コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「井辻朱美」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
短歌の作風など
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m WP:BOTREQ: Category:東京都区部出身の人物新設に伴う貼り変え作業
194行目: 194行目:
[[Category:白百合女子大学の教員]]
[[Category:白百合女子大学の教員]]
[[Category:東京大学出身の人物]]
[[Category:東京大学出身の人物]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:東京都区部出身の人物]]
[[Category:1955年生]]
[[Category:1955年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:存命人物]]

2016年6月7日 (火) 23:02時点における版

井辻 朱美
(いつじ あけみ)
誕生 (1955-12-12) 1955年12月12日(68歳)
日本の旗 日本 東京都新宿区
職業 翻訳家歌人評論家小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 東京大学 修士(比較文学)
ジャンル SFファンタジー短歌評論
代表作 翻訳『エルリック・サーガ』シリーズ
翻訳『歌う石』
評論『ファンタジーの魔法空間』
主な受賞歴 短歌研究新人賞(1978年)
新書館フォアレディース賞(1980年)
星雲賞海外長篇翻訳部門(1986年)
サンケイ児童出版文化賞(1996年)
日本児童文学学会賞(2003年)
配偶者 黒崎政男
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

井辻 朱美(いつじ あけみ、1955年12月12日 - )は日本翻訳家ファンタジー小説家歌人白百合女子大学文学部児童文化学科教授。

英米のファンタジー小説を多く翻訳する。また自身も、ロード・ダンセイニ[1]などの英米ファンタジーの世界観の影響を受けたファンタジー小説を多数著している。短編集『風街物語』(1988年)には、「ダンセイニの血をうけて、生れ落ちたばかりのファンタジー」という帯がかかっていた[2]。児童文学総合雑誌「ネバーランド」(てらいんく刊行)編集委員(他に、ときありえ菊永謙矢崎節夫)。

歌人としては短歌結社「詩歌」にて、前田夕暮の長男である前田透に師事した後、1984年より歌人集団「かばん」創刊メンバーとして所属。本人がFT短歌(ファンタジー短歌)と呼ぶ独特の世界観を持ったファンタジックな短歌を詠む[3]。詩人・翻訳家の原葵は「壮大なスペース・ロマンが短歌の中で繰りひろげられている。どの歌もすべて物語の予感にみちている。」と評している[4]。現在、同誌発行人。

オペラが趣味でドイツ語に長じ、NHK-BS字幕を手がけた経験もある。裏千家茶道準教授、藤間流日舞名取でもある。夫は哲学者黒崎政男

略歴

著書

評論・エッセイ

  • 『夢の仕掛け』(1994・NTT出版)
  • 『ファンタジーの森から』(1994・アトリエOCTA)
  • 『とっても奇蹟な日常』(1995・ヴォイス)
  • 『ファンタジーの魔法空間』(2002・岩波書店)
  • 『魔法のほうき ファンタジーの癒し』(2003・廣済堂ライブラリー)
  • 『ファンタジー万華鏡(カレイドスコープ)』(2005・研究社)
  • 『映画にもTVにもなったファンタジー・ノベルの魅力』編著 七つ森書館、2013 

小説

  • 『風街物語』(1988・哲学書房)
  • 「鍵の物語-「風街物語」異聞」 めるへんめーかー 企画・編 『魔法の鍵』収録(1989・集英社)[6]
  • 『エルガーノの歌』(1990・ハヤカワ文庫)
  • 『パルメランの夢』(1991・ハヤカワ文庫)
  • 『ヘルメ・ハイネの水晶の塔 上下巻』(1991・講談社X文庫)
  • 『トヴィウスの森の物語』(1992・ハヤカワ文庫)
  • 『幽霊屋敷のコトン』(1992・講談社X文庫)
  • 『完全版 風街物語』(1994・アトリエOCTA)
  • 『遥かよりくる飛行船』(1996・理論社)

歌集

  • 『地球追放』(1982・沖積舎)
  • 『水族』(1986・沖積舎)
  • 『吟遊歌人』(1991・沖積舎)
  • 『コリオリの風』(1993・河出書房新社)
  • 『風の千年伝説』(1996・クインテッセンス出版
  • 『井辻朱美歌集』(2001・沖積舎)
  • 『水晶散歩―井辻朱美歌集』(2001・沖積舎)
  • 『クラウド』(2014・北冬舎)

詩集

  • 『エルフランドの角笛』(1980・沖積舎)

訳書

  • ベアトリス・クレスウェル/ケイト・グリーナウェイ絵『ペピト王さまの冒険』新書館 1980
  • トム・リーミイ『沈黙の声』サンリオSF文庫 1981、ちくま文庫 1992
  • リチャード・アダムズ『コルサンの岩山』新書館 1982
  • リチャード・アダムズ『鉄のオオカミ』新書館 1982
  • ベルナルド・ベルトルッチ,N.ディ・ジョバンニ『1900年』新書館 1982
  • タニス・リー『白馬の王子』ハヤカワ文庫、1983
  • フィリス・アイゼンシュタイン『妖魔の騎士』ハヤカワ文庫 1983
  • マイケル・ムアコックエルリック・サーガ 2-8』、『エレコーゼ・サーガ 1-3』シリーズ)ハヤカワ文庫、1983-1994、2006-2007
  • ローズマリー・キングスランド『ジャスト・ア・ジゴロ』新書館 1983
  • ナンシー・スプリンガー『アイルの書シリーズ』全7冊 ハヤカワ文庫、1984-1985
  • ウィリアム・H・ホジスン『夜の声』創元推理文庫 1985
  • トム・リーミイ『サンディエゴ・ライトフット・スー』サンリオSF文庫 1985
  • R・A・マカヴォイ『魔法の歌』ハヤカワ文庫、1986-1987
  • タニス・リー『影に歌えば』早川文庫 1986
  • フランシーン・パスカル「スイート・ヴァレー・ハイ シリーズ」ハヤカワ文庫、1986-1987
  • C.A.スミス『イルーニュの巨人』創元推理文庫 1986
  • タニス・リー『銀色の恋人』早川文庫 1987
  • メレディス・アン・ピアス『ダークエンジェル』早川文庫 1987
  • マイケル・ムアコック『ブラス城年代記』創元推理文庫、1988-1989
  • スーザン・デクスター『アレール姫の指環』社会思想社・現代教養文庫 1988
  • ウィル・シェタリー/エンマ・ブル編『緑の猫 魔法都市ライアヴェック2』竹生淑子共訳 社会思想社・現代教養文庫 1989
  • ガイ・ゲイブリエル・ケイ『フィオナヴァール・タペストリー』ハヤカワ文庫、1989
  • タニス・リー『ドラゴン探索号の冒険』社会思想社・現代教養文庫 1990
  • ジェイン・ヨーレン『光と闇の姉妹』ハヤカワ文庫 1991
  • ジェイン・ヨーレン『白い女神』ハヤカワ文庫 1991
  • ナンシー・スプリンガー『赤の魔術師』社会思想社・現代教養文庫 1992
  • エレン・カシュナー『吟遊詩人トーマス』早川文庫 1992
  • ジョーン・エイキン『ぬすまれた夢』くもん出版 1992
  • アラン・アルバーグ『だれも欲しがらなかったテディベア』講談社 1993
  • テリー・ブルックス『妖魔をよぶ街』『魔法の王国売ります!』魔術師の大失敗、大魔王の逆襲、見習い魔女にご用心(『ランドオーヴァー』シリーズ)』ハヤカワ文庫、1989-1996
  • R.A.マカヴォイ『ナズュレットの書』ハヤカワ文庫、1993
  • リジア・ダンテス『まだ見ぬ自分を探して』ヴォイス 1993
  • エレン・カシュナー『剣の輪舞』ハヤカワ文庫 1993
  • メルバ・コルグローブほか『ロストラブサバイバルブック 愛するなにかを、なくしたあとに』ヴォイス 1994
  • ジョン・ロジャー、ピーター・マクウィリアムズ『豊かさって、なんですか?』ヴォイス 1994
  • O・R・メリング『ドルイドの歌』『妖精王の月』『夏の王』『歌う石』『光をはこぶ娘』『夢の書』講談社、1995-2007
  • ジョーン・エイキン『夜八時を過ぎたら…』くもん出版 1995
  • アラン・アルバーグ『ジャイアント・ベイビー』講談社 1996
  • フィリス・アイゼンシュタイン『氷の城の乙女』ハヤカワ文庫 1997
  • エマ・テナント『まぼろしの少年リック』金の星社 1997
  • アラン・アルバーグ『とんでもないブラウン一家』講談社 1997
  • ジョン・ロジャー、ピーター・マクウィリアムズ『あなたが与えたものが、あなたが受けとるもの』ヴォイス 1997
  • アネット・グッドハート『人生は、すべてが笑える』ヴォイス 1998
  • ピーター・S・ビーグル『ユニコーン・ソナタ』早川書房、1998
  • ノーマン・レッドファーン、マリア・オニール「テディーとアニー・シリーズ」河出書房新社 1999-2000
  • テリー・ブルックス『妖魔をよぶ街』早川書房 1999
  • バリー・ニール・カウフマン『幸福学のすすめ』ハヤカワ文庫 1999
  • デニス・プレーガー『幸せになりたい人ほど、不幸になる それでも幸せになりたい人のための幸福ガイド』ヴォイス 1999
  • イングリ&エドガー・ドーレア『トロールのばけものどり』福音館書店 2000
  • ドクター・スース『グリンチ』アーティストハウス 2000
  • パット・ロドガスト、ジュディス・スタントン『エマヌエル愛の本』ナチュラルスピリット 2000
  • ディリア・マーシャル・ターナー『半熟マルカ魔剣修行!』ハヤカワ文庫 2000
  • ブライアン・フラウド『いたずら妖精ゴブリンの仲間たち』東洋書林 2001
  • マイケル・コーレン『トールキン 『指輪物語』を創った男』原書房 2001
  • ウェイン・G.ハモンド、クリスティナ・スカル『トールキンによる『指輪物語』の図像世界』原書房 2002
  • ポール・フェリーニ『無条件の愛 キリスト意識を鏡として』ナチュラルスピリット 2002
  • ニアル・マクナマラ『ほのぼの妖精レプラコーンの仲間たち』東洋書林 2002
  • スーザン・クーパー『影の王』偕成社、2002
  • ベーオウルフ 妖怪と竜と英雄の物語―サトクリフ・オリジナル〈7〉』原書房、2002
  • ジェーン・チャンス『指輪の力 隠された『指輪物語』の真実』早川書房 2003
  • アーニー・J.ゼリンスキー『スローライフの素602』ヴォイス 2003
  • シャーロット・ゲスト『マビノギオン ケルト神話物語』原書房 2003
  • デイヴィッド・デイ『図説トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ』原書房 2004
  • ブライアン・シブリー ジョン・ハウ地図・挿画『トールキン<中つ国>地図 『指輪物語』世界を旅する ファンタジーアトラス』原書房 2004
  • デイヴィッド・デイ『ホビット一族のひみつ』東洋書林 2004
  • キャサリン・フィッシャー『サソリの神・三部作』原書房、2005
  • パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』ハヤカワ文庫、2005
  • ローズマリ・サトクリフトリスタンとイズー』沖積舎、2005
  • パット・ハッチンス『かえりみちをわすれないで』福音館書店 2006
  • パット・ハッチンス『がたごとばんたん』福音館書店 2007
  • タニス・リー『銀色の愛ふたたび』ハヤカワ文庫 2007
  • エヴァ・モンタナーリ『とんがりぼうしのクロチルダ』光村教育図書 2008
  • エレン・カシュナー、デリア・シャーマン『王と最後の魔術師』ハヤカワ文庫 2008
  • エレン・カシュナー『剣の名誉』ハヤカワ文庫 2008
  • フィリップ・リーヴ『アーサー王ここに眠る』東京創元社、2009
  • ケイト・フォーサイス『エリアナンの魔女』1-6 徳間書店 2010-2012
  • キャサリン・フィッシャー『インカースロン 囚われの魔窟』原書房 2011
  • ジュリア・エクルスシェア編『世界の絵本・児童文学図鑑』監訳 柊風舎 2011
  • タリエシン原作 ロバート・グレイヴス英語『木の戦い = The battle of the trees』エクリ 2013
  • キャサリン・M・ヴァレンテ『孤児の物語』1-2 東京創元社 2013 海外文学セレクション
  • キャサリン・フィッシャー『サフィーク 魔術師の手袋』原書房 2013

関連項目

脚注

  1. ^ 井辻朱美『ヘルメ・ハイネの水晶の塔 下』講談社、1991年8月20日
  2. ^ 井辻朱美『ヘルメ・ハイネの水晶の塔 下』講談社、1991年8月20日
  3. ^ 井辻朱美『ヘルメ・ハイネの水晶の塔 下』講談社、1991年8月20日
  4. ^ 井辻朱美『ヘルメ・ハイネの水晶の塔 下』講談社、1991年8月20日
  5. ^ 『人事興信録』1995
  6. ^ 国立国会図書館サーチ

外部リンク