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「ヒラシュモクザメ」の版間の差分

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* ''Sphyrna ligo'' <small>Fraser-Brunner, 1950</small>
* ''Zygaena dissimilis'' <small>Murray, 1887</small>
* ''Zygaena mokarran'' <small>Rüppell, 1837</small>
}}


'''ヒラシュモクザメ''' (平撞木鮫) {{Snamei|Sphyrna mokarran}} は、[[シュモクザメ科]]に属する[[サメ]]の一種。シュモクザメ科としては最大で、6.1&nbsp;mに達することがある。全世界の熱帯沿岸に生息し、ハンマー型の頭部(”cephalofoil”)の前縁が直線になることが特徴である。鎌型をした高い[[背鰭]]を持つ。単独性の[[頂点捕食者]]で、[[甲殻類]]・[[頭足類]]や[[硬骨魚]]・[[軟骨魚]]など様々な動物を食べる。特に[[アカエイ科]]を好み、ハンマー型の頭部で押さえつけて捕食する姿が観察されている。[[胎生]]で、1年おきに最大55匹の仔を産む。
}}[[画像:Spmok u0.gif|right|250px|thumb|体型と頭部特徴]]


潜在的に人に対して危険ではあるが、実際の攻撃例は少ない。[[フカヒレ]]などを目的に大量に漁獲されており、[[IUCN]]は[[保全状況]]を[[絶滅寸前]]としている。
'''ヒラシュモクザメ''' (平撞木鮫、学名:''Sphyrna mokarran''、英名:[[:en:Great hammerhead|'''Great hammerhead''']])は、[[メジロザメ目]][[シュモクザメ科]]に属する[[サメ]]。全長6 mでシュモクザメ科の中では最も大きくなる。


== 特徴 ==
== 分類 ==
1837年にドイツの[[博物学者]][[エドゥアルト・リュッペル]]によって''Zygaena mokarran'' の名で[[記載]]され、その後 ''Sphyrna'' 属に移動された<ref name="bester"/>。だが、1822年に[[アシル・ヴァランシエンヌ]]が ''Sphyrna tudes'' を記載し、これがヒラシュモクザメに対応する学名だと誤解されてきた。1950年、Enrico Tortoneseによって、ヴァランシエンヌの記載が[[ナミシュモクザメ]]の特徴に一致することが明らかにされたことで、''S. tudes'' の学名はこの種に対応するものとなり、ヒラシュモクザメを指す名として ''Sphyrna mokarran'' が有効な学名となった。[[紅海]]から得られた2.5mの雄個体が[[レクトタイプ]]として指定されている<ref name="compagno"/>。
シュモクザメ科の最大種で、全長610cm、体重449.5kgに達する<ref name=fishbase>[http://www.fishbase.org/Summary/SpeciesSummary.php?ID=914&AT=Cachona+grande ''Sphyrna mokarran''] Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2010. FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (09/2010).</ref>。[[オーストラリア]]では、雄は全長2.25m(体重約51kg相当)、雌は2.10m(体重約41kg相当)で成熟する<ref name=florida>[http://www.flmnh.ufl.edu/fish/gallery/descript/greathammerhead/ghammerhead.html Biological Profiles: Great hammerhead] Florida Museum of Natural History Ichthyology Department.</ref>。背側の体色は褐色か灰色でオリーブがかっていることもあり、腹側にいくにつれて白色になる。シュモクザメの頭部の「ハンマー」の形状は、同科の他種を見分けるポイントになる。ヒラシュモクザメの頭部は前端の中央部がほぼ水平で、同じ場所に窪みが見られる[[アカシュモクザメ]] ''S. lewini'' と区別できる。また、第一背鰭は大きく、その先端は尖っている。


かつての形態[[系統解析]]では、シュモクザメは進化とともにcephalofoilの大きさを増加させてきたとされ、本種はシュモクザメの中で最も派生的なグループに属すると考えられてきた。だが、近年の[[核DNA]]・[[mtDNA]]を用いた[[分子系統]]解析では逆の結果が得られ、本種は[[シロシュモクザメ]]とともにシュモクザメ属の基底に位置するとされる<ref name="lim et al">{{cite journal |author=Lim, D.D.; Motta, P.; Mara, K.; Martin, A.P. |year=2010 |title=Phylogeny of hammerhead sharks (Family Sphyrnidae) inferred from mitochondrial and nuclear genes |journal=Molecular Phylogenetics and Evolution |volume=55 |issue=2 |pages=572–579 |doi=10.1016/j.ympev.2010.01.037 |pmid=20138218}}</ref><ref name="cavalcanti">{{cite journal |author=Cavalcanti, M.J. |title=A Phylogenetic Supertree of the Hammerhead Sharks (Carcharhiniformes: Sphyrnidae) |journal=Zoological Studies |volume=46 |issue=1 |pages=6–11 |year=2007}}</ref>。
大型の捕食者であり、[[無脊椎動物]]、[[硬骨魚類]]、[[サメ]]、[[エイ]]などを捕食する。特に[[アカエイ]]類が大好物で、砂の中に隠れているエイから発せられる電気を感知し、頭部で掘り起こして丸呑みにしてしまう。エイの[[毒針]]で刺されても平気で、胃の中からは丸呑みにされたエイ類と未消化の毒針が見つかる事もある。また、共食いをすることでも知られている。


== 分布 ==
幼魚は成魚のヒラシュモクザメや[[オオメジロザメ]] ''Carcharhinus leucas'' など大型のサメに捕食される。成魚に天敵はいない。
北緯40°から南緯37°までの、主に熱帯域で見られる。西部[[大西洋]]では[[ノースカロライナ州]]から[[メキシコ湾]]・[[カリブ海]]を経て[[ウルグアイ]]まで、東部大西洋では[[地中海]]・[[モロッコ]]から[[セネガル]]、[[インド洋]]では全域の沿岸、西部[[太平洋]]では[[琉球列島]]から[[オーストラリア]]・[[ニューカレドニア]]・[[フランス領ポリネシア]]、東部太平洋では[[バハカリフォルニア]]から[[ペルー]]に分布する<ref name="bester">Bester, Cathleen. [http://www.flmnh.ufl.edu/fish/Gallery/Descript/GreatHammerhead/GHammerhead.html Biological Profiles: Great Hammerhead]. ''Florida Museum of Natural History Ichthyology Department''. Retrieved on October 18, 2008.</ref>。[[ガンビア]]・[[ギニア]]・[[モーリタニア]]・[[シエラレオネ]]・[[西サハラ]]に分布する可能性もあるが、正式には確認されていない<ref name="iucn"/>。1mより浅い浅海から水深80mの沖合まで見られる。[[サンゴ礁]]を好むが、大陸棚上・海底段丘・[[礁湖]]・陸に近い深みにも生息する。[[回遊]]を行い、[[フロリダ]]や[[南シナ海]]の個体群は夏になると高緯度に移動することが記録されている<ref name="compagno">{{cite book |author=Compagno, L.J.V. |year=1984 |title=Sharks of the World: An Annotated and Illustrated Catalogue of Shark Species Known to Date |place=Rome |publisher=Food and Agricultural Organization |isbn=92-5-101384-5 |pages=548&ndash;549}}</ref>。


== 形態 ==
日本近海に生息するシュモクザメ科は他に[[アカシュモクザメ]]や[[シロシュモクザメ]]がおり、これらの種の生息数はヒラシュモクザメよりも多い。
[[ファイル:Sphyrna mokarran camden.jpg|thumb|upright=1.2|left|頭部前縁が直線になることが特徴である。]]
体は流線型で、シュモクザメに典型的な長く伸びたcephalofoilを持つ。成体のcephalofoilは前縁がほとんど直線で、内側と外側に明瞭な窪みがある。cephalofoilの前縁が弧を描いているアカシュモクザメやシロシュモクザメとはこの点で区別することができる。cephalofoilの幅は全長の23&ndash;27%。歯は三角形で強い鋸歯を持ち、口角に向かうほど傾く。片側の歯列は、上顎で17、下顎で16-17。顎の中央には、上顎に2-3、下顎に1-3の正中歯列がある<ref name="bester"/>。

第一背鰭は独特で、強い鎌型で非常に高さがあり、[[胸鰭]]の基底の上に位置する。第二背鰭と[[臀鰭]]は比較的大きく、後縁には深い欠刻がある。[[腹鰭]]は鎌型で後縁は凹み、後縁が直線のアカシュモクザメと区別することができる。皮膚は互いに近接した[[皮歯]]で覆われる。各皮歯は菱形で、小型個体では3&ndash;5本、大型個体では5&ndash;6本の水平隆起が後縁の鋸歯に向かって走る。背面は暗褐色から緑褐色、灰白色。腹面に向かうに連れて次第に白くなる。成体では鰭に模様はないが、幼体の第二背鰭の先端には黒い模様があることがある<ref name="bester"/><ref name="compagno"/>。

平均して3.5&nbsp;m、230&nbsp;kgになる。少数の個体、特に雌はかなり大きくなる場合があり、最大で6.1&nbsp;mの記録がある<ref name="bester"/><ref name="compagno"/>。最重量記録は2006年に[[フロリダ州]]のBoca Grandeで捕獲された4.4&nbsp;mの個体で、580&nbsp;kgあった。これは、この個体が妊娠中であり、出産直前の55匹の幼体を体内に抱えていたためである<ref name="record">{{cite news |title=Record Hammerhead Pregnant With 55 Pups |url=http://dsc.discovery.com/news/2006/07/24/hammerhead_ani.html?category=earth&guid=20060724100030 |work=Discovery News |agency=[[Associated Press]] |date=July 1, 2006 |accessdate=October 18, 2008 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110622001318/http://dsc.discovery.com/news/2006/07/24/hammerhead_ani.html?category=earth&guid=20060724100030 |archivedate=2011年6月22日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。

== 生態 ==
単独性・放浪性の捕食者で、他のサンゴ礁性サメよりも行動範囲は広い。脅威に対しては[[敵対行動]]を行い、胸鰭を下ろした威嚇姿勢でぎこちなく泳ぎ回る<ref>{{cite journal |author=Martin, R.A. |title=A review of shark agonistic displays: comparison of display features and implications for shark–human interactions |journal=Marine and Freshwater Behaviour and Physiology |date=Mar 2007 |volume=40 |issue=1 |pages=3&ndash;34 |doi=10.1080/10236240601154872}}</ref>。幼体は[[オオメジロザメ]]などの大型のサメに捕食されるが、成体には特に天敵はいない<ref name="bester"/>。[[ヨロイアジ属]]の {{Snamei||Carangoides bartholomaei}} が本種の体側に体を擦り付ける姿が目撃されており、おそらく自身の[[寄生虫]]を落とすためだと考えられる<ref name="elasmodiver"/>。[[ブリモドキ]]の群れを伴っていることもある<ref name="deitsch2"/>。寄生虫として、[[カイアシ類]]の {{Snamei|Alebion carchariae}} ・{{Snamei|Alebion elegans}} ・{{Snamei|Nesippus orientalis}} ・{{Snamei|Nesippus crypturus}} ・{{Snamei|Eudactylina pollex}} ・{{Snamei|Kroyeria gemursa}} ・{{Snamei|Nemesis atlantica}} などが知られている<ref name="bester"/>。泳ぐ時は体を約60度傾けてエネルギーを節約する(長い背びれを翼として揚力を得る)<ref>読売新聞 2016年8月24日 35面掲載。</ref>。

=== 摂餌 ===
[[ファイル:Dasyatis americana bonaire.jpg|thumb|アカエイ類を好む。]]
活動的な捕食者で、様々な餌を食べる。餌としては、カニ・[[ロブスター]]・イカ・タコのような[[無脊椎動物]]、[[ターポン]]・[[イワシ]]・[[ハマギギ科]]・[[ガマアンコウ]]・[[タイ科]], [[イサキ科]]・[[アジ科]]・[[ニベ科]]・[[ハタ (魚類)|ハタ]]・[[カレイ目]]・[[ハコフグ]]・[[ハリセンボン]]のような[[硬骨魚]]、[[ホシザメ属]]のような小型のサメが知られている<ref name="compagno"/>。[[ランギロア環礁]]では、繁殖行動で疲弊した[[オグロメジロザメ]]を日和見的に捕食した例がある<ref>{{cite book |title=The Fragile Edge: Diving and Other Adventures in the South Pacific |author=Whitty, J. |publisher=Houghton Mifflin Harcourt |year=2007 |isbn=0-618-19716-8 |pages=9}}</ref>。共食いもする<ref name="bester"/>。

餌として[[エイ]]、特に[[アカエイ科]]を好む。アカエイ類は尾に毒針を持つが、この毒の影響はあまり受けないようで、フロリダで捕獲されたある個体には口の周辺に96本の針が突き刺さっていた。狩りは主に夜明けと夕暮れに行い、頭を広く振りながら海底の直上を泳ぎ回って、砂中のエイの発する電気信号を、cephalofoilの下面に位置する無数の[[ロレンチーニ器官]]で拾う。cephalofoilは運動性を上げるための[[水中翼]]としても機能し、急速に旋回して発見した獲物に襲いかかることができるt<ref name="hammerschlag">Hammerschlag, Rick. [http://www.elasmo-research.org/education/ecology/sandy-gt_hammerhead.htm Sandy Plains: Great Hammerhead Shark]. ''ReefQuest Centre for Shark Research''. Retrieved on October 18, 2008.</ref>。フロリダでは多くの場合、投入された餌に最も早く接近してくるサメであり、[[嗅覚]]が特に鋭敏であることが示唆される<ref name="compagno"/>。

ある個体が[[バハマ]]で[[アメリカアカエイ]]を襲撃した時の記録から、cephalofoilの別の機能が推測されている。襲撃時には、まず、上からの一撃によってエイの体を海底に押し付けた。次に頭部を中心に体を回転させ、エイの両側の鰭を強く噛むことで運動能力を奪った。その後、この個体はエイを咥え、頭部を高速で振ってエイをバラバラに引き裂いた<ref name="strong et al.">{{cite journal |author=Strong, W.R., Snelson, Jr., F.F., and Gruber, S.H. |title=Hammerhead Shark Predation on Stingrays: An Observation of Prey Handling by ''Sphyrna mokarran'' |journal=Copeia |volume=1990 |issue=3 |pages=836&ndash;840 |date=Sep 19, 1990 |doi=10.2307/1446449 |publisher=American Society of Ichthyologists and Herpetologists |jstor=1446449}}</ref>。外海で[[マダラトビエイ]]を襲撃した記録では、まず、その胸鰭を強く噛み無力化。次に頭部でエイを海底に押し付け、エイの頭部に噛み付いた。これらの観察結果から、本種は狩りの手法として、最初の一撃でエイを無力化することが推測される。この戦術は[[ホオジロザメ]]のものと似ている。狩りのプロセスにおいて、cephalofoilは獲物をうまく扱うことに[[適応 (生物学)|適応]]していると考えられる<ref name="chapman and gruber">{{cite journal |author=Chapman, D.D. and Gruber, S.H. |title=A further observation of the prey-handling behavior of the great hammerhead shark, ''Sphyrna mokarran'': predation upon the spotted eagle ray, ''Aetobatus narinari''|url=http://www6.miami.edu/sharklab/images/papers/chapman%20and%20gruber_2002.pdf |journal=Bulletin of Marine Science |volume=70 |issue=3 |pages=947&ndash;952 |date=May 2002}}</ref>。

=== 生活史 ===
[[ファイル:Sphyrna mokarran embryos nefsc.jpg|thumb|胎児は胎盤から栄養されて育つ。]]
他のシュモクザメ同様に[[胎生]]で、[[卵黄]]を使い果たした胎児は[[卵黄嚢]]を[[胎盤]]に転換する。ほとんどのサメは海底近くで交尾を行うが、本種は海面で交尾を行うと考えられる。バハマにおいて、番いが互いの周囲を回りながら浮上し、海面に達した所で交尾を始めた記録がある<ref name="bester"/>。雌は2年に1回、北半球では晩春から夏、オーストラリアでは12-1月に出産する<ref name="iucn"/>。[[妊娠期間]]は11ヶ月<ref name="bester"/>。産仔数は6&ndash;55だが、典型的には20&ndash;40である<ref name="record"/>。出生時は50&ndash;70&nbsp;cm。雄は2.3&ndash;2.8 m・51&nbsp;kg、雌は2.5&ndash;3.0 m・41&nbsp;kgで[[性成熟]]する。幼体は成体と異なり、cephalofoilの前縁が弧を描く<ref name="iucn"/><ref name="bester"/>。一般的な寿命は20-30年だが<ref name="bester"/>、Boca Grandeで捕獲された雌の中には40&ndash;50歳と推定されるものもいた<ref name="record"/>。


== 人との関わり ==
== 人との関わり ==
[[File:Sphyrna mokarran 2.jpg|thumb|250px|本種限らず、シュモクザメ類はエイ好物。]]
[[ファイル:Sphyrna mokarran fishing.jpg|thumb|upright=0.8|left|釣り人捕獲された個体。乱獲により個体数減少している。]]
体が大きく、切断に向いた歯を持つため、人に致命的な傷を負わせることができることは確かであり、周囲で活動する際には注意すべきである。本種に関しては、攻撃性が高く最も危険なシュモクザメであるという評価があるが、これは不当なものであるかもしれない<ref name="deitsch1">{{cite book |author=Stafford-Deitsch, J. |title=Sharks of Florida, the Bahamas, the Caribbean and the Gulf of Mexico |publisher=Trident Press Ltd |year=2000 |isbn=1-900724-45-6 |pages=90&ndash;91}}</ref><ref>{{cite book |title=Surfing Australia |author=Thornley, M., Dante, V., Wilson, P. and Bartholomew, W. |edition=second |publisher=Tuttle Publishing |year=2003 |isbn=962-593-774-9 |pages=264}}</ref>。ダイバーの報告によると、本種は臆病で、人を無視する傾向がある<ref name="elasmodiver">[http://www.elasmodiver.com/great%20hammerhead.htm Great Hammerhead]. ''Elasmodiver.com''. Retrieved on October 18, 2008.</ref><ref name="hammerschlag"/>。だが、最初に水中に入った時にはダイバーに近づき、突撃するような素振りを見せたとの報告もある<ref name="deitsch2">{{cite book |author=Stafford-Deitsch, J. |title=Red Sea Sharks |publisher=Trident Press Ltd |year=1999 |isbn=1-900724-28-6 |pages=92&ndash;93}}</ref><ref name="deitsch1"/>。2011年の[[国際サメ被害目録]]にはシュモクザメによる34件の攻撃が記録され、その内17件が能動的な攻撃で、死亡例はない。種の特定が困難であるため、何件の攻撃が本種によるものであるかは不明だが、少なくとも1件の挑発された攻撃は、本種に帰せられるものである<ref>[https://web.archive.org/web/20120831053906/http://www.flmnh.ufl.edu/fish/sharks/statistics/species2.htm ISAF Statistics on Attacking Species of Shark]. ''International Shark Attack File, Florida Museum of Natural History, University of Florida.'' Retrieved on April 24, 2009.</ref>。
=== 危険性 ===
ヒラシュモクザメに関する人身事故はほとんど報告例がない。ただし、かなり大型になるサメであり、肉食性であることから人にとって潜在的に危険であると考えられる。


熱帯域の[[商業漁業]]・[[遊漁]]の双方で、[[延縄]]・底定置網・釣り・[[トロール網]]などによって漁獲されている。肉の利用は少ないが、アジアでの[[フカヒレ]]需要を満たすために鰭の価値は上昇している<ref name="iucn"/>。[[鮫皮]]・[[肝油]]・[[魚粉]]としても利用される<ref name="bester"/>。[[混獲]]による死亡率も非常に高く、北西大西洋やメキシコ湾での死亡率は90%に達する。[[サメよけネット]]に絡まることも、オーストラリアや南アフリカの砂浜での本種の死因の一つとなっている<ref name="iucn"/>。
=== 水産 ===
他のサメと同様、ヒラシュモクザメの鰭は商業価値が高く、[[フカヒレ]]の材料として取引される。ただ、漁でヒラシュモクザメのみを対象にすることはなく、延縄などでの混獲が主である。ゲームフィッシングの対象になる。


==参考文献==
=== 保護 ===
全体的に個体密度が低く[[世代時間]]が長いため、[[乱獲]]の影響を非常に受けやすい。本種を他のシュモクザメから分けて記録している漁業報告は少なく、保全状況の評価は困難である。[[IUCN]]は全世界での[[保全状況]]を[[絶滅危惧]]としている。北西大西洋とメキシコ湾でも絶滅危惧とされ、漁業の標的とはなっていないが、混獲により1990年代から個体数は50%減少している。インド洋南西部でも絶滅危惧とされ、多数の延縄漁船が違法に本種や[[トンガリサカタザメ]]を密漁している。地域的なものか全世界的なものかは不明だが、1973年から2003年の間にインド洋での漁獲量は73%減少している。アフリカ西海岸では[[絶滅寸前]]とされ、過去25年で資源量は80%減少したと見られている。漁業規制や監視は行われていないが、西アフリカの地域漁業委員会 (SRFC) は本種を地域的に最も危機に瀕している4種の内の1種と捉えている。[[オーストラリア]]北部での保全状況は情報不足とされているが、「高リスク」の状態にあると考えられる。フカヒレの価値の上昇を反映し、不法、無報告及び無規制(IUU)漁業が大幅に増加していることも懸念事項である<ref name="iucn"/>。
{{reflist}}

本種特有の保護政策は行われていない。[[海洋法に関する国際連合条約]]の附属書Iに高度回遊性魚種として掲載されているが、この条約の下での管理は実施されていない。[[大西洋まぐろ類保存国際委員会]] (ICCAT) のような国際的な規制団体によって、{{仮リンク|シャークフィニング|en|Shark finning|label=フィニング}}を含め、本種への漁獲圧は減らされるべきである<ref name="iucn"/>。

日本では漁獲されることがなく、その巨体から搬入が困難であり飼育も簡単な種ではない為、[[日本の水族館]]での搬入歴はほとんどない。海外では[[ジョージア水族館]]、[[アトランティス・パラダイス・アイランド|アトランティス水族館]]、{{仮リンク|アドベンチャー水族館|en|Adventure Aquarium}}での飼育が知られており、ヒラシュモクザメの保護活動や本種についての[[教育]]も行っている。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|colwidth=30em}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{CommonsCat|Sphyrna mokarran}}
* [[魚の一覧]]
* [[魚の一覧]]
* [[軟骨魚類]]
* [[世界のサメ一覧]]


== 外部リンク ==
{{DEFAULTSORT:ひらしゆもくさめ}}
{{Commons category|Sphyrna mokarran}}
[[Category:メジロザメ]]
* [http://shark-references.com/species/view/Sphyrna-mokarran Species Description of Sphyrna mokarran at www.shark-references.com]


{{DEFAULTSORT:ひらしゆもくさめ}}
{{fish-stub}}
[[Category:シュモクザメ]]
[[Category:絶滅危惧IA類]]

2024年1月15日 (月) 14:52時点における最新版

ヒラシュモクザメ

保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: シュモクザメ科 Sphyrnidae
: シュモクザメ属 Sphyrna
: ヒラシュモクザメ S. mokarran
学名
Sphyrna mokarran
(Rüppell1837)
シノニム
  • Sphyrna ligo Fraser-Brunner, 1950
  • Zygaena dissimilis Murray, 1887
  • Zygaena mokarran Rüppell, 1837
英名
Great hammerhead
分布

ヒラシュモクザメ (平撞木鮫) Sphyrna mokarran は、シュモクザメ科に属するサメの一種。シュモクザメ科としては最大で、6.1 mに達することがある。全世界の熱帯沿岸に生息し、ハンマー型の頭部(”cephalofoil”)の前縁が直線になることが特徴である。鎌型をした高い背鰭を持つ。単独性の頂点捕食者で、甲殻類頭足類硬骨魚軟骨魚など様々な動物を食べる。特にアカエイ科を好み、ハンマー型の頭部で押さえつけて捕食する姿が観察されている。胎生で、1年おきに最大55匹の仔を産む。

潜在的に人に対して危険ではあるが、実際の攻撃例は少ない。フカヒレなどを目的に大量に漁獲されており、IUCN保全状況絶滅寸前としている。

分類

[編集]

1837年にドイツの博物学者エドゥアルト・リュッペルによってZygaena mokarran の名で記載され、その後 Sphyrna 属に移動された[2]。だが、1822年にアシル・ヴァランシエンヌSphyrna tudes を記載し、これがヒラシュモクザメに対応する学名だと誤解されてきた。1950年、Enrico Tortoneseによって、ヴァランシエンヌの記載がナミシュモクザメの特徴に一致することが明らかにされたことで、S. tudes の学名はこの種に対応するものとなり、ヒラシュモクザメを指す名として Sphyrna mokarran が有効な学名となった。紅海から得られた2.5mの雄個体がレクトタイプとして指定されている[3]

かつての形態系統解析では、シュモクザメは進化とともにcephalofoilの大きさを増加させてきたとされ、本種はシュモクザメの中で最も派生的なグループに属すると考えられてきた。だが、近年の核DNAmtDNAを用いた分子系統解析では逆の結果が得られ、本種はシロシュモクザメとともにシュモクザメ属の基底に位置するとされる[4][5]

分布

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北緯40°から南緯37°までの、主に熱帯域で見られる。西部大西洋ではノースカロライナ州からメキシコ湾カリブ海を経てウルグアイまで、東部大西洋では地中海モロッコからセネガルインド洋では全域の沿岸、西部太平洋では琉球列島からオーストラリアニューカレドニアフランス領ポリネシア、東部太平洋ではバハカリフォルニアからペルーに分布する[2]ガンビアギニアモーリタニアシエラレオネ西サハラに分布する可能性もあるが、正式には確認されていない[1]。1mより浅い浅海から水深80mの沖合まで見られる。サンゴ礁を好むが、大陸棚上・海底段丘・礁湖・陸に近い深みにも生息する。回遊を行い、フロリダ南シナ海の個体群は夏になると高緯度に移動することが記録されている[3]

形態

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頭部前縁が直線になることが特徴である。

体は流線型で、シュモクザメに典型的な長く伸びたcephalofoilを持つ。成体のcephalofoilは前縁がほとんど直線で、内側と外側に明瞭な窪みがある。cephalofoilの前縁が弧を描いているアカシュモクザメやシロシュモクザメとはこの点で区別することができる。cephalofoilの幅は全長の23–27%。歯は三角形で強い鋸歯を持ち、口角に向かうほど傾く。片側の歯列は、上顎で17、下顎で16-17。顎の中央には、上顎に2-3、下顎に1-3の正中歯列がある[2]

第一背鰭は独特で、強い鎌型で非常に高さがあり、胸鰭の基底の上に位置する。第二背鰭と臀鰭は比較的大きく、後縁には深い欠刻がある。腹鰭は鎌型で後縁は凹み、後縁が直線のアカシュモクザメと区別することができる。皮膚は互いに近接した皮歯で覆われる。各皮歯は菱形で、小型個体では3–5本、大型個体では5–6本の水平隆起が後縁の鋸歯に向かって走る。背面は暗褐色から緑褐色、灰白色。腹面に向かうに連れて次第に白くなる。成体では鰭に模様はないが、幼体の第二背鰭の先端には黒い模様があることがある[2][3]

平均して3.5 m、230 kgになる。少数の個体、特に雌はかなり大きくなる場合があり、最大で6.1 mの記録がある[2][3]。最重量記録は2006年にフロリダ州のBoca Grandeで捕獲された4.4 mの個体で、580 kgあった。これは、この個体が妊娠中であり、出産直前の55匹の幼体を体内に抱えていたためである[6]

生態

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単独性・放浪性の捕食者で、他のサンゴ礁性サメよりも行動範囲は広い。脅威に対しては敵対行動を行い、胸鰭を下ろした威嚇姿勢でぎこちなく泳ぎ回る[7]。幼体はオオメジロザメなどの大型のサメに捕食されるが、成体には特に天敵はいない[2]ヨロイアジ属Carangoides bartholomaei が本種の体側に体を擦り付ける姿が目撃されており、おそらく自身の寄生虫を落とすためだと考えられる[8]ブリモドキの群れを伴っていることもある[9]。寄生虫として、カイアシ類Alebion carchariaeAlebion elegansNesippus orientalisNesippus crypturusEudactylina pollexKroyeria gemursaNemesis atlantica などが知られている[2]。泳ぐ時は体を約60度傾けてエネルギーを節約する(長い背びれを翼として揚力を得る)[10]

摂餌

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アカエイ類を好む。

活動的な捕食者で、様々な餌を食べる。餌としては、カニ・ロブスター・イカ・タコのような無脊椎動物ターポンイワシハマギギ科ガマアンコウタイ科, イサキ科アジ科ニベ科ハタカレイ目ハコフグハリセンボンのような硬骨魚ホシザメ属のような小型のサメが知られている[3]ランギロア環礁では、繁殖行動で疲弊したオグロメジロザメを日和見的に捕食した例がある[11]。共食いもする[2]

餌としてエイ、特にアカエイ科を好む。アカエイ類は尾に毒針を持つが、この毒の影響はあまり受けないようで、フロリダで捕獲されたある個体には口の周辺に96本の針が突き刺さっていた。狩りは主に夜明けと夕暮れに行い、頭を広く振りながら海底の直上を泳ぎ回って、砂中のエイの発する電気信号を、cephalofoilの下面に位置する無数のロレンチーニ器官で拾う。cephalofoilは運動性を上げるための水中翼としても機能し、急速に旋回して発見した獲物に襲いかかることができるt[12]。フロリダでは多くの場合、投入された餌に最も早く接近してくるサメであり、嗅覚が特に鋭敏であることが示唆される[3]

ある個体がバハマアメリカアカエイを襲撃した時の記録から、cephalofoilの別の機能が推測されている。襲撃時には、まず、上からの一撃によってエイの体を海底に押し付けた。次に頭部を中心に体を回転させ、エイの両側の鰭を強く噛むことで運動能力を奪った。その後、この個体はエイを咥え、頭部を高速で振ってエイをバラバラに引き裂いた[13]。外海でマダラトビエイを襲撃した記録では、まず、その胸鰭を強く噛み無力化。次に頭部でエイを海底に押し付け、エイの頭部に噛み付いた。これらの観察結果から、本種は狩りの手法として、最初の一撃でエイを無力化することが推測される。この戦術はホオジロザメのものと似ている。狩りのプロセスにおいて、cephalofoilは獲物をうまく扱うことに適応していると考えられる[14]

生活史

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胎児は胎盤から栄養されて育つ。

他のシュモクザメ同様に胎生で、卵黄を使い果たした胎児は卵黄嚢胎盤に転換する。ほとんどのサメは海底近くで交尾を行うが、本種は海面で交尾を行うと考えられる。バハマにおいて、番いが互いの周囲を回りながら浮上し、海面に達した所で交尾を始めた記録がある[2]。雌は2年に1回、北半球では晩春から夏、オーストラリアでは12-1月に出産する[1]妊娠期間は11ヶ月[2]。産仔数は6–55だが、典型的には20–40である[6]。出生時は50–70 cm。雄は2.3–2.8 m・51 kg、雌は2.5–3.0 m・41 kgで性成熟する。幼体は成体と異なり、cephalofoilの前縁が弧を描く[1][2]。一般的な寿命は20-30年だが[2]、Boca Grandeで捕獲された雌の中には40–50歳と推定されるものもいた[6]

人との関わり

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釣り人に捕獲された個体。乱獲により個体数が減少している。

体が大きく、切断に向いた歯を持つため、人に致命的な傷を負わせることができることは確かであり、周囲で活動する際には注意すべきである。本種に関しては、攻撃性が高く最も危険なシュモクザメであるという評価があるが、これは不当なものであるかもしれない[15][16]。ダイバーの報告によると、本種は臆病で、人を無視する傾向がある[8][12]。だが、最初に水中に入った時にはダイバーに近づき、突撃するような素振りを見せたとの報告もある[9][15]。2011年の国際サメ被害目録にはシュモクザメによる34件の攻撃が記録され、その内17件が能動的な攻撃で、死亡例はない。種の特定が困難であるため、何件の攻撃が本種によるものであるかは不明だが、少なくとも1件の挑発された攻撃は、本種に帰せられるものである[17]

熱帯域の商業漁業遊漁の双方で、延縄・底定置網・釣り・トロール網などによって漁獲されている。肉の利用は少ないが、アジアでのフカヒレ需要を満たすために鰭の価値は上昇している[1]鮫皮肝油魚粉としても利用される[2]混獲による死亡率も非常に高く、北西大西洋やメキシコ湾での死亡率は90%に達する。サメよけネットに絡まることも、オーストラリアや南アフリカの砂浜での本種の死因の一つとなっている[1]

保護

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全体的に個体密度が低く世代時間が長いため、乱獲の影響を非常に受けやすい。本種を他のシュモクザメから分けて記録している漁業報告は少なく、保全状況の評価は困難である。IUCNは全世界での保全状況絶滅危惧としている。北西大西洋とメキシコ湾でも絶滅危惧とされ、漁業の標的とはなっていないが、混獲により1990年代から個体数は50%減少している。インド洋南西部でも絶滅危惧とされ、多数の延縄漁船が違法に本種やトンガリサカタザメを密漁している。地域的なものか全世界的なものかは不明だが、1973年から2003年の間にインド洋での漁獲量は73%減少している。アフリカ西海岸では絶滅寸前とされ、過去25年で資源量は80%減少したと見られている。漁業規制や監視は行われていないが、西アフリカの地域漁業委員会 (SRFC) は本種を地域的に最も危機に瀕している4種の内の1種と捉えている。オーストラリア北部での保全状況は情報不足とされているが、「高リスク」の状態にあると考えられる。フカヒレの価値の上昇を反映し、不法、無報告及び無規制(IUU)漁業が大幅に増加していることも懸念事項である[1]

本種特有の保護政策は行われていない。海洋法に関する国際連合条約の附属書Iに高度回遊性魚種として掲載されているが、この条約の下での管理は実施されていない。大西洋まぐろ類保存国際委員会 (ICCAT) のような国際的な規制団体によって、フィニング英語版を含め、本種への漁獲圧は減らされるべきである[1]

日本では漁獲されることがなく、その巨体から搬入が困難であり飼育も簡単な種ではない為、日本の水族館での搬入歴はほとんどない。海外ではジョージア水族館アトランティス水族館アドベンチャー水族館英語版での飼育が知られており、ヒラシュモクザメの保護活動や本種についての教育も行っている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h Denham, J., Stevens, J., Simpfendorfer, C.A., Heupel, M.R., Cliff, G., Morgan, A., Graham, R., Ducrocq, M., Dulvy, N.D, Seisay, M., Asber, M., Valenti, S.V., Litvinov, F., Martins, P., Lemine Ould Sidi, M., Tous, P. and Bucal, D. (2007). "Sphyrna mokarran". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1. International Union for Conservation of Nature. 2010年5月20日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m Bester, Cathleen. Biological Profiles: Great Hammerhead. Florida Museum of Natural History Ichthyology Department. Retrieved on October 18, 2008.
  3. ^ a b c d e f Compagno, L.J.V. (1984). Sharks of the World: An Annotated and Illustrated Catalogue of Shark Species Known to Date. Rome: Food and Agricultural Organization. pp. 548–549. ISBN 92-5-101384-5 
  4. ^ Lim, D.D.; Motta, P.; Mara, K.; Martin, A.P. (2010). “Phylogeny of hammerhead sharks (Family Sphyrnidae) inferred from mitochondrial and nuclear genes”. Molecular Phylogenetics and Evolution 55 (2): 572–579. doi:10.1016/j.ympev.2010.01.037. PMID 20138218. 
  5. ^ Cavalcanti, M.J. (2007). “A Phylogenetic Supertree of the Hammerhead Sharks (Carcharhiniformes: Sphyrnidae)”. Zoological Studies 46 (1): 6–11. 
  6. ^ a b c “Record Hammerhead Pregnant With 55 Pups”. Discovery News. Associated Press. (July 1, 2006). オリジナルの2011年6月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110622001318/http://dsc.discovery.com/news/2006/07/24/hammerhead_ani.html?category=earth&guid=20060724100030 October 18, 2008閲覧。 
  7. ^ Martin, R.A. (Mar 2007). “A review of shark agonistic displays: comparison of display features and implications for shark–human interactions”. Marine and Freshwater Behaviour and Physiology 40 (1): 3–34. doi:10.1080/10236240601154872. 
  8. ^ a b Great Hammerhead. Elasmodiver.com. Retrieved on October 18, 2008.
  9. ^ a b Stafford-Deitsch, J. (1999). Red Sea Sharks. Trident Press Ltd. pp. 92–93. ISBN 1-900724-28-6 
  10. ^ 読売新聞 2016年8月24日 35面掲載。
  11. ^ Whitty, J. (2007). The Fragile Edge: Diving and Other Adventures in the South Pacific. Houghton Mifflin Harcourt. pp. 9. ISBN 0-618-19716-8 
  12. ^ a b Hammerschlag, Rick. Sandy Plains: Great Hammerhead Shark. ReefQuest Centre for Shark Research. Retrieved on October 18, 2008.
  13. ^ Strong, W.R., Snelson, Jr., F.F., and Gruber, S.H. (Sep 19, 1990). “Hammerhead Shark Predation on Stingrays: An Observation of Prey Handling by Sphyrna mokarran”. Copeia (American Society of Ichthyologists and Herpetologists) 1990 (3): 836–840. doi:10.2307/1446449. JSTOR 1446449. 
  14. ^ Chapman, D.D. and Gruber, S.H. (May 2002). “A further observation of the prey-handling behavior of the great hammerhead shark, Sphyrna mokarran: predation upon the spotted eagle ray, Aetobatus narinari. Bulletin of Marine Science 70 (3): 947–952. http://www6.miami.edu/sharklab/images/papers/chapman%20and%20gruber_2002.pdf. 
  15. ^ a b Stafford-Deitsch, J. (2000). Sharks of Florida, the Bahamas, the Caribbean and the Gulf of Mexico. Trident Press Ltd. pp. 90–91. ISBN 1-900724-45-6 
  16. ^ Thornley, M., Dante, V., Wilson, P. and Bartholomew, W. (2003). Surfing Australia (second ed.). Tuttle Publishing. pp. 264. ISBN 962-593-774-9 
  17. ^ ISAF Statistics on Attacking Species of Shark. International Shark Attack File, Florida Museum of Natural History, University of Florida. Retrieved on April 24, 2009.

関連項目

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外部リンク

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