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2016年11月10日 (木) 17:33時点における版
八木 啓代 | |
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別名 |
Nobuyo Nobuyo Yagui Nobuyo Yagi |
生誕 |
1962年1月13日(62歳) 日本 大阪府 |
出身地 | 日本 大阪府 |
学歴 |
京都外国語大学、交換留学: Universidad de Guanajuato |
ジャンル | バラッド、ラテンジャズ、フォルクローレ |
職業 | 歌手、作家、エッセイスト、ジャーナリスト |
担当楽器 | 歌、ギター |
活動期間 | 1990年 - |
レーベル | Ediciones Pentagrama |
事務所 | Ediciones Pentagrama S.A. de C.V. |
公式サイト | Nobuyo Yagi |
八木 啓代(やぎ のぶよ、1962年1月13日 - )は、大阪府生まれのラテン歌手、作家、エッセイスト、ジャーナリスト、音楽コーディネータ、健全な法治国家のために声をあげる市民の会会長。
ラテンジャズ・バンド、ハバタンパ (HAVATAMPA) のリードヴォーカル。声質はソプラノのリリコ・リジェーロ (Soprano lirico-leggero)。(ローマ字で苗字はYagiとなるが、活動地域であるラテンアメリカ(スペイン語)向けにYaguiとも綴る)
プロフィール
北野高校、京都外国語大学イスパニア語学科卒業。在学中、政府交換留学生としてメキシコのグァナファト州立大学で学ぶ。留学中、声楽家としての資質を見抜いたオペラのプリマドンナに勧められ、同大学音楽院でオペラとクラシック音楽を学ぶ。また中南米を放浪して各地の音楽を吸収した。この頃、旅行費用を捻出するために、初期の「地球の歩き方」の執筆に参加するなど、「バックパッカーとして伝説的な存在」であったともいう[2]。帰国後フォルクローレのバンドなどで演奏活動を開始。
1980年代末頃からは、東京、京阪神(京都、大阪、神戸)、メキシコシティ、ハバナでソロヴォーカリストとして活動、ソロアルバム『心象風景』、そして2年後にメキシコのレコード会社ペンタグラマ(Pentagrama[3], [4])からソロアルバム『SE VIVE ASI』を発表、メキシコ、キューバで「絹の声(Voz de Seda)」という評価を得た。現在は、東京を拠点に、メキシコ、キューバと行き来して演奏活動を続ける。
作家としても、キューバやメキシコなど、ラテンアメリカに関する知識や情報を、マスメディアやミニコミで発表した解説記事やライナーノーツはきわめて多数にのぼり、この分野での著作も多い。"PANDORA REPORT"では、1991年から1995年の間に、パソコン通信ニフティーサーブ(現・@Nifty)上の「市民運動フォーラム」で、当時は珍しかった顔文字を多用した漫画チックな文体に、ブラックなユーモアを込めて、中南米事情(とりわけ、当時バッシングを受けていたキューバ事情)を紹介した。この文章は後に光文社より出版された。尚、この原文は、光文社刊の書籍に収録されなかったものやその後書かれたものも含めて、八木本人のサイトで2015年4月まで公開されていた。また2010年3月から、ピースボートクルーズに参加した体験を綴った「PANDORA REPORT 南極編」として"PANDORA REPORT"シリーズを自身のブログで再開した[5]。
シルビオ・ロドリゲス (Silvio Rodríguez)、パブロ・ミラネス (Pablo Milanés)、カルロス・バレーラ (Carlos Varela) ら、キューバのシンガーソングライターたちや、チリのイリャプ (Illapu) をはじめ、ラテンアメリカの新しい歌(ヌエバ・カンシオンあるいはヌエバ・トローバ - es:Nueva Trova Cubana)の音楽家や文化人との親交は厚く[6]、その人脈と語学力を生かして、チリのアンヘル・パラ(Angel Parra)、アルゼンチンのロック歌手、レオン・ヒエコ (León Gieco)、ニカラグアのルイス・エンリケ・メヒア=ゴドイ (Luis Enrique Mejía Godoy) 、キューバのビセンテ・フェリウ (Vicente Feliú) らの日本公演のコーディネーターや共演などもつとめている。
1994年、フェスティバル・デ・ミゲル・マタモロス (Festival de Miguel Matamoros) 第一回国際サルサ(ソン)フェスティバル - 略称: フェスティバル・マタモロソン (Festival Matamoroson en Santiago de Cuba) に、一度限りという約束で、吉田憲司、納見義則らによって再結成され、日本代表として参加したサルサバンド、ハバタンパ(HAVATAMPA)(第2期)に、リードヴォーカルとして参加。ソン・ラテン音楽の本場であるサンティアーゴ・デ・クーバの聴衆に評価された[7]。その結果、ハバタンパは存続することになり、翌年には、メキシコのオペラハウス「メキシコ市立劇場」(テアトロ・デ・ラ・シウダー - Teatro de la Ciudad)で二千人の聴衆を集めての公演を成功させる[8]。この時期より、活動の中心を東京に移し、演奏活動、執筆などをすすめる。
その後、アメリカが1989年にパナマを侵攻した事件を現地で取材して執筆した、長編処女小説『MARI』を上梓。また、メキシコの作曲家たちが彼女に提供した曲を中心に録音されたソロ・アルバム『Esta Mujer』(意味は「この女」)、ファドやメキシコ民謡を採り入れた『Lagrimas』(意味は「涙」)をメキシコで発表。
アルバム
- 1990年 『心象風景』 日本、オフィス ソル・ナシエンテ
- 1992年 『SE VIVE ASI』 メキシコ、ペンタグラマ[9]
- 1998年 『HAVATAMPA』 日本、Vira
- 2002年 『Esta Mujer』 メキシコ、ペンタグラマ[10]
- 2012年 『Lagrimas』 メキシコ、ペンタグラマ
文献
著書
- 『禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか』晶文社、1991 ISBN 4794950810
- ビクトル・ハラ年譜:p229~235
- 『ラテンアメリカ発=音楽通信』新日本出版社、1991 のち『危険な歌 世紀末の音楽家たちの肖像』幻冬舎文庫
- 『ラテンアメリカくいしんぼひとり旅:お手軽エスニック料理をあなたに』フォーラム・A、1995 のち光文社
- 『Pandora report 喝采がお待ちかね』光文社、1996
- 『喝采がお待ちかね ラテン的悦楽世界へのご招待』光文社文庫 2章を削って沢木耕太郎との対談を掲載)
- 『ラテン女のタフで優雅な生き方:Asi como soy:自分のスタイルを求めて』大和出版、1998 ISBN 480470230X
- 『MARI』幻冬舎、2000 ISBN 4877289690
- 書き下ろし国際謀略サスペンス小説
- 『ラテンに学ぶ幸せな生き方』講談社+α新書、2010 ISBN 978-4062726658
共著
- 『キューバ音楽 La musica en Cuba』吉田憲司共著、青土社、2001 [1]
- 『リアルタイムメディアが動かす社会 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平』常岡浩介,上杉隆,岩上安身,すがやみつる,渋井哲也,郷原信郎,津田大介共著 東京書籍 2011
- 郷原信郎との対談「ネット時代の市民が検察を追い詰める」
- 『検察崩壊~失われた正義』(毎日新聞社、2012年) ISBN 9784620321479 の第3章
評論
- 1990年 『民主主義を生み出したチリの若者たちの文化』、清風堂書店「講座・青年/第3巻」収録
- 1992年 『蟻の行進・メキシコ先住民500年目の抵抗』、平凡社「グリオ」収録
- 2001年 『芸術のグローバリゼーションー音楽分野の産業化の一例を見る』、新評論社「地球村の思想」収録
- 2008年 「ゲバラの戦いや革命は遺物としての歴史ではない 司令官の夫の傍らで、激動の中心を歩いた妻の記録」(書評紙・『図書新聞』2008年8月9日号掲載、アレイダ・マルチ『わが夫、チェ・ゲバラ』の書評)
- 2009年 「革命運動とともに歩む『新しい歌』の現在 ラテンアメリカの目覚めをうたう」、季刊『社会評論』スペース伽耶、No.156、2009年1月、<特集1 VIVA! キューバ 革命50年>[2]収録
- 2009年 「ラテンアメリカ五つの革命を祝う」、季刊『社会評論』スペース伽耶、No.158、2009年7月、巻頭エッセイ p.2
- 2010年 『グローバリゼーションとワールドミュージック』、文理閣「グローバル世紀への挑戦ー文明再生の智慧」収録
- 2012年 『手痛いツケを支払うのは20年後だ』、第三書館「ハシズム! 橋下維新を『当選会見』から読み解く」収録
- 2014年 『インターネットメディアが動かす市民革命』、紀伊國屋書店「わたしたちは二十二世紀を望めるのか - 明日のないその日のために」収録
その他
- 沢木耕太郎『貧乏だけど贅沢』文藝春秋、ISBN 4-16-354820-3
- 沢木耕太郎の旅をめぐる十の対話に対談収録
- Mariana Ch., La japonesa Nobuyo Yagui: canta en mexicano.(musico)(Entrevista), Editorial Contenido, S.A. de C.V., 1st Jun 2002, ISBN B0008E36HW (HTML format digital document)
脚注
- ^ Marcial Alejandro - Myspace
- ^ 「地球の歩き方・メキシコ・中米編 1988年度版」
- ^ es:Ediciones Pentagrama
- ^ Ediciones Pentagrama S.A. de C.V.
- ^ PANDORA REPORT 南極編・その1(八木啓代のひとりごと 2010年3月15日)
- ^ 「危険な歌」幻冬舎文庫、
- ^ 「喝采がお待ちかね」光文社文庫、1994年9月22日付「es:Granma (diario)」
- ^ 「喝采がお待ちかね」光文社文庫 、1994年9月22日付。
- ^ SE VIVE ASI @ Pentagrama
- ^ Esta Mujer @ Pentagrama
外部リンク
- 八木啓代公式サイト(日本語、スペイン語)
- 公式ブログ「八木啓代のひとりごと」
- NobuyoYagi - Myspace
- Nobuyo Yagi 八木啓代 (nobuyoyagi) - X(旧Twitter)
- 八木 啓代 (nobuyoyagi) - Facebook
- メキシコ大手の新聞ラ・ホルナーダ (es:La Jornada) の紹介記事
- La japonesa Nobuyo Yagui presenta disco con canciones latinoamericanas(スペイン語、2002年2月17日)
- Nobuyo Yagui comparte la abundancia musical de México con su natal Japón(スペイン語、2009年3月13日)
- Nobuyo Yagui ofrecerá su trova en El Breve Espacio, con Rafael Mendoza (スペイン語、2011年2月23日)
- Lágrimas, de Nobuyo Yagui, maridaje de ritmos y sonidos(スペイン語、2012年2月21日)
- メキシコのes:El Universal紙の紹介記事
- Presentarán disco íntimo con sonidos latinoamericanos (スペイン語、2012年2月23日)
- メキシコの SDP Noticias 紙の紹介記事
- Presentará Nabuyo Yagui disco íntimo con sonidos latinoamericanos(スペイン語、2012年2月23日)
- メキシコの es:Milenio Diario 紙の紹介記事
- Nobuyo Yagui comparte su canto (スペイン語、2012年2月29日)
- OOPS! - アーティスト : Nobuyo Yagui(八木啓代)
- 大阪府立北野高等学校 六稜同窓会公式ページ: 八木啓代 (Last Updated: Jan.23,1999)
- A-Musik 生きてるうちに見られなかった夢を: 「鳥の歌ノート」
- Pentagrama.com.mx - La Alternativa Musical en México: Nobuyo Yagui(スペイン語。ディスコグラフィ)
- YouTube動画
- 満月の夕 Noche de Luna Llena ラテンアメリカ連帯バージョン - YouTube(追加日: 2011年9月8日 cloudcatcher)
- Llorona - YouTube, ピアノ:José Moran, 2011 (追加日: 2011年06月15日 投稿者: cloudcatcher)
- Dos Gardenias - YouTube, ピアノ:José Moran, 2011 (追加日: 2011年06月15日 投稿者: cloudcatcher)
- Por tí - YouTube, ピアノ:José Moran, 2011 (追加日: 2011年06月15日 投稿者: cloudcatcher)
- Los Pajaros Perdidos - YouTube, ギター:小林智詠, 2010 (追加日: 2010年05月18日 投稿者: cloudcatcher)
- Concierto para una voz - YouTube, HAVATAMPA, 不明 (追加日: 2008年04月8日 投稿者: ROSADEMONT)
- Son Al Son - YouTube, HAVATAMPA, Matamoro Son 1994 (追加日: 2007年05月28日 投稿者: 吉田憲司)
- Se Vive Asi - YouTube, HAVATAMPA, Matamoro Son 1994 (追加日: 2007年05月29日 投稿者: 吉田憲司)