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[[常磐線]][[三河島駅]]構内で貨物線から下り本線に進入しようとした田端操車場発水戸行の下り貨物列車(蒸気機関車牽引)が、赤信号を冒進して[[安全側線]]に進入し脱線。先頭の機関車が下り本線を支障した直後に三河島駅を1分遅れで出発し下り本線を進行してきた上野発取手行きの下り電車と衝突し、上り本線を支障した。さらにその現場に上野行きの上り電車が突入。上り電車の先頭車両は原形を留めず粉砕され、一部の車両が築堤下の小屋に突っ込み、死者160人を出す大惨事になった。 |
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==原因== |
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貨物列車と下り電車の衝突後、上り電車の進入までの約6分間に列車防護の措置が行われなかったこと、また桜木町事故の教訓をもとに分かりやすく整備された非常用ドアコックを操作して、多くの乗客が線路上に降りていたところに上り電車が突入したことが特に被害を大きくした。 |
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==事故後対策== |
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この事故を機に、[[自動列車停止装置]](ATS)が、計画を前倒しにする形で国鉄全線に設置されるとともに、常磐線に乗り入れる全列車を対象に[[列車防護無線装置]]が装備された。また、未だに身元不明の犠牲者が一人おり、駅近くの寺に無縁仏として葬られている。 |
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==関連項目== |
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*[[国鉄戦後五大事故]] |
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[[Category:鉄道事故|さくらきちようしこ]] |
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[[Category:日本国有鉄道|さくらきちようしこ]] |
2006年4月25日 (火) 12:20時点における版
三河島事故(みかわしまじこ)は、1962年(昭和37年)5月3日に常磐線三河島駅構内で発生した列車脱線事故である。
事故概要
常磐線三河島駅構内で貨物線から下り本線に進入しようとした田端操車場発水戸行の下り貨物列車(蒸気機関車牽引)が、赤信号を冒進して安全側線に進入し脱線。先頭の機関車が下り本線を支障した直後に三河島駅を1分遅れで出発し下り本線を進行してきた上野発取手行きの下り電車と衝突し、上り本線を支障した。さらにその現場に上野行きの上り電車が突入。上り電車の先頭車両は原形を留めず粉砕され、一部の車両が築堤下の小屋に突っ込み、死者160人を出す大惨事になった。
原因
貨物列車と下り電車の衝突後、上り電車の進入までの約6分間に列車防護の措置が行われなかったこと、また桜木町事故の教訓をもとに分かりやすく整備された非常用ドアコックを操作して、多くの乗客が線路上に降りていたところに上り電車が突入したことが特に被害を大きくした。
事故後対策
この事故を機に、自動列車停止装置(ATS)が、計画を前倒しにする形で国鉄全線に設置されるとともに、常磐線に乗り入れる全列車を対象に列車防護無線装置が装備された。また、未だに身元不明の犠牲者が一人おり、駅近くの寺に無縁仏として葬られている。