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「アンナ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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'''アンナ'''
{{分割提案|アンナ (名)|date=2012年11月}}
'''アンナ''' (Anna、{{lang|el|Αννα}}、{{lang|ru|Анна}}) は、[[西洋]]の広い範囲に見られる女性名である。


== 人名 ==
[[フリジア語]]においては、男性名としても用いられるが、こちらは「[[鷲]]」を意味する[[ゲルマン語派|ゲルマン語系]]の[[語幹]] ''arn'' に由来するものである<ref>[http://www.behindthename.com/php/search.php?nmd=n&terms=Anne Behind the Name]</ref>。[[7世紀]]半ばの[[イースト・アングリア]]の王[[アンナ (イースト・アングリア王)|アンナ]]も、こうした男性名の一例である。現代における同系の男性名の例としては、[[アンネ・デ・ヴリース]] ([[:en:Anne de Vries|Anne de Vries]]) が挙げられる。
*人名としての用例については、「[[アンナ (人名)]]」を参照

== 概要 ==
[[ヘブライ語]]の女性名カンナハ {{lang|he|חַנָּה (Channah)}} が[[ギリシア語]]化したものである。なお、より原形に近い異形に[[ハンナ]] (Hannah) がある。[[アンヌ]] (Anne)、[[アンネ]] (Anne)、[[アナ]] (Ana)、[[アン]] (Ann) なども同じ由来である。

[[イタリア語]]などの発音はアンナで、日本では原語の発音に関わらずアンナとすることが多いが、言語によっては実際の発音は異なる。特に[[長子音]]のない言語では「アナ」に近い発音をする。たとえば[[英語]]ではアナ {{IPA|ˈænə}}、[[ドイツ語]]ではアナ {{IPA|ˈana}}である。これらの言語のAnnaは日本でもアナとすることもある。

[[東ヨーロッパ|東欧]]圏には[[ドイツ]]から広まったとされ、もとは「ハンナ」であったとされる。ウクライナ語までは「ハンナ」({{lang|uk|Ганна}}) であったが、{{IPA|h}} の音のないロシア語に入ると「アンナ(アーンナ)」({{lang|ru|Анна}} {{IPA|ˈannə}}) となった。今日では、ウクライナ語でも「アンナ」({{lang|uk|Анна}}) という名前はある。

一方、ウクライナ語名の綴りがそのままロシア語に流入し「ガンナ(ガーンナ)」({{lang|ru|Ганна}}) という名前も生まれた。ロシア語では日本語の「h」を転記するには似た発音の「{{lang|ru|х}} {{IPA|x}}」を使うが、西欧の「h」には「{{lang|ru|г}} {{IPA|g}}」を使い、「{{lang|ru|х}} {{IPA|x}}」は西欧の「ch」に当てられる。

[[短縮形]]は言語ごとに多くの形がある。よく知られたものには、ロシア語などの[[アーニャ (曖昧さ回避)|アーニャ]] ({{lang|ru|Аня Anya}})、[[ドイツ語]]などのアニカ (Anika)、英語の[[アニー]] (Annie) などがある。

== 主な人物 ==
=== 実在の人物 ===
==== 聖書の人物 ====
*[[アンナ (預言者)]] - 新約聖書の『ルカによる福音書』に登場する女預言者
*[[アンナ (マリアの母)]] - 伝承による聖母マリアの母

==== 王侯貴族 ====
*[[アンナ (ロシア皇帝)]](アンナ・イワーノヴナ、アンナ・イワノヴナ・ロマノフ)
*[[アンナ (ポーランド女王)]]
*[[アンナ・フォン・エスターライヒ]]【曖昧さ回避】
*[[アンナ・フォン・プロイセン]]【曖昧さ回避】
*[[アンナ・パヴロヴナ]] - オランダ王ヴィレム2世の妃
*[[アンナ・ヤギエロ]] - 神聖ローマ皇帝フェルディナント1世の皇后
*[[アンナ (キエフ大公妃)]] - キエフ大公ウラジーミル1世の妃
*[[アンナ・コムネナ]] - 東ローマ帝国の皇女、歴史家。
*[[アンナ・プシェミスロヴナ]] - ボヘミア王兼ケルンテン公ハインリヒ6世の妃
*[[アンナ・ペトロヴナ]] - ロシア皇帝ピョートル1世の娘、ピョートル3世の母
*[[アンナ・レオポルドヴナ]] - ロシア皇帝イヴァン6世の母
*[[アンナ・ヴァシリチコヴァ]] - ロシア皇帝イヴァン4世の皇后
*[[アンナ・コルトフスカヤ]] - ロシア皇帝イヴァン4世の皇后

==== スポーツ選手 ====
*[[アンナ・クルニコワ]] - ロシアのテニス選手
*[[アンナ・スマシュノワ]] - イスラエルのテニス選手
*[[アンナ・ベッソノバ]] - ウクライナの新体操選手
*[[アンナ・メアーズ]] - オーストラリアの自転車競技選手

==== 芸術家 ====
*[[アンナ・クラムスキー]] - アメリカの女優
*[[アンナ・ニコル・スミス]] - アメリカのモデル、女優
*[[アンナ・セドコーヴァ]] - ウクライナの歌手
*[[アンナ・パヴロワ]] - ロシアのバレリーナ
*[[アンナ・パキン]] - カナダの女優
*[[アンナ・マクダレーナ・バッハ]] - ドイツの声楽家でヨハン・ゼバスティアン・バッハの後妻
*[[アンナ・ファリス]] - アメリカの女優
*[[アンナ・マニャーニ]] - イタリアの女優
*[[アンナ・モッフォ]] - アメリカの歌手
*[[アンナ・レスコ]] - ルーマニアの歌手
==== その他の人物 ====
*[[アンナ (隔離児)]] - 5歳頃まで部屋に監禁されていたアメリカの少女
*[[アンナ・アンダーソン]] - かつてロシア皇女アナスタシアと同一人物といわれた人物
*[[アンナ・エリザ・ウィリアムズ]] - 長寿世界一だったイギリスの女性
*[[アンナ・ゼーガース]] - ドイツの小説家
*[[アンナ・ナホフスキー]] - オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の愛人
*[[アンナ・フロイト]] - イギリスの精神分析家でジークムント・フロイトの娘
*[[アンナ・プロッフル]] - 「アルプス王」ヨハン大公と貴賤結婚した妻
*[[アンナ・ポリトコフスカヤ]] - ロシアのジャーナリスト
*[[アンナ・マリア・モーツァルト]] - ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの母
*[[アンナ・リンド]] - スウェーデンの政治家
*[[アンナ・リュブリンスカヤ]] - ソビエト連邦の心理学者。幼児・学童への教育、保育を推進した

==== 日本の人物 ====
*[[ANNA]] - ラジオパーソナリティ、桂菊丸の長女
*[[アンナ (お笑い芸人)]] - ニューハーフのピン芸人
*[[anna]] - 総合格闘家、プロレスラー
*[[杏奈]]【曖昧さ回避】
*[[アンナ・リー]] - 在日台湾人のタレント
*[[サントス・アンナ]]またはANNA - 歌手、Bon-Bon Blancoのメンバー
*[[梅宮アンナ]] - モデル、タレント、梅宮辰夫の娘
*[[土屋アンナ]] - ファッションモデル
*[[牧野アンナ]] - 元スーパーモンキーズ
*[[川村あんな]] - グラビアアイドル、お笑いタレント
*[[木島杏奈]] - 子役

=== 架空の人物 ===
*[[アンナ・カレーニナ]] - レフ・トルストイの小説、またはその主人公
*[[アンナ・クリスティ]] - 1930年のアメリカ映画、またはその主人公


== 地名 ==
== 地名 ==
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[[Category:ヨーロッパの人名]]
[[Category:女性名]]


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2012年12月10日 (月) 08:35時点における版

アンナ

人名

地名

映画

楽曲

  • アンナ (曲) (Anna (Go to Him)) - アーサー・アレキサンダーのシングル盤、またビートルズのアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』にカバー収録
  • 安奈 (あんな) - 甲斐バンドの楽曲

食品

その他

  • 聖アンナ勲章 (Орден Святой Анны) - 帝政ロシア時代の勲章。アントン・チェーホフの小説『首の上のアンナ』はこの勲章にまつわる。この小説をもとにしたバレエも存在する。
  • アンナ (Anna) - インド、パキスタンの廃止された補助通貨。1アンナ = 1/16ルピー

出典・脚注