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「錦風真悟」の版間の差分

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2016年6月8日 (水) 03:48時点における版

錦風 真悟
基礎情報
四股名 錦風 眞悟→ 真悟
本名 足達 康之
愛称 あだしんご、バレンタイン男
生年月日 (1978-02-14) 1978年2月14日(46歳)
出身 東京都江戸川区北海道浜益郡浜益村北海道石狩市
身長 179cm
体重 147kg
BMI 45.88
所属部屋 尾車部屋
得意技 左四つ、寄り、押し
成績
現在の番付 引退
最高位 西幕下筆頭
生涯戦歴 461勝449敗(131場所)
優勝 幕下優勝1回
三段目優勝1回
データ
初土俵 1994年3月場所
引退 2015年1月場所
(番付上は2015年3月場所)
引退後 世話人:錦風
備考
2015年2月8日現在

錦風 真悟(にしきかぜ しんご、1978年2月14日 - )は、東京都江戸川区出身(後に北海道浜益郡浜益村を経て合併により石狩市に変更)で、尾車部屋に所属していた元大相撲力士。現在は世話人。本名は足達 康之。現役時代の体格は身長179cm、体重147kg、得意技は左四つ、寄り、押し。最高位は西幕下筆頭(2001年7月場所)。愛称はあだしんご、好物はチョコレート。

来歴

両国に近い江戸川区に生まれ、何度も相撲を見に国技館まで足を運んだことがあり、とりわけ師匠の尾車(元大関・琴風)のがぶり寄りに強い印象を覚えていたという。小学3年生の頃から相撲の基本を教わり、父に勧められて中学2年生の時に尾車部屋への入門を決めた。途中で高校進学を考えて気持ちが揺らいだこともあったが、入門直前に二子山部屋(貴乃花部屋の前身)への入門を控えた同じ都内出身の高校生が「どっちが先に音を上げるか競争だぜ。」と挑発してきたため「同期の中でも最後まで残ってやるんだ。」と決意したという。

初土俵の1995年3月場所から錦風眞悟の四股名で土俵に上がった。錦風の名は同郷の栃錦と琴風に因み、眞悟の名は2歳で夭折した兄の名に因んで父が命名した。初土俵から5年余りで幕下に昇進し、2001年7月場所には自己最高位の西幕下筆頭まで番付を上げた。その2001年7月場所は6番相撲まで3勝3敗という善戦を演じ、7番相撲で勝てば関取という状況だったが惜しくも負け越しを喫する。以降も現在に至るまで殆どを幕下で過ごすも関取が近い地位には戻れていない。大相撲八百長問題で2011年3月場所が中止になったことで傷心し、引退を決意したが同期の天一が錦風の誕生日を引き合いに出して「お前は八百長問題に角界が揺れている中でもバレンタインデーにチョコを贈ってくれた熱心な女性ファンの気持ちを裏切るのか。ここで辞めたら孤独になるだけだ。」と説得したため続投の覚悟を決める。[1]2014年5月場所で、1986年3月場所から一度も休場していなかった北斗龍(北の湖部屋)が初めて休場を届け出て、連続出場記録がストップして以降、現役力士の連続出場記録は錦風が持っていた。現役中は一度も休場しないまま、2015年1月場所限りで現役を引退した。現役最後の相手は鳥羽の山で、最後は勝って現役を終えた。鳥羽の山もこの一番を最後に現役を引退したが、これについて鳥羽の山は「最後が錦風で良かった」と言っていたという[2]。引退後は、同年2月1日付で日本相撲協会世話人として採用された。番付編成会議後の引退のため、2015年3月場所の番付には力士として名前が残っている。同年4月29日の断髪式の際には若兎馬など260人が駆けつけており、止め鋏は師匠の尾車が入れた。[3]

出身地は当初は東京都江戸川区であったが、祖父の出身地である北海道浜益郡浜益村に変更、その後平成の大合併により石狩市となっている。

主な成績

  • 通算成績:461勝449敗(131場所)
  • 幕下成績:263勝290敗(79場所)
  • 各段優勝
    • 幕下優勝1回(2001年3月場所)
    • 三段目優勝1回(1998年3月場所)
錦風 真悟
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1993年
(平成5年)
x (前相撲) 東序ノ口13枚目
5–2 
西序二段147枚目
4–3 
西序二段115枚目
4–3 
東序二段84枚目
4–3 
1994年
(平成6年)
西序二段63枚目
2–5 
西序二段101枚目
5–2 
東序二段46枚目
3–4 
東序二段64枚目
4–3 
東序二段40枚目
4–3 
東序二段20枚目
4–3 
1995年
(平成7年)
西三段目99枚目
5–2 
西三段目63枚目
2–5 
東三段目84枚目
3–4 
西三段目97枚目
4–3 
東三段目82枚目
3–4 
西三段目96枚目
4–3 
1996年
(平成8年)
東三段目78枚目
5–2 
西三段目45枚目
1–6 
西三段目84枚目
3–4 
西序二段6枚目
6–1 
東三段目51枚目
5–2 
西三段目21枚目
4–3 
1997年
(平成9年)
西三段目6枚目
1–6 
西三段目41枚目
3–4 
西三段目62枚目
4–3 
東三段目44枚目
4–3 
東三段目29枚目
3–4 
西三段目47枚目
4–3 
1998年
(平成10年)
西三段目30枚目
3–4 
東三段目46枚目
優勝
7–0
西幕下31枚目
2–5 
西幕下48枚目
3–4 
東三段目筆頭
4–3 
西幕下52枚目
3–4 
1999年
(平成11年)
西三段目4枚目
4–3 
西幕下55枚目
3–4 
西三段目11枚目
3–4 
東三段目24枚目
3–4 
東三段目38枚目
4–3 
東三段目22枚目
5–2 
2000年
(平成12年)
東幕下59枚目
5–2 
西幕下38枚目
4–3 
西幕下33枚目
4–3 
西幕下26枚目
3–4 
西幕下34枚目
6–1 
東幕下13枚目
2–5 
2001年
(平成13年)
東幕下28枚目
2–5 
西幕下43枚目
優勝
7–0
東幕下3枚目
4–3 
西幕下筆頭
3–4 
東幕下6枚目
3–4 
西幕下12枚目
1–6 
2002年
(平成14年)
東幕下35枚目
5–2 
東幕下25枚目
5–2 
西幕下13枚目
3–4 
西幕下19枚目
3–4 
東幕下27枚目
2–5 
東幕下45枚目
5–2 
2003年
(平成15年)
東幕下30枚目
3–4 
東幕下44枚目
2–5 
東三段目2枚目
5–2 
東幕下42枚目
4–3 
西幕下34枚目
3–4 
西幕下44枚目
4–3 
2004年
(平成16年)
西幕下31枚目
2–5 
西幕下47枚目
4–3 
西幕下39枚目
5–2 
西幕下23枚目
2–5 
東幕下40枚目
3–4 
西幕下48枚目
6–1 
2005年
(平成17年)
西幕下20枚目
3–4 
西幕下28枚目
4–3 
東幕下24枚目
3–4 
東幕下30枚目
5–2 
西幕下16枚目
4–3 
西幕下13枚目
3–4 
2006年
(平成18年)
東幕下19枚目
3–4 
東幕下26枚目
2–5 
東幕下42枚目
4–3 
東幕下33枚目
4–3 
西幕下26枚目
3–4 
東幕下33枚目
3–4 
2007年
(平成19年)
東幕下40枚目
5–2 
東幕下27枚目
3–4 
西幕下37枚目
5–2 
西幕下24枚目
1–6 
西幕下49枚目
4–3 
西幕下39枚目
2–5 
2008年
(平成20年)
東幕下52枚目
3–4 
東三段目5枚目
2–5 
西三段目27枚目
5–2 
西三段目4枚目
6–1 
西幕下31枚目
3–4 
東幕下39枚目
1–6 
2009年
(平成21年)
東三段目10枚目
4–3 
西幕下59枚目
3–4 
西三段目13枚目
6–1 
西幕下37枚目
4–3 
東幕下30枚目
4–3 
東幕下24枚目
1–6 
2010年
(平成22年)
東幕下48枚目
2–5 
東三段目9枚目
4–3 
西幕下59枚目
3–4 
西三段目10枚目
4–3 
西幕下57枚目
4–3 
西幕下48枚目
2–5 
2011年
(平成23年)
東三段目12枚目
3–4 
八百長問題
により中止
東三段目24枚目
2–5 
西三段目33枚目
6–1 
東幕下47枚目
3–4 
東三段目筆頭
4–3 
2012年
(平成24年)
東幕下53枚目
3–4 
東三段目9枚目
6–1 
東幕下35枚目
3–4 
東幕下46枚目
4–3 
西幕下38枚目
2–5 
西幕下58枚目
6–1 
2013年
(平成25年)
東幕下26枚目
2–5 
西幕下41枚目
5–2 
西幕下23枚目
0–7 
西幕下58枚目
4–3 
東幕下52枚目
4–3 
東幕下43枚目
4–3 
2014年
(平成26年)
東幕下38枚目
2–5 
東幕下60枚目
4–3 
東幕下51枚目
5–2 
西幕下33枚目
2–5 
東幕下53枚目
3–4 
東三段目5枚目
3–4 
2015年
(平成27年)
西三段目17枚目
2–5 
東三段目38枚目
引退
0–0–0
x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

  • 錦風 眞悟(にしきかぜ しんご) 1993年3月場所 - 2007年1月場所
  • 錦風 真悟(にしきかぜ しんご) 2007年3月場所 - 2015年3月場所

脚注

  1. ^ 因みに武双山の誕生日も2月14日であり、バレンタインのチョコレートが誕生日プレゼントと兼用であったため武双山は「あぁ、産まれた日を恨むよ。」と呟いたという。
  2. ^ 【ご報告】 錦風本人のブログ記事
  3. ^ 『相撲』2015年6月号130ページ

関連項目

外部リンク