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「フルメタル・パニック!」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
[[1998年]]より「[[月刊ドラゴンマガジン]]」([[富士見書房]])に掲載・連載された作品を中心に、[[富士見ファンタジア文庫]]から単行本が刊行されている。[[2002年]]から[[アニメ]]化、[[2003年]]からは[[漫画]]化もされた。通称は'''フルメタ'''、'''完全金属騒乱'''([[雑賀礼史]]が『[[召喚教師リアルバウトハイスクール]]』のあとがきでこう表記したことから。タイトルは[[スタンリー・キューブリック]]監督の映画『[[フルメタル・ジャケット]]』をったものである。『[[このライトノベルがすごい!]] 2008』では作品部門ランキング1位となった
[[1998年]]より「[[月刊ドラゴンマガジン]]」([[富士見書房]])に掲載・連載された作品を中心に、[[富士見ファンタジア文庫]]から単行本が刊行されている。[[2002年]]から[[アニメ]]化、[[2003年]]からは[[漫画]]化もされた。タイトルは[[スタンリー・キューブリック]]監督の映画『[[フルメタル・ジャケット]]』をもじったものである。当初の通称は'''フルメタ'''であったが映画『[[フルメタル・ジャケット]]』との混同をさけるめ、'''完全金属騒乱'''([[雑賀礼史]]が『[[召喚教師リアルバウトハイスクール]]』のあとがきにて表記)呼ばれるようになった。『[[このライトノベルがすごい!]] 2008』にて作品部門ランキング1位を獲得


ある軍事組織の[[傭兵]]である主人公が、1人の少女の護衛任務を受けて日本の高校に潜入してくるところから話ははじまる。ヒロインの秘密を巡る組織間のアクションを書いた「長編」、学園生活の中で主人公が引き起こすドタバタを書いた「短編」、メインストーリーを補完するようなエピソードを収めた「サイドアームズ」の3つのシリーズに分かれている。
ストーリーはある軍事組織の[[傭兵]]である主人公が、1人の少女の護衛任務を受けて日本の高校に潜入してくるところからはじまる。ヒロインの秘密を巡る組織間のアクションを書いた「長編」、学園生活の中で主人公が引き起こすドタバタを書いた「短編」、メインストーリーを補完するようなエピソードを収めた「サイドアームズ」の3つのシリーズに分かれている。


== 登場人物 ==
== 登場人物 ==

2009年5月4日 (月) 19:40時点における版

Template:継続中の作品

フルメタル・パニック!
ジャンル アクションコメディ
小説
著者 賀東招二
イラスト 四季童子
出版社 富士見書房
その他の出版社
中華民国の旗香港の旗マカオの旗 台湾国際角川書店
大韓民国の旗 テウォンC&Aホールディングス
カナダの旗 アメリカ合衆国の旗 TOKYOPOP
レーベル 富士見ファンタジア文庫
刊行期間 1998年 - 継続中
巻数 長編10巻、短編10巻(現在)
漫画
原作・原案など 賀東招二
作画 館尾冽
出版社 日本の旗 角川書店
中華民国の旗 香港の旗 台湾国際角川書店
掲載誌 月刊コミックドラゴン
ドラゴンエイジ
発表期間 2003年5月 - 2005年4月
巻数 全9巻
漫画:フルメタル・パニック! Σ
原作・原案など 賀東招二
作画 上田宏
出版社 日本の旗 角川書店
中華民国の旗 香港の旗 台湾国際角川書店
掲載誌 ドラゴンエイジ
レーベル 角川コミックスドラゴンJr.
巻数 9巻(現在)
漫画:いきなり! フルメタル・パニック!
原作・原案など 賀東招二
作画 永井朋裕
出版社 角川書店
巻数 全5巻
漫画:フルメタル・パニック! SURPLUS
原作・原案など 賀東招二
作画 永井朋裕
出版社 角川書店
巻数 全1巻
アニメ:フルメタル・パニック!
原作 賀東招二
監督 千明孝一
シリーズ構成 志茂文彦、千明孝一、賀東招二
脚本 志茂文彦、千明孝一、植田浩二
十川誠志、大久保富彦、きむらひでふみ
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン 海老川兼武謂原敏明
音楽 佐橋俊彦
アニメーション制作 GONZO・ディジメーション
製作 ミスリル
放送局 日本の旗 放送局参照
フィリピンの旗 HERO TV, DZBB-TV
大韓民国の旗 Anione TV
アメリカ合衆国の旗 アニメネットワーク
ハンガリーの旗 アニマックス・ハンガリー
イタリアの旗 MTVイタリア
放送期間 2002年1月(WOWOW) - 2002年6月
話数 24話
アニメ:フルメタル・パニック? ふもっふ
原作 賀東招二
監督 武本康弘
シリーズ構成 賀東招二、志茂文彦
脚本 賀東招二、志茂文彦、武本康弘
キャラクターデザイン 堀内修
音楽 佐橋俊彦
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 フジテレビ、陣代高校生徒会
放送局 放送局参照
放送期間 2003年8月(フジテレビ) - 2003年11月
話数 17話(11回放送)未放映2話(フジテレビ時)
アニメ:フルメタル・パニック! The Second Raid
原作 賀東招二
監督 武本康弘
シリーズ構成 賀東招二
脚本 賀東招二、武本康弘
山本寛、志茂文彦
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン 海老川兼武謂原敏明
音楽 佐橋俊彦
アニメーション制作 京都アニメーション
製作 Full Metal Panic! Film Partners
放送局 放送局参照
放送期間 2005年7月(WOWOW) - 2005年10月
話数 13話
その他 全話R-15指定相当
テンプレート - ノート

フルメタル・パニック!』は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている賀東招二ライトノベル。また、これを原作とする漫画アニメ作品である。

原作のイラストは四季童子

概要

1998年より「月刊ドラゴンマガジン」(富士見書房)に掲載・連載された作品を中心に、富士見ファンタジア文庫から単行本が刊行されている。2002年からアニメ化、2003年からは漫画化もされた。タイトルはスタンリー・キューブリック監督の映画『フルメタル・ジャケット』をもじったものである。当初の通称はフルメタであったが、映画『フルメタル・ジャケット』との混同をさけるため、完全金属騒乱雑賀礼史が『召喚教師リアルバウトハイスクール』のあとがきにて表記)とも呼ばれるようになった。『このライトノベルがすごい! 2008』にて作品部門ランキング1位を獲得。

ストーリーはある軍事組織の傭兵である主人公が、1人の少女の護衛任務を受けて日本の高校に潜入してくるところからはじまる。ヒロインの秘密を巡る組織間のアクションを書いた「長編」、学園生活の中で主人公が引き起こすドタバタを書いた「短編」、メインストーリーを補完するようなエピソードを収めた「サイドアームズ」の3つのシリーズに分かれている。

登場人物

世界設定

舞台となる年代は1998年4月~1999年。基本的には20世紀末の現実世界に準じた世界を描いており、1980年代の半ばまでは現実世界の歴史を辿っている。しかし、本作においては実在の歴史と違い多くの異なる点がある。そうした現実との差異は囁かれる者(ウィスパード)、および彼らによってもたらされたブラックテクノロジーの存在が影響している。

相違点としては以下のものを挙げることができる。

  • 北朝鮮の経済状況が大きく異なる。現実の1990年代末期には北朝鮮は大規模な飢饉に見舞われているが、本作では豊作であり、悪化していた経済も立ち直りを見せ始めている(ただし、鍵カッコ書きでされているためにそう吹聴している、と言う可能性も存在している)。
  • 中国が南北に分断し、香港が分割統治されている。長江を境に、北側が東側陣営に属する人民解放委員会(北中国・北京政府)、南側が西側陣営中華民主連合(南中国・広州政府)となっており、実質的に内戦状態にある。香港は九竜半島側が北中国領、香港島側が南中国領となっており、香港における戦闘行為は協定によって禁止されている。しかしながら、分割(1997年?)以来ヴィクトリア湾を挟んだにらみ合いが続いている(アニメ版では南京で南北間協議が行われている)。
  • 湾岸戦争の勃発がタジキスタンの分離独立問題やパレスチナ問題の激化に飛び火し、結果として第五次中東戦争が勃発した。その後クウェート北部で核が使用され、十数万人が死亡した(クウェート事件)。それによってイスラエルアラブ諸国の関係が硬化し、第五次中東戦争は泥沼化することになる。
  • クウェート事件の半年後、ゴルバチョフが暗殺され、ペレストロイカが失敗に終わった(あとがきで作者はゴルバチョフとアルクスニスに作中で「殺害」したことを謝罪している)。これによってソ連は尖鋭化することになり、冷戦構造は引き続き維持されることとなる。
  • ソ連の尖鋭化を受けてアフガニスタン再侵攻が行われた。結果としてアフガニスタンはソ連の影響下に置かれたため、この作品の世界においてタリバン政権は存在しない。
  • ソ連が崩壊していないため、冷戦構造が平政10年(「平政」は本作における元号で平成と同時期となる)になっても解消していない。
  • B-2が存在しない。代わりにB-1にECS(電磁迷彩システム)が搭載されている。
  • 現実には中止となった世界都市博覧会が本作では行われ、大赤字に終わっている。
  • 液晶テレビや電動スクーターが普及しているような記述がある。
  • 1993年に死去している俳優リヴァー・フェニックスが生存している。そのため、彼が出演していた映画『スニーカーズ』に続編が出来ている。また、これとは対照的に、アーネスト・ボーグナインは作中世界では既に死去している。
  • 通学シーンで非接触式IC定期を使っている。

短編では都立陣代高校が主な舞台となっており、東京都調布市仙川にある東京都立神代高等学校がモデルであるとされている。実在する都立神代高校の最寄り駅は仙川駅だが、本作では「泉川」に変えられている。しかし、同じ調布飛行場や調布市内の地名および仙川以外の京王線の駅名などは作中でそのまま使われている(アニメ版では、国領駅が口領駅と表記されている)。

既刊一覧

長編
  1. 戦うボーイ・ミーツ・ガール(1998年9月)ISBN 4829128399
  2. 疾るワン・ナイト・スタンド(1999年3月)ISBN 4829128755
  3. 揺れるイントゥ・ザ・ブルー(2000年2月)ISBN 4829129530
  4. 終わるデイ・バイ・デイ(上)(2000年11月)ISBN 4829113073
  5. 終わるデイ・バイ・デイ(下)(2001年4月)ISBN 4829113499
  6. 踊るベリー・メリー・クリスマス(2003年3月)ISBN 482911505X
  7. つづくオン・マイ・オウン(2004年10月)ISBN 4829116595
  8. 燃えるワン・マン・フォース(2006年1月)ISBN 4829117931
  9. つどうメイク・マイ・デイ(2007年3月20日)ISBN 978-4-8291-1911-2 初出:月刊ドラゴンマガジン 2006年5月号 - 2007年3月号
  10. せまるニック・オブ・タイム(2008年2月20日)ISBN 978-4-8291-3266-1

長編のタイトルは『動詞+英語3単語』で構成されるのが特徴で、英語部分の頭文字が各長編タイトルの略称として使用されることがある(「戦うボーイ・ミーツ・ガール」では「BMG」など)。

月刊ドラゴンマガジン連載は「つどうメイク・マイ・デイ」で終了しており、以降はすべて書き下ろしとなる。 この理由について筆者は「これからのお話は一気に読んでもらいたい・連載形式だといつまでかかるかわからない・前後の構成をしっかりさせたいため」と話している。

また、「戦うボーイ・ミーツ・ガール」においては2008年夏に角川文庫の「夏の100冊」キャンペーンに関連して新装版が出ている。品番は既刊版と同じ[1]

長編のみ、既刊全てフルカバーの新装版が刊行された。それに伴い、各巻タイトルに巻数が追加された。

短編

「サイドアームズ」の名が冠せられた短編はミスリルの面々を描いたものがほとんどだが、基本的にこちらは陣代高校における宗介らのドタバタを描いた作品である。各タイトルの中に含まれた漢数字が短編の巻数になる。なお、これのタイトル付けに作者は相当苦労している模様。

アニメ

フルメタル・パニック!

2002年1月からWOWOWにて放送された。原作小説の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』から『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』までのストーリーが全24話で放送された。一部短編のストーリーも挿入されており、14話から17話までの「習志野は燃えているか?」と「故郷に舞う風 前中後編」は、原作には無いオリジナルのエピソードである。

2003年以降の京都アニメーション制作による続編シリーズと区別するため、ファンの間ではGONZO制作の1作目の事を『無印』と呼ぶことが多い。

当初の放送は2001年秋に予定されていたが、9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生しており、作品中のストーリーにおいてハイジャックの場面があったことから、放映を一時見合わせることになった。

原作小説で舞台として登場した北朝鮮が「ハンカ自治州[2]」に、アフガニスタンが「ヘルマジスタン」に、それぞれ架空の地名へと変更されている(この変更は京都アニメーション版でも継続)。

また、2006年9月からAT-X2008年1月からはUHFアニメの形態で地上波各局、同年3月からはBS11ANIME+」枠内での放送された。Blu-rayBOXが2008年6月に発売されている。

スタッフ

主題歌

  • オープニングテーマ:『tomorrow』 歌・下川みくに
  • エンディングテーマ:『枯れない花』 歌・下川みくに

各話タイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 気になるあいつは軍曹(サージェント) 千明孝一 西山明樹彦 堀内修
第2話 守ってあげたい 志茂文彦 京田知己 黒田やすひろ 神本兼利
第3話 ランジェリー・パニック 西山明樹彦 竹田逸子宇佐美浩一
第4話 キッド・ナップ 大久保富彦 高瀬節夫 青木真理子
第5話 囁かれし者(ウィスパード) 植田浩二 坂田純一 黒田やすひろ
第6話 STILL ALIVE 小倉陳利 西山明樹彦 内田順久
第7話 ボーイ・ミーツ・ガール 志茂文彦 京田知己、千明孝一 深井蒼 いちかわけいぞう
第8話 パートタイム・ステディ 十川誠志 千明孝一 黒田やすひろ 神本兼利
第9話 あぶないセーフハウス 植田浩二 岡村天斎 土屋浩幸 河村明夫
第10話 ラン・ランニング・ラン 志茂文彦 坂田純一 西山明樹彦 寺岡巌
第11話 ベヘモス覚醒 十川誠志 大久保富彦 津熊健徳、堀内修
第12話 ワン・ナイト・スタンド 千明孝一 寺岡巌
第13話 猫と仔猫のR&R(ロックンロール) 千明孝一 小倉陳利 西山明樹彦 神本兼利、酒井和男
第14話 習志野は燃えているか? 十川誠志 京田知己 浦田保則 細越裕治
神本兼利(作監補佐)
第15話 故郷に舞う風・前編 植田浩二 小倉陳利 高瀬節夫 青木真理子
第16話 故郷に舞う風・中編 志茂文彦 坂田純一 土屋浩幸 河村明夫
第17話 故郷に舞う風・後編 十川誠志 岡村天斎 松尾慎 佐竹義一
第18話 深海パーティー 大久保富彦 神戸洋行 金崎貴臣
第19話 エンゲージ・シックス・セブン きむらひでふみ 小野学 西山明樹彦 寺岡巌
第20話 ヴェノムの火 植田浩二 佐藤英一 鈴木薫 金紀杜
第21話 ディープ・トラップ 志茂文彦 鈴木吉男 黒田やすひろ 青木真理子
第22話 ジャック・イン・ザ・ボックス 十川誠志 関野昌弘 西山明樹彦 神本兼利、金崎貴臣
第23話 巨人のフィールド 千明孝一 小倉陳利 浦田保則 寺岡巌
第24話 イントゥ・ザ・ブルー 志茂文彦 千明孝一 浦田保則、千明孝一 堀内修
神本兼利、金崎貴臣
(二人共に作監補佐)

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列
日本全域 WOWOW 2002年1月15日 - 6月25日 火曜 18時30分 - 19時00分 BS放送
AT-X 2006年9月11日 - 2007年2月19日 月曜 10時30分 - 11時00分
(リピート有り)
CSチャンネル
千葉県 チバテレビ 2008年1月8日 - 6月17日 火曜 26時00分 - 26時30分
(2008年4月1日~)火曜 25時45分 - 26時15分
独立UHF系列
京都府 KBS京都 火曜 26時00分 - 26時30分
奈良県 奈良テレビ 火曜 26時15分 - 26時45分
(2008年4月1日~)火曜 26時00分 - 26時30分
三重県 三重テレビ[3] 火曜 26時55分 - 27時25分
兵庫県 サンテレビ 2008年1月10日 - 6月19日 木曜 24時40分 - 25時10分
埼玉県 テレ玉 木曜 25時00分 - 25時30分
東京都 TOKYO MX 2008年1月11日 - 6月20日 金曜 26時30分 - 27時00分
神奈川県 tvk 金曜 27時15分 - 27時45分
和歌山県 テレビ和歌山 2008年1月13日 - 6月22日 日曜 25時10分 - 25時40分
岐阜県 ぎふチャン 2008年1月14日 - 6月23日 月曜 25時45分 - 26時15分
日本全域 BS11 2008年3月28日 - 9月5日 金曜 24時00分 - 24時30分 BSデジタル

フルメタル・パニック? ふもっふ

2003年8月からフジテレビで放送された。放送回数は全11回だが、前後半で異なるサブタイトルがつくものを各1話と数えると合計15話になる。DVDは全6巻発売(17回)、2007年6月22日にDVDBOXが発売された。また、CSフジテレビ721AT-Xでも放送されていた。2008年10月から『フルメタル・パニック! The Second Raid』に引き続き、UHF局で放送されている。

原作の短編のみをアニメ化。そのためシリアス要素がほとんどなく、完全にドタバタ学園ラブコメディである。本編が現実の政治、世界情勢を織り込んだシリアス調なだけに、180度違った趣向・演出がなされており、かえって笑いが引き立つ。一部の回では放送時間30分のうち、前後半15分でタイトル名が異なる。アニメーション制作は京都アニメーションが担当している。

フジテレビでの放送では、長崎での幼児誘拐殺害事件の直後であったことを受けて「妥協無用のホステージ」と「すれ違いのホスティリティ」が放送されず、「南から来た男」と「空回りのランチタイム」が第1話の前後半として放送された[4]。2008年のUHF局での放送では、「南から来た男」「妥協無用のホステージ」が第1話、「すれ違いのホスティリティ」「空回りのランチタイム」が第2話(それぞれ前後半)として放送された。また、第6話「暗闇のペイシェント」では主題歌を歌う下川みくにが声優として出演している。

DVDのメニューではボイスチェンジャー機能(メニュー選択を行ったときにボン太くんの声が出る)をOFFにするとメニューが終了するようになっており、劇中でのボン太くんのシステムが落ちる現象を再現するというおまけ要素が加えられている。

DVD限定版では、賀東招二、志茂文彦脚本の本編に関連したドラマCD「テレサ・テスタロッサの艦長日記」が各巻毎付属している。限定版付属のドラマCDは全6巻。また、Blu-ray BOX版では全6話を収録したCDが1枚付属する。

スタッフ

主題歌

  • オープニングテーマ: 『それが、愛でしょう』 歌・下川みくに
  • エンディングテーマ: 『君に吹く風』 歌・下川みくに

各話タイトル

話数は、バンダイチャンネルおよび独立U局に倣う。

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1話 南から来た男 賀東招二 武本康弘 北之原孝将 米田光良
1話 妥協無用のホステージ
2話 すれ違いのホスティリティ 志茂文彦 山本寛 池田和美
2話 空回りのランチタイム
3話 鋼鉄のサマー・イリュージョン 志茂文彦 三好一郎 多田文男
4話 芸術のハンバーガー・ヒル 賀東招二 大久保富彦 小野修次
4話 一途なステイク・アウト
5話 純で不純なグラップラー 武本康弘 まつぞのひろし 荒川真嗣 石川健介
米田光良
5話 善意のトレスパス
6話 押し売りのフェティッシュ 志茂文彦 北之原孝将 米田光良
6話 暗闇のペイシェント
7話 やりすぎのウォークライ 志茂文彦 三好一郎 多田文男
8話 女神の来日(受難編) 賀東招二 石原立也 池田晶子
9話 女神の来日(温泉編) 賀東招二 武本康弘 山本寛 池田和美
10話 仁義なきファンシー 志茂文彦 渡辺純央 高田晃
中武学
11話 ままならないブルーバード 志茂文彦 大久保富彦
坂田純一
大久保富彦 小野修次
中武学
12話 五時間目のホット・スポット 賀東招二 武本康弘 米田光良

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列
関東広域圏 フジテレビ 2003年8月26日 - 2003年11月28日 火曜 26時28分 - 26時58分 フジテレビ系列
日本全域 AT-X 2007年4月19日 - 2007年7月5日 木曜 10時30分 - 11時00分 CSチャンネル
千葉県 チバテレビ 2008年9月23日 - 12月9日 火曜 25時45分 - 26時15分 独立UHF系列
京都府 KBS京都 火曜 26時00分 - 26時30分
奈良県 奈良テレビ
三重県 三重テレビ 2008年9月23日 - 12月16日[5] 火曜 26時55分 - 27時25分
兵庫県 サンテレビ 2008年9月25日 - 12月11日 木曜 24時40分 - 25時10分
埼玉県 テレ玉 木曜 25時00分 - 25時30分
東京都 TOKYO MX 2008年9月26日 - 12月12日 金曜 26時30分 - 27時00分
神奈川 tvk 金曜 27時15分 - 27時45分
和歌山県 テレビ和歌山 2008年9月28日 - 12月14日 日曜 25時10分 - 25時40分
岐阜県 ぎふチャン 2008年9月29日 - 12月15日 月曜 25時45分 - 26時15分
日本全域 BS11 2008年12月20日 - 2009年3月6日 金曜 24時00分 - 24時30分 BSデジタル

フルメタル・パニック! The Second Raid

2005年7月からWOWOWにて放送された。全13話、R-15指定相当。WOWOWノンスクランブルアニメ初の5.1chサラウンド・ステレオ放送。DVDは第1話放映開始一週間前に放映された特別番組「フルメタル・パニック! TSR〜ライトノベルの夜明け〜」を収録した全7巻である。

放映の約一年前にプレDVDとして「Scene00」が月刊ドラゴンマガジン等で誌上販売された(後に一般にも販売される)。

本編DVDに関して、初回限定版の収録音声はドルビーデジタルの5.1ch及びステレオ2.0chさらにコメンタリーが収録されているが、通常版についてはステレオ2.0chのみとなっている。 またDVDの初回限定版にはUMDが付属する。UMDにはDVD収録話と同じ本編が収録され、音声はステレオ2.0chのみ収録。DVDのジャケット画は初回限定版と通常版で異なる画だが、UMDのジャケットには通常版の画が採用されている。

DVD-BOXは、OVA発売後1年後経過した2007年7月27日に発売され、DVD-BOXにおけるDVDの内容は初回限定版と仕様が同等の本編の収録音声がドルビーデジタル5.1chであり、映像・音声特典も収録されている。

2008年9月26日に特別版OVA、「Scene00」、「~ライトノベルの夜明け」、映像特典「香港ロケ映像」も収録されたBlu-ray Disc BOXが発売された。ドルビーTrueHDを使用し5.1chマルチチャンネル音声が、リニアPCMではステレオ音声が収録されている。また、DVD同様コメンタリーも収録されている。

TSRは長編の『終わるデイ・バイ・デイ』をアニメ化したものだが、第1話から第4話は、原作には無いエピソードとなっている。

今までの作品とは違い、主な舞台は「学園」ではなく「軍」。シリアスが中心なためコメディ的な要素は抑えられているが、前作『ふもっふ』同様、学園内のテンポの良いドタバタラブコメ要素は健在である。グロテスクな描写がみられるので、R-15指定された。

2007年7月31日から10月23日までAT-Xでも放送された。特別版OVAも翌週の10月30日に放送されている。WOWOWでは前述の通りR-15指定での放送だったが、AT-Xでの放送においては視聴年齢制限はかけられなかった。

2008年6月下旬から同年9月にかけて、1期に引き続きUHF局(放送局は1期を放送した局と同じ)で放送された。地上波版では規制シーンは濃いシャドウをかけるなどして修正されている。また、同年9月からはBSデジタル局で放送されている。

第12話のラストシーンが、シリーズ構成も務めた賀東招二のこだわりによる構成となったため、第13話(最終話)は放送時間が延長され放送された。UHFで放送された再放送時には、通常のテレビサイズでの放送となったため、BGMの一部変更や、相良宗介とテレサ・テスタロッサの会話以降の部分がカットされて放送された。

スタッフ

  • 原作 - 賀東招二
  • 原作イラスト・キャラクター原案 - 四季童子
  • 監督 - 武本康弘
  • シリーズ構成 - 賀東招二
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀内修
  • メカニカルデザイン - 海老川兼武渭原敏明
  • 美術監督・美術設定 - 鵜ノ口穣二
  • 色彩設定 - 高木理恵
  • 撮影監督 - 中上竜太
  • 音楽 - 佐橋俊彦
  • 音響監督 - 鶴岡陽太
  • プロデューサー - 北浦宏之、鈴木智子、松井智、武智恒雄
  • アニメーション制作 - 京都アニメーション
  • 制作協力 - WOWOW
  • 製作 - Full Metal Panic! Film Partners(角川書店、角川エンタテインメント、ハピネット、クロックワークス、京都アニメーション)

主題歌

  • オープニングテーマ:『南風』 歌・下川みくに
  • エンディングテーマ:『もう一度君に会いたい』 歌・下川みくに

各話タイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
Scene 01 終わる日々 賀東招二 武本康弘 堀内修
Scene 02 水面下の状景 武本康弘 山本寛 池田和美
Scene 03 迷宮と竜 賀東招二 北之原孝将 米田光良
Scene 04 デイライト 三好一郎 三好一郎
石立太一(演出助手)
門脇聡
Scene 05 うるわしきシチリア 志茂文彦 武本康弘 池田晶子
Scene 06 エッジ・オブ・ヘヴン 山本寛 池田和美
Scene 07 とりのこされて 武本康弘 吉岡忍 米田光良
Scene 08 ジャングル・グルーブ 賀東招二 三好一郎 石立太一 門脇聡
Scene 09 彼女の問題 志茂文彦 北之原孝将 池田晶子
Scene 10 ふたつの香港 山本寛 吉岡忍 池田和美
Scene 11 彼の問題 武本康弘 山本寛 米田光良
Scene 12 燃える香港 志茂文彦 三好一郎 門脇聡
Scene 13 つづく日々 賀東招二 武本康弘 武本康弘
坂本一也(演出補佐)
堀内修、北之原孝将(メカ作監)
門脇聡、米田光良(二人ともに作監補佐)

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列
日本全域 WOWOW 2005年7月13日 - 10月19日 水曜 24時00分 - 24時30分 BS放送
AT-X 2007年7月31日 - 2007年10月23日 月曜 10時30分 - 11時00分
(リピート有り)
CSチャンネル
千葉県 チバテレビ 2008年6月24日 - 9月16日 火曜 25時45分 - 26時15分 独立UHF系列
京都府 KBS京都 火曜 26時00分 - 26時30分
奈良県 奈良テレビ 火曜 26時00分 - 26時30分
三重県 三重テレビ 火曜 26時55分 - 27時25分
兵庫県 サンテレビ 2008年6月26日 - 9月18日 木曜 24時40分 - 25時10分
埼玉県 テレ玉 木曜 25時00分 - 25時30分
東京都 TOKYO MX 2008年6月27日 - 9月19日 金曜 26時30分 - 27時00分
神奈川県 tvk 金曜 27時15分 - 27時45分
和歌山県 テレビ和歌山 2008年6月29日 - 9月21日 日曜 25時10分 - 25時40分
岐阜県 ぎふチャン 2008年6月30日 - 9月22日 月曜 25時45分 - 26時15分
日本全域 BS11 2008年9月12日 - 12月5日[6] 金曜 24時00分 - 24時30分 BSデジタル

フルメタル・パニック! The Second Raid 特別版OVA

2006年5月26日にDVDにて発売された。全1話。「わりとヒマな戦隊長の一日」を収録。限定版には賀東招二脚本のドラマCD「ありえない授業」が同梱されている。BDではフルメタル・パニック! The Second Raid Blu-ray BOXに収録されている。ただしBD BOXにはドラマCDは付属しない。

短編5巻『どうにもならない五里霧中?』に収録された、同名のエピソードを映像化したもの。『終わるデイ・バイ・デイ』(アニメ: The Second Raid)の後日談とも言うべき内容である。登場人物は、本来シリアスパートを担当するミスリルの人員だが、クルーゾーやカリーニンなど、一部キャラクターの本編では描かれなかった面が描写されており、そのギャップが非常に笑いを誘う出来となっている。

スタッフ

  • 原作・脚本 - 賀東招二
  • 原作イラスト・キャラクター原案 - 四季童子
  • 監督・絵コンテ・演出 - 武本康弘
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 堀内修
  • メカニカルデザイン - 海老川兼武
  • 美術監督・美術設定 - 鵜ノ口穣二
  • 色彩設定・色指定検査 - 高木理恵
  • 撮影監督 - 中上竜太
  • 音楽 - 佐橋俊彦
  • 音響監督 - 鶴岡陽太
  • プロデューサー - 鈴木智子、武智恒雄
  • アニメーション制作 - 京都アニメーション
  • 製作 - トゥアハー・デ・ダナン

英語吹き替え版

  • 英語吹き替え版は米ADVフィルムによりアニメ全シリーズが発売されている。キャストはADV Filmの看板声優ともいえるクリス・パットンが相良宗介を、ルーシ・クリスチャンが千鳥かなめを演じ、非常に完成度の高いものとなっている。
  • 英語吹き替え版『フルメタル・パニック? ふもっふ』の最終話EDでは、英語吹き替え版キャストによる日本語オリジナル版に無いやりとりが録音されている。
  • 日本語オリジナル版『フルメタル・パニック? ふもっふ』の第1話における「つい最近も、××(銃声により音が消えている)のテロリストが郵便受けに爆弾を仕掛け、××(銃声)の高官を吹き飛ばした事件があった」というセリフが、英語版では「There was an incident recently, some Islamic fundamentalist terrorists blew up a high ranking US military official by rigging a bomb in his mail box(つい最近も、イスラム原理主義テロリストが郵便受けに爆弾を仕掛け、米国の軍高官を吹き飛ばした事件があった)」に変わっている。

漫画

  • 『フルメタル・パニック!』(画: 館尾冽)全9巻。ドラゴンコミックス。
  • 『フルメタル・パニック!Σ』(画: 上田宏)。連載中。現在9巻。
    • 掲載雑誌:「ドラゴンエイジ(角川書店)」
    • 「終わるデイ・バイ・デイ」・「つづくオン・マイ・オウン」・「燃えるワン・マン・フォース」
  • 『いきなり! フルメタル・パニック!』(画:永井朋裕)全5巻
    • オリジナルストーリーのギャグ漫画。
    • 永井は原作に殆ど目を通していない状態で漫画を描いていた。その為、原作と異なる箇所(作者独自の表現等)が随所に見受けられる。
  • 『フルメタル・パニック! SURPLUS』(画:永井朋裕)全1巻
    • 『いきなり! フルメタル・パニック!』の番外編として掲載されたシリアス・ストーリー「九龍門(カオルーンゲイト)」編のコミック版。
    • 台湾問題中台危機を題材にしており、現実世界と同じ香港や改革開放も登場するなど原作での「分断中国」の設定と矛盾している。

CD(限定版付属ドラマCDは除く)

発売元は全てポニーキャニオンである。

  • フルメタル・パニック!ドラマCD(全3巻)
    • 「やりすぎのウォークライ」(2001年5月10日発売)
    • 「一途なステイク・アウト」(2001年8月10日発売)
    • 「女神の来日(受難編)」(2001年11月9日発売)
      • アニメ化前に月刊ドラゴンマガジンで誌上販売されたものであり、現在入手困難。声優は一部を除きアニメ版と異なる。
  • フルメタル・パニック! オリジナルサウンドトラックアルバム1 (2002年4月17日発売)
  • フルメタル・パニック! オリジナルサウンドトラックアルバム2 (2002年6月19日発売)
  • フルメタル・パニック?ふもっふ オリジナルサウンドトラックアルバム (2003年12月17日発売)
  • フルメタル・パニック!The Second Raid オリジナル・サウンドトラック・アルバム (2005年8月18日発売)

ゲーム

脚注

  1. ^ GATOH.COM blog style: いろいろ
  2. ^ 「自治州」といいつつも事実上独立国家。第四話の地図によればロシア沿海地方ハンカ湖近辺。 なお、地図のシーンは朝鮮半島が入る範囲からズームアップする演出がなされている。
  3. ^ 三重テレビオリジナルのエンドカードあり
  4. ^ その未放映の話はビデオ・DVD化の際に収録された。
  5. ^ 1週休止したため
  6. ^ 終了後の12月12日に、特別版OVA「わりとヒマな戦隊長の一日」(後述)が放送された。

関連項目

外部リンク

順序:アニメ→過去に放送した番組→フルメタル・パニック? ふもっふ
WOWOW 火曜18:30枠
前番組 番組名 次番組
人形草紙あやつり左近(再放送)
※放送延期のための代替放送
フルメタル・パニック!
フジテレビ 月曜26時後半枠
フルメタル・パニック? ふもっふ
WOWOW 水曜24:00枠
プルミエール(月2回))
フルメタル・パニック!
The Second Raid
(プルミエール(月2回))
このライトノベルがすごい!」作品部門1位
2007年
2008年
フルメタル・パニック!
賀東招二著
2009年