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他にも[[松嶋菜々子]]や[[天海祐希]]が主演した作品を手掛けることも多く、それらの多くがヒットしている。特に2005年に天海が主演した『[[女王の教室]]』は放送当初から番組に苦情が多数寄せられるという事態が起きたが、最終的には話題性・視聴率ともに遊川の代表作の1つになった。また、2011年に松嶋が主演した『[[家政婦のミタ]]』は、最終回でドラマ視聴率史上歴代4位タイ(放送当時は3位タイ)となる40.0%(21世紀のドラマでは歴代2位、放送当時1位)という、ドラマとしては11年ぶりの高視聴率を記録した。この作品では、2012年[[国際ドラマフェスティバル in TOKYO|東京ドラマアウォード]] 脚本賞を受賞した<ref>{{Cite web |author=島村幸恵 |date=2012-10-22 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0047023 |title=「家政婦のミタ」がグランプリで5冠! 東京ドラマアウォード2012発表 |publisher=シネマトゥデイ |accessdate=2012-10-23}}</ref>。 |
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2012年下半期に放送の[[NHK]][[連続テレビ小説]]『[[純と愛]]』の脚本を手がけた。プロデューサーの山本敏彦は2年越しで脚本を遊川に依頼しており<ref>[https://web.archive.org/web/20120918003352/http://www1.nhk.or.jp/juntoai/special/interview/interview01.html 脚本家スペシャル対談[前編]]</ref>、遊川の提案であった「これまでの連続テレビ小説っぽくないもの」「演出家や役者にもロを出す」が了承され、脚本を執筆した経緯がある。脚本家としては珍しく週1で撮影現場に足を運ぶ等をし、朝ドラ初主演となった[[夏菜]]に演技指導を行う姿が『[[プロフェッショナル 仕事の流儀]]』で放送された。 |
2016年1月8日 (金) 14:22時点における版
遊川 和彦(ゆかわ かずひこ、1955年10月24日 - )は、日本のテレビドラマの脚本家。東京都出身。広島県大竹市育ち。修道高等学校、広島大学政経学部卒業。
経歴
東京都生まれ、小学校1年から広島県大竹市育ち[1][2][3][4]。姉は女優の柳谷ユカ[5]。
修道高等学校在学中に文化祭で脚本を書いた喜びが、この仕事を始めた契機[4][6][7]。広島大学政経学部を5年かけて卒業[4]。大学時代は広島市内の映画館を回りアイスクリームを売るアルバイトをした[4]。
大学卒業後上京。最初は役者志望で無名塾の試験も受けた[7]。映画学校に短期間在籍後[7]、テレビ制作会社ディレクターを経て、1987年に『うちの子にかぎって…スペシャルII』で脚本家としてデビュー[1][8]。フジテレビのトレンディドラマの仕掛け人・山田良明、大多亮プロデューサーと共に、1990年前後のTBSコメディドラマを八木康夫プロデューサーと共に作り上げた[8][7]。また、ドラマのノベライズ本も多数出版している。
1991年『ADブギ』、1992年『十年愛』で、ダウンタウンの浜田雅功を役者として成功させた[9]。
1998年の「GTO」では原作、主演人気もあり平均視聴率28.5%、最終回には35.7%という驚異的な視聴率を叩きだした。
2003年、スペシャルドラマ『さとうきび畑の唄』の脚本を担当し、同作品が文化庁芸術祭大賞(テレビ部門)を受賞する。
2005年、涙そうそうプロジェクト『広島 昭和20年8月6日』(2005年8月29日、TBS)が、2006年日本民間放送連盟賞番組部門・最優秀作品に選ばれた。同年、日本テレビの連続ドラマ『女王の教室』を発表。鬼教師が児童を徹底的に管理するといった番組内容が大きな反響を呼び、初回から日本テレビに抗議の電話が殺到した。番組ホームページの掲示板は賛否両論、議論が沸騰。自身も初めて視聴者に「放送をやめろ」と言われたが、プロデューサーと覚悟を決めて曲げずに信念を貫き、本作によって学園ドラマの新境地を開いた。[8]。同作品で、第24回向田邦子賞受賞。
TBSの日曜劇場では、田村正和が主演を務めるドラマの脚本を多数手がけている。
他にも松嶋菜々子や天海祐希が主演した作品を手掛けることも多く、それらの多くがヒットしている。特に2005年に天海が主演した『女王の教室』は放送当初から番組に苦情が多数寄せられるという事態が起きたが、最終的には話題性・視聴率ともに遊川の代表作の1つになった。また、2011年に松嶋が主演した『家政婦のミタ』は、最終回でドラマ視聴率史上歴代4位タイ(放送当時は3位タイ)となる40.0%(21世紀のドラマでは歴代2位、放送当時1位)という、ドラマとしては11年ぶりの高視聴率を記録した。この作品では、2012年東京ドラマアウォード 脚本賞を受賞した[10]。
2012年下半期に放送のNHK連続テレビ小説『純と愛』の脚本を手がけた。プロデューサーの山本敏彦は2年越しで脚本を遊川に依頼しており[11]、遊川の提案であった「これまでの連続テレビ小説っぽくないもの」「演出家や役者にもロを出す」が了承され、脚本を執筆した経緯がある。脚本家としては珍しく週1で撮影現場に足を運ぶ等をし、朝ドラ初主演となった夏菜に演技指導を行う姿が『プロフェッショナル 仕事の流儀』で放送された。
2017年公開予定の映画『恋妻家宮本』で初監督を務める予定[12]。
作品
連続テレビドラマ
- オヨビでない奴!(1987年、TBS)
- 金太十番勝負!(1988年、フジテレビ)
- ママハハ・ブギ(1989年、TBS)
- 予備校ブギ(1990年、TBS)
- 学校へ行こう!(1991年、フジテレビ)
- ADブギ(1991年、TBS)
- 十年愛(1992年、TBS)
- もしも願いが叶うなら(1994年、TBS)
- 禁断の果実(1994年、日本テレビ)
- 人生は上々だ(1995年、TBS)
- 真昼の月(1996年、TBS)
- 智子と知子(1997年、TBS)
- GTO(1998年、関西テレビ)
- 魔女の条件(1999年、TBS)
- オヤジぃ。(2000年、TBS)
- お前の諭吉が泣いている(2001年、テレビ朝日)
- 恋がしたい恋がしたい恋がしたい(2001年、TBS)
- フレーフレー人生!(2001年、読売テレビ)※企画・原案担当
- おとうさん(2002年、TBS)
- 幸福の王子(2003年、日本テレビ)
- 夫婦。(2004年、TBS)
- 女王の教室(2005年、日本テレビ)
- 誰よりもママを愛す(2006年、TBS)
- 演歌の女王(2007年、日本テレビ)
- 学校じゃ教えられない!(2008年、日本テレビ)
- リミット-刑事の現場2-(2009年、NHK)
- 曲げられない女(2010年、日本テレビ)
- リバウンド(2011年、日本テレビ)
- 家政婦のミタ(2011年、日本テレビ)
- 純と愛(2012 - 2013年、NHK連続テレビ小説)
- ○○妻(2015年、日本テレビ)
- 偽装の夫婦(2015年、日本テレビ)
単発テレビドラマ
- 家庭の問題(1987年3月15日、TBS)
- うちの子にかぎって…スペシャルII(1987年4月1日、TBS)
- 百年の物語 第3話(2000年8月30日、TBS)
- さとうきび畑の唄(2003年9月28日、TBS)
- 涙そうそうプロジェクト『広島 昭和20年8月6日』(2005年8月29日、TBS)
- ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録 最後のナイチンゲール(2006年、日本テレビ)※企画プロデュース担当
- 24時間テレビスペシャルドラマ『にぃにのことを忘れないで』(2009年8月29日、日本テレビ)
- ニセ医者と呼ばれて 〜沖縄・最後の医介輔〜(2010年12月9日、日本テレビ)
- さよなら「家政婦のミタ」特別版(2011年12月21日、日本テレビ)※監修担当
- 純と愛スペシャル 富士子のかれいな一日(2013年4月20日、NHK BSプレミアム)※原案(脚本は丸山智)
- 30分だけの愛(2014年1月2日、読売テレビ)
映画
- ![ai-ou](1991年)※原案担当
- 喜多郎の十五少女漂流記(1992年)※原作担当
- 恋は舞い降りた。(1997年)※原案担当
- ekiden 駅伝(2000年)
- 恋妻家宮本(2017年) ※ 監督・脚本担当[12]
出演番組
- 『家政婦のミタ 遊川和彦×長谷川博己 特別対談』(2012年3月11日、日テレプラス)
- 『プロフェッショナル 仕事の流儀「ぶつかりあって、愛が生まれる 脚本家・遊川和彦」』(2012年9月24日、NHK総合)
脚注
- ^ a b 今秋の朝ドラは「純と愛」、“ミタ”の遊川和彦が人々の絆を描く
- ^ 連続テレビ小説 | ドラマトピックスブログ:NHKブログ 2012年01月19日
- ^ TBS「TBSテレビ放送50周年 涙そうそうプロジェクトドラマ特別企画『広島・昭和20年8月6日』」、文化活動【向田邦子賞】/受賞者 第24回:遊川 和彦 | 東京ニュース通信
- ^ a b c d 井川樹『男たちの修道』南々社、2012年、19-26頁
- ^ 週刊女性2013年4月23日号「人間ドキュメント」
- ^ 『プロフェッショナル 仕事の流儀「ぶつかりあって、愛が生まれる 脚本家・遊川和彦」』(2012年9月24日、NHK総合)
- ^ a b c d 成馬零一『キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家』河出書房新社、2013年、109-121頁
- ^ a b c 『キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家』90-108頁
- ^ 日刊スポーツ2010年1月24日16面
- ^ 島村幸恵 (2012年10月22日). “「家政婦のミタ」がグランプリで5冠! 東京ドラマアウォード2012発表”. シネマトゥデイ. 2012年10月23日閲覧。
- ^ 脚本家スペシャル対談[前編]
- ^ a b “脚本家・遊川和彦氏が映画初監督 阿部寛と天海祐希が初の夫婦役で重松清氏『ファミレス』実写化”. ORICON STYLE (2015年11月30日). 2015年11月30日閲覧。