コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「パイレーツ・オブ・カリビアンの登場人物」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
ヘチコマ (会話 | 投稿記録)
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト2009年7月24日 (金) 06:02(UTC)を一部転記(主執筆者:Asfarer、MIO、郁)
ヘチコマ (会話 | 投稿記録)
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド2009年7月28日 (火) 10:35(UTC)を一部転記(主執筆者:Asfarer、MIO、笹船団子)
73行目: 73行目:
;[[ベケット卿]](Lord Cutler Beckett)
;[[ベケット卿]](Lord Cutler Beckett)
:東インド貿易会社の権力者。デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼を意のままに操って制海権の独占を狙う。
:東インド貿易会社の権力者。デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼を意のままに操って制海権の独占を狙う。

=== 主要人物 ===
==== ブラック・パール号サイド ====
;[[ジャック・スパロウ]] (Jack Sparrow)
:ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。[[カリブ海]]の王である。[[エリザベス・スワン]]の策略によりクラーケンに飲み込まれ現在はデイヴィ・ジョーンズ・ロッカー(海の墓場)に囚われてしまっている。
;[[ウィリアム・ターナー・ジュニア]] (Will Turner)
:ビル・ターナーの息子。剣技に優れ[[エリザベス・スワン]]のためなら命も捨てる一途な情熱家。フライング・ダッチマン号に囚われている父であるビル・ターナーを救うためにジャックたちすら裏切ろうとする。エリザベスとジャックの偽りのキスが原因で彼女と会話をほとんどしていないが心から愛している。
;[[エリザベス・スワン]] (Elizabeth Swann)
:スワン[[総督]]の愛娘。前作でクラーケンの標的が[[ジャック・スパロウ]]だと知った彼女は自分たちが助かるために彼を[[接吻|キス]]で惹きつけてクラーケンの餌食にさせる。ウィル・ターナーとはそれが原因でまともに会話ができてない状態になっている。ある出来事から選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人となり、海賊王となる。
;[[ヘクター・バルボッサ]] (Hector Barbossa)
:元ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。[[カスピ海]]の王である。前々作で[[金貨]]の呪いが解けたのと同時に[[ジャック・スパロウ]]に殺されたが、ティア・ダルマの呪術によって復活する。[[ジャック・スパロウ]]を救出するためにウィルたちを引き連れて“世界の果て”を目指す。リンゴとキャビアが好物。
;猿のジャック (Jack the monkey)
:キャプテン・バルボッサの[[サル|猿]]。呪われた金貨を盗んだため不死である。今作では微力ながら戦闘にも参加し、仲間の危機を何度も救っている。
;ジョシャミー・ギブス(Joshamee Gibbs)
:[[ジャック・スパロウ]]の右腕的存在で航海士。裏切りが常である海賊たちの関係の中、常にジャックを信じ、彼の味方でいようとする。酒好き。
;ラゲッティ (Ragetti)
:かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ピンテルと共に前作で成り行き上、いつの間にか[[ジャック・スパロウ]]の手下になっていた。彼の木製の義眼には秘密がある。
;ピンテル (Pintel)
:かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ラゲッティ同様、前作で成り行き上、いつの間にか[[ジャック・スパロウ]]の手下になっていた。

==== フライング・ダッチマン号及び東インド会社サイド ====
;[[デイヴィ・ジョーンズ (パイレーツ・オブ・カリビアン)|デイヴィ・ジョーンズ]] (Davy Jones)
:'''“深海の悪霊”'''と呼ばれ恐れられているフライング・ダッチマン号の船長。下僕であるクラーケンを操り、[[ジャック・スパロウ]]を海の墓場に幽閉したが、東インド貿易会社のベケット卿により心臓を握られ、現在はベケット卿の言いなりになっている。
;[[ウィリアム・ブートストラップ・ビル・ターナー|ビル・ターナー]] (Bill Turner)
:“靴紐のビル”の異名を持つ海賊。ウィル・ターナーの父親。デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしてフライング・ダッチマン号に囚われていたが、今作では船の一部になりかかっており、前作以上に深海生物化が進んでグロテスクな風貌となっている。
;[[ジェームズ・ノリントン]] (James Norrington)
:かつてはエリザベス・スワンの婚約者であったがウィル・ターナーに彼女を奪われ、さらに[[ジャック・スパロウ]]を逃がした罪でお尋ね者になっていた。しかし前作のラストでデイヴィ・ジョーンズの心臓を手土産にベケット卿にとり入り復権する。今作ではフライング・ダッチマン号に捕らえたエリザベスを救うためにベケット卿を裏切る。
;[[カトラー・ベケット|ベケット卿]](Lord Cutler Beckett)
:東インド貿易会社の権力者。会社の利益を第一に考え、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ彼を意のままに操り、世界中の海賊たちを次々と葬っていく。口癖は「損のない商取引を」。
;マーサー(Mercer)
:ベケット卿の忠実な部下。冷酷かつ冷静な人物で、ノリントンの死後は、彼に代ってジョーンズに指示を出した。
;マートッグとムルロイ
:海軍の兵士。第1作『[[パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち]]』以来の登場。少し頼りないところがある。マーサーに指示されてデイビィ・ジョーンズの心臓の入った箱を見張っていたが、ブラックパール号とフライング・ダッチマン号が戦った際に、どさくさに紛れてブラックパール号に乗り移る。その後、軍服を脱いで海賊風の服に着替え船員のふりをし、最後には海賊としてバルボッサの手下になる。

==== 上記以外の海賊 ====
;[[サオ・フェン]](Sao Feng)
:[[シンガポール]]を拠点に[[東シナ海]]を統べる中国海賊の長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”への唯一の手掛かりとなる海図を持っている。
;タイ・フアン
:サオ・フェンの手下。ジャック・スパロウ救出の旅に同行する。
;キャプテン・ティーグ・スパロウ(Captain Teague Sparrow)
:大海賊[[ヘンリー・モーガン]]と[[バーソロミュー・ロバーツ]]が書き記した海賊の[[掟]]の番人。掟の従いに忠実であり、異を唱える者は誰であろうが容赦しない。[[ジャック・スパロウ]]の実父であり、海賊長の招集時に息子と再会する。妻の頭部のミイラを携帯している。旗艦はミスティ・レディ号。

==== 上記以外の人物 ====
;ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
:エリザベス・スワンの父親。ポート・ロイヤルを統治していたがベケット卿にその座を奪われてしまう。小心者だが娘思い。今作ではデイヴィ・ジョーンズの心臓の秘密について感づいたばかりに娘と悲しい別れをすることになる。
;[[ティア・ダルマ]] (Tia Dalma)
:[[ブードゥー教]]の預言者。バルボッサを蘇らせ、ある理由で[[ジャック・スパロウ]]救出の手助けをする。かつてデイヴィ・ジョーンズと只ならぬ関係があったようだが…。第1回の評議会の時から伝説の海賊達のせいで、体には海の女神カリプソが閉じ込められている。

=== 伝説の海賊 ===
世界各地に拠点を構える選ばれし9人の“伝説の海賊”達。
[[ジャック・スパロウ]]、[[ヘクター・バルボッサ]]、[[サオ・フェン]]→[[エリザベス・スワン]]については該当項目を参照。

;キャプテン・シュヴァル (Capitaine Chevalle)
:[[地中海]]の王。[[フランス]]の貿易都市[[マルセイユ]]出身。顔に白粉をつけ貴族的な気取りが海賊仲間からは嫌われている。彼は、[[ヨーロッパ]]の裕福で弱い貿易船や、[[メキシコ]]から[[スペイン]]に戻る財宝を積んだ船団を略奪の対象にしている。主に、新世界(アメリカ周辺)の[[カリブ海]]に面したフランス植民地([[モントセラト]]、[[ハイチ]]等)と旧世界(ヨーロッパ)の間で取引を行なっている。旗艦は大砲を16門搭載したファンシー号。

;ミストレス・チン (Mistress Ching)
:[[太平洋]]の王。夫の死後、[[中国]]の海賊を束ねる。盲目<ref>作中ではまぶたを開けて、瞳も常人のものと変わらないが</ref>ながら9人の中では唯一の女海賊である。何百隻もの船からなる艦隊を指揮し、[[日本]]と中国の間での密輸貿易によって不当に利益を得ている。捕らえた敵の首を刎ねたり拷問することで知られている。
:モデルは、中国人海賊の[[鄭一嫂]](ていいちそう)こと[[石陽]](チン・シー?)と思われる。彼女は[[1807年]]に[[ベトナム]]で夫の[[鄭一]]が死亡すると、夫から譲り受けた600隻の船と3~4万の部下をまとめ上げたと伝えられている。更に上述のサオ・フェンのモデルとなった張保仔の養母であり、鄭一亡きあとは彼と夫婦になったと言われている。<ref>『中国の歴史09 海と帝国』より</ref>旗艦は艦載する大砲の数も名前も不明。

;アモンド・ザ・コルセア (Ammand The Corsair)
:[[黒海]]の王。[[北アフリカ]]沿岸を中心に活動し、黒海に栄えるバーバリー海賊を使って、[[キリスト教徒]]の乗る貿易船に海賊行為を行なっている。[[オスマン帝国]]と連合して、[[トルコ]]から[[モロッコ]]を超える地域の支配をたくらむ。また、コルセアと呼ばれる国家公認の組織化された海賊船の一団を持つ。旗艦は大砲を10門搭載したジーベック艦のSeref号。

;ジェントルマン・ジョカルト (Gentleman Jocard)
:[[大西洋]]の王。[[ニューオリンズ]]の奴隷出身海賊。[[ミシシッピ川]]と[[メキシコ湾]]の両方へアクセス出来るニューオリンズの港を拠点としている。彼の人生の多くが神秘と超自然で満ちている。ジョカルトと言う名前は、彼が奴隷生活から逃げた後、元の主人から取ったものである。旗艦は大砲を22門搭載したフリゲート艦のレンジャー号。

;スペインのビジャヌエバ (Villeneuva Of SPAIN)
:[[アドリア海]]の王。7つの海を旅して、[[フィリピン]]や[[南アメリカ|南米]]の港への道を開いた。キャプテン・シュヴァルと競っている。バーバリー海賊(コルセア)と一緒に海賊行為のために外洋で剣を交える。旗艦は大砲を44門搭載するセンチュリオン号。
;スリ・スンバジ (Sri Sumbhajee)
:[[インド洋]]の王で[[ヒンドゥー教]]の僧でもある。会話をする際、自身の甲高い地声を隠すため、手下を通して喋らせている。領海を移動する金持ちの商船から略奪し、[[アラブ]]世界と[[インド]]の間で取引している。また、超能力を使って戦うことが知られている<ref>本作ではその様な描写は全くないが</ref>。旗艦は大砲を8門搭載するOtter号。

2009年8月1日 (土) 06:39時点における版

パイレーツ・オブ・カリビアンの登場人物(-とうじょうじんぶつ)は映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の三作品の登場人物について記述する。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


一作目『呪われた海賊たち』

ジャック・スパロウ (Jack Sparrow)
元ブラックパール号の船長。事あるごとに「キャプテン・ジャック・スパロウ(ジャック・スパロウ船長)」と呼べと自分がキャプテンであることを主張して今の身分を気にしている様子を見せる。いつもフラフラした歩き方で、酒に酔っているようにも見える独特の身のこなし、更にからかっているのか本気なのか分からない人を食った態度の男。とぼけているがやるときはやるのが特徴で、流血とは縁のない正統派の海賊であることを誇りにしている。以前、反乱を起こしたバルボッサたちによって孤島に置きざりにされたことを恨み、彼への復讐を誓っている。「Savvy??」(お分かり?)が口癖。
その奇妙なしぐさと表情はイギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズのギタリストのキース・リチャーズをモデルとして演じられた。
ヘクター・バルボッサ (Hector Barbossa)
現ブラックパール号の船長で、かつてはジャックの下で一等航海士として働いていた。他の船員を主導して反乱を起こし、ジャックを捨ててブラックパール号を乗っ取った。伝説のアステカの金貨を湯水のごとく使っていたが、その呪いによって、満たされる事のない欲望と不死身の身体になってしまった。その呪いを解くためにアステカ金貨を集めている。月の光を浴びると、おぞましい姿が露わとなる。好物は青リンゴ。オッドアイである。
ウィリアム・ターナー・ジュニア (William Turner, Jr.)
通称ウィル(Will)。鍛冶屋の徒弟(まだ職人身分では無い)で、剣術にも長ける。幼い頃、漂流していたところをエリザベスに発見され救助された。それ以来幼馴染のエリザベスを愛しているが身分の違いのため自分で恋心を抑えている。船乗りだと思っていた父親の正体が実は海賊で、幼い頃に彼に託された金貨とその海賊の血が彼を思わぬ方向に導いていくことになる。
エリザベス・スワン (Elizabeth Swann)
ウェザビー・スワン総督の一人娘。幼い頃にウィルが持っていた「海賊の証」であるアステカ金貨を持っている。ウィルを愛しているが、身分の違いを気にしているウィルにやきもきしている。貴族の令嬢とは思えない、大胆で超が付くほどの強気、行動的な女性。
ジェームズ・ノリントン (James Norrington)
エリザベスに求婚する英国海軍士官。周辺海域の最高責任者であり、海賊を討伐する職責を負っている。平和を乱す海賊を疎ましく思っている。厳密にいうとその役職は提督(Admiral)ではなく若干格下の司令官(Commodore:代将ともいう)である。
ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
イギリス帝国ポート・ロイヤル総督。エリザベスの父親。おてんばな娘には頭が上がらないでいる。ジェームズ・ノリントンよりも上席であるが行政職である総督には軍人である提督への命令権はない、このため海軍が捕縛した海賊の処遇には関与できないことになっている。
ジョシャミー・ギブス航海士 (Joshamee Gibbs)
航海士。ジャックの右腕のような存在。ジャックからは、「Mr.Gibbs」とよく呼ばれる。
ラゲッティとピンテル (Ragetti & Pintel)
バルボッサの手下。バルボッサと同様に二人も不死身の体である。ラゲッティは右目が木製義眼である。ピンテルはエリザベスに対して「hello, puppy.(やぁ、お嬢ちゃん)」とよく言う。
コットン (Cotton)
途中からジャックと共に同行する海賊。舌を切られて話せないので、肩に止まっているオウムが彼の代わりに話している。
マートッグとムルロイ (Murtogg & Mullroy)
ポートロイヤルにてイギリス帝国の船舶の警備をしているユーモラスな海兵。初めは、ジャックと話しているが途中から二人で理屈っぽい言い合いをはじめてジャックを見失う傾向にある。ラゲッティとピンテルのように、緊迫する雰囲気を和ませる役回りを担っている。
アナマリア(Anamaria)
コットンと同じ、途中からジャックと共に同行する女の海賊。どうやらジャックには船の借しがあるらしい。その船というのは、ジャックが初めてポートロイヤルに現れるときに、沈没していく船のこと。
ジャック・スパロウ (Jack Sparrow)
前作でバルボッサからブラックパールを取り戻し、船長の座へ返り咲く。相変わらず「キャプテン」の称号にこだわり、周囲にはことあるごとに「キャプテン・ジャック・スパロウ」と呼べと言っている。いつもフラフラした歩き方で、からかっているのか本気なのかいまいち分からない性格だが、「悪魔の裏もかくことが出来る」と言われるほど、やるときはやる男。
ウィリアム・ターナー・ジュニア (William Turner Jr.)
通称ウィル(Will)。鍛冶屋の徒弟(まだ職人身分では無い)で、剣術にも長ける。幼い頃、漂流していたところをエリザベスに発見され救助された。船乗りだと思っていた父、ビル・ターナーは実は海賊だった。
エリザベスとの結婚式の直前、彼はジャックの逃走を手助けした罪で逮捕されてしまう。そして彼を逮捕した東インド貿易会社のベケット卿から、彼とエリザベスの罪を帳消しにする代わりにジャックの持つ北を指さないコンパスを持ってくるよう命じられる。
エリザベス・スワン (Elizabeth Swann)
ウェザビー・スワン総督の一人娘。ウィルの婚約者。ウィル同様、ジャックを逃がした罪で投獄される。貴族令嬢とは思えない大胆で行動的な面は全く変わっておらず、ベケット卿がジャックに渡そうとしていた「他国商船拿捕免許状」を奪いベラミー船長の船に乗ってジャックを捜索する。
ジェームズ・ノリントン (James Norrington)
エリザベスに求婚していた元英国海軍士官。前作の終了後、ジャックを追跡中にハリケーンに遭遇して部下を失い、軍籍を失った。そのため、今作ではすっかり落ちぶれており、トルトゥーガで船員を募っていたジャックに自分を雇ってくれるように言い海賊となる。元軍人だけあり,落ちぶれた今も剣術の腕はジャックやウィルと互角に戦うほど優秀。
ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
イギリス帝国ポート・ロイヤル総督。エリザベスの父親。おてんばな娘に頭が上がらないでいる。海軍が捕縛した海賊の処遇には関与できないことになっている。娘を脱走させようとしたため、ベケット卿に捕縛されてしまう。
ラゲッティとピンテル (Ragetti & Pintel)
バルボッサの元手下。鍵の番をしている犬を手なずけ、牢獄から脱走した後浜辺に止められたブラックパール号を奪おうとするが、ペレゴストス族がジャックを追いかけて大挙して迫ってきたため、その場の勢いでジャックの手下になる。ラゲッティは右目が木製義眼である。
デイヴィ・ジョーンズ (Davy Jones)
本作の敵。幽霊船「フライング・ダッチマン号」の船長。船乗り達に「深海の悪霊」と呼ばれ恐れられている。タコ足の様な顎鬚が生え、左手がカニの鋏、左足がカニの足、そして右足はカニの爪という不気味な姿。彼の忠実なしもべのクラーケンを操る。10年に1度しか陸には上がれないため、彼から逃れるには陸にいればよい。彼と「血の契約」を交わした者は、死の運命を先延ばしにされる代わりに、100年の間、船の船員として労役することになる。実際には、100年の間にフライング・ダッチマン号の一部となり、逃れることは出来ない。
ウィリアム(ビル)・ターナー・シニア (William "Bill" Turner Sr.)
通称「Bootstrap Bill(靴ひものビル)」。かつてバルボッサの怒りを買い、海の藻屑と消えたが、金貨の呪いで死ぬことができず、深海をさまよっていたところをデイヴィ・ジョーンズに発見され彼の船の船員となる。
ティア・ダルマ (Tia Dalma)
ジャックの昔の恋人。ヴードゥー教の予言者。
キャプテン・バルボッサ (Captain Barbossa)
元ブラックパール号の船長。他の船員を主導してジャックに反乱を起こし、ブラックパール号を乗っ取ったが、10年後(前作)に「死の島」で激闘の末、ジャックに射殺された。
猿のジャック (Jack the monkey)
バルボッサの飼っている小猿。前作の最後で金貨を盗み再び不死身の猿になる。しょっちゅうジャックにいたずらをするが、ジャックはストレス発散の一環としてしょっちゅう彼を銃で撃つ。種類はシロガオオマキザル。
ベケット卿(Lord Cutler Beckett)
東インド貿易会社の権力者。デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ、彼を意のままに操って制海権の独占を狙う。

主要人物

ブラック・パール号サイド

ジャック・スパロウ (Jack Sparrow)
ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。カリブ海の王である。エリザベス・スワンの策略によりクラーケンに飲み込まれ現在はデイヴィ・ジョーンズ・ロッカー(海の墓場)に囚われてしまっている。
ウィリアム・ターナー・ジュニア (Will Turner)
ビル・ターナーの息子。剣技に優れエリザベス・スワンのためなら命も捨てる一途な情熱家。フライング・ダッチマン号に囚われている父であるビル・ターナーを救うためにジャックたちすら裏切ろうとする。エリザベスとジャックの偽りのキスが原因で彼女と会話をほとんどしていないが心から愛している。
エリザベス・スワン (Elizabeth Swann)
スワン総督の愛娘。前作でクラーケンの標的がジャック・スパロウだと知った彼女は自分たちが助かるために彼をキスで惹きつけてクラーケンの餌食にさせる。ウィル・ターナーとはそれが原因でまともに会話ができてない状態になっている。ある出来事から選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人となり、海賊王となる。
ヘクター・バルボッサ (Hector Barbossa)
元ブラック・パール号の船長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。カスピ海の王である。前々作で金貨の呪いが解けたのと同時にジャック・スパロウに殺されたが、ティア・ダルマの呪術によって復活する。ジャック・スパロウを救出するためにウィルたちを引き連れて“世界の果て”を目指す。リンゴとキャビアが好物。
猿のジャック (Jack the monkey)
キャプテン・バルボッサの。呪われた金貨を盗んだため不死である。今作では微力ながら戦闘にも参加し、仲間の危機を何度も救っている。
ジョシャミー・ギブス(Joshamee Gibbs)
ジャック・スパロウの右腕的存在で航海士。裏切りが常である海賊たちの関係の中、常にジャックを信じ、彼の味方でいようとする。酒好き。
ラゲッティ (Ragetti)
かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ピンテルと共に前作で成り行き上、いつの間にかジャック・スパロウの手下になっていた。彼の木製の義眼には秘密がある。
ピンテル (Pintel)
かつてはキャプテン・バルボッサの手下だったが、ラゲッティ同様、前作で成り行き上、いつの間にかジャック・スパロウの手下になっていた。

フライング・ダッチマン号及び東インド会社サイド

デイヴィ・ジョーンズ (Davy Jones)
“深海の悪霊”と呼ばれ恐れられているフライング・ダッチマン号の船長。下僕であるクラーケンを操り、ジャック・スパロウを海の墓場に幽閉したが、東インド貿易会社のベケット卿により心臓を握られ、現在はベケット卿の言いなりになっている。
ビル・ターナー (Bill Turner)
“靴紐のビル”の異名を持つ海賊。ウィル・ターナーの父親。デイヴィ・ジョーンズと血の契約を交わしてフライング・ダッチマン号に囚われていたが、今作では船の一部になりかかっており、前作以上に深海生物化が進んでグロテスクな風貌となっている。
ジェームズ・ノリントン (James Norrington)
かつてはエリザベス・スワンの婚約者であったがウィル・ターナーに彼女を奪われ、さらにジャック・スパロウを逃がした罪でお尋ね者になっていた。しかし前作のラストでデイヴィ・ジョーンズの心臓を手土産にベケット卿にとり入り復権する。今作ではフライング・ダッチマン号に捕らえたエリザベスを救うためにベケット卿を裏切る。
ベケット卿(Lord Cutler Beckett)
東インド貿易会社の権力者。会社の利益を第一に考え、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ彼を意のままに操り、世界中の海賊たちを次々と葬っていく。口癖は「損のない商取引を」。
マーサー(Mercer)
ベケット卿の忠実な部下。冷酷かつ冷静な人物で、ノリントンの死後は、彼に代ってジョーンズに指示を出した。
マートッグとムルロイ
海軍の兵士。第1作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』以来の登場。少し頼りないところがある。マーサーに指示されてデイビィ・ジョーンズの心臓の入った箱を見張っていたが、ブラックパール号とフライング・ダッチマン号が戦った際に、どさくさに紛れてブラックパール号に乗り移る。その後、軍服を脱いで海賊風の服に着替え船員のふりをし、最後には海賊としてバルボッサの手下になる。

上記以外の海賊

サオ・フェン(Sao Feng)
シンガポールを拠点に東シナ海を統べる中国海賊の長。選ばれし9人の“伝説の海賊”の1人。“デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー”への唯一の手掛かりとなる海図を持っている。
タイ・フアン
サオ・フェンの手下。ジャック・スパロウ救出の旅に同行する。
キャプテン・ティーグ・スパロウ(Captain Teague Sparrow)
大海賊ヘンリー・モーガンバーソロミュー・ロバーツが書き記した海賊のの番人。掟の従いに忠実であり、異を唱える者は誰であろうが容赦しない。ジャック・スパロウの実父であり、海賊長の招集時に息子と再会する。妻の頭部のミイラを携帯している。旗艦はミスティ・レディ号。

上記以外の人物

ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
エリザベス・スワンの父親。ポート・ロイヤルを統治していたがベケット卿にその座を奪われてしまう。小心者だが娘思い。今作ではデイヴィ・ジョーンズの心臓の秘密について感づいたばかりに娘と悲しい別れをすることになる。
ティア・ダルマ (Tia Dalma)
ブードゥー教の預言者。バルボッサを蘇らせ、ある理由でジャック・スパロウ救出の手助けをする。かつてデイヴィ・ジョーンズと只ならぬ関係があったようだが…。第1回の評議会の時から伝説の海賊達のせいで、体には海の女神カリプソが閉じ込められている。

伝説の海賊

世界各地に拠点を構える選ばれし9人の“伝説の海賊”達。 ジャック・スパロウヘクター・バルボッササオ・フェンエリザベス・スワンについては該当項目を参照。

キャプテン・シュヴァル (Capitaine Chevalle)
地中海の王。フランスの貿易都市マルセイユ出身。顔に白粉をつけ貴族的な気取りが海賊仲間からは嫌われている。彼は、ヨーロッパの裕福で弱い貿易船や、メキシコからスペインに戻る財宝を積んだ船団を略奪の対象にしている。主に、新世界(アメリカ周辺)のカリブ海に面したフランス植民地(モントセラトハイチ等)と旧世界(ヨーロッパ)の間で取引を行なっている。旗艦は大砲を16門搭載したファンシー号。
ミストレス・チン (Mistress Ching)
太平洋の王。夫の死後、中国の海賊を束ねる。盲目[1]ながら9人の中では唯一の女海賊である。何百隻もの船からなる艦隊を指揮し、日本と中国の間での密輸貿易によって不当に利益を得ている。捕らえた敵の首を刎ねたり拷問することで知られている。
モデルは、中国人海賊の鄭一嫂(ていいちそう)こと石陽(チン・シー?)と思われる。彼女は1807年ベトナムで夫の鄭一が死亡すると、夫から譲り受けた600隻の船と3~4万の部下をまとめ上げたと伝えられている。更に上述のサオ・フェンのモデルとなった張保仔の養母であり、鄭一亡きあとは彼と夫婦になったと言われている。[2]旗艦は艦載する大砲の数も名前も不明。
アモンド・ザ・コルセア (Ammand The Corsair)
黒海の王。北アフリカ沿岸を中心に活動し、黒海に栄えるバーバリー海賊を使って、キリスト教徒の乗る貿易船に海賊行為を行なっている。オスマン帝国と連合して、トルコからモロッコを超える地域の支配をたくらむ。また、コルセアと呼ばれる国家公認の組織化された海賊船の一団を持つ。旗艦は大砲を10門搭載したジーベック艦のSeref号。
ジェントルマン・ジョカルト (Gentleman Jocard)
大西洋の王。ニューオリンズの奴隷出身海賊。ミシシッピ川メキシコ湾の両方へアクセス出来るニューオリンズの港を拠点としている。彼の人生の多くが神秘と超自然で満ちている。ジョカルトと言う名前は、彼が奴隷生活から逃げた後、元の主人から取ったものである。旗艦は大砲を22門搭載したフリゲート艦のレンジャー号。
スペインのビジャヌエバ (Villeneuva Of SPAIN)
アドリア海の王。7つの海を旅して、フィリピン南米の港への道を開いた。キャプテン・シュヴァルと競っている。バーバリー海賊(コルセア)と一緒に海賊行為のために外洋で剣を交える。旗艦は大砲を44門搭載するセンチュリオン号。
スリ・スンバジ (Sri Sumbhajee)
インド洋の王でヒンドゥー教の僧でもある。会話をする際、自身の甲高い地声を隠すため、手下を通して喋らせている。領海を移動する金持ちの商船から略奪し、アラブ世界とインドの間で取引している。また、超能力を使って戦うことが知られている[3]。旗艦は大砲を8門搭載するOtter号。
  1. ^ 作中ではまぶたを開けて、瞳も常人のものと変わらないが
  2. ^ 『中国の歴史09 海と帝国』より
  3. ^ 本作ではその様な描写は全くないが