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'''東京地下鉄'''(とうきょうちかてつ、[[英語|英称]] '''Tokyo Metro Co.,Ltd.''')は、主に東京都内を走る[[地下鉄]]路線及びその運営法人。それまでの[[帝都高速度交通営団]](通称:営団地下鉄)が、[[2004年]](平成16年)[[4月1日]]から国や東京都などが出資する[[特殊会社]]である新会社'''東京地下鉄株式会社'''となって発足した。一般的には愛称の「'''東京メトロ'''」('''東京メトロ○○線''')で呼ばれている。 |
'''東京地下鉄'''(とうきょうちかてつ、[[英語|英称]] '''Tokyo Metro Co.,Ltd.''')は、主に東京都内を走る[[地下鉄]]路線及びその運営法人。それまでの[[帝都高速度交通営団]](通称:営団地下鉄)が、[[2004年]](平成16年)[[4月1日]]から国や東京都などが出資する[[特殊会社]]である新会社'''東京地下鉄株式会社'''となって発足した。一般的には愛称の「'''東京メトロ'''」('''東京メトロ○○線''')で呼ばれている。 |
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[[画像:GinzaLine1379.jpg|thumb|right|350px|渋谷方面行き電車(銀座線 |
[[画像:GinzaLine1379.jpg|thumb|right|350px|渋谷方面行き電車(銀座線浅草駅ホーム)]] |
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== 概要 == |
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シンボルマークはメトロ(METRO)の「M」を図案化した「ハートM」。なお、営団地下鉄時代はサブウェイ(SUBWAY)の「S」(他にSAFETY、SECURITY、SPEEDY、SERVICEの「S」を含むとも)を図案化したものだった。 |
シンボルマークはメトロ(METRO)の「M」を図案化した「ハートM」。なお、営団地下鉄時代はサブウェイ(SUBWAY)の「S」(他にSAFETY、SECURITY、SPEEDY、SERVICEの「S」を含むとも)を図案化したものだった。 |
2005年9月25日 (日) 05:42時点における版
東京地下鉄(とうきょうちかてつ、英称 Tokyo Metro Co.,Ltd.)は、主に東京都内を走る地下鉄路線及びその運営法人。それまでの帝都高速度交通営団(通称:営団地下鉄)が、2004年(平成16年)4月1日から国や東京都などが出資する特殊会社である新会社東京地下鉄株式会社となって発足した。一般的には愛称の「東京メトロ」(東京メトロ○○線)で呼ばれている。
概要
シンボルマークはメトロ(METRO)の「M」を図案化した「ハートM」。なお、営団地下鉄時代はサブウェイ(SUBWAY)の「S」(他にSAFETY、SECURITY、SPEEDY、SERVICEの「S」を含むとも)を図案化したものだった。
東京メトロの愛称でも使用している「メトロ」という言葉は、元来はパリ地下鉄の呼称であるが、プリペイドカードのメトロカードや、駅売店のMetro's、オリジナルキャラクターでアリの「メトロン」、営団地下鉄時代の旧ドメイン「www.tokyometro.go.jp」などで営団地下鉄時代から使われている。また、諸外国でも「地下鉄」の横文字表記に「METRO」を採用するところが多いこと、米語の「SUBWAY」が英語では「地下道」を表す語であるということも影響しているものと考えられる。(米式で単なる地下を表す「UNDERGROUND」が英式表記では地下鉄を意味する)
なお「東京地下鉄」と呼ぶ場合は、「東京の地下鉄」という事で都営地下鉄の路線も含む意味になる事がある。
また、東京地下鉄の電車は東武鉄道(日比谷・有楽町・半蔵門線)、東京急行電鉄(日比谷、半蔵門、南北線)、JR東日本(東西・千代田線)、小田急電鉄(千代田線)、西武鉄道(有楽町線)、東葉高速鉄道(東西線)、埼玉高速鉄道(南北線)と相互乗り入れを行っているため、埼玉県・千葉県・神奈川県・茨城県までの広範囲で運転されている。
パスネット対応カードを、SFメトロカードという名称で発行している。
なお、東京メトロの車内・駅構内での撮影行為は営団地下鉄時代から禁止されている。
路線
色 | 記号 | 路線番号 | 路線名 | 区間 | キロ程 |
G | 3号線 | 銀座線 | 渋谷駅~浅草駅 | 14.3km | |
M | 4号線 | 丸ノ内線 | 池袋駅~荻窪駅 | 24.2km | |
m | 丸ノ内線分岐線 | 中野坂上駅~方南町駅 | 3.2km | ||
H | 2号線 | 日比谷線 | 中目黒駅~北千住駅 | 20.3km | |
T | 5号線 | 東西線 | 中野駅~西船橋駅 | 30.8km | |
C | 9号線 | 千代田線 | 代々木上原駅~綾瀬駅 | 21.9km | |
綾瀬駅~北綾瀬駅 | 2.1km | ||||
Y | 8号線 | 有楽町線 | 和光市駅~新木場駅 | 28.3km | |
Z | 11号線 | 半蔵門線 | 渋谷駅~押上駅 | 16.8km | |
N | 7号線 | 南北線 | 目黒駅~赤羽岩淵駅 | 21.3km | |
Y | 13号線 | 東京地下鉄有楽町線新線 | 池袋駅~小竹向原駅 渋谷駅~池袋駅は建設中。 |
路線番号の欠番は、都営地下鉄と共通の連番にしている為。
銀座線と丸ノ内線は標準軌(軌間1435mm)第三軌条方式(600V)。それ以外の路線は他社線との乗り入れを行うため、狭軌(軌間1067mm)架空電車線方式(1500V)による電気鉄道である。
直通運転区間
- 日比谷線 東急東横線 - 東京地下鉄日比谷線 - 東武伊勢崎線※1
- 東西線 JR中央線 - 東京地下鉄東西線 - 東葉高速鉄道線・JR総武線※1
- 千代田線 小田急小田原線・小田急多摩線 - 東京地下鉄千代田線 - JR常磐線※1
- 有楽町線 東武東上線・西武池袋線、西武有楽町線 - 東京地下鉄有楽町線※1
- 半蔵門線 東急田園都市線 - 東京地下鉄半蔵門線 - 東武伊勢崎線・東武日光線※2
- 南北線 東急目黒線 - 東京地下鉄南北線 - 埼玉高速鉄道線※2
- ※1 片乗り入れ(乗り入れ会社の列車は東京地下鉄の路線を越えて直通運転することはない)
- ※2 両者乗り入れ(乗り入れ会社の列車は東京地下鉄の路線を越えて直通運転する)
- 東京地下鉄の列車(車両)は上記各線とも両者乗り入れあり。
歴史
東京地下鉄の歴史は、1927年(昭和2年)東京地下鉄道株式会社が、早川徳次により浅草駅~上野駅間を開業したことによって始まった。その後、新橋駅までの延伸と1938年(昭和13年)に開業した東京高速鉄道の新橋駅~渋谷駅間との相互直通運転開始1939年(昭和14年)を経て、戦時下の政府による交通事業の統制(陸上交通事業調整法)によって、東京市内の乗合バス・軌道は東京市へ、地下鉄両社は1941年(昭和16年)9月1日、新たに設立された帝都高速度交通営団(営団地下鉄)に引き継がれた。
営団とは戦争遂行のための統制管理目的の組織であり、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の運営は、帝都高速度交通営団法に規定されている。終戦後、GHQの指令により他のほとんどの営団が解体されたが、その運営が戦争目的ではないと認められて存続された。しかし、改組された他の営団と同様に、実質上は公団と呼ぶべき運営が行なわれてきた。
戦後は、日本国有鉄道(国鉄)(国鉄民営化以降は日本政府)と東京都が出資する特殊法人という位置づけにあったが、行政改革の流れで国鉄民営化、特殊法人民営化の動きの中、特殊会社として東京地下鉄株式会社となった。2007年(平成19年)の13号線完成を目途に完全民営化を目指す。
1995年(平成7年)3月20日には地下鉄サリン事件が起きた。事件が起きた日は、営団地下鉄(当時)は全線一時運休、サリンをばら撒かれた日比谷線は終日運休した。霞ヶ関駅などは、3日~6日間営業を取りやめた。
路線の沿革
- 1927年(昭和2年)銀座線開業。当時は東京地下鉄道。
- 1938年(昭和13年)東京高速鉄道開業。
- 1939年(昭和14年)銀座線全面完成。東京地下鉄道と東京高速鉄道、直通運転を開始。
- 1941年(昭和16年)帝都高速度交通営団発足。
- 1951年(昭和26年)丸ノ内線着工。この年から新路線の建設が始まる。
- 1954年(昭和29年)丸ノ内線開業。戦後最初の路線として開業。
- 1961年(昭和36年)荻窪線開業。
- 1961年(昭和36年)日比谷線開業。
- 1962年(昭和37年)荻窪線が全面完成し現在の丸ノ内線が全面完成。わずか8年弱で完成した。
- 1962年(昭和37年)日比谷線、東武鉄道と直通運転開始。
- 1964年(昭和39年)日比谷線全面完成。わずか3年弱で完成。東京急行電鉄と直通運転開始。
- 1964年(昭和39年)東西線開業。
- 1966年(昭和41年)東西線、JR(当時は国鉄)中央線と直通運転開始。都内のベッドタウンへ乗り入れ。
- 1969年(昭和44年)東西線全面完成。都内の地下鉄で初めて千葉県への直通なる。
- 1969年(昭和44年)千代田線開業。営団で5番目の路線開業となった。
- 1971年(昭和46年)千代田線、JR(国鉄)常磐緩行線と直通運転開始。千葉県まで乗り入れ。
- 1972年(昭和47年)荻窪線の名称廃止し、丸ノ内線に統一。
- 1974年(昭和49年)有楽町線開業。
- 1978年(昭和53年)千代田線全面完成。小田急電鉄と直通運転開始。自社路線の地下鉄で初めて神奈川県への直通となる。
- 1978年(昭和53年)半蔵門線開業。当時は路線距離が短く、自社の車両を持っていなかった。
- 1981年(昭和56年)半蔵門線、東京急行電鉄と直通運転開始。
- 1982年(昭和57年)千代田線、JR(国鉄)常磐緩行線の乗入区間を延長。取手駅まで乗り入れる。
- 1983年(昭和58年)有楽町線、西武鉄道西武有楽町線への直通運転開始。
- 1984年(昭和59年)銀座線、01系電車運転開始。
- 1987年(昭和62年)国鉄分割民営化により東西・千代田線の直通先は東日本旅客鉄道に。
- 1987年(昭和62年)有楽町線、東武鉄道との直通運転開始。自社路線の地下鉄では初めて埼玉県への直通となる。
- 1988年(昭和63年)有楽町線全面完成。日比谷線、03系電車運転開始。
- 1988年(昭和63年)丸ノ内線、02系電車運転開始。
- 1988年(昭和63年)東西線、05系電車運転開始。
- 1991年(平成3年)南北線開業。平成初の地下鉄として開業。9000系電車運転開始。
- 1993年(平成5年)千代田線、06系電車運転開始。
- 1993年(平成5年)有楽町線、07系電車運転開始。
- 1994年(平成6年)有楽町新線開業。平成に入り2番目の路線開業となる。
- 1995年(平成7年)地下鉄サリン事件に関連し全路線午前中の運転休止。また、丸ノ内・日比谷・千代田の各線は1週間近く運転休止。
- 1996年(平成8年)東西線、東葉高速鉄道と直通運転開始。
- 1998年(平成10年)有楽町線、西武鉄道池袋線との直通運転開始。
- 2000年(平成12年)東西線、新05系電車運転開始。
- 2000年(平成12年)南北線全面完成。東京急行電鉄と直通運転開始。
- 2001年(平成13年)南北線、埼玉高速鉄道と直通運転開始。
- 2002年(平成14年)千代田線、小田急多摩線と直通運転開始。
- 2003年(平成15年)半蔵門線全面完成。08系電車運転開始。営団最後の車両。
- 2004年(平成16年)営団地下鉄の民営化に伴い、路線愛称を東京メトロ○○線に変更。
※各路線の詳しい沿革・乗り入れ区間の延長などは路線の沿革を参照。
車両
- 銀座線
- 丸ノ内線
- 日比谷線
- 東西線
- 千代田線
- 有楽町線
- 半蔵門線
- 南北線
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り6km | 160 |
7~11 | 190 |
12~19 | 230 |
20~27 | 270 |
28~40 | 300 |
提供番組
都市伝説
東京メトロは巨大で知名度が高く、又首都・東京という人の多い場所を走っている事から根拠の無い都市伝説がいくつか存在する。
有事対策
関連項目
外部リンク