を破った[4][5]。また、ベリー出身のクィッグがベリーでコスチン戦に勝利した出来事は、ベリーにおいて13年間禁止されていたスポーツ観戦チケット販売の規制緩和に大きく貢献した[5]。この出来事について、クィッグは『これは僕の人生において最高の日のひとつであり、僕をサポートする皆に感謝したいと思う ( This is one of the best days of my life. I want to thank everyone for coming out and supporting me. )』と述べている[6][4]。続けてトレーナーであるブライアン・ヒューズ (Brian Hughes) に対しても『僕は大きなタイトルを探しているが、それは全て僕のトレーナーであるブライアン・ヒューズが僕に教えてくれたことに依存している。彼は天才です ( I'm looking for a title shot but it all depends on what my trainer Brian Hughes tells me to do. He's a genius. )』と絶賛している[6]

同年7月16日、大マンチェスター州のボルトンアリーナ英語版で行われたタイトルマッチでギャビン・リード英語版と戦ったクィッグは第9ラウンドでこれを制し、スコットランド国際王座を獲得した[7]

WBA大陸間王者

2010年9月25日にクイッグはベリーのキャッスル・レジャー・センターでWBA大陸間王者だったアルゼンチンボクサーサンティアゴ・オリオニー (Santiago Allione) に第3ラウンドで勝利し、王座を獲得した[8]。また同年11月26日には大マンチェスター州ボルトンマクロン・スタジアムで行われたマシュー・ハットン英語版ロバート・バーゲの欧州王座防衛戦の前座として出場し、フランス人ボクサーダニエル・コジョ・サッソーの持つ国際ボクシング連盟 (IBF)国際王者に挑戦し全12ラウンド中第7ラウンドでサッソーを降し王座を獲得した[9]

翌2011年7月23日にはベネズエラのフランクリン・ヴァレラ (Franklin Varela) を破り、WBAの第4位にランクインした[10]

WBAスーパーバンダム級暫定世界王者

2012年6月16日、マンチェスターの自転車競技場で行われたWBA世界スーパーバンダム級暫定王者決定戦でクィッグはレンドール・マンローと戦ったが、第三ラウンドで偶発的にお互いの頭部衝突によりマンローの右目眉上に出血を伴う大きな傷を負ったため引き分けとなった[11][12]。ここまでクィッグは24戦無敗だった[11]

再戦は同年11月24日にマンチェスター・アリーナで行われ、第6ラウンドにクィッグのレバー打ちでマンローから2回ダウンを奪ったことにより2分37秒でTKOとなりクィッグが勝利した[13][12]

WBAスーパーバンダム級世界王者

2013年7月5日、クィッグとWBA世界スーパーバンタム級2位ヨアンドリス・サリナスキューバ)との間で行われるWBA世界スーパーバンタム級王座決定戦の興行権の入札を同月15日午前11時にWBA本部で行うと通知を受けた[14]。しかし両陣営が合意した為、同月13日にWBAは予定していた入札の中止を決定した[15]

このため、入札後試合枯れの影響で試合が組めるプロモーターを探し、WBO世界ライト級王者リッキー・バーンズの紹介で多くの新旧世界王者やランカーとの契約を結んでいるエディー・ハーン擁するマッチルーム・スポルトと契約を交わした[16]

2013年9月5日、WBAが空位となっていた正規王者にクィッグを認定し、同年8月10日に暫定王者となっていたネオマール・セルメニョをWBA世界スーパーバンタム級1位にランクインさせた世界ランキングをWBAが公式サイトで発表した[17][18]。これに伴い同月28日に行われるWBA世界スーパーバンタム級2位ヨアンドリス・サリナスキューバ)との一戦は、WBA世界スーパーバンタム級王座決定戦から初防衛戦に変更となった[19]

2013年10月5日、当初は9月28日にデビッド・ヘイの前座で試合予定だったが、デビッド・ヘイが負傷したことにより試合が延期されたため、O2アリーナにてWBA世界スーパーバンタム級2位のヨアンドリス・サリナスキューバ)と対戦し、12回1-0(115-113、2者が114-114)の判定で引き分けたが初防衛に成功した[20]

2013年11月23日、マンチェスター・アリーナでカール・フローチの前座でWBA世界スーパーバンタム級14位のディエゴ・オスカー・シルバと対戦し、2回1分41秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[21]

2014年4月19日、マンチェスター・アリーナで当初はWBA世界スーパーバンタム級暫定王者ネオマール・セルメニョと対戦予定だったが当初は同年2月20日にセルメニョと王座統一戦を行う予定だった[22])、セルメニョに入国ビザが下りなかったため試合8日前に相手を急遽WBA世界スーパーバンタム級9位のチフィワ・ムンヤイに変更して対戦、初回と2回にダウンを奪い最後は連打の集中砲火を浴びせそのままレフェリーがストップ。2回1分56秒TKO勝ちで3度目の防衛に成功した[23][24]

2014年9月13日、マンチェスター・アリーナで元WBO世界バンタム級王者パウルス・アムブンダと対戦予定だったが、アムブンダがトレーング中に膝の筋肉を負傷して欠場となり、代わりにWBA世界スーパーバンタム級12位のシュテファーヌ・ジャモエと対戦し、右ボディフック一撃でレフェリーがストップ。3回1分13秒TKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した[25][26]

2014年11月22日、リヴァプールのエコーアリーナにてネイサン・クレバリートニー・ベリューの前座でWBA世界スーパーバンタム級9位の大竹秀典と対戦し、12回3-0(2者が119-109、118-110)の判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した[27]。元々は和氣慎吾と対戦予定だったが、和気がトレーニング中に足首を負傷したことで大竹との対戦が決まった[28]。なお、クィッグはこの試合中に右拳の腱を負傷し手術を受けることになり、出場を予定していた翌年3月28日の試合を欠場した[29][30]

2015年7月18日、マンチェスター・アリーナで元IBF世界スーパーバンタム級王者でWBA世界スーパーバンタム級11位のキコ・マルチネスと対戦。初回こそマルチネスの圧力に押されたが、アッパーとフックで展開を変えてボディアッパーから右フックでダウンを奪い再開直後にフックを多用して攻め込み右フックでダウンを奪ってレフェリーがストップ。2回1分4秒TKO勝ちを収め6度目の防衛に成功した[31][32]

2016年1月3日、WBAは同年2月7日にスコット・クィッグとIBF世界スーパーバンタム級王者のカール・フランプトンの間で行われる王座統一戦の勝者(引き分けた時はクイッグ)はWBA世界スーパーバンタム級休養王者ギレルモ・リゴンドウと王座統一戦を行うよう指令を出した[33][34]

2016年2月27日、マンチェスター・アリーナでIBF世界スーパーバンタム級王者カール・フランプトンと王座統一戦を行い、プロ初黒星となる12回1-2(2者が112-116、115-113)の判定負けを喫しWBA王座とIBF王座の統一に失敗、WBA王座は7度目の防衛、IBF王座の獲得に失敗した[35]

2016年3月21日、WBAは最新ランキングを発表し、上述のフランプトン戦に敗れWBA王座とIBF王座の統一に失敗したクイッグをWBA世界スーパーバンタム級4位にランクインした[36][37]

獲得タイトル

  • WBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
  • BBBofC英国スーパーバンタム級王座
  • WBA世界スーパーバンタム級暫定王座(防衛0)
  • 第34代WBA世界スーパーバンタム級王座(防衛6)

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i Carl Frampton vs Scott Quigg winner likely to give up one world title after the WBA and IBF order mandatory challenges” ((英語)). Dailymail (2016年1月11日). 2016年11月11日閲覧。
  2. ^ Scott Quigg record” ((英語)). Boxrec (1988年10月9日). 2014年6月18日閲覧。
  3. ^ Scott Quigg being lined up for Euro bout in Bolton” ((英語)). The Bolton News (2009年11月29日). 2014年6月18日閲覧。
  4. ^ a b Manchester Evening News | Great Scott” ((英語)). Menmedia.co.uk (2010年6月10日). 2014年6月18日閲覧。
  5. ^ a b Quigg out to prove he's Bury's treasure” ((英語)). Mirror.co.uk (2010年5月23日). 2014年6月18日閲覧。
  6. ^ a b Quick fire Scott Quigg” ((英語)). Mirror.co.uk (2010年5月30日). 2014年6月18日閲覧。
  7. ^ Matthew Hatton continues to rise from Rickys shadow – with bill report inc. Quigg vs. Reid” ((英語)). Boxing Scene. 2014年6月18日閲覧。
  8. ^ Scott Quigg knocks Satiago out in three” ((英語)). Boxing Scene (2010年9月25日). 2014年6月18日閲覧。
  9. ^ Manchester Evening News | Hatton eyes world title after victory – Quigg report on undercard” ((英語)). Menmedia.co.uk (2010年11月27日). 2014年6月18日閲覧。
  10. ^ British Boxing News: Scott Quigg Future Champion” ((英語)). Ringside Report (2011年8月9日). 2014年6月18日閲覧。
  11. ^ a b Accidental cut sees Quigg v Munroe end in a draw” ((英語)). 2016年7月18日閲覧。
  12. ^ a b Box On (2012年11月27日). “キグとマーレイが快勝 英国の2暫定決定戦”. ボクシング・ニュース. 2016年11月12日閲覧。
  13. ^ Scott Quigg beats Rendall Munroe by knockout” ((英語)). BBC Sport. 2016年7月18日閲覧。
  14. ^ WBA calls Quigg vs Salinas Purse Bid WBA公式サイト 2013年7月5日
  15. ^ Quigg vs Salinas reach an agreement, Purse bid cancelled WBA公式サイト 2013年7月13日
  16. ^ Scott Quigg confirms switch to new promoter Eddie Hearn” ((英語)). スカイスポーツ (2013年6月12日). 2013年6月20日閲覧。
  17. ^ Official WBA Ratings of August 2013 WBA公式サイト 2013年9月5日
  18. ^ WBA Ratings movements as of August 2013 WBA公式サイト 2013年9月9日
  19. ^ WBAランキング、粟生がライト級2位に Boxing News(ボクシングニュース) 2013年9月6日
  20. ^ キグがドロー防衛、WBA・S・バンタム級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月5日
  21. ^ フロッチ、幸運なTKO防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
  22. ^ Quigg to defend against Cermeno Fightnews.com 2014年2月20日
  23. ^ キグ楽勝、ムニャイを2回でストップ Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月21日
  24. ^ Nehomar Cermeno has visa issues, Scott Quigg will now face Tshifhiwa Munyai on April 19th”. Fight.News (2014年4月11日). 2014年4月20日閲覧。
  25. ^ WBA・S・バンタム級 キグがジャモエに圧勝V4 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月14日
  26. ^ Scott Quigg had no problem knocking out Jamoye in Manchester WBA公式サイト 2014年9月14日
  27. ^ 大竹秀典、0-3判定負けでタイトル獲得ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月23日
  28. ^ 異色ボクサー大竹秀典に世界獲りチャンス”. nikkansports.com (2014年10月28日). 2014年10月28日閲覧。
  29. ^ Scott Quigg sidelined after surgery”. ESPN.com (2014年12月12日). 2014年12月13日閲覧。
  30. ^ クイッグが大竹戦で右拳負傷、来夏まで復帰絶望 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月13日
  31. ^ Quigg Flattens Martinez WBA公式サイト 2015年7月18日
  32. ^ クイッグ速攻でV6、ペレスは物議醸すドロー防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月19日
  33. ^ WBA Championship Committee: Tale of Two Jackals WBA公式サイト 2016年1月3日
  34. ^ Frampton-Quigg Winner Ordered To Face Guillermo Rigondeaux” ((英語)). Boxing Scene.com (2016年1月9日). 2016年1月21日閲覧。
  35. ^ フランプトンが2-1判定勝ち、英国のSB級統一戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月28日
  36. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年3月21日
  37. ^ レミューがカネロ前座に参戦、WBAランキング発表 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月22日

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
レンドール・ムンロー
WBA世界スーパーバンタム級暫定王者
2012年11月24日 - 2013年9月5日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
ギレルモ・リゴンドウ
第34代WBA世界スーパーバンタム級王者

2013年9月5日 - 2016年2月27日

空位
次タイトル獲得者
ネオマール・セルメニョ