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== 条件 == |
== 条件 == |
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* 発走:15時25分<ref name="Arc">{{Cite news|url=http://www.racingpost.com/horses/result_home.sd?race_id=565093&r_date=2012-10-07&popup=yes#results_top_tabs=re_&results_bottom_tabs=ANALYSIS|title=Longchamp (FR) Result 07 Oct 2012, Qatar Prix de l'Arc de Triomphe (Group 1)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref>(日本時間23時25分) |
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* 発走:15時25分(日本時間23時25分) |
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* 賞金総額:4,000,000[[ユーロ]](1着賞金2,285,600ユーロ) |
* 賞金総額:4,000,000[[ユーロ]]<ref>月刊『優駿』2012年10月号12頁</ref>(1着賞金2,285,600ユーロ) |
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* 出走条件:3歳以上牡牝 |
* 出走条件:3歳以上牡牝<ref name="Arc"/> |
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* 天候: |
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* 馬場:Collant(日本の不良馬場に相当)<ref>月刊『優駿』2012年11月号7頁</ref> |
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* 馬場硬度: |
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== オルフェーヴルのフランス遠征 == |
== オルフェーヴルのフランス遠征 == |
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前年にクラシック三冠を達成したオルフェーヴルの管理調教師である[[池江泰寿]]は、菊花賞に勝利した後に「目標は、ボクの夢である凱旋門賞です」と発言している<ref>{{Cite web|url=http:// |
前年にクラシック三冠を達成したオルフェーヴルの管理調教師である[[池江泰寿]]は、菊花賞に勝利した後に「目標は、ボクの夢である凱旋門賞です」と発言している<ref>{{Cite web|url=http://www.sanspo.com/keiba/news/111024/kba1110240509007-n2.htm|title=【菊花賞】オルフェ圧巻3冠「来年凱旋門賞」|publisher=サンケイスポーツ|date=2011-10-24|accessdate=2015-12-12}}</ref>。 |
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また、その後[[有馬記念]]に勝利した際には、ドバイへの遠征も視野に入れたコメントを残している<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/01/02/kiji/K20120102002354720.html|title=4冠オルフェーヴルの池江師…ドバイ登録を表明|publisher=スポーツニッポン|date=2012-01-02|accessdate=2012-10-07}}</ref>。 |
また、その後[[有馬記念]]に勝利した際には、ドバイへの遠征も視野に入れたコメントを残している<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/01/02/kiji/K20120102002354720.html|title=4冠オルフェーヴルの池江師…ドバイ登録を表明|publisher=スポーツニッポン|date=2012-01-02|accessdate=2012-10-07}}</ref>。 |
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しかし、当年の[[阪神大賞典]]でコースを逸走して2着に敗れ、続く[[天皇賞(春)]]でも見せ場無く11着に惨敗すると、「 |
しかし、当年の[[阪神大賞典]]でコースを逸走して2着に敗れ<ref>『優駿』2012年5月号112頁</ref><ref>『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』42-43頁</ref>、続く[[天皇賞(春)]]でも見せ場無く11着に惨敗すると<ref>月刊『優駿』2012年6月号100頁</ref><ref>『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』44-45頁</ref>、「今の状況で欧州遠征のプランは掲げられない」<ref>{{Cite web|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=63905|title=オルフェーヴル馬体面に異常なし、凱旋門賞は消極的|publisher=netkeiba.com(提供:デイリースポーツ)|date=2012-05-02|accessdate=2015-11-07}}</ref>と大きくトーンダウンした。 |
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背水の陣で挑んだ[[宝塚記念]]では「7割程度」<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/06/24/kiji/K20120624003529370.html|title=【宝塚記念】オルフェーヴル、出来は「7割程度」|publisher=スポーツニッポン|date=2012-06-24|accessdate=2012-10-07}}</ref>の出来と言われながらも2着に2馬身をつけて勝利し復活をアピール、凱旋門賞挑戦が正式に決定された。また、騎手はデビュー以来手綱をとり続けてきた[[池添謙一]]に代わり、[[クリストフ・スミヨン]]が起用されることとなった。 |
背水の陣で挑んだ[[宝塚記念]]では「7割程度」<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/06/24/kiji/K20120624003529370.html|title=【宝塚記念】オルフェーヴル、出来は「7割程度」|publisher=スポーツニッポン|date=2012-06-24|accessdate=2012-10-07}}</ref>の出来と言われながらも2着に2馬身をつけて勝利し復活をアピール<ref>{{Cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=65494|title=オルフェーヴルが鮮やかな復活劇/宝塚記念|newspaper=netkeiba.com(提供:デイリースポーツ)|date=2012-06-25|accessdate=2015-12-12}}</ref>、凱旋門賞挑戦が正式に決定された<ref name="Arc2012">{{Cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=66144|title=オルフェーヴルはスミヨンとのコンビで凱旋門賞へ|newspaper=netkeiba.com(提供:デイリースポーツ)|date=2012-07-16|accessdate=2015-12-12}}</ref>。また、騎手はデビュー以来手綱をとり続けてきた[[池添謙一]]に代わり、[[クリストフ・スミヨン]]が起用されることとなった<ref name="Arc2012"/>。 |
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⚫ | フランスへの遠征では、前哨戦として[[フォワ賞]]に出走した<ref name="Foy2012">{{Cite news|url=http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=67936|title=凱旋門賞制覇へ視界良好、オルフェーヴル完勝/仏GII・フォワ賞|newspaper=netkeiba.com|date=2012-09-16|accessdate=2015-12-12}}</ref>。5頭でのレースとなったがG1を3勝していたミアンドルらを退けて優勝<ref name="Foy2012"/>。直後にはブックメーカーのオッズで1番人気に推されるなど大きな注目を集めるようになった<ref>{{Cite news|url=http://www.sanspo.com/keiba/news/20120917/kei12091705070014-n1.html|title=オルフェ、凱旋門賞で1番人気に|newspaper=サンケイスポーツ|date=2012-09-17|accessdate=2012-09-18}}</ref>。 |
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フランスへの遠征では、前哨戦として[[フォワ賞]]に出走した。 |
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== レース施行前の状況 == |
== レース施行前の状況 == |
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!施行日!!レース名!!格!!着順!![[競走馬#競走馬名|競走馬名]] |
!施行日!!レース名!!格!!着順!![[競走馬#競走馬名|競走馬名]] |
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|rowspan="2"|{{0}}7月21日||rowspan="2"|[[キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス|キングジョージ6世&クイーンエリザベスS]]<ref>{{Cite news|url=http://www.racingpost.com/horses/result_home.sd?race_id=556287&r_date=2012-07-21&popup=yes#results_top_tabs=re_&results_bottom_tabs=ANALYSIS|title=Ascot Result 21 Jul 2012, King George VI And Queen Elizabeth Stakes Sponsored By Betfair (British Champions Series) (Group 1)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref><ref name="KJ&QE">月刊『優駿』2012年9月号60-63頁</ref>||rowspan="2"|G1||1着||[[デインドリーム]] |
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||[[9月2日]]||[[バーデン大賞]]||G1||1着||[[デインドリーム]] |
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|rowspan="3"|[[9月16日]]||[[ヴェルメイユ賞]]||G1||1着||[[シャレータ]] |
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||{{0}}9月{{0}}8日||[[アイリッシュチャンピオンステークス]]<ref>{{Cite news|url=http://www.racingpost.com/horses/result_home.sd?race_id=555354&r_date=2012-09-08&popup=yes#results_top_tabs=re_&results_bottom_tabs=ANALYSIS|title=Leopardstown (IRE) Result 08 Sep 2012, Red Mills Irish Champion Stakes (Group 1)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref>||G1||1着||[[スノーフェアリー]] |
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|[[フォワ賞]]||G2||1着||オルフェーヴル |
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|rowspan="3"|{{0}}9月16日||[[ヴェルメイユ賞]]<ref>{{Cite news|url=http://www.racingpost.com/horses/result_home.sd?race_id=564179&r_date=2012-09-16&popup=yes#results_top_tabs=re_&results_bottom_tabs=ANALYSIS|title=Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Vermeille (Group 1)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref>||G1||1着||[[シャレータ]] |
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|[[ニエル賞]]||G2||1着||[[サオノワ]] |
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Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Foy (Group 2)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref>||G2||1着||オルフェーヴル |
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|[[ニエル賞]]<ref>{{Cite news|url=http://www.racingpost.com/horses/result_home.sd?race_id=564176&r_date=2012-09-16&popup=yes#results_top_tabs=re_&results_bottom_tabs=ANALYSIS|title=Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Niel (Group 2)|newspaper=RACINGPOST|accessdate=2015-12-12}}</ref>||G2||1着||[[サオノワ]] |
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=== 各馬の状況 === |
=== 各馬の状況 === |
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前年の凱旋門賞優勝馬であるデインドリームは、凱旋門賞の直後にジャパンカップに挑戦したが6着に敗退<ref name="Danedream">{{Cite news|url=http://db.netkeiba.com/horse/2008190004/|title=デインドリーム Danedream|newspaper=netkeiba.com|accessdate=2015-12-12}}</ref>。この年は、地元・ドイツのG2競走を勝利した後に[[サンクルー大賞]]で4着<ref name="Danedream"/>。そこからはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、バーデン大賞と連勝を飾っていた<ref name="Danedream"/>。前年の2着馬のシャレータも、同じくジャパンカップに挑戦し7着<ref name="Shareta">{{Cite news|url=http://db.netkeiba.com/horse/2008190003/|title=シャレータ Shareta|newspaper=netkeiba.com|accessdate=2015-12-12}}</ref>。この年はフランスのG3競走、G2競走、G1競走(サンクルー大賞)と善戦するも勝ちきれないレースが続いたが、秋になりヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と連勝した<ref name="Shareta"/>。前年3着のスノーフェアリーは、イギリスチャンピオンステークス3着の後に日本に遠征し、[[エリザベス女王杯]]2連覇を達成<ref name="SnowFairy">{{Cite news|url=http://db.netkeiba.com/horse/2007190001/|title=スノーフェアリー Snow Fairy|newspaper=netkeiba.com|accessdate=2015-12-12}}</ref>。この年は[[アイルランドチャンピオンステークス]]で優勝した<ref name="SnowFairy"/>。 |
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⚫ | 直前になって |
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これにより、古馬では前年の凱旋門賞2着馬で直前の[[ヴェルメイユ賞]]にも優勝したシャレータ、当年の[[キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス]]5着のシームーンらが実績上位馬として出走することとなった。 |
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⚫ | しかし、直前になってこれらの有力馬に回避が相次いだ。[[スノーフェアリー]]が故障により、[[デインドリーム]]がドイツで発生した[[馬伝染性貧血]]による移動制限により出走を断念<ref name="yushun">『優駿』2012年11月号6頁</ref>。また、前年の[[キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス]]優勝馬で当年もハナ差2着に好走していた[[ナサニエル (競走馬)|ナサニエル]]が熱発により回避することとなった<ref name="yushun"/>。これにより、古馬ではシャレータや当年の[[キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス]]5着のシームーンらが実績上位馬として出走することとなった。 |
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一方3歳馬は、[[セントレジャーステークス]]で敗れ[[イギリスクラシック三冠]]を逃した[[キャメロット (競走馬)|キャメロット]]が直前になって出走を表明<ref name="yushun" |
一方3歳馬は、[[セントレジャーステークス]]で敗れ[[イギリスクラシック三冠]]を逃した[[キャメロット (競走馬)|キャメロット]]が直前になって出走を表明<ref name="yushun"/>。 |
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それまでの主戦騎手である[[ジョセフ・オブライエン]]は56kgでの騎乗には減量が必要となるため<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/10/02/kiji/K20121002004238710.html|title=【凱旋門賞】英2冠馬キャメロット出走すればムーア騎乗|publisher=スポーツニッポン|date=2011-10-02|accessdate=2013-09-30}}</ref>、[[ランフランコ・デットーリ]]が騎乗することとなった<ref name="yushun"></ref>。 |
それまでの主戦騎手である[[ジョセフ・オブライエン]]は56kgでの騎乗には減量が必要となるため<ref>{{Cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/10/02/kiji/K20121002004238710.html|title=【凱旋門賞】英2冠馬キャメロット出走すればムーア騎乗|publisher=スポーツニッポン|date=2011-10-02|accessdate=2013-09-30}}</ref>、[[ランフランコ・デットーリ]]が騎乗することとなった<ref name="yushun"></ref>。 |
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また、当年の[[ジョッケクルブ賞]](フランスダービー)優勝馬で、前哨戦の[[ニエル賞]]にも優勝したサオノワ、[[アイリッシュオークス]]勝ち馬のグレートヘヴンズらも出走してきた。 |
また、当年の[[ジョッケクルブ賞]](フランスダービー)優勝馬で、前哨戦の[[ニエル賞]]にも優勝したサオノワ、[[アイリッシュオークス]]勝ち馬のグレートヘヴンズらも出走してきた<ref name="yushun"/>。 |
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当年はペースメーカーとして、オルフェーヴル陣営がアヴェンティーノを、キャメロット陣営がロビンフッドを登録した。 |
当年はペースメーカーとして、オルフェーヴル陣営がアヴェンティーノを、キャメロット陣営がアーネストヘミングウェイとロビンフッド<ref>月刊『優駿』2012年11月号16頁</ref>を登録した。 |
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== 出走表 == |
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== 競走内容 == |
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{{出典の明記|date=2013年2月|section=1}} |
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横一線のスタートから、マスターストロークが逃げ、ロビンフッドが2番手を追走する。日本から挑戦したオルフェーヴルは、馬群外側の後方2、3番手を追走する。道中は大きな順位の変動はなく淡々と流れていく。 |
横一線のスタートから、マスターストロークが逃げ、ロビンフッドが2番手を追走する。日本から挑戦したオルフェーヴルは、馬群外側の後方2、3番手を追走する<ref name="yushun121108">『優駿』2012年11月号8頁</ref><ref name="saraba52">『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』52頁</ref>。道中は大きな順位の変動はなく淡々と流れていく。最後の直線で、オルフェーヴルが馬なりで大外からポジションを上げていき、追い出されると勢いよく先頭に立ち、さらに後続を突き放した<ref name="yushun121108"/><ref name="saraba52"/>。しかし、大外から内ラチ際まで大きくよれて失速<ref>『優駿』2012年11月号9頁</ref>、盛り返してきた[[ソレミア]]がゴール直前でオルフェーヴルを差しきり、優勝を飾った<ref name="saraba52"/><ref>『優駿』2012年11月号12頁</ref>。1番人気に推されたキャメロットは7着、サオノワは見せ場無く15着に大敗した<ref>『優駿』2012年11月号13頁</ref>。 |
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最後の直線で、オルフェーヴルが馬なりで大外からポジションを上げていき、追い出されると勢いよく先頭に立ち、さらに後続を突き放した。しかし、大外から内ラチ際まで大きくよれて失速<ref>『優駿』2012年11月号9頁</ref>、盛り返してきた[[ソレミア]]がゴール直前でオルフェーヴルを差しきり、優勝を飾った<ref>『優駿』2012年11月号12頁</ref>。1番人気に推されたキャメロットは7着、サオノワは見せ場無く15着に大敗した<ref>『優駿』2012年11月号13頁</ref>。 |
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== 競走結果 == |
== 競走結果 == |
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結果については、Racing Postホームページ<ref name="Arc"/>および月刊『優駿』2012年11月号13頁参照。 |
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== 記録 == |
== 記録 == |
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*日本馬の2着は、1999年の[[エルコンドルパサー]]、2010年の[[ナカヤマフェスタ]]に続き3度目である。 |
*日本馬の2着は、1999年の[[エルコンドルパサー]]、2010年の[[ナカヤマフェスタ]]に続き3度目である<ref>月刊『優駿』2012年10月号14頁</ref>。 |
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*[[オリビエ・ペリエ]]は、史上5人目となる凱旋門賞4勝目を挙げた。 |
*[[オリビエ・ペリエ]]は、史上5人目となる凱旋門賞4勝目を挙げた<ref>月刊『優駿』2013年10月号32頁</ref>。 |
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== 出典 == |
== 出典 == |
2016年1月4日 (月) 10:13時点における版
第91回凱旋門賞(だい91かいがいせんもんしょう)とは、2012年10月7日にフランスのロンシャン競馬場において芝2400メートルで行われた競馬の競走である。日本から、前年のクラシック三冠馬であるオルフェーヴルが挑戦したが、2着に惜敗した。
条件
- 発走:15時25分[1](日本時間23時25分)
- 賞金総額:4,000,000ユーロ[2](1着賞金2,285,600ユーロ)
- 出走条件:3歳以上牡牝[1]
- 天候:
- 馬場:Collant(日本の不良馬場に相当)[3]
オルフェーヴルのフランス遠征
前年にクラシック三冠を達成したオルフェーヴルの管理調教師である池江泰寿は、菊花賞に勝利した後に「目標は、ボクの夢である凱旋門賞です」と発言している[4]。 また、その後有馬記念に勝利した際には、ドバイへの遠征も視野に入れたコメントを残している[5]。
しかし、当年の阪神大賞典でコースを逸走して2着に敗れ[6][7]、続く天皇賞(春)でも見せ場無く11着に惨敗すると[8][9]、「今の状況で欧州遠征のプランは掲げられない」[10]と大きくトーンダウンした。 背水の陣で挑んだ宝塚記念では「7割程度」[11]の出来と言われながらも2着に2馬身をつけて勝利し復活をアピール[12]、凱旋門賞挑戦が正式に決定された[13]。また、騎手はデビュー以来手綱をとり続けてきた池添謙一に代わり、クリストフ・スミヨンが起用されることとなった[13]。
フランスへの遠征では、前哨戦としてフォワ賞に出走した[14]。5頭でのレースとなったがG1を3勝していたミアンドルらを退けて優勝[14]。直後にはブックメーカーのオッズで1番人気に推されるなど大きな注目を集めるようになった[15]。
レース施行前の状況
主な前哨戦の結果
施行日 | レース名 | 格 | 着順 | 競走馬名 |
---|---|---|---|---|
7月21日 | キングジョージ6世&クイーンエリザベスS[16][17] | G1 | 1着 | デインドリーム |
2着 | ナサニエル | |||
9月 2日 | バーデン大賞[18] | G1 | 1着 | デインドリーム |
9月 8日 | アイリッシュチャンピオンステークス[19] | G1 | 1着 | スノーフェアリー |
9月16日 | ヴェルメイユ賞[20] | G1 | 1着 | シャレータ |
フォワ賞[21] | G2 | 1着 | オルフェーヴル | |
ニエル賞[22] | G2 | 1着 | サオノワ |
各馬の状況
前年の凱旋門賞優勝馬であるデインドリームは、凱旋門賞の直後にジャパンカップに挑戦したが6着に敗退[23]。この年は、地元・ドイツのG2競走を勝利した後にサンクルー大賞で4着[23]。そこからはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、バーデン大賞と連勝を飾っていた[23]。前年の2着馬のシャレータも、同じくジャパンカップに挑戦し7着[24]。この年はフランスのG3競走、G2競走、G1競走(サンクルー大賞)と善戦するも勝ちきれないレースが続いたが、秋になりヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と連勝した[24]。前年3着のスノーフェアリーは、イギリスチャンピオンステークス3着の後に日本に遠征し、エリザベス女王杯2連覇を達成[25]。この年はアイルランドチャンピオンステークスで優勝した[25]。
しかし、直前になってこれらの有力馬に回避が相次いだ。スノーフェアリーが故障により、デインドリームがドイツで発生した馬伝染性貧血による移動制限により出走を断念[26]。また、前年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬で当年もハナ差2着に好走していたナサニエルが熱発により回避することとなった[26]。これにより、古馬ではシャレータや当年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス5着のシームーンらが実績上位馬として出走することとなった。
一方3歳馬は、セントレジャーステークスで敗れイギリスクラシック三冠を逃したキャメロットが直前になって出走を表明[26]。 それまでの主戦騎手であるジョセフ・オブライエンは56kgでの騎乗には減量が必要となるため[27]、ランフランコ・デットーリが騎乗することとなった[26]。 また、当年のジョッケクルブ賞(フランスダービー)優勝馬で、前哨戦のニエル賞にも優勝したサオノワ、アイリッシュオークス勝ち馬のグレートヘヴンズらも出走してきた[26]。
当年はペースメーカーとして、オルフェーヴル陣営がアヴェンティーノを、キャメロット陣営がアーネストヘミングウェイとロビンフッド[28]を登録した。
出走表
枠番 | 馬番 | 馬名(生産国) | 調教国 | 性齢 | 斤量 (kg) | 騎手 | 調教師 |
1 | 9 | ハヤランダ Haya Landa () |
フランス | 牝4 | 58.0 | F.ブロンデル Franck Blondel |
L.オードン Mme L Audon |
2 | 16 | サオノワ Saonois () |
フランス | 牡3 | 56.0 | A.アムラン Antoine Hamelin |
J.ゴーヴァン Jean-Pierre Gauvin |
3 | 17 | イエローアンドグリーン Yellow And Green () |
フランス | 牝3 | 54.5 | T.テュリエ Thierry Thulliez |
N.クレメント Nicolas Clement |
4 | 15 | アーネストヘミングウェイ Ernest Hemingway () |
アイルランド | 牡3 | 56.0 | C.オドノヒュー Colm O'Donoghue |
A.オブライエン Aidan Patrick O'Brien |
5 | 13 | キャメロット Camelot () |
アイルランド | 牡3 | 56.0 | L.デットーリ Lanfranco Dettori |
A.オブライエン Aidan Patrick O'Brien |
6 | 10 | ソレミア Solemia () |
フランス | 牝4 | 58.0 | O.ペリエ Olivier Peslier |
C.ラフォンパリアス Carlos Laffon-Parias |
7 | 18 | グレートヘヴンズ Great Heavens () |
イギリス | 牝3 | 54.5 | W.ビュイック William Buick |
J.ゴスデン John Gosden |
8 | 7 | アヴェンティーノ Aventino () |
日本 | 牡8 | 59.5 | A.クラストゥス Anthony Crastus |
池江泰寿 Yasutoshi Ikee |
9 | 4 | ミハイルグリンカ Mikhail Glinka () |
チェコ | 牡5 | 59.5 | M.デムーロ Mirco Demuro |
A.シャヴイエヴ Aarslangirfy Savujev |
10 | 2 | セントニコラスアビー St Nicholas Abbey () |
アイルランド | 牡5 | 59.5 | J.オブライエン Joseph Patrick O'Brien |
A.オブライエン Aidan Patrick O'Brien |
11 | 8 | シャレータ Shareta () |
フランス | 牝4 | 58.0 | C.ルメール Thierry Gillet |
A.ドゥロワイエデュプレ Alain de Royer-Dupre |
12 | 5 | ロビンフッド Robin Hood () |
アイルランド | 牡4 | 59.5 | S.ヘファナン Seamie Heffernan |
A.オブライエン Aidan Patrick O'Brien |
13 | 3 | ミアンドル Meandre () |
フランス | 牡4 | 59.5 | M.ギュイヨン Maxime Guyon |
アンドレ・ファーブル Andre Fabre |
14 | 11 | ベイリル Bayrir () |
フランス | 牡3 | 56.0 | G.モッセ Gerald Mosse |
A.ドゥロワイエデュプレ Alain de Royer-Dupre |
15 | 12 | ケザンプール Kesampour () |
フランス | 牡3 | 56.0 | G.ブノワ Gregory Benoist |
M.デルザングル Mikel Delzangles |
16 | 1 | シームーン Sea Moon () |
イギリス | 牡4 | 59.5 | R.ムーア Ryan Moore |
M.スタウト Michael Stoute |
17 | 14 | マスターストローク Masterstroke () |
フランス | 牡3 | 56.0 | M.バルザローナ Mickael Barzalona |
A.ファーブル Andre Fabre |
18 | 6 | オルフェーヴル Orfevre () |
日本 | 牡4 | 59.5 | C.スミヨン Christophe Soumillon |
池江泰寿 Yasutoshi Ikee |
競走内容
横一線のスタートから、マスターストロークが逃げ、ロビンフッドが2番手を追走する。日本から挑戦したオルフェーヴルは、馬群外側の後方2、3番手を追走する[29][30]。道中は大きな順位の変動はなく淡々と流れていく。最後の直線で、オルフェーヴルが馬なりで大外からポジションを上げていき、追い出されると勢いよく先頭に立ち、さらに後続を突き放した[29][30]。しかし、大外から内ラチ際まで大きくよれて失速[31]、盛り返してきたソレミアがゴール直前でオルフェーヴルを差しきり、優勝を飾った[30][32]。1番人気に推されたキャメロットは7着、サオノワは見せ場無く15着に大敗した[33]。
競走結果
着順 | 馬名 | 勝ち時計 |
1着 | Solemia | 2:37.68 |
2着 | Orfevre | クビ |
3着 | Masterstroke | 7 |
4着 | Haya Landa | 1 |
5着 | Yellow And Green | 1/2 |
6着 | Great Heavens | 2 1/2 |
7着 | Camelot | 1 |
8着 | Sea Moon | ハナ |
9着 | Shareta | アタマ |
10着 | Bayrir | 2 1/2 |
11着 | St Nicholas Abbey | クビ |
12着 | Meandre | 2 1/2 |
13着 | Kesampour | 2 |
14着 | Mikhail Glinka | 大差 |
15着 | Saonois | 7 |
16着 | Ernest Hemingway | 4 |
17着 | Aventino | 大差 |
18着 | Robin Hood | 12 |
結果については、Racing Postホームページ[1]および月刊『優駿』2012年11月号13頁参照。
記録
出典
- ^ a b c “Longchamp (FR) Result 07 Oct 2012, Qatar Prix de l'Arc de Triomphe (Group 1)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ 月刊『優駿』2012年10月号12頁
- ^ 月刊『優駿』2012年11月号7頁
- ^ “【菊花賞】オルフェ圧巻3冠「来年凱旋門賞」”. サンケイスポーツ (2011年10月24日). 2015年12月12日閲覧。
- ^ “4冠オルフェーヴルの池江師…ドバイ登録を表明”. スポーツニッポン (2012年1月2日). 2012年10月7日閲覧。
- ^ 『優駿』2012年5月号112頁
- ^ 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』42-43頁
- ^ 月刊『優駿』2012年6月号100頁
- ^ 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』44-45頁
- ^ “オルフェーヴル馬体面に異常なし、凱旋門賞は消極的”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ) (2012年5月2日). 2015年11月7日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】オルフェーヴル、出来は「7割程度」”. スポーツニッポン (2012年6月24日). 2012年10月7日閲覧。
- ^ “オルフェーヴルが鮮やかな復活劇/宝塚記念”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ). (2012年6月25日) 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b “オルフェーヴルはスミヨンとのコンビで凱旋門賞へ”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ). (2012年7月16日) 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b “凱旋門賞制覇へ視界良好、オルフェーヴル完勝/仏GII・フォワ賞”. netkeiba.com. (2012年9月16日) 2015年12月12日閲覧。
- ^ “オルフェ、凱旋門賞で1番人気に”. サンケイスポーツ. (2012年9月17日) 2012年9月18日閲覧。
- ^ “Ascot Result 21 Jul 2012, King George VI And Queen Elizabeth Stakes Sponsored By Betfair (British Champions Series) (Group 1)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ 月刊『優駿』2012年9月号60-63頁
- ^ “Baden-baden (GER) Result 02 Sep 2012, Longines - Grosser Preis Von Baden (Group 1)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ “Leopardstown (IRE) Result 08 Sep 2012, Red Mills Irish Champion Stakes (Group 1)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Vermeille (Group 1)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Foy (Group 2)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ “Longchamp (FR) Result 16 Sep 2012, Qatar Prix Niel (Group 2)”. RACINGPOST 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b c “デインドリーム Danedream”. netkeiba.com 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b “スノーフェアリー Snow Fairy”. netkeiba.com 2015年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e 『優駿』2012年11月号6頁
- ^ “【凱旋門賞】英2冠馬キャメロット出走すればムーア騎乗”. スポーツニッポン (2011年10月2日). 2013年9月30日閲覧。
- ^ 月刊『優駿』2012年11月号16頁
- ^ a b 『優駿』2012年11月号8頁
- ^ a b c 『週刊Gallop 臨時増刊 さらばオルフェーヴル』52頁
- ^ 『優駿』2012年11月号9頁
- ^ 『優駿』2012年11月号12頁
- ^ 『優駿』2012年11月号13頁
- ^ 月刊『優駿』2012年10月号14頁
- ^ 月刊『優駿』2013年10月号32頁