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2016年11月10日 (木) 15:36時点における版
奥村 チヨ | |
---|---|
出生名 | 奥村 智代 |
別名 | 金野 智代(本名) |
生誕 | 1947年2月18日(77歳) |
出身地 |
日本 大阪府池田市 (出生地は千葉県野田市) |
ジャンル | 歌謡曲 |
職業 | 歌手 |
活動期間 | 1965年 - |
レーベル |
東芝 ビクター 徳間 テイチクエンタテインメント |
共同作業者 | 浜圭介 |
奥村 チヨ(おくむら チヨ、1947年(昭和22年)2月18日 - )は、日本の歌手である。本名、金野 智代(こんの ちよ、旧姓・奥村)。大阪府池田市出身[1]。夫は作曲家の浜圭介、女優の麻生祐未は姪にあたる。
人物・来歴
千葉県野田市に生まれ、3歳から大阪府池田市で育った[1]。母親は山口県の出身[1]。夙川学院高等学校在学中、知人が応募したオーディションに合格してしまい、1回きりの約束でドリンク剤のCMソング(小野薬品・リキ・ホルモ「昨日、今日、明日」)を歌ったことがきっかけで、卒業後の1965年に東芝から「あなたがいなくても / 私を愛して」でデビュー。和製シルヴィ・ヴァルタンとして売り出され、蠱惑的な魅力と甘えたような歌い方でたちまち人気を集める。黛ジュン・小川知子とともに東芝3人娘の一角を占め、「ごめんネ・・・ジロー」(1965年)「北国の青い空」(1967年)などがヒット。さらに1969年 - 1970年に発表した「恋の奴隷」(セールス:51万枚[2])「恋狂い」「恋泥棒」のいわゆる「恋3部作」の爆発的大ヒットにより、人気歌手としての地位を確立した。それまでのコケティッシュな雰囲気に、新たに官能的な魅力も加わり、初めてNHK紅白歌合戦出場も果たす(NHKでは内部規則で「恋の奴隷」の歌唱が禁じられていたため「恋泥棒」を歌った)。
1971年12月25日に発売された、自身のイメージを脱却した「終着駅」がヒット(セールス:40万枚[2]) 。この曲は、本人の歌手引退も辞さない強い希望で実現に至った曲である。この曲を作曲した浜圭介も、この曲のヒットにより、作曲家として息を吹き返した。その後、1974年に浜圭介と結婚、芸能界の第一線を退く。
その後1980年にビクターから、「せめてさよならは・・・」をリリースして歌手活動を再開。ディナーショーなどステージを中心に、マイペースな活動を続ける。1993年、折からの1960年代ブームに乗って「恋の奴隷」が再ヒット。個性的な歌唱スタイルとともに、時代を先取りしたようなファッションにも注目が集まり、若い世代のファンも数多く獲得した。現在も旺盛な歌手活動を続けており、古巣東芝EMIからも新譜・旧作が続々とリリースされている(『GOLDEN☆BEST 奥村チヨ』など)。
なお1971年に発売された「川の流れのように」は、後に美空ひばりが歌った楽曲とは同名異曲。
2008年3月7日にフジテレビで放送された「売れなきゃよかった…金曜日の告白SP!大壮絶人生」によると、代表曲「恋の奴隷」が男性に従属的な歌詞であったため、奥村自身は歌うことをためらっていたという。さらに同曲のイメージから、当時は自宅周辺にまで付きまとうファン(今日で言うストーカー行為)が多く出現したことから悩まされていたという。
テレビ番組
- NHK歌謡コンサート(NHK総合) - 2008年10月21日
- オレたちひょうきん族(フジテレビ)
- 夜もヒッパレ一生けんめい(日本テレビ)
- エプロンおばさん 第2期 第42話「初夢物語の巻」(1968年、日本テレビ)
- 月曜ドラマランド「月とスッポン」(1986年、フジテレビ) - 土田すみ江 役
- さんかくはぁと 第11話「振り向けば奴がいる」(テレビ朝日)
ほか多数
NHK紅白歌合戦出場歴
年度/放送回 | 回 | 曲目 | 出演順 | 対戦相手 |
---|---|---|---|---|
1969年(昭和44年)/第20回 | 初 | 恋泥棒 | 06/23 | ザ・キング・トーンズ |
1970年(昭和45年)/第21回 | 2 | 嘘でもいいから | 20/24 | フォーリーブス |
1972年(昭和47年)/第23回 | 3 | 終着駅 | 05/23 | 鶴岡雅義と東京ロマンチカ |
- 注意点
- 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
ディスコグラフィ
シングル
- あなたがいなくても (1965.3.5)
- あゝ結婚 (1965.6.5)
- 作詞:多木比佐夫/作曲:津野陽二/編曲:津野陽二
- (c/w いつまでも)
- セプテンバー・ムーン (1965.7.15)
- ごめんネ・・・ジロー (1965.10.5)
- 作詞:多木比佐夫/作曲:津野陽二/編曲:津野陽二
- (c/w 愛してるから)
- ジングル・ベル (1965.11.5)
- 訳詞:ホセしばざき/作曲:James Pierpont/編曲:森岡賢一郎
- (c/w 赤鼻のトナカイ)
- 想い出のタンゴ (1966.1.5)
- 訳詞:片桐和子/作曲:Jackie DeShannnon/編曲:森岡賢一郎
- (c/w 恋はしないで)
- 一人ぼっちで (1966.3.5)
- 作詞:多木比佐夫/作曲:津野陽二/編曲:津野陽二
- (c/w 私を忘れて)
- 云えなかったの (1966.5.5)
- 私の胸をノックして (1966.8.5)
- いつかの約束 (1966.11.5)
- 作詞:安井かずみ/作曲:森岡賢一郎/編曲:森岡賢一郎
- (c/w ちっちゃな片想い)
- 北国の青い空 (1967.8.5)
- あなたに逢いたい (1967.12.1)
- 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 愛の泉)
- 涙いろの恋 (1968.2.1)
- 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 雨が降る夜)
- 青い月夜 (1968.6.1)
- 作詞:橋本淳/作曲:井上忠夫/編曲:川口真
- (c/w 愛の花咲く頃)
- 花になりたい (1968.11.1)
- 夜よそのままで (1969.3.1)
- 作詞:平尾昌晃・有馬三恵子/作曲:平尾昌晃/編曲:川口真
- (c/w 雨の大阪)
- 恋の奴隷 (1969.6.1)
- 作詞:なかにし礼/作曲:鈴木邦彦/編曲:川口真
- (c/w 眠くなるまで)
- 恋泥棒 (1969.10.1)
- 作詞:なかにし礼/作曲:鈴木邦彦/編曲:鈴木邦彦
- (c/w 北国の春はみじかい)
- 恋狂い (1970.2.5)
- 作詞:なかにし礼/作曲:鈴木邦彦/編曲:川口真
- (c/w 何かいいことありそうな)
- くやしいけれど幸せよ (1970.5.5)
- 作詞:山上路夫/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w きめちゃったから)
- 嘘でもいいから (1970.9.5)
- 作詞:川内康範/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 心は他人にならないで)
- 中途半端はやめて (1970.12.1)
- 作詞:なかにし礼/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 恋人形)
- 甘い生活 (1971.4.5)
- 作詞:橋本淳/作曲:中村泰士/編曲:川口真
- (c/w 可愛い女)
- 川の流れのように (1971.8.5)
- 作詞:橋本淳/作曲:中村泰士/編曲:川口真
- (c/w 冷たい女と呼ばれても)
- 終着駅 (1971.12.25)
- 別離の讃美歌 (1972.4.25)
- 作詞:千家和也/作曲:浜圭介/編曲:小野崎孝輔
- (c/w 街角)
- 陽のあたる場所 (1972.8)
- 作詞:山上路夫/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 窓)
- 女の恋唄 (1972.12.20)
- 作詞:安井かずみ/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 涙いろの川)
- ひき潮 (1973.4.20)
- 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 失うものは何もない)
- 風の慕情 (1973.9.20)
- 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平/編曲:筒美京平
- (c/w 雨上がり)
- 泣いて京都へ (1973.12.25)
- 作詞:千家和也/作曲:浜圭介/編曲:森岡賢一郎
- (c/w 波止場)
- 何かありそな西銀座 (1974.6.5)
- 作詞:千家和也/作曲:浜圭介/編曲:森岡賢一郎
- (c/w 夜は気まぐれ)
- 走馬燈 (1977.10.5)
- お・ん・な・唄 (1978.5.5)
- 白日夢 () ※デュエット植木等
- 作詞:増永直子/作曲:平尾昌晃/編曲:森岡賢一郎
- (c/w )
- せめてさよならは… (1980.4.21)
- Moi (1981.11)
- あしたすてるから (1983.2.25)
- 何故 (1983.5.25)
- 作詞:鈴木みのり/作曲:鈴木みのり/編曲:松井忠重
- (c/w 私を変えて)
- 別れてあげる (1984.6.25)
- 忘れないでね (1986.4.21)
- 作詞:浜圭介/作曲:浜圭介/編曲:若草恵
- (c/w いつわりの部屋)
- 影 (1988.2)
- パローレ・パローレ (1999)
- 作詞:岡田冨美子/作曲:KONNO TAKASHI/編曲:若草恵
- (c/w 真昼の月)
- TOKIO天使 (2001.11.21) ※デュエット欧陽菲菲
- 素顔のままのあなたで (2003.6.25)
- 愛して愛して愛しちゃったのよ (2004.8.25) ※田代美代子・和田弘とマヒナスターズのカヴァー
オリジナルアルバム
- 北国の青い空 (1967.11.5)
- チヨとあなたの夜 (1968.11.1)
- あなたとチヨと… (1969.6.1)
- あなた好みの…チヨ (1969.12.1)
- くやしいけれど幸せよ (1970.6.5)
- 甘い生活 (1971.6.25)
- チヨのお座敷唄 (1971.11.5)
- 別離の讃美歌 (1972.5.5)
- 陽のあたる場所 (1972.10.20)
- ひき潮 (1973.5.20)
- 風の慕情 (1973.12.1)
- 何かありそな西銀座 (1974.8.5)
- 蜃気楼 (1980.11.21)
- PRESENT-現在- (1983.4.25)
ライブアルバム
- ナイトクラブの奥村チヨ (1970.10.5、ナイトクラブ「ベラミ」にて収録)
- チヨ・イン・ベラミ (1971.8.25、ナイトクラブ「ベラミ」にて収録)
脚注
- ^ a b c 奥村チヨの母 ~いくつになっても夢子さん~ グレートマザー物語 2006年8月6日
- ^ a b 【1972年2月】終着駅/奥村チヨ 行き詰まった歌手と作曲家 逆転の“始発駅”に - sponichi annex 2012年2月19日閲覧