「デイヴ・エドモンズ」の版間の差分
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2016年11月6日 (日) 10:49時点における版
デイヴ・エドモンズ Dave Edmunds | |
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基本情報 | |
出生名 | David Edmunds |
生誕 | 1944年4月15日(80歳) |
出身地 | ウェールズ サウスウェールズ州カーディフ |
ジャンル | ロック、ポップス、パブロック、ロカビリー |
職業 | シンガーソングライター、ギタリスト、プロデューサー |
担当楽器 | 歌、ギター |
活動期間 | 1968年 - 現在 |
レーベル |
Regal Zonophone MAM Rockfield/RCA スワンソング アリスタ コロムビア EMI Manhattan |
共同作業者 |
ロックパイル ニック・ロウ エルヴィス・コステロ ラブ・スカルプチャー ナインティナイナーズ レイダース ストレイ・キャッツ |
デイヴィッド "デイヴ" エドモンズ(David Edmunds, 1944年4月15日 - )は、サウスウェールズ・カーディフ出身のミュージシャン、歌手、ギタリスト、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー。1950年代のロカビリー、ポップスをルーツとする親しみやすい楽曲を多数手がけ、1970年代から1980年代にかけてイギリスをはじめとするヨーロッパやアメリカで多くのヒットを放ったほか、プロデューサーとしても多数のアーティストを手がけ、その活動を通じてパブロック、ニューウェイブミュージックなどに大きな影響を与えた。
初期
15歳の時に兄弟と一緒にナインティナイナーズ (99ers) を結成。その後、地元カーディフを本拠とするトリオ編成のバンド、レイダース (The Raiders) を結成し、初めてフロントマンをつとめる。レイダースは1950年代のロカビリーをベースにし、主にサウスウェールズエリアで活動した。一時期自動車修理工として働きながらも、ロックの道を志してロンドンに進出。
その後、よりブルースロックに傾倒したエドモンズは、ヒューマン・ビーンズ (The Human Beans) を結成し、ロンドンをはじめとするイギリスの大学をサーキットした。1967年、ヒューマン・ビーンズはコロムビアから「モーニング・デュー」(Morning Dew) のカバーをリリース。チャートには上がらなかったが、18カ月後、エドモンズを含むヒューマン・ビーンズの中心メンバー3人は新バンドラヴ・スカルプチャー (Love Sculpture) を結成。1968年、ハチャトゥリャン作曲の「剣の舞」をスピードロックにアレンジしてチャートの5位に送り込んだ。しかしメンバーの入れ替わりが激しいうえに、レコード会社の協力も乏しく、限界を感じたエドモンズは結局ラブ・スカルプチャーも解散してしまう。
ソロデビュー
ラヴ・スカルプチャー解散後の1970年にリリースした「アイ・ヒア・ユー・ノッキン」(I Hear You Knocking) (スマイリー・ルイスのカバー)が大ヒットし[1](エドモンズのマネージャが設立したMAMレコードからの最初リリースであった)、その年のイギリスのクリスマス・ソングNo1となった。この曲は、彼がシェイキン・スティーヴンス・アンド・ザ・サンセッツのアルバム『ア・レジェンド』(A Legend) をプロデュースしている時に偶然見つけたものであった。このシングルはアメリカでも4位にまで上昇。大西洋の両岸でエドモンズ最大のヒットとなり、300万枚を売り上げてゴールド・ディスクを獲得した。
彼は同時にプロデューサーとしても活躍し、1970年代前半のパブロック・シーンの有望株であるブリンズレー・シュウォーツ(後の相棒ニック・ロウのバンド)、フレイミン・グルーヴィーズなどのレコーディングを手掛けた。プロデューサーとしてのエドモンズは、夜遅くスタジオに到着し、夜明けまでカン詰めになって作業するスタイルを崩さなかった。スペクター・サウンドを自分で消化し、ギターだけで40トラック近く録ることも珍しくなかった。
ロックパイルと80年代の活動
1976年、ブリンズレー・シュウォーツにいたニック・ロウ、テリー・ウィリアムズ、ビリー・ブレムナーとともにロックパイルを結成。
当時エドモンズとロウが異なったレーベルに所属していたため、ロックパイル名義でのリリースは1980年まで待たねばならなかったが、エドモンズ名義で2枚、ロウ名義で1枚のアルバムをこのバンドでレコーディング、リリースした。この間、エドモンズ個人としても、エルヴィス・コステロ作の「ガールズ・トーク」(Girls' Talk)など多くのヒットがあった。
ロックパイルは初のバンド名義のアルバム『セカンズ・オヴ・プレジャー』(Seconds Of Pleasure)をリリースして間もなくの1981年に解散。
その後1980年代のエドモンズは、ポール・マッカートニー、キング・カート、ストレイ・キャッツ、ファビュラス・サンダーバーズ、ステイタス・クォーにいたる様々なアーティストたちのレコーディングに参加。また、映画『ポーキーズ・リヴェンジ』(Porky's Revenge!) のサウンドトラックにメインテーマの『ハイスクール・ナイツ』(High School Nights) を提供したほか、カール・パーキンスを特集したスペシャル番組の音楽監督もつとめた。
1983年には『インフォメーション』(Information)をリリース、このアルバムではELOのジェフ・リンと2曲を共作し、そのうちの1曲「スリッピン・アウェイ」(Slipping Away) はアメリカでトップ40にチャートイン、MTVのヘヴィローテーションとなった(リンは翌1984年にも、次のエドモンズのアルバム『リフ・ラフ』(Riff Raff) の6曲をプロデュースした)。
近年の活動
1980年代以降はウェールズに住み、全盛期ほどではないが時折ツアーなども行っている。
1992年と2000年には、リンゴ・スターのオールスター・バンドのツアーにも参加した。
1993年に、元サンセットのメンバー、ロバート・レウェリン、カール・ピーターセン、スティーブ・パーシー、ポール・ドランから、ロイヤリティ不払いの名目でシェイキン・スティーヴンスとともに訴えられる。起訴は、80年代初期にリリースされたアルバム『ア・レジェンド』のリ・イシューがヒットしたことに関し、スティーブンスとエドモンズが受け取った莫大なロイヤリティ収入からの支払いを求めるものであった。判決は原告側の勝訴となり、スティーブンスとエドモンズが負担した訴訟関連費用は50万ポンドに上った。
2008年9月10日には、ストレイ・キャッツとともにロンドンのブリクストン・アカデミーのステージに立ち、「ザ・レイス・イズ・オン」、「テア・イット・アップ」の2曲を演奏した。同年の大晦日には、ジュールス・ホランドの名物番組「フーテナニー」(en:Hootenanny) に参加し、「ガールズ・トーク」、「アイ・ヒア・ユー・ノッキン」を歌った。彼はその後もホランドのゲストとしてたびたび招かれ、2009年6月20日にはボルデ・ヒル・ガーデンで、2009年8月28日にはキャリックファーガス城で行われた野外コンサートで、またロイヤル・アルバート・ホールでも、ホランドのビッグ・バンドと共演している。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
ラヴ・スカルプチャー
- Blues Helping (1968.12)
- Forms and Feelings (1970.1)
ソロ
- Rockpile (1972.6)
- Subtle as a Flying Mallet (1975.4)
- Get It (1977.4)
- Tracks on Wax 4 (1978.9)
- Repeat When Necessary (1979.6) (U.K. #39, U.S. #54)
- Twangin... (1981.4) (U.K. #37)
- D.E. 7th (1982.3) (U.K. #60, U.S. #46)
- Information (1983.4) (U.K. #92, U.S. #51)
- Riff Raff (1984.9) (U.S. #140)
- Closer to the Flame (1990.4) (U.S. #146)
- Plugged In (1994.8)
- Hand Picked: Musical Fantasies (2000.1)
ロックパイル
- Seconds of Pleasure (1980.10) (U.K. #34, U.S. #27)
ライブ・アルバム
- Hear You Rockin' (1987.6) (U.S. #106)
- Live on the King Biscuit Flower Hour" (1999.5)
- A Pile of Rock: Live (2001.9)
- C'Mon Everybody Live (2004.1)
- Alive & Pickin' (2005.2)
コンピレーション・アルバム
ラヴ・スカルプチャー
- The Dave Edmunds & Love Sculpture Singles A's & B's - Harvest Heritage - EMI U.K. - 1980
デイヴ・エドモンズ
- The Best of Dave Edmunds (1982.1) (U.S. #163)
- The Dave Edmunds Anthology (1968-1990) (1993.4)
- From Small Things: The Best of Dave Edmunds (2004.4)
- The Many Sides of Dave Edmunds: The Greatest Hits and More (2008.9)
脚注
- ^ エドモンズはウィルバート・ハリスンの "Let's Work Together" をレコーディングするつもりであったが、キャンド・ヒートの非常に出来の良いカバー・バージョンを聴いて競合を避けることにし、当初考えていたリフを流用して「アイ・ヒア・ユー・ノッキン」をレコーディングした。