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<!-- {{listen|filename=Duo pour Violon et timbales.ogg|title=ロベール・ラシーヌ『ヴァイオリンとティンバレスのための二重奏曲』}} ←これはフランス語のタンバルtimbalesでティンパニのことを指し、本稿の楽器とは異なるのでコメントアウトしました !-->
'''ティンバレス'''(timbales)は、主に[[ラテン音楽]]で使用される[[打楽器]]。金属製の胴に主に[[プラスチック]]製のヘッド(膜)を張った、[[スネアドラム]]に似た[[太鼓]]をつ横につなげた楽器である。胴の底面にはヘッドは張らず、スナッピーを取り付けるもないため、スネアドラムの音とは異なり、タムに近い音が出る。ただし、リムショットを多用するカンカンといった高い金属的な音が印象に残るが多い。演奏時に使用するスティックはドラムのスティックに近いが、先端はチップの形状になっておらず、先端まで同じ太さである。
'''ティンバレス''' (Timbales) は、主に[[ラテン音楽]]で使用される[[打楽器]]。


== 概要 ==
演奏時には、複数の[[カウベル]]やブロック類(元々はウッドブロックの類。近年は、合成樹脂製の物がほとんど)を取り付け、[[シンバル]]を立てて演奏するが一般的。また、[[バスドラム]]やスネアドラムもセットし、[[ドラムセット]]に近い形で演奏するもあり、この場合俗に「ドラティン」(drums-timbales)と呼称される。<br/>
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ティンバレスつの太鼓が組になっているため、複数形の名称であり、ラテン音楽の専門家の間では単数形でティンバルと呼称するも多い。<br/>胴の口径が小さく、より高音が出せるティンバリートス(Timbalitos)や、逆に口径が大きく低音が出せるサンダーィンバレス(Thunder Timbales)も存在する。これらは、奏法を拡張するに通常のティンバレスと組み合わせて使用される。
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ティンバレスは、金属製の胴に主に[[プラスチック]]製の[[ドラムヘッド|ヘッド]](膜)を張った、[[スネアドラム]]に似た[[太鼓]]を2つ横につなげた楽器である。胴の底面にはヘッドは張らず、[[スナッピー]]を取り付けることもないため、スネアドラムの音とは異なり、[[トムトム|タム]]に近い音が出る。ただし、[[リムショット]]を多用するため"カンカン"といった高い金属的な音が印象に残ることが多い。演奏時に使用する[[ドラムスティック|スティック]]はドラムのスティックに近いが、先端はチップのような形状になっておらず、先端まで同じ太さである。

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ティンバレス2つの太鼓が組になっていることから複数形の名称であり、ラテン音楽の専門家の間では単数形でティンバルと呼称することも多い。胴の口径が小さく、より高音が出せるティンバリートス (Timbalitos) や、逆に口径が大きく低音が出せるサンダーィンバレス (Thunder Timbales) も存在する。これらは、奏法を拡張するために通常のティンバレスと組み合わせて使用される。

[[マーチングバンド]]で使われるマルチタム([[トムトム]])は構造が似ており、似たような音が出るが、歴史的な経緯が異なり別の楽器と認識されている。


== 奏法 ==
== 奏法 ==
基本的には、[[ドラムスティック|スティック]]を使用して叩くが、指でヘッドを弾くも多い。ただし、指で弾く際の音は、スティックで叩く音に比べ音量が非常に小さいため、どちらかというと、聴かせる音を出すうより演奏者のリズムキープが目的と言える。打面はヘッドのみではなく、[[リム (楽器)|リム]](枠)と膜を同時に打つリムショットが非常に多く、また、スティックを水平に振り、胴(パイラと呼ぶ)を刻む奏法も常時行われる。
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== 代表的なプレーヤー ==
== 代表的なプレーヤー ==
* [[ティト・プエンテ]](Tito Puente)
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* ニッキー・マレーロ(Nicky Marrero)
* ニッキー・マレーロ (Nicky Marrero)
* オレステス・ヴィラト(Orestes Vilato)
* オレステス・ヴィラト (Orestes Vilato)
* チャンギート(Changuito)
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* カール・ペラーゾ(Karl Perazzo)
* カール・ペラーゾ (Karl Perazzo)
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== 脚注 ==
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== ラテン音楽以外でティンバレスの音を確認できる代表的な楽曲 ==
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*[[マツケンサンバII]]([[ミュージックエイト]]から出版されている[[吹奏楽]]編曲版)<br/>
*[[サザエさん一家]](テレビアニメ「[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]]」のエンディング曲) - リズムアクセントの「カン!」という音<br/>

==DrumManiaとの関連性==
近年、[[konami]]社が運営している[[BEMANIシリーズ]]の[[DrumMania]]において、マイスティックの使用が認められた。そのため、DrumManiaの[[電子ドラム]]と相性のいいこのスティックが、中~上級者の間で用いられている。普通のスティックの色である木の色ではなく、このスティックは黒や赤であるので、[[ゲームセンター]]等で用いるとよく目立つ。


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2024年1月10日 (水) 15:49時点における最新版

ティンバレス
各言語での名称
Timbales
Timbales
Timbales
Timbales
分類

打楽器

ティンバレス (Timbales) は、主にラテン音楽で使用される打楽器

概要

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ティンバレス
ティンバレスの演奏

ティンバレスは、金属製の胴に主にプラスチック製のヘッド(膜)を張った、スネアドラムに似た太鼓を2つ横につなげた楽器である。胴の底面にはヘッドは張らず、スナッピーを取り付けることもないため、スネアドラムの音とは異なり、タムに近い音が出る。ただし、リムショットを多用するため、"カンカン"といった高い金属的な音が印象に残ることが多い。演奏時に使用するスティックはドラムのスティックに近いが、先端はチップのような形状になっておらず、先端まで同じ太さである。

演奏時には、複数のカウベルやブロック類(元々はウッドブロックの類。近年は、合成樹脂製の物がほとんどである。)を取り付け、シンバルを立てて演奏することが一般的である。また、バスドラムやスネアドラムもセットし、ドラムセットに近い形で演奏することもあり、この場合は俗に「ドラティン」 (drums-timbales) と呼称される。

「ティンバレス」は2つの太鼓が組になっていることから複数形の名称であり、ラテン音楽の専門家の間では単数形で「ティンバル」と呼称することも多い。胴の口径が小さく、より高音が出せるティンバリートス (Timbalitos) や、逆に口径が大きく低音が出せるサンダーティンバレス (Thunder Timbales) も存在する。これらは、奏法を拡張するために通常のティンバレスと組み合わせて使用される。

マーチングバンドで使われるマルチタム(トムトム)は構造が似ており、似たような音が出るが、歴史的な経緯が異なり別の楽器と認識されている。

奏法

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基本的には、チップの付いていない専用のドラムスティックを使用して叩くが、チップの付いているタイプのスティックや、指でヘッドを弾くことも多い。ただし、指で弾く際の音は、スティックで叩く音に比べて音量が非常に小さいため、聴かせる音を出すためというよりは演奏者のリズムキープが目的である。打面はヘッドのみではなく、リム(枠)と膜を同時に打つリムショットが非常に多いうえ、スティックを水平に振り、胴(パイラと呼ぶ)を刻む奏法も常時行われる。

代表的なプレーヤー

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