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「放送大学学園」の版間の差分

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{{工事中|『[[放送大学]]』との一部転記・推敲作業が完了するまで|time=2012年9月10日 (月) 05:54 (UTC)}}
{{一部転記|放送大学|放送大学学園|date=2012年8月}}
{{日本のラテ兼営局
|局名 = 放送大学
|英名 = The Open University of Japan
|テレビ地域 = [[関東地方|関東]][[広域放送|広域圏]]
|ラジオ地域 = 関東広域圏
|テレビ系列 =
|番組 =
|ラジオ系列 =
|略 = UD
|愛称 =
|ラジオ愛称 =
|コールサイン = UD
|ラジオコールサイン = UD-FM
|呼出名称 = ほうそうだいがくがくえん<br />とうきょうデジタルテレビジョン
|ラジオ呼出名称 =ほうそうだいがくがくえん<br />とうきょうエフエム
|年 = 1985年
|月日 = 4月1日
|ラジオ年 = 1985年
|ラジオ月日 = 4月1日
|郵便番号 = 261-8586
|都道府県 = [[千葉県]]
|本社 = [[千葉市]][[美浜区]]若葉2-11<br />(放送大学本部)
|演奏所 = 放送大学本部と同じ
|都市名= 東京
|ch1 = 16
|ラジオ都市名 = 東京
|MHz = 77.1
|出力 = 10
|ch2 = 16
|id = 12
|dch = 28
|中継局 = [[前橋テレビ放送所|前橋]] 40ch
|デジ中継局 = 前橋 28ch
|ラジ中継局 = [[前橋FM送信所|前橋]] 78.8MHz / 1kW
|リンク = [http://www.ouj.ac.jp/index.html 放送大学 公式サイト]{{Ja icon}}
|特記事項 = 全国向けに、[[ケーブルテレビ]]・[[IP放送]]で[[サイマル放送]]を実施。<br />ラジオ放送は、一部のケーブルテレビではテレビチャンネルの副音声で放送。<br />[[2011年]][[10月1日]]より、[[日本における衛星放送#BSデジタル|BSデジタルテレビ放送]]でも放送開始。
}}
{{日本の衛星放送チャンネル
| チャンネル名称 = 放送大学BSデジタル放送
| HDチャンネル名称 =
| キャッチコピー =
| 略称 =
| 運営事業者 = 放送大学学園
| 郵便番号 = 261-8586
| 都道府県 = [[千葉県]]
| 本社 = [[千葉市]][[美浜区]]若葉2-11<br />(放送大学本部)
| 旧チャンネル名 =
| 開局年 = 1998
| 開局月 = 1
| 開局日 = 21
| 開局予定 =
| HD開始年 = 2011
| HD開始月 = 10
| HD開始日 = 1
| HD開始予定 = 開始(BSデジタル放送)
| 閉局年 =
| 閉局月 =
| 閉局日 =
| HD閉局予定 =
| ジャンル = 大学授業(教養学部)
| 放送内容 =
| 視聴料金 = 視聴のみであれば無料・放送授業を受ける場合は有料
| 視聴可能世帯数 =
| 特別衛星放送 = BSデジタル
| 特別プラットフォーム =
| 特別事業者 = 放送大学学園
| 特別ch = 231(HD)、232・233(マルチ編成実施時)、531(ラジオ)
| 特別データch =
| ID =
| 物理チャンネル = BS-11ch
| 特別開局年 = 2011
| 特別開局月 = 10
| 特別開局日 = 1
| 特別開局予定 = 放送開始
| 特別HD開始年 = 2011
| 特別HD開始月 = 10
| 特別HD開始日 = 1
| 特別HD開始予定 = 開始
| 特別閉局年 =
| 特別閉局月 =
| 特別閉局日 =
| 特別閉局予定 =
| スカパー! = スカパー!
| スカパー!事業者 = 放送大学学園
| スカパー!ch = 205(テレビ)、500(ラジオ)
| スカパー!HDch =
| スカパー!開局年 = 1998
| スカパー!開局月 = 1
| スカパー!開局日 = 21
| スカパー!開局予定 =
| スカパー!HD開始年 =
| スカパー!HD開始月 =
| スカパー!HD開始日 =
| スカパー!HD開始予定 =
| スカパー!閉局年 = 2012
| スカパー!閉局月 = 3
| スカパー!閉局日 = 31
| スカパー!閉局予定 =
| 再送信・配信 = 再送信
| ひかりTV = 12(関東のみ、地上波の再送信)
| eo光テレビ = 205
| J:COM = 703、12(関東のみ、地上波の再送信)
| JCN =
| その他メディア =
| リンク = http://www.ouj.ac.jp/index.html
| 特記事項 =
}}
'''放送大学学園'''(ほうそうだいがくがくえん、[[英語|英称]]:''the Foundation for the Open University of Japan'')は、テレビ・ラジオ放送による大学『[[放送大学]]』を運営している[[学校法人]]である。
'''放送大学学園'''(ほうそうだいがくがくえん、[[英語|英称]]:''the Foundation for the Open University of Japan'')は、テレビ・ラジオ放送による大学『[[放送大学]]』を運営している[[学校法人]]である。


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学園を所管する文部科学省も「私立大学」ではなく「国立大学」として扱っていた。これは国立大学が「[[国立大学法人]]」という[[独立行政法人]]に移行したためでもある。2002年に「新放送大学学園法」が公布され教職員は国家公務員共済から私学共済に変更させるなど私立大学としての色彩を濃くしつつあるが、全国に所在する学習センターの多くを国立大学の敷地内に入居させていること、教職員の約9割を文部科学省、総務省、財務省、国立大学からの出向者が占めること、事務職員の採用に「文部科学省文教団体職員採用試験」「国立大学法人等職員採用試験」を通じて行っていること、国立大学を[[定年]][[退職]]した教員を放送大学教員として再雇用していることなどから、一般的な私立大学としての性格は薄い。
学園を所管する文部科学省も「私立大学」ではなく「国立大学」として扱っていた。これは国立大学が「[[国立大学法人]]」という[[独立行政法人]]に移行したためでもある。2002年に「新放送大学学園法」が公布され教職員は国家公務員共済から私学共済に変更させるなど私立大学としての色彩を濃くしつつあるが、全国に所在する学習センターの多くを国立大学の敷地内に入居させていること、教職員の約9割を文部科学省、総務省、財務省、国立大学からの出向者が占めること、事務職員の採用に「文部科学省文教団体職員採用試験」「国立大学法人等職員採用試験」を通じて行っていること、国立大学を[[定年]][[退職]]した教員を放送大学教員として再雇用していることなどから、一般的な私立大学としての性格は薄い。

=== 公共放送か国営放送か ===
放送大学学園が行う放送業務については国が直接行う放送ではないため[[公共放送]]に分類されるが、実質的に国の管理下にあり、[[国営放送]]のように捉えられることもある(旧法人は前述の通り政府の全額出資なので、事実上国営放送となっていた)。

学園はあくまでも公共放送と認識しているため、営利目的の広告放送をしておらず([[放送法]]第90条第1項)、商業広告([[コマーシャルメッセージ|コマーシャル]])収入を得ていない。[[デジタル放送推進協会]]による地上デジタル放送普及促進の広告<ref>この場合、1分間の風景のフィラー映像は30秒に短縮し途中でフェードアウトして画面が消えて地デジ推進コマーシャルが放送される。地デジ推進コマーシャル放送時、民放地デジは一般のCMと同様に[[ウォーターマーク]]を表示しないが、放送大学ではCMオンエア中もウォーターマークが表示されている。</ref>は商業広告ではないため[[地上デジタルテレビ放送]](地デジ)の啓蒙・普及をさせる意味合いから[[2011年]](平成23年)[[7月24日]]まで放送されていた(アナログ放送ではレターボックスで放送されていたが、スカパー!の放送では[[2011年]](平成23年)[[3月]]まで地上デジタルテレビジョン放送の送出映像をサイドカットしてそのまま放送していたため、一部見づらい箇所もあった)。

=== 在京他局の支援 ===
大学設立当初は[[日本放送協会|NHK]]と[[テレビ朝日]]から番組制作や技術支援を受けていた。NHKが支援したのは[[NHK教育テレビジョン|教育テレビ]]を運営しノウハウを持っていることが理由で半ば自然の流れだった。一方テレビ朝日が支援したのは同局が開局当初、'''「日本教育テレビ」'''(NET)の社名で[[学校放送]]を手掛け現在でも[[民間放送教育協会]]の幹事社として教育・教養関連の番組を制作している縁によるものである。{{main|民間放送教育協会#概要|テレビ朝日#略歴}}{{see also|学校放送#民間放送}}

放送授業収録は東京・[[六本木]]のテレビ朝日六本木センターと[[赤坂 (東京都港区)|赤坂]]([[溜池]]の[[日本自転車会館]])の日本短波放送(ラジオたんぱ、現・[[日経ラジオ社|日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)]])のスタジオにて行われた。ラジオたんぱのスタジオが選ばれたのは、日本教育テレビの開局にあたり同社が[[日本経済新聞]]グループの一員として関わった縁と、学園を所管する文部省、そしてテレビ朝日に最も近いという2つの理由があった。{{see also|六本木ヒルズ#前史|赤坂 (東京都港区)#溜池町}}

技術支援をNHKより受けていた繋がりから、放送大学学園の教職員にNHK出身者が在籍する(放送大学学園理事(非常勤)など)。現在は放送大学本部に収録スタジオを保有していることからNHK、テレビ朝日との関係はなくなったものの[[NHKの関連団体|NHKの子会社]]で教育テレビの番組制作を手掛ける[[NHKエデュケーショナル]]が番組制作協力にあたっている。{{see also|NHKエデュケーショナル#主な制作番組}}


== 沿革 ==
== 沿革 ==
* [[1972年]](昭和47年)[[2月7日]] - [[文部省]](現在の[[文部科学省]])からの委託により[[日本放送協会|NHK]]([[NHK UHFテレビ実験局]])にて実験放送を開始
* [[1981年]](昭和56年)
* [[1981年]](昭和56年)
** [[6月11日]] - 旧・放送大学学園法(昭和56年法律第80号。以下「旧法」と表記)公布。同日施行
** [[6月11日]] - 旧・放送大学学園法(昭和56年法律第80号。以下「旧法」と表記)公布。同日施行
** 7月 - 旧法に基づき旧・放送大学学園(以下「旧学園」と表記)設立
** 7月 - 旧法に基づき旧・放送大学学園(以下「旧学園」と表記)設立
* [[1983年]](昭和58年)4月 - 放送大学開設
* [[1983年]](昭和58年)4月 - 放送大学開設
* [[1984年]](昭和59年)[[11月1日]] - 東京局、地上アナログ放送でガイダンス番組放送を開始(放送大学学園東京テレビジョン 16チャンネル)。ガイダンス番組放送開始以前はカラーバーとBGMにナレーション「JOUD-TV、こちらは 放送大学学園 東京テレビジョンです。只今、試験電波を発射しています。」の放送。ガイダンス放送開始以降は9:50に「JOUD-TV、こちらは放送大学学園です。東京から16チャンネルでお送りします」のグリーンバック表示とアナウンスの後、モノスコパターン(白黒解像度パターン)約5分とカラーバー約4分の表示+BGM(「女学生」→「フローレンティーナ」)→オープニング→番組開始となった。(初日のみモノスコパターン約6分+BGM→無音・黒画面約3分→オープニング)
* [[1985年]](昭和60年)[[1月1日]] - 前橋局(中継局)、地上アナログ放送でガイダンス番組放送を開始(放送大学学園 群馬テレビジョン 40チャンネル)。ナレーションの最後が「東京から16チャンネル、前橋から40チャンネルでお送りします」に変更となった。
* [[1985年]](昭和60年)[[4月1日]] - [[広域放送|関東広域圏]]で授業放送を開始、第1号番組は「大学の窓」
* [[1985年]](昭和60年)[[4月1日]] - [[広域放送|関東広域圏]]で授業放送を開始、第1号番組は「大学の窓」
* [[1998年]](平成10年)[[1月21日]] - パーフェクTV!(現:[[スカパー!]])を通じた[[全国放送]]を開始。最初の番組は『放送大学新時代』(ナレーション:[[神谷明]])。この時からモノスコパターンの中央円形に「放送大学TV」と表記を改訂
* [[2001年]](平成13年)4月 - 放送大学大学院開設
* [[2001年]](平成13年)4月 - 放送大学大学院開設
* [[2002年]](平成14年)[[12月13日]] - 旧法の全部を改正する現・放送大学学園法(平成14年法律第156号。以下「新法」と表記)公布
* [[2002年]](平成14年)[[12月13日]] - 旧法の全部を改正する現・放送大学学園法(平成14年法律第156号。以下「新法」と表記)公布
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* [[2006年]](平成18年)[[12月1日]] - 関東広域圏で[[地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]を開始
* [[2006年]](平成18年)[[12月1日]] - 関東広域圏で[[地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]を開始
* [[2007年]](平成19年)
* [[2007年]](平成19年)
** [[3月1日]] - 地上デジタル放送の[[日本の地上デジタルテレビ放送#マルチ編成|マルチ編成]]開始
** 4月1日 - 地上デジタル放送の[[データ放送]]開始、英称をThe University of the AirからThe Open University of Japanに変更
** 4月1日 - 地上デジタル放送の[[データ放送]]開始、英称をThe University of the AirからThe Open University of Japanに変更
* [[2009年]](平成21年)
* [[2009年]](平成21年)
** 4月1日 - メディア教育開発センターの業務を承継
** 4月1日 - メディア教育開発センターの業務を承継
** [[6月10日]] - 総務大臣より、BSデジタル放送に係る特別衛星委託放送事業の認定を受ける
** [[6月10日]] - 総務大臣より、BSデジタル放送に係る特別衛星委託放送事業の認定を受ける
* [[2011年]](平成23年)
** [[6月30日]] - 放送法の改正施行により、地上放送業務(テレビ・ラジオ)は特定地上基幹放送業務に、スカパー!でのCS委託放送業務は衛星一般放送業務に、認定のみ受けている特別衛星委託放送業務(BS)は衛星基幹放送業務にそれぞれ移行
** [[7月21日]] - 2011年度第1学期授業期間が終了するこの日をもって関東広域圏で行なわれていた地上アナログテレビ放送の通常番組を終了(正式には[[7月22日|22日]]の1:15で放送終了)。但し、番組送出そのものは22日・[[7月23日|23日]]・[[7月24日|24日]](正午まで)も継続。
** [[7月24日]] - 正午に地上アナログテレビ放送を終了(最後に放送された1分間のスポットは地上アナログテレビ放送の試験放送開始の様子を振り返りながらアナログテレビ放送終了の告知と10月に開始するBSデジタル放送の告知を行なった。放送を継続する地上デジタル放送、スカパー!もそのまま告知を放送)。深夜0時をもって、予定どおり地上アナログテレビ放送を完全停波
** [[9月24日]] - BSデジタル放送による試験電波発射(24日、[[9月25日|25日]]は12~15時まで。26日は13~18時まで。テレビでは1時間おきに1chのハイビジョン放送と3chのマルチ編成放送の試験<ref>画面中央に「試験電波発射中」、画面右下に「(ロゴマーク)放送大学学園」と表示され、右斜め下方向に動いたカラーバーがBSデジタル232ch・233chではマルチ編成の試験時、4:3SDのカラーバーを16:9化して右斜め上方向に動いたものが流れる。ちなみに、同時期に開始する当局以外のBSデジタル新規参入局の試験電波発射では全て[[スカパー!e2]]に属するチャンネルであることから全チャンネル共通で左斜め上方向に動いたカラーバーが流れ、画面中央に「試験電波発射中」と表示される。</ref>を交互に行なう。テレビ・ラジオとも音声はテストトーンが入る)
** [[9月27日]] - BSデジタル放送による事前放送(試験放送)を開始(同日12:45の『[[大学の窓]]』から開始<ref>テレビ放送では5:40~6:00までテストパターン、6:00~12:45までブルーバック画面に「放送大学BSデジタル放送」(上部)「きょう午後0:45から(改行)事前放送を開始します」(中央)「(ロゴマーク)放送大学学園」(右下)と表示。ラジオ放送では5:40~12:45までデータによるブルーバック画面に「放送大学BSデジタルラジオ放送」(上部)「きょう午後0:45から(改行)事前放送を開始します」(中央)「放送大学学園」(右下)と表示。また、データ放送もこの日からBS放送でも利用可能となった</ref>)<!-- 2011年[[8月19日]]初回放送の『大学の窓』より -->
** [[10月1日]] - 6時、BSデジタル放送による全国放送を開始<ref name="ouj">[http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/BSkaishi/index.html BSデジタル放送の開始及びCS放送終了のお知らせ]放送大学学園 放送部企画管理課総務係</ref>
* [[2012年]](平成24年)
** [[3月31日]] - スカパー!での放送を終了(同日23:59からのスポットでCS放送終了の告知を地上波・BS共々同時に行った)<ref name="ouj" />
** [[4月2日]] - IPサイマルラジオサービス「[[radiko]]」での全国へのラジオ放送の試験配信を12:00から開始<ref>{{PDFlink|[http://radiko.jp/newsrelease/pdf/20120227_001_pressrelease.pdf 『radiko.jp』が4月2日(月)12時(正午)より新たに民放ラジオ11局が参加、全国各地で聴取可能に~ラジオNIKKEIと放送大学を初の全国各地へ配信開始~]}} - 株式会社radiko 2012年[[2月27日]]</ref>。
** [[4月2日]] - IPサイマルラジオサービス「[[radiko]]」での全国へのラジオ放送の試験配信を12:00から開始<ref>{{PDFlink|[http://radiko.jp/newsrelease/pdf/20120227_001_pressrelease.pdf 『radiko.jp』が4月2日(月)12時(正午)より新たに民放ラジオ11局が参加、全国各地で聴取可能に~ラジオNIKKEIと放送大学を初の全国各地へ配信開始~]}} - 株式会社radiko 2012年[[2月27日]]</ref>。


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** 総合戦略企画室 企画係、調整係、評価分析係、研究協力・産学連携係、国際連携係
** 総合戦略企画室 企画係、調整係、評価分析係、研究協力・産学連携係、国際連携係
** 監査室
** 監査室

== 放送大学(チャンネル) ==
冒頭でも触れたように、日本全国の受講者向けにテレビ・ラジオ放送による『'''放送大学'''』を展開している。

テレビ・ラジオのいずれも、[[1985年]][[4月1日]]に[[広域放送|関東広域圏]]向けに放送を開始し、[[1998年]][[1月21日]]からは[[スカパー!]]を通じて[[全国放送]]を行っていた。

[[2011年]][[10月1日]]からは、スカパー!に代わる全国放送として[[日本における衛星放送#BSデジタル放送|BSデジタル波]]で放送されており、受信環境さえ揃っていれば日本全国どこでも無料で視聴・聴取することができる。

当初はBSアナログ波で放送する計画が挙がっていたが、次期放送衛星の打ち上げ延期やBSデジタル放送の計画などで白紙となり、[[1998年]]初頭にスカパー!で放送を開始することになった経緯がある。

その後[[2007年]]頃からBSで放送する計画が再び持ち上がり、[[2008年]]11月に[[総務省]]が[[委託放送事業者]]に認定する方針を打ち出したことでBSデジタル波での放送が実現することになった。2011年10月のBSデジタル放送の開始に先立ち、[[主調整室|送出マスター]]を既存の地上アナログ・デジタル統合型から地上デジタル・BSデジタル統合型に改修した<ref>地上アナログテレビ放送・FMラジオ、およびスカパー!・ケーブルテレビ局向けCS放送の送出マスターも地上デジタル・BSデジタル統合型に組み込まれている。。これは放送講義末尾の1分間で随時放送される「BSデジタル放送開始のお知らせ」の中でその様子を映像から確認することができる(2010年10月時点)。</ref>。

放送技術の仕様により、従来のアナログ放送に比べて地上・BSデジタル放送で約1秒、CS放送で約2秒のタイムラグがある。BSでのタイムラグは従来のCSに比べ、約1秒縮まっている。

=== テレビ放送 ===
BSデジタル放送におけるチャンネルは[[2011年]][[10月1日]]に開局し、「231」から「233」までの3つが割り当てられている。一部の時間帯には[[マルチチャンネル|マルチ編成]]を行い、最大3つの異なる講義を放送している。

BSでの放送開始に先立って、2011年7月からは「'''BSに(2)さあ(3)、いこう(1)'''」という[[キャッチコピー|キャッチフレーズ]]が設定されている。また、開始約2週間前の同年[[9月14日]]には[[電子番組ガイド|EPG]]に当チャンネルの番組表が追加された。

番組内容はBS・地上波共にほぼ共通で、違いは[[放送休止]]前の[[識別信号|コールサイン]]の表示画面程度である。リモコンキーIDは12<ref>アナログ放送では[[テレビ東京]]に充てられるリモコンポジションだったが、テレビ東京はデジタル放送では7を取得したため、空いた12を取得した。</ref>。

現在BSデジタル放送で行っている全国放送は、元々スカパー!などの[[有料放送管理事業者|プラットフォーム]]によって独自にチャンネルが設けられ、各サービスと契約して視聴する形態となっていた。そんな中、[[文部科学省]]はBSアナログ放送が終了する[[2011年]](平成23年)度にCSからBSデジタル放送へ移行する計画を打ち出し、BSデジタル放送に係る委託放送業務の認定を総務省に申請、[[2009年]](平成21年)[[6月10日]]に委託放送事業者に認定された<ref>「平成23年以降に開始される予定の新たなBSデジタル放送等に係る委託放送業務認定申請受付結果(速報)」{{PDFlink|[http://www.soumu.go.jp/main_content/000013455.pdf (別紙)申請者概要]}} [[2009年]](平成21年)[[2月24日]] [[総務省]]</ref><ref>使用する周波数は[[2011年]](平成23年)[[7月24日]]に放送を終了したBSアナログ放送の帯域のうち、BS11chが割り当てられた。</ref>。[[総務省]]も[[2008年]](平成20年)[[11月28日]]に認定する方針を打ち出していたため、この時点で委託放送事業者に認定されることが確実となっていた。

[[リモコンキーID]]については、2011年4月に[[日本放送協会|NHK]]が所有するチャンネルの改編を行った<ref>[[NHK BS1|BS1]]・[[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]・[[NHKデジタル衛星ハイビジョン|BS-hi]]の3つから、BS1と[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]の2つに改編した。</ref>関係で「2」が空いているが、初期設定としてのIDは割り当てられなかった。そのため、BSデジタル放送のチャンネルを視聴する場合には、リモコン操作で番号を入力するか、いずれかのリモコンキーIDに手動で登録する必要がある。

[[日本の地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]は[[2005年]](平成17年)[[7月29日]]に[[免許]]申請、同年[[11月15日]]に[[予備免許]]交付を経て[[2006年]](平成18年)[[12月1日]]に放送を開始した。ただし、[[ワンセグ]]放送は行われていない。

なお、[[NTSC|アナログ放送]]時代のリモコンポジションは特に指定されておらず、他の局が使用していない「2」・「5」・「9」・「11」のいずれかに割り当てられていた。

[[ケーブルテレビ]]でも配信されており、関東圏はほとんどが地上波放送の再送信、それ以外の地域では[[日本デジタル配信|JDS]](および[[アイ・ヒッツ|i-HITS]])や[[ジャパン ケーブルキャスト|JC-HITS]]経由でBS放送(かつてはCS放送)を配信している。

==== 時刻出し等について ====
; 時刻関連
地上波・BS・CSのいずれも共通で、[[時刻表示|時刻出し]]は各番組の開始時から10秒間、画面右上に表示される。フォントは東芝ゴシックだが、アナログ放送は[[2006年]](平成18年)[[11月26日]](マスターの更新直前)まで興和フォントを使用していた。

なお地上波・BS放送でのマルチ編成中は、サブチャンネル(地上波122ch・123ch、BSデジタル232ch・233ch)ではサイズがやや大きく、位置も若干異なる。

スカパー!での放送開始までは、番組の切れ目が正時であるときと6時・24時になると[[時報]]が鳴らされていた(テレビ・ラジオ共通)。

; 音声・テロップ・画面比関連
地上波・BS共に一部の番組で[[文字多重放送|字幕放送]]を行っている。また、ほとんどの番組は[[モノラル放送]]だが、放送開始15分前の[[テストパターン (放送)|テストパターン]]<ref>スカパー!のEPGでは『放送開始テスト』(ラジオは放送開始30分前から10分間の『放送開始テスト(モノラル)』と、放送開始15分前からの『放送開始テスト(ステレオ)』)と表示。地上波・BSデジタル放送では無表示。</ref>、講義番組終了後1分間流される大学からの告知CM([[環境映像]]は除く)、日曜日・月曜日の放送終了直前とマルチ編成中に随時放送される『放送大学イメージソング・学歌』のみ[[ステレオ放送]]である<ref>アナログ放送と2009年3月末までのスカパー!の放送では、これらも含め全てモノラル放送だった。</ref>。ただし、一部のケーブルテレビではラジオとのモノラル二重音声を行っている。

地上デジタル放送対応のマスターに更新されてからは、画面右上にロゴマークがあしらわれた[[ウォーターマーク]]が常時表示されるようになった<ref>地上波・BSとも同じものだが、出力は別。なお、スカパー!、ケーブルテレビ局向けCS配信はアナログ放送と同じ位置のまま。</ref>。地上波では、開始当初は画面右端に表示されていたが、[[2009年]](平成21年)4月1日から2011年[[3月31日]]までは[[画面アスペクト比|画面比]]4:3の領域に収まる位置に移動。翌4月1日以降は元の位置に戻っている。

また、アナログ放送では2009年4月1日から[[日本の地上デジタルテレビ放送#地デジ完全移行に向けた放送局側の動き|アナログ放送終了告知]]の一環で放送大学のロゴマークの隣に「[[ウォーターマーク|アナログ]]」と表示されていた。その関係で、スカパー!や一部のケーブルテレビ(i-HITS・JC-HITS経由による配信)ではアナログ放送のものから地上デジタル放送のものを4:3に[[映像のコンバート#サイドカット|サイドカット]]したものに変更した(2011年3月31日まで)。

[[2010年]](平成22年)7月24日からは、全番組に[[レターボックス (映像技術)|レターボックス]]を付加した16:9サイズで放送(スカパー!やケーブルテレビでは2011年4月1日から)。黒帯の部分には、以下のようなメッセージが表示されていた。各番組(講義)も、新規制作分についてはテロップの表示位置が16:9画面にあわせた配置となった。

* 地上波
** 総務省地デジコールセンターの電話番号、「アナログ放送は来年7月に終了し見ることができなくなります」という旨(冒頭の30秒間のみ)
** 上記の電話番号、「アナログ放送は7月に終了し見ることができなくなります」(2011年1月から)
** 上記の電話番号、「アナログ放送の番組は7月24日(きょう正午)に終了します」(7月22日から24日正午)
* CS放送
** 「放送大学は10月からBSデジタル放送を開始します。」、「放送大学のCS放送(205・500ch)は来年3月末で放送を終了します。」(2011年4月1日から)
** 「BSデジタル放送は[[9月27日]]午後0:45から事前放送を開始します。」→「BSデジタル放送では事前放送を行っています。」、「放送大学のCS放送(205ch・500ch)は2012年3月末で放送を終了します。」(2011年9月17日から、フォントも変更)
** 「放送大学はBSデジタル放送を開始しました!」、上記に同じ(2011年10月1日から)
** 「放送大学はBSデジタル放送を開始しました」、「CS放送(205ch・500ch)は'''3月31日'''で放送を終了します。」(2012年1月1日から、ここから終日表示)
** 「放送大学はBSデジタル放送を実施しています。」、「放送大学のCS放送は'''今月31日'''で放送を終了します。」(2012年3月1日から)

=== ラジオ放送 ===
テレビと同日の1985年4月1日に[[ラジオ#超短波放送(FM放送・BSデジタルラジオ)|FM波]]で放送を開始した。

BSデジタルテレビ放送と同日の2011年10月1日には、[[BSデジタル音声放送|BSデジタルラジオ放送]]も開始。テレビ放送と同様に、2011年7月からは「'''BSにGO(ゴー=5)サ(3)イン(1)'''」というキャッチフレーズが用いられている。BSへの移行により、スカパー!での放送は2012年3月限りで終了した<ref name="ouj" />。

BSでのラジオ放送は、[[2007年]](平成19年)に[[World Independent Networks Japan|WINJ]]が委託放送業務の認定を取り消されたことにより全局が廃局となって以来の復活となった。

BSデジタル放送でラジオ放送を聴く場合は、テレビの[[データ放送]]を起動し、リモコンの青ボタンを押すことで誘導できるようになっている(赤ボタンを押すと、テレビ放送の231chに戻れる)。番組は音声のみとなるが、画面上には講義の題名や担当講師の氏名などが表示される。

[[ISDB]]の仕様により、BSラジオ放送の録音を禁止する信号が送出されており、デジタルチューナー内蔵のレコーダーでは直接録音することができない(外部端子で別のレコーダーを介するなどの方法を用いた録音は可能)。録音の方法については、[[2011年]](平成23年)[[10月29日]]初回放送の『大学の窓』(テレビ放送)でも紹介された。

なお、常時ステレオ信号が送出されているが、大半の番組はモノラルで制作されているため、「モノステレオ」状態で送信されている。

この他、[[2012年]][[4月2日]]からは[[インターネットラジオ]]『[[radiko]]』でも配信されている。[[民間放送|民放]]系のラジオ局が再配信されていない地域では、この放送大学と[[日経ラジオ社|ラジオNIKKEI]]しか聴くことができない。

=== 放送の流れ ===
; オープニング
地上波では放送開始30分前に[[試験電波]]の発射を開始。[[ブルーバック]]の映像で[[識別信号|コールサイン]]等を読み上げてから、[[テストパターン (放送)|テストパターン]]に入る(「放送大学学園」と表記され、右下方向に動く[[カラーバー]]が表示)。

開始20分前にはBSデジタル放送がここで試験電波の発射を開始、開始15分半前にもう一度コールサインの読み上げを行い(BSデジタル放送はその間休止画面となる)、開始15分前から地上波・BSともマルチ編成と字幕放送の試験が5分間行われる。開始14分前から1分間黒画面の後、フェードインで再び右下方向に動くカラーバー(「放送大学学園」の表記はなし)と[[テストトーン]]になる。

開始10分前に環境音楽(クラシック、イージーリスニング、放送大学イメージソングなど)を流す<ref>地上デジタル放送対応マスターへの更新前の2006年11月26日まで、テレビ画面はテストパターンのあとにカラーバーを流していたが、マスター更新後の現在はカラーバーのみとなっている。</ref>。番組開始前に昔の[[コンピュータグラフィクス|CG]]と[[シンセサイザー]]音楽<ref>シンセサイザー音楽はテレビ・ラジオとも同じ内容で、テレビはサイドパネルが追加されている。</ref>を使った65秒間のオープニングを放送した後、各講義(番組)に入る。

なお、オープニングで流れる音楽には[[キー局]]の番組で使用された音楽が使用される場合があった(例:[[1994年]](平成6年)頃放送『[[NNNニュースプラス1]]』のローカル枠切り替え時や[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]でのエンディング・『[[朝一番天気!あさ天]]』のコーナーBGM等)。<!-- 当時の録音テープで確認 -->

; 講義の形式
1回44分間の授業番組が終わった後には、約1分の[[ステーションブレイク|CM]]が入るが、これは直前の番組に付随しているものであり、学習センター等で番組を視聴すると最後まで視聴することができる(テレビは映像の続きが無音で30秒ほど流れフェードアウトする。ラジオでは1フレーズ目のアレンジがもう1フレーズほど流れてフェードアウトする)。

放送を通じての講義は週1回・45分で、全15回である(「特別講義」を除く)。オープニングやエンディングの音楽は専攻など用途別に決められている。「特別講義」は45分の整数倍(1を含む)の時間で放送が終わるようになっており、一週間に一度放送枠が確保されているほか、「ゆとりの期間」([[ゴールデンウィーク]]や[[年末年始]])や「特別編成期間」([[7月21日]] - [[9月30日]]、[[1月21日]] - [[3月31日]])に通常の授業の再放送と共に長編ものを中心に多く放送されている。

さらに2011年4月からは月2回程度『もう一度見たい名講義〜放送大学アーカイブス〜』と題し、放送大学の局内(永久保管庫)に保存されている過去の放送授業([[1985年]](昭和60年)の開局からこれまで放送されたもの)のVTRの中から懐かしの名講義を振り返るというものが放送されている。授業についての詳細は「[[放送大学]]」の項を参照のこと。

; クロージング
一日最後の番組とCMが終わると、地上波は時刻出しをしながら、ブルーバックでオープニングと同様の簡単なクロージングをアナウンスをして放送終了。なお、放送終了後は少しの間黒画面(ウォーターマーク表示)、ラジオ放送終了後は無音状態となり、いずれも30秒~1分程度で[[停波]]する<ref>地上波テレビ放送でのアナウンスは、「''これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-DTV、放送大学学園東京デジタルテレビジョンです''」。FMラジオ放送でのアナウンスは、「''これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-FM、放送大学学園東京エフエムです''」。</ref>。

BS放送およびradikoの終了後は、2012年3月31日に放送を終了したスカパー!同様、すぐ放送休止画面(ラジオは無音声)に入るため、開始・終了のコールサインアナウンスが一切放送されない。

なお、スカパー!は地上波同様、放送開始30分前から試験電波が発射されていた。試験電波は30分前から20分前と5分間の中断をはさんだ15分前から65秒前のオープニング放送まで発射され、放送終了時はすぐ休止画面・無音声状態に入っていた。

=== 放送時間帯 ===
* 「放送授業期間」(上半期は4~7月、下半期は10~翌年1月)
** 日曜・月曜 テレビ・ラジオ共通で6:00~翌日0:15(0:00~0:15は放送大学のイメージソングと学歌およびステブレ)
** 火曜~土曜 テレビは5:15(火曜日のみ6:00)~翌日2:15、ラジオは6:00~24:00
* 「ゆとりの期間」・「集中放送授業」
** 日曜・月曜 テレビ・ラジオ共通で6:00~翌日0:15(0:00~0:15は放送大学のイメージソングと学歌およびステブレ)
** 火~土曜 テレビ・ラジオ共通で6:00~24:00
* ゆとりの期間 - 上半期はゴールデンウィーク期間、下半期は年末年始期間に放送される特別番組の放送期間。集中放送授業-放送授業期間の復習(再放送)を主体として放送される。[[2007年]](平成19年)[[3月25日]]の日曜日は[[特別番組]]放送のため翌日0:30まで延長(放送大学の学歌は放送なし)。
:※地上波・BSにおけるマルチ編成の放送時間は1年通して13:00~14:30と20:45~23:00となっている。
:※送信所や送出装置など放送機器のトラブル(地上波・衛星波・ケーブルテレビ向け配信のいずれかでも起きた場合<ref>字幕放送のある番組では映像・音声が正常に放送されていても局側の不手際で字幕放送がまったく表示できなかった場合は再放送の対象となる。</ref>)、異常気象による地上波および衛星の受信障害、その他局側の不手際で番組が全編放送できなかったり途中で中断した場合は当該時間帯で放送する予定になっていた番組を後日、放送休止時間帯を使って再放送される(地上波・BSとも)。この場合は放送開始時刻が繰り上がる、または放送終了時刻が繰り下がる編成で対応する形となる。実施時は概ね再放送の1週間~2日ほど前から1分間のフィラー映像にマスター送出のテロップに差し込んでアナウンス付きで告知を行うほか、ホームページでも告知される(日曜日深夜と月曜日深夜に再放送が行われる場合は放送大学イメージソングと学歌は休止となる)。<ref>2011年10月1日のBSデジタル放送開始記念番組に伴う編成の変更でも同様の対応がとられる。</ref><ref>テレビの放送は2012年7月16日~21日付けの放送では翌3:00まで(17日火曜日は開始時刻も通常の6:00から5:15に繰り上げ)、ラジオの放送は7月16日~18日付けの放送では翌0:45まで放送時間を延長(18日水曜日は開始時刻も5:15に繰り上げ。)。また、19日・20日も開始時刻を通常の6:00から5:15に繰り上げる措置がとられる(終了時間は通常通り24:00)。これは同年7月13日の1:30(12日深夜25:30)から9:00の間に放送された番組において番組を配信する回線トラブルにより、一部のケーブルテレビで視聴できない状況になっていたためである。</ref>
:※深夜放送は、「学生の健康を考慮し」行われていない。<ref name="twitter20111226041">[https://twitter.com/obake/status/150962107813335041/ 2011年12月26日0時32分の岡部洋一学長のTwitterの書きこみより。]</ref>ただし、地上波(デジタルテレビ・FMラジオ)・BS(テレビ・ラジオ)とも週に1回程度、不定期で深夜の放送休止時間帯にカラーバー映像(BSラジオは「BSデジタルラジオ放送 放送休止中」と表示された放送授業番組放送時と同じ静止画像)とテストトーン音声が付いた試験電波を発射することがある(以前行っていたスカパー!では深夜の放送休止時間帯の試験電波発射は行なっていなかった。過去には年数回程度スカパー!側の設備メンテナンスのため放送終了前に流されるイメージソング・大学学歌や放送開始前に流されるテストパターンが放送されなかったこともあった)。また、前述にある放送事故で放送できなかった番組の再放送を送るため、放送開始時刻の繰上げおよび放送終了時刻の繰下げ措置がとられる場合がある。

=== 放送波 ===
==== テレビ ====
; 地上デジタル放送
東京タワーと群馬県に中継局が置かれ、関東全域をカバーしている。[[ワンセグ]]での放送は行なっていない。

東京都内に親局を構えるテレビ局では唯一、[[東京スカイツリー]]の完成後も設備を移設していない。

* 東京本局([[東京タワー]]、[[東京都]][[港区 (東京都)|港区]]、[[リモコンキーID]] - 12、物理チャンネル - 28)
** [[識別信号|呼出符号]](コールサイン) - JOUD-DTV
** [[識別信号|呼出名称]](コールネーム) - 放送大学学園東京デジタルテレビジョン
** [[空中線電力|出力]] - 5kW
* [[前橋テレビ放送所|前橋中継局]]([[群馬県]][[渋川市]])
** 出力 - 100W

; 衛星放送
* BSデジタル放送 - 231・232・233チャンネル

==== ラジオ ====
; FMラジオ放送
* 東京本局(東京タワー、東京都港区)
** 呼出符号(コールサイン) - JOUD-FM
** 呼出名称(コールネーム) - 放送大学学園東京エフエム放送局
** 周波数 - 77.1MHz、出力 - 10kW
* [[前橋FM送信所|前橋中継局]](群馬県[[高崎市]])
** 呼出名称(コールネーム) - 放送大学学園前橋エフエム放送局
** 周波数 - 78.8MHz、出力 - 1kW

; BSデジタル放送
* 531チャンネル

; radiko

==== ケーブルテレビでの配信 ====
ケーブルテレビでは、テレビとラジオのチャンネルを同一か別々にしているかは局により異なり、テレビのみを配信している局もある。

双方を別に配信している場合、ラジオについては[[セットトップボックス]]等の受信機によっては別途工事が必要な場合もある。同じチャンネルで双方を配信している場合は、主音声でテレビ番組、副音声でラジオ番組を配信する[[音声多重放送]]の形式となる(映像はテレビ番組のものを流す)。また、システム上の都合でBS衛星放送のパススルーに対応していない局もある(その場合はSTBで視聴する)。

[[2011年]](平成23年)[[10月1日]]のBSデジタル放送の開始後は、従来のCSから順次BSに切り替える局が増えている。

==== 廃局となった過去の放送波 ====
* 地上アナログ放送<ref>平成23年度第1学期授業期間が終了する[[2011年]](平成23年)7月21日をもって終了。正式には7月22日の1:15で通常番組の放送を終了。完全停波は7月24日24:00である。</ref>
** 東京本局(放送大学学園東京テレビジョン放送局) 16チャンネル(JOUD-TV)、映像出力50kW/音声出力12.5kW。
*** デジタル放送とは異なり、UHF送信アンテナは[[テレビ東京]]のアナログVHF送信アンテナから張り出す形でスキューアンテナを採用していたが、すでに撤去されている(2012年4月時点)。
*** 東京における物理16チャンネルは2012年10月より[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]が東京スカイツリーよりデジタル放送として使用することになっている。
*** アナログ放送は[[キー局|在京VHF局]]と同じ出力だが[[極超短波|UHF]]で送信している上、中継局も1つしかないため、[[放送#放送区域|放送区域]]は[[キー局]]に比べ若干狭くなる。放送区域内世帯数は約1320万世帯で、在京VHF局に比べて約80万世帯少ない。
** 前橋中継局(放送大学学園前橋テレビジョン放送局)([[群馬県]][[渋川市]]) 40チャンネル、映像出力1kW/音声出力250W
** [[大井町中継局]]([[センチメートル波|SHF]]による送信)([[東京都]][[品川区]]) 64チャンネル、映像出力50mW/音声出力5mW
** [[山下町中継局]](SHFによる送信)([[神奈川県]][[横浜市]][[中区 (横浜市)|中区]]) 65チャンネル、映像出力100mW/音声出力10mW
* スカパー!(2012年3月31日24:00を以って終了)
** 205チャンネル(テレビ)
** 500チャンネル(ラジオ)

== アナウンサー ==
放送を通じた教育を行っているため、放送大学学園には常勤の[[アナウンサー]]がおかれている。

放送大学学園のアナウンサーは放送大学の学生に対する告知番組『[[大学の窓]]』のレポート、放送授業のナレーション<ref>ラジオ放送では「放送大学(科目名)の時間です。」「平成○○年度開設科目(科目の題名)をお送りします。」など開始冒頭と最後の部分に担当講師やゲストの氏名紹介とともにナレーションが入る。</ref>を行うほか放送授業担当講師と共に司会、学生役、話し相手として番組進行を担うこともある。

担当アナウンサーについては[[大学の窓]]の項目を参照のこと。


== 歴代理事長 ==
== 歴代理事長 ==
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* [http://www.ouj.ac.jp/index.html 公式サイト] {{Ja icon}}
* [http://www.ouj.ac.jp/index.html 公式サイト] {{Ja icon}}
** [http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/new/osirase.html 学園(法人)からのお知らせ] {{Ja icon}}
** [http://www.ouj.ac.jp/hp/o_itiran/new/osirase.html 学園(法人)からのお知らせ] {{Ja icon}}

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[[Category:関東地方の放送|ほうそうたいかく]]
[[Category:関東地方のラジオ局|ほうそうたいかく]]


[[en:The Open University of Japan]]
[[en:The Open University of Japan]]

2012年9月10日 (月) 05:54時点における版

放送大学学園(ほうそうだいがくがくえん、英称the Foundation for the Open University of Japan)は、テレビ・ラジオ放送による大学『放送大学』を運営している学校法人である。

概要

法人の名称は法律によって定められており(放送大学学園法第3条・放送大学学園寄付行為第1条)、一般の私立学校と異なり「学校法人」を冠しない(「学校法人放送大学学園」ではない)[1]

放送大学学園法(平成14年法律第156号)に基づき大学を設置し、当該大学において放送等による授業を行うとともに全国各地の学習者の身近な場所において面接による授業等を行うことを目的としている(放送大学学園法第3条)。

放送大学学園法と法人格

旧放送大学学園は、放送大学学園法を根拠法とし政府が全額出資する(資本金1億円)特殊法人であったが、2002年(平成14年)に放送大学学園法が改訂され、放送大学学園は放送大学学園法第3条に規定する「特別な学校法人」になる。この位置付けは特殊会社に近い性格を持つ[2]。放送大学学園は文部科学省総務省の共管である(総務省(旧郵政省)が放送電波を管轄しているため)。一般的な学校法人と異なり、放送大学学園に対しては経常費の半額を超える補助金を交付することが可能となっており、国は放送大学学園に対して財政的に多額の支援を行うことができる。2012年(平成24年)度予算では、国からの財政支出は約80億9800万円(財政支出比率は56%)に上る。

放送大学の定義

放送大学学園が設置する大学を「放送大学」といい(放送大学学園法第2条)、放送大学学園は放送大学に関する業務(大学の設置・運営、教育放送等、附帯業務)を行う(放送大学学園法第4条)。なお、教育研究教育および研究)は放送大学学園が設置する「放送大学」において行われ、放送は放送大学学園が開設している放送局(いくつかの「放送大学学園○○○○放送局」)において行われている。

学園を所管する文部科学省も「私立大学」ではなく「国立大学」として扱っていた。これは国立大学が「国立大学法人」という独立行政法人に移行したためでもある。2002年に「新放送大学学園法」が公布され教職員は国家公務員共済から私学共済に変更させるなど私立大学としての色彩を濃くしつつあるが、全国に所在する学習センターの多くを国立大学の敷地内に入居させていること、教職員の約9割を文部科学省、総務省、財務省、国立大学からの出向者が占めること、事務職員の採用に「文部科学省文教団体職員採用試験」「国立大学法人等職員採用試験」を通じて行っていること、国立大学を定年退職した教員を放送大学教員として再雇用していることなどから、一般的な私立大学としての性格は薄い。

沿革

  • 1981年(昭和56年)
    • 6月11日 - 旧・放送大学学園法(昭和56年法律第80号。以下「旧法」と表記)公布。同日施行
    • 7月 - 旧法に基づき旧・放送大学学園(以下「旧学園」と表記)設立
  • 1983年(昭和58年)4月 - 放送大学開設
  • 1985年(昭和60年)4月1日 - 関東広域圏で授業放送を開始、第1号番組は「大学の窓」
  • 2001年(平成13年)4月 - 放送大学大学院開設
  • 2002年(平成14年)12月13日 - 旧法の全部を改正する現・放送大学学園法(平成14年法律第156号。以下「新法」と表記)公布
  • 2003年(平成15年)10月1日 - 新法施行(これにより旧法失効)。新法附則第2条の規定により、新法に基づく現・放送大学学園成立(新法附則第3条の規定により、旧学園解散)
  • 2006年(平成18年)12月1日 - 関東広域圏で地上デジタル放送を開始
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日 - 地上デジタル放送のデータ放送開始、英称をThe University of the AirからThe Open University of Japanに変更
  • 2009年(平成21年)
    • 4月1日 - メディア教育開発センターの業務を承継
    • 6月10日 - 総務大臣より、BSデジタル放送に係る特別衛星委託放送事業の認定を受ける
    • 4月2日 - IPサイマルラジオサービス「radiko」での全国へのラジオ放送の試験配信を12:00から開始[3]

組織

大学
  • 放送大学(放送大学におかれる組織については「放送大学」の項目を参照のこと)
放送局
  • 放送大学学園東京デジタルテレビジョン放送局
  • 放送大学学園東京エフエム放送局
  • 放送大学学園前橋エフエム(中継)放送局
事務局
放送大学学園の事務(放送大学の事務並びに放送番組の制作および放送を含む)を行う。
  • 事務局
    • 総務部
      • 総務課 総務係、人事係、職員係
      • 広報課 広報企画グループ、学生募集グループ
    • 財務部
      • 財務課 総務係、予算係、決算・審査係
      • 経理課 経理係、用度・管理グループ、施設グループ
    • 学務部
      • 教務課 教務係、教育課程編成係、教材係、大学院企画・入試グループ、大学院研究指導グループ
      • 連携教育課 企画推進係、連携協力係、資格取得係
      • 学生課 入学受付グループ、履修登録グループ、単位認定試験グループ、通信指導グループ、卒業判定グループ、障がい学生支援グループ
      • 学習センター支援室 学習センター係、学生支援係、面接授業係
    • 教育研究支援部
      • 情報推進課 情報企画係、基盤システム係、ネットワーク係
      • 図書情報課 管理係、情報管理係、情報サービス係
    • 放送部
      • 企画管理課 総務係、企画係、業務係、素材管理係
      • 技術・運行課 管理係、運行係、送信係、スタジオ技術係
      • メディア・衛星企画室 デジタル企画係
    • 制作部
    • 総合戦略企画室 企画係、調整係、評価分析係、研究協力・産学連携係、国際連携係
    • 監査室

歴代理事長

歴代学長

注釈

  1. ^ そもそも学校法人の法人名に「学校法人」を入れなければならないという規定は私立学校法にない。
  2. ^ ただし放送大学学園の改組は将来的な完全民営化を目的としたものではなく、「運営の効率化等を推進し生涯学習の中核的機関として国民の多様な学習需要により一層適切にこたえていくという観点から放送大学の設置主体を学校法人に転換するため」である(第155回国会 文教科学委員会 第6号)。
  3. ^ 『radiko.jp』が4月2日(月)12時(正午)より新たに民放ラジオ11局が参加、全国各地で聴取可能に~ラジオNIKKEIと放送大学を初の全国各地へ配信開始~ (PDF) - 株式会社radiko 2012年2月27日

関連項目

外部リンク