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「ぶらくり丁商店街」の版間の差分

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[[画像:Burakuricho.JPG|thumbnail|250px|本町通り側のぶらくり丁アーケード入口(2010年5月)]]
[[画像:Burakuricho.JPG|thumbnail|250px|本町通り側のぶらくり丁アーケード入口(2010年5月)]]
'''ぶらくり丁商店街'''(ぶらくりちょうしょうてんがい)は、[[和歌山県]][[和歌山市]]の[[商店街]]<!--[[歓楽街]]-->。
'''ぶらくり丁商店街'''(ぶらくりちょうしょうてんがい)は、[[和歌山県]][[和歌山市]]の[[商店街]]<!--[[歓楽街]]-->。


== 概要 ==
== 概要 ==
単独の商店街としてのぶらくり丁商店街も存在するが、一般に本町([[本町通り (和歌山市)|本町通り]])、ぶらくり丁、中ぶらくり丁、東ぶらくり丁、ぶらくり丁大通り、北ぶらくり丁の6商店街の総称として用いられる。ぶらくり、ぶらくり丁、本町、二丁目ともいわれる。この6商店街で総店舗数公称250店の和歌山市中央商店街連合会を形成している。
単独の商店街としてのぶらくり丁商店街も存在するが、一般に本町([[本町通り (和歌山市)|本町通り]])<ref name="kii-minpo-2007-5-23">{{Cite news | title = 観光学部 和歌山市中心地に拠点 | newspaper = [[紀伊民報]] | publisher = 紀伊民報社 | date = 2007-5-23 }}</ref>、ぶらくり丁、中ぶらくり丁<ref name="wakayama-shinpo-2011-1-26">{{Cite news | title = ぶらくり丁の八百屋がオープン | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-1-26 }}</ref>、東ぶらくり丁、ぶらくり丁大通り<ref name="wakayama-shinpo-2009-12-14">{{Cite news | title = ぶらくりエンターテイメント事業開始 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-12-14 }}</ref>、北ぶらくり丁<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />の6商店街の総称として用いられる<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />。ぶらくり、ぶらくり丁、本町、二丁目ともいわれる。この6商店街で総店舗数公称250店の和歌山市中央商店街連合会を形成している。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[1830年]]([[文政]]13年)に、この一帯が大火により焼失した後に、食料品や衣料品等を扱う商人が集まってきたのが商店街の始まりである。
{{和暦|1830}}<ref name="wakayama-shinpo-2009-12-14" />に、この一帯が大火により焼失した後に、食料品や衣料品等を扱う商人が集まってきたのが商店街の始まりである。

その商人たちが商品をぶらくって(吊り下げての意)軒先を飾っていたのがぶらくり丁という名前の由来であると言われている。
間口の狭い店が多かったため<ref name="asahi-np-2009-1-24">{{Cite news | title = ぷらっと沿線紀行「お帰りなさい」と橋の声 南海 和歌山市駅 | newspaper = [[朝日新聞]] | publisher = 朝日新聞社 | date = 2009-1-24 }}</ref>、その商人たちが商品をぶらくって(吊り下げての意)軒先を飾っていたのがぶらくり丁という名前の由来であると言われている<ref name="kansai-town-2010-6">{{Cite book | 和書 | title = 関西のまち | publisher = [[明治安田生命保険]]大阪総務部 関西を考える会 | date = 2010-6 }}</ref>ほか、「ぶらぶら歩く」が由来との説もある<ref name="mainichi-np-2006-4-5">{{Cite news | title = <縦並び社会・格差の源流に迫る>消費者優先の果てに | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2006-4-5 }}</ref>。

以来、[[和歌山城]][[城下町]]の一部を形成し、[[紀州藩]]を代表する[[繁華街]]、[[歓楽街]]として栄華を極めていた。
以来、[[和歌山城]][[城下町]]の一部を形成し、[[紀州藩]]を代表する[[繁華街]]、[[歓楽街]]として栄華を極めていた。


== 近状況 ==
== 近代以降繁栄 ==
明治以降も{{和暦|1889}}4月1日に関西では神戸、姫路、堺と共に市制施行した当時人口48,131人で同時に誕生した全国39市中13番目の多さを誇った和歌山市<ref name="reseach-report-19-wakayama-marcket-2010-3">{{Cite book | 和書 | authors =鈴木裕範 | title = 研究成果 No.19 和歌山市・市場活性化研究会報告書 和歌山市における市場活性化についての研究 | publisher = 和歌山地域経済研究機構 | date = 2010-3 }}</ref>の繁栄を背景に和歌山県を代表し大阪市以南最大の繁華街としての繁栄して、{{和暦|1891}}に松尾呉服店が開業して{{和暦|1932}}10月に[[丸正 (百貨店)|丸正百貨店]]として百貨店化して<ref name="reseach-report-19-wakayama-marcket-2010-3" />商店街の中核となり、昭和初期には大阪・ミナミと肩を並べるほどの歓楽街となった<ref name="wakayama-shinpo-2009-12-14" />。
明治以降も和歌山県を代表し大阪市以南最大の繁華街としての繁栄は変わることがなかったが、1990年代後半より衰退の一途をたどることになった。

買い物客前には人の頭しか見えないほど<ref name="yomiuri-np-2008-4-21">{{Cite news | title = あがら 紀の人 落語家 [[桂文福]]さん 旧桃山町出身<2> | newspaper = [[読売新聞]] | publisher = 読売新聞社 | date = 2008-4-21 }}</ref>でまっすぐ歩けないとまでいわれた位にぎわう繁華街<ref name="asahi-np-2009-1-24" />として全盛期には「[[シネマプラザ築映]]」や「和歌山東映シネマ」<ref name="mainichi-np-2005-8-9">{{Cite news | title = シネマプラザ築映:ぶらくり丁の老舗映画館、月末で67年の歴史に幕 | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2005-8-9 }}</ref>「和歌山帝国座」<ref name="wakayama-shinpo-2011-8-18">{{Cite news | title = 今月末で閉店 ぶらくり丁の「PREGO」 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-8-18 }}</ref>など[[映画館]]が5館以上あって<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />和歌山県内各地や大阪の泉南地域などからの客を集め、{{和暦|1970}}には[[ジャスコ]]和歌山店<ref name="reseach-report-19-wakayama-marcket-2010-3" /><ref name="wakayama-cbd-committee-10-2009-7-31" />、{{和暦|1971}}には[[大丸]]和歌山店も進出するなど1970年代ごろまでは繁栄していた<ref name="mainichi-np-2011-6-19">{{Cite news | title = 和歌る?紀になる!:市活性化計画、最終年度 ぶらくり丁、集客“不発”? | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2011-6-19 }}</ref>。

== 郊外や駅前との競合による衰退 ==
{{和暦|1987}}に和歌山大学が統合して和歌山市郊外の大阪府との府県境に近い栄谷に移転して<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />学生など大学関係者の往来が減少して学生相手の衣料品店、食料品店、本屋などがなくなり<ref name="kansai-town-2010-6" />、大きな駐車場がないことが問題<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />となって、郊外の大型店の台頭<ref name="mainichi-np-2011-6-19" />や大阪府南部に進出した大型店に客を奪われ<ref name="mainichi-np-2006-4-5" />、全国の人通りの多い商店街には共通する鉄道のターミナルにつながっている幹線道路に平行した構造ではなく<ref name="taniguchi-2007-12">{{Cite journal | author =谷口正己 | title = 中心市街地まちづくり、望まれる路線転換 | journal = 地域経済 第5号 | publisher = [[和歌山地域経済研究機構]] | issue = 2007-12}}</ref>、和歌山駅から西汀丁交差点まで約2キロ<ref name="wakayama-shinpo-2010-6-1">{{Cite news | title = けやき大通り再生へ検討委、県が今年中に結論 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-6-1 }}</ref>、[[和歌山市駅]]からも離れていて[[路面電車]]([[南海和歌山軌道線]])廃止後は交通手段がバスしかなく、徒歩で移動するには遠いのが課題<ref name="nikkei-2012-4-28" />となるような立地が災いし、{{和暦|1987}}4月24日には[[和歌山駅]]前に和歌山近鉄百貨店が移転<ref name="kinki-nippon-railways-10years-80-1990-10">{{Cite book | 和書 | title = 最近10年のあゆみ 創業80周年記念 | publisher = [[近畿日本鉄道]] | date = 1990-10}}</ref>してその利便性で当地区の核店舗である丸正百貨店の顧客を奪われ、丸正百貨店も{{和暦|1990}}10月に新店舗を建設して対抗した<ref name="tdb-bankrupty-report-marusho-2001-2-26">{{Cite report |date=2001-2-26 |title=帝国データバンク大型倒産速報 株式会社丸正 |publisher=[[帝国データバンク]]}}</ref>ものの、追い討ちを掛けるように{{和暦|2000}}春に和歌山近鉄百貨店が増床して<ref name="tdb-bankrupty-report-marusho-2001-2-26" />売場面積32,400m&sup2;<ref name="natina-land-developping-base-2000-6-9">{{Cite report |year=2000 |mounth=6 |title=国土審議会調査改革部会 第4回国際連携・持続的発展基盤小委員会配付資料 人口減少下での活力ある地域社会と二層の広域圏形成に資する国土基盤の現状と課題(資料編) |publisher=[[国土審議会]]調査改革部会 }}</ref>として品揃えでも優位に立って百貨店同士での競合でも追い込まれ、{{和暦|2001}}2月26日に丸正百貨店が自己破産を申請して閉店に追い込まれた<ref name="tdb-bankrupty-report-marusho-2001-2-26" />ほか、{{和暦|1998}}12月に[[大丸]]も駐車場不足や売場の小ささから来る競争力の不足を理由に撤退し<ref name="big-store-close-renewal-2003">{{Cite report |year=2003 |title=大型閉鎖店舗再生等対策の総合プロデュース人材育成事業 副読本 |publisher=[[経済産業省]]}}</ref>、{{和暦|2001}}5月にはビブレも閉店して<ref name="big-store-close-renewal-2003" />集客力のある大規模小売店舗が全て閉店してしまい、衰退傾向は一気に加速した<ref name="kansai-town-2010-6" />。

その後も{{和暦|2004}}12月に郊外に10スクリーンと大型駐車場を備えたシネマコンプレックスが開業した影響で<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />{{和暦|2005}}2月末に「和歌山東映シネマ」<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />、同年8月末に「シネマプラザ築映」が廃業して映画館すべてがなくなり<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />、{{和暦|2009}}10月11日の家電販売店[[ジョーシン|ジョーシンコバヤカワ]]閉店<ref name="wakayama-shinpo-2009-11-13">{{Cite news | title = ぶらくり丁のジョーシン跡、学生の活動拠点に | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-11-13 }}</ref>や{{和暦|2010}}4月30日の商店街の入り口の[[マクドナルド]]閉店<ref name="wakayama-shinpo-2010-4-10">{{Cite news | title = 「ぶらくりのマクド」28年の歴史に幕 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-4-10 }}</ref>など集客力のある施設の閉鎖が相次ぎ、ぶらくり丁7地点の休日平日の平均通行量は{{和暦|1992}}の54,147人が{{和暦|2010}}には17,461人にまで減少し<ref name="news-wakayama-2011-5-14">{{Cite news | title = 遠景・近景 再生の手がかり | newspaper = [[ニュース和歌山]] | publisher = ニュース和歌山 | date = 2011-5-14 }}</ref>、{{和暦|2002}}に11.51%(全278店舗中32店舗)<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-2007-8-27">{{Cite report |date=2007-8-27 |title=和歌山市中心市街地活性化基本計画 平成19年8月27日認定 |publisher=和歌山市 }}</ref>、{{和暦|2004}}12月に23.23%<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />、{{和暦|2006}}9月には27.27%<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />、{{和暦|2007}}に22.71%(全273店舗中62店舗)<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-2007-8-27" />、{{和暦|2008}}度調査で24.18%<ref name="wakayama-shinpo-2010-2-25">{{Cite news | title = 和歌山市が中心市街地の物件掘り起こしへ | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-2-25 }}</ref>、{{和暦|2010}}4月には27.94%<ref name="wakayama-shinpo-2010-9-3">{{Cite news | title = 和歌山市が美園町に不動産案内所、空き店舗有効活用へ | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-9-3 }}</ref>と空き店舗率の高い状態が続いて近年ではいわゆる[[シャッター通り]]と化し、昭和60年代以降には和歌山市全体の人口減少に転じ<ref name="furuya-2008-4">{{Cite journal | author =古谷真穂 | title = 連載中心市街地の再生に向けて-認定基本計画の取り組み-和歌山市中心市街地活性化基本計画について | journal = 新都市 平成20年4月号 Vol.62, No.4 | publisher = [[都市計画協会]] | issue = 2008-4}}</ref>、18歳年齢人口約9,000人のうち7,000人が県外へ流出し<ref name="wakayama-cbd-committee-11-2009-8-25">{{Cite report |date=2009-8-25 |title=第11回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 |publisher=和歌山市 }}</ref>、16年連続で減少して{{和暦|2011}}に100万人を切った和歌山県の人口減少<ref name="kii-minpo-2012-5-24">{{Cite news | title = 水鉄砲 いつまで続くか人口減少 | newspaper = [[紀伊民報]] | publisher = 紀伊民報社 | date = 2012-5-24 }}</ref>など地域全体の衰退の影響も受けて近年衰退の一途をたどっている<ref name="furuya-2008-4" />。

== 活性化への取組み ==

先述の様な衰退から脱する為、当時の和歌山市長は破綻して閉鎖となっていた丸正百貨店跡への公立大学設立案を提案したが{{和暦|2002}}に和歌山市議会で否決され<ref name="cbd-vacant-renewal-2012-3">{{Cite report |date=2012-3 |title=中心市街地の空きビル活用及びリニューアル事例調査 報告書 平成24年3月 |publisher=[[国土交通省]]都市局}}</ref>、{{和暦|2003}}には和島興産とは無関係な別の地元不動産事業者が再生計画を作ったが、本館の計画は実現せず、{{和暦|2004}}に北別館のみをレストラン・音楽スタジオなどの複合施設として開業したものの、短期間で破綻に追い込まれてしまう<ref name="cbd-vacant-renewal-2012-3" />など、地区を代表する大型店閉鎖への対応もなかなか進まず、その間の{{和暦|2005}}に映画館が全てなくなる<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />など一段と集客力が衰えていった。

{{和暦|2007}}8月27日に近畿第1号として国に認定された<ref name="nikkei-2012-4-28">{{Cite news | title = 中心街、戻らぬにぎわい 活性化法活用の近畿自治体 | newspaper = [[日本経済新聞]] | publisher = 日本経済新聞社 | date = 2012-4-28 }}</ref>合計53事業からなる和歌山市中心市街地活性化基本計画<ref name="furuya-2008-4" />で当地区を中心とした地域の活性化策に和歌山市・和歌山県・国が取り組み始めた。

この計画の一環として和歌山商工会議所の会頭を社長が努めていた関係で[[島精機製作所]]グループが丸正百貨店跡を買収して和歌山市中心市街地活性化基本計画の一環として国公私立大学や公的団体の施設が入居する複合施設[[フォルテワジマ]]を開業させ<ref name="cbd-vacant-renewal-2012-3" />、{{和暦|2008}}6月1日に始まった新規店舗に1年を限度に賃貸料の2分の1以内(限度額月額5万円)を補助する制度等を盛り込んだ和歌山市の「中心市街地商店街出店チャレンジ支援事業」の応募が3カ月全くなく<ref name="wakayama-shinpo-2008-9-3">{{Cite news | title = 募集3カ月で応募ゼロ 和歌山市の中心市街地出店応援事業 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-9-3 }}</ref>、{{和暦|2010}}9月7日には<ref name="wakayama-shinpo-2010-9-3">{{Cite news | title = 和歌山市が美園町に不動産案内所、空き店舗有効活用へ | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-9-3 }}</ref>和歌山市が国のふるさと雇用再生特別基金を活用して<ref name="wakayama-shinpo-2010-2-25" />美園町に中心市街地にある空き店舗などの不動産を登録して紹介する不動産案内所を開いて有効活用や流動化を促す<ref name="wakayama-shinpo-2010-9-3" />など新たな店舗の招致にも力を入れ、八百屋も酒屋もなかった<ref name="mainichi-np-2006-4-5" />当地区に{{和暦|2011}}1月26日には産地直送の新鮮な野菜や和歌山産しょうゆや梅干し<ref name="wakayama-shinpo-2011-1-21" />、海南市の手作りこんにゃく、金屋町の金山寺みそ、地元でしか見られなかった高級品や珍品などを扱う八百屋「ぶらくり ふるさと館」がスポーツ用品店跡に開業<ref name="wakayama-shinpo-2011-1-21">{{Cite news | title = ぶらくり丁に八百屋さん、「ふるさと館」26日オープン | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-1-21 }}</ref>するなど{{和暦|2006}}度から{{和暦|2010}}度までに11店舗の開設を支援している<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4">{{Cite report |date=2011-4 |title=認定中心市街地活性化基本計画のフォローアップに関する報告 平成23年4月 |publisher=和歌山市 }}</ref>。

しかし、「学生が集まれば再生の大きな力になる」<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />として和歌山市中心市街地活性化基本計画の中心的な事業の一つとされていた和歌山大学観光学部を当地区に設置する計画<ref name="wakayama-cbd-committee-5-2007-10-29">{{Cite report |date=2007-10-29 |title=第5回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 |publisher=和歌山市 }}</ref>は、和歌山県、和歌山市、和歌山県商工会議所連合会、和歌山県観光連盟を含む25団体でつくった「和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会」<ref name="kii-minpo-2007-5-23" />などの後押しもあって学部設置は実現したにも関らず、{{和暦|2007}}10月に入居を予定していたビルの共益費などの問題がクリアできないとして交渉が決裂し<ref name="kii-minpo-2007-10-27">{{Cite news | title = 中心街の設置白紙 和歌山大学観光学部の拠点 | newspaper = [[紀伊民報]] | publisher = 紀伊民報社 | date = 2007-10-27 }}</ref>、{{和暦|2008}}8月21日には中心市街地への観光学部キャンパス設置そのものを断念して郊外にある既存のキャンパスに設置するとしたため実現せず<ref name="wakayama-shinpo-2008-8-24">{{Cite news | title = 中心市街地進出を断念 和歌山大学観光学部 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-8-24 }}</ref>、{{和暦|2008}}6月2日に昼間は学生が利用し、 夕方以降は市民の講座や勉強会などを行う<ref name="wakayama-shinpo-2008-6-4">{{Cite news | title = 中心市街地を元気に 和歌山大学サテライトがフォルテにオープン | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-6-4 }}</ref>広さ約260m&sup2;に40人収容の教室が2部屋と事務所という和歌山大学サテライト本部をフォルテワジマ6階に開設<ref name="wakayama-shinpo-2008-5-28">{{Cite news | title = 和歌山大学サテライト本部 6月2日フォルテワジマに開設 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-5-28 }}</ref>するに留まり、「学生を中心にした活性化の拠点」<ref name="wakayama-shinpo-2009-11-13" />の整備が宙に浮く形となり、それに変わる代替事業として<ref name="wakayama-cbd-committee-10-2009-7-31">{{Cite report |date=2009-7-31 |title=第10回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 |publisher=和歌山市 }}</ref>ジョーシンコバヤカワ跡の<ref name="wakayama-shinpo-2009-11-13" />地下1階を図書コーナー、1階-2階をイベント等が行うフリースペース<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4" />とした学生を中心にした活性化の拠点<ref name="wakayama-shinpo-2009-11-13" />「みんなの学校」<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4" />、国庫交付金を得て<ref name="wakayama-cbd-committee-10-2009-7-31" />{{和暦|2009}}11月に設立され12月から本格的に事業を開始したサブカルチャーであふれるまちを復活させるためにぶらくり丁大通りに設置された情報発信の拠点「ぶらくりエンターテイメント」<ref name="wakayama-shinpo-2009-12-14" />、「和歌山東映シネマ」<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />跡の大衆演劇を1日2回程度の公演する紀の国ぶらくり劇場<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4" />などの設置が行われ、{{和暦|2008}}から毎年開催している<ref name="asahi-np-2011-9-28">{{Cite news | title = 商店街でジャズライブ 10月2日まで 和歌山 | newspaper = [[朝日新聞]] | publisher = 朝日新聞社 | date = 2011-9-28 }}</ref>は路上やライブハウスなどでジャズ演奏を楽しめる<ref name="wakayama-shinpo-2011-9-26">{{Cite news | title = 商店街に軽快な音色 本町通りでジャズイベント | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-9-26 }}</ref>「ぶらくりスイング和歌山ジャズストリート」<ref name="kansai-town-2010-6" />や和歌山大学の学生らが運営する「オープンカフェ」の開催<ref name="wakayama-shinpo-2009-7-22">{{Cite news | title = 和大生のカフェにぎわう | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-7-22 }}</ref>、{{和暦|2010}}8月21日から9月12日まで約80人が参加して「みんなの学校」で行われたゴスペル教室<ref name="wakayama-shinpo-2010-8-23">{{Cite news | title = ゴスペル教室がスタート、9月にライブ | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-8-23 }}</ref>などソフト事業を中心<ref name="furuya-2008-4" />とする活性化策が行われているが、観光学部設置に比べて小さな事業<ref name="wakayama-cbd-committee-10-2009-7-31" />に留まっている。

この他にも{{和暦|2006}}12月に発足した活性化委員会が中心となって<ref name="kansai-town-2010-6" />各店自慢の品や新規開店を紹介する<ref name="asahi-np-2009-1-24" />フリーペーパー「ぶらくりタイムス」の発行<ref name="kansai-town-2010-6" />、年末・クリスマスなどを意識した<ref name="kansai-town-2010-6" />ディスプレーを競う<ref name="asahi-np-2009-1-24" />「ディスプレイコンテスト」<ref name="kansai-town-2010-6" />、中ぶらくり丁商店街が毎年1月7日に「七草粥」が振る舞うイベント<ref name="wakayama-shinpo-2011-1-8">{{Cite news | title = ぶらくり丁で七草粥振る舞う | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-1-8 }}</ref>、{{和暦|2011}}10月15日<ref name="wakayama-shinpo-2011-9-9">{{Cite news | title = 目標の100店突破の見通し 城下町バル | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-9-9 }}</ref>には当地区を含む和歌山市の中心市街地全体で151の飲食店が参加して自由に食べ歩きが出来るイベント「わかやま城下町バル」<ref name="wakayama-shinpo-2011-9-30">{{Cite news | title = 食べ歩きしよら!「城下町バル」チケット発売 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-9-30 }}</ref>、{{和暦|2011}}11月23日にはロータリークラブが行った地元の新鮮な野菜や果物などを販売する「ラブらくりちょう-愛そう あがらの町」<ref name="mainichi-np-2011-11-24">{{Cite news | title = 野菜販売:地域活性化目指し、朝取り野菜を-和歌山の2ロータリーク | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2011-11-24 }}</ref>などの各種イベントの開催、{{和暦|2009}}2月20日から和歌山市中央商店街連合会として[[和歌山バス]]グループなどと共同で買い物客に「バス補助券」を提供する「100円バス券サービス事業」を開始して「バスを利用すれば郊外よりも中心市街地の方が行きやすい。」と「高齢者など運転免許を持たない人」にアピールする<ref name="wakayama-shinpo-2009-2-11">{{Cite news | title = ぶらくり丁へはバスがお得 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-2-11 }}</ref>などするなど行政の手に寄らない手造りの活性化策も行われている。

== 和歌山市中心市街地活性化基本計画とぶらくり丁の関係 ==

活性化の目玉となる肝心のぶらくり丁の人出(わかやま新報)<ref name="wakayama-shinpo-2010-1-1" />、「ぶらくり丁」周辺の活性化を目指す市中心市街地活性化基本計画(毎日新聞)<ref name="mainichi-np-2011-6-19" />などと報道され、和歌山市中心市街地活性化基本計画はぶらくり丁の活性化を目指す計画であるとの見方がされることが多い。

しかし、実際にはJR和歌山駅から南海和歌山市駅までの約3キロ<ref name="nikkei-2012-4-28" />ぶらくり丁周辺や和歌山城を含む合計186haを対象としている<ref name="furuya-2008-4" />。
(3キロは大阪の梅田‐心斎橋間、東京の東京駅‐御徒町間、名古屋の金山‐栄間におおむね相当する)

{{和暦|2012}}3月末<ref name="nikkei-2012-4-28" />に和歌山駅から徒歩約5分のけやき大通り沿いの倉庫跡に<ref name="nikkei-2008-6-20">{{Cite news | title = 日本レイト、和歌山駅前に複合施設-総工費30億円、10年完成目指す | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-6-20 }}</ref>フォルテワジマの6億円(国3億円、市2億円、県1億円)<ref name="cbd-vacant-renewal-2012-3" />を上回る約10億円の補助金(国6億円、和歌山県・和歌山市が各2億円)<ref name="wakayama-shinpo-2010-1-29">{{Cite news | title = 美園町の再開発事業、3月に本体工事開始 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-1-29 }}</ref>を含む約36億円を投じたホテルとマンション、商業施設からなる<ref name="wakayama-shinpo-2010-1-29" />複合施設「けやきガーデン」<ref name="nikkei-2012-4-28" />の建設、和歌山駅前での毎月第3土曜日に「わぁーと!手づくり市場」の開催<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4" />、{{和暦|2010}}9月7日に<ref name="wakayama-shinpo-2010-9-3" />開設された中心市街地にある空き店舗などの不動産を登録して紹介する不動産案内所<ref name="wakayama-shinpo-2010-9-3" />の和歌山駅前への設置<ref name="wakayama-cbd-basic-plan-follow-up-report-2011-4" />などぶらくり丁と競合する和歌山駅前への投資も多く、「市民茶会」や「竹燈夜」、「食祭 WAKAYAMA2010」などの和歌山城を中心に実施された観光誘客事業<ref name="nikkei-2012-4-28" />や和歌山市駅前広場で{{和暦|2009}}10月14日から開かれている和歌山市駅前中央商栄会主催の「市駅前朝市」<ref name="nikkei-2012-4-28" />などぶらくり丁と関係のない事業も多く含まれている。

== 和歌山市中心市街地活性化基本計画の効果と課題 ==

和歌山駅と和歌山市駅は距離が離れているため回遊してもらうには「城まちハッピーロード」貫く公共交通軸の抜本的改善策やレンタサイクル等の整備<ref name="oizumi-2007-12">{{Cite journal | author =大泉英次 | title = 自主研究「コンパクトシティ研究会」中間報告 『和歌山市中心市街地活性化基本計画』にたいするコメント提言の中間とりまとめ | journal = 地域経済 第5号 | publisher = [[和歌山地域経済研究機構]] | issue = 2007-12}}</ref>との指摘に対して{{和暦|2010}}にレンタサイクルの整備<ref name="nikkei-2012-4-28" />や中心市街地内各主要施設と連携したバスの1日乗車券「城まち1日周遊切符」の発行<ref name="furuya-2008-4" />はされたものの公共交通網の改善は特に大きな対策は採られず、和歌山市では日常の移動手段として車・バイク・自転車を利用することが多い現状を踏まえ、核となる集客施設から半径300m以内への無料の大型駐車場の設置により、駐車場に停めてその周辺を徒歩でのんびり歩き回れるような整備が必要<ref name="oizumi-2007-12" />との指摘もあるが、計画に盛り込まれていないなどハード面の整備はあまり行われず、ソフト面が中心の活性化策となっているが、イベント時は来街者が大幅に増加するものの、その効果は一時的なものに留まり<ref name="kansai-town-2010-6" />、中核的な施設であるフォルテワジマも和歌山商工会議所の調査でフォルテワジマ南側の通行量は{{和暦|2010}}には休日は3550人と{{和暦|2003}}に比べ1165人増、平日は3381人と{{和暦|2003}}に比べ492人増<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6">{{Cite news | title = 10年前より4割減 ぶらくり丁の通行量 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-5-6 }}</ref>となるなど現在でも一定の集客効果が見られるものの、{{和暦|2004}}12月に郊外に10スクリーンと大型駐車場を備えたシネマコンプレックスが開業した影響で{{和暦|2005}}8月末映画館すべてがなくなり<ref name="mainichi-np-2005-8-9" />、{{和暦|2009}}10月11日には家電販売店も閉店<ref name="wakayama-shinpo-2009-11-13" />するなど「集客機能・パワーが10年前と比べて著しく低下している」ため、同調査でぶらくり丁周辺11カ所の通行量は{{和暦|2010}}には平日が{{和暦|2000}}の40.3%減の2万6879人、休日は66.1%減の2万4873人と大きく落ち込んでいて<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6" />、活性化計画の効果が実感できない<ref name="wakayama-shinpo-2010-1-1">{{Cite news | title = しんぽう選挙予想2010、参院選、知事選、和歌山市長選 | newspaper = [[わかやま新報]] 新年号1部 | publisher = 和歌山新報社 | date = 2010-1-1 }}</ref>と指摘され、和歌山市の平成23年度市政世論調査で「中心市街地の活気」についての不満率が66.4%と最も不満度が高い項目となり<ref name="wakayama-city-public-opinion-2011">{{Cite report |year=2011 |title=平成23年度市政世論調査結果 |publisher=和歌山市 }}</ref>、自由記述の回答で「ぶらくり丁や近鉄周辺の商業地域がもっと活性化するために、何か魅力的な対策を考えてほしい」との意見が見られる<ref name="wakayama-city-public-opinion-2011" />など「市に限らず、ぶらくり丁に良くなって欲しいとの声は全県的」<ref name="news-wakayama-2011-5-14" />との意見もあるものの、「中心市街地活性化策を市民は本当に望んでいるのか。」について議論する場を持つことが先決とぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で指摘される<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6" />
など「集客機能・パワーが10年前と比べて著しく低下している」<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6" />状況に陥り、回遊性を示す休日の通行量は2.3倍に増やす目標に対して、実際は横ばい程度にとどまりそう<ref name="nikkei-2012-4-28" />で集客効果は上がっていない<ref name="mainichi-np-2011-6-19" />とされ、尼崎市や大津市などと同様に成功しているとは言えないとされている<ref name="nikkei-2012-4-28" />。

こうした状況になっている要因として、事業改善の個別相談を希望する商店主が6人に留まり、60歳代が大半を占める商店主のうち5割近くが「後継者がいない」と答えるなど「事業者の商業再生の意欲不足と危機意識の低さ」が和歌山地域経済研究機構の「ぶらくり丁活性化・再生研究会報告書」で指摘され<ref name="news-wakayama-2011-5-14" />、市民からも商店街の自助努力不足を指摘され<ref name="taniguchi-2007-12" />、ぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書でも「地権者を含む商店経営者の自己再生の努力がまず先行しなければならない。」と地元商店主達の奮起が促されている<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6" />が、商店街が衰退する根本原因は社会や都市の構造的なもので商店主のがんばりだけでは問題は解決しない<ref name="taniguchi-2007-12" />との意見もあるが、ぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で「不特定多数の人々が集まる公共的な大規模施設を誘致するなど都市機能の再拡充が必要だ」と指摘する<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6">{{Cite news | title = 10年前より4割減 ぶらくり丁の通行量 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-5-6 }}</ref>ように郊外に対する投資を抑制してでも中心市街地に公共投資を行って中心市街地に誘導しようというコンパクトシティ建設へ政策転換をしたという表明はされず<ref name="taniguchi-2007-12" />、和歌山市中心市街地活性化基本計画の認定直前の{{和暦|2007}}8月24日に黒潮市場やポルトヨーロッパに付随する観光商業施設として一体的に整備するためとして和歌山マリーナシティの商業施設に隣接する駐車場を第1種住居地域から商業地域に用途変更が施行され<ref name="wakayama-cbd-committee-5-2007-10-29" />、{{和暦|2009}}5月18日の市長定例記者会見で「イオンが出店をしても中心市街地の空洞化に繋がらない」とし<ref name="wakayama-cbd-committee-11-2009-8-25">{{Cite report |date=2009-8-25 |title=第11回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 |publisher=和歌山市 }}</ref>、その発言に反発した和歌山市中心市街地活性化協議会から8月10日付けで和歌山市長宛てに提出された意見書で「大型商業施設の進出が中心市街地の空洞化にはつながらないという市長の発言について、単なる希望的観測ではなく、波及効果のシミュレーション等、その具体的な根拠を明示されたい」と質問されたのに対して、同月25日に開かれた第11回の同協議会で市側が「出店規模、店舗形態等が分からない為、波及効果のシミュレーション等については行っておりません」が「他都市の傾向では大規模集客施設の出店による既存商店街等に及ぼす影響はプラス面よりもマイナス面の方が大きい」「中心市街地の商業面へのマイナス影響はあると予測できます」としながらも、「本市だけの大規模集客施設の立地制限だけで、隣接する自治体の同一歩調がなければ実質的に意味のある制限とはならず、消費の市外流出だけが大きくなり、商業機能の衰退に歯止めがかからないと予測されます」と回答され<ref name="wakayama-cbd-committee-11-2009-8-25" />、{{和暦|2009}}9月14日の和歌山市議会で大橋建一和歌山市長が「中心市街地としては独自の魅力や付加価値を高め、限られたパイを奪うのではなく、連携とすみわけに基づいた商業振興を図りたい。市全体の集客力が高まれば消費の市外流出に歯止めがかけられる」として郊外のふじと台に浮上しているイオンモールについて前向きな発言をし<ref name="wakayama-shinpo-2009-9-16">{{Cite news | title = 大橋市長はふじと台イオンに前向き | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-9-16 }}</ref>など和歌山市中心市街地活性化基本計画の策定後に次々と郊外への大型商業施設開業容認の方向が打ち出される<ref name="wakayama-cbd-committee-5-2007-10-29" />など中心市街地活性化に反する市の動きもあり、「まちづくりの中で商業主体の適正配置は可能なのか」というついて議論する場を持つことが先決とぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で指摘される<ref name="wakayama-shinpo-2011-5-6" />など中心市街地優先策が実際のものとなっていなかったり、合意が形成されていないことも要因と見られているほか、長浜市の黒壁、長野県の[[小布施町]]、東京の[[代官山]]の様な美しい街並みによる界隈の形成を行うことが成功の鍵との意見もある<ref name="taniguchi-2007-12" />。

== 和歌山市中心市街地活性化基本計画終了後の動き ==

和歌山市中心市街地活性化基本計画は{{和暦|2007}}8月から{{和暦|2012}}3月までに和歌山市は24億4800万円(11年度は予算額)を投じて終了した<ref name="mainichi-np-2011-6-19" />が、各種イベントを定期的、かつ継続的に実施することで徐々に定着させ、その結果自然と人々の足の向かう楽しい商店街として、来街者の増加を目指す<ref name="kansai-town-2010-6" />として中心街の将来構想を検討するなど、集客力の回復に向けた対策を継続している<ref name="nikkei-2012-4-28" />。


その一環で{{和暦|2012}}5月5日には北ぶらくり丁商店街で<ref name="sankei-np-2012-5-6">{{Cite news | title = 「工房通り」で復活を 北ぶらくり丁でイベント | newspaper = [[産経新聞]] | publisher = 産経新聞社 | date = 2012-5-6 }}</ref>手作りアクセサリーや陶器、革小物、洋服、洋菓子など約25のブースが約150mに渡って出店したり、ワークショップを行なったりするイベント「マルシェ・ド・プティパ」<ref name="mainichi-np-2012-4-19">{{Cite news | title = マルシェ・ド・プティパ:北ぶらくり丁にアート作家ら出店「工房の街」へ第一歩-来月5日、和歌山 | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2012-4-19 }}</ref>が開かれ<ref name="sankei-np-2012-5-6" />、個性を持った街作りを目指そうとする<ref name="mainichi-np-2012-4-19" />など新たな動きも見られる。
ぶらくり丁は和歌山市のターミナル駅([[和歌山駅]]、[[和歌山市駅]])より離れて立地しており、[[路面電車]]([[南海和歌山軌道線]])廃止後は交通手段がバスしかないという不便さのため、[[モータリーゼーション]]の進展とともに立地した郊外型ショッピングセンターへと客が流出することになった。また大阪府への道路整備による大阪市内への商圏流出([[ストロー効果]])も悪影響を及ぼすことになった。


== 公営ギャンブル施設設置を巡る賛否両派の攻防 ==
このため、大規模百貨店([[大丸]]、[[丸正 (百貨店)|丸正]]、[[ビブレ]])の撤退が続き、「[[シネマプラザ築映]]」など4館7スクリーンあった[[映画館]]すべてが廃業となった。またさらにこれら施設の閉鎖に伴う集客力の低下がさらなる衰退の悪循環を招き、近年ではいわゆる[[シャッター通り]]と化している。和歌山市の調査によると、2002年では空き店舗は11.51%(全278店舗中32店舗)であったが、2007年には22.71%(273店舗中62店舗)まで上昇している<ref name="kihonkeikaku">[http://www.city.wakayama.wakayama.jp/machiokoshi/kihonkeikaku/02.pdf 和歌山市公式サイト 和歌山市中心市街地活性化基本計画 中心市街地の位置及び区域 p35]</ref>。また、歩行者・自転車の通行量は2000年から2010年にかけ、平日で40.3%、休日では66.1%減少した<ref>[http://www.wakayamashimpo.co.jp/news/11/05/110506_10513.html わかやま新報2011年5月6日]</ref>。


{{和暦|2004}}にビブレ跡に<ref name="wakayama-shinpo-2009-5-9">{{Cite news | title = ボートピア反対請願 7日の本会議で審議 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-5-9 }}</ref>場外舟券売り場が計画されたがビル解体撤去の決定をうけて<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-10">{{Cite news | title = ボートピアなしでも素晴らしい町を 和歌山市で反対派250人がデモ行進 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-7-10 }}</ref>{{和暦|2007}}3月に計画が頓挫して実現せず<ref name="wakayama-shinpo-2009-7-3">{{Cite news | title = 「どうなるミニボートピア? | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-7-3 }}</ref>{{和暦|2007}}8月に計画があることを表明され<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-10" />、{{和暦|2009}}4月9日に和歌山市長宛で設置に関する同意願いと事業計画書の概要を提出したドン・キホーテ北側<ref name="wakayama-shinpo-2009-4-11">{{Cite news | title = ボートピア開発業者が市に同意願い提出 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-4-11 }}</ref>の元タクシー会社駐車場跡に場外舟券売り場の計画<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-10" />は、「町が活性化するために何かが必要だ」<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-10" />、「町内に、にぎわいを取り戻すために必要だ」<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-1">{{Cite news | title = 9日にはデモ行進を 本町地区ボートピア問題の反対派が会合 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2008-7-1 }}</ref>との推進派の考えもあり、ぶらくり丁大通り商店街が設置に賛成し<ref name="wakayama-shinpo-2009-5-9">{{Cite news | title = ボートピア反対請願 7日の本会議で審議 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2009-5-9 }}</ref>、{{和暦|2008}}の計画に対しては設置の前提条件である「設置場所が含まれる単位自治会」にあたる本町地区第11区が一旦は市長に推進の要望書を出していたが<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-1" />、本町36地区のうち27地区の自治会が市長に反対決議を提出し<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-1" />、{{和暦|2008}}6月に「要望書を取り下げ再度検討する方向」と発表<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-1" />、「800人の通学路に舟券売場はいらない」「舟券売場は町の活性化につながらない」などとして7月9日にデモ行進と反対決起集会が行われ<ref name="wakayama-shinpo-2008-7-10" />、{{和暦|2011}}には新たに浮上した場外馬券売り場設置計画に対して9月27日に市長宛てに反対の要望書、12月2日に市議会議長に設置反対に関する要望書が提出される<ref name="wakayama-shinpo-2011-12-2">{{Cite news | title = 「教育環境悪化する」馬券売り場反対要望 | newspaper = [[わかやま新報]] | publisher = 和歌山新報社 | date = 2011-12-2 }}</ref>など公営ギャンブル施設設置を巡る賛否両派の攻防が続いている。
東ぶらくり丁の両側は関西有数の[[ソープランド]]街となっており、日中から客引きの姿が絶えない。旧大丸百貨店跡には大規模なパチンコ店が立地しており、競艇場外発券場の立地構想があるなど、ギャンブルや風俗の街としての性格を強めつつある<ref>[http://osakadeep.info/2011/10/27/000000.html 大阪DEEP案内]</ref>。


== 活性化失敗 ==
== 歓楽街としてぶらくり丁 ==
[[画像:Burakuri0804.JPG|thumbnail|250px|日中でも反対側の出口が容易に見通せるほど閑散とするぶらくり丁(2008年4月)]]
客足離れに歯止めをかける取り組みも行われているが、和歌山市長はあまり効果を上げていないことを認めている<ref>[http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/shityou/ksyakaiken/h24_02/index.html 平成24年2月17日市長記者会見]</ref>。和歌山市のアンケートに回答した市民の35.6%がぶらくり丁には全くないしほとんど行かない、31.7%が月に1~2回行く程度と回答するなど、大多数の市民にとって、ぶらくり丁は買い物、娯楽、通院等の主な目的地とはなっていないのが現状であり<ref>[http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/gyousei/shihou/yoron/h23/dl.html 平成23年度市政世論調査結果]</ref>、活性化の失敗が市民の日常生活に直接影響を及ぼすことはない。しかし、長年の取り組みに何ら成果が見られない以上、ぶらくり丁をはじめとするいわゆる中心市街地の活性化は税金の無駄遣いに他ならず、もはや見切りをつけるべき時との意見が強まりつつある<ref>[http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/shityou/ksyakaiken/h24_02/index.html 平成24年2月17日市長記者会見における記者からの質問]</ref>。多くの店舗が18時までには早々と店じまいをすることや、客を呼び込む声のひとつも掛からない深閑とした様子などから、商店主自身の努力不足を問う声も根強い<ref>[http://www.city.wakayama.wakayama.jp/menu_1/gyousei/.../pdf/.../13.pdf 和歌山市のアンケートに対する市民の意見]</ref>。
*[[構造改革特別区域]]の適用(名称:和歌山元気まちおこし特区)を受け、地元等の誘致によって[[ドン・キホーテ (企業)|ドン・キホーテ]](県内で唯一の店舗)が[[2005年]]に出店。
*[[2001年]]に閉店した旧[[丸正 (百貨店)|丸正]]跡地を和島興産が買収し、施設の改装を行った後、[[2007年]]11月29日に複合商業施設[[フォルテワジマ]]としてオープン。しかしながら商業機能の入居が進まず、パスポートセンター等の公共施設を入居させることで何とか体面を保っている状況にある<ref>[http://www.forte-wajima.com/floor/floortop.html フォルテワジマフロアガイド]</ref>。


「以前は歩けば互いの肩がぶつかるぐらいにごったがえし」<ref name="mainichi-np-2012-5-27">{{Cite news | title = 和歌る?紀になる!:悪質な客引き、許さない 県警、環境浄化へ取り締まり強化 | newspaper = [[毎日新聞]] | publisher = 毎日新聞社 | date = 2012-5-27 }}</ref>[[古都清乃]]の「和歌山ブルース」<ref name="yomiuri-np-2008-4-21" />という歌にもとりあげられており、記念碑も設置されるほど[[歓楽街]]としても繁栄していたが、近年は歓楽街もかつて程の活気はなくなっている<ref name="mainichi-np-2012-5-27" />。
*公的補助による臨時[[オープンカフェ]]設置などの一連のソフト施策。一部のマスコミでは盛んに報道されているが、中心市街地活性化の効果はごく限定的である。そもそも集客や収益の見込める事業であれば、民間の参入があってしかるべきであろう。補助金を投入してまで継続すべき施策なのかどうかが問われている。


かつて「トルコ風呂」という言い方があった時代から東ぶらくり丁の両側は関西有数の[[ソープランド]]街となっていて、現在もその時代の建物が残ってレトロな雰囲気の残る風俗街となっている<ref>[http://osakadeep.info/2011/10/27/000000.html 大阪DEEP案内]</ref>。
== その他 ==
*[[古都清乃]]の「和歌山ブルース」という歌にもとりあげられており、記念碑も設置された。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2012年6月7日 (木) 11:56時点における版

本町通り側のぶらくり丁アーケード入口(2010年5月)

ぶらくり丁商店街(ぶらくりちょうしょうてんがい)は、和歌山県和歌山市商店街

概要

単独の商店街としてのぶらくり丁商店街も存在するが、一般に本町(本町通り[1]、ぶらくり丁、中ぶらくり丁[2]、東ぶらくり丁、ぶらくり丁大通り[3]、北ぶらくり丁[1]の6商店街の総称として用いられる[1]。ぶらくり、ぶらくり丁、本町、二丁目ともいわれる。この6商店街で総店舗数公称250店の和歌山市中央商店街連合会を形成している。

歴史

1830年(天保元年)[3]に、この一帯が大火により焼失した後に、食料品や衣料品等を扱う商人が集まってきたのが商店街の始まりである。

間口の狭い店が多かったため[4]、その商人たちが商品をぶらくって(吊り下げての意)軒先を飾っていたのがぶらくり丁という名前の由来であると言われている[5]ほか、「ぶらぶら歩く」が由来との説もある[6]

以来、和歌山城城下町の一部を形成し、紀州藩を代表する繁華街歓楽街として栄華を極めていた。

近代以降の繁栄

明治以降も1889年(明治22年)4月1日に関西では神戸、姫路、堺と共に市制施行した当時人口48,131人で同時に誕生した全国39市中13番目の多さを誇った和歌山市[7]の繁栄を背景に和歌山県を代表し大阪市以南最大の繁華街としての繁栄して、1891年(明治24年)に松尾呉服店が開業して1932年(昭和7年)10月に丸正百貨店として百貨店化して[7]商店街の中核となり、昭和初期には大阪・ミナミと肩を並べるほどの歓楽街となった[3]

買い物客前には人の頭しか見えないほど[8]でまっすぐ歩けないとまでいわれた位にぎわう繁華街[4]として全盛期には「シネマプラザ築映」や「和歌山東映シネマ」[9]「和歌山帝国座」[10]など映画館が5館以上あって[9]和歌山県内各地や大阪の泉南地域などからの客を集め、1970年(昭和45年)にはジャスコ和歌山店[7][11]1971年(昭和46年)には大丸和歌山店も進出するなど1970年代ごろまでは繁栄していた[12]

郊外や駅前との競合による衰退

1987年(昭和62年)に和歌山大学が統合して和歌山市郊外の大阪府との府県境に近い栄谷に移転して[1]学生など大学関係者の往来が減少して学生相手の衣料品店、食料品店、本屋などがなくなり[5]、大きな駐車場がないことが問題[9]となって、郊外の大型店の台頭[12]や大阪府南部に進出した大型店に客を奪われ[6]、全国の人通りの多い商店街には共通する鉄道のターミナルにつながっている幹線道路に平行した構造ではなく[13]、和歌山駅から西汀丁交差点まで約2キロ[14]和歌山市駅からも離れていて路面電車(南海和歌山軌道線)廃止後は交通手段がバスしかなく、徒歩で移動するには遠いのが課題[15]となるような立地が災いし、1987年(昭和62年)4月24日には和歌山駅前に和歌山近鉄百貨店が移転[16]してその利便性で当地区の核店舗である丸正百貨店の顧客を奪われ、丸正百貨店も1990年(平成2年)10月に新店舗を建設して対抗した[17]ものの、追い討ちを掛けるように2000年(平成12年)春に和歌山近鉄百貨店が増床して[17]売場面積32,400m²[18]として品揃えでも優位に立って百貨店同士での競合でも追い込まれ、2001年(平成13年)2月26日に丸正百貨店が自己破産を申請して閉店に追い込まれた[17]ほか、1998年(平成10年)12月に大丸も駐車場不足や売場の小ささから来る競争力の不足を理由に撤退し[19]2001年(平成13年)5月にはビブレも閉店して[19]集客力のある大規模小売店舗が全て閉店してしまい、衰退傾向は一気に加速した[5]

その後も2004年(平成16年)12月に郊外に10スクリーンと大型駐車場を備えたシネマコンプレックスが開業した影響で[9]2005年(平成17年)2月末に「和歌山東映シネマ」[9]、同年8月末に「シネマプラザ築映」が廃業して映画館すべてがなくなり[9]2009年(平成21年)10月11日の家電販売店ジョーシンコバヤカワ閉店[20]2010年(平成22年)4月30日の商店街の入り口のマクドナルド閉店[21]など集客力のある施設の閉鎖が相次ぎ、ぶらくり丁7地点の休日平日の平均通行量は1992年(平成4年)の54,147人が2010年(平成22年)には17,461人にまで減少し[22]2002年(平成14年)に11.51%(全278店舗中32店舗)[23]2004年(平成16年)12月に23.23%[1]2006年(平成18年)9月には27.27%[1]2007年(平成19年)に22.71%(全273店舗中62店舗)[23]2008年(平成20年)度調査で24.18%[24]2010年(平成22年)4月には27.94%[25]と空き店舗率の高い状態が続いて近年ではいわゆるシャッター通りと化し、昭和60年代以降には和歌山市全体の人口減少に転じ[26]、18歳年齢人口約9,000人のうち7,000人が県外へ流出し[27]、16年連続で減少して2011年(平成23年)に100万人を切った和歌山県の人口減少[28]など地域全体の衰退の影響も受けて近年衰退の一途をたどっている[26]

活性化への取組み

先述の様な衰退から脱する為、当時の和歌山市長は破綻して閉鎖となっていた丸正百貨店跡への公立大学設立案を提案したが2002年(平成14年)に和歌山市議会で否決され[29]2003年(平成15年)には和島興産とは無関係な別の地元不動産事業者が再生計画を作ったが、本館の計画は実現せず、2004年(平成16年)に北別館のみをレストラン・音楽スタジオなどの複合施設として開業したものの、短期間で破綻に追い込まれてしまう[29]など、地区を代表する大型店閉鎖への対応もなかなか進まず、その間の2005年(平成17年)に映画館が全てなくなる[9]など一段と集客力が衰えていった。

2007年(平成19年)8月27日に近畿第1号として国に認定された[15]合計53事業からなる和歌山市中心市街地活性化基本計画[26]で当地区を中心とした地域の活性化策に和歌山市・和歌山県・国が取り組み始めた。

この計画の一環として和歌山商工会議所の会頭を社長が努めていた関係で島精機製作所グループが丸正百貨店跡を買収して和歌山市中心市街地活性化基本計画の一環として国公私立大学や公的団体の施設が入居する複合施設フォルテワジマを開業させ[29]2008年(平成20年)6月1日に始まった新規店舗に1年を限度に賃貸料の2分の1以内(限度額月額5万円)を補助する制度等を盛り込んだ和歌山市の「中心市街地商店街出店チャレンジ支援事業」の応募が3カ月全くなく[30]2010年(平成22年)9月7日には[25]和歌山市が国のふるさと雇用再生特別基金を活用して[24]美園町に中心市街地にある空き店舗などの不動産を登録して紹介する不動産案内所を開いて有効活用や流動化を促す[25]など新たな店舗の招致にも力を入れ、八百屋も酒屋もなかった[6]当地区に2011年(平成23年)1月26日には産地直送の新鮮な野菜や和歌山産しょうゆや梅干し[31]、海南市の手作りこんにゃく、金屋町の金山寺みそ、地元でしか見られなかった高級品や珍品などを扱う八百屋「ぶらくり ふるさと館」がスポーツ用品店跡に開業[31]するなど2006年(平成18年)度から2010年(平成22年)度までに11店舗の開設を支援している[32]

しかし、「学生が集まれば再生の大きな力になる」[1]として和歌山市中心市街地活性化基本計画の中心的な事業の一つとされていた和歌山大学観光学部を当地区に設置する計画[33]は、和歌山県、和歌山市、和歌山県商工会議所連合会、和歌山県観光連盟を含む25団体でつくった「和歌山大学観光学部設置促進期成同盟会」[1]などの後押しもあって学部設置は実現したにも関らず、2007年(平成19年)10月に入居を予定していたビルの共益費などの問題がクリアできないとして交渉が決裂し[34]2008年(平成20年)8月21日には中心市街地への観光学部キャンパス設置そのものを断念して郊外にある既存のキャンパスに設置するとしたため実現せず[35]2008年(平成20年)6月2日に昼間は学生が利用し、 夕方以降は市民の講座や勉強会などを行う[36]広さ約260m²に40人収容の教室が2部屋と事務所という和歌山大学サテライト本部をフォルテワジマ6階に開設[37]するに留まり、「学生を中心にした活性化の拠点」[20]の整備が宙に浮く形となり、それに変わる代替事業として[11]ジョーシンコバヤカワ跡の[20]地下1階を図書コーナー、1階-2階をイベント等が行うフリースペース[32]とした学生を中心にした活性化の拠点[20]「みんなの学校」[32]、国庫交付金を得て[11]2009年(平成21年)11月に設立され12月から本格的に事業を開始したサブカルチャーであふれるまちを復活させるためにぶらくり丁大通りに設置された情報発信の拠点「ぶらくりエンターテイメント」[3]、「和歌山東映シネマ」[9]跡の大衆演劇を1日2回程度の公演する紀の国ぶらくり劇場[32]などの設置が行われ、2008年(平成20年)から毎年開催している[38]は路上やライブハウスなどでジャズ演奏を楽しめる[39]「ぶらくりスイング和歌山ジャズストリート」[5]や和歌山大学の学生らが運営する「オープンカフェ」の開催[40]2010年(平成22年)8月21日から9月12日まで約80人が参加して「みんなの学校」で行われたゴスペル教室[41]などソフト事業を中心[26]とする活性化策が行われているが、観光学部設置に比べて小さな事業[11]に留まっている。

この他にも2006年(平成18年)12月に発足した活性化委員会が中心となって[5]各店自慢の品や新規開店を紹介する[4]フリーペーパー「ぶらくりタイムス」の発行[5]、年末・クリスマスなどを意識した[5]ディスプレーを競う[4]「ディスプレイコンテスト」[5]、中ぶらくり丁商店街が毎年1月7日に「七草粥」が振る舞うイベント[42]2011年(平成23年)10月15日[43]には当地区を含む和歌山市の中心市街地全体で151の飲食店が参加して自由に食べ歩きが出来るイベント「わかやま城下町バル」[44]2011年(平成23年)11月23日にはロータリークラブが行った地元の新鮮な野菜や果物などを販売する「ラブらくりちょう-愛そう あがらの町」[45]などの各種イベントの開催、2009年(平成21年)2月20日から和歌山市中央商店街連合会として和歌山バスグループなどと共同で買い物客に「バス補助券」を提供する「100円バス券サービス事業」を開始して「バスを利用すれば郊外よりも中心市街地の方が行きやすい。」と「高齢者など運転免許を持たない人」にアピールする[46]などするなど行政の手に寄らない手造りの活性化策も行われている。

和歌山市中心市街地活性化基本計画とぶらくり丁の関係

活性化の目玉となる肝心のぶらくり丁の人出(わかやま新報)[47]、「ぶらくり丁」周辺の活性化を目指す市中心市街地活性化基本計画(毎日新聞)[12]などと報道され、和歌山市中心市街地活性化基本計画はぶらくり丁の活性化を目指す計画であるとの見方がされることが多い。

しかし、実際にはJR和歌山駅から南海和歌山市駅までの約3キロ[15]ぶらくり丁周辺や和歌山城を含む合計186haを対象としている[26]。 (3キロは大阪の梅田‐心斎橋間、東京の東京駅‐御徒町間、名古屋の金山‐栄間におおむね相当する)

2012年(平成24年)3月末[15]に和歌山駅から徒歩約5分のけやき大通り沿いの倉庫跡に[48]フォルテワジマの6億円(国3億円、市2億円、県1億円)[29]を上回る約10億円の補助金(国6億円、和歌山県・和歌山市が各2億円)[49]を含む約36億円を投じたホテルとマンション、商業施設からなる[49]複合施設「けやきガーデン」[15]の建設、和歌山駅前での毎月第3土曜日に「わぁーと!手づくり市場」の開催[32]2010年(平成22年)9月7日に[25]開設された中心市街地にある空き店舗などの不動産を登録して紹介する不動産案内所[25]の和歌山駅前への設置[32]などぶらくり丁と競合する和歌山駅前への投資も多く、「市民茶会」や「竹燈夜」、「食祭 WAKAYAMA2010」などの和歌山城を中心に実施された観光誘客事業[15]や和歌山市駅前広場で2009年(平成21年)10月14日から開かれている和歌山市駅前中央商栄会主催の「市駅前朝市」[15]などぶらくり丁と関係のない事業も多く含まれている。

和歌山市中心市街地活性化基本計画の効果と課題

和歌山駅と和歌山市駅は距離が離れているため回遊してもらうには「城まちハッピーロード」貫く公共交通軸の抜本的改善策やレンタサイクル等の整備[50]との指摘に対して2010年(平成22年)にレンタサイクルの整備[15]や中心市街地内各主要施設と連携したバスの1日乗車券「城まち1日周遊切符」の発行[26]はされたものの公共交通網の改善は特に大きな対策は採られず、和歌山市では日常の移動手段として車・バイク・自転車を利用することが多い現状を踏まえ、核となる集客施設から半径300m以内への無料の大型駐車場の設置により、駐車場に停めてその周辺を徒歩でのんびり歩き回れるような整備が必要[50]との指摘もあるが、計画に盛り込まれていないなどハード面の整備はあまり行われず、ソフト面が中心の活性化策となっているが、イベント時は来街者が大幅に増加するものの、その効果は一時的なものに留まり[5]、中核的な施設であるフォルテワジマも和歌山商工会議所の調査でフォルテワジマ南側の通行量は2010年(平成22年)には休日は3550人と2003年(平成15年)に比べ1165人増、平日は3381人と2003年(平成15年)に比べ492人増[51]となるなど現在でも一定の集客効果が見られるものの、2004年(平成16年)12月に郊外に10スクリーンと大型駐車場を備えたシネマコンプレックスが開業した影響で2005年(平成17年)8月末映画館すべてがなくなり[9]2009年(平成21年)10月11日には家電販売店も閉店[20]するなど「集客機能・パワーが10年前と比べて著しく低下している」ため、同調査でぶらくり丁周辺11カ所の通行量は2010年(平成22年)には平日が2000年(平成12年)の40.3%減の2万6879人、休日は66.1%減の2万4873人と大きく落ち込んでいて[51]、活性化計画の効果が実感できない[47]と指摘され、和歌山市の平成23年度市政世論調査で「中心市街地の活気」についての不満率が66.4%と最も不満度が高い項目となり[52]、自由記述の回答で「ぶらくり丁や近鉄周辺の商業地域がもっと活性化するために、何か魅力的な対策を考えてほしい」との意見が見られる[52]など「市に限らず、ぶらくり丁に良くなって欲しいとの声は全県的」[22]との意見もあるものの、「中心市街地活性化策を市民は本当に望んでいるのか。」について議論する場を持つことが先決とぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で指摘される[51] など「集客機能・パワーが10年前と比べて著しく低下している」[51]状況に陥り、回遊性を示す休日の通行量は2.3倍に増やす目標に対して、実際は横ばい程度にとどまりそう[15]で集客効果は上がっていない[12]とされ、尼崎市や大津市などと同様に成功しているとは言えないとされている[15]

こうした状況になっている要因として、事業改善の個別相談を希望する商店主が6人に留まり、60歳代が大半を占める商店主のうち5割近くが「後継者がいない」と答えるなど「事業者の商業再生の意欲不足と危機意識の低さ」が和歌山地域経済研究機構の「ぶらくり丁活性化・再生研究会報告書」で指摘され[22]、市民からも商店街の自助努力不足を指摘され[13]、ぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書でも「地権者を含む商店経営者の自己再生の努力がまず先行しなければならない。」と地元商店主達の奮起が促されている[51]が、商店街が衰退する根本原因は社会や都市の構造的なもので商店主のがんばりだけでは問題は解決しない[13]との意見もあるが、ぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で「不特定多数の人々が集まる公共的な大規模施設を誘致するなど都市機能の再拡充が必要だ」と指摘する[51]ように郊外に対する投資を抑制してでも中心市街地に公共投資を行って中心市街地に誘導しようというコンパクトシティ建設へ政策転換をしたという表明はされず[13]、和歌山市中心市街地活性化基本計画の認定直前の2007年(平成19年)8月24日に黒潮市場やポルトヨーロッパに付随する観光商業施設として一体的に整備するためとして和歌山マリーナシティの商業施設に隣接する駐車場を第1種住居地域から商業地域に用途変更が施行され[33]2009年(平成21年)5月18日の市長定例記者会見で「イオンが出店をしても中心市街地の空洞化に繋がらない」とし[27]、その発言に反発した和歌山市中心市街地活性化協議会から8月10日付けで和歌山市長宛てに提出された意見書で「大型商業施設の進出が中心市街地の空洞化にはつながらないという市長の発言について、単なる希望的観測ではなく、波及効果のシミュレーション等、その具体的な根拠を明示されたい」と質問されたのに対して、同月25日に開かれた第11回の同協議会で市側が「出店規模、店舗形態等が分からない為、波及効果のシミュレーション等については行っておりません」が「他都市の傾向では大規模集客施設の出店による既存商店街等に及ぼす影響はプラス面よりもマイナス面の方が大きい」「中心市街地の商業面へのマイナス影響はあると予測できます」としながらも、「本市だけの大規模集客施設の立地制限だけで、隣接する自治体の同一歩調がなければ実質的に意味のある制限とはならず、消費の市外流出だけが大きくなり、商業機能の衰退に歯止めがかからないと予測されます」と回答され[27]2009年(平成21年)9月14日の和歌山市議会で大橋建一和歌山市長が「中心市街地としては独自の魅力や付加価値を高め、限られたパイを奪うのではなく、連携とすみわけに基づいた商業振興を図りたい。市全体の集客力が高まれば消費の市外流出に歯止めがかけられる」として郊外のふじと台に浮上しているイオンモールについて前向きな発言をし[53]など和歌山市中心市街地活性化基本計画の策定後に次々と郊外への大型商業施設開業容認の方向が打ち出される[33]など中心市街地活性化に反する市の動きもあり、「まちづくりの中で商業主体の適正配置は可能なのか」というついて議論する場を持つことが先決とぶらくり丁活性化・再生研究会の調査報告書で指摘される[51]など中心市街地優先策が実際のものとなっていなかったり、合意が形成されていないことも要因と見られているほか、長浜市の黒壁、長野県の小布施町、東京の代官山の様な美しい街並みによる界隈の形成を行うことが成功の鍵との意見もある[13]

和歌山市中心市街地活性化基本計画終了後の動き

和歌山市中心市街地活性化基本計画は2007年(平成19年)8月から2012年(平成24年)3月までに和歌山市は24億4800万円(11年度は予算額)を投じて終了した[12]が、各種イベントを定期的、かつ継続的に実施することで徐々に定着させ、その結果自然と人々の足の向かう楽しい商店街として、来街者の増加を目指す[5]として中心街の将来構想を検討するなど、集客力の回復に向けた対策を継続している[15]

その一環で2012年(平成24年)5月5日には北ぶらくり丁商店街で[54]手作りアクセサリーや陶器、革小物、洋服、洋菓子など約25のブースが約150mに渡って出店したり、ワークショップを行なったりするイベント「マルシェ・ド・プティパ」[55]が開かれ[54]、個性を持った街作りを目指そうとする[55]など新たな動きも見られる。

公営ギャンブル施設設置を巡る賛否両派の攻防

2004年(平成16年)にビブレ跡に[56]場外舟券売り場が計画されたがビル解体撤去の決定をうけて[57]2007年(平成19年)3月に計画が頓挫して実現せず[58]2007年(平成19年)8月に計画があることを表明され[57]2009年(平成21年)4月9日に和歌山市長宛で設置に関する同意願いと事業計画書の概要を提出したドン・キホーテ北側[59]の元タクシー会社駐車場跡に場外舟券売り場の計画[57]は、「町が活性化するために何かが必要だ」[57]、「町内に、にぎわいを取り戻すために必要だ」[60]との推進派の考えもあり、ぶらくり丁大通り商店街が設置に賛成し[56]2008年(平成20年)の計画に対しては設置の前提条件である「設置場所が含まれる単位自治会」にあたる本町地区第11区が一旦は市長に推進の要望書を出していたが[60]、本町36地区のうち27地区の自治会が市長に反対決議を提出し[60]2008年(平成20年)6月に「要望書を取り下げ再度検討する方向」と発表[60]、「800人の通学路に舟券売場はいらない」「舟券売場は町の活性化につながらない」などとして7月9日にデモ行進と反対決起集会が行われ[57]2011年(平成23年)には新たに浮上した場外馬券売り場設置計画に対して9月27日に市長宛てに反対の要望書、12月2日に市議会議長に設置反対に関する要望書が提出される[61]など公営ギャンブル施設設置を巡る賛否両派の攻防が続いている。

歓楽街としてのぶらくり丁

「以前は歩けば互いの肩がぶつかるぐらいにごったがえし」[62]古都清乃の「和歌山ブルース」[8]という歌にもとりあげられており、記念碑も設置されるほど歓楽街としても繁栄していたが、近年は歓楽街もかつて程の活気はなくなっている[62]

かつて「トルコ風呂」という言い方があった時代から東ぶらくり丁の両側は関西有数のソープランド街となっていて、現在もその時代の建物が残ってレトロな雰囲気の残る風俗街となっている[63]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h “観光学部 和歌山市中心地に拠点”. 紀伊民報 (紀伊民報社). (2007年5月23日) 
  2. ^ “ぶらくり丁の八百屋がオープン”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年1月26日) 
  3. ^ a b c d “ぶらくりエンターテイメント事業開始”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年12月14日) 
  4. ^ a b c d “ぷらっと沿線紀行「お帰りなさい」と橋の声 南海 和歌山市駅”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2009年1月24日) 
  5. ^ a b c d e f g h i j 『関西のまち』明治安田生命保険大阪総務部 関西を考える会、2010年6月。 
  6. ^ a b c “<縦並び社会・格差の源流に迫る>消費者優先の果てに”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2006年4月5日) 
  7. ^ a b c 鈴木裕範『研究成果 No.19 和歌山市・市場活性化研究会報告書 和歌山市における市場活性化についての研究』和歌山地域経済研究機構、2010年3月。 
  8. ^ a b “あがら 紀の人 落語家 桂文福さん 旧桃山町出身<2>”. 読売新聞 (読売新聞社). (2008年4月21日) 
  9. ^ a b c d e f g h i “シネマプラザ築映:ぶらくり丁の老舗映画館、月末で67年の歴史に幕”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2005年8月9日) 
  10. ^ “今月末で閉店 ぶらくり丁の「PREGO」”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年8月18日) 
  11. ^ a b c d 第10回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 (Report). 和歌山市. 31 July 2009.
  12. ^ a b c d e “和歌る?紀になる!:市活性化計画、最終年度 ぶらくり丁、集客“不発”?”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2011年6月19日) 
  13. ^ a b c d e 谷口正己. “中心市街地まちづくり、望まれる路線転換”. 地域経済 第5号 (和歌山地域経済研究機構) (2007-12). 
  14. ^ “けやき大通り再生へ検討委、県が今年中に結論”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年6月1日) 
  15. ^ a b c d e f g h i j k “中心街、戻らぬにぎわい 活性化法活用の近畿自治体”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2012年4月28日) 
  16. ^ 『最近10年のあゆみ 創業80周年記念』近畿日本鉄道、1990年10月。 
  17. ^ a b c 帝国データバンク大型倒産速報 株式会社丸正 (Report). 帝国データバンク. 26 February 2001.
  18. ^ 国土審議会調査改革部会 第4回国際連携・持続的発展基盤小委員会配付資料 人口減少下での活力ある地域社会と二層の広域圏形成に資する国土基盤の現状と課題(資料編) (Report). 国土審議会調査改革部会. 2000. {{cite report}}: 不明な引数|mounth=は無視されます。 (説明)
  19. ^ a b 大型閉鎖店舗再生等対策の総合プロデュース人材育成事業 副読本 (Report). 経済産業省. 2003.
  20. ^ a b c d e “ぶらくり丁のジョーシン跡、学生の活動拠点に”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年11月13日) 
  21. ^ “「ぶらくりのマクド」28年の歴史に幕”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年4月10日) 
  22. ^ a b c “遠景・近景 再生の手がかり”. ニュース和歌山 (ニュース和歌山). (2011年5月14日) 
  23. ^ a b 和歌山市中心市街地活性化基本計画 平成19年8月27日認定 (Report). 和歌山市. 27 August 2007.
  24. ^ a b “和歌山市が中心市街地の物件掘り起こしへ”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年2月25日) 
  25. ^ a b c d e “和歌山市が美園町に不動産案内所、空き店舗有効活用へ”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年9月3日) 
  26. ^ a b c d e f 古谷真穂. “連載中心市街地の再生に向けて-認定基本計画の取り組み-和歌山市中心市街地活性化基本計画について”. 新都市 平成20年4月号 Vol.62, No.4 (都市計画協会) (2008-4). 
  27. ^ a b c 第11回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 (Report). 和歌山市. 25 August 2009.
  28. ^ “水鉄砲 いつまで続くか人口減少”. 紀伊民報 (紀伊民報社). (2012年5月24日) 
  29. ^ a b c d 中心市街地の空きビル活用及びリニューアル事例調査 報告書 平成24年3月 (Report). 国土交通省都市局. 2012-3. {{cite report}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  30. ^ “募集3カ月で応募ゼロ 和歌山市の中心市街地出店応援事業”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年9月3日) 
  31. ^ a b “ぶらくり丁に八百屋さん、「ふるさと館」26日オープン”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年1月21日) 
  32. ^ a b c d e f 認定中心市街地活性化基本計画のフォローアップに関する報告 平成23年4月 (Report). 和歌山市. 2011-4. {{cite report}}: |date=の日付が不正です。 (説明)
  33. ^ a b c 第5回和歌山市中心市街地活性化協議会 議事概要 (Report). 和歌山市. 29 October 2007.
  34. ^ “中心街の設置白紙 和歌山大学観光学部の拠点”. 紀伊民報 (紀伊民報社). (2007年10月27日) 
  35. ^ “中心市街地進出を断念 和歌山大学観光学部”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年8月24日) 
  36. ^ “中心市街地を元気に 和歌山大学サテライトがフォルテにオープン”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年6月4日) 
  37. ^ “和歌山大学サテライト本部 6月2日フォルテワジマに開設”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年5月28日) 
  38. ^ “商店街でジャズライブ 10月2日まで 和歌山”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2011年9月28日) 
  39. ^ “商店街に軽快な音色 本町通りでジャズイベント”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年9月26日) 
  40. ^ “和大生のカフェにぎわう”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年7月22日) 
  41. ^ “ゴスペル教室がスタート、9月にライブ”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年8月23日) 
  42. ^ “ぶらくり丁で七草粥振る舞う”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年1月8日) 
  43. ^ “目標の100店突破の見通し 城下町バル”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年9月9日) 
  44. ^ “食べ歩きしよら!「城下町バル」チケット発売”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年9月30日) 
  45. ^ “野菜販売:地域活性化目指し、朝取り野菜を-和歌山の2ロータリーク”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2011年11月24日) 
  46. ^ “ぶらくり丁へはバスがお得”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年2月11日) 
  47. ^ a b “しんぽう選挙予想2010、参院選、知事選、和歌山市長選”. わかやま新報 新年号1部 (和歌山新報社). (2010年1月1日) 
  48. ^ “日本レイト、和歌山駅前に複合施設-総工費30億円、10年完成目指す”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年6月20日) 
  49. ^ a b “美園町の再開発事業、3月に本体工事開始”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2010年1月29日) 
  50. ^ a b 大泉英次. “自主研究「コンパクトシティ研究会」中間報告 『和歌山市中心市街地活性化基本計画』にたいするコメント提言の中間とりまとめ”. 地域経済 第5号 (和歌山地域経済研究機構) (2007-12). 
  51. ^ a b c d e f g “10年前より4割減 ぶらくり丁の通行量”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年5月6日) 
  52. ^ a b 平成23年度市政世論調査結果 (Report). 和歌山市. 2011.
  53. ^ “大橋市長はふじと台イオンに前向き”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年9月16日) 
  54. ^ a b “「工房通り」で復活を 北ぶらくり丁でイベント”. 産経新聞 (産経新聞社). (2012年5月6日) 
  55. ^ a b “マルシェ・ド・プティパ:北ぶらくり丁にアート作家ら出店「工房の街」へ第一歩-来月5日、和歌山”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2012年4月19日) 
  56. ^ a b “ボートピア反対請願 7日の本会議で審議”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年5月9日) 
  57. ^ a b c d e “ボートピアなしでも素晴らしい町を 和歌山市で反対派250人がデモ行進”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年7月10日) 
  58. ^ “「どうなるミニボートピア?”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年7月3日) 
  59. ^ “ボートピア開発業者が市に同意願い提出”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2009年4月11日) 
  60. ^ a b c d “9日にはデモ行進を 本町地区ボートピア問題の反対派が会合”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2008年7月1日) 
  61. ^ “「教育環境悪化する」馬券売り場反対要望”. わかやま新報 (和歌山新報社). (2011年12月2日) 
  62. ^ a b “和歌る?紀になる!:悪質な客引き、許さない 県警、環境浄化へ取り締まり強化”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2012年5月27日) 
  63. ^ 大阪DEEP案内

外部リンク