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Asturio Cantabrio (会話 | 投稿記録) 日本語文献から加筆, 一部にen:Cava (Spanish wine) (17:56, 29 April 2015 UTC)を使用した タグ: サイズの大幅な増減 |
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[[File:Cava (5303223614).jpg|thumb|right|300px|スパークリングワインであるカバ]] |
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[[file:Verre Champagne.jpg|right|thumb|250px]] |
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[[File:DO Penedès location.svg|thumb|right|300px|カバの主産地であるペネデス地域]] |
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'''カバ'''(Cava)は、[[スペイン]]の[[カタルーニャ州|カタルーニャ]]地方ペネデス地区で生産される白または明るいピンクの[[スパークリングワイン]]で、スペインのワイン法で[[デノミナシオン・デ・オリヘン|DO]] (Denominacion de Origen、原産地呼称)の指定を受けている。[[バルセロナ]]の南西約40kmにあるペネデス地区は、[[フランス]]の[[シャンパーニュ]]地方とよく似た石灰岩の土壌のため、[[発泡ワイン]]の生産に適しているといわれる。 |
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'''カバ'''または'''カヴァ'''({{lang||Cava}}, {{IPA-ca|ˈkaβə}})は、[[スペイン]]の特定地域でシャンパーニュ式製法を用いて生産される[[スパークリングワイン]]のこと{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。ワイナリーの所在地はスペインのワイン法で[[デノミナシオン・デ・オリヘン]](DO, 原産地呼称)の認定を受けている「カバ (DO)」に限られているが、他のDO認定地域で栽培されたブドウも使用されている。カバワインは白ワインまたは[[ロゼワイン]]であり、その大部分が[[カタルーニャ州]][[ペネデス (DO)|ペネデス]]地域で生産されている。この項では便宜的に、原産地呼称認定地域をカバ (DO)、カバ (DO)などで生産されたスパークリングワインをカバワインとして区別する。 |
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カバワインの多くが夕食、パーティ、結婚式、[[洗礼]]などの席で消費される。高い品質に比べて価格はリーズナブルであり、コストパフォーマンスの大きさが特徴である<ref name=wfsj/>。伝統的なカバワイン用の3品種として、[[マカベオ]]種、{{仮リンク|パレリャーダ|en|Parellada}}種、{{仮リンク|チャレッロ|en|Xarello}}種がある{{sfn|MacNeil|2001|pp=454-460}}。 |
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[[シャンパン|シャンパーニュ]]と同じ瓶内醱酵方式(シャンパーニュではシャンパーニュ方式と呼ばれるが、ほかの地方ではトラディショナル方式という)で生産されている。ブドウの品種がシャンパーニュとは違い、マカベオ種やチャレロ種などでつくられるため、シャンパーニュとは多少香味が違い、とくにまろやかさや繊細さに欠けるという人もいるが、品質はシャンペンとほとんど変わらないとする人も多い。価格がかなり安く、近年日本でも人気が高まっている。 |
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2007-08年のカバ (DO)の登録ブドウ畑面積は33,085ヘクタール、登録ブドウ栽培者は7,286人、登録ワイナリーは273社である{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。総出荷量は1,674,480ヘクトリットルであり、スペイン国内出荷量が666,040ヘクトリットル、国外出荷量が1,008,430ヘクトリットルである{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。カバワインの主要な輸出国はドイツ、イギリス、ベルギー、日本などである{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。 |
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味わいの表示はシャンパンと同じくフランス語のブリュット(Brut、ごく辛口)などの表示が用いられている。 |
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== 名称 == |
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[[カタルーニャ語]]のcavaは「洞窟」や「地下蔵」を意味し<ref name=wfsj>[http://www.jp.winesfromspain.com/wine/sw-map07c.php 産地紹介]Wines from Spain Japan(スペイン大使館経済商務部)</ref>、かつては実際に熟成の際に[[洞窟]]が使用されていた<ref name="Oxford pg 143-144">Robinson(2006), pp.143-144</ref>。1872年から1960年代まで「チャンパン」({{lang-ca|xampany}}: チャンパニー, {{lang-es|champán}}: チャンパンまたは{{lang-es|champaña}}: チャンパーニャ)と呼ばれていたが、フランス・[[シャンパーニュ]]地方の[[シャンパン]]生産者に抗議を受けたため、カタルーニャの醸造家は1970年に公式にカバという単語を採用した{{sfn|MacNeil|2001|pp=454-460}}。1986年にはスペインが[[欧州連合|欧州諸共同体]](EC)に加盟し、1992年には[[EU法]]で[[シャンパーニュ]]地方のシャンパンが[[原産地名称保護制度]]の地理的保護表示(PGI)の対象となったため、現在ではスペイン産スパークリングワインが「シャンパン」を名乗ることはできない。 |
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*[[スペインワイン]] |
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== 歴史 == |
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[[File:Can Codorniu Chateau.JPG|thumb|right|[[コドルニウ]]社の[[シャトー]]]] |
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[[File:Caves Freixenet (Sant Sadurní d'Anoia) - 2.jpg|thumb|right|[[フレシネ]]社のシャトー]] |
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=== スペインでの生産開始 === |
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1823年にはフランスがスペインに侵攻し、革命派の自由主義政府軍を破った。この侵略はスペインに甚大な被害をもたらしたが、カタルーニャ地方には[[スパークリングワイン]]のシャンパーニュ式製法がもたらされた{{sfn|田澤耕|2013|pp=213-214}}。スペインで初めてスパークリングワインが作られたのは1851年だとされている<ref name="Sotheby pg 318">Stevenson(2005), p.318</ref>。コドルニウ家のホセ・ラベントス<!--コドルニウ社公式サイト・多くの文献・ウェブサイトなどで「ホセ・ラベントス」というスペイン語風の表記が使用されていますが、竹中克行・斎藤由香『スペインワイン産業の地域資源論 地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか』ナカニシヤ出版, 2010年では「ジュゼップ・ラバントス」というカタルーニャ語風の表記が使用されています。-->は1860年代にヨーロッパ各国を回り、コドルニウ家のワインを宣伝した。ラベントスはフランス・[[シャンパーニュ]]地方にも滞在し、[[シャンパン]]と同様の伝統的手法を用いてスパークリングワインを生産することを思い立った。数年間の試行錯誤の末の1872年、ラベントスは[[マカベオ]]種・チャレッロ種・パレリャーダ種などの伝統品種を用いて、[[バルセロナ]]近郊の{{仮リンク|サン・サドゥルニ・ダノイア|es|Sant Sadurní d'Anoia}}でスパークリングワインを生み出すことに成功した{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。 |
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=== 商業的な成功 === |
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ホセ・ラベントスは本格的にスパークリングワインの生産を開始して[[コドルニウ]]社を設立し、後継者のマヌエル・ラベントスの時代にスパークリングワインの商業生産が軌道に乗った{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。コドルニウ社の1890年の生産量は3,276本だったが、1899年の生産量は11万7,396本と、短期間で爆発的に売上本数を増やしている{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。多くの生産者がスパークリングワインに注目し、ペネデス地域の経済はスパークリングワインに牽引されるようになった{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。スパークリングワインの生産成功から25年後には、コドルニウ社がスペイン王室御用達のスパークリングワインとなっている{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。 |
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1914年には同じくサン・サドゥルニ・ダノイアに拠点を置く[[フレシネ]]社がスパークリングワインの生産に参入した{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。[[第一次世界大戦]]の戦禍に巻き込まれたフランスのワイン産地とは異なり、スペインは戦争に対して中立を保ったため、ペネデス地域の生産者はスパークリングワインの販路を拡大する好機を得た{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。また、1890年代から1910年代にかけてカタルーニャ地方のブドウ畑が[[ブドウネアブラムシ|フィロキセラ]]によって壊滅的な状態となったため、コドルニウ社の成功に刺激された生産者が黒ブドウ品種からスパークリングワイン用の白ブドウ品種への植え替えを進めた{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。オーク樽での熟成を必要とする赤ワインとは異なり、スパークリングワインの熟成はボトル内で行えばよく、フィロキセラ被害後の初期投資額が低額で済んだことも、スパークリングワイン生産への転換の利点となった{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}}。 |
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=== 国外への市場拡大 === |
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1960年代にはコドルニウ社とフレシネ社が本格的に国外への輸出を開始し、アメリカ合衆国やヨーロッパ諸国を中心として市場が拡大した{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=71-72}}。1960年代までのスペインでは、シャンパン同様の瓶内二次発酵方式を用いるもの、用いないものの二種類のスパークリングワインが生産されており、そのいずれもが「シャンパン」を名乗って流通していた{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。しかし、この状況が詐称であるとしてフランスに抗議されたため、新たな呼称が必要となった。1972年にはスパークリングワイン統制委員会が設立され、シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵方式)で生産されたスパークリングワインを「カバ」と呼んでこの地のスパークリングワイン産業を法的に保護する制度が整えられた{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。1970年にはワイン法が改正されており、新たに設定されていた「特別呼称」の枠組みに依拠した{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。1980年頃からフレシネ社が技術革新で躍進し、1983年にはカバワインの総生産量が1億本を超えた{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。 |
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=== カバ (DO)の認定後 === |
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1986年にはスペインが[[欧州連合|欧州諸共同体]](EC)に加盟し、スペインのワイン産地は[[EU法|EC法]]の制度下に置かれることとなった。EC法にはスペインのワイン法のような特別呼称の枠組みが存在せず、すべての高品質ワインに対して地理的範囲の画定を求めていたため、既存のカバワイン生産者の生産地域をなぞる形でカバ (DO)の範囲を画定させた{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。 |
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カバワインの名はEC加盟時にすでに世界各国に知られており{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}、1986年には輸出量が3,000万本を超えた{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。値段の割に品質が高いことが評価され、その頃から世界のスパークリングワイン市場を席巻し始めた{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。1998年には輸出量が国内消費量を上回り、1999年には総生産量が2億本を超えた{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。2010年の総生産量は約2億5,000万本に達しており、うち約1億5,000万本が国外に輸出されている{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。2010年代には約270社がカバワインを生産しており、スペインのスパークリングワイン産業はフランスに次いで世界第2位である<ref name=wfsj/>。輸出量の観点でいえば、カバワインは[[リオハ・ワイン]]をしのいでスペイン最大のワイン生産地域である{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}。 |
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== 産地 == |
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{{Infobox ワイン原産地 |
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|name=D.O.カバ |
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|image= |
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|official name=D.O. Cava |
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|other name= |
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|type=[[デノミナシオン・デ・オリヘン|DO]] |
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|year=1872年(生産成功年{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=69-70}})- |
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|wine years=1986年(DO認定年{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}})- |
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|country={{ESP}} |
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|part of= |
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|similar=[[ペネデス (DO)]]、[[プリオラート (DOQ)]]など |
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|sub regions=[[カタルーニャ州]]{{仮リンク|ペネデス (DO)|label=ペネデス|en|Penedès (DO)}}地域などスペイン全土の159自治体 |
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|climate region= |
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|heat units= |
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|precipitation= |
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|soil=カタルーニャ州では[[石灰岩]] |
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|total size=167,448リットル |
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|planted=33,085ヘクタール |
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|vineyards=7,286園 |
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|grapes=[[マカベオ]]種<br>{{仮リンク|チャレッロ|en|Xarello}}種<br>{{仮リンク|パレリャーダ|en|Parellada}}種など{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}} |
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|varietals= |
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|wineries=273社 |
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|wine produced=[[スパークリングワイン]] |
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|designation= |
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| comments=2007-08年時点{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}} |
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}} |
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カタルーニャ州には[[プリオラート (DOQ)]]や[[ペネデス (DO)]]など、[[デノミナシオン・デ・オリヘン]](DO)と呼ばれる原産地呼称制度指定地域が10以上存在する。このなかでもカバ (DO)は成立過程を他のDOとは異にしており、逆説的ともいえる原産地呼称認定地域である。 |
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1986年にスペインが[[欧州連合|欧州諸共同体]](EC)に加盟すると、[[EU法|EC法]]による[[原産地名称保護制度]]の枠組みを適用する必要に迫られたため、他のDO産地とは異なる方法で生産地域が認定された。他のDO認定地域は[[テロワール]](地勢・気候・土壌など土地固有の諸条件)が等しい地域をひとまとめとして認定地域を確定しているが、カバは既存の生産者の所在地域をひとまとめとして認定地域を確定しており{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=129-131}}、カバ (DO)の範囲はスペイン全土の8自治州に点在している。 |
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カバ (DO)の[[ブドウ栽培]]面積は33,000ヘクタールである<ref name=wfsj/>。カバ (DO)で栽培されたブドウに加えて、他のDO認定地域で栽培されたブドウもカバ生産に使用される。カバワインはスペインで生産される[[スパークリングワイン]]の90-95%を占めている{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}。カバの99%は[[カタルーニャ州]]で、95%がペネデス地域で、75%がカバワイン発祥の地であるサン・サドゥルニ・ダノイアで生産される{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=133-134}}。ペネデス地域は原産地呼称制度では{{仮リンク|ペネデス (DO)|en|Penedès (DO)}}にも指定されており、カバ (DO)と二重に原産地呼称地域に認定されている。サン・サドゥルニ・ダノイアにはスペイン最大級のワイナリーがいくつも存在し<ref name="Oxford pg 144-145"/>、カバの主要な生産者として[[フレシネ]]社と[[コドルニウ]]社がある{{sfn|田澤耕|2013|pp=213-214}}。 |
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スペインのワイン法によれば、2010年時点では159自治体がカバ (DO)の範囲として認定されており{{sfn|大塚謙一|山本博|戸塚昭|東條一元|福西英三|2010|p.159}}、これらの自治体はカタルーニャ州のほかに、[[アラゴン州]]、[[バスク州]]、[[カスティーリャ・イ・レオン州]]、[[エストレマドゥーラ州]]、[[ナバーラ州]]、[[ラ・リオハ州]]、[[バレンシア州]]にも存在している。1986年以前にはエストレマドゥーラ州バダホス県アルメンドラレホとバレンシア州バレンシア県レケナにもカバワインの生産者があったが、1986年にカバ (DO)が発足した際には認定地域から除外された。そのため、それまでもカバワインの生産実績があった生産者が不服を申し立て、最高裁判所の判決を経て1990年代に認定地域に追加されている{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=133-134}}。原産地呼称制度(DO)の中で生産地域がひとつに限られていないのはカバ (DO)のみである<ref name=wfsj/>。 |
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カタルーニャ州内のコンカ・ダ・バルベラ (DO)では2004-05年に2,660万リットルの原酒が生産されたが、コンカ・ダ・バルベラ (DO)というラベルが貼られて出荷されたワインは約10%の250万リットルに過ぎず、大半はカバワイン生産用として売却されている{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=140-141}}。タラゴナ (DO)の東部でも同様の傾向が見られ、カバワイン生産者に対する原酒の供給元となっている{{sfn|竹中克行|斎藤由香|2010|pp=152-154}}。 |
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== 製法 == |
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[[File:Methode campegnoise - Remuage (1).JPG|thumb|right|瓶内二次発酵を行っている途中のボトル]] |
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フランス・[[シャンパーニュ|シャンパーニュ地方]]の[[シャンパン]]は瓶内二次発酵方式を用いており、この製法はシャンパーニュ地方ではシャンパーニュ方式、その他の地方ではトラディショナル方式と呼ばれる。瓶内二次発酵方式とは、収穫したブドウを圧搾して発酵させ、[[酵母]]と[[リキュール]]を添加して瓶詰めし、澱抜きを行ってからリキュールを追加して瓶内でさらに熟成させる製法である{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。カバワインもシャンパンと同じ瓶内二次発酵方式を用いており、[[フレシネ]]社はスパークリングワインの技術革新を主導し、ギロパリェット(gyropallet)と呼ばれる大型機械装置を導入することで、品質を保ったまま生産過程を効率化することを可能にした{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}<ref name="Johnson atlas pg 196-198"> Johnson & Robinson(2005), pp.196-198</ref>。アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、メキシコなどに進出し、ブドウ畑や醸造所の国外展開、直販チェーン店の設立などで1980年代以降に躍進した{{sfn|楠貞義|2011|pp=163-167}}。 |
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カバワインの法定最低熟成期間は9か月であるが{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}、一般的にはどのメーカーも9か月以上の熟成を行っている{{sfn|小林史高|2011|pp=18-19}}。カバワインの中でもレセルバの法定最低熟成期間は3年であり、グラン・レセルバの法定最低熟成期間は5年である{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}。一般的なカバワインの飲み頃は熟成開始から1年後であり、シャンパンよりも短い期間で飲み頃を迎える{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}。 |
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== 品種 == |
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カバ (DO)で認可されているブドウ品種は地元品種の{{仮リンク|チャレッロ|en|Xarello}}種、{{仮リンク|パレリャーダ|en|Parellada}}種、[[マカベオ]]種があり、その他には[[シャルドネ (ブドウ)|シャルドネ]]種、[[ピノ・ノワール]]種、{{仮リンク|スビラ|en|Subirat}}種をブレンドすることができる{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}<ref name="Oxford pg 144-145">Robinson(2006), pp.145-145</ref>。チャレッロ種はワインの骨格を作り、マカベオ種は果実香を与え、パレリャーダ種は香りに華やかさを与えるとされる{{sfn|小林史高|2011|pp=18-19}}。カタルーニャ州以外で生産されるカバワインはマカベオ種が主体である<ref name=wfsj/>。カバワインに初めてシャルドネ種が使用されるようになったのは1981年である{{sfn|MacNeil|2001|pp=454-460}}。[[ロゼワイン|ロゼ]]のカバワインを生産する際には、[[カベルネ・ソーヴィニヨン]]種、[[グルナッシュ|ガルナッチャ]]種、[[モナストレル]]種から生産された少量の赤ワインが添加される。 |
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=== 白ワイン用 === |
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* 主要品種 |
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** {{仮リンク|チャレッロ|en|Xarello}}種 |
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** {{仮リンク|パレリャーダ|en|Parellada}}種 |
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** [[マカベオ]]種 |
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* ブレンド用 |
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** {{仮リンク|スビラ|en|Subirat}}種 |
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** [[シャルドネ (ブドウ)|シャルドネ]]種 |
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=== ロゼワイン用 === |
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* [[グルナッシュ|ガルナッチャ]]種 |
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* [[モナストレル]]種 |
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* [[ピノ・ノワール]]種 |
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File:Maccabeo blanc.jpg|マカベオ種 |
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Xarel lo Cava grapes.jpg|チャレッロ種 |
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St. Sadurni d'Anoia - white grapes.jpg|パレリャーダ種 |
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</gallery> |
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== 区分 == |
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[[File:Cava (4470237008).jpg|thumb|right|Brut(ブリュット)と書かれた「Dama」]] |
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カバワインの味わいの表示はシャンパン同様に[[フランス語]]が用いられる{{sfn|バリー|2007|pp=24-25}}。残糖分量によって7区分に分けられている。 |
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{| class="wikitable" style="font-size:smaller" |
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! colspan=5| 残糖分量によるカバワインの区分{{sfn|大塚謙一|山本博|戸塚昭|東條一元|福西英三|2010|p.159}} |
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! # !! 名称 !! 意味 !! 残糖量 !! 備考 |
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| 1. || ブリュット・ナテューレ || || 残糖分0-3[[グラム|g]]/[[リットル|l]]未満 || 糖分無添加 |
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| 2. || エクストラ・ブリュット || || 残糖分6g/l未満 || |
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| 3. || ブリュット || || 残糖分0-12g/l未満 || |
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| 4. || エクストラ・セコ || ごく辛口 || 残糖分12-17g/l未満 || |
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| 5. || セコ || 辛口 || 残糖分17-32g/l未満 || |
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| 6. || セミ・セコ || やや辛口 || 残糖分32-50g/l未満 || |
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| 7. || ドゥルセ || 甘口 || 残糖分50g/l以上 || |
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|- |
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|} |
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== ヴィンテージ == |
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カバ原産地呼称統制委員会は各年度のワインに対してヴィンテージを発表している。ヴィンテージは「並」、「良い」、「とても良い」、「素晴らしい」の4段階である。 |
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|- valign="top" |
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* 1970年 :「良い」 |
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* 1971年 :「良い」 |
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* 1972年 :「良い」 |
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* 1973年 :「とても良い」 |
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* 1974年 :「良い」 |
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* 1975年 :「とても良い」 |
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* 1976年 :「とても良い」 |
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* 1977年 :「並」 |
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* 1978年 :「素晴らしい」 |
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* 1979年 :「並」 |
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* 1980年 :「とても良い」 |
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* 1981年 :「良い」 |
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* 1982年 :「とても良い」 |
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* 1983年 :「素晴らしい」 |
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* 1984年 :「とても良い」 |
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| |
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* 1985年 :「良い」 |
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* 1986年 :「良い」 |
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* 1987年 :「良い」 |
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* 1988年 :「とても良い」 |
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* 1989年 :「良い」 |
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* 1990年 :「良い」 |
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* 1991年 :「とても良い」 |
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* 1992年 :「良い」 |
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* 1993年 :「とても良い」 |
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* 1994年 :「良い」 |
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* 1995年 :「良い」 |
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* 1996年 :「とても良い」 |
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* 1997年 :「良い」 |
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* 1998年 :「とても良い」 |
|||
* 1999年 :「とても良い」 |
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| |
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* 2000年 :「素晴らしい」 |
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* 2001年 :「とても良い」 |
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* 2002年 :「とても良い」 |
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* 2003年 :「良い」 |
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* 2004年 :「良い」 |
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* 2005年 :「とても良い」 |
|||
* 2006年 :「素晴らしい」 |
|||
* 2007年 :「素晴らしい」 |
|||
* 2008年 :「素晴らしい」 |
|||
* 2009年 :「とても良い」 |
|||
* 2010年 :「良い」 |
|||
* 2011年 :「とても良い」 |
|||
* 2012年 :「とても良い」 |
|||
* 2013年 :「素晴らしい」 |
|||
|} |
|||
* 出典 : カバ原産地呼称統制委員会<ref>{{cite web |url=http://cdn.crcava.es/pdf/2014/CalificacionCosechasPorAnadas.pdf |title=Relación cronológica de las DOPs |editor=Consejo Regulador del Cava |accessdate=2014-12-06}}</ref> |
|||
<gallery> |
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File:Cava (6655205129) (6).jpg|カバワインのシャンパンタワー |
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File:Jamon and cava in the Jamon Experience.jpg|ハモン・セラーノとカバワイン |
|||
File:Cava extremeño.jpg|「ビア・ダ・ラ・プラータ」 |
|||
File:Olive Batllori Cava Brut Nature 001.jpg|「オリベ・バトリョーリ」 |
|||
File:Cava vines in Penedes.jpg|カバ (DO)のブドウ畑 |
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</gallery> |
|||
== 脚注 == |
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{{Reflist|3}} |
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== 文献 == |
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=== 参考文献 === |
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* {{cite book|和書 |
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=== その他 === |
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* H. Johnson & J. Robinson "The World Atlas of Wine", pp.196-198, Mitchell Beazley Publishing, 2005, ISBN 1-84000-332-4 |
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* J. Robinson (ed) "The Oxford Companion to Wine" Third Edition, p.1455, Oxford University Press, 2006, ISBN 0-19-860990-6 |
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* T. Stevenson "The Sotheby's Wine Encyclopedia", p.318, Dorling Kindersley, 2005, ISBN 0-7566-1324-8 |
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* 『カバの本 美味しい、お手頃、種類が豊富なスペインのスパークリングワイン』主婦と生活社, 2010年 |
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* 稲垣眞美『ワインの常識』(岩波新書)岩波書店, 1996年 |
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== 関連項目 == |
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* [[スペインワイン]] |
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2015年6月9日 (火) 14:46時点における版
カバまたはカヴァ(Cava, カタルーニャ語発音: [ˈkaβə])は、スペインの特定地域でシャンパーニュ式製法を用いて生産されるスパークリングワインのこと[1]。ワイナリーの所在地はスペインのワイン法でデノミナシオン・デ・オリヘン(DO, 原産地呼称)の認定を受けている「カバ (DO)」に限られているが、他のDO認定地域で栽培されたブドウも使用されている。カバワインは白ワインまたはロゼワインであり、その大部分がカタルーニャ州ペネデス地域で生産されている。この項では便宜的に、原産地呼称認定地域をカバ (DO)、カバ (DO)などで生産されたスパークリングワインをカバワインとして区別する。
カバワインの多くが夕食、パーティ、結婚式、洗礼などの席で消費される。高い品質に比べて価格はリーズナブルであり、コストパフォーマンスの大きさが特徴である[2]。伝統的なカバワイン用の3品種として、マカベオ種、パレリャーダ種、チャレッロ種がある[3]。
2007-08年のカバ (DO)の登録ブドウ畑面積は33,085ヘクタール、登録ブドウ栽培者は7,286人、登録ワイナリーは273社である[1]。総出荷量は1,674,480ヘクトリットルであり、スペイン国内出荷量が666,040ヘクトリットル、国外出荷量が1,008,430ヘクトリットルである[1]。カバワインの主要な輸出国はドイツ、イギリス、ベルギー、日本などである[1]。
名称
カタルーニャ語のcavaは「洞窟」や「地下蔵」を意味し[2]、かつては実際に熟成の際に洞窟が使用されていた[4]。1872年から1960年代まで「チャンパン」(カタルーニャ語: xampany: チャンパニー, スペイン語: champán: チャンパンまたはスペイン語: champaña: チャンパーニャ)と呼ばれていたが、フランス・シャンパーニュ地方のシャンパン生産者に抗議を受けたため、カタルーニャの醸造家は1970年に公式にカバという単語を採用した[3]。1986年にはスペインが欧州諸共同体(EC)に加盟し、1992年にはEU法でシャンパーニュ地方のシャンパンが原産地名称保護制度の地理的保護表示(PGI)の対象となったため、現在ではスペイン産スパークリングワインが「シャンパン」を名乗ることはできない。
歴史
スペインでの生産開始
1823年にはフランスがスペインに侵攻し、革命派の自由主義政府軍を破った。この侵略はスペインに甚大な被害をもたらしたが、カタルーニャ地方にはスパークリングワインのシャンパーニュ式製法がもたらされた[5]。スペインで初めてスパークリングワインが作られたのは1851年だとされている[6]。コドルニウ家のホセ・ラベントスは1860年代にヨーロッパ各国を回り、コドルニウ家のワインを宣伝した。ラベントスはフランス・シャンパーニュ地方にも滞在し、シャンパンと同様の伝統的手法を用いてスパークリングワインを生産することを思い立った。数年間の試行錯誤の末の1872年、ラベントスはマカベオ種・チャレッロ種・パレリャーダ種などの伝統品種を用いて、バルセロナ近郊のサン・サドゥルニ・ダノイアでスパークリングワインを生み出すことに成功した[7][8]。
商業的な成功
ホセ・ラベントスは本格的にスパークリングワインの生産を開始してコドルニウ社を設立し、後継者のマヌエル・ラベントスの時代にスパークリングワインの商業生産が軌道に乗った[8]。コドルニウ社の1890年の生産量は3,276本だったが、1899年の生産量は11万7,396本と、短期間で爆発的に売上本数を増やしている[8]。多くの生産者がスパークリングワインに注目し、ペネデス地域の経済はスパークリングワインに牽引されるようになった[8]。スパークリングワインの生産成功から25年後には、コドルニウ社がスペイン王室御用達のスパークリングワインとなっている[9]。
1914年には同じくサン・サドゥルニ・ダノイアに拠点を置くフレシネ社がスパークリングワインの生産に参入した[9]。第一次世界大戦の戦禍に巻き込まれたフランスのワイン産地とは異なり、スペインは戦争に対して中立を保ったため、ペネデス地域の生産者はスパークリングワインの販路を拡大する好機を得た[8]。また、1890年代から1910年代にかけてカタルーニャ地方のブドウ畑がフィロキセラによって壊滅的な状態となったため、コドルニウ社の成功に刺激された生産者が黒ブドウ品種からスパークリングワイン用の白ブドウ品種への植え替えを進めた[8]。オーク樽での熟成を必要とする赤ワインとは異なり、スパークリングワインの熟成はボトル内で行えばよく、フィロキセラ被害後の初期投資額が低額で済んだことも、スパークリングワイン生産への転換の利点となった[8]。
国外への市場拡大
1960年代にはコドルニウ社とフレシネ社が本格的に国外への輸出を開始し、アメリカ合衆国やヨーロッパ諸国を中心として市場が拡大した[10]。1960年代までのスペインでは、シャンパン同様の瓶内二次発酵方式を用いるもの、用いないものの二種類のスパークリングワインが生産されており、そのいずれもが「シャンパン」を名乗って流通していた[1]。しかし、この状況が詐称であるとしてフランスに抗議されたため、新たな呼称が必要となった。1972年にはスパークリングワイン統制委員会が設立され、シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵方式)で生産されたスパークリングワインを「カバ」と呼んでこの地のスパークリングワイン産業を法的に保護する制度が整えられた[1]。1970年にはワイン法が改正されており、新たに設定されていた「特別呼称」の枠組みに依拠した[1]。1980年頃からフレシネ社が技術革新で躍進し、1983年にはカバワインの総生産量が1億本を超えた[9]。
カバ (DO)の認定後
1986年にはスペインが欧州諸共同体(EC)に加盟し、スペインのワイン産地はEC法の制度下に置かれることとなった。EC法にはスペインのワイン法のような特別呼称の枠組みが存在せず、すべての高品質ワインに対して地理的範囲の画定を求めていたため、既存のカバワイン生産者の生産地域をなぞる形でカバ (DO)の範囲を画定させた[1]。
カバワインの名はEC加盟時にすでに世界各国に知られており[7]、1986年には輸出量が3,000万本を超えた[9]。値段の割に品質が高いことが評価され、その頃から世界のスパークリングワイン市場を席巻し始めた[9]。1998年には輸出量が国内消費量を上回り、1999年には総生産量が2億本を超えた[9]。2010年の総生産量は約2億5,000万本に達しており、うち約1億5,000万本が国外に輸出されている[9]。2010年代には約270社がカバワインを生産しており、スペインのスパークリングワイン産業はフランスに次いで世界第2位である[2]。輸出量の観点でいえば、カバワインはリオハ・ワインをしのいでスペイン最大のワイン生産地域である[1]。
産地
D.O.カバ(ワイン原産地) | |
---|---|
正式名称 | D.O. Cava |
タイプ | DO |
原産地の創立 | 1872年(生産成功年[7][8])- |
ワイン産業 | 1986年(DO認定年[1])- |
国 | スペイン |
周辺での 他の原産地 | ペネデス (DO)、プリオラート (DOQ)など |
所属原産地 | カタルーニャ州ペネデス地域などスペイン全土の159自治体 |
土壌 | カタルーニャ州では石灰岩 |
総面積 | 167,448リットル |
ブドウ園面積 | 33,085ヘクタール |
ブドウ園数 | 7,286園 |
ブドウの品種 |
マカベオ種 チャレッロ種 パレリャーダ種など[1] |
ワイナリー数 | 273社 |
主なワイン | スパークリングワイン |
補足 | 2007-08年時点[1] |
カタルーニャ州にはプリオラート (DOQ)やペネデス (DO)など、デノミナシオン・デ・オリヘン(DO)と呼ばれる原産地呼称制度指定地域が10以上存在する。このなかでもカバ (DO)は成立過程を他のDOとは異にしており、逆説的ともいえる原産地呼称認定地域である。
1986年にスペインが欧州諸共同体(EC)に加盟すると、EC法による原産地名称保護制度の枠組みを適用する必要に迫られたため、他のDO産地とは異なる方法で生産地域が認定された。他のDO認定地域はテロワール(地勢・気候・土壌など土地固有の諸条件)が等しい地域をひとまとめとして認定地域を確定しているが、カバは既存の生産者の所在地域をひとまとめとして認定地域を確定しており[1]、カバ (DO)の範囲はスペイン全土の8自治州に点在している。
カバ (DO)のブドウ栽培面積は33,000ヘクタールである[2]。カバ (DO)で栽培されたブドウに加えて、他のDO認定地域で栽培されたブドウもカバ生産に使用される。カバワインはスペインで生産されるスパークリングワインの90-95%を占めている[7]。カバの99%はカタルーニャ州で、95%がペネデス地域で、75%がカバワイン発祥の地であるサン・サドゥルニ・ダノイアで生産される[11]。ペネデス地域は原産地呼称制度ではペネデス (DO)にも指定されており、カバ (DO)と二重に原産地呼称地域に認定されている。サン・サドゥルニ・ダノイアにはスペイン最大級のワイナリーがいくつも存在し[12]、カバの主要な生産者としてフレシネ社とコドルニウ社がある[5]。
スペインのワイン法によれば、2010年時点では159自治体がカバ (DO)の範囲として認定されており[13]、これらの自治体はカタルーニャ州のほかに、アラゴン州、バスク州、カスティーリャ・イ・レオン州、エストレマドゥーラ州、ナバーラ州、ラ・リオハ州、バレンシア州にも存在している。1986年以前にはエストレマドゥーラ州バダホス県アルメンドラレホとバレンシア州バレンシア県レケナにもカバワインの生産者があったが、1986年にカバ (DO)が発足した際には認定地域から除外された。そのため、それまでもカバワインの生産実績があった生産者が不服を申し立て、最高裁判所の判決を経て1990年代に認定地域に追加されている[11]。原産地呼称制度(DO)の中で生産地域がひとつに限られていないのはカバ (DO)のみである[2]。
カタルーニャ州内のコンカ・ダ・バルベラ (DO)では2004-05年に2,660万リットルの原酒が生産されたが、コンカ・ダ・バルベラ (DO)というラベルが貼られて出荷されたワインは約10%の250万リットルに過ぎず、大半はカバワイン生産用として売却されている[14]。タラゴナ (DO)の東部でも同様の傾向が見られ、カバワイン生産者に対する原酒の供給元となっている[15]。
製法
フランス・シャンパーニュ地方のシャンパンは瓶内二次発酵方式を用いており、この製法はシャンパーニュ地方ではシャンパーニュ方式、その他の地方ではトラディショナル方式と呼ばれる。瓶内二次発酵方式とは、収穫したブドウを圧搾して発酵させ、酵母とリキュールを添加して瓶詰めし、澱抜きを行ってからリキュールを追加して瓶内でさらに熟成させる製法である[9]。カバワインもシャンパンと同じ瓶内二次発酵方式を用いており、フレシネ社はスパークリングワインの技術革新を主導し、ギロパリェット(gyropallet)と呼ばれる大型機械装置を導入することで、品質を保ったまま生産過程を効率化することを可能にした[9][16]。アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、メキシコなどに進出し、ブドウ畑や醸造所の国外展開、直販チェーン店の設立などで1980年代以降に躍進した[9]。
カバワインの法定最低熟成期間は9か月であるが[7]、一般的にはどのメーカーも9か月以上の熟成を行っている[17]。カバワインの中でもレセルバの法定最低熟成期間は3年であり、グラン・レセルバの法定最低熟成期間は5年である[7]。一般的なカバワインの飲み頃は熟成開始から1年後であり、シャンパンよりも短い期間で飲み頃を迎える[7]。
品種
カバ (DO)で認可されているブドウ品種は地元品種のチャレッロ種、パレリャーダ種、マカベオ種があり、その他にはシャルドネ種、ピノ・ノワール種、スビラ種をブレンドすることができる[7][12]。チャレッロ種はワインの骨格を作り、マカベオ種は果実香を与え、パレリャーダ種は香りに華やかさを与えるとされる[17]。カタルーニャ州以外で生産されるカバワインはマカベオ種が主体である[2]。カバワインに初めてシャルドネ種が使用されるようになったのは1981年である[3]。ロゼのカバワインを生産する際には、カベルネ・ソーヴィニヨン種、ガルナッチャ種、モナストレル種から生産された少量の赤ワインが添加される。
白ワイン用
ロゼワイン用
-
マカベオ種
-
チャレッロ種
-
パレリャーダ種
区分
カバワインの味わいの表示はシャンパン同様にフランス語が用いられる[7]。残糖分量によって7区分に分けられている。
残糖分量によるカバワインの区分[13] | ||||
---|---|---|---|---|
# | 名称 | 意味 | 残糖量 | 備考 |
1. | ブリュット・ナテューレ | 残糖分0-3g/l未満 | 糖分無添加 | |
2. | エクストラ・ブリュット | 残糖分6g/l未満 | ||
3. | ブリュット | 残糖分0-12g/l未満 | ||
4. | エクストラ・セコ | ごく辛口 | 残糖分12-17g/l未満 | |
5. | セコ | 辛口 | 残糖分17-32g/l未満 | |
6. | セミ・セコ | やや辛口 | 残糖分32-50g/l未満 | |
7. | ドゥルセ | 甘口 | 残糖分50g/l以上 |
ヴィンテージ
カバ原産地呼称統制委員会は各年度のワインに対してヴィンテージを発表している。ヴィンテージは「並」、「良い」、「とても良い」、「素晴らしい」の4段階である。
|
|
|
- 出典 : カバ原産地呼称統制委員会[18]
-
カバワインのシャンパンタワー
-
ハモン・セラーノとカバワイン
-
「ビア・ダ・ラ・プラータ」
-
「オリベ・バトリョーリ」
-
カバ (DO)のブドウ畑
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 129–131.
- ^ a b c d e f 産地紹介Wines from Spain Japan(スペイン大使館経済商務部)
- ^ a b c MacNeil 2001, pp. 454–460.
- ^ Robinson(2006), pp.143-144
- ^ a b 田澤耕 2013, pp. 213–214.
- ^ Stevenson(2005), p.318
- ^ a b c d e f g h i バリー 2007, pp. 24–25.
- ^ a b c d e f g h 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 69–70.
- ^ a b c d e f g h i j 楠貞義 2011, pp. 163–167.
- ^ 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 71–72.
- ^ a b 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 133–134.
- ^ a b Robinson(2006), pp.145-145
- ^ a b 大塚謙一 et al. 2010.
- ^ 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 140–141.
- ^ 竹中克行 & 斎藤由香 2010, pp. 152–154.
- ^ Johnson & Robinson(2005), pp.196-198
- ^ a b 小林史高 2011, pp. 18–19.
- ^ Consejo Regulador del Cava: “Relación cronológica de las DOPs”. 2014年12月6日閲覧。
文献
参考文献
- 大塚謙一、山本博、戸塚昭、東條一元、福西英三『新版 ワインの事典』柴田書店、2010年。
- 楠貞義『現代スペインの経済社会』剄草書房、2011年。
- 小林史高『シャンパン&スパークリングワイン 完全ガイド』池田書店、2011年。
- 竹中克行、斎藤由香『スペインワイン産業の地域資源論 地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか』ナカニシヤ出版、2010年。
- 田澤耕『カタルーニャを知る事典』平凡社、2013年。
- トーレス, ミゲル『ときめきスペイン・ワイン』山岡直子・内藤尚子(訳)、TBSブリタニカ、1992年。
- バリー, スージー『シャンパーニュと世界のスパークリングワイン』石井もと子(監訳)、ランダムハウス講談社、2007年。
その他
- H. Johnson & J. Robinson "The World Atlas of Wine", pp.196-198, Mitchell Beazley Publishing, 2005, ISBN 1-84000-332-4
- J. Robinson (ed) "The Oxford Companion to Wine" Third Edition, p.1455, Oxford University Press, 2006, ISBN 0-19-860990-6
- T. Stevenson "The Sotheby's Wine Encyclopedia", p.318, Dorling Kindersley, 2005, ISBN 0-7566-1324-8
- Karen, MacNeil (2001). The Wine Bible. Workman Publishing. ISBN 1-56305-434-5
- 『カバの本 美味しい、お手頃、種類が豊富なスペインのスパークリングワイン』主婦と生活社, 2010年
- 稲垣眞美『ワインの常識』(岩波新書)岩波書店, 1996年