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『'''ズーランダー'''』(''Zoolander'')は[[2001年]]製作の[[アメリカ合衆国の映画]]である。[[ファッションモデル]]界を舞台にした[[コメディ]]で、「3%の[[体脂肪率]]。1%の知能。」が公開時のコピー。多くの俳優・有名人が実名で[[カメオ出演]]している。
『'''ズーランダー'''』({{lang-en-short|''Zoolander''}})は[[2001年]]製作の[[アメリカ合衆国の映画]]である。[[ファッションモデル]]界を舞台にした[[コメディ]]で、「3%の[[体脂肪率]]。1%の知能。」が公開時のコピー。多くの俳優・有名人が実名で[[カメオ出演]]している。


== ストーリー ==
== ストーリー ==
男性[[ファッションモデル]]界のトップスター、デレク・ズーランダー。彼はキメ顔「ブルー・スティール」を武器に、長い間男性[[モデル (職業)|モデル]]の第一人者として君臨していた。しかしある年、デレクはついに、モデル・オブ・ザ・イヤーで[[ライバル]]のハンセルに敗れてしまう。落ち込んでいる彼を慰めようとした3人の友人たちと、[[スターバックス]]にオレンジ・モカ・フラペチーノを飲みに行くが、帰り道に[[ガソリンスタンド]]での爆発事故で友人たちを亡くしてしまう。
男性[[ファッションモデル]]界のトップスター、デレク・ズーランダー([[ベン・スティラー]])。彼はキメ顔「ブルー・スティール」を武器に、長い間男性[[モデル (職業)|モデル]]の第一人者として君臨していた。しかしある年、デレクはついに、モデル・オブ・ザ・イヤーで[[ライバル]]のハンセル([[オーウェン・ウィルソン]])に敗れてしまう。落ち込んでいる彼を慰めようとした3人の友人たちと、[[スターバックス]]にオレンジ・モカ・フラペチーノを飲みに行くが、帰り道に[[ガソリンスタンド]]での爆発事故で友人たちを亡くしてしまう。


ついにモデル稼業に限界を感じたデレクはリタイヤし、故郷に戻って家族の絆を確かめようとするが、炭鉱夫である父親や兄弟はデレクにいい顔をしない。そんな時、今をときめく[[ファッション・デザイナー]]のムガトゥが新しい[[コレクション]]にデレクを使いたいと言い始める。しかしムガトゥには別の目的があった。頭が空っぽなファッションモデルは暗示をかけやすく[[暗殺]]者に最適で、現代史の陰にはファッションモデルの姿があったという。ムガトゥはデレクに最高の暗殺者としての資質を見出したのだった。ムガトゥは、縫製工場での[[児童労働]]禁止を訴えてファッション業界に打撃を与えようとしている[[マレーシア]]の[[首相]]を暗殺するべく、デレクにトレーニングを施すふりをして[[催眠術]]をかけてしまう。
ついにモデル稼業に限界を感じたデレクはリタイヤし、故郷に戻って家族の絆を確かめようとするが、炭鉱夫である父親や兄弟はデレクにいい顔をしない。そんな時、今をときめく[[ファッション・デザイナー]]のムガトゥ([[ウィル・フェレル]])が新しい[[コレクション]]にデレクを使いたいと言い始める。しかしムガトゥには別の目的があった。頭が空っぽなファッションモデルは暗示をかけやすく[[暗殺]]者に最適で、現代史の陰にはファッションモデルの姿があったという。ムガトゥはデレクに最高の暗殺者としての資質を見出したのだった。ムガトゥは、縫製工場での[[児童労働]]禁止を訴えてファッション業界に打撃を与えようとしている[[マレーシア]]の[[首相]]を暗殺するべく、デレクにトレーニングを施すふりをして[[催眠術]]をかけてしまう。デレクは引退を発表して数日で新たなショーへの出演が決定し、ムガトゥによってその席でマレーシア首相を殺すように刷り込まれる

『[[タイム (雑誌)|タイム]]』誌の記者であるマチルダ([[クリスティン・テイラー]])は、正体を隠して接触してきた手タレ・プルウィット<ref group="注">かつてムガトゥから仕事を依頼されそうになったが、手タレであったことから難を逃れていた。</ref>から、ムガトゥについて調べるよう伝えられる。ムガトゥの雇ったファッション・モデルが、若くして怪死していることに気付いた彼女は、彼らの死亡を伝える記事に、ムガトゥの秘書・カティンカ([[ミラ・ジョヴォヴィッチ]])の姿を見つける。マチルダはデレクの身に危険が迫っていると察し、彼をかくまってもらおうとハンセルの家を訪ねる。

モデル・オブ・ザ・イヤーの一件と前夜の対決<ref group="注">この対決のシーンでは[[デヴィッド・ボウイ]]が審判を務める。</ref>で険悪な仲になっていたデレクとハンセルだが、ハンセルがデレクに憧れてモデルを目指したことが分かり、あっさり仲直りする。マチルダを含めた3人は、デレクの所属事務所社長・モーリーのパソコンに証拠が残されていると考える。デレクとハンセルは変装してモーリーのオフィスに忍び込むが、パソコンの起動法が分からず、問題のファイルを見つけることができない。その内にショーの時間が迫り、デレクは「ショーには遅刻したことがない」と会場に向かってしまう。

ハンセルから連絡を受けたマチルダは会場に向かうが、カティンカに見つかり身動きが取れない。その間にショーが始まり、会場の音楽がデレクを刺激して首相を殺そうとする。会場に駆けつけたハンセルが[[ディスクジョッキー|DJ]]と格闘し、何とか音楽を止めるが、一方で証拠の入ったモーリーのパソコンを破壊してしまう<ref group="注">マチルダの「ファイルが中にある」との言葉を、物理的な物が入っていると勘違いし、会場の上から投げ落とした。</ref>。デレクが使い物にならないと悟ったムガトゥは、証拠が消えたことを盾に、自ら[[手裏剣]]で首相を殺そうとする。その瞬間、デレクの新しい決め顔「マグナム」が決まり、この力で手裏剣をはじき返す。また会場のモーリーが、データにはバックアップがあると宣言し、ムガトゥらは御用となる。

ラストシーンでは、デレクがマチルダと結婚して息子を設けたことと、モデル学校を設立し、ハンセル・モーリー・プルウィットらとモデル育成に勤しんでいることが明かされる。


== キャスト ==
== キャスト ==
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* カティンカ - [[ミラ・ジョヴォヴィッチ]]([[雨蘭咲木子]])
* カティンカ - [[ミラ・ジョヴォヴィッチ]]([[雨蘭咲木子]])
* モーリー・ボールスタイン社長 - [[ジェリー・スティラー]]([[宝亀克寿]])
* モーリー・ボールスタイン社長 - [[ジェリー・スティラー]]([[宝亀克寿]])
* J.P.プルウィット - [[デイヴィッド・ドゥカヴニー]]([[中村秀利]])
* JPプルウィット - [[デイヴィッド・ドゥカヴニー]]([[中村秀利]])
* ラリー・ズーランダー - [[ジョン・ヴォイト]]([[後藤哲夫]])
* ラリー・ズーランダー - [[ジョン・ヴォイト]]([[後藤哲夫]])
* ルーク・ズーランダー - [[ヴィンス・ヴォーン]]
* ルーク・ズーランダー - [[ヴィンス・ヴォーン]]
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== カメオ出演 ==
== カメオ出演 ==
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*[[デヴィッド・ボウイ]]
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*[[トム・フォード]]
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*[[ビリー・ゼイン]]
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*[[ウィノナ・ライダー]]
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*[[ヴィクトリア・ベッカム]]
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*[[クラウディア・シファー]]
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*[[カルマン・キャス]]
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*[[フランキー・ライダー]]
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*[[ドナルド・トランプ]]
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*[[ハイディ・クルム]]
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*[[ナタリー・ポートマン]]
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*[[パリス・ヒルトン]]
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*[[カール・ラガーフェルド]]
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*[[ドナテラ・ヴェルサーチ]]
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*[[クリスチャン・スレーター]]
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*[[リル・キム]]
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*[[トミー・ヒルフィガー]]
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*[[グウェン・ステファニー]]
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*[[エマ・バントン]]
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*[[タイソン・ベックフォード]]
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*[[ギャリー・シャンドリング]]
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*[[リンプ・ビズキット|フレッド・ダースト]]
* [[フレッド・ダースト]]
*[[ルーカス・ハース]]
* [[ルーカス・ハース]]
*[[サンドラ・バーンハード]]
* [[サンドラ・バーンハード]]
*[[ジェームズ・マースデン]]
* [[ジェームズ・マースデン]]
*[[ランス・バス]]
* [[ランス・バス]]
*[[ヴェロニカ・ウェッブ]]
* [[ヴェロニカ・ウェッブ]]
*[[マーク・ロンソン]]
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*[[ギャヴィン・ロスデイル]]
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== 備考 ==
== 備考 ==
*[[オリバー・ストーン]]監督の『[[ワールド・トレード・センター (映画)|ワールド・トレード・センター]]』で、本作の看板を見ることができる。
* [[オリバー・ストーン]]監督の『[[ワールド・トレード・センター (映画)|ワールド・トレード・センター]]』で、本作の看板を見ることができる。
* 2016年には、続編『{{仮リンク|ズーランダー2|en|Zoolander 2}}』が公開された。


== 参考文献 ==
== 脚注 ==
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=== 出典 ===
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2016年6月5日 (日) 13:06時点における版

ズーランダー
Zoolander
監督 ベン・スティラー
脚本 ドレイク・セイザー
ベン・スティラー
ジョン・ハンバーグ
原案 ドレイク・セイザー
ベン・スティラー
製作 スチュアート・コーンフェルド
スコット・ルーディン
ベン・スティラー
製作総指揮 ジョエル・ガレン
アダム・シュローダー
ローレン・ザラズニック
出演者 ベン・スティラー
オーウェン・ウィルソン
クリスティン・テイラー
ウィル・フェレル
ミラ・ジョヴォヴィッチ
音楽 デヴィッド・アーノルド
撮影 バリー・ピーターソン
編集 グレッグ・ヘイデン
製作会社 ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
VH1フィルムズ
レッド・アワー・フィルムズ
スコット・ルーディン・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 UIP
公開 アメリカ合衆国の旗 2001年9月28日
日本の旗 2002年9月14日
上映時間 89分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $28,000,000[1]
興行収入 $60,780,981[1]
次作 ズーランダー2英語版
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ズーランダー』(: Zoolander)は2001年製作のアメリカ合衆国の映画である。ファッションモデル界を舞台にしたコメディで、「3%の体脂肪率。1%の知能。」が公開時のコピー。多くの俳優・有名人が実名でカメオ出演している。

ストーリー

男性ファッションモデル界のトップスター、デレク・ズーランダー(ベン・スティラー)。彼はキメ顔「ブルー・スティール」を武器に、長い間男性モデルの第一人者として君臨していた。しかしある年、デレクはついに、モデル・オブ・ザ・イヤーでライバルのハンセル(オーウェン・ウィルソン)に敗れてしまう。落ち込んでいる彼を慰めようとした3人の友人たちと、スターバックスにオレンジ・モカ・フラペチーノを飲みに行くが、帰り道にガソリンスタンドでの爆発事故で友人たちを亡くしてしまう。

ついにモデル稼業に限界を感じたデレクはリタイヤし、故郷に戻って家族の絆を確かめようとするが、炭鉱夫である父親や兄弟はデレクにいい顔をしない。そんな時、今をときめくファッション・デザイナーのムガトゥ(ウィル・フェレル)が新しいコレクションにデレクを使いたいと言い始める。しかしムガトゥには別の目的があった。頭が空っぽなファッションモデルは暗示をかけやすく暗殺者に最適で、現代史の陰にはファッションモデルの姿があったという。ムガトゥはデレクに最高の暗殺者としての資質を見出したのだった。ムガトゥは、縫製工場での児童労働禁止を訴えてファッション業界に打撃を与えようとしているマレーシア首相を暗殺するべく、デレクにトレーニングを施すふりをして催眠術をかけてしまう。デレクは引退を発表して数日で新たなショーへの出演が決定し、ムガトゥによってその席でマレーシア首相を殺すように刷り込まれる。

タイム』誌の記者であるマチルダ(クリスティン・テイラー)は、正体を隠して接触してきた手タレ・プルウィット[注 1]から、ムガトゥについて調べるよう伝えられる。ムガトゥの雇ったファッション・モデルが、若くして怪死していることに気付いた彼女は、彼らの死亡を伝える記事に、ムガトゥの秘書・カティンカ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の姿を見つける。マチルダはデレクの身に危険が迫っていると察し、彼をかくまってもらおうとハンセルの家を訪ねる。

モデル・オブ・ザ・イヤーの一件と前夜の対決[注 2]で険悪な仲になっていたデレクとハンセルだが、ハンセルがデレクに憧れてモデルを目指したことが分かり、あっさり仲直りする。マチルダを含めた3人は、デレクの所属事務所社長・モーリーのパソコンに証拠が残されていると考える。デレクとハンセルは変装してモーリーのオフィスに忍び込むが、パソコンの起動法が分からず、問題のファイルを見つけることができない。その内にショーの時間が迫り、デレクは「ショーには遅刻したことがない」と会場に向かってしまう。

ハンセルから連絡を受けたマチルダは会場に向かうが、カティンカに見つかり身動きが取れない。その間にショーが始まり、会場の音楽がデレクを刺激して首相を殺そうとする。会場に駆けつけたハンセルがDJと格闘し、何とか音楽を止めるが、一方で証拠の入ったモーリーのパソコンを破壊してしまう[注 3]。デレクが使い物にならないと悟ったムガトゥは、証拠が消えたことを盾に、自ら手裏剣で首相を殺そうとする。その瞬間、デレクの新しい決め顔「マグナム」が決まり、この力で手裏剣をはじき返す。また会場のモーリーが、データにはバックアップがあると宣言し、ムガトゥらは御用となる。

ラストシーンでは、デレクがマチルダと結婚して息子を設けたことと、モデル学校を設立し、ハンセル・モーリー・プルウィットらとモデル育成に勤しんでいることが明かされる。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

カメオ出演


備考

脚注

注釈

  1. ^ かつてムガトゥから仕事を依頼されそうになったが、手タレであったことから難を逃れていた。
  2. ^ この対決のシーンではデヴィッド・ボウイが審判を務める。
  3. ^ マチルダの「ファイルが中にある」との言葉を、物理的な物が入っていると勘違いし、会場の上から投げ落とした。

出典

  1. ^ a b Zoolander”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年11月6日閲覧。

外部リンク